【課題を解決するための手段】
【0018】
これらおよび他の目的は、本発明によって解決される。
【0019】
第1態様において、本発明者らは、炭化水素原料からアンモニアを製造するプロセスであって、
(a)炭化水素原料を改質セクションに通し、上記改質セクションから合成ガスを引き出すステップと;
(b)上記合成ガスを、過熱水蒸気発生器を用いずに、1個または複数の廃熱ボイラーに通し、ここで、合成ガスは、水−水蒸気混合物によって間接熱交換され、上記廃熱ボイラーから水蒸気を引き出し、上記水蒸気を1個または複数の水蒸気ドラム内に導くステップと;
(c)これにより冷却された、ステップ(b)の合成ガスを、合成ガス内の一酸化炭素を水素に転化するシフト転化段階、続いて、合成ガス内に残存する二酸化炭素、一酸化炭素およびメタンを除去する洗浄プロセスに通し、窒素と水素とを含有する合成ガスを引き出すステップと;
(d)ステップ(c)において生成された合成ガスを、アンモニア転化器内の1個または複数の触媒床を通過させることで合成ガスをアンモニアに触媒転化することを含むアンモニア合成セクションに通し、1個または複数の触媒床からアンモニア含有プロセスガスを引き出すステップと;
(e)上記アンモニア含有プロセスガスを、ステップ(b)の1個または複数の水蒸気ドラムからの水蒸気が過熱される1個または複数の過熱水蒸気発生器に通し、過熱された水蒸気のストリームを上記1個または複数の過熱水蒸気発生器から引き出すステップと;
(f)これにより冷却された、ステップ(e)のプロセスガスを、プロセスガスが水−水蒸気混合物によって間接熱交換される1個または複数の廃熱ボイラーに通し、上記1個または複数の廃熱ボイラーから水蒸気を引き出し、上記水蒸気をステップ(b)の1個または複数の水蒸気ドラム内に導くステップと
を含むプロセスを提供する。
【0020】
したがって、ステップ(b)およびステップ(f)の廃熱ボイラーにおいて生成される水蒸気の全てが、ステップ(e)の1個または複数の過熱器において過熱される。こうして、アンモニア合成セクションにおいて、可能な限りの冷却が実施される。
【0021】
本発明者らは、アンモニア含有プロセスガスを冷却し、かつ改質セクションの廃熱ボイラーにおいて生成される全ての水蒸気を過熱する働きをする1個または複数の過熱器をアンモニア転化器の下流に組み入れることによって、改質セクションにおける他の場合には必要とされる廃熱ボイラー、さらにはプラントのアンモニア合成セクションにおける廃熱ボイラー、特に過熱器(複数可)のより簡単でより安価な構成を提供できることを見出した。したがって、本発明は、生成される合成ガスを冷却するための、合成ガス加熱による過熱水蒸気発生器(プロセスガス加熱による過熱器)、または簡単には過熱水蒸気発生器を、プラントの改質セクションにおいて必要としないという有意な利点を提示する。こうして、過熱器(複数可)の冷却能力がプラントの改質セクションからアンモニア合成セクションにそのまま移動する。これにより、改質セクションにおいて過熱水蒸気発生器を用いるときに実際には特有のものであるメタルダスティングの危険性が、完全に排除される。
【0022】
さらに、可能な限りの冷却がアンモニア合成セクションにおいて実施されるため、該プロセスは、アンモニア転化器からのプロセスガスを好ましくはU管熱交換器の形態の過熱水蒸気発生器において約380℃未満の温度に冷却することを可能にし、これにより、下流に配置されている廃熱ボイラー(複数可)の窒化が回避される。先に言及したように、約380℃超の金属温度は、窒化作用の傾向を大幅に増大させる。アンモニア合成セクションにおける廃熱ボイラー(複数可)は、380℃未満の温度のプロセスガスをここでは冷却して、例えば炭素鋼合金によるU管熱交換器(複数可)としてひいては好都合に構成され得るため、他の場合には必要とされるオーステナイト材料の応力腐食に伴う問題も排除する。したがって、さもなければかなり高価である廃熱ボイラーおよび過熱水蒸気発生器を含む構成において、より安い材料を用いることができる。
【0023】
本発明の有意な利点は、改質およびアンモニアセクションを含むプラントが、改質セクションが運転を継続しながら、例えばアンモニア合成セクションでのアンモニア製造が停止するプラントトリップに対してより強くなるということである。従来のプロセスレイアウトでは、アンモニアセクションにおいてそのようなプラントトリップが起こると、改質セクションでの水蒸気の発生が直ちに影響を受ける。この作用を相殺するために、二次改質器の下流で合成ガスを冷却する、改質セクションにおける廃熱ボイラーが、通常はかなり特大サイズとなる。本発明のプロセスにより、改質セクションでの水蒸気の発生に及ぼすこのような影響を低減することができる。アンモニアセクションにおいてプラントトリップが存在するとき、改質セクションにおける水蒸気の発生をここでは平衡化することができ、結果として、このセクションにおける二次改質器の下流の廃熱ボイラー(複数可)をかなりの特大サイズにする必要がなくなる。より小さな、したがってより安価な廃熱ボイラーを用いることができる。
【0024】
改質セクションは、当該技術分野において常套的であるように、1つまたは複数のステップにおいて、炭化水素原料の改質を含んでいてよい。したがって、炭化水素供給物は、例えば、予備改質ステップの後、一次および二次改質に付されてもよく、あるいは、炭化水素供給物、例えば天然ガスが、熱合成ガスを生成するために自己熱改質ステップに直接通されてもよい。合成ガスは、1個または複数の廃熱ボイラーにおいて高圧水蒸気の生成下で冷却される前に、1000℃超の温度で自己熱または二次改質ステップから引き出される。
【0025】
窒素と水素とを含有する合成ガスという用語は、本明細書で用いられるとき、アンモニア合成ガス、すなわち、アンモニア転化器への供給物として用いられる、水素と窒素との比率が適切である合成ガスを意味する。
【0026】
二次改質および自己熱改質という用語は、本明細書で用いられるとき、二次改質は通常自己熱改質器(ATR)において実施されるために互換的に用いられる。しかし、厳密に言えば、自己熱改質という用語は、一次改質が存在しないときのみ、厳密な意味をなす。
【0027】
一次改質という用語は、本明細書で用いるとき、従来の加熱型(fired)管状改質器(放射炉)での炭化水素原料の改質を意味する。
【0028】
本発明により、触媒アンモニア転化器を離れたプロセスガスが、初めに過熱水蒸気発生器(複数可)、続いて廃熱ボイラー(複数可)を通過することも理解されよう。改質セクションの廃熱ボイラー(複数可)において生成される全ての水蒸気、ならびにアンモニア合成セクションの廃熱ボイラー(複数可)において生成される水蒸気もまた、触媒アンモニア転化器の下流に配置されている第1過熱水蒸気発生器に導かれる。上記過熱水蒸気発生器からの水蒸気の少なくとも一部を、プラントの改質セクションにおけるプロセス水蒸気として、好ましくは一次改質段階の廃熱セクションにおけるプロセス水蒸気として用いることもできる。
【0029】
本発明の好ましい実施形態において、炭化水素原料を改質セクションに通し、上記改質セクションから合成ガスを引き出すことを含むステップ(a)は、炭化水素原料を一次改質ステップに通して部分改質ガスを生成するステップと、上記部分改質ガスを熱交換改質ステップおよび二次改質ステップに通すステップと、上記熱交換改質段階から得られた合成ガスストリームを引き出すステップとを含み、熱交換改質段階を通過する部分改質ガスが、上記二次改質ステップから引き出された合成ガスによる間接熱交換によって改質される。
【0030】
熱交換改質は、一次および二次改質ステップからの熱を単に水蒸気生成に使用するだけでなく、このガスをさらに改質するために使用することを可能にする。したがって、水蒸気生成を、アンモニア合成セクションの要求をほぼ正確に満たす量まで大幅にかつ実際に低減することもできる。結果として、不適当な水蒸気エクスポートが回避される。
【0031】
先に言及したように、金属温度が400℃〜800℃、より具体的には500℃〜750℃の範囲にあるときにメタルダスティングの危険性が最も高いことが一般に認められている。したがって、好ましくは、改質セクションから引き出された合成ガスのストリーム、特に、上記熱交換改質段階から引き出された合成ガスのストリームは、約800℃以上の温度を有し、該温度は、熱交換器自体でのメタルダスティングの危険性を低減し、さらには、下流に位置する廃熱ボイラーでのメタルダスティングを回避するのに十分に高い。
【0032】
好ましくは、熱交換改質は、二重管を含む1個または複数の熱交換型反応器において実施される。二重管は、基本的には、実質的に同心の2個の管を有する配置である。管壁間の空間は、熱交換媒体(上記二次改質ステップから引き出された合成ガス)が流動可能な環状空洞を画定する。床の固体触媒は、二重管の外側および/または内側に設置されていてよい。
【0033】
したがって、別の実施形態において、本発明はまた、複数の二重管を有し、前記熱交換改質ステップを実施するのに用いられる1個または複数の熱交換型反応器内で混合ガスを形成し、その形成を好ましくは1個または複数の熱交換型反応器の底部で、前記二次改質ステップから引き出された合成ガスと1個または複数の熱交換型反応器の二重管の少なくとも外側に設置されている触媒床を離れる改質ガスとを混合することによってなし、次いで、前記混合ガスを前記二重管の環状空間に通して前記触媒床を間接加熱することとを含む。次いで、得られた合成ガスストリームは、引き出されて、改質セクションの下流に配置されている1個または複数の廃熱ボイラーを通過する。
【0034】
好ましくは、1個または複数の熱交換型反応器の触媒床の固体触媒粒子は、二重管の外側だけでなく内側にも、すなわち二重管の内管内にも設置されている。
【0035】
さらに別の実施形態では、熱交換改質ステップは、バヨネット型反応器において実施される。バヨネット管型反応器の特定の実施形態では、この改質器における少なくとも1個の改質器管は、外管および内管を備えており、外管は、改質すべきプロセスガスを導入するための入口端部、および閉鎖された出口端部を備え、内管は、両方の端部で開口していて、外管内で、外管と相隔てられて、同軸上に配置されており、外管と内管との間の環状空間は、改質触媒で満たされており、内管は、改質ガスの流出するストリームを引き出すように適合されており、外管は、外管と相隔てられたスリーブによって場合により同心円状に包囲されており、かつ、スリーブと外管との間の空間に二次改質器からの合成ガスストリームを導くことによって、外管において改質すべきプロセスガス(反応原料)と熱伝達関係にある二次改質器からの熱合成ガスストリームを通すように適合されている。このようなバヨネット型反応器の特定の実施形態は、例えば、本発明者らによるEP−A−0535505号(特許文献4)に開示されている。
【0036】
本発明のさらなる実施形態において、ステップ(a)において改質すべき炭化水素原料は、本発明者らの米国特許第6,726,851号(特許文献5)に記載のように、1つまたは複数の熱交換改質ステップおよび自己熱または二次改質ステップに並行して通され、上記自己熱または二次改質段階から引き出された熱合成ガスは、上記1つまたは複数の熱交換改質ステップにおいて熱交換媒体として用いられる。
【0037】
本発明の第2態様において、本発明者らは、該プロセスでの使用のための過熱水蒸気発生器、より詳細には、プロセスステップ(e)、すなわち、触媒アンモニア転化器の下流での使用のための過熱水蒸気発生器を提供する。
【0038】
したがって、本発明はまた、過熱水蒸気発生器30であって、
シェル305、管板303、後端部307、管束309、バッフルプレート317、およびシェル305に適合した水蒸気入口315を備える第1区画301、ならびにシェル306、管板304、後端部308、管束310、バッフルプレート317、およびシェル306に適合した水蒸気出口316を備える第2区画302と;
第1区画と第2区画とを分離し、管板303、304間の空間によって画定されている移行区画311と;
管板303、304、ひいては移行室311を通り、第1区画301から第2区画302まで過熱水蒸気発生器30の長軸320に沿って延在するチャネリングパイプ312と;
入口室318と出口室319との間に位置付けられている分離壁321と
を含み、
上記移行区画311は、移行区画の入口室318内に延在するプロセスガス入口313を備え、入口室318が、チャネリングパイプ312の壁と、片側にあって第1区画301の管束309が延在する管板303の壁と、反対側にあって第2区画302の管束310が延在する管板304の壁との間の範囲内にあり;
上記移行区画311は、移行区画の出口室319から延在するプロセスガス出口314を備え、出口室319が、チャネリングパイプ312の壁と、片側にあって第1区画301の管束309が延在する管板303の壁と、反対側にあって第2区画302の管束310が延在する管板304の壁との間の範囲内にあり;
ここで、第1および第2区画301、302が、水蒸気流に関して直列に、かつプロセスガス流に関して並列に接続されている、過熱水蒸気発生器30も包含する。
【0039】
水蒸気が過熱器のシェル側を通過する一方で、アンモニア転化器からのプロセスガスは、管側を通過する。
【0040】
好ましくは、移行区画313のプロセスガス入口313およびプロセスガス出口314は、過熱水蒸気発生器のシェル305、306において互いに全く反対に位置付けられており、より好ましくは、上記プロセスガス入口および出口313、314は、過熱水蒸気発生器の長軸320に沿って、互いに全く反対に、かつ同じ位置に位置付けられている。
【0041】
入口室318と出口室319との間に位置付けられている分離壁321は、チャネリングパイプ312の長さ方向に沿って、その全体にわたって好ましくは延在する。この壁は、入口室318のプロセスガスが出口室319内に直接入ることを防止する働きをする。好ましくは、過熱器のどちらの区画の管束もU管束である。
【0042】
管束は、どちらの管板内にも延在し、したがってその中に支持される。管が管板を貫通することが理解されよう。したがって、管は、アンモニア転化器から流入する熱プロセスガスを受け入れる移行区画の入口室、または冷却されたプロセスガスが引き出される移行区画の出口室と流体連通する。
【0043】
特定の実施形態において、出口室319は、内部に配置されているバルブ322、323をさらに含み、これらは、第1および第2区画301、302の管束309、310と直接流体連通している。バルブは、好ましくはスロットルバルブである。出口室にバルブを提供することで、アンモニア転化器からの適切な比率のプロセスガスを過熱水蒸気発生器の第1(冷)および第2(熱)区画に供給することを可能にし、これにより、過熱器を離れる水蒸気の温度を水蒸気出口316において簡単な手段によって調節することを可能にする。好ましくは、40重量%のプロセスガスが第1区画を通過し、60重量%が第2区画に入る。過熱器における水蒸気の出口温度(これは約375℃であり得る)を調節することによって、一次改質器の廃熱セクションを通過した後のこの水蒸気の最終過熱温度を調節することもでき、水蒸気は、例えば515℃の最終過熱温度にさらに加熱される。この最終水蒸気温度は、実際には調節する必要がある温度であり、このような調節は、過熱器を離れる水蒸気温度を水蒸気出口316において簡単に調節することによって実現可能となる。ボイラー用水(BFW)を添加することで一次改質器の廃熱セクションを通過させる際に水蒸気をクエンチするなどの、該最終過熱温度を調節するのに不適当な代替案は、回避される。
【0044】
本発明のプロセスは、飽和水蒸気を過熱器の第1区画内に比較的低温(323℃)で導入することを可能にする。この水蒸気は、水蒸気ドラムからの、水滴の形態のいくらかの持ち越し(carry−over)を含有することとなる。これは、過熱器の内部金属部分がオーステナイト材料製、例えばステンレス鋼製であるときには、結果として該部分を応力腐食する可能性がある。しかし、本発明の過熱水蒸気発生器では、内部金属部分、主として第1区画における管束は、好ましくは低合金鋼製である。第1(冷)区画は、流入する冷水蒸気(323℃)に起因して380℃未満に維持することができるため、窒化作用の危険を伴うことなく低合金炭素鋼などの低合金鋼を用いることができる。第2(熱)区画における内部金属部分、主として管束は、この区画の全体にわたって温度を380℃未満に維持することができないため、窒化の危険性からステンレス鋼製である。応力腐食の危険性は、この区画にはもはや無関係である、なぜなら、流入する水蒸気によって持ち越される水滴が、それが第1区画を通過することによって加熱されており、そのため水蒸気が乾燥しているからである。
【0045】
したがって、本発明のさらなる実施形態によると、第1区画における管束は、フェライト鉄、クロム、モリブデンおよび炭素鋼などの低合金鋼製であり、第2区画における管束は、ステンレス鋼製である。好ましくは、低合金鋼は、低合金炭素鋼である。
【0046】
腐食の問題を解決することとは別に、本発明の過熱器は、標準設計では過熱器のサイズがかなり大きくなるため過熱器が簡に製造不可能となる大型アンモニアプラントに特に有利である。本発明の過熱器により、アンモニア転化器からのプロセスガスストリームが第1区画と第2区画とに分割される。換言すると、プロセスガスストリームは、一部のみがそれぞれの管板を通り、同時に、管板は、過熱器の長軸に沿って一方の区画から他方の区画に延在するチャネルパイプによって支持されている。これにより、従来の単一の管板を含む状況と比較して、管板の厚さがかなり低減する。したがって、本発明はまた、より簡単で、より安価な構成も可能にする。該過熱器は、任意の特殊な工場で実際に製造することができる。
【0047】
用語「大型アンモニアプラント」は、本明細書で用いるとき、2000MTPD以上、例えば3000、5000MTPD以上の生産能力を有するアンモニアプラントを意味する。
【0048】
便宜上、過熱器の配向は、重い管板およびヘッドセクションが過熱器の後端部付近に通常は配置されているため、通常は水平である。しかし、このような水平配向は、特に、過熱器の中間セクションに配置されている金属部分における腐食の問題を運ぶ場合がある。特に、過熱水蒸気発生器の金属部分の加温が可能でないときの起動に際して、塩素などの不純物を含有する水滴が、その中に滞留して濃縮する場合がある。このような金属部分は、耐腐食性材料でできていない場合が多いため、重大な腐食の問題がこうして生じ得る。
【0049】
本発明により、過熱器を垂直配向に単に配置することによって、このような腐食の問題をさらに防止することができる。この配向は、本発明の過熱器において達成することがかなり容易になる、なぜなら、管板を主として含む重金属部分が、ユニットの中間に向かって配置されているからである。不純物を含有する潜在的な水滴は、第1または第2区画における過熱器の底に滞留して集合する。次いで、滞留した水は、内部に配置されている出口導管を通して簡単に引き出される。
【0050】
したがって、本発明のさらに別の実施形態において、過熱水蒸気発生器の配向は、垂直であり、第1または第2区画は、その後端部に、滞留した水を除去するための水出口をさらに含む。好ましくは、この垂直配向における過熱水蒸気発生器の底部は、第2(熱)区画である。