特許第5757994号(P5757994)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5757994ワイヤレス通信の方法及びシステム、対応するネットワーク及びコンピュータプログラム製品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5757994
(24)【登録日】2015年6月12日
(45)【発行日】2015年8月5日
(54)【発明の名称】ワイヤレス通信の方法及びシステム、対応するネットワーク及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   H04J 99/00 20090101AFI20150716BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20150716BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20150716BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20150716BHJP
   H04B 7/04 20060101ALI20150716BHJP
【FI】
   H04J15/00
   H04J11/00 Z
   H04W24/10
   H04W16/28 130
   H04B7/04
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-505336(P2013-505336)
(86)(22)【出願日】2010年4月20日
(65)【公表番号】特表2013-528994(P2013-528994A)
(43)【公表日】2013年7月11日
(86)【国際出願番号】EP2010002401
(87)【国際公開番号】WO2011131210
(87)【国際公開日】20111027
【審査請求日】2013年4月4日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503148270
【氏名又は名称】テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】プリオッティ,パオロ
【審査官】 藤江 大望
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−033744(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0041406(US,A1)
【文献】 特開2008−079262(JP,A)
【文献】 特開2009−219054(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0052405(US,A1)
【文献】 特開2004−208234(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/118067(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00、99/00
H04B 7/02
H04W 4/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチユーザMIMOワイヤレス通信システムで複数のサブキャリアのセットを用いて、ダウンリンク上で基地局(BS)から複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)へ伝送される信号をプリコーディングする方法であって、複数のサブキャリアの前記セットは、複数のサブキャリアの該セットの複数のサブセットに構成されており、前記プリコーディングは、前記基地局(BS)と前記複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)のうちのユーザ端末との間の接続チャネルに関するチャネル状態情報を取得するステップ(30)を含み、前記方法は、
−前記複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)のうちのユーザ端末で、複数のサブキャリアの前記セットの個々のサブセットについてチャネル品質インジケータを検出するステップ(18)であって、該ステップは、複数のサブキャリアの前記セットの個々のサブセットを、該個々のサブセットについて検出されたチャネル品質インジケータの各々に関連付けることによって行われる、ステップと、
−関連付けられたチャネル品質インジケータを有するユーザ/サブセットペアを作成するステップ(20)と、
−前記ユーザ/サブセットペアに対し、該ユーザ/サブセットペアに関連付けられたチャネル品質インジケータに応じた選択(22)を行うステップと、
−チャネル品質インジケータに応じた前記選択(22)の結果生じたユーザ/サブセットペアに関するチャネル状態情報を取得するステップ(30)により、前記プリコーディングを実行するステップ(32)と
を含み、
チャネル品質インジケータに応じた前記選択(22)は、所与の閾値より上の関連づけられたチャネル品質インジケータを有するユーザ/サブセットペアを選択するステップを含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、チャネル状態情報を取得する前記ステップ(30)は、ダウンリンクで前記基地局(BS)から、チャネル品質インジケータに応じた前記選択(22)の結果生じた前記ユーザ/サブセットペアを、信号伝達するステップを含む方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、前記チャネル品質インジケータを、前記複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)のうちのユーザ端末について取得したCQI又は明確なSINR推定として検出するステップ(18)を含む方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の方法であって、前記チャネル品質インジケータを検出するステップ(18)は、ユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)により提供されたベスト−MのCQI信号伝達の形であり、チャネル状態情報を取得する前記ステップ(30)は、
−ダウンリンクで前記基地局(BS)から、前記選択(22)の結果生じたユーザ/サブセットペアの少なくとも1つに対応するユーザ端末へ信号伝達するステップと、
−信号伝達された前記ユーザ端末から、M個のベストのリソースサブセット又は該サブセットのうちの1つのサブセットに対応する前記チャネル状態情報を受けるステップと
を含む、方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の方法であって、複数のサブキャリアの前記セットの前記サブセットは、リソースブロックすなわちRBを含み、前記ユーザ/サブセットペアは、関連づけられたチャネル品質インジケータを有するユーザ/RBペアとして作成(20)される、方法。
【請求項6】
請求項1からのいずれかに記載の方法であって、チャネル品質インジケータに応じた前記選択(22)は、利用可能なチャネル品質インジケータがないユーザ/サブセットペアを廃棄するステップを含む、方法。
【請求項7】
請求項1からのいずれかに記載の方法であって、チャネル品質インジケータに応じた前記選択(22)は、ユーザ/サブセットペアの残存セットを導き出す複数のステージの選択(14、16、22及び26)に含まれ、ユーザ/サブセットペアの該残存セットについてのチャネル状態情報は、前記プリコーディング(32)の実行において取得される(30)、方法。
【請求項8】
請求項記載の方法であって、前記複数のステージの選択(14、16、22及び26)は、前記複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)のうちのユーザ端末を該ユーザ端末の移動スピードに応じて選択するステップ(14)を含み、該選択は所定のスピード閾値より上の推定スピードを有するユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)をマルチプル−ユーザMIMOから除外することによるものである、方法。
【請求項9】
請求項又はに記載の方法であって、前記複数のステージの選択(14、16、22及び26)は、ユーザ端末を該ユーザ端末のビットレートに応じて選択するステップ(14)を含み、該選択はシステムで利用可能な最大のユーザ当たりのビットレートを要求するユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)をマルチプル−ユーザMIMOから除外することによるものである、方法。
【請求項10】
請求項からのいずれかに記載の方法であって、前記複数のステージの選択(14、16、22及び26)は、前記複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)のうちのユーザ端末を、基地局(BS)における到来方向及び角度広がりの少なくとも1つに応じて選択するステップ(14)を含み、該選択は所与の角度広がりの範囲内のユーザ端末をマルチプル−ユーザMIMOから選択的に除外することによるものである、方法。
【請求項11】
マルチユーザMIMOワイヤレス通信構成において、基地局(BS)から複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)へ伝送される信号をプリコーディングするシステムであって、請求項1から10のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたシステム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムであって、前記基地局(BS)に配置されたシステム。
【請求項13】
マルチユーザMIMOワイヤレス通信構成において、複数のユーザ端末(UE1,UE2,UE3,...)へプリコード信号を伝送する基地局(BS)を含むワイヤレス通信ネットワークであって、請求項11又は12に記載のシステムを含むワイヤレス通信ネットワーク。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、少なくとも1つのコンピュータのメモリにロード可能であり、該プログラムがコンピュータ上で実行されるとき請求項1から10のいずれかに記載の方法のステップを実行するためのソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス(例えば電波(radio))通信に関する。
本発明は、いわゆるマルチユーザ・マルチプルインプット・マルチプルアウトプット(MU−MIMO)技術を使用する伝送システムに適用できることに留意して発明された。
【背景技術】
【0002】
MU−MIMO技術は、OFDM等マルチキャリア無線通信システムで採用することができるマルチユーザ伝送技術であり、マルチキャリア無線通信システムでは、チャネルの帯域幅がサブキャリアと称される複数のサブバンドに分割される。3GPP LTE−A(第3世代パートナーシッププロジェクト・ロングタームエボリューション−アドバンスト:3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution−Advanced)等のセルラーシステムでは、サブキャリアは、サブキャリアのセットの複数のサブセット(物理リソースブロック−PRB、又は略してRBと呼ばれる)に構成される。MU−MIMOシステムでは、異なるユーザに関連する情報の複数のストリームを伝送するために、所与の周波数リソースが所与の時点で複数回にわたり再使用される。複数のストリームは、空間的に分離したアンテナが送受する信号から見た空間伝搬経路が異なるため、分離されている。
【0003】
ダウンリンク(DL)の伝送方向−つまり基地局からユーザ装置へ向かうもの−では、MU−MIMOシステムは、その基地局(又はノードB)に属する複数の伝送アンテナを用いて、同じ周波数リソース上で複数のユーザへ伝送するように動作する。
【0004】
添付図面の図1は、MU−MIMOのDL接続のさまざまな可能なトポロジーを概略的に示すものである。全図において、BSは基地局(ノードB)を表し、ユーザ装置(UE)はUE1、UE2、UE3,...等で表す。
【0005】
詳細には、図1のパートa)は同一場所に配置されたBSトランスミッタ及びユーザあたり1つのストリームを示す。
パートb)は、同一場所に配置されたBSトランスミッタ及びユーザあたり1つ又は複数のストリームを示す。
【0006】
パートc)は、分散配置されたBSトランスミッタ及びユーザあたり1つのストリームを示す。
上記の全ての構成において、各ユーザは、全てのユーザに向けられた信号が混合したものを受けるので、干渉を受ける。干渉は、トランスミッタで動作するプリコーディングによって大きく制限することができる。
【0007】
シングルユーザMIMO(SU−MIMO)システムと比べると、MU−MIMOシステムでは、DL受アンテナが全て同じ端末に属すとは限らない。このことにより、受け方が変わる。SU−MIMOでは、全ての空間ストリームが一緒に(又は順次的に)復号されるように適応されて、伝送性能を高める。そのため、MU−MIMOプリコーディングを基地局で動作させることが、MU−MIMOシステムでは重要であり得る。MU−MIMOプリコーディングには、異なるユーザに向けられたストリーム間の干渉を和らげる目的があることが通常である。
【0008】
MU−MIMOプリコーディングは、いくつかの特性により分類することができ、特性は次のようなものである。
−トランスミッタで実行される動作のタイプ、例えば線形又は非線形。Veljko Stankovic及びMartin Haardtによる、“Generalized Design of Multi−User MIMO Precoding Matrices”,IEEE2008、並びにGiuseppe Caire及びShlomo Shamaiによる“On the Achievable Throughput of a Multiantenna Gaussian Broadcast Channel”,IEEE2003等の論文は、それぞれ線形及び非線形プリコーディングに関する基本的な参考情報を提供している。
【0009】
−トランスミッタで利用可能なチャネル状態情報(CSI)のタイプ、例えばショートターム又はロングターム。ショートタームのプリコーディングは、速いフェージングを考慮し、ロングタームのプリコーディングは、チャネル内の比較的遅い変化のみを考慮する。
【0010】
−伝送アンテナの空間相関:プリコーディングは、ビーム成形技術又は従来のMIMO伝送として実施することができる。ビーム成形は半波長で、相関性の高い伝送アンテナアレイで実行され、ロングターム技術として実施されることの方が多い。従来のMIMO伝送のように動作するプリコーディングは、間隔が離れた、あまり相関性のない伝送アンテナで行われることが通常であり、ショートタームのチャネル状態情報に基づいている。
【0011】
本開示は、採用されるプリコーディングのタイプ及びその特性に焦点を当てたものではなく、本明細書の目的に沿えば、MU−MIMOシステムがM個の伝送アンテナを有し、Kのユーザにサービスする基地局を含むことを想起すれば足りる。分かりやすくするために、各ユーザは一定数Mの受アンテナをそれぞれ備え、M≦M/2である、と仮定してもよい。同様に、基地局は周波数をΨ個のブロック(リソースブロック、RB)へ分割し、例えばΨ<Κであり、かつ実際にスケジューリングされる各サービスされるユーザは厳密に一つのRBを使用する、と仮定してもよい。
【0012】
最適なプリコーディングには、ユーザの可能なグループ分け全てを各RBについて考慮すること、各可能なグループ分けについてプリコーディングを実際に計算すること、そして最後に、目的関数を最大化するグループをスケジューリングのために選択すること、が必要になる。言い換えれば、各RBについて、合計で
【0013】
【数1】
【0014】
個の可能なプリコーディング方式を計算しなければならない。
チャネル状態情報は各RBで異なると考えられるため、チャネル状態に依存するタイプのプリコーディング(通常はこれに当てはまる)であればいずれも合計で
【0015】
【数2】
【0016】
個のプリコーディング方式を計算するに至る。これは、精密で計算的に重いプリコーディングをリアルタイムで計算する必要があるときは特に、すぐに実行不可能な数字(例えば、M=4,K=60,M=2,Ψ=50であれば、合計で
【0017】
【数3】
【0018】
=88,500)になり得る。
伝送側のチャネルの知識に関しては、まず周波数分割複信(FDD)システムを考慮することができ、このシステムでは、密度がRBにつきξのパイロット信号を介してDLチャネル推定が実行される。トランスミッタのチャネル知識は、これらのパイロット信号をアップリンク(UL)方向に送る必要があると示していると仮定することができる。すると、各時間間隔について、合計M・M・Ψ・Κ・ξ個の複素数を伝送する必要があることになる。上で考慮した例と同じ数を用いて、ξ=2、時間間隔を1ms、1つの複素数を量子化するのに16ビットが必要であるとすると、合計768Mbit/sがULの信号伝達で必要になるが、これではULの総容量自体よりもはるかに大きくなる可能性がある。
【0019】
時分割復信(TDD)システムでは、RF部分の適切な補償又はチューニングがあれば、DLとULとの相互性(reciprocity)がチャネルに関する情報の取得に役立つ場合がある。しかし、全てのユーザから見たチャネルの知識は、全てのユーザが、全帯域幅で、かつ自身の全ての伝送アンテナを用いて、ULの伝送を行うことを求めている。これは、特にユーザ数が多い場合、現実的には達成するのが難しい可能性がある。
【0020】
これらの問題についての取り組みは、特許文献ではある程度まで行われている。
例えば、US−A−2008/0117815は、フィードバック量及びスケジューリングの複雑度を低減する方法を開示し、WO−A−2009/38509は、有益なパラメータであるユーザのスピードに基づいて、各ユーザについて選択されたSU−MIMOモード及びMU−MIMOモード間の変調を適用する構成を開示している。
【0021】
多少類似した開示がWO−A−2007/109630でも提供されている。
文書US−A−2008/0242309は、ULチャネルの信号伝達を低減するという課題に対し、ユーザ端末のチャネルの大きさのみに基づいて、ユーザ端末を選択することで対処している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本願の発明者は、したがって、基地局とユーザ装置との間の接続チャネルの推定に基づくMU−MIMOシステムの従来のプリコーディング方式(特にショートタームタイプ)には、2タイプの課題があることに注目し、この課題とは、トランスミッタにおいて全てのユーザについて完全なチャネルの知識が必要なこと、及び計算的に重いスケジューリング段階を含むことになることである。
【0023】
同様に、本願の発明者は、これらの課題は、さまざまな理由から、上で考慮した先行技術特許文献では解決できないことにも注目した。
第1の理由は、例えば、ユーザがいわゆる部分情報フィードバックを数回送るという非常に複雑な処理で順次的に選択されることによる、過度のレイテンシーであり得る。過度のレイテンシーは、最小許容チャネル可干渉時間を制限しかねない。関連する問題は、部分情報フィードバックがアップリンク(UL)方向へ数回送られるためにフィードバック情報の合計量が非常に多くなってしまうこと、にもある。
【0024】
別の理由は、アップリンク方向では、妥当な量までフィードバック量を制限することが難しいことにある。例えば、多数のユーザが低い移動度を示す場合、MU−MIMOの候補が多数存在することになり、ULの信号伝達負荷、及び基地局でのスケジューリングのための計算の複雑度が、ともに過度になる。
【0025】
さらに別の理由は、スケジューリングの複雑さに及ぼす影響であり、これは、例えば、(採用できるフィードバックのタイプに関わらず)全チャネルの大きさをULで信号伝達すると非常に重くなるからであり、MU−MIMOプリコーダの現実的な実施が非常に難しくなる。
【0026】
従って本発明の目的は、上記で強調した欠点を排除する解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明によれば、本発明の目的は、以下に記す請求項に記載の特徴を有する方法によって達成される。本発明はさらに、対応するシステム、関係するネットワーク及び、関係するコンピュータプログラム製品に関し、プログラム製品は、少なくとも1つのコンピュータのメモリにロード可能であって、コンピュータ上で実行される場合に本発明の方法のステップを行うためのソフトウェアコード部分を含む。本明細書では、そのようなコンピュータプログラム製品への言及は、コンピュータシステムを制御して本発明の方法の実行を調整させるための命令を備えるコンピュータ可読媒体への言及に等しいものとする。「少なくとも1つのコンピュータ」への言及は、本発明が分散/モジュール方式で実装される可能性を強調することを意図している。
【0028】
請求項は、本明細書で規定される本開示の不可欠な部分である。
さまざまな実施形態は、複数のサブキャリアのセットを用いてMU−MIMOワイヤレス通信システムで基地局から複数のユーザ端末へ伝送されるプリコーディング信号に関し、複数のサブキャリアのセットは、複数のサブキャリアのセットの複数のサブセット(例えばRB)に構成され、プリコーディングは、基地局と複数のユーザ端末のうちのユーザ端末との間の接続チャネルに関するチャネル状態情報(例えばCSI)を取得するステップを含む。
【0029】
したがって、さまざまな実施形態は、複数のユーザ端末のうちのユーザ端末で、複数のサブキャリアのセットの個々のサブセットについてチャネル品質インジケータ(例えばCQI又は明確な(explicit)SINR推定)を検出することを可能にし、このことは、複数のサブキャリアのセットの個々のサブセットを、これら個々のサブセットについて検出されたチャネル品質インジケータの各々に関連付けることによって行われ、このようにして関連付けられたチャネル品質インジケータを有するユーザ/サブセットペアが作成され、これらユーザ/サブセットペアに対し、関連付けられたチャネル品質インジケータに応じた選択を行い、このチャネル品質インジケータに応じた選択(及び、場合によっては、複数のステージの選択処理でのスピード、最大ビットレート、到来方向又は角度広がり等の他のパラメータに応じた他の選択ステップ)の結果生じたユーザ/サブセットペア(のみ)に関してチャネル状態情報を取得するステップにより、プリコーディングが実行されるようにする。
【0030】
さまざまな実施形態は、先行技術の解決策に内在する欠点(例えば、トランスミッタにおける全てのユーザについての完全なチャネルの知識、及び計算的に重いスケジューリングフェーズ、の一方又は双方が必要であること)を、別の方法ですでに利用可能である量を、MU−MIMOの候補ユーザを選択するためのULフィードバックとして用いることにより克服する。
【0031】
さまざまな実施形態は、採用されるプリコーディングのタイプに特に関わらない、MU−MIMOプリコーディングの実施に関する。さまざまな実施形態は、線形及び非線形MU−MIMOプリコーディング方式の双方に適用することができるが、特定の実施形態は特にショートタームプリコーディングに適する。さまざまな実施形態では、ユーザ選択はRB固有のものである。さまざまな実施形態では、選択は、ULフィードバック量を可能な程度まで制限するために、複数のステージからなる。
【0032】
さまざまな実施形態では、ユーザ選択は、報告されたチャネル品質のインジケータ、例えばCQI(チャネル品質インジケータ)として知られるインジケータ等、に基づく。
さまざまな実施形態では、例えば広帯域CQI報告の場合、ユーザは、CQIが所与の閾値を超えている場合にのみ、利用可能な全てのRB上のMU−MIMOの候補として考慮される。
【0033】
さまざまな実施形態では、RB固有のCQI報告の場合、選択は、RB単位で動作する。CQIがベストのRBについてのみ信号伝達される場合(「ベスト−M」モード)、端末は、信号伝達されたCQIを持たないRBについては、MU−MIMOの候補として考慮されず、CQIを持つRBについては、閾値を適用することができる。
【0034】
さまざまな実施形態では、チャネル品質のインジケータは明確なSINR推定により表すことができ、この明確なSINR推定は、CQIの代わりにULで信号伝達され、CQIと類似の方法で処理される。
【0035】
さまざまな実施形態では、利用可能な最大のユーザ当たりのビットレートを要求するユーザ(例えば、低負荷のネットワークで高ビットレートサービスを要求するユーザ、すなわち特権的な「プレミアム」ユーザ)は、MU−MIMOから除外される(特に同一場所に配置されたアンテナで動作する場合)。
【0036】
さまざまな実施形態では、ユーザ選択は、推定ユーザ移動スピードに関係する。例えば、MU−MIMOを、事前に定めたスピード閾値を超える推定スピードを有するユーザについて排除することができる。
【0037】
さまざまな実施形態では、スピードはUL信号に基づいて基地局で推定することができる。スピードはDL信号又は独立した測位システムに基づいてモバイル端末で推定することもできる。後者の場合、推定スピードは基地局へ報告される。
【0038】
さまざまな実施形態では、フィードバック量は、スピードが閾値より下か上かを示す1つのビットを用いることにより低減することができる。
さまざまな実施形態では、基地局で到来方向及び角度広がりの推定を利用できる場合、ユーザの選択は、各RBについて、候補が類似の到来方向及び角度広がりを有しないように機能することができる。
【0039】
さまざまな実施形態では、候補が所与の方向に沿って集中している場合は、所与の角度広がりの範囲内の少数のユーザのみがMU−MIMOの候補として考慮される(所与の角度広がりの範囲内のいくつかのユーザをランダムに除外してもよい)。
【0040】
さまざまな実施形態では、基地局は次に、候補ユーザ端末に対し、候補ユーザ端末のUL上の完全なチャネル状態情報(CSI)を伝送させる要求を、DLで信号伝達する。この要求はユーザ端末につき少数のRBに限定されるのが通常である。
【0041】
選択がベスト−MのCQI信号伝達に基づくさまざまな実施形態では、基地局が完全なCSIを要求する場合、完全なCSIは全ての又はベストM’個のリソースに関係することを意味することがあり、M’<Mであり、このようにしてDL信号伝達リソースを節約する。
【0042】
さまざまな実施形態では、候補ユーザが自身のアップリンク上の完全なCSIを信号伝送した後、スケジューリングフェーズが提供され、ここで候補ユーザのみがMU−MIMOスケジューリングのために考慮される。スケジューリングされたユーザについて、次にMU−MIMOプリコード信号が、完全なCSI情報に基づいて計算される。
【0043】
さまざまな実施形態は、MU−MIMO伝送、特に、詳細なチャネル状態の知識を必要とする伝送側でのプリコーディングを特徴とするMU−MIMOのタイプが特に用いられるワイヤレスシステムに適用される。
【0044】
本発明を添付図面を参照して説明するが、これは例示に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】すでに上述した。
図2】さまざまな実施形態の動作を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下の記載には、実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が含まれている。実施形態は、1又は複数のこれらの特定の詳細を用いずに実施してもよいし、あるいは他の方法、コンポーネント、材料等を用いて実施してもよい。また、周知の構造、材料、又は動作を詳細に表示又は記載していないのは、実施形態の態様が曖昧にならないようにするためである。
【0047】
本明細書全体において、「一実施形態」又は「実施形態」への言及は、その実施形態に関して記載された特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。したがって、「一実施形態では」又は「実施形態において」という語句が本明細書全体を通じ随所に現れるが、それらが全て同一の実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、1又は複数の実施形態において任意の適宜の方法で組み合わせてもよい。
【0048】
本明細書において、見出しは便宜上記載しただけであり、実施形態の範囲又は意味を説明するものではない。
本開示は、システムのダウンリンク(DL)接続に適用されるか、そうでなければ3GPP規格のリリース10以上(LTE−A、ロングターム・エボリューション−アドバンスト)に従う、さまざまな例示的な実施形態について言及することになる。さまざまな実施形態は他のセルラー及び非セルラーワイヤレスシステムベースのマルチキャリア伝送技術(OFDM等)、又はシングルキャリア伝送に適用可能である。シングルキャリアベースのシステムでは、全帯域幅を1つのグループのMU−MIMOユーザに同時に割り当てることになるが、事前選択の概念は依然として適用可能である。
【0049】
図2のフロー図は、ユーザ端末の選択手順の例示的な一実施形態を示すものであり、ユーザ端末は、MU−MIMOを用いるトランスミッタ内でプリコーディングする目的で考慮されるものである。さらに、図2の例示的な手順の所定ステップは、省略や順番の入れ替えを行ってもよい。
【0050】
開始ステップの後、システムの「インテリジェンス」(簡単にするために、基地局BS例えばノードBに位置するものと仮定するが、分散型構成も可能である)は、全てのアクティブユーザのセットΩ={ω}を考慮するステップ10から始まる。
【0051】
本明細書では、アクティブユーザ端末という用語は、DL伝送のペンディング要求を有するユーザ端末を示し、つまり、自身の無線インターフェースが接続状態にあり、DL伝送のためのスケジューリングを待っているユーザ端末である。
【0052】
Kがアクティブユーザの数でΩ={ω},i=1...Κになると仮定すると、同様にして、ステップ12で、基地局はi番目のユーザについて、ユーザ自身の移動スピードv、又は伝搬チャネル(又は移動基地局の場合はULレシーバ)の最も速い散乱のスピードを推定できると仮定することができる。本明細書で考慮するタイプのスピード推定技術は当該技術分野で既知であるので、本明細書で詳細な説明は行わない。
【0053】
maxが、MU−MIMOスケジューリングで許容される最大移動スピードを示す場合、ユーザの新しいセットは、
【0054】
【数4】
【0055】
と定めることができる。
この第1の選択ステップ(図2の大まかに指定されるステップ14)はアクティブユーザを2つのセット、すなわち、
−閾値Vmaxより低い(以下)の推定スピードをもつユーザ
−閾値Vmaxより上の推定スピードをもつユーザ
に分けることになる。
【0056】
この選択ステップは、異なる順序のMU−MIMOがシステムに存在するときは、さらにサブステップに精緻化してもよい。
例えば、2x2タイプ及び4x4タイプのMU−MIMOが存在するのであれば、どちらの場合もユーザあたりの受アンテナの数はM=1であり、したがって2x2は4x4よりもいくぶん高めのスピードで動作すると仮定できる。この場合、2つの最大許容スピードVmaxが存在することになり、つまり、2x2が高い方(Vmax2x2)で4x4が低い方(Vmax4x4)である。
【0057】
すると、ユーザは、いずれのタイプのMU−MIMOスケジューリングにも適合しないユーザ、2x2にのみ適合するユーザ、両方のタイプのMU−MIMOスケジューリングに適合するユーザ、に分けられることになる。
【0058】
いずれの場合でも、いずれのタイプのMU−MIMOスケジューリングにも適合しない状態のユーザ(例えば閾値Vmaxより上の推定スピードをもつユーザ)は、非MU−MIMOユーザ端末のための(既知のタイプの)スケジューリング処理40へ送られる。
【0059】
ステップ16では、システムは、最大ビットレートでの接続の候補であるユーザ(例えば、より高い料金の支払いをいとわないプレミアムユーザ)も除外する。ステップ16の結果により、選択されたユーザの新しいセットが形成されることになる。
【0060】
【数5】
【0061】
Λは、スケジューリングポリシーにより、最大ビットレート接続の候補として選択されたユーザのセットである。この場合も、これらのユーザはSU−MIMOの割り当てでより良いサービスを行うことができるので、非MU−MIMOユーザ端末のためのスケジューリング処理40へ転送される。
【0062】
次にステップ18で、システムは、Ωに含まれる要素のチャネル品質インジケータ(CQIパラメータ)を取得する。
ステップ20では、このようにして収集されたCQI値が2次元マトリクスΣにされ、各行はユーザ端末ω∈Ωに対応し、各列は、RB(すなわち、システムで用いられた多数のサブキャリアのサブセットの1つ)に対応する。
【0063】
さまざまな実施形態では、基地局は、CQIの値が利用可能であれば、次のようにしてCQIの値でマトリクスの要素σijを埋める。
CQIがユーザ端末で利用可能ではない場合、そのユーザ端末のRBは全て、MU−MIMOに適さないものとしてマークされる(これは実際には最も低い可能なCQI値に設定することができる)。
【0064】
広帯域タイプのCQIであれば、2つの選択肢がある。
−そのタイプのCQIがMU−MIMOに適応しない状態にある場合、そのユーザ端末のRBは全て、MU−MIMOに適さないものとしてマークされる。
【0065】
−そうでない場合、そのユーザ端末のRBは全て、同じCQIの値でマークされる。
「ベスト−M」タイプのCQIであれば、対応するRBはCQIの対応する値でマークされ、他のものはMU−MIMOに適さないものとしてマークされる。
【0066】
さらに進んでステップ22では、Σの対応するCQI値が所与の閾値λより上である場合にのみ、ペア(ω,RB),ω∈ΩがMU−MIMOスケジューリングに適するものとして選択される。したがって、選択されたペア(ユーザ,RB)の新しいセットを次のように定める。
【0067】
【数6】
【0068】
λの値は、静的である必要はなく、時とともに動的に適応されることが可能で、異なる負荷状況を最適化できるようにする。
ステップ22では、閾値λより下のCQIを示す(ユーザ,RB)ペアに対応するユーザ、又は利用可能なCQIがない(したがって可能な最も低いCQI値−λより下−に設定された)(ユーザ,RB)ペアに対応するユーザは、非MU−MIMOユーザ端末のためのスケジューリング処理40へ転送され、したがってMU−MIMOプリコーディングの目的においては廃棄される。
【0069】
次のオプションの選択段階は、基地局BSが所与のユーザ端末により伝送された波の到来方向(DoA)を推定することができる、と仮定する。オプションで、角度広がり(AS)を推定することもできる。
【0070】
上記の量はステップ24で、例えば文献から得られるアルゴリズム(例えばMUSIC及びESPRITアルゴリズム)を利用することにより推定が可能であり、基地局のアンテナが空間的に相関しているときは、より容易に推定が成功する。
【0071】
さまざまな実施形態では、類似のDoAを有するユーザは、特に類似のASを有する場合は、同じRBにスケジューリングすべきではない。
DoAを用いた例示的なアルゴリズムは、次のように疑似コードで記述することができる。
【0072】
Ω=Ωと初期化する
for j=1 to RBの数
U=RB(j)に関するMU−MIMOのために選択されたユーザのセットを記憶する
各到来角について(所与の角度ステップで)ユーザのリストをゼロに設定する
while (Uが空でない)
RB(j)に関し最高のCQIを持つUの中のユーザ(i)を取り出す
DoA=ユーザ(i)の到来方向を記憶する
if (DoAのユーザのリストがユーザの最大数より下の数のユーザを有する)
DoAのリストにユーザ(i)を加える
end if
セットUからユーザ(i)をデリートする
end while
U=RB(j)に関するMU−MIMOのために選択されたユーザのセットを記憶する
for K=1 to U内の要素の数
Uのk番目の要素、これはユーザ(i)である、を取り出す
if(ユーザ(i)が全てのDoAのユーザの任意のリストのメンバである)
何もしない
else
Ωからペア(ω,RB)を除去する
end if
end for
end for
上記のアルゴリズム(又は同等の手順)がステップ26で実施された結果、除外された(ユーザ,RB)ペアはスケジューリング処理40へ転送される。
【0073】
反対に、選択された(ユーザ,RB)ペアは、Ωの候補ペア(ω,RB)の最終セットを構成し、DL信号伝達に用いる準備が整う。
その趣旨で、ステップ28で、基地局BSは、Ωの要素の数が事前に定めた閾値を超えたとき、Ωのペア(ω,RB)又はそのサブセットの詳細なCSIを要求する。
【0074】
次にステップ30で、候補ユーザ{ω},∃(ω,RB)∈Ω又はそのサブセットが、UL信号伝達を介して詳細なCSIを基地局へ伝送する。
さまざまな実施形態では、詳細なCSIを要求するDL信号伝達と、それに対するCSIを伝送するためのUL信号伝達とは、さまざまな方法で設計することができる。
【0075】
さまざまな実施形態では、基地局は、Ω(又はそのサブセット)の各要素について、順序付けされた要素(ω,RB)の固有の識別子に対応するDL情報を先に送る。信号伝達はさまざまな方法で行われる可能性があり、この様々な方法は、その/各選択された端末の識別子の伝送に続くその関係リソースブロックのリストの伝送を含み、この関係リソースブロックの数を制限又は固定して複雑さを制限することも可能である。ダウンリンク信号伝達が、要求されたCSIのアップリンク伝送をトリガする。
【0076】
さまざまな実施形態では、選択はベスト−MのCQI信号伝達ストラテジに基づくことがあり、ステップ28に対応するDL信号伝達は次のように動作する。基地局はDLで、ユーザ端末{ω},∃(ω,RB)∈Ω又はそのサブセットの識別子{ω}のみを伝送する。これは信号ワード内でユーザ端末につき1つのビットに対応することもでき、このビットは、詳細なCSIフィードバックを可能にする又は不可能にするために設定又はリセットされる。ユーザ端末識別子は、ユーザ端末に固有のリソースブロックのカウントと一緒に伝送することもでき、このカウントは、そのユーザ端末のための選択の後の、考慮される候補であるリースブロックの数を示すものである。この場合、全てのユーザ端末が、すでにCQI値を信号伝達したリソースブロックの全て又はサブセットに対応する詳細なCSIを、ULで伝送することになる。
【0077】
以下では、選択がベスト−MのCQI信号伝達に基づき、M=4であると仮定して、フィードバックの例示的な1つの実用的な設計について考慮する。ステップ28の中で、基地局は、全てのアクティブユーザ端末について2ビット(b1i2i)を伝送する。
【0078】
【数7】
【0079】
次に、各ユーザ端末ωが、ベストのCSI値と関連付けたθのリソースブロックについてCSIを伝送することにより、UL信号伝達ステップ30を実施する。
ステップ32で、候補ペア(ω,RB)すなわち選択の結果の「残存」ペア、の詳細なCSIが再構成されると、基地局は、DL伝送のためのスケジューリング及び最終のMU−MIMOプリコード信号の計算に進む。
【0080】
示したように、これは既知のプリコーディング技術/構成を利用することで行われ、場合によっては、スケジューリング処理32及び40相互の連携を伴う。
例えば、スケジューリング処理32は、所定のユーザ(又はペア)を処理40へ「捨てる」。スケジューリング処理32と40との連携は、スケジューラにまたがる最適化を伴うことがある。
【0081】
示したように、図2の例示的な手順の所定のステップの順序は、適宜に変更することができる。
例えば、事前選択ステップの順序を変えることにより、次のような実施形態
(スピード−ステップ14)−>(最大ビットレート−ステップ16)−>(DoA及びAS−ステップ26)−>(RBごとのCQI−ステップ22)
(最大ビットレート−ステップ16)−>(スピード−ステップ14)−>(RBごとのCQI−ステップ22)−>(DoA及びAS−ステップ26)
を想像することができ、いくつかの可能な組み合わせが導かれる。
【0082】
さまざまな実施形態では、RBごとのCQIに基づく事前選択ステップ22は常にあるが、他の選択ステップ14、16、及び26はオプションである。
したがって、本発明の基本的な原理を侵害することなく、本発明の詳細及び実施形態は、一例として記載されたことに対し、かなり大きな変更であっても添付の請求項で規定される本発明の範囲から逸脱しないかぎりは変更することができる。
図1a)】
図1b)】
図1c)】
図2