特許第5756543号(P5756543)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5756543第2の光源から導かれる光を利用するLED照明器具における背景光効果
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5756543
(24)【登録日】2015年6月5日
(45)【発行日】2015年7月29日
(54)【発明の名称】第2の光源から導かれる光を利用するLED照明器具における背景光効果
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20060101AFI20150709BHJP
   F21V 21/26 20060101ALI20150709BHJP
   F21V 21/30 20060101ALI20150709BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20150709BHJP
   F21V 5/00 20150101ALI20150709BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150709BHJP
【FI】
   F21S2/00 621
   F21V21/26 110
   F21V21/30 300
   F21V8/00 300
   F21V5/00 510
   F21Y101:02
【請求項の数】14
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-65323(P2014-65323)
(22)【出願日】2014年3月27日
(62)【分割の表示】特願2013-505333(P2013-505333)の分割
【原出願日】2011年4月5日
(65)【公開番号】特開2014-150069(P2014-150069A)
(43)【公開日】2014年8月21日
【審査請求日】2014年4月4日
(31)【優先権主張番号】PA201000361
(32)【優先日】2010年4月23日
(33)【優先権主張国】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】512267380
【氏名又は名称】マーティン プロフェッショナル エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンサー,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ハンセン,クラウス
【審査官】 柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−266818(JP,A)
【文献】 特開2003−245392(JP,A)
【文献】 特開2002−208492(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 5/00
F21V 8/00
F21V 21/26
F21V 21/30
F21Y 101/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個々に制御可能な少なくとも第1の光源群および第2の光源群として配置された複数の光源と、
前記第1の光源群からの光を収集し、前記収集した光を複数の光源ビームに変換する複数の集光手段と、
入力部および出力部を備え、前記導光板は前記入力部において前記第2の光源群が生成した光を受け入れ、かつ前記受け入れた光を前記出力部へ伝達する少なくとも1つの導光板と、を備え、
前記出力部は前記光源ビームの少なくとも2つの間の領域において前記受け入れた光を出すように構成され、前記導光板は複数の開口を備えた円盤状の導光板を形成し、前記集光手段が配置され、前記円盤状の導光板の前部領域が前記出力部を備え、
前記複数の光源が第3の光源群としてさらに配置され、前記光源ビームの少なくとも2つの間に配置された少なくとも1つの拡散領域をさらに備えており、前記拡散領域は、前記第3の光源群が生成した光を受け入れかつ拡散することを特徴とする、照射装置。
【請求項2】
前記円盤状の導光板は前記円盤状の導光板から後方に突出する複数の突起を備え、前記突起の底面は前記入力部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の照射装置。
【請求項3】
前記円盤状の導光板の円周壁に前記入力部を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の照射装置。
【請求項4】
前記出力手段は前記受け入れた光を拡散するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3に記載の照射装置。
【請求項5】
前記制御手段は前記第1の光源群および前記第2の光源群を個々の制御するように構成された制御手段を備えることを特徴とする、請求項1〜4に記載の照射装置。
【請求項6】
前記制御手段は、第1の目標色を示す入力信号に基づいて、前記第1の光源群を制御するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の照射装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記第1の目標色に基づいて、前記第2の光源群を制御するように構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の照射装置。
【請求項8】
前記入力信号は第2の目標色をさらに示し、前記制御手段は、前記第2の目標色に基づいて前記第2の光源群を制御するように構成されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の照射装置。
【請求項9】
出力領域各々が前記第2の光源群の少なくとも1つの光源からの光を出すように、前記出力領域および前記第2の光源群の前記光源は所定パターンに配置され、前記制御手段は、前記出力領域各々を照らす前記光源を個々に制御するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の照射装置。
【請求項10】
ベースと、
前記ベースに回転自在に接続されているヨークと、
前記ヨークに回転自在に接続されているヘッドと、を備えており、
前記ヘッドが、請求項1〜に記載の照射装置を備えることを特徴とする、可動ヘッド照明器具。
【請求項11】
照射装置を制御する方法であって、前記方法は
少なくとも第1の光源群および第2の光源群に、複数の光源を配置するステップと、
前記第1の光源群からの光を収集し、前記収集した光を複数の光源ビームに変換する複数の集光手段に適応する前記複数の光源ビームを生成するステップと、
円盤状の導光板における複数の開口を介して前記光源手段を導くステップと、
前記第2の光源群が生成した光を、
入力部を通じて前記円盤状の導光板内に光を出すステップと、
前記光を、前記出力部は前記円盤状の導光板の前部領域で形成される出力部に伝達するステップと、
前記出力部を通じて前記導光板から出た前記光を結合するステップと、により前記光源ビームの少なくとも2つの間の領域に導くステップと、
第1の目標色に基づいて前記第1の光源群を制御するステップと、
第2の目標色に基づいて前記第2の光源群を制御するステップと、
前記複数の光源を第3の光源群として配置するステップと、
前記光源ビームの少なくとも2つの間に拡散手段を提供し、前記第3の光源群が生成した光を受け入れ、前記受け入れた光を拡散するように前記拡散手段を適応させることにより、前記光源ビームの少なくとも2つの間の領域を照らすステップと、を含むことを特徴とする、照射装置の制御方法。
【請求項12】
照射装置を制御する方法であって、前記方法は
少なくとも第1の光源群および第2の光源群に、複数の光源を配置するステップと、
前記第1の光源群からの光を収集し、前記収集した光を複数の光源ビームに変換する複数の集光手段に適応する前記複数の光源ビームを生成するステップと、
円盤状の導光板における複数の開口を介して前記光源手段を導くステップと、
前記第2の光源群が生成した光を、
入力部を通じて前記円盤状の導光板内に光を出すステップと、
前記光を、前記出力部は前記円盤状の導光板の前部領域で形成される出力部に伝達するステップと、
前記出力部を通じて前記導光板から出た前記光を結合するステップと、により前記光源ビームの少なくとも2つの間の領域に導くステップと、 前記複数の光源を第3の光源群として配置するステップと、
前記光源ビームの少なくとも2つの間に拡散手段を提供し、前記第3の光源群が生成した光を受け入れ、前記受け入れた光を拡散するように前記拡散手段を適応させることにより、前記光源ビームの少なくとも2つの間の領域を照らすステップと、を含むことを特徴とする、照射装置の制御方法
【請求項13】
第3の目標色に基づいて前記第3の光源群を制御するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の目標色に基づいて少なくとも前記第2の目標色および/または少なくとも前記第3の目標色を決定するステップを含むことを特徴とする、請求項1〜1のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジングに配置された複数の光源および複数の集光手段を備える照射装置に関する。複数の集光手段は、少なくとも1つの光源からの光を収集し、収集した光を複数の光源ビームに変換し、その光源ビームがハウジングから射出される。
【背景技術】
【0002】
生演奏ショー、テレビ番組、スポーツイベントに関連する種々の照明効果およびムード照明を作り出すため、または構造上の設備の一部として、種々の効果を生み出す照明器具が娯楽産業においてますます使用されてきている。
【0003】
娯楽業界の照明器具は、典型的には、ビーム幅および広がりを有する光ビームを生成し、例えば、配光が均一の比較的幅広い光ビームを生成するウォッシュまたはフラッド照明器具でもよいし、ターゲット表面にイメージを投影するように構成された輪郭照明器具でもよい。この種の器具は、各ショーまたは各設定においてますます使用される傾向があり、結果として、その産業分野において、またはテレビ視聴者にますます認知されてきている。照明器具は、通常、照明器具それ自体から一定距離離れた位置に照明効果を生み出すため、興味をそそられず、外観の美観に優れていない。この結果、器具の製造業者は、外観の関心を高めるために、美的デザインを考慮した器具の提供を試みている。しかしながら、これは非常に困難である、というのは、通常、器具のハウジングが、例えば、光学、力学、エレクトロニクス、冷却などの、器具の技術的な指定事項により規定された物理的要件に応じて制限されるからである。
【0004】
単一光源の代わりに複数のLEDを使用する場合に、LED構成要素は光源として、最大の照明光の外観を変化させてきた。これは、一般、国内、工業、娯楽などの全ての照明産業において暗に認識されている。最も明確な変化は、現在では全ての複数の光源が観察者から視認され、より広い領域から光が出ることである。現在では、大抵のLED器具は可視LEDを備えており、一部の顧客は複数の光点の視認を好まない。ドット状の「見世物」は、ハウジングから光を出す前に色を混合する照明器具に加えて、空中または壁において色を混合する照明器具にも見受けられる。光源からの極端な光量による粗悪な「見世物」の外観を回避するために、均一性の向上の代わりに、光の放出さえも要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、先行技術に関する前述の制限を解決することである。これは、独立クレームに記述する照射装置および方法により達成される。従属クレームは本発明の可能な実施形態を記述する。本発明の利点および恩恵は、本発明の詳細な説明に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1aおよび図1bは先行技術の照射装置を示す図である。
図2図2a〜図2dは本発明に係る照射装置の実施形態を示す図である。
図3図3a〜図3dは本発明に係る照射装置の別の実施形態を示す図である。
図4図4図3a〜図3dに示す照射装置の別の実施形態を示す図である。
図5図5は本発明に係る照射装置の別の実施形態を示す図である。
図6図6aおよび図6bは本発明に係る照射装置に用いられ得る導光板の可能な実施形態を示す図である。
図7図7は本発明に係る照射装置を示す構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、光ビームを生成する複数のLEDを含む可動ヘッド照明器具であると考慮して記述される。ただし、本発明が、例えば、放電ランプ、OLED、プラズマ源、ハロゲン源、蛍光光源、および/またはそれらの組み合わせなどの任意の種類の光源を用いた照射装置に関連することを当業者は理解する。図示した実施形態は簡易化され、正確な実施形態を示すよりもむしろ本発明の原理を示すことが理解される。それ故、本発明が複数の異なる方法で具体化され得、示す構成要素に加えてさらなる構成要素を備え得ることを当業者は理解する。
【0008】
図1aおよび図1bは先行技術に係る照射装置を示す。図1aは斜視図であり、図1bは分解図である。照射装置は可動ヘッド照明器具101であり、ベース103、ベースに回転自在に接続されているヨーク105、およびヨークに回転自在に接続されているヘッド107を備える。
【0009】
図示した実施形態では、ヘッドは、ヘッドハウジング111に配置された複数の光源および複数の集光手段109を備える。集光手段は、光源からの光を収集し、収集した光を複数の光源ビーム113(1つのみを示す)に変換し、これがハウジングから射出される。
【0010】
図示した実施形態では、ヘッドハウジング107は「バケツ」型のヘッドハウジング111であり、(ヘッドの後側から視認される)表示部115、メインPCB117(プリント基板)、ファン119、ヒートシンク121、LED PCB123、およびレンズ組立体が積層されている。レンズ組立体はレンズホルダ125および集光手段109を含むレンズアレイを備える。ヘッドは、2個の傾斜ベアリング127によりヨークに回転自在に接続されており、そしてヨーク105に支持されている。傾斜モータ129は、傾斜ベアリング127の1つに接続されている傾斜ベルト131を手段としてヘッドを回転するように構成されている。ヨークは、傾斜ベアリング、傾斜モータ、パンモータおよび全ベアリングが配置されたヨークフレーム134に取り付けられた、2つの噛み合ったヨーク構造部132を備える。LED PCB123は光を出す複数のLEDを備えており、レンズアレイの集光手段109と協働して複数の光源ビームを生成する。メインPCBは、照射装置に関わる業界で周知の方法でLEDを制御する制御回路および駆動回路(不図示)を備える。メインPCBは、ヘッドハウジング111における複数の穴を通り延伸する複数のスイッチ(不図示)をさらに備える。スイッチおよび表示部はユーザインターフェースとして機能し、これにより、ユーザが可動ヘッド照明器具と交信可能になる。
【0011】
ヨークは、ベース103に回転自在に接続されている全ベアリング133に接続されている。パンモータ135は、全ベアリング133に接続されているパンベルト137を手段として、ヨークを回転するように構成されている。ベースは、娯楽照明に関わる業界で周知のDMX信号用の5ピンXLRオスコネクタ139およびメスコネクタ141、入力コネクタ143および出力コネクタ145、電源PCB(不図示)、およびファン(不図示)を備える。ファンは通気口147を通じてベース内に空気を送り込む。
【0012】
この先行技術の照射装置は、広く用いられる光源として周知の従来のLED構成要素の導入のように、単一光源の代わりに複数のLEDを使用する。ただし、このような照射装置は、ここで複数の光源が観察者に視認され、より広い領域から光が出る場合には、その外観を変化させる。照明光が単色LEDによる色混合バージョンである場合には、用いられる全てのLED色が視認される。しかしながら、一部の顧客は複数の光点の外観を好まない。光源からの極端な光量による粗悪な外観「見世物」を回避するために、均一性の向上の代わりに、光の放出さえも要求される。
【0013】
図1aおよび図1bに示す照射装置は先行技術の照射に関わる派生装置の単なる例であり、既存の複数の製造業者により、複数の種々の実施形態が提供されることを当業者は理解する。
【0014】
図2a〜図2dに、本発明に係る照射装置の簡易化された実施形態を示す。図2aは上面図であり、図2bは導光板213および集光手段209を取り外した上面図である。図2cおよび図2bは、それぞれ、線A−Aおよび線B−Bに沿う断面図である。
【0015】
照射装置201は、少なくとも第1の光源群203(白い四角で示す)、および第2の光源群205(黒い四角で示す)に配置された複数の光源を備える。光源はPCB207(プリント基板)に取り付けられており、光源の2つの群は、例えば、照明業界で周知の方法により、コントローラ(不図示)を用いて個々に制御され得る。それ故コントローラは、個々に制御され得る少なくとも2つの個々の光源として、光源の2つの群を処理するように構成される。ただし、照射装置もまた、光源の各群を、これもまた個々に制御され得る複数の下位群に分割するように構成され得、各単一光源を個々に制御可能なことを当業者は理解する。複数の集光手段209が第1の光源群203の上方および周囲に配置され、第1の光源群からの光を収集し、収集した光を複数の光源ビーム211に変換するように構成されている。集光手段209は、光源からの光を収集し、その光を光ビームに変換可能な任意の光学的部品として具体化され得、例えば、光学レンズ、光混合器、TIRレンズなどでもよい。図示した実施形態では、集光手段209は、先行技術で周知のTIRレンズとして具体化され、TIRレンズが、光源の光出力および光源ビーム211の前述の光学的特性に応じて設計され得ることを当業者は理解する。
【0016】
PCB207の上方には導光板213が配置される。導光板213は入力部217および出力部219を備える。導光板は、第2の光源群205からの光を入力部217において受け入れ、受け入れた光を、光源ビーム211の少なくとも2つの間の領域218からそれを出すように構成された出力部219に導く。光ビーム211は、照射装置までの距離が長い場合には1つの大きな光ビームに結合する。少なくとも2つの光源ビーム間の領域は、光ビーム両方の少なくとも一部を遮断する直線上に位置する、光源ビーム上方から視認できる全ての点として規定され得る。それ故、光ビーム両方の少なくとも一部を遮断する多くの直線、および2つの光源ビーム間の領域が面を構成することが理解される。さらに、上方から観察する場合に、この領域が光源間に見える限り、そこが光源下方に物理的に位置し得ることが理解される。
【0017】
導光板213は固体透明材料として具体化され、入力部に入る光線は、光線が導光板から出て結合する出力部において内部反射する。この具体例では、導光板213には集光手段が配置される複数の開口が形成され、そこから後方に突き出る複数の突起220を備える円盤状の導光板として形成される。突起は、第2の光源群205の上方において嵌め込まれるように構成され、入力部は突起の底面に位置する。出力部は円盤状の導光板の前部領域を構成する。入力部に入る光は、最初に、突起を通り内部反射し、その後、円盤面にほぼ沿う方向において、角を成す反射面222に反射する。
【0018】
例えば、図2cに示すように、第2の光源群に属する光源205aは複数の光線(細い実線に示す)を出す。光線は、入力部217aから導光板213に入り、導光板の内側で内部反射した後に、光線が導光板213から出て結合する出力部219aに導かれる。導光板の内側には小さい複数の光線のみを示し、多数の光ビーム全体が、矢印221に示す多くの方向に出ることが理解される。同様に、第2の光源群に属する光源205bもまた、入力部217bから導光板213に入り、導光板213から出て出力部219bにおいて結合する複数の光線(細い実線に示す)を出す。さらに、図2dに示す光源205cおよび205dもまた、それぞれ、出力部219cおよび219dから出る光ビームを生成する。この結果、第2の光源群205により光ビーム間の領域が照らされ得、先行技術の照明器具に見受けられるドット状の外観を回避できる。
【0019】
出力部219は、導光板から出た光線を結合するように構成される。これは例えば、出力部における導光面の粗度を調節し、光線が粗面に当たるときに内部全反射させないことにより、結果として、光を導光板から出して結合させて達成できる。代替的に、導光面213は、出力部に当たる光を散乱する物質により処理されてもよい。別の方法として、導光板の内側を移動する光線の入射角が結果として変化するように、下部および上部導光面を互いに対して角度付けてもよい。出力部は、円盤状の導光板の前面全体が1つの均質な照射面として見えるような均質化方法により、導光板から出た光を結合するように構成され得る。これは例えば、光の一部のみが入力部に近接する出力部から出て結合し、一方、光の大部分が、入力部から遠い領域において導光板から出て結合するように、出力部全体の粗度を徐々に変化させることにより達成され得る。使用する導光板および外側での結合は、例えば、テレビ画面および/または携帯電話画面における背景光に関わる業界で周知の技術を利用して実現され得る。示す具体例では導光板は円盤状であるが、任意の形状でもよいことが理解される。
【0020】
図3a〜図3dに、本発明に係る照射装置の別の具体例を示す。図3aは上面図であり、図3bは、導光板313および集光手段209を除いた上面図である。図3cおよび図3dは、それぞれ、線C−Cおよび線D−Dに沿う断面図である。図2a〜図2dに示す具体例と同様に、第1の光源群203(白い四角で示す)が、光源の上方に配置された集光手段209と共にPCB207上に配置される。この配置により、複数の光源ビーム211が生成される。この具体例では、図2a〜図2dに示す例と同様に、PCB207上に第2の光源群205の一部が取り付けられる。光源205aおよび205bは、それぞれ、入力部217aおよび217bから導光板313に入り、導光板313から出て出力部219aおよび219bにおいて結合する複数の光線(細い実線に示す)を出す。ただし、第2の光源群の別の部分305が導光板313の円周部に配置され、PCB207に対して垂直の複数の直立のPCB308に取り付けられる。この結果、導光板313の円周壁は入力領域317として機能し得る。図3dに示すように、光源305cおよび305dは、それぞれ、入力部317cおよび317dから導光板313に入り、導光板313から出て出力部319cおよび319dにおいて結合する複数の光線(細い実線に示す)を出す。光源の内輪もまた、導光板に光を直接出すように構成され得ることが理解される。これは例えば、中央の集光手段周囲にこれらの光源を配置し、導光板の中心から外側に向かう光を光源に出させることにより実現される。
【0021】
図4に、図3a〜図3dに示す具体例に類似するが、ただし、出力部417を所定パターンに配置することにより、これらの領域における導光板のみから光が出るように導光板413を改良した具体例を示す。この結果、第2の光源群を利用して、光ビーム間に光学的パターンを作り出すことができる。そして、この光学的パターンを利用して、照射装置を見る見物者によって観察され得る照明効果を作り出せる。光源は、その1つの下位群からの光が特定の出力部を照らすように配置され得、照射装置は、下位群を個々に制御するように構成され得る。これにより、例えば、オンオフの切り替え、所定パターンの特定部分の色を変化させることにより、光学的パターンの相違部分を個々に制御できる。このように、所定パターンを、注意を引き付けるいくつかの照明効果を詰めるために用いられ得る動的パターンとして用いることができる。導光板413の所定パターンは、例えば、導光板の上面を所定パターンに処理し、光をこれらの領域のみの導光板から出して結合させ、一方、光線を他の領域において内部反射させることにより作り出され得る。1つの円盤状の導光板として一体化するよりもむしろ、(図6aおよび図6bに示すなどの)個々に機能する複数の導光板を用いても同じ効果を実現できる。
【0022】
図5a〜図5eに、本発明に係る照射装置の別の実施形態を示す。図5aは上面図であり、図5bは、導光板513、集光手段209、および拡散領域512を除いた上面図である。図5c、図5dおよび図5eは、それぞれ、線E−E、線F−Fおよび線G−Gに沿う断面図である。図3a〜図3dに示す具体例と同様に、第1の光源群203(白い四角で示す)が、光源の上方に配置された集光手段209と共にPCB207上に配置される。この配置により、複数の光源ビーム211が生成される。図3a〜図3dに示す例と同様に、第2の光源群205(黒い四角で示す)の一部がPCB207上に取り付けられ、一方、第2の光源群の別の部分305が、PCB207に対して垂直の複数の直立のPCB308に配置される。入力部および出力部を備えた複数の導光板514(図6aおよび図6bに詳細を示す)がPCB207の上方に配置される。導光板514は、入力部において第2の光源群の少なくとも1つからの光を受け入れ、その受け入れた光を出力部519に導くように構成される。出力部519は、受け入れた光を、少なくとも2つの光源ビーム211間の領域から出すように構成される。
【0023】
この具体例では、照射装置は、PCB207上に配置された第3の光源群504(網目状の四角で示す)、およびPCB207の上方かつ少なくとも2つの光源ビーム間に配置された複数の拡散領域512を備える。拡散領域514は、第3の群の光源の少なくとも1つからの光を受け入れ、受け入れた光を拡散するように構成される。
【0024】
図5cに示すように、光源205aおよび205bは、それぞれ、入力部517aおよび517bから導光板514aおよび514bに入り、導光板514aおよび514bから出て出力部519aおよび519bにおいて結合する複数の光線(細い実線に示す)を出す。図5dに示すように、光源305cおよび305dは、それぞれ、入力部517cおよび517dから導光板514cおよび514dに入り、導光板から出て出力部519cおよび519dにおいて結合する複数の光線(細い実線に示す)を出す。図5eに示すように、光源504a〜504dは回折領域512a〜512dを照らし、これらの光源から出る光は、矢印516a〜516dに示す多くの方向に拡散する。この結果、先行技術において周知の照射装置のドット状の外観が回避され得、加えて、この照射装置を利用して、第2の光源群を制御することにより、グラフィック照明効果を詰めることができる。
【0025】
拡散領域は、例えば、その固形体に当たる光を拡散するように構成された、透明材から成る1つの単一の固形体として具体化され得る。例えば、固形体を透明ポリマにモールドし、それが光を拡散するようにその表面を処理する。固形体は、集光手段209および導光板514が配置され得る複数の穴に入るように縮小され得る。
【0026】
図6aおよび図6bは、それぞれ、図5a〜図5eに用いられる2種類の導光板を示す。図6aに示す導光板は、PCB207の円周部に配置された光源305の光の形態を受け入れるように構成された導光板514(例えば、図5a〜図5eに示す導光板514cおよび514d)に相当する。この導光板は、入力部602および出力部603を備えた透明ロッド601から構成される。出力部はロッドの片面に構成され、光がこの面から外側に矢印605に示すように出て結合するように処理される。この具体例では、光源305は、赤色ダイR、緑色ダイG、青色ダイBおよび白色ダイWを備える4イン1LED光源であり、それ故、付加的な色混合を利用して多くの異なる色を作り出せる。光ロッドはさらに、4LEDダイによる色の混合に役立つ。図6bに示す導光板は、PCB207上の光源205の光の形態を受け入れるように構成された導光板514(例えば、図5a〜図5eに示す導光板514aおよび514b)に相当する。この導光板は、入力部から出力部603に向かう光を反射するように構成された屈曲部606を備える。
【0027】
図7に、本発明に係る照射装置のブロック図を示す。照射装置は、プロセッサ703およびメモリ705を含む制御ユニット701を備える。第1の光源群203および第2の光源群205は制御ユニット701に接続されており、本発明に従い配置される。プロセッサは制御手段として機能し、第1の光源群203および第2の光源群205を個々に制御するように構成される。処理手段は、光源の一方の群を制御すること無く、他方の群を制御可能な手段として意図される。制御手段は、例えば、光源の色および/またはその強さを制御し、例えば、PWM、AM、FM、二値信号などの照明業界で周知の任意の種類の通信信号に応じて構成され得る。光源アレイの第1の群203および第2の群205は、それ故、互いとは独立して個々に制御され得、2つ別々に、他方の光源の群と独立して処理され得る。各群の個々の光源が、個々の制御信号と共に提供される同一の制御信号によって制御され、かつ/または同一の制御信号を受け入れる各下位群において分類されることが理解される。
【0028】
一実施形態では、制御手段は、第1の光源群の第1の目標色を示す入力信号に基づいて第1の光源群を制御するように構成される。入力信号は、パラメータを通信可能な任意の信号でもよく、例えば、ANSI E1.11およびANSI E1.20規格により保護されるRDMを含むプロトコルUSITT DMX512、USITT DMX512 1990、USITT DMX512−A、DMX−512−Aのうちの1つまたはWireless DMXに基づき得る。ACNは、制御ネットワーク用のアーキテクチャを指定する(ANSI E1.17−2006)。
【0029】
入力信号は、例えば、RGB値、配色表における色座標などの、第1の光源群が生成する光の色を規定する任意のパラメータでもよい第1の目標色を示し得る。制御手段は、第1の目標色を示す入力信号に基づいて第2の光源群を制御するように構成され得る。これにより、第2の光源群は、第1の光源群が生成した色と実質的に同じ色を生成するように構成され得る。ただし、第2の光源群の色が相違するが、所定の色彩設計に従い互いに美観が調和するように、第2のアレイの色を調整することにより色彩設計を完全にすることも可能である。また、入力信号は第2の目標色を示してもよく、第2の光源群の色は第2の目標色パラメータに基づいて制御され得る。
【0030】
照射装置が、図5a〜図5eに関連して示す第3の光源群504をさらに備え得ることを当業者は理解する。この光源群は、他の2つの光源の群と同じ方法で制御され得る。
【0031】
光源の第2および第3の群は、独自のDMX制御を有する背景光として機能し得、色およびその強さの両方が、第1の光源群とは独立して変化し得る。これらは所定の方法により、初期のLED色に関連する色およびその強さに制御されてもよいし、対比色または他の色の強さに関連して個々に制御されてもよい。光源のこの調節および制御は、離れた中央制御装置によって行われてもよいし、器具自体が行ってもよい。この結果、光ビーム間の領域は、第2の光源群が出す色と別の色を有し得、新規の照明効果が生み出される。娯楽照明に関わる業界で周知のように、第1の光源群および第2の光源群が個々に制御される場合には、これは動的に見える。
【0032】
以下の点に留意されたい。
本発明は、マルチチップLEDおよび単色LEDの両方に適用される。
本発明は、輪郭およびウォッシュ照明器具の両方に適用される。
本発明は、あらゆる光源技術に適用される。
本発明は、見物者に視認される、複数のLEDレンズを備えたLED照明器具のドット状の外観を消去または最小化する。
第2の光源群は、器具における新規の追加の効果特徴、および注意を引き付ける策略としての機能の両方として用いられ得るが、より重要には、複数のユニットのセットアップにおいて用いられる場合に、個々の画素として用いられる。それ故、中空ビームおよび照らし表面の両方に利用される。
第2の光源群はまた、エラーまたは他の器具の状態情報の表示にも用いられ得る。
本発明は、単なる正面からだけでなく、他の角度から視認される光および色を生成できる。
周囲に従い反応する、照明器具の相互作用的な部品として、補助的な光源を用いてもよい。
本発明に係る照射装置は、複数のユニットのセットアップ(例えば、大規模行列)において器具を用いる場合に、主要な光源の電源を切るか、明かりを落とすことができる。これにより、照明器具は自動中空ビームから変化させて、きらめくが、まばゆく無い表面を含む図形画素を形成できる。適切な効果を有する発電機制御(例えば、メディアサーバ)は、その後、完全な器具セットアップにおいて、映像内容または単色波、およびパターンを表示できる。
ユーザは、同一の器具において2つの個々の光シーケンスまたはメディアコンテンツを起動できる。例えば、第1の光源群が生成した1つのコンテンツと、第2の光源群が生成した別のコンテンツとを起動できる。
エラーメッセージまたは器具状態は、色、色の組み合わせ、フラッシュ、または補助的な光源による他の効果を通じて通信され得る。
内部または外部センサまたは追跡技術を用いて、補助的な光源は、既定の反応パターン(色、その強さまたは閃光)に従い動作し得る。入力は、人の動作、温度変化、室内照明レベル、湿度などに関連し得る。

図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図2d
図3a
図3b
図3c
図3d
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図6a
図6b
図7