【課題を解決するための手段】
【0007】
ピルビン酸キナーゼM2(PKM2)を調節する化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、および水和物、例えばPKM2を調節する化合物が、本明細書に記載される。本発明はまた、本発明の化合物を含む組成物および薬学的キット、ならびに、例えば、癌、糖尿病、肥満、自己免疫疾患、および良性前立腺過形成(BPH)を含む、ピルビン酸キナーゼ機能(例えば、PKM2機能)に関連する疾患および病態を処置する方法における、そのような組成物およびキットの使用を提供する。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
式(Ia)〜(Iff):
【化92】
【化93】
(式中、
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)のうちの1つから選択される化合物。
(項目2)
式(II):
【化94】
(式中、
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、−SO2−NR4R5およびR3から独立して選択され;A、B、D、またはEの少なくとも1つは、−SO2−NR4R5であり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)から選択される化合物。
(項目3)
式(VI):
【化95】
(式中、
A、BおよびEは、それぞれ、H、−SO2−NR4R5およびR3から独立して選択され;A、BまたはEの少なくとも1つは、−SO2−NR4R5であり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)から選択される化合物。
(項目4)
式(VII):
【化96】
(式中、
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり、X1、X2、X3およびX4のうちの少なくとも1つは、Nであり、X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
Y1は、NおよびCR1から選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それら
が結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)から選択される化合物。
(項目5)
式(Va):
【化97】
(式中、
BおよびDは、HおよびSO2NR4R5から独立して選択され;BまたはDのうちの少なくとも1つは、−SO2−NR4R5であり;
AおよびEは、それぞれ、HおよびR3から独立して選択され;
各R1は、水素、ハロおよびハロアルキルから独立して選択され;
R4は、水素、n個の存在のR2で置換されたC1−8アルキルおよびアリールであり;各R2は、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、ハロ、ハロアルキルおよび−ORaから独立して選択され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)から選択される化合物。
(項目6)
式(I):
【化98】
(式中、
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
X1、X2、X3、X4、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)
の薬学的に許容される塩の化合物の、癌の処置用の薬物の製造における使用。
(項目7)
前記化合物は、式(II):
【化99】
(式中、
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、−SO2−NR4R5およびR3から独立して選択され;A、B、D、またはEの少なくとも1つは、−SO2−NR4R5であり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それら
が結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目6に記載の使用。
(項目8)
前記化合物は、式(III):
【化100】
(式中、
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり、X1、X2、X3およびX4のうちの少なくとも1つは、Nであり、X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
Y2は、NおよびCR1から選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目6に記載の使用。
(項目9)
前記化合物は、式(IV):
【化101】
(式中、
nは、0、1、2または3であり;
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり、X1、X2、X3およびX4のうちの少なくとも1つは、Nであり;X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、Hおよび−SO2−NR4R5から独立して選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され、
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルヘテロアリール、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく、
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシまたは任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択される)の化合物である、項目6に記載の使用。
(項目10)
前記化合物は、式(V):
【化102】
(式中、
B、DおよびEは、それぞれ、HおよびR3から独立して選択され;
各R1は、水素、ハロおよびハロアルキルから独立して選択され;
R4は、水素、n個の存在のR2で置換されたC1−8アルキルおよびアリールであり;各R2は、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、ハロ、ハロアルキルおよび−ORaから独立して選択され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目6に記載の使用。
(項目11)
前記化合物は、式(VI):
【化103】
(式中、
A、BおよびEは、それぞれ、H、−SO2−NR4R5およびR3から独立して選択され;A、BまたはEの少なくとも1つは、−SO2−NR4R5であり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目6に記載の使用。
(項目12)
式(VII):
【化104】
(式中、
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり、X1、X2、X3およびX4のうちの少なくとも1つは、Nであり、X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
Y1は、NおよびCR1から選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)
の化合物または薬学的に許容される塩の、癌の処置用の医用薬物の製造における使用。
(項目13)
項目1〜6のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
(項目14)
項目12に記載の化合物または薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
(項目15)
癌を処置する方法であって、それを必要とする患者に、治療上効果的な量の式(I):
【化105】
(式中、
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
X1、X2、X3、X4、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物を投与することを含む、方法。
(項目16)
前記化合物は、式(II):
【化106】
(式中、
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、−SO2−NR4R5およびR3から独立して選択され;A、B、D、またはEの少なくとも1つは、−SO2−NR4R5であり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記化合物は、式(III):
【化107】
(式中、
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり、X1、X2、X3およびX4のうちの少なくとも1つは、Nであり、X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
Y2は、NおよびCR1から選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよ
び任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記化合物は、式(IV):
【化108】
(式中、
nは、0、1、2または3であり;
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり、X1、X2、X3およびX4のうちの少なくとも1つは、Nであり;X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、Hおよび−SO2−NR4R5から独立して選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され、
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルヘテロアリール、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく、
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシまたは任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択される)の化合物である、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記化合物は、式(V):
【化109】
(式中、
B、DおよびEは、それぞれ、HおよびR3から独立して選択され;
各R1は、水素、ハロおよびハロアルキルから独立して選択され;
R4は、水素、n個の存在のR2で置換されたC1−8アルキルおよびアリールであり;各R2は、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、ハロ、ハロアルキルおよび−ORaから独立して選択され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記化合物は、式(VI):
【化110】
(式中、
A、BおよびEは、それぞれ、H、−SO2−NR4R5およびR3から独立して選択され;A、BまたはEの少なくとも1つは、−SO2−NR4R5であり;
Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、NおよびCR1から独立して選択され、Y1、Y2、Y3およびY4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
各R5は、独立して、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物である、項目15に記載の方法。
(項目21)
癌を処置する方法であって、それを必要とする患者に、治療上効果的な量の式(VII):
【化111】
(式中、
X1は、NまたはCEであり;
X2は、NまたはCDであり;
X3は、NまたはCBであり;
X4は、NまたはCAであり、X1、X2、X3およびX4のうちの少なくとも1つは、Nであり、X1、X2、X3、X4のうちの少なくとも1つは、C−SO2−NR4R5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R3および−SO2−NR4R5から独立して選択され;
Y1は、NおよびCR1から選択され;
各R4は、C1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR2で置換され;
R5は、水素またはC1−8アルキルであり;
各R1は、水素、C1−8アルキル、C1−8末端アルキニル、C1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R2は、ハロ、ハロアルキル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−ORa、−COORbおよび−CONRcRc’から独立して選択され;2つのR2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R3は、C1−8アルキル、−ORa、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各Raは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各Rbは、独立してアルキルであり;
各Rcは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物を投与することを含む、方法。
【0008】
一態様において、本発明は、式(I):
【0009】
【化1】
【0010】
(式中、
X
1は、NまたはCEであり;
X
2は、NまたはCDであり;
X
3は、NまたはCBであり;
X
4は、NまたはCAであり;
Y
1、Y
2、Y
3およびY
4は、それぞれ、NおよびCR
1から独立して選択され;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R
3および−SO
2−NR
4R
5から独立して選択され;
X
1、X
2、X
3、X
4、Y
1、Y
2、Y
3およびY
4のうちの少なくとも1つは、Nであり;X
1、X
2、X
3、X
4のうちの少なくとも1つは、C−SO
2−NR
4R
5であり;
各R
4は、C
1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR
2で置換され;
各R
5は、独立して、水素またはC
1−8アルキルであり;
各R
1は、水素、C
1−8アルキル、C
1−8末端アルキニル、C
1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R
3は、C
1−8アルキル、−OR
a、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
【0011】
いくつかの実施形態において、X
1、X
2、X
3、X
4のうちの1つは、C−SO
2−NR
4R
5である。
【0012】
いくつかの実施形態において、X
4は、Aであり、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。いくつかの実施形態において、X
3は、Bであり、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。いくつかの実施形態において、X
2は、Dであり、Dは、−SO
2−NR
4R
5である。いくつかの実施形態において、X
1は、CEであり、Eは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0013】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ia):
【0014】
【化2】
【0015】
(式中、A、B、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0016】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0017】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ib):
【0018】
【化3】
【0019】
(式中、A、B、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)に定義される通りである)の化合物である。
【0020】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0021】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ic):
【0022】
【化4】
【0023】
(式中、A、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)に定義される通りである)の化合物である。
【0024】
いくつかの実施形態において、AまたはDは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0025】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Id):
【0026】
【化5】
【0027】
(式中、A、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0028】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0029】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ie):
【0030】
【化6】
【0031】
(式中、A、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0032】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0033】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(If):
【0034】
【化7】
【0035】
(式中、A、B、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0036】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0037】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ig):
【0038】
【化8】
【0039】
(式中、A、B、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)に定義される通りである)の化合物である。
【0040】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0041】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0042】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ih):
【0043】
【化9】
【0044】
(式中、A、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0045】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0046】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ij):
【0047】
【化10】
【0048】
(式中、A、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0049】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0050】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ik):
【0051】
【化11】
【0052】
(式中、A、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0053】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0054】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Im):
【0055】
【化12】
【0056】
(式中、A、B、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0057】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0058】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(In):
【0059】
【化13】
【0060】
(式中、A、B、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0061】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0062】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0063】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Io):
【0064】
【化14】
【0065】
(式中、A、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0066】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0067】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ip):
【0068】
【化15】
【0069】
(式中、A、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0070】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0071】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iq):
【0072】
【化16】
【0073】
(式中、A、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0074】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0075】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ir):
【0076】
【化17】
【0077】
(式中、A、B、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0078】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0079】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Is):
【0080】
【化18】
【0081】
(式中、A、B、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、mおよびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0082】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0083】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0084】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(It):
【0085】
【化19】
【0086】
(式中、A、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0087】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0088】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iu):
【0089】
【化20】
【0090】
(式中、A、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0091】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0092】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iv):
【0093】
【化21】
【0094】
(式中、A、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0095】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0096】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iw):
【0097】
【化22】
【0098】
(式中、A、B、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0099】
いくつかの実施形態において、AまたはBは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0100】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ix):
【0101】
【化23】
【0102】
(式中、A、B、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0103】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0104】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0105】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iy):
【0106】
【化24】
【0107】
(式中、A、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0108】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0109】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iz):
【0110】
【化25】
【0111】
(式中、A、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0112】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0113】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iaa):
【0114】
【化26】
【0115】
(式中、A、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0116】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0117】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0118】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Ibb):
【0119】
【化27】
【0120】
(式中、A、B、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0121】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0122】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0123】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Icc):
【0124】
【化28】
【0125】
(式中、A、B、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0126】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0127】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0128】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Idd):
【0129】
【化29】
【0130】
(式中、A、D、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0131】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0132】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iee):
【0133】
【化30】
【0134】
(式中、A、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0135】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0136】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(Iff):
【0137】
【化31】
【0138】
(式中、A、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびnは、式(I)において定義される通りである)の化合物である。
【0139】
いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0140】
いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NR
4R
5である。
【0141】
一態様において、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物を特徴とする。
【0142】
一態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)を処置する方法であって、対象に、本明細書に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0143】
一態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)の発症を予防する(例えば、少なくとも1つの症状の発症を予防する)、または遅延させる方法であって、対象に、本明細書に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0144】
一態様において、本発明は、式(II):
【0145】
【化32】
【0146】
(式中、
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、−SO
2−NR
4R
5およびR
3から独立して選択され;A、B、D、またはEの少なくとも1つは、−SO
2−NR
4R
5であり;
Y
1、Y
2、Y
3およびY
4は、それぞれ、NおよびCR
1から独立して選択され、Y
1、Y
2、Y
3およびY
4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R
4は、C
1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR
2で置換され;
各R
5は、独立して、水素またはC
1−8アルキルであり;
各R
1は、水素、C
1−8アルキル、C
1−8末端アルキニル、C
1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R
3は、C
1−8アルキル、−OR
a、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
【0147】
いくつかの実施形態において、Y
1、Y
2、Y
3およびY
4のうちの少なくとも1つは、Nである。いくつかの実施形態において、Y
1、Y
2、Y
3およびY
4のうちの少なくとも1つは、CHである。いくつかの実施形態において、Y
1は、Nである。いくつかの実施形態において、Y
3は、Nである。
【0148】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立して水素である。
【0149】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IIa):
【0150】
【化33】
【0151】
(式中、n、B、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は、上に定義された通りである)の化合物を特徴とする。
【0152】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IIb):
【0153】
【化34】
【0154】
(式中、n、B、D、E、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は、上に定義された通りである)の化合物を特徴とする。
【0155】
いくつかの実施形態において、B、DおよびEは、それぞれ、Hから独立して選択される。
【0156】
いくつかの実施形態において、R
5は、水素である。
【0157】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立して水素である。いくつかの実施形態において、各R
1は、C
1−8アルキル、ハロゲン、またはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲンまたはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲン(例えば、塩素またはフッ素)から独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)である。
【0158】
いくつかの実施形態において、R
4は、アリールまたはヘテロアリールから選択される。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリールまたはC
8−14二環式アリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリール(例えば、任意選択で置換されたフェニル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたフェニルである。
【0159】
いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。
【0160】
いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ、C
1−4アルキルまたはハロアルキルであり、そのそれぞれは、さらに置換されていてもよい。
【0161】
いくつかの実施形態において、R
2は、C
1−4アルキル(例えば、エチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ(例えば、クロロ)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
【0162】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、C
1−4アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)であり、他方のR
2は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)であり、他方のR
2は、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。
【0163】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合している炭素原子とともに、5員ヘテロ環式環を形成する。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合しているフェニル環とともに、以下の構造を形成する。
【0164】
【化35】
【0165】
いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、全てのR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。
【0166】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の式(II)、(IIa)もしくは(IIb)から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物を特徴とする。
【0167】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)を処置する方法であって、対象に、本明細書に記載の式(II)、(IIa)もしくは(IIb)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0168】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)の発症を予防する(例えば、少なくとも1つの症状の発症を予防する)、または遅延させる方法であって、対象に、本明細書に記載の式(II)、(IIa)もしくは(IIb)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0169】
一態様において、本発明は、式(III):
【0170】
【化36】
【0171】
(式中、
X
1は、NまたはCEであり;
X
2は、NまたはCDであり;
X
3は、NまたはCBであり;
X
4は、NまたはCAであり、X
1、X
2、X
3およびX
4のうちの少なくとも1つは、Nであり、X
1、X
2、X
3、X
4のうちの少なくとも1つは、C−SO
2−NR
4R
5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R
3および−SO
2−NR
4R
5から独立して選択され;
Y
2は、NおよびCR
1から選択され;
各R
4は、C
1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR
2で置換され;
R
5は、水素またはC
1−8アルキルであり;
各R
1は、水素、C
1−8アルキル、C
1−8末端アルキニル、C
1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R
3は、C
1−8アルキル、−OR
a、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
【0172】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IIIa):
【0173】
【化37】
【0174】
(式中、n、B、D、E、R
1、R
4、R
2およびR
5は、式(III)において定義される通りである)の化合物を特徴とする。
【0175】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IIIb):
【0176】
【化38】
【0177】
(式中、n、B、E、R
1、R
4、R
2およびR
5は、式(III)において定義される通りである)の化合物を特徴とする。
【0178】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IIIc):
【0179】
【化39】
【0180】
(式中、n、B、D、R
1、R
4、R
2およびR
5は、式(III)において定義される通りである)の化合物を特徴とする。
【0181】
いくつかの実施形態において、BおよびEは、それぞれ、Hから独立して選択される。
【0182】
いくつかの実施形態において、R
5は、水素である。
【0183】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立して水素である。いくつかの実施形態において、各R
1は、C
1−8アルキル、ハロゲン、またはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲンまたはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲン(例えば、塩素またはフッ素)から独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)である。
【0184】
いくつかの実施形態において、R
4は、アリールまたはヘテロアリールから選択される。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリールまたはC
8−14二環式アリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリール(例えば、任意選択で置換されたフェニル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたフェニルである。
【0185】
いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。
【0186】
いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ、C
1−4アルキルまたはハロアルキルであり、そのそれぞれは、さらに置換されていてもよい。
【0187】
いくつかの実施形態において、R
2は、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ(例えば、クロロ)である。
【0188】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)であり、他方のR
2は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)であり、他方のR
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。
【0189】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合している炭素原子とともに、5員ヘテロ環式環を形成する。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合しているフェニル環とともに、以下の構造を形成する。
【0190】
【化40】
【0191】
いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、全てのR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。
【0192】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の式(III)、(IIIa)、(IIIb)もしくは(IIIc)から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物を特徴とする。
【0193】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)を処置する方法であって、対象に、本明細書に記載の式(III)、(IIIa)、(IIIb)もしくは(IIIc)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0194】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)の発症を予防する(例えば、少なくとも1つの症状の発症を予防する)、または遅延させる方法であって、対象に、本明細書に記載の式(III)、(IIIa)、(IIIb)もしくは(IIIc)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0195】
別の態様において、本発明は、以下の式:
【0196】
【化41】
【0197】
(式中、
nは、0、1、2または3であり;
X
1は、NまたはCEであり;
X
2は、NまたはCDであり;
X
3は、NまたはCBであり;
X
4は、NまたはCAであり、X
1、X
2、X
3およびX
4のうちの少なくとも1つは、Nであり;X
1、X
2、X
3、X
4のうちの少なくとも1つは、C−SO
2−NR
4R
5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、Hおよび−SO
2−NR
4R
5から独立して選択され;
各R
4は、C
1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR
2で置換され;
各R
5は、独立して、水素またはC
1−8アルキルであり;
各R
1は、水素、C
1−8アルキル、C
1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され、
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニルヘテロアリール、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく、
各R
3は、C
1−8アルキル、−OR
a、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシまたは任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択される)から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
【0198】
いくつかの実施形態において、X
3およびX
4のうちの少なくとも1つは、CHである。
【0199】
いくつかの実施形態において、A、B、DおよびEのうちの1つは、Hである。いくつかの実施形態において、A、B、DおよびEのうちの少なくとも1つは、−SO
2−NH−R
4である。いくつかの実施形態において、Aは、−SO
2−NH−R
4である。いくつかの実施形態において、Bは、−SO
2−NH−R
4である。
【0200】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IVa):
【0201】
【化42】
【0202】
(式中、n、B、E、R
1、R
4、R
3、R
2およびR
5は、上に定義された通りである)の化合物を特徴とする。
【0203】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(IVb):
【0204】
【化43】
【0205】
(式中、n、A、D、E、R
1、R
2、R
3、R
2、およびR
5は、上に定義された通りである)の化合物を特徴とする。
【0206】
いくつかの実施形態において、AおよびDは、Hである。いくつかの実施形態において、BおよびEは、Hである。
【0207】
いくつかの実施形態において、R
5は、水素である。
【0208】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してHである。いくつかの実施形態において、各R
1は、C
1−8アルキル、ハロゲン、またはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲンまたはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲン(例えば、塩素またはフッ素)から独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)である。
【0209】
いくつかの実施形態において、R
4は、アリールまたはヘテロアリールから選択される。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリールまたはC
8−14二環式アリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリール(例えば、フェニル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
8−14二環式アリール(例えば、ナフチル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、5〜8員ヘテロアリールまたは8〜14員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、8〜14員ヘテロアリール(例えば、5−キノリルまたは6−キノリル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたキノリル(例えば、5−キノリルまたは6−キノリル)である。
【0210】
いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。
【0211】
いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ、C
1−4アルキル、シアノ、ハロアルキル、−OR
aから選択され、2つのR
2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択で置換された環を形成し、そのそれぞれはさらに置換されていてもよい。
【0212】
いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ(例えば、クロロまたはフルオロ)である。いくつかの実施形態において、R
2は、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、シアノである。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチル)である。
【0213】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、C
1−4アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、C
1−4アルキルであり、他方は、ハロ(例えば、メチルおよびクロロまたはメチルおよびフルオロ)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、OR
aである。いくつかの実施形態において、両方のR
aが、アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)であり、1つは、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチル)である。
【0214】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、6員ヘテロ環式環を形成する。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合しているフェニル環と一緒になって、以下の構造を形成する。
【0215】
【化44】
【0216】
いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、3個のR
2が、ハロ(例えば、フルオロ)である。
【0217】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物を特徴とする。
【0218】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)を処置する方法であって、対象に、本明細書に記載の式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0219】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)の発症を予防する(例えば、少なくとも1つの症状の発症を予防する)、または遅延させる方法であって、対象に、本明細書に記載の式(IV)、(IVa)、もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0220】
別の態様において、本発明は、式(V):
【0221】
【化45】
【0222】
(式中、
B、DおよびEは、それぞれ、HおよびR
3から独立して選択され;
各R
1は、水素、ハロおよびハロアルキルから独立して選択され;
R
4は、水素、n個の存在のR
2で置換されたC
1−8アルキルおよびアリールであり;
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R
3は、ハロ、ハロアルキルおよび−OR
aから独立して選択され;
R
5は、水素またはC
1−8アルキルであり;
R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物を含む、薬学的組成物を特徴とする。
【0223】
いくつかの実施形態において、B、DおよびEは、それぞれ独立してHである。
【0224】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してHである。いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してハロ(例えば、クロロ)である。いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
【0225】
いくつかの実施形態において、1つのR
1は、ハロであり、1つのR
1は、ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、1つのR
1は、クロロであり、1つのR
1は、トリフルオロメチルである。
【0226】
いくつかの実施形態において、R
5は、水素である。
【0227】
いくつかの実施形態において、R
5は、C
1−8アルキル(例えば、メチル)である。
【0228】
いくつかの実施形態において、R
4は、水素である。
【0229】
いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたC
1−8アルキルまたはアリールである。いくつかの実施形態におおいて、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたC
1−8アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。
【0230】
いくつかの実施形態において、各R
2は、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよい。
【0231】
いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、R
2は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、任意選択で置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
2は、任意選択で置換された単環式ヘテロアリール(例えば、3−ピリジル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、任意選択で置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
2は、任意選択で置換された単環式アリール(例えば、4−クロロフェニル)である。
【0232】
いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたアリール(例えば、フェニル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、nは0である。
【0233】
いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ヘテロアラルキルである。いくつかの実施形態において、R
2は、任意選択で置換された単環式ヘテロアラルキル(例えば、メチル−4−トリフルオロメチル−2−ピリジル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、シアノである。いくつかの実施形態において、R
2は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、−COOR
bである。いくつかの実施形態において、R
bは、アルキル(例えば、エチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、任意選択で置換された単環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
2は、任意選択で置換されたピリジルである。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)で置換されたピリジルである。
【0234】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)であり、1つは、アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、ハロであり、1つは、−CONR
cR
c’である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、クロロであり、1つは、−CONHR
c’である。いくつかの実施形態において、R
c’は、アルキル(例えば、メチルまたはイソプロピル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、アルキルであり、1つは、−CONR
cR
c’である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、メチルであり、1つは、−CONHR
c’である。いくつかの実施形態において、R
c’は、アルキル(例えば、メチルまたはイソプロピル)である。
【0235】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)であり、他方は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロであり、他方は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、クロロであり、他方は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、任意選択で置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、R
aは、任意選択で置換されたピリジルである。いくつかの実施形態において、R
aは、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)で置換されたピリジルである。いくつかの実施形態において、R
aは、任意選択で置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
aは、任意選択で置換された5員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
aは、任意選択で置換されたピロリジニルである。いくつかの実施形態において、R
aは、N−メチルピロリジニルである。いくつかの実施形態において、R
2は、
【0236】
【化46】
【0237】
である。
【0238】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合している炭素原子とともに、5員ヘテロ環式環を形成する。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合しているフェニル環とともに、以下の構造を形成する。
【0239】
【化47】
【0240】
いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、各R
2は、ハロ(例えば、フルオロ)である。いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、ハロであり、1つのR
2は、−CONR
cR
c’である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、クロロであり、1つのR
2は、−CONHR
c’である。いくつかの実施形態において、R
c’は、アルキル(例えば、メチルまたはイソプロピル)である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、クロロであり、1つのR
2は、ブロモであり、1つのR
2は、−CONHR
c’である。いくつかの実施形態において、R
c’は、アルキル(例えば、メチルまたはイソプロピル)である。いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、ハロであり、1つのR
2は、アルキルであり、1つのR
2 は、−CONR
cR
c’である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、クロロであり、1つのR
2は、メチルであり、1つのR
2は、−CONHR
c’である。いくつかの実施形態において、R
c’は、アルキル(例えば、メチルまたはイソプロピル)である。いくつかの実施形態において、1つのR
2は、ブロモであり、1つのR
2は、メチルであり、1つのR
2は、−CONHR
c’である。いくつかの実施形態において、R
c’は、アルキル(例えば、メチルまたはイソプロピル)である。
【0241】
いくつかの実施形態において、R
3は、ハロ(例えば、クロロまたはブロモ)である。いくつかの実施形態において、R
3は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。いくつかの実施形態において、R
3は、OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、ハロアルキル(例えば、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシまたはトリフルオロエトキシ)である。いくつかの実施形態において、R
aは、−CH
2CF
3である。
【0242】
別の態様において、本発明は、式(Va):
【0243】
【化48】
【0244】
(式中、
BおよびDは、HおよびSO
2NR
4R
5から独立して選択され;BまたはDのうちの少なくとも1つは、−SO
2−NR
4R
5であり;
AおよびEは、それぞれ、HおよびR
3から独立して選択され;
各R
1は、水素、ハロおよびハロアルキルから独立して選択され;
R
4は、水素、n個の存在のR
2で置換されたC
1−8アルキルおよびアリールであり;
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R
3は、ハロ、ハロアルキルおよび−OR
aから独立して選択され;
R
5は、水素またはC
1−8アルキルであり;
R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物を含む、薬学的組成物を特徴とする。
【0245】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)を処置する方法であって、対象に、本明細書に記載の式(V)もしくは(Va)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0246】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)の発症を予防する(例えば、少なくとも1つの症状の発症を予防する)、または遅延させる方法であって、対象に、本明細書に記載の式(V)もしくは(Va)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0247】
いくつかの実施形態において、AおよびEは、それぞれHである。いくつかの実施形態において、AおよびEは、それぞれHであり、Bは、SO
2NR
4R
5であり、Dは、Hである。
【0248】
いくつかの実施形態において、Bは、SO
2NR
4R
5であり、Dは、Hである。いくつかの実施形態において、Bは、Hであり、Dは、SO
2NR
4R
5である。
【0249】
一態様において、本発明は、式(VI):
【0250】
【化49】
【0251】
(式中、
A、BおよびEは、それぞれ、H、−SO
2−NR
4R
5およびR
3から独立して選択され;A、BまたはEの少なくとも1つは、−SO
2−NR
4R
5であり;
Y
1、Y
2、Y
3およびY
4は、それぞれ、NおよびCR
1から独立して選択され、Y
1、Y
2、Y
3およびY
4のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R
4は、C
1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR
2で置換され;
各R
5は、独立して、水素またはC
1−8アルキルであり;
各R
1は、水素、C
1−8アルキル、C
1−8末端アルキニル、C
1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R
3は、C
1−8アルキル、−OR
a、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
【0252】
いくつかの実施形態において、Y
1、Y
2、Y
3およびY
4のうちの少なくとも1つは、Nである。いくつかの実施形態において、Y
1、Y
2、Y
3およびY
4のうちの少なくとも1つは、CHである。いくつかの実施形態において、Y
1は、Nである。いくつかの実施形態において、Y
3は、Nである。
【0253】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立して水素である。
【0254】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(VIa):
【0255】
【化50】
【0256】
(式中、n、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は、上に定義された通りである)の化合物を特徴とする。
【0257】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(VIb):
【0258】
【化51】
【0259】
(式中、n、B、E、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は、上に定義された通りである)の化合物を特徴とする。
【0260】
いくつかの実施形態において、BおよびEは、それぞれ、Hから独立して選択される。
【0261】
いくつかの実施形態において、R
5は、水素である。
【0262】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立して水素である。いくつかの実施形態において、各R
1は、C
1−8アルキル、ハロゲン、またはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲンまたはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲン(例えば、塩素またはフッ素)から独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)である。
【0263】
いくつかの実施形態において、R
4は、アリールまたはヘテロアリールから選択される。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリールまたはC
8−14二環式アリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリール(例えば、任意選択で置換されたフェニル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R
2は、n個の存在のR
2で置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、5〜8員ヘテロアリールまたは8〜14員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、8〜12員ヘテロアリール(例えば、5−キノリルまたは6−キノリル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたキノリル(例えば、5−キノリルまたは6−キノリル)である。
【0264】
いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。
【0265】
いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ、C
1−4アルキルまたはハロアルキルであり、そのそれぞれは、さらに置換されていてもよい。
【0266】
いくつかの実施形態において、R
2は、C
1−4アルキル(例えば、エチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
【0267】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、C
1−4アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)であり、他方のR
2は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)であり、他方のR
2は、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。
【0268】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合している炭素原子とともに、5員ヘテロ環式環を形成する。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合しているフェニル環とともに、以下の構造を形成する。
【0269】
【化52】
【0270】
いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、全てのR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。
【0271】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の式(VI)、(VIa)もしくは(VIb)から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物を特徴とする。
【0272】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)を処置する方法であって、対象に、本明細書に記載の式(VI)、(VIa)もしくは(VIb)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0273】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)の発症を予防する(例えば、少なくとも1つの症状の発症を予防する)、または遅延させる方法であって、対象に、本明細書に記載の式(VI)、(VIa)もしくは(VIb)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0274】
一態様において、本発明は、式(VII):
【0275】
【化53】
【0276】
(式中、
X
1は、NまたはCEであり;
X
2は、NまたはCDであり;
X
3は、NまたはCBであり;
X
4は、NまたはCAであり、X
1、X
2、X
3およびX
4のうちの少なくとも1つは、Nであり、X
1、X
2、X
3、X
4のうちの少なくとも1つは、C−SO
2−NR
4R
5であり;
A、B、DおよびEは、それぞれ、H、R
3および−SO
2−NR
4R
5から独立して選択され;
Y
1は、NおよびCR
1から選択され;
各R
4は、C
1−8アルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、そのそれぞれは、n個の存在のR
2で置換され;
R
5は、水素またはC
1−8アルキルであり;
各R
1は、水素、C
1−8アルキル、C
1−8末端アルキニル、C
1−8アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキルおよびハロアルコキシから独立して選択され;
各R
2は、ハロ、ハロアルキル、C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シアノ、−OR
a、−COOR
bおよび−CONR
cR
c’から独立して選択され;2つのR
2は、それらが結合している炭素とともに、任意選択で置換された環を形成してもよく、そのそれぞれはさらに置換されていてもよく;
各R
3は、C
1−8アルキル、−OR
a、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシおよび任意選択で置換されたヘテロアリールから独立して選択され;
各R
aは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたヘテロシクリルから独立して選択され;
各R
bは、独立してアルキルであり;
各R
cは、水素およびアルキルから独立して選択され;
nは、0、1、2または3である)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
【0277】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(VIIa):
【0278】
【化54】
【0279】
(式中、n、B、D、R
1、R
4、R
2およびR
5は、式(VII)において定義される通りである)の化合物を特徴とする。
【0280】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(VIIa):
【0281】
【化55】
【0282】
(式中、n、B、E、R
1、R
4、R
2およびR
5は、式(VII)において定義される通りである)の化合物を特徴とする。
【0283】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(VIIb):
【0284】
【化56】
【0285】
(式中、n、B、D、R
1、R
4、R
2およびR
5は、式(VII)において定義される通りである)の化合物を特徴とする。
【0286】
いくつかの実施形態において、本発明は、式(VIIa):
【0287】
【化57】
【0288】
(式中、n、B、E、R
1、R
4、R
2およびR
5は、式(VII)において定義される通りである)の化合物を特徴とする。
【0289】
いくつかの実施形態において、BおよびEは、それぞれ、Hから独立して選択される。
【0290】
いくつかの実施形態において、BおよびDは、それぞれ、Hから独立して選択される。
【0291】
いくつかの実施形態において、R
5は、水素である。
【0292】
いくつかの実施形態において、各R
1は、独立して水素である。いくつかの実施形態において、各R
1は、C
1−8アルキル、ハロゲン、またはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲンまたはハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、ハロゲン(例えば、塩素またはフッ素)から独立して選択される。いくつかの実施形態において、各R
1は、独立してハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)である。
【0293】
いくつかの実施形態において、R
4は、アリールまたはヘテロアリールから選択される。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリールまたはC
8−14二環式アリールである。いくつかの実施形態において、R
4は、C
5−8単環式アリール(例えば、任意選択で置換されたフェニル)である。いくつかの実施形態において、R
4は、n個の存在のR
2で置換されたフェニルである。
【0294】
いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。
【0295】
いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ、C
1−4アルキルまたはハロアルキルであり、そのそれぞれは、さらに置換されていてもよい。
【0296】
いくつかの実施形態において、R
2は、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、R
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。
【0297】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、両方のR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、ハロアルキル(例えば、トリフルオロアルキル)であり、他方のR
2は、−OR
aである。いくつかの実施形態において、R
aは、アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、一方のR
2は、C
1−4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)であり、他方のR
2は、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。
【0298】
いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合している炭素原子とともに、5員ヘテロ環式環を形成する。いくつかの実施形態において、2つのR
2は、それらが結合しているフェニル環とともに、以下の構造を形成する。
【0299】
【化58】
【0300】
いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、全てのR
2が、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。
【0301】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の式(VII)、(VIIa)、(VIIb)、(VIIc)もしくは(VIId)から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物を特徴とする。
【0302】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)を処置する方法であって、対象に、本明細書に記載の式(VII)、(VIIa)、(VIIb)、(VIIc)もしくは(VIId)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0303】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の障害(例えば、癌)の発症を予防する(例えば、少なくとも1つの症状の発症を予防する)、または遅延させる方法であって、対象に、本明細書に記載の式(VII)、(VIIa)、(VIIb)、(VIIc)もしくは(VIId)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を特徴とする。
【0304】
一態様において、本発明は、それを必要とする患者におけるPKM2活性および/または解糖のレベルを調節する(例えば、増加または減少させる)(例えば、患者内の細胞の内因性の能力を調節してPKM2を下方調整する)方法を特徴とする。方法は、それを必要とする患者に、効果的な量の本明細書に記載の化合物を投与し、それにより患者におけるPKM2活性および/または解糖のレベルを調節する(例えば、増加または減少させる)ステップを含む。本発明のいくつかの実施形態において、患者内でグルコース代謝産物を同化プロセスではなく異化プロセスに転換するための手段として、PKM2をその活性立体配座に維持する、またはピルビン酸キナーゼ活性を増殖細胞において活性化させるように活性化剤が使用される。
【0305】
別の態様において、本発明は、それを必要とする患者における細胞増殖を調整する方法を特徴とする。方法は、それを必要とする患者に、効果的な量の本明細書に記載の化合物を投与し、それにより患者における細胞増殖を調整するステップを含む。例えば、この方法は、形質転換細胞、例えば癌細胞の成長を調節することができるか、または一般的には、好気的解糖を受けるPKM2依存性細胞の成長を調節することができる。
【0306】
別の態様において、本発明は、それを必要とする患者において、PKM2の機能に関連した疾患または障害に罹患した、またはそれを生じやすい患者を処置する方法を特徴とする。方法は、それを必要とする患者に、効果的な量の本明細書に記載の化合物を投与し、それにより患者における疾患または障害を処置、予防または改善するステップを含む。別の実施形態において、調節剤は、薬学的組成物として提供される。
【0307】
別の実施形態において、方法は、PKM2の調節(例えば、活性化または阻害)から利益を得る患者を識別または選択することを含む。例えば、患者は、(例えば、単に癌などの疾患の処置自体を必要としていることとは対照的に)患者の細胞におけるPKM2のレベルに基づいて特定することができる。別の実施形態において、選択される患者は、本明細書において識別された障害または疾患、例えば、望ましくない細胞成長または増殖により特徴付けられる障害、例えば、癌、肥満、糖尿病、アテローム性動脈硬化、再狭窄、および自己免疫疾患等に罹患している、またはそれを生じやすい患者である。
【0308】
別の態様において、本発明は、候補化合物を評価する方法であって、
任意選択で候補化合物を供給することと;
化合物を、細胞、例えば無傷の形質膜を有する細胞と接触させることと;
細胞内で相互作用する化合物の能力、例えば、PKM2等のピルビン酸キナーゼ等の標的キナーゼと錯体を形成する、例えばそれに特異的に結合する、またはその活性を調節(例えば、活性化または阻害)する能力を評価することと、
それにより候補化合物を評価することとを含む方法を特徴とする。
【0309】
いくつかの実施形態において、候補化合物を評価することは、抗増殖または抗癌剤としての使用のための候補化合物を評価することを含み、細胞内で標的化合物と相互作用する候補化合物の能力は、抗増殖または抗癌剤としての有効性に関連する。
【0310】
いくつかの実施形態において、候補化合物を評価することは、細胞膜を横断する候補化合物の能力を評価することを含み、細胞内で標的化合物と相互作用する候補化合物の能力は、細胞膜を横断する候補化合物の能力に関連する。
【0311】
いくつかの実施形態において、候補化合物を評価することは、次の特性:標的キナーゼにおける立体配座状態、標的キナーゼ活性の内因性調節剤、例えば、FBPもしくはホスホチロシン含有ポリペプチドに対する標的キナーゼの結合、または本明細書に開示される標的キナーゼの他の特性のいずれかを調節する候補化合物の能力を評価することを含み、標的化合物と相互作用する候補化合物の能力は、前記特性のうちの1つ以上に関連する。
【0312】
いくつかの実施形態において、方法は、例えば、細胞を洗浄する、または候補化合物を投与された動物から細胞を取り出すことにより、細胞に進入しなかった候補化合物から細胞を分離することをさらに含む。
【0313】
いくつかの実施形態において、方法は、例えば、標的キナーゼと相互作用する候補化合物の能力を評価する前に、細胞を溶解させる(例えば、細胞膜を破壊または溶解することにより)ことをさらに含む。
【0314】
いくつかの実施形態において、候補化合物を細胞と接触させることは、候補化合物を、全身の動物、全身の動物の一部ではない組織、全身の動物の一部ではない臓器、または全身の動物の一部ではない細胞と接触させることを含む。
【0315】
いくつかの実施形態において、細胞は、培養細胞、例えば初代細胞、二次細胞等である。
【0316】
いくつかの実施形態において、細胞は、哺乳動物、霊長類、ヒト、齧歯類、マウス、ラット、またはハムスターの細胞である。
【0317】
いくつかの実施形態において、細胞は、腫瘍または形質転換細胞、例えば充実性腫瘍細胞である。
【0318】
いくつかの実施形態において、複数の標的化合物が評価され、例えば、少なくとも10、20、50、100、または500種の候補化合物が評価される。
【0319】
いくつかの実施形態において、複数の候補化合物は同時に評価され、例えば、複数の候補化合物のそれぞれが個々にかつ同時に評価されるか、または、複数の候補化合物がプールされ、同じ細胞または同じ一定量の細胞と接触させられる。
【0320】
いくつかの実施形態において、複数の候補化合物は、自動化デバイスにおいて評価される。
【0321】
いくつかの実施形態において、候補化合物を評価することは、標的キナーゼと相互作用する候補化合物の能力に対して値を提供することと、任意選択で、その値を、所定の値、例えば陽性または陰性対称に対する値と比較することとを含む。
【0322】
いくつかの実施形態において、方法は、参照値との予め選択された関係を有する標的キナーゼとの相互作用に対する値を有する候補化合物を選択することをさらに含み、例えば、標的化合物に対する値は、予め選択された値、例えば、標的キナーゼの活性化に対する予め選択された最小値を超える。
【0323】
いくつかの実施形態において、方法は、第2の方法において標的キナーゼと相互作用する、例えばそれと錯体を形成する、それに特異的に結合する、またはその活性を調節(例えば、活性化または阻害)する、化合物(例えば、所定レベルの相互作用(例えば、評価ステップにおいて、錯体形成、特異的結合、または調節(例えば、活性化または阻害)に適合する候補化合物)の能力を評価する、例えば確認することをさらに含む。
【0324】
いくつかの実施形態において、方法は、候補化合物を選択することと、同じまたは異なる条件下、例えば同じまたは異なる濃度で評価を反復することとをさらに含む。
【0325】
いくつかの実施形態において、方法は、全身の動物以外の細胞内において評価された候補化合物を選択することと、全身の動物における評価による細胞ベースのアッセイにおいて決定された活性を確認することとをさらに含む。
【0326】
いくつかの実施形態において、方法は、候補化合物を選択することと、第2の異なるアッセイによる評価において決定された活性を確認することとをさらに含む。
【0327】
いくつかの実施形態において、複数の構造的に関連した候補候補、例えば、共通のコアまたは骨格を有する複数の候補候補が評価される。
【0328】
いくつかの実施形態において、方法は、候補化合物の類似体である複数の第2世代候補候補を提供することを含む。
【0329】
いくつかの実施形態において、方法は、第1の候補化合物を評価することと、第1の候補化合物の構造を第2の候補化合物と比較することと、第2の候補化合物を評価することとを含む。
【0330】
いくつかの実施形態において、候補化合物は、培養細胞、例えば、予め選択されたレベルの密集度、例えば約60%から約95%、好ましくは約70%から約90%の密集度を有する培養細胞と接触させられる。
【0331】
いくつかの実施形態において、候補化合物は、予め選択された長さの時間、例えば、陽性対照を細胞内に進入させて標的キナーゼと相互作用させるのに十分な期間、細胞と接触させられる。
【0332】
いくつかの実施形態において、接触させるステップは、化合物を、少なくとも約0.1時間、0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、または6時間細胞と接触させることを含む。
【0333】
いくつかの実施形態において、化合物は、標的キナーゼと錯体を形成する。
【0334】
いくつかの実施形態において、化合物は、例えば、標的キナーゼに特異的に結合する。
【0335】
いくつかの実施形態において、標的キナーゼはPKM2であり、候補化合物は、標的キナーゼにおける構造変化(例えば、非活性化もしくはより低い活性化度の立体構造から、活性化もしくはより活性化された立体構造へ、または、活性化もしくはより活性化された立体構造から、非活性化もしくはより低い活性化度の立体構造へ)を誘導する。
【0336】
いくつかの実施形態において、標的キナーゼはPKM2であり、候補化合物はPKM2の活性を増加させる。
【0337】
いくつかの実施形態において、標的キナーゼはPKM2であり、候補化合物はPKM2の活性を減少させる。
【0338】
いくつかの実施形態において、方法は、例えば培地中の乳酸塩の存在および/または量を評価することをさらに含む。
【0339】
いくつかの実施形態において、溶解させるステップは、例えばドライアイス上で、細胞を急速冷凍することを含む。
【0340】
いくつかの実施形態において、溶解させるステップは、溶解緩衝液、例えば、洗浄剤含有(例えば、トリトン含有)溶解緩衝液(例えば、表3に記載の溶解緩衝液)を細胞に添加することを含む。
【0341】
いくつかの実施形態において、洗浄剤は、化合物と、PKM2等のピルビン酸キナーゼ等のキナーゼとの間の相互作用(例えば、結合)を妨害しない濃度、例えば約0.1%、0.5%、1%、1.5%、2%、または5%以下で使用される。
【0342】
別の態様において、本発明は、候補化合物を評価する方法であって、
任意選択で候補化合物を供給することと;
候補化合物を、動物外の細胞である細胞、例えば無傷の形質膜を有する細胞と接触させることと;
細胞に進入していない候補化合物から細胞を分離することと;
PKM2に対する候補化合物の結合を無効化しない条件下で、前記細胞を溶解させることと;
細胞内で相互作用する化合物の能力、例えば、PKM2と錯体を形成する、例えばそれに特異的に結合する、またはその活性を調節(例えば、活性化または阻害)する能力を評価することと;
それにより候補化合物を評価することとを含む方法を特徴とする。
【0343】
別の態様において、本発明は、候補化合物を評価する方法であって、
任意選択で候補化合物を供給することと;
候補化合物を、全身の動物の一部である細胞と接触させることと;
PKM2に対する候補化合物の結合を無効化しない条件下で、前記細胞を溶解させることと;
細胞内で相互作用する化合物の能力、例えば、PKM2と錯体を形成する、例えばそれに特異的に結合する、またはその活性を調節(例えば、活性化または阻害)する能力を評価することと;
それにより候補化合物を評価することとを含む方法を特徴とする。
【0344】
別の実施形態において、本明細書に記載の化合物は、乳酸塩産生または酸化的リン酸化を増加させるのに十分な用量および頻度で投与される。
【0345】
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素の任意のラジカルを指す。
【0346】
「アルキル」という用語は、示された数の炭素原子を含有する、直鎖であっても分岐鎖であってもよい炭化水素鎖を指す。例えば、C
1−C
12アルキルは、基が、1個から12個(これらを含む)の炭素原子をそれに有し得ることを示す。「ハロアルキル」という用語は、1個以上の水素原子がハロで置き換えられたアルキルを指し、全ての水素がハロで置き換えられているアルキル部分(例えば、ペルフルオロアルキル)を含む。「アリールアルキル」または「アラルキル」という用語は、アルキル水素原子がアリール基で置き換えられたアルキル部分を指す。アラルキルは、2つ以上の水素原子がアリール基で置き換えられている基を含む。「アリールアルキル」または「アラルキル」の例には、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、9−フルオレニル、ベンズヒドリル、およびトリチル基が含まれる。
【0347】
「アルキレン」という用語は、二価アルキル、例えば、−CH
2−、−CH
2CH
2−、および−CH
2CH
2CH
2−を指す。
【0348】
「アルケニル」という用語は、2〜12個の炭素原子を含有し、1つ以上の二重結合を有する直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖を指す。アルケニル基の例には、アリル、プロペニル、2−ブテニル、3−ヘキセニルおよび3−オクテニル基が含まれるが、これらに限定されない。二重結合炭素の1つは、任意選択で、アルケニル置換基の結合点であってもよい。「アルキニル」という用語は、2〜12個の炭素原子を含有し、1つ以上の三重結合を有することを特徴とする直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖を指す。アルキニル基の例には、エチニル、プロパルギル、および3−ヘキシニルが含まれるが、これらに限定されない。三重結合炭素の1つは、任意選択で、アルキニル置換基の結合点であってもよい。
【0349】
「アルキルアミノ」および「ジアルキルアミノ」という用語は、それぞれ−NH(アルキル)および−NH(アルキル)
2ラジカルを指す。「アラルキルアミノ」という用語は、−NH(アラルキル)ラジカルを指す。アルキルアミノアルキルという用語は、(アルキル)NH−アルキル−ラジカルを指し、ジアルキルアミノアルキルという用語は、(アルキル)
2N−アルキル−ラジカルを指す。「アルコキシ」という用語は、−O−アルキルラジカルを指す。「メルカプト」という用語は、SHラジカルを指す。「チオアルコキシ」という用語は、−S−アルキルラジカルを指す。「チオアリールオキシ」という用語は、−S−アリールラジカルを指す。
【0350】
「アリール」という用語は、芳香族単環式、二環式、または三環式炭化水素環系を指し、置換可能な任意の環原子が(例えば、1個以上の置換基で)置換され得る。アリール部分の例には、フェニル、ナフチル、およびアントラセニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0351】
「シクロアルキル」という用語は、本明細書において使用される場合、3個から12個の炭素を有する、飽和環式、二環式、三環式、または多環式炭化水素基を含む。任意の環原子が(例えば、1個以上の置換基で)置換され得る。シクロアルキル基は、融合環を含有し得る。融合環は、共通の炭素原子を共有する環である。シクロアルキル部分の例には、シクロプロピル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、アダマンチル、およびノルボルニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0352】
「ヘテロシクリル」という用語は、単環式の場合1〜3個のヘテロ原子、二環式の場合1〜6個のへテロ原子、または三環式の場合1〜9個のヘテロ原子を有する、非芳香族3〜10員単環式、8〜12員二環式、または11〜14員三環式環系を指し、前記ヘテロ原子は、N、O、またはSから選択される(例えば、炭素原子、および、単環式、二環式、または三環式の場合、それぞれ1〜3個、1〜6個、または1〜9個のN、O、またはSのヘテロ原子)。ヘテロ原子は、任意選択で、ヘテロシクリル置換基の結合点であってもよい。任意の環原子が(例えば、1個以上の置換基で)置換され得る。ヘテロシクリル基は、融合環を含有し得る。融合環は、共通の炭素原子を共有する環である。ヘテロシクリルの例には、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリノ、ピロリニル、ピリミジニル、キノリニル、およびピロリジニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0353】
「シクロアルケニル」という用語は、5個から12個の炭素、好ましくは5個から8個の炭素を有する、部分不飽和非芳香族環式、二環式、三環式、または多環式炭化水素基を指す。不飽和炭素は、任意選択で、シクロアルケニル置換基の結合点であってもよい。任意の環原子が(例えば、1個以上の置換基で)置換され得る。シクロアルケニル基は、融合環を含有し得る。融合環は、共通の炭素原子を共有する環である。シクロアルケニル部分の例には、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、またはノルボルネニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0354】
「ヘテロシクロアルケニル」という用語は、単環式の場合1〜3個のヘテロ原子、二環式の場合1〜6個のへテロ原子、または三環式の場合1〜9個のヘテロ原子を有する、部分飽和非芳香族5〜10員単環式、8〜12員二環式、または11〜14員三環式環系を指し、前記ヘテロ原子は、N、O、またはSから選択される(例えば、炭素原子、および、単環式、二環式、または三環式の場合、それぞれ1〜3個、1〜6個、または1〜9個のN、O、またはSのヘテロ原子)。不飽和炭素またはヘテロ原子は、任意選択で、ヘテロシクロアルケニル置換基の結合点であってもよい。任意の環原子が(例えば、1個以上の置換基で)置換され得る。ヘテロシクロアルケニル基は、融合環を含有し得る。融合環は、共通の炭素原子を共有する環である。ヘテロシクロアルケニルの例には、テトラヒドロピリジルおよびジヒドロピラニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0355】
「ヘテロアリール」という用語は、単環式の場合1〜3個のヘテロ原子、二環式の場合1〜6個のへテロ原子、または三環式の場合1〜9個のヘテロ原子を有する、芳香族5〜8員単環式、8〜12員二環式、または11〜14員三環式環系を指し、前記ヘテロ原子は、N、O、またはSから選択される(例えば、炭素原子、および、単環式、二環式、または三環式の場合、それぞれ1〜3個、1〜6個、または1〜9個のN、O、またはSのヘテロ原子)。任意の環原子が(例えば、1個以上の置換基で)置換され得る。
【0356】
「オキソ」という用語は、炭素に結合した場合はカルボニル、窒素に結合した場合はN−オキシド、および硫黄に結合した場合はスルホキシドまたはスルホンを形成する酸素原子を指す。
【0357】
「アシル」という用語は、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、またはヘテロアリールカルボニル置換基を指し、そのいずれも(例えば、1個以上の置換基で)さらに置換されていてもよい。
【0358】
「置換基」という用語は、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルケニル、シクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリール基上に、その基の任意の原子において「置換」された基を指す。任意の原子が置換され得る。好適な置換基は、制限されることなく、アルキル(例えば、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、C12直鎖または分岐鎖アルキル)、シクロアルキル、ハロアルキル(例えば、CF
3等のペルフルオロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、アルケニル、アルキニル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、アルコキシ、ハロアルコキシ(例えば、OCF
3等のペルフルオロアルコキシ)、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルボキシレート、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、SO
3H、サルフェート、ホスフェート、メチレンジオキシ(−O−CH
2−O−(式中、酸素は隣接原子に結合している)、エチレンジオキシ、オキソ、チオキソ(例えば、C=S)、イミノ(アルキル、アリール、アラルキル)、S(O)
nアルキル(nは、0〜2である)、S(O)
nアリール(式中、nは、0〜2である)、S(O)
nヘテロアリール(式中、nは、0〜2である)、S(O)
nヘテロシクリル(式中、nは、0〜2である)、アミン(モノ−、ジ−、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、アリール、ヘテロアリール、およびこれらの組合せ)、エステル(アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、アリール、ヘテロアリール)、アミド(モノ−、ジ−、アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、アリール、ヘテロアリール、およびこれらの組合せ)、スルホンアミド(モノ−、ジ−、アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、およびこれらの組合せ)を含む。一態様において、基上の置換基は、独立して、任意の単一の上記置換基、または任意の上記置換基の部分集合である。別の態様において、置換基は、それ自体、上記置換基のいずれか1つで置換されてもよい。
【0359】
「選択的」という用語は、M1よりもM2の調節(例えば、阻害)が、少なくとも2倍、3倍、4倍、5倍、6倍または10倍大きいことを意味する。
【0360】
「活性化剤」という用語は、本明細書において使用される場合、ピルビン酸キナーゼ(例えば、PKM2)の活性を(ある程度に)増加させる、またはピルビン酸キナーゼ(例えば、PKM2)活性を、PKM2の基礎レベルよりも大きいレベルに増加させる薬剤を意味する。例えば、活性化剤は、天然リガンド(例えば、FBP)によりもたらされる作用を模倣し得る。薬剤によりもたらされる活性化剤作用は、天然リガンドによりもたらされる活性化作用と同じ程度、またはそれより高い程度、またはそれより低い程度となり得るが、同じ種類の作用がもたらされる。ペプチド、核酸、および小分子が活性化剤となり得る。薬剤は、薬剤に供された時のピルビン酸キナーゼの活性を直接的または間接的に測定することにより、それが活性化剤であるかどうかを決定するために評価され得る。薬剤の活性は、例えば、対照物質に対して測定され得る。いくつかの場合において、薬剤の測定される活性は、PKM2の活性化に対するものである。PKM2の活性は、例えば、ATPまたはNADH等の基質の濃度を監視することにより測定され得る。
【0361】
「阻害剤」という用語は、本明細書において使用される場合、ピルビン酸キナーゼ(例えば、PKM2)の酵素活性をある程度に抑制、停止、低下または不活性化して、ピルビン酸キナーゼの(例えば、PKM2の)基礎活性レベルより低いレベルまで低下させる薬剤を意味する。ピルビン酸キナーゼ(例えば、PKM2)の阻害剤は、ペプチドまたは核酸であってもよい。薬剤は、薬剤に供された時のピルビン酸キナーゼの活性を直接的または間接的に測定することにより、それが阻害剤であるかどうかを決定するために評価され得る。薬剤の活性は、例えば、対照物質に対して測定され得る。いくつかの場合において、薬剤の測定される活性は、PKM2の阻害に対するものである。PKM2の活性は、例えば、ATPまたはNADH等の基質の濃度を監視することにより測定され得る。
【0362】
「調節する」という用語は、例えば、所望の最終結果(例えば、治療結果)が達成されるような、患者の細胞の少なくとも部分集合における、本明細書に記載の化合物または組成物への暴露に応じた酵素の活性の増加または減少、例えばPKM2の活性化または阻害を指す。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載の標的、例えばPKM2を阻害する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載の標的、例えばPKM2を活性化する。