(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
圧媒液は、軍用液圧システム、液圧発射補助システム、工業用装置液圧システム、船舶用装置液圧システム、鉱業用装置液圧システムおよび/または自動車用装置液圧システムに使用される、請求項1から15までのいずれか1項に記載の方法。
【技術分野】
【0001】
本発明は、液圧システム中でのエネルギー効率の改善に関する。
【0002】
液圧システムは、エネルギーを伝達し、高度な汎用性および制御で大きな力を利用するために設計されている。エンジン、電気モーターまたは他の源からの入力エネルギーを有効な作業に効率的に変換するシステムを形成させることが望まれている。流体動力は、回転運動または直線運動を発生させるかまたはフューチャーユース(future use)のためにアクチュエーター中にエネルギーを貯蔵させるために使用されることができる。液圧システムは、電気的システムまたは機械的システムよりも著しく正確で調整可能なエネルギー伝達手段を提供する。一般に、液圧システムは、確実で効率的でコストパフォーマンスがよく、産業界で幅広く使用されている。流体動力産業は、常に、新規の機械的構成成分および構成材料を使用することによって、液圧システムのコストパフォーマンスの改善を図っている。
【0003】
水および数多くの他の液体は、パスカルの法則を実際に使用するために利用されることができ、このパスカルの法則によれば、閉鎖された容器内で圧縮された流体は、生じる圧力をシステム全体に亘って消滅させずに均等に全ての方向に伝達することが述べられている。液圧システムのハードウェアおよび制御における数多くの技術革新は、過去の50年間で商業化されたが、水圧流体の機能の点では極めて僅かな変化しかない。改善された流体寿命および金属適合性を有する基油および添加剤における複数の利点は存在しているが、しかし、流体が作業生産性または燃料経済性に対して何らかの利点を提供することは知られていない。流体の最も広範に規定された購入グレード(ISO VG 46および68, HM性能グレード)は、グループIの鉱油を基礎とし、50年間に亘って推奨されてきた流体に極めて類似している。
【0004】
圧媒液は、殆んどの液圧システムの最終設計要素ではなく、典型的には、標準のモノグレードオイルが十分な性能を提供すると仮定されているような最終システム要素が選択される。標準の"HM"モノグレードオイルは、これが最も低い費用の選択であり、保守保全の問題を有しない信頼できる性能の長い歴史をもっている。温度の幅広い変動を蒙る流体動力の戸外での用途では、冬期に低い粘度グレードの流体が使用され、夏期には、高い粘度グレードの流体が使用されるであろう。幾つかの圧媒液は、常温起動条件下で良好な低温流体特性を達成させるために、粘度指数向上剤としてのPAMA添加剤と配合される("HV"グレードオイル)。PAMA添加剤が任意の他の性能の利点を提供することは、公知ではない。
【0005】
例えば、刊行物WO 2005108531には、作業負荷下に圧媒液の温度上昇を減少させるために、PAMA添加剤を含有する圧媒液を使用することが記載されている。しかし、エネルギー効率に関連する改善は、前記刊行物によって指摘されてもいないし、示唆もされていない。
【0006】
付加的に、刊行物WO 2005014762には、改善された耐火性を有する機能液が開示されている。前記流体は、液圧システム中に使用されることができる。しかし、この刊行物には、流体のエネルギー効率に関しては何も記載されていない。
【0007】
エネルギー効率の改善は、全ての技術分野における共通の目的である。通常、このような目的は、液圧システムの機械的エネルギーを提供するユニット、例えば燃焼機関または電気モーターの構成の改善によって達成される。しかし、前記目的に関しては、さらに改善することが依然として必要とされる。
【0008】
更に、本発明の共通の目的は、液圧システムの性能を改善することである。通常、液圧システムの性能は、よりいっそう動力を有する燃焼機関または電気モーターを使用することによって改善される。しかし、このような問題の取り組み方は、通常、高いエネルギー消費と関連している。
【0009】
前記の従来技術を考慮した場合、本発明の目的は、改善されたエネルギー効率および改善されたシステム性能を有する液圧システムを提供することである。
【0010】
付加的に、本発明の目的は、機械的動力を液圧システムに提供するユニットの寿命を改善することである。
【0011】
しかし、前記の課題ならびに前記の冒頭部分から簡単に導き出すことができるかまたは展開することができる他の明らかに述べられていない課題は、請求項1に記載の流体の使用によって達成される。本発明による使用の適切な変更は、従属請求項に記載されている。
【0012】
少なくとも130のVIを有する流体の使用は、液圧システムのエネルギー効率の予想しなかった改善を提供する。更に、液圧システムのシステム性能は、予想できない方法で改善されることができる。
【0013】
同時に、数多くの他の利点は、本発明による圧媒液によって達成されうる。これらの利点は、次の通りである:
本発明の圧媒液は、改善された低温性能およびよりいっそう幅広い温度操作ウィンドウを示す。
【0014】
本発明の圧媒液は、早い投資回収時間に有利な価格に応じて販売されることができる。
【0015】
本発明の圧媒液は、良好な耐酸化性を示し、標準のHM流体と比較して化学的に極めて安定している。
【0016】
本発明の圧媒液の粘度は、幅広い範囲に亘って調節されることができる。
【0017】
更に、本発明の圧媒液は、高圧の用途に適している。本発明の圧媒液は、良好な剪断安定性のために、最小の粘度変化を示す。
【0018】
付加的に、システム性能およびエネルギー効率の改善は、液圧システムの構造的変化なしに達成されうる。その結果、古い液圧システムの性能およびエネルギー効率は、極めて低い費用で改善されうる。
【0019】
本発明により使用される圧媒液は、少なくとも130、有利に少なくとも150、よりいっそう有利に少なくとも180、最も有利に少なくとも200の粘度指数を有する。本発明の好ましい実施態様によれば、粘度指数は、150〜400、よりいっそう有利に200〜300の範囲内にある。粘度指数は、ASTM D 2270により測定されうる。
【0020】
本発明による使用は、液圧システムのエネルギー効率の改善を提供する。エネルギー効率の表現は、定義された結果を達成するために液圧システムに提供されるエネルギーのよりいっそう良好な効力を意味する。特に、前記システムのエネルギー消費量は、約100のVIを有しかつ前記システムと同じ作業または結果を提供するモノグレード圧媒液を用いて、システムのエネルギー消費に対して少なくとも5%、よりいっそう有利に少なくとも10%、殊に有利に少なくとも20%減少させることができる。エネルギーのタイプは、通常、機械的エネルギーを液圧システムに提供するユニットに依存する。付加的に、定義された期間に対するエネルギー消費は、改善されうる。
【0021】
更に、液圧システムのシステム性能は、改善されうる。システム性能の表現は、定義された期間内に液圧システムによって為される作業生産性を意味する。特に、システム性能は、少なくとも5%、よりいっそう有利に少なくとも10%、殊に有利に少なくとも20%改善されうる。作業のタイプは、液圧システムに依存する。好ましいシステムにおいて、単位時間当りの作業サイクルは、改善される。エネルギー消費およびシステム性能の改善は、全ての典型的なエンジンまたは電気モーターの作業速度で観察されうる。有利には、エネルギー消費およびシステム性能の改善は、燃焼機関を使用する場合に、機械的エネルギーを液圧システムに提供するユニットの最大性能の約90%、例えばスロットル90%で測定されることができる。
【0022】
有利には、エンジン速度は、同量の流体動力を伝達するけれども、負荷および応力を減少させるために低下されてよい。
【0023】
少なくとも130の粘度指数を有する流体は、当業界でよく知られている。通常、前記流体は、例えば燃焼機関およびギヤ中で潤滑油として使用される。
【0024】
消費者の要求に応じて、本発明の圧媒液の粘度は、幅広い範囲内で適合させることができる。ISO VG15、22、32、46、100、150の流体グレードは、例えば次のように達成されうる。
【0025】
【表1】
【0026】
好ましくは、ASTM D 445による40℃での動的粘度は、15mm
2/秒〜150mm
2/秒、有利に28mm
2/秒〜110mm
2/秒の範囲内にある。
【0027】
本発明による使用のためには、好ましい圧媒液は、NFPA(National Fluid Power Association)マルチグレード流体、例えばNFPA T2.13.13−2002によって定義されたようなダブルグレード流体、トリプルグレード流体、クアドラグレード流体および/またはペンタグレード流体である。
【0028】
好ましい流体は、少なくとも1つの鉱油および/または合成油を含有する。
【0029】
鉱油は、実質的に公知であり、商業的に入手可能である。前記鉱油は、一般に、石油または原油、殊に鉱油の概念下での原油または石油フォール(petroleum fall)の高沸点留分から、蒸留および/または精製ならびに場合により付加的な精製法および処理法によって得られる。一般に、鉱油の沸点は、5000Pa.で200℃より高く、有利に300℃より高い。シェール油の低温蒸留、硬質炭のコークス化、空気の遮断下での褐炭の蒸留ならびに硬質炭または褐炭の水素化による製造も同様に可能である。鉱油は、小規模に植物起源の原料(例えば、ホホバ油、ナタネ(カノーラ)油、ヒマワリ油および大豆油)または動物起源の原料(例えば、獣脂油または牛脚油)からも製造される。従って、鉱油は、それぞれ起源に応じて、異なる量の芳香族炭化水素、環状炭化水素、分枝鎖状炭化水素および直鎖状炭化水素を示す。
【0030】
一般に、原油または鉱油中のパラフィン系留分とナフテン系留分と芳香族留分とは、区別され、この場合パラフィン系留分の用語は、長鎖状イソアルカンまたは高度に枝分かれしたイソアルカンを表わし、ナフテン系留分は、シクロアルカンを表わす。更に、鉱油は、それぞれ起源および処理に応じて、n−アルカン、低い枝分かれ度を有するイソアルカン、いわゆるモノメチル分枝鎖状パラフィンおよび極性に属性を与えるヘテロ原子、殊にO、Nおよび/またはSを有する化合物の異なる留分を示す。しかし、属性を与えることは、困難である。それというのも、個々のアルカン分子は、長鎖の分枝鎖状残基とシクロアルカン残基の双方ならびに芳香族成分を有しうるからである。本発明の目的のためには、分級は、DIN 51378により行なうことができる。極性成分は、ASTM D 2007により測定されてもよい。
【0031】
好ましい鉱油中でのn−アルカンの留分は、3質量%未満であり、O含有化合物、N含有化合物および/またはS含有化合物の留分は、6質量%未満である。芳香族化合物およびモノメチル分枝鎖状パラフィンの留分は、一般に、それぞれ0〜40質量%の範囲内である。1つの興味ある視点によれば、鉱油は、主に、一般に13個を上廻る、有利に18個を上廻る、殊に有利に20個を上廻る炭素原子を有するナフテン系アルカンおよびパラフィン系アルカンを含有する。前記化合物の留分は、一般に少なくとも60質量%、有利に少なくとも80質量%であり、この場合には、これによって意図的に何ら制限されることはない。好ましい鉱油は、それぞれ鉱油の全質量に対して、芳香族成分0.5〜30質量%、ナフテン系成分15〜40質量%、パラフィン系成分35〜80質量%、n−アルカン3質量%までおよび極性成分0.05〜5質量%を含有する。
【0032】
伝統的な方法、例えば尿素脱蝋およびシリカゲル上での液体クロマトグラフィーで行なわれた、殊に好ましい鉱油の分析は、例えば次の成分を示し、この場合百分率は、当該鉱油の全質量を基準とする:
約18〜31個のC原子を有するn−アルカン:0.7〜1.0%、
18〜31個のC原子を有する低度に枝分かれしたアルカン:1.0〜8.0%、
14〜32個のC原子を有する芳香族化合物:0.4〜10.7%、
20〜32個のC原子を有するイソアルカンおよびシクロアルカン:60.7〜82.4%、
極性化合物:0.1〜0.8%、
損失:6.9〜19.4%。
【0033】
鉱油の分析に関連する有用なアドバイスならびに他の成分を有する鉱油の一覧は、例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th Edition CD-ROM, 1997, technischen Chemie, 編者Bae他,第23巻,第4版、項目"lubricants and related products"に見出すことができる。
【0034】
好ましくは、圧媒液は、APIグループI、IIまたはIIIからの鉱油を基礎とする。本発明の好ましい実施態様によれば、元素分析により測定された、飽和物質少なくとも90質量%おおび硫黄最大約0.03%を含有する鉱油が使用される。殊に、APIグループII油は、好ましい。
【0035】
合成油は、他の物質の中から、有機エステル、例えばカルボン酸エステルおよび燐酸エステル;有機エーテル、例えばシリコーン油およびポリアルキレングリコール;および合成炭化水素、殊にポリオレフィンである。前記合成油は、鉱油よりも殆んどのものが若干高価であるが、しかし、性能の点で利点を有する。基油タイプの5APIクラスが説明のために参照される(API:American Petroleum Institute)。
【0036】
【表2】
【0037】
合成炭化水素、殊にポリオレフィンは、当業界でよく知られている。殊に、ポリα−オレフィン(PAO)は、好ましい。前記化合物は、アルケン、殊に3〜12個の炭素原子を有するアルケン、例えばプロペン、ヘキセン−1、オクテン−1およびドデセン−1を重合させることによって得ることができる。好ましいPAOsは、200〜10000g/mol、よりいっそう好ましくは500〜5000g/molの範囲内の数平均分子量を有する。
【0038】
本発明の好ましい視点によれば、圧媒液は、カルボン酸エステル、ポリエーテルポリオールおよび/または有機燐化合物の群から選択された酸素含有化合物を有することができる。好ましくは、酸素含有化合物は、少なくとも2個のエステル基を含有するカルボン酸エステル、4〜12個の炭素原子を含有するカルボン酸のジエステルおよび/またはポリオールのエステルである。酸素含有化合物を基礎素材として使用することにより、圧媒液の耐火性は、改善することができる。
【0039】
燐エステル流体は、圧媒液、例えばアルキルアリール燐酸エステル、トリアルキルホスフェート、例えばトリブチルホスフェートまたはトリ−2−エチルヘキシルホスフェート;トリアリールホスフェート、例えば混合されたイソプロピルフェニルホスフェート、混合されたt−ブチルフェニルホスフェート、トリキシリレンホスフェートまたはトリクレシルホスフェートとして使用されてよい。付加的な種類の有機燐化合物は、アルキル置換基および/またはアリール基置換を含有していてよいホスホネートおよびホスフィネートである。ジアルキルホスホネート、例えばジ−2−エチルヘキシルホスホネート;アルキルホスフィネート、例えばジ−2−エチルヘキシルホスフィネートは、有用である。本明細書中でアルキル基として、1〜10個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状アルキルは、好ましい。本明細書中でアリール基として、アルキルによって置換されていてよい、6〜10個の炭素原子を有するアリールは、好ましい。殊に、圧媒液は、有機燐化合物を0〜60質量%、有利に5〜50質量%含有していてよい。
【0040】
カルボン酸エステルとして、アルコール、例えば多価アルコール、一価アルコール等と脂肪酸、例えばモノカルボン酸、ポリカルボン酸等との反応生成物は、使用されてよい。勿論、このようなカルボン酸エステルは、部分エステルであることができる。
【0041】
カルボン酸エステルは、Rが独立して1〜40個の炭素原子を有する基である式R−COO−Rを有する1つのカルボン酸エステル基を有することができる。好ましいエステル化合物は、少なくとも2個のエステル基を有する。前記化合物は、少なくとも2個の酸性基を有するポリカルボン酸および/または少なくとも2個のヒドロキシル基を有するポリオールを基礎としていてよい。
【0042】
ポリカルボン酸残基は、通常、2〜40個、有利に4〜24個、殊に4〜12個の炭素原子を有する。有用なポリカルボン酸エステルは、例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸および/またはドデカン酸のエステルである。ポリカルボン酸化合物のアルコール成分は、有利に1〜20個、殊に2〜10個の炭素原子を有する。
【0043】
有用なアルコールの例は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノールおよびオクタノールである。更に、オキソアルコールは、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールないしデカメチレングリコールまで使用されてよい。
【0044】
殊に、好ましい化合物は、ポリカルボン酸と1個のヒドロキシル基を有するアルコールとのエステルである。前記化合物の例は、Ullmanns Encyclopaedie der technischen Chemie, 第3版, 第15巻,第287〜292頁, Urban & Schwarzenber (1964)に記載されている。
【0045】
少なくとも2個のエステル基を有するエステル基化合物を得るために有用なポリオールは、通常、2〜40個、有利に4〜22個の炭素原子を有する。例は、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2′,2′−ジメチル−3′−ヒドロキシプロピオネート、グリセロール、トリメチロールエタン、トリメタノールプロパン、トリメチロールノナン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトールおよびジペンタエリトリトールである。ポリエステルのカルボン酸成分は、1〜40個、有利に2〜24個の炭素原子を含有していてよい。例は、直鎖状または分枝鎖状の飽和脂肪酸、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチック酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、2,2−ジメチルブタン酸、2,2−ジメチルペンタン酸、2,2−ジメチルオクタン酸、2−エチル−2,3,3−トリメチルブタン酸、2,2,3,4−テトラメチルペンタン酸、2,5,5−トリメチル−2−t−ブチルヘキサン酸、2,3,3−トリメチル−2−エチルブタン酸、2,3−ジメチル−2−イソプロピルブタン酸、2−エチルヘキサン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、直鎖状または分枝鎖状の不飽和脂肪酸、例えばリノール酸、リノレン酸、9オクタデセン酸、ウンデセン酸、エライジン酸、セトレイック酸(cetoleic acid)、エルカ酸、ブラシジン酸および種々の動物脂肪または植物油源からの商業的グレードのオレイン酸である。脂肪酸の混合物、例えばタル油脂肪酸は、使用されてよい。
【0046】
殊に、少なくとも2個のエステル基を有する有用な化合物は、例えばネオペンチルグリコールタレート、ネオペンチルグリコールジオレエート、プロピレングリコールタレート、プロピレングリコールジオレエート、ジエチレングリコールタレートおよびジエチレングリコールジオレエートである。
【0047】
数多くの前記化合物は、Inolex Chemical Co.から商品名Lexolube 2G-214で、Cognis Corp.から商品名ProEco 2965で、Uniqema Corp.から商品名Priolube 1430およびPriolube 1446で、およびGeorgia Pacificから商品名Xtolube 1301およびXtolube 1320で商業的に入手可能である。
【0048】
更に、エーテルは、圧媒液の成分として有用である。好ましくは、ポリエーテルポリオールは、本発明の圧媒液の成分として使用される。前記成分は、よく知られている。例は、ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコールである。ポリアルキレングリコールは、アルキレンオキシドの混合物を基礎としていてよい。前記化合物は、有利に1〜40個のアルキレンオキシド単位、よりいっそう有利に5〜30個のアルキレンオキシド単位を含有する。ポリブチレングリコールは、無水流体にとって好ましい化合物である。ポリエーテルポリオールは、他の基、例えば1〜40個、殊に2〜22個の炭素原子を有するアルキレン基またはアリーレン基を有していてよい。
【0049】
本発明の別の視点によれば、無水流体は、ポリα−オレフィン(PAO)、カルボン酸エステル(ジエステルまたはポリオールエステル)、植物エステル、燐酸エステル(トリアルキル、トリアリールまたはアルキルアリールホスフェート)および/またはポリアルキレングリコール(PAG)を有する合成基礎素材に基づくものである。好ましい合成基礎素材は、APIグループIVおよび/またはグループVのオイルである。
【0050】
好ましくは、圧媒液は、少なくとも2つの成分を混合することによって得ることができる。少なくとも1つの成分は、35mm
2/秒またはそれ未満のASTM D 445による40℃での動的粘度を有する基油であるべきである。好ましくは、圧媒液は、35mm
2/秒またはそれ未満のASTM D 445による40℃での動的粘度を有する少なくとも1つの成分を少なくとも60質量%含有する。好ましくは、少なくとも1つの成分は、120またはそれ未満の粘度指数を有していてよい。1つの好ましい実施態様によれば、圧媒液は、120またはそれ未満の粘度指数を有する少なくとも1つの成分を少なくとも60質量%含有していてよい。
【0051】
特に、高分子量粘度指数向上剤は、圧媒液の成分として使用されてよい。粘度指数向上剤は、よく知られており、例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th Edition CD-ROM, 1997に開示されている。
【0052】
VI向上剤として有用な好ましいポリマーは、少なくとも1個のエチレン系不飽和基を有するアルキルエステルから誘導された単位を含有する。前記ポリマーは、当業界でよく知られている。好ましいポリマーは、殊に(メタ)アクリレート、マレエートおよびフマレートを重合させることによって得ることができる。(メタ)アクリレートの用語は、メタクリレートおよびアクリレートならびにこれら2つの混合物を含む。前記モノマーは、当業界でよく知られている。アルキル残基は、直鎖状、環状または分枝鎖状であることができる。
【0053】
アルキルエステルから誘導された単位を含有する好ましいポリマーを得るための混合物は、モノマー混合物の全質量に対して式(I)
【化1】
〔式中、Rは、水素またはメチルであり、R
1は、1〜6個、殊に1〜5個、有利に1〜3個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基を意味し、R
2およびR
3は、独立して、水素であるかまたはRが水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わす式−COORの基である〕で示される1つ以上のエチレン系不飽和エステル化合物を0〜100質量%、有利に0.5〜90質量%、殊に1〜80質量%、よりいっそう有利に1〜30質量%、殊に有利に2〜20質量%含有する。
【0054】
成分(a)の例は、特に、飽和アルコールから誘導される(メタ)アクリレート、フマレートおよびマレエート、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、第三ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレートおよびヘキシル(メタ)アクリレート;シクロアルキル(メタ)アクリレート、例えばシクロペンチル(メタ)アクリレートである。
【0055】
更に、アルキルエステルから誘導された単位を含有するポリマーを得るためのモノマー組成物は、モノマー混合物の全質量に対して式(II)
【化2】
〔式中、Rは、水素またはメチルであり、R
4は、7〜40個、殊に10〜30個、有利に12〜24個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基を意味し、R
5およびR
6は、独立して、水素であるかまたはR
’’が水素または7〜40個、殊に10〜30個、有利に12〜24個の炭素原子を有するアルキル基を表わす式−COOR
’’の基である〕で示される1つ以上のエチレン系不飽和エステルを0〜100質量%、有利に10〜99質量%、殊に20〜95質量%、よりいっそう有利に30〜85質量%含有する。
【0056】
特に、飽和アルコールから誘導される(メタ)アクリレート、フマレートおよびマレエート、例えば2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−第三ブチルヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、3−イソプロピルヘプチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、5−メチルウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、2−メチルドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、5−メチルトリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、2−メチルヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、5−イソプロピルヘプタデシル(メタ)アクリレート、4−第三ブチルオクタデシル(メタ)アクリレート、5−エチルオクタデシル(メタ)アクリレート、3−イソプロピルオクタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、セチルエイコシル(メタ)アクリレート、ステアリルエイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレートおよび/またはエイコシルテトラトリアコンチル(メタ)アクリレート;シクロアルキル(メタ)アクリレート、例えば3−ビニルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、2,4,5−トリ−第三ブチル−3−ビニルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,3,4,5−テトラ−t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート;および相応するフマレートおよびマレエートが好ましい。
【0057】
長鎖状アルコール残基を有するエステル化合物、殊に成分(b)は、例えば(メタ)アクリレート、フマレート、マレエートおよび/または相応する酸を長鎖脂肪アルコールと反応させることによって得ることができ、この場合には、一般にエステルの混合物、例えば異なる長鎖アルコール残基を有する(メタ)アクリレートが生じる。前記脂肪アルコールは、特にOxo Alcohol(登録商標)7911およびOxo Alcohol(登録商標)7900、Oxo Alcohol(登録商標)1100(Monsanto);Alphanol(登録商標)79(ICI);Nafol(登録商標)1620、Alfo(登録商標)610およびAlfo(登録商標)810(Sasol);Epal(登録商標)610およびEpal(登録商標)810(Ethyl Corporation);Linevol(登録商標)79、Linevol(登録商標)911およびDobanol(登録商標)25L(Shell AG);Lial 125(Sasol);Dehydad(登録商標)およびDehydad(登録商標)およびLorol(登録商標)(Cognis)を含む。
【0058】
エチレン系不飽和エステル化合物の中で、(メタ)アクリレートは、特にマレエートおよびフマレートより好ましく、即ち式(I)および(II)のR
2、R
3、R
5、R
6は、特に好ましい実施態様において、水素を表わす。
【0059】
本発明の特殊な視点において、式(II)のエチレン系不飽和エステル化合物の混合物を使用することは、好ましく、この混合物は、アルコール基中に7〜15個の炭素原子を有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートおよびアルコール基中に16〜30個の炭素原子を有する少なくとも1つの(メタ)アクリレートを有するアルコール基中に7〜15個の炭素原子を有する(メタ)アクリレートの画分は、有利にポリマーを製造するためのモノマー組成物の質量に対して20〜95質量%の範囲内にある。アルコール基中に16〜30個の炭素原子を有する(メタ)アクリレートの画分は、有利にアルキルエステルから誘導された単位を含有するポリマーを製造するためのモノマー組成物の質量に対して0.5〜60質量%の範囲内にある。アルコール基中に7〜15個の炭素原子を有する(メタ)アクリレートとアルコール基中に16〜30個の炭素原子を有する(メタ)アクリレートとの質量比は、好ましくは10:1〜1:10の範囲内、よりいっそう有利に5:1〜1.5:1の範囲内にある。
【0060】
成分(c)は、殊に、式(I)および/または(II)のエチレン系不飽和エステル化合物と共重合しうるエチレン系不飽和モノマーを有する。
【0061】
次の式に相応するコモノマーは、本発明による重合にとって殊に好適である:
【化3】
【0062】
上記式中、R
1*およびR
2*は、独立して、水素、ハロゲン、CN、nがアルキル基の炭素原子の数である1〜(2n+1)個のハロゲン原子(例えばCF3)で置換されていてよい、1〜20個、有利に1〜6個、殊に有利に1〜4個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、nがアルキル基の炭素原子の数である1〜(2n−1)個のハロゲン原子、有利に塩素で置換されていてよい、2〜10個、有利に2〜6個、殊に有利に2〜4個の炭素原子を有するα,β−不飽和の直鎖状または分枝鎖状のアルケニル基またはアルキニル基、例えばCH
2=CCl−、nがシクロアルキル基の炭素原子の数である1〜(2n−1)個のハロゲン原子、有利に塩素で置換されていてよい、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基;
Y
*がNR
8*、SまたはO、好ましくはOであってよく;R
5が1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、1〜20個の炭素原子を有するアルキルチオ基、OR15(R15は水素またはアルカリ金属である)、1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ、アリールオキシまたはヘテロシクリルオキシであり;R
6*およびR
7*が独立して水素または1〜20個の炭素原子を有するアルキル基であるか、またはR
6*およびR
7*が一緒になって2〜7個、有利に2〜5個の炭素原子を有するアルキレン基を形成することができ、この場合これらR
6*およびR
7*は、3〜8員、有利に3〜6員の環を形成し、かつR
8が1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基またはアリール基である、付加的なR
8*、アリール基またはヘテロシクリル基で四量体化されていてよい、C(=Y
*)R
5、(=Y
*)NR
6R
7*、Y*C(=Y
*)R
5*、SOR
5*、SO
2R
5*、OSO
2R
5*、NR
8SO
2R
5*、PR
5*、P(=Y
*)R
5*2、Y
*PR
5*2、Y
*P(=Y
*)R
5*2、NR
8*2から構成された群から選択され;
R
3*およびR
4*は、独立して、水素、ハロゲン(有利には弗素または塩素)、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基およびR
9*が水素、アルカリ金属または1〜40個の炭素原子を有するアルキル基であるCOOR
9*から構成されている群から選択されるか、またはR
1*およびR
3*は、一緒になって、1−2n’個のハロゲン原子またはC
1〜C
4アルキル基で置換されていてよい式(CH
2)
nで示される基を形成することができるか、またはn’が2〜6、有利に3または4でありかつY*が前記のように定義されている式C(=O)−Y
*−C(=O)で示される基を形成することができ;および残基R
1*、R
2*、R
3*およびR
4*の少なくとも2個は、水素またはハロゲンである。
【0063】
コモノマーは、特にヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、例えば3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3,4−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,5−ジメチル−1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオール(メタ)アクリレート;
アミノアルキル(メタ)アクリレートおよびアミノアルキル(メタ)アクリルアミド、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、3−ジエチルアミノペンチル(メタ)アクリレート、3−ジブチルアミノヘキサデシル(メタ)アクリレート;
(メタ)アクリル酸および他の窒素含有メタクリレートのニトリル、例えばN−(メタクリロイルオキシエチル)ジイソブチルケチミン、N−(メタクリロイルオキシエチル)ジヘキサデシルケチミン、(メタ)アクリロイルアミドアセトニトリル、2−メタクリロイルオキシエチルメチルシアナミド、シアノメチル(メタ)アクリレート:
アリール(メタ)アクリレート、例えばベンジル(メタ)アクリレートまたはフェニル(メタ)アクリレート、但し、この場合アクリル残基は、それぞれ非置換であってもよいし、4回まで置換されていてよいものとし;
カルボニル含有(メタ)アクリレート、例えば2−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシメチル(メタ)アクリレート、オキサゾリジニルエチル(メタ)アクリレート、N−メタクリロイルオキシホルムアミド、アセトニトリル(メタ)アクリレート、N−メタクリロイルモルホリン、N−メタクリロイル−2−ピロリジノン、N−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2−ピロリジノン、N−(3−メタクリロイルオキシプロピル)−2−ピロリジノン、N−(2−メタクリロイルオキシペンタデシル)−2−ピロリジノン、N−(3−メタクリロイルオキシヘプタデシル)−2−ピロリジノン;
エチルアルコールの(メタ)アクリレート、例えばテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ビニルオキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、1−ブトキシプロピル(メタ)アクリレート基、1−メチル−(2−ビニルオキシ)エチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルオキシメチル(メタ)アクリレート、メトキシメトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジルオキシメチル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエトキシメチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシル化(メタ)アクリレート、アリルオキシメチル(メタ)アクリレート、1−エトキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシメチル(メタ)アクリレート、1−エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシメチル(メタ)アクリレート;
ハロゲン化アルコールの(メタ)アクリレート、例えば2,3−ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、4−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、1,3−ジクロロ−2−プロピル(メタ)アクリレート、2−ブロモエチル(メタ)アクリレート、2−ヨードエチル(メタ)アクリレート、クロロメチル(メタ)アクリレート;
オキシラニル(メタ)アクリレート、例えば2,3−エポキシブチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシブチル(メタ)アクリレート、10,11−エポキシウンデシル(メタ)アクリレート、2,3−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、オキシラニル(メタ)アクリレート、例えば10.11−エポキシヘキサデシル(メタ)アクリレート、グリシジルメタクリレート;
燐含有、硼素含有および/または珪素含有の(メタ)アクリレート、例えば2−(ジメチルホスファト)プロピル(メタ)アクリレート、2−(エチルホスフィト)プロピル(メタ)アクリレート、2−ジメチルホスフィノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルホスホノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルメタクリロイルホスホネート、ジプロピルメタクリロイルホスフェート、2−(ジブチルホスホノ)エチル(メタ)アクリレート、2,3−ブチレンメタクリロイルエチルボレート、メチルジエトキシメタクリロイルエトキシシラン、ジエチルホスファトエチル(メタ)アクリレート;
硫黄含有(メタ)アクリレート、例えばエチルスルフィニルエチル(メタ)アクリレート、4−チオシアナトブチル(メタ)アクリレート、エチルスルホニルエチル(メタ)アクリレート、チオシアナトメチル(メタ)アクリレート、メチルスルフィニルメチル(メタ)アクリレート、ビス(メタクリロイルオキシエチル)スルフィド、ヘテロ環式(メタ)アクリレート、例えば2−(1−イミダゾリル)エチル(メタ)アクリレート、2−(4−モルホリニル)エチル(メタ)アクリレートおよび1−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2−ピロリドン;
ビニルハロゲン化物、例えば塩化ビニル、弗化ビニル、塩化ビニリデンおよび弗化ビニリデン;
ビニルエステル、例えばビニルアセテート;
芳香族基を含有するビニルモノマー、例えばスチレン、側鎖中にアルキル置換基を有する置換スチレン、例えばα−メチルスチレンおよびα−エチルスチレン、環上にアルキル置換基を有する置換スチレン、例えばビニルトルエンおよびp−メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、例えばモノクロロスチレン、ジクロロスチレン、トリブロモスチレンおよびテトラブロモスチレン;
ヘテロ環式ビニル化合物、例えば2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、3−エチル−4−ビニルピリジン、2,3−ジメチル−5−ビニルピリジン、ビニルピリミジン、ビニルピペリジン、9−ビニルカルバゾール、3−ビニルカルバゾール、4−ビニルカルバゾール、1−ビニルイミダゾール、2−メチル−1−ビニルイミダゾール、N−ビニルピロリドン、2−ビニルピロリドン、N−ビニルピロリドン、3−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルブチロラクタム、ビニルオキソラン、ビニルフラン、ビニルチオフェン、ビニルチオラン、ビニルチアゾールおよびハロゲン化ビニルチアゾール、ビニルオキサゾールおよび水素化ビニルオキサゾール;
ビニルエーテルおよびイソプレニルエーテル;
マレイン酸誘導体、例えば無水マレイン酸、無水メチルマレイン酸、マレインイミド、メチルマレインイミド;
フマル酸およびフマル酸誘導体、例えばフマル酸のモノエステルおよびジエステル。
【0064】
分散官能価を有するモノマーは、コモノマーとして使用されてもよい。前記のモノマーは、当業界でよく知られており、通常、ヘテロ原子、例えば酸素および/または窒素を含有する。例えば、前記のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリレートおよびアミノアルキル(メタ)アクリルアミド、エーテルアルコールの(メタ)アクリレート、ヘテロ環式(メタ)アクリレートおよびヘテロ環式ビニル化合物は、分散コモノマーとして考慮される。
【0065】
殊に、好ましい混合物は、メチルメタクリレート、ラウリルメタクリレートおよび/またはステアリルメタクリレートを含有する。
【0066】
成分は、個別的に使用されてもよいし、混合物として使用されてもよい。
【0067】
本発明の圧媒液は、有利にポリアルキルメタクリレートポリマーを含有する。アルキルメタクリレートモノマーを含有する組成物を重合させることによって得ることができる前記ポリマーは、当業界でよく知られている。好ましくは、前記ポリアルキルメタクリレートポリマーは、メタクリレート繰返し単位を少なくとも40質量%、殊に少なくとも50質量%、よりいっそう好ましくは少なくとも60質量%、最も好ましくは少なくとも80質量%含有する。好ましくは、前記ポリアルキルメタクリレートポリマーは、C
9〜C
24メタクリレート繰返し単位およびC
1〜C
8メタクリレート繰返し単位を含有する。
【0068】
アルキルエステルから誘導されるポリマーの分子量は、重要ではない。通常、アルキルエステルから誘導されるポリマーは、300〜1000000g/molの範囲内、有利に10000〜200000g/molの範囲内、よりいっそう有利に25000〜100000g/molの範囲内の分子量を有し、この場合これによって意図的に何ら制限されることはない。前記値は、ポリマーの質量平均分子量に帰因する。
【0069】
これによって意図的に何ら制限されることはなく、アルキル(メタ)アクリレートポリマーは、1〜15、有利に1.1〜10、殊に有利に1.2〜5の範囲内の、質量平均分子量と数平均分子量との比M
w/M
nによって記載される多分散度を示す。多分散度は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されることができる。
【0070】
上記のモノマー混合物は、任意の公知方法によって重合させることができる。常用のラジカル開始剤は、古典的なラジカル重合を実施するために使用されることができる。前記開始剤は、当業界でよく知られている。前記ラジカル開始剤の例は、アゾ開始剤、例えば2,2′−アゾジイソブチロニトリル(AIBN)、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)および1,1−アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル;過酸化物化合物、例えばメチルエチルケトンペルオキシド、アセチルアセトンペルオキシド、ジラウリルペルオキシド、第三ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、ケトンペルオキシド、メチルイソブチルケトンペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、第三ブチルペルベンゾエート、第三ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート、2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、第三ブチルペルオキシ2−エチルヘキサノエート、第三ブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、ジクメンペルオキシド、1,1−ビス(第三ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、クメンヒドロペルオキシドおよび第三ブチルヒドロペルオキシドである。
【0071】
低分子量ポリ(メタ)アクリレートは、連鎖移動剤を使用することによって得ることができる。この技術は、広く公知であり、ポリマー工業で実施され、Odian, Principles of Polymerization, 1991中に記載されている。連鎖移動剤の例は、硫黄含有化合物、例えばチオール、例えばn−ドデカンチオールおよびt−ドデカンチオール、2−メルカプトエタノール、およびメルカプトカルボン酸エステル、例えばメチル−3−メルカプトプロピオネートである。好ましい連鎖移動剤は、炭素原子を20個まで、殊に15個まで、よりいっそう有利に12個まで含有する。更に、連鎖移動剤は、酸素原子を少なくとも1個、殊に少なくとも2個含有していてよい。
【0072】
更に、低分子量ポリ(メタ)アクリレートは、遷移金属錯体、例えば低スピンコバルト錯体を使用することによって得ることができる。この技術は、よく知られており、例えばソ連国特許第940487−A中およびHeuts, et al., Macromolecules 1999, pp 2511-2519および3907-3912中に記載されている。
【0073】
更に、新規の重合技術、例えばATRP(Atom Transfer Radical Polymerization)および/またはRAFT(Reversible Addition Fragmentation Chain Transfer)は、アルキルエステルから誘導される有用なポリマーを得るために適用されることができる。前記方法は、よく知られている。ATRP反応方法は、例えばJ-W. Wang, et al., J. Am. Chem. Soc., Vol 117, pp. 5614-5615 (1995)、およびMatyjaszewski, Macromolecules, Vol. 28, pp. 7901-7910 (1995)によって記載されている。更に、特許出願明細書WO 96/30421、WO 97/47661、WO 97/18247、WO 98/40415およびWO 99/10387には、説明の目的のために参考として表現した、上記のATRPの変法が開示されている。RAFT法は、例えばWO 98/014778中に広範囲に表わされており、これは、説明の目的のために参考として表現した。
【0074】
重合は、常圧、減圧または高められた圧力で実施されることができる。また、重合温度は、重要ではない。しかし、一般に、重合温度は、20〜200℃、有利に0〜130℃、殊に有利に60〜120℃の範囲内にあり、この場合には、これによって意図的に何ら制限されることはない。
【0075】
重合は、溶剤を用いても溶剤を用いなくても実施されることができる。溶剤の用語は、本明細書中では広範囲に理解されてよい。
【0076】
好ましい実施態様によれば、ポリマーは、APIグループIIまたはグループIII鉱油中での重合によって得ることができる。前記溶剤は、上記に開示されている。
【0077】
更に、ポリα−オレフィン(PAO)中での重合によって得ることができるポリマーは、好ましい。よりいっそう好ましくは、PAOは、200〜10000、より有利には500〜5000の範囲内の数平均分子量を有する。この溶剤は、上記に開示されている。
【0078】
圧媒液は、この圧媒液の全質量に対して、アルキルエステルから誘導された1つ以上のポリマーを0.5〜50質量%、殊に1〜30質量%、有利に5〜20質量%含有していてよい。本発明の好ましい実施態様によれば、圧媒液は、アルキルエステルから誘導された1つ以上のポリマーを少なくとも10質量%含有する。
【0079】
本発明の好ましい1つの視点によれば、圧媒液は、異なるモノマー組成を有する少なくとも2つのポリマーを含有することができる。好ましくは、ポリマーの少なくとも1つは、ポリオレフィンである。好ましくは、ポリオレフィンは、粘度指数向上剤として有用である。
【0080】
前記のポリオレフィンは、殊にポリオレフィンコポリマー(OCP)および水素化スチレン/ジエンコポリマー(HSD)を含む。本発明により使用されるべきポリオレフィンコポリマー(OCP)は、自体公知である。このポリオレフィンコポリマーは、主にエチレン、プロピレン、イソプレン、ブチレンおよび/またはさらに5〜20個の炭素原子を有するオレフィンから合成されたポリマーである。少量の酸素含有モノマーまたは窒素含有モノマーでグラフトされた系(例えば、無水マレイン酸0.05〜5質量%)は、使用されてもよい。ジエン成分を含有するコポリマーは、一般に、酸化感度および粘度指数向上剤の架橋傾向を減少させるために水素化される。
【0081】
分子量M
wは、一般に10000〜300000、有利に50000〜150000である。このようなオレフィンコポリマーは、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第1644941号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第1769834号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第1939037号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第1963039号明細書および欧州特許出願公開第2059981号明細書中に記載されている。
【0082】
エチレン/プロピレンコポリマーは、特に有用であり、公知の三元成分、例えばエチリデン−ノルボルネンを有するターポリマー(Macromolecular Reviews, Vol. 10 (1975))も可能であるが、しかし、これらのポリマーの架橋傾向は、老化過程も考慮しなければならない。分布は、実質的にランダムであってよいが、しかし、エチレンブロックを含有する連続ポリマーが有利に使用されてもよい。モノマーのエチレン/プロピレンの比は、一定の範囲内で変動可能であり、この場合この範囲は、上限としてエチレンに対して約75%およびプロピレンに対して約80%に設定されていてよい。ポリプロピレンは、油中での減少された溶解傾向のために、ポリプロピレンは、エチレン/プロピレンコポリマーよりも適当ではない。主にアタクチックのプロピレンの組み込みを有するポリマー以外に、よりいっそう顕著なアイソタクチックまたはシンジオタクチックのプロピレンの組み込みを有するポリマーが使用されてもよい。
【0083】
このような製品は、例えばDutral(登録商標)CO 034、Dutral(登録商標)CO 038、Dutral(登録商標)CO 058、Dutral(登録商標)CO 034、Buna(登録商標)EPG 2050またはBuna(登録商標)EPG 5050の商品名で商業的に入手可能である。
【0084】
水素化スチレン/ジエンコポリマー(HSD)は、同様に公知であり、この場合前記ポリマーは、例えばドイツ連邦共和国特許第2156122号明細書中に記載されている。前記ポリマーは、一般に水素化されたイソプレン/スチレンコポリマーまたはブタジエン/スチレンコポリマーである。ジエンとスチレンとの比は、有利に2:1〜1:2の範囲内、特に有利に約55:45である。分子量M
wは、一般に10000〜300000、有利に50000〜150000の間にある。本発明の特別な視点によれば、水素化後の二重結合の割合は、水素構えの二重結合の数に対して15%以下、特に有利に5%以下である。
【0085】
水素化スチレン/ジエンコポリマーは、SHELLVIS(登録商標)50、150、200、250または260の商品名で商業的に得ることができる。
【0086】
好ましくは、混合物のポリマーの少なくとも1つは、アクリレートモノマー、メタクリレートモノマー、フマレートモノマーおよび/またはマレエートモノマーから選択されたモノマーに由来する単位を含有する。前記ポリマーは、上記されている。
【0087】
ポリオレフィンとアクリレートモノマー、メタクリレートモノマー、フマレートモノマーおよび/またはマレエートモノマーから選択されたモノマーに由来する単位を含有するポリマーとの質量比は、1:10〜10:1、殊に1:5〜5:1の範囲内にあってよい。
【0088】
圧媒液は、通常の添加剤を含有することができる。前記添加剤は、例えばしばしば商業的に添加剤パッケージとして購入できる、酸化防止剤、耐摩耗剤、腐蝕抑制剤および/または消泡剤を含む。
【0089】
好ましくは、圧媒液は、10〜120mm
2/秒、よりいっそう好ましくは22〜100mm
2/秒の範囲内のASTM D 445による粘度を有する。
【0090】
好ましくは、液圧システムは、次の構成成分を含む:
1.機械的エネルギーを発生させるユニット、例えば燃焼機関または電気モーター。
【0091】
2.機械的エネルギーを液圧エネルギーへ変換する、流体の流れまたは動力を発生させるユニット、例えばポンプ。
【0092】
3.流体を圧力下で輸送するための管路。
【0093】
4.流体の液圧エネルギーを機械的作業に変換するユニット、例えばアクチュエーターまたは流体動力原動機。シリンドリカルモーターおよび回転モーターの2つのタイプが存在する。
【0094】
5.流れ、圧力、運動方向および適用される動力を調節する弁を備えた制御回路。
【0095】
6.清澄な流体がフィルターを通してシステムに返送される前に水、フォーム、連行空気または砕片を分離させることができる流体溜め。
【0096】
7.適用条件(温度、圧力、輻射)下での崩壊なしに操作可能な低い圧縮率を有する液体。
【0097】
最も複雑なシステムには、弁およびレギュレーターで電子的に制御される、多重ポンプ、回転モーター、シリンダーが使用される。
【0098】
このシステムは、高圧で操作されることができる。本発明の改善は、50〜500バール、有利に100〜350バールの範囲内の圧力で達成されうる。
【0099】
好ましくは、前記流体は、軍用液圧システム、液圧発射補助システム、工業用装置液圧システム、船舶用装置液圧システム、鉱業用装置液圧システムおよび/または自動車用装置液圧システムに使用される。
【0100】
更に、本発明は、少なくとも130のVIを有する圧媒液と機械的動力を発生させるためのユニットと機械的動力を液圧エネルギーへ変換するユニットと液圧エネルギーを機械的作業へ変換するユニットとを備えている液圧システムを提供する。
【0101】
有利には、エンジン速度は、同量の流体動力を伝達するけれども、負荷および応力を減少させるために低下されてよい。好ましくは、エンジンまたは電気モーターの機械的動力の出力は、全出力容量の98%未満で操作されてよく、120未満の粘度指数を有するHMグレード流体を利用する液圧システムと同量の流体動力を伝達する。
【0102】
本発明は、実施例および比較例によって、下記にさらに詳細に説明されるが、本発明をこれらの例に制限することを意図するものではない。
【0103】
実施例および比較例
燃料消費速度を2001Caterpillarモデルの318CL油圧式ショベル中で比較して、現地試験を行なった。流体の流れをデュアルピストンポンプによって発生させ、2個の回転モーターに給電し、トラックを駆動させ、1個の回転モーターに給電し、スイベルに動力を供給し、3個の直線型アクチュエーターに給電し、ブーム、スイベルおよびバケットに動力を供給する。約30.5m(100フィート)のばら積みの土砂の山の移動を含む標準化された作業プロトコルが開発された。この油圧式ショベルは、土砂を完全にショベルですくい上げ、運転台は、180゜旋回し、全速力で直線方向に移動し、バケットの土砂を降ろす。搭載物を降ろした後、運転台は、180゜旋回し、同じ軌道で出発点に戻る。これで1回の作業サイクルを完結する。次の日程により進行される作業日に関連して、ディーゼル燃料消費量を測定した:
現地試験の手順:
15分間のウォームアップ、
15分間での補給孔の上端までの燃料タンクの充填、
1時間ないし55分間の標準サイクルプロトコル後の作業、
5分間のオペレーターの中断、
2時間ないし55分間の標準サイクルプロトコル後の作業、
5分間のオペレーターの中断、
3時間ないし55分間の標準サイクルプロトコル後の作業、
5分間のオペレーターの中断、
中断 1時間、
補給孔の上端までの燃料タンクの充填、+0.1gを追加しての燃料質量の記録、
4時間ないし55分間の標準サイクルプロトコル後の作業、
5分間のオペレーターの中断、
5時間ないし55分間の標準サイクルプロトコル後の作業、
5分間のオペレーターの中断、
6時間ないし55分間の標準サイクルプロトコル後の作業、
5分間のオペレーターの中断、
補給孔の上端までの燃料タンクの充填、+0.1gを追加しての燃料質量の記録。
【0104】
操作の基準線を、Caterpillar社の油圧式ショベルのためにCaterpillar社によって推奨されかつ販売されたCaterpillarブランドのモノグレードオイルを用いて前記油圧式ショベルで測定した(Caterpillar HYDO 10W, NFPA 粘度グレードL46-46)。作業サイクルの全体数および全燃料消費量を記録した。前記試験の実行を比較例として考慮した。比較例1をスロットルの全開(2200rpm)で実施し、比較例2をスロットルの90%の開き(2000rpm)で実施した。結果は、第1表中に表わされている。
【0105】
次に、例えば、モノグレードオイルを、トリプルフラッシュ手順(triple flush procedure)の後に"HV"マルチグレードオイルに交換した。マルチグレードオイルは、NFPAにより推奨された実施法T2.13.13−2002による前記モノグレードオイルに適した代替品であるNFPAグレードL32−100であった。実施例1をスロットルの全開で実施し、実施例2をスロットルの90%の開きで実施した。結果は、第1表中に示されている。
【0106】
この試験で使用されたNFPAクアドラグレード流体(quadra grade fluid)は、グループIとグループIIの鉱油とDynavis(登録商標)添加剤系(Degussa-RohMax Oil Additives)との配合物から調製された。Dynavis*1添加剤系は、グループII鉱油中で希釈されて製造された剪断安定性ポリアルキルメタクリレート粘度指数向上剤(VISCOPLEX(登録商標)8-219)から構成される。この調製物は、グループII PAMA添加剤を16質量%および亜鉛を基礎とする耐摩耗性パッケージを0.8質量%含有し、前記流体を主要な完全性能の標準に適合させることを可能にする。PAMAの前記の極端に高い処理率は、並はずれており、何れの商業的圧媒液にも見出されていない。
【0107】
前記試験を結論づけるために、NFPAマルチグレードオイルをCaterpillarブランドのL46−46モノグレードオイルに交換し、操作の基準線の実施をスロットルの全開とスロットルの90%の開きの双方で再び測定した。第2の基準線の実施は、第1の基準性の実施に良好に適合していた。
【0108】
【表3】
【0109】
現地試験で収集されたデーターは、グループII PAMAで調製された"HV"マルチグレードオイルが増加された生産性(+5.8〜24.3%)と減少された1日当たりの燃料消費量(−8.6〜−13.8%)の双方にとって重要であったことを証明する。作業サイクル1回当たりの燃料消費量を考慮した場合、"HV"マルチグレード流体は、等量の作業を達成するのに必要とされる燃料の全体量の18.4%〜26.3%の減少を生じた。殊に、同量の作業に対する改善は、極めて驚異的である。また、この改善は、スロットルの90%の開きで達成される。更に、スロットルの90%の開きでの生産性が実施例によって示された方法で改善されうることは、予想することができなかった。