【文献】
SUZUKI M,NEW L-VALINE-BASED HYDROGELATORS: FORMATION OF SUPRAMOLECULAR HYDROGELS,TETRAHEDRON LETTERS,NL,ELSEVIER,2004年 7月 5日,V45 N28,P5399-5402
【文献】
ESTROFF L. A.,WATER GELATION BY SMALL ORGANIC MOLECULES,CHEMICAL REVIEWS,米国,AMERICAN CHEMICAL SOCIETY,2004年 1月 1日,V104 N3,P1201-1217
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書で用いる「消費者製品」は、販売される形態で&の使用又は消費を意図し、後続する商業的製造又は変性を意図しない、ベビーケア、ビューティケア、衣類及びホームケア、ファミリーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、スナック、並びに/又は飲料製品あるいは装置を意味する。このような製品には、おむつ、よだれかけ、拭き取り用品;脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングを含む毛髪(ヒト、イヌ、及び/又はネコ)の処理に関連する製品及び/又は方法;防臭剤及び制汗剤;パーソナルクレンジング;化粧品;消費者使用のためのクリーム、ローション、及び他の局所適用製品の適用を含むスキンケア;並びにシェービング製品、空気ケア、車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング(柔軟化など)、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ補助剤及び/又はケア、硬質表面洗浄及び/又は処理、並びに消費者用又は業務用の他の洗浄などの、布地、硬質表面、並びに布地及びホームケア領域内の任意の他の表面処理に関する製品及び/又は方法;トイレットペーパー、フェイシャルティッシュ、紙ハンカチ、及び/又は紙タオルに関連する製品及び/又は方法;タンポン、女性用ナプキン;練り歯磨き、歯用ジェル、歯用リンス、義歯接着剤、歯ホワイトニングなどの口腔ケアに関連する製品及び/又は方法;咳及び風邪治療薬、鎮痛剤、処方薬、ペットヘルスと栄養、及び浄水などの店頭販売のヘルスケア;主として慣習的な食事間用又は食事随伴物としての消費が意図される加工食品(非限定的な実施例としては、ポテトチップス、トルティーヤチップス、ポップコーン、プレッツェル、コーンチップス、シリアルバー、野菜チップス又はクリスプ、スナックミックス、パーティミックス、マルチグレインチップス、スナッククラッカー、チーズスナック、ポークラインズ、コーンスナック、ペレットスナック、押出成形スナック及びベーグルチップが挙げられる);並びにコーヒーが挙げられるが、これらに限定されない。
【0009】
pH調整可能なアミドゲル化剤は、流体形態、特に液体及びゲル形態を有する消費者製品組成物にとって特に有用である。そのような流体形態は、流体洗剤組成物も包含する。本明細書に記載される流体洗剤組成物としては、例えば、シャンプー;皮膚洗浄剤及び剥離剤;シェービングリキッド、フォーム、及びジェル;布、硬表面、並びに布地及びホームケア領域内の任意の他の表面処理に関する製品、例えば、食器洗浄剤、洗濯洗浄剤、洗濯及びすすぎ添加剤、床及びトイレ用洗剤などの硬質表面洗浄剤;歯磨き用ペースト及びゲル並びに白色剤などの口腔ケア関連製品といった消費者製品が挙げられるが、これらに限定されない。特に好ましい実施形態は「液体洗濯洗剤組成物」である。本明細書で使用するとき、「液体洗濯洗剤組成物」は、家庭用洗濯機で、例えば衣類などの繊維を濡らし洗浄することができる液体を含む、任意の洗濯処理組成物を示す。
【0010】
消費者製品組成物は、固体又は気体を適宜分割された形態で含み得るものであるが、組成物全体としては、錠剤又は顆粒などの、全体として非流動性の製品形態は除外する。消費者製品組成物には、任意の固形の添加物は除外されるが、存在する場合、任意の泡は含まれ、好ましくは1立方センチメートルあたり0.9グラム〜1.3グラム、より好ましくは1立方センチメートルあたり1.00グラム〜1.10グラムの範囲の密度を有する。
【0011】
消費者製品組成物は、不透明、半透明、又は更には透明であってもよい。消費者製品組成物の透明性が望ましい場合、消費者製品組成物は、5NTUから3000NTU未満、好ましくは1000NTU未満、より好ましくは500NTU未満、及び最も好ましくは100NTU未満の濁度を有する。
【0012】
本明細書で用いる百分率、比率、及び割合はすべて、特に断らないかぎりは組成物の重量%である。平均値はすべて、特に明確に断らないかぎりは、組成物又はその成分の「重量」に基づいて計算したものである。
【0013】
外部構造化剤:
外部構造化剤は、好ましくは、組成物の洗浄性界面活性剤のあらゆる構造化効果とは別個に、つまりは無関係に、消費者製品組成物にずり減粘(shear thinning)特性を付与する。好ましい外部構造化剤には、50cps〜20,000cps、より好ましくは200cps〜10,000cps、最も好ましくは500cps〜7,000cpsの流動粘度(pouring viscosity)をもたらすものが含まれる。消費者製品組成物は、少なくとも1,500cps、好ましくは少なくとも10,000cps、より好ましくは少なくとも50,000cpsの静止粘度(resting viscosity)を有するのが好ましい。この静止(低応力)粘度は、パーッケージ内における軽い揺さぶり下での、及び輸送中の、消費者製品組成物の粘度を表す。あるいは、消費者製品組成物は揺変性ゲルであってもよい。そのような組成物は、10,000cps〜500,000cps、好ましくは100,000cps〜400,000cps、より好ましくは200,000cps〜300,000cpsの静止粘度を有してもよい。消費者製品の好ましいずり減粘特性は、少なくとも2、好ましくは少なくとも10、より好ましくは少なくとも100、最大2000である、低応力粘度と流動粘度との比として定義される。
【0014】
流動粘度は、消費者製品組成物が注入中に典型的に暴露されるせん断速度である、20秒
−1のせん断速度で測定される。静止(低応力)粘度は、5分間隔にわたる粘度クリープ実験中に、0.1Paの一定応力下で決定される。5分間隔にわたるレオロジー測定は、レオメーターへのサンプルの装填と、試験の実施との間に、組成物がゼロせん断速度で少なくとも10分間静止された後に行われる。少なくとも最後の3分間にわたるデータを使用して、直線を当てはめ、この直線の勾配から低応力粘度を計算する。粘度は、500ミクロンの間隙を有する40mmのステンレス鋼板を備えたTA AR 2000(即ちAR G2)レオメーターを使用して、21℃で測定される。
【0015】
1.pH調整可能なアミドゲル化剤
pH調整可能なアミドゲル化剤は、組成物のpHに依存する粘度分布を有する消費者製品組成物を提供する。pH調整可能なアミドゲル化剤は、少なくとも1個のpH感受性基を含む。pH調整可能なアミドゲル化剤が水などの極性プロトン性溶媒に添加されると、非イオン種が粘度上昇網状組織(viscosity building network)を形成する一方で、イオン種は可溶性であり、粘度上昇網状組織を形成しないと考えられる。(pH感受性基の選択に応じて)pHを増減させることにより、アミドゲル化剤は、プロトン化又は脱プロトン化される。つまり、溶液のpHを変化させることにより、アミドゲル化剤の溶解度、ひいては粘度上昇挙動を制御することができる。pH感受性基を注意深く選択することにより、アミドゲル化剤のpKaを調整することができる。従って、pH感受性基の選択を用いて、アミドゲル化剤が粘度を上昇させるpHを選択することができる。
【0016】
消費者製品組成物は、外部構造化剤として、0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.05重量%〜5重量%、より好ましくは0.1重量%〜2重量%、最も好ましくは0.4重量%〜1重量%のpH調整可能なアミドゲル化剤を含む。代替実施形態において、消費者製品組成物は、0.1重量%〜0.5重量%のpH調整可能なアミドゲル化剤(amido-gallant)を含む。pH調整可能なアミドゲル化剤は、
【化3】
(式中、R
1及びR
2はアミノ官能性末端基であり、L
1は、14〜500g/モルの分子量を有する主鎖部分であり、L
1、R
1又はR
2のうちの少なくとも1つは、pH感受性基を含む。)、
【化4】
(式中、R
5はアミノ官能性部分であり、L
2は、14〜500g/モルの分子量を有する主鎖部分であり、L
2又はR
5の少なくとも一方は、pH感受性基を含む。)、
及びこれらの混合物からなる群から選択される式を有する。
【0017】
pH調整可能なアミドゲル化剤は、1〜30、好ましくは1.5〜14のpKaを有する。
【0018】
pH調整可能なアミドゲル化剤は、少なくとも1個のアミド官能基を含み、かつ、少なくとも1個のpH感受性基を更に含む。好ましくは、pH調整可能なアミドゲル化剤は、150〜1500g/モル、より好ましくは300g/モル〜900g/モル、最も好ましくは400g/モル〜700g/モルの分子量を有する。
【0019】
一実施形態において、pH調整可能なアミドゲル化剤は次の構造[I]:
【化5】
(式中、R
1及びR
2はアミノ官能性末端基であり、L
1は、14〜500g/モルの分子量を有する主鎖部分であり、L
1、R
1、又はR
2のうちの少なくとも1つは、pH感受性基を含む)を有する。
【0020】
L
1は、好ましくは式:
[III]L
1=A
a−B
b−C
c−D
d
(式中、(a+b+c+d)は1〜20であり、A、B、C、及びDは、
【化6】
からなる連結基から独立して選択され、好ましくは、A、B、C、及びDは、
【化7】
からなる連結基から独立して選択され、
*矢印は、示された位置における最大4つの置換を示し、X
−はアニオンである。
【0021】
好ましくは、L
1は、C2〜C20ヒドロカルビル鎖、より好ましくはC6〜C12、最も好ましくはC8〜C10から選択される。
【0022】
好ましい実施形態において、R
1は、R
3又は
【化8】
であり、R
2は、R
4又は
【化9】
であり、(式中、各AAは、
【化10】
)からなる群から独立して選択され及び、R
3及びR
4は、式:
[IV](L’)
o−(L’’)
q−R
(式中、(o+q)は1〜10であり、L’及びL’’は、式[III]のA、B、C、及びDと同じ基から独立して選択される連結基であり、かつR、R’、及びR’’は:
【化11】
からなるpH感受性基からか、(
*矢印は、示された位置における最大4つの置換を示し、n及びmは、1〜20の整数である、
又は:
【化12】
からなる非pH感受性基の群のいずれから独立して選択され)独立して有し、
その結果、R、R’、及びR’’のうちの少なくとも1つはpH感受性基を含む。好ましくは、RはpH感受性基を含む。
【0023】
他の実施形態において、R、R’、及びR’’の少なくともいくつかは、
【化13】
からなるpH感受性分子の群から独立して選択される。
【0024】
好ましい実施形態において、構造[I]を有するpH調整可能なアミドゲル化剤は、以下を特徴とする。L
1は、2〜20個の炭素原子の主鎖を有する脂肪族連結基であり、好ましくは−(CH
2)
n−(式中、nは2〜20から選択される)であり、R
1及びR
2は共に構造:
【化14】
を有し、AAは、
【化15】
からなる群、又は、
【化16】
からなる群から選択されるのが好ましく、かつRは、
【化17】
からなるpH感受性分子の群、又は
【化18】
からなるpH感受性分子の群から選択されるのが好ましい。
【0025】
別の実施形態において、L
1、L’、及びL’’の2つ以上は同一基である。
【0026】
式[I]に示されるpH調整可能なアミドゲル化剤分子は、当該L
1に対して対称であり得、又は非対称であり得る。理論に制限されるものではないが、対称なpH調整可能なアミドゲル化剤分子は、より規則的な構造の網状組織が形成されるのを可能にするが、1つ以上の非対称なpH調整可能なアミドゲル化剤分子を含む組成物は、不規則な網状組織を形成する可能性があると考えられている。
【0027】
構造[I]を有する好適なpH調整可能なアミドゲル化剤は、表1及び表2、表3及びこれらの混合物から選択され得る。より好ましくは、構造[I]を有するpH調整可能なアミドゲル化剤は、表2及びこれらの混合物から選択され得る。あるいは、構造[I]を有するpH調整可能なアミドゲル化剤は、表3及びこれらの混合物から選択される。
【0028】
別の実施形態において、pH調整可能なアミドゲル化剤は、構造[II]:
【化19】
(式中、R
5はアミノ官能性部分であり、L
2は、14〜500g/モルの分子量を有する主鎖部分であり、L
2又はR
5の少なくとも一方は、pH感受性基を含む)を有する。
【0029】
L
2は、好ましくは式
[V]L
2=A
a−B
b−C
c−D
d−R’’’
(式中、(a+b+c+d)は1〜20であり、R’’’は、(構造[I]のR、R’、及びR’’と同じ基から選択される)pH感受性基又はpH非感受性基のいずれかである)を有する。
【0030】
好ましくは、L
2は、C2〜C20ヒドロカルビル鎖、より好ましくはC6〜C12、最も好ましくはC8〜C10から選択される。
【0031】
R
5は、好ましくは式:
【化20】
(式中、AAは、構造[I]のAAと同じ基から独立して選択され、(e+f+g)は、0〜20、より好ましくは1〜3である)を有する。
【0032】
AA、R、又はR’’’のうちの少なくとも1つは、pH感受性基を含む。好ましくは、RはpH感受性基を含む。
【0033】
好ましい実施形態において、構造[II]を有するpH調整可能なアミドゲル化剤は、以下を特徴とする。L
2は、2〜20個の炭素原子の主鎖を有する脂肪族連結基、好ましくは−(CH
2)
n−CH
3(式中、nは2〜20から選択される)であり、R
5は構造式:
【化21】
(式中、各AAは:
【化22】
からなる群から、又は:
【化23】
からなる群から独立して選択され及びRは
【化24】
からなるpH感受性基の群、又は:
【化25】
からなる群から選択される)を有する。
【0034】
構造[II]を有する好適なpH調整可能なアミドゲル化剤は、表4から選択される構造、及びこれらの混合物を含む。
【0035】
本発明のpH調整可能なアミドゲル化剤の例:
【表1-1】
【表1-2】
【表2-1】
【表2-2】
【0036】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【0038】
両方の種類のpH調整可能なアミドゲル化剤構造の特定の実施形態において、AAは、アラニン、β−アラニン、及び置換アラニン、直鎖アミノアルキルカルボン酸、環状アミノアルキルカルボン酸、アミノ安息香酸誘導体、アミノ酪酸誘導体、アルギニン及び同族体、アスパラギン、アスパラギン酸、p−ベンゾイル−フェニルアラニン、ビフェニルアラニン、シトルリン、シクロプロピルアラニン、シクロペンチルアラニン、シクロヘキシルアラニン、システイン、シスチン及び誘導体、ジアミノ酪酸誘導体、ジアミノプロピオン酸、グルタミン酸誘導体、グルタミン、グリシン、置換グリシン、ヒスチジン、ホモセリン、インドール誘導体、イソロイシン、ロイシン及び誘導体、リジン、メチオニン、ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、オルニチン、フェニルアラニン、環置換フェニルアラニン、フェニルグリシン、ピペコリン酸、ニペコチン酸及びイソニペコチン酸、プロリン、ヒドロキシプロリン、チアゾリジン、ピリジルアラニン、セリン、スタチン及び類似体、トレオニン、テトラヒドロノルハルマン−3−カルボン酸、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、トリプトファン、チロシン、バリン、並びにこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
pH調整可能なアミドゲル化剤分子はまた、保護基、好ましくは1〜2個の保護基、好ましくは2個の保護基を含んでもよい。好適な保護基の例は、「Protecting Groups」,P.J.Kocienski,ISBN 313 135601 4,Georg Thieme Verlag,Stutgart、及び「Protective Groups in Organic Chemistry」,T.W.Greene,P.G.M.Wuts,ISBN0−471−62301−6,John Wiley&Sons,Inc,New Yorkに提供されている。
【0040】
pH調整可能なアミドゲル化剤は、MGC試験方法に従って、組成物の目標のpHにおいて、消費者製品組成物中に0.1〜100mg/mLの最小ゲル化濃度(MGC)を有するのが好ましく、好ましくは0.1〜25mg/mL、より好ましくは0.5〜10mg/mLである。本明細書で用いられるMGCは、mg/mLとして、又は重量%として表わされることができ、その場合、重量%は、mg/mLのMGCを10で割ることによって計算される。一実施形態では、消費者製品組成物中で測定する場合、MGCは、0.1〜100mg/mL、好ましくは0.1〜25mg/mLの上記pH調整可能なアミドゲル化剤、より好ましくは0.5〜10mg/mL、又は少なくとも0.1mg/mL、少なくとも0.3mg/mL、少なくとも0.5mg/mL、少なくとも1.0mg/mL、少なくとも2.0mg/mL、少なくとも5.0mg/mLのpH調整可能なアミドゲル化剤である。消費者製品組成物は、MGC超過又は未満のいずれかのpH調整可能なアミドゲル化剤濃度を有し得るが、pH調整可能なアミドゲル化剤は、MGC未満で特に有用なレオロジーをもたらす。
【0041】
水及び/又は非アミノ官能性有機溶媒:
消費者製品組成物は、希釈又は濃縮水性液体であってもよい。あるいは、消費者製品組成物は、ほぼ全体的に非水性であってもよく、非アミノ官能性有機溶媒を含んでいてもよい。そのような消費者製品組成物は、例えば、他の原料物質と共に導入され得る水をほとんど含んでいなくてもよい。好ましくは、消費者製品組成物は、1重量%〜95重量%の水及び/又は非アミノ官能性有機溶媒を含む。濃縮洗剤に関しては、該組成物は、好ましくは5%〜70%、より好ましくは10%〜50%、最も好ましくは15%〜45重量%の水及び/又は非アミノ官能性有機溶媒を含む。
【0042】
本明細書で使用するとき、「非アミノ官能性有機溶媒」は、アミノ官能基を含まない任意の有機溶媒を指す。好ましい非アミノ官能性有機溶媒としては、一価アルコール、二価アルコール、多価アルコール、グリセロール、グリコール、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール、及びこれらの混合物が挙げられる。極めて好ましいものは、溶媒の混合物、特に、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノールなどの低級脂肪族アルコール、1,2−プロパンジオール又は1,3−プロパンジオールなどのジオール、及びグリセロールのうちの2つ以上の混合物である。同様に好ましいのは、プロパンジオール、及びジエチレングリコールとプロパンジオールとの混合物であり、その場合、該混合物はメタノール又はエタノールを含有しない。したがって、消費者製品組成物の実施形態は、プロパンジオールを使用するが、メタノール及びエタノールを使用しない実施形態を包含し得る。
【0043】
好ましい非アミノ官能性有機溶媒は、周囲温度及び圧力(即ち21℃及び1気圧)で液体であり、炭素と、水素と、酸素とを含む。
【0044】
ジアミドゲル化剤の製造方法:
材料は、Iris Biotech GmbH,Waldershofer Str.49〜51,95615 Marktredwitz,Germany;Bachem Holding AG,Hauptstrasse 144,4416 Bubendorf,Switzerland;Sigma Aldrich NV/SA,Kardinaal Cardijnplein 8,2880 Bornem,Belgiumから購入することができる。
【0045】
例示的方法1:(2S)−2−[[2−(−ドデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]プロパン酸の合成
【化26】
【0046】
H−Gly−Ala−OH(30ミリモル)を水酸化ナトリウム(0.105M、300mL)に溶解して第1の溶液を調製することによって、(2S)−2−[[2−(−ドデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]プロパン酸を得る。この第1の溶液を、高効率の磁石攪拌機を備えた丸底フラスコに入れる。このフラスコを反応中に氷浴の中に完全に浸し、磁石攪拌機を1800rpmに設定する。塩化ラウロイル(9.84グラム、45ミリモル)及び水酸化ナトリウム(3M、15mL)を、反応混合物のpHが10未満に低下しないようなやり方で、同じ速度でこの第1の溶液に滴状で添加する。反応が完了したら、懸濁液を塩素酸2Mで慎重に酸性化する。濾過(濾板n°3)後に得られる残留物を石油エーテルで抽出して脂肪酸を除去する。得られた白色固体を真空オーブン(PSelecta)下、60℃で24時間乾燥する。得られた収率は89%である。
【0047】
例示的方法2:(2S)−2−[[2−(ヘキサデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]プロパン酸の合成
【化27】
【0048】
グリシル−L−アラニン(30ミリモル)を水酸化ナトリウム(0.105M、300mL)に溶解して第1の溶液を調製することによって、(2S)−2−[[2−(ヘキサデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]プロパン酸を得る。この第1の溶液を、高効率の磁石攪拌機を備えた丸底フラスコに入れる。このフラスコを反応中に氷浴の中に完全に浸し、磁石攪拌機を1800rpmに設定する。塩化パルミトイル(12.37グラム、45ミリモル)及び水酸化ナトリウム(3M、15mL)を、反応混合物のpHが10未満に低下しないようなやり方で、同じ速度でこの第1の溶液に滴状で添加する。反応が完了したら、懸濁液を塩素酸2Mで慎重に酸性化する。濾過(濾板n°3)後に得られる残留物を石油エーテルで抽出して脂肪酸を除去する。得られた白色固体を真空オーブン(PSelecta)下、60℃で24時間乾燥する。得られた収率は94%である。(2S)−2−[[2−(ヘキサデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]プロパン酸を赤外線、
1H NMR、及び
13C NMRを用いて特性評価し、次の結果を得た:
IR(KBr):3379,3290,2916,2849,1728,1651,1625,1537cm
−1。
【0049】
1H NMR(300 MHz,[D6]DMSO,30℃):δ 12.33(s,1H),8.03(d,J=6.8Hz,1H),7.93(M、1H),4.26−4.11(M、1H),3.77−3.59(M、2H),2.13(dt,J=20.2,7.0Hz,2H),1.46(M、5H),1.22(M、24H),0.84(M、3H)ppm。
【0050】
13CNMR(75MHz,[D6]DMSO,30℃):δ=174.63,173.16,169.40,48.10,42.31,35.87,31.99,29.76,29.55,29.41,25.87,22.78,17.99,14.56ppm。
【0051】
HRMS(ESI−TOF+):calcd.for C
21H
40N
2O
4+[M+H]
+=385.3066;found 385.3071(Δ=1.3ppm)。
【0052】
試験方法:
1.濁度(NTU):
製造業者から提供された手順に従って調整されたHach 2100P濁度計を使用して、本発明による濁度(NTU:Nephelometric Turbidity Units(比濁度計濁度単位)で測定)を測定した。取扱説明書に従ってサンプルバイアルに15mLの代表サンプルを充填し、蓋をし、洗浄する。必要な場合、真空を適用するか又は超音波浴を使用することによって、サンプルを脱気してあらゆる気泡を除去する(手順に関する説明書を参照のこと)。自動範囲選択により濁度を測定する。
【0053】
2.最小ゲル化濃度(MGC)
R.G.Weiss,P.Terech;「Molecular Gels:Materials with self−assembled fibrillar structures」2006 springer,p243に基づいた管反転法(tube inversion method)によって、MGCを計算する。MGCを判定するために、スクリーニングを3回行う。
【0054】
a)1回目のスクリーニング:pH調整可能なアミドゲル化剤濃度を、目標のpHにおいて、0.5重量%から5.0重量%まで0.5重量%ずつ段階的に増加させて、数個のバイアルを準備する。
【0055】
b)どの区間でゲルが形成されるか判定する(ある転化したサンプルは依然として流動しており、次のサンプルは既に堅いゲルである)。5%でゲルが形成されない場合は、より高濃度を用いる。
【0056】
c)2回目のスクリーニング:1回目のスクリーニングで判定された間隔内でpH調整可能なアミドゲル化剤濃度を0.1重量%ずつ段階的に増加させて、数個のバイアルを準備する。
【0057】
d)どの区間でゲルが形成されるか判定する(ある転化したサンプルは依然として流動しており、次のサンプルは既に堅いゲルである)。
【0058】
e)3回目のスクリーニング:非常に正確なパーセンテージのMGCを得るために、2回目のスクリーニングで判定された間隔内で0.025重量%ずつ段階的に増加させて、目標pHで3回目のスクリーニングを実施する。
【0059】
f)最小ゲル化濃度(MGC)は、3回目のスクリーニングでゲルを形成する(転化サンプルの流動がない)最も低い濃度である。
【0060】
スクリーニングのそれぞれに関して、サンプルは次の通りに調製かつ処理される。8mLバイアル(テフロンキャップを有するホウケイ酸ガラス、B7857D,Fisher Scientific Bioblock参照)に、MGCを判定したい流体(消費者製品組成物とジアミドゲル化剤とを含む)2.0000±0.0005g(±0.1mg精度のKERN ALJ 120−4化学てんびん)を充填する。バイアルをスクリューキャップで密封し、固形分を液体に分散させるために超音波槽(Elma Transsonic T 710 DH、40kHz、9.5L、25℃、100%の出力で動作される)の中に10分間置く。次に、バイアルをヒートガン(Bosch PHG−2)を使用して加熱し、ゆっくりと機械的に撹拌することによって、完全溶解を達成する。完全に透明な溶液を観察すること重要である。バイアルを注意深く取り扱う。バイアルは高温に耐えるように製造されているが、高圧溶媒はバイアルを破裂させる可能性がある。バイアルを恒温槽(コントローラCC2を備えた適合制御用サーモスタット、D77656、Huber)の中で10分間、25℃まで冷却する。バイアルを反転させ、1分間反転させたまま放置した後、どのサンプルが流動していないかを観察する。3回目のスクリーニング後、この時間の後に流動していないサンプルの濃度がMGCである。当業者にとって、加熱中に溶媒蒸気が形成され、サンプルを冷却する際にこれらの蒸気がゲルの上部に凝縮する可能性があることは明白である。バイアルを反転させるとき、この凝縮した蒸気が流れることになる。観察期間中、これを考慮に入れない。濃度間隔の間にゲルが得られない場合は、より高い濃度を評価する必要がある。
【0061】
3.液体洗剤組成物のpH測定
液体洗剤組成物のpH測定は、試験方法EN1262を用いて測定され得る。
【0062】
4.レオロジー
TA InstrumentsのAR−G2レオメーターをレオロジー的測定に使用する。
プレート:40mmの標準鋼平行プレート、300μm間隙。
【0063】
1.ゲル強度:10進当たり10の測定点を選んで、20℃及び周波数1Hzで振動応力を0.001Paから10Paまで増大させる応力掃引試験を用いて、ゲル強度を測定する。
図1に示されるように、線形粘弾性領域内のG’及びG’’、及びG’とG’’とがクロスオーバーする点における振動応力をゲル強度の指標として使用する。
【0064】
2.構造回復:最初に30s−1の前せん断(pre-shear)を20℃で60秒間加えた後、0.02Paの振動応力及び1Hzの単一周波数の時間掃引試験を20℃で10分間適用して、構造がどのように回復するかを追跡する。
図2に示されるように、構造回復の動力学の一つの指標として、G’とG’とのクロスオーバーを用いる。
【実施例】
【0065】
実施例1:液体洗濯洗剤組成物を次の通りに調製する。
【0066】
工程1:構造化剤プレミックスA1は、0.20gのN,N’−(2S,2’S)−1,1’−(ヘキサン−1,6−ジイルビス(アザンジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジイソニコチンアミドを、12.0gの50%クエン酸水溶液(6.0gのクエン酸固体を6.0gの脱イオン水に溶解することによって調製される)に25℃で溶解することによって調製される。
【0067】
工程2:表5に記載の組成物を有する洗剤原材料(detergent feed)B1を調製する。
【表5】
1 −NH当たり24個のエトキシレート基と−NH当たり16個のプロポキシレート基とを有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。
2 PEG−PVAグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖及び多種のポリ酢酸ビニル側鎖を有するポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は6000であり、ポリエチレンオキシドとポリ酢酸ビニルとの重量比は40対60であり、50エチレンオキシド単位当たり1グラフト点を超えない。
3 −NH当たり20個のエトキシレート基を有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。
【0068】
工程3:12.4gの構造化剤プレミックスA1と66gの洗剤原材料B1とを600rpmで10分間25℃で混合し、得られた混合物をMEAでpH 8に調整する。
【0069】
工程4:pH感受性成分(1.5gのロテアーゼ、0.7gのアミラーゼ、0.1gのマンナナーゼ、0.1gのキシログルカナーゼ、0.4gのペクチン酸リアーゼ、及び1.7gの香料)並びに脱イオン水(最終重量が100gになるまで)を500〜600rpmで10分間ゆっくり撹拌しながら添加する。
【0070】
実施例2−単位用量洗濯洗剤
流体洗剤組成物を含む洗濯単位用量(laundry unit dose)を次の通りに調製する。
【0071】
工程1:構造化剤プレミックスA2を、0.20gのN,N’−(2S,2’S)−1,1’−(オクタン−1,8−ジイルビス(アザンジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジイソニコチンアミドを、1.0gのクエン酸及び25℃の3gの脱イオン水の中に完全に溶解することによって調製する。
【0072】
工程2:表6に記載の組成物を有する洗剤原材料B2を調製する。
【表6】
【0073】
工程3:4.2gの構造化剤プレミックスA2と34.5gの洗剤原材料B2とを600rpmで10分間25℃で5分間混合する。25得られた混合物をMEAでpH 8に調整し、表7に列挙されているpH感受性成分を600rpm、25℃で添加し、2分間混合する。
【表7】
【0074】
次に、流体洗剤組成物をポリビニルアルコール製パウチの中に詰める。
【0075】
実施例3A〜3E:アミドゲル化剤を含む流体洗剤布地ケア組成物:
工程1:構造化剤プレミックスA3を、5gのN,N’−(2S,2’S)−1,1’−(ドデカン−1,12−ジイルビス(アザンジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジイソニコチンアミを、95gの25%硫酸水溶液(Sigma−Aldrich)中に25℃で溶解して調製する。
【0076】
工程2:表8に記載の組成物を有する洗剤原材料B3A〜B3Eを調製する。
【表8】
1 −NH当たり20個のエトキシレート基を有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。BASF(Ludwigshafen,Germany)より入手可能
2 国際公開特許WO 01/05874号に記載され、BASF(Ludwigshafen,Germany)から入手可能。
3 −NH当たり24個のエトキシレート基と−NH当たり16個のプロポキシレート基とを有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。BASF(Ludwigshafen,Germany)から入手可能。
4 PEG−PVAグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖と複数のポリビニルアセテート側鎖とを有する、ポリビニルアセテートグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は約6000であり、ポリ酢酸ビニルに対するポリエチレンオキシドの重量比は約40:60であり、エチレンオキシド単位50個当たりグラフト点は1個以下である。BASF(Ludwigshafen,Germany)から入手可能。
【0077】
工程3:構造化剤プレミックスA3(表9に示される量)と70gの洗剤原材料B3A〜B3Eとを400rpm、35℃で10分間混合する。
【表9】
【0078】
得られた混合物を水酸化ナトリウム20%でpH 8に調整し、表10に示されるpH感受性成分を600rpm、25℃で加えて5分間混合する。
【表10】
1 Genencor International(South San Francisco,CA)から入手可能。
2 Novozymes,Denmarkより入手可能。
3 香料マイクロカプセルは次の通りに調整され得る。25gのブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa 4.5〜4.7、Kemira Chemicals,Inc.(Kennesaw,Georgia U.S.A.))を溶解して200gの脱イオン水中に混入する。溶液のpHを、水酸化ナトリウム溶液でpH4.0に調整する。部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel385、80%固形分(Cytec Industries West Paterson,New Jersey,U.S.A.))8グラムを乳化剤溶液に添加する。前の混合物に機械攪拌しながら200グラムの香料油を加え、温度を50℃まで上げる。安定なエマルションが得られるまで高速で混合した後に、第2の溶液及び4グラムの硫酸ナトリウム塩をこのエマルションに添加する。この第2の溶液は、ブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa4.5〜4.7、Kemira)10グラム、蒸留水120グラム、pHを4.8に調整するための水酸化ナトリウム溶液、部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec)25グラムを含有する。この混合物を70℃に加熱し、一晩、連続攪拌し続けて、カプセル化プロセスを完了する。アセトアセトアミド(Sigma−Aldrich,Saint Louis,Missouri,U.S.A.)23グラムをこの懸濁液に添加する。
【0079】
実施例4A〜4S:アミドゲル化剤を含む食器手洗い用流体洗剤組成物。
【0080】
食器手洗い用液体洗剤組成物は、列挙された成分を記載の比率で混合することにより調製することができる。
【表11】
微量成分及び水で100%にする
【0081】
【表12】
微量成分及び水で100%にする
【0082】
【表13】
微量成分及び水で100%にする
【0083】
【表14】
微量成分及び水で100%にする
【0084】
N,N’−(2S,2’S)−1,1’−(ドデカン−1,12−ジイルビス(アザンジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジイソニコチンアミドを実施例3で調製したプレミックスA3として添加した。その後、pHを20%水酸化ナトリウム水溶液でpH 9(例えば4A〜4J)及びpH 8(例えば4K〜4S)に調整した。
【0085】
実施例5A、5B、及び5C:アミドゲル化剤を含むコンパクト洗濯流体洗剤組成物(25mL用量):
工程1:構造化剤プレミックスA5を、10gのN,N’−(2S,2’S)−1,1’−(ドデカン−1,12−ジイルビス(アザンジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジイソニコチンアミドを、90gのC
11〜8HLASの20%1,2−プロパンジオール溶液(20gのC
11〜8HLASを80gの1,2−プロパンジオールに50℃で添加して調製)に45℃で溶解することによって調製する。
【0086】
工程2:表15の組成物を有する洗剤原材料B5A及びB5Bを調製する。
【表15】
1 −NH基当たり20個のエトキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600グラム/モル)(BASF,Germany)
2 PG617又はPG640(BASF,Germany)
工程3:構造化剤プレミックスA5(表16に示される量)と洗剤原材料B5A及びB5Bとを500rpmで10分、45℃で5分間混合した後、生成物を35℃まで冷却し、pHをモノエタノールアミンでpH 8に調整する。次に、生成物を25℃まで冷却し、香料及び/又は香料マイクロカプセルを表16に従って添加する。
【表16】
1 実施例3に記載の通り
【0087】
実施例6A及び6B:アミドゲル化剤を含む洗濯流体洗剤組成物:
表17に記載の組成物を有する洗剤原材料6A及び6Bを調製する。次に、A3のプレミックスを加え、pHを水酸化ナトリウム20%で8に調整する。
【表17】
1 国際公開特許第01/05874号に記載され、BASF(Ludwigshafen,Germany)から入手可能。
2 PEG−PVAグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖及び多種のポリ酢酸ビニル側鎖を有するポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は6000であり、ポリエチレンオキシドとポリ酢酸ビニルとの重量比は40対60であり、50エチレンオキシド単位当たり1グラフト点を超えない。
【0088】
実施例7:アミドゲル化剤を含む食器手洗い用流体洗剤組成物。
食器手洗い用液体洗剤組成物は、列挙された成分を記載の比率で混合することにより調製することができる。
【表18】
微量成分、クエン酸、及び水で最大100%及びpH5.5にする。
【0089】
実施例8:液体洗濯洗剤組成物を次の通りに調製する。
【0090】
工程1:構造化剤プレミックスA1を、0.20gのN,N’−(2S,2’S)−1,1’−(ドデカン−1,12−ジイルビス(アザンジイル))ビス(3−メチル−1−オキソブタン−2,1−ジイル)ジイソニコチンアミドを、12.0gの50%クエン酸水溶液(6.0gのクエン酸固体を6.0gの脱イオン水に溶解して調製)に25℃で溶解して調製する。
【0091】
工程2:表19に記載の組成物を有する洗剤原材料B1を調製する。
【表19】
1 −NH当たり24個のエトキシレート基と−NH当たり16個のプロポキシレート基とを有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。
2 PEG−PVAグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖及び多種のポリ酢酸ビニル側鎖を有するポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は6000であり、ポリエチレンオキシドとポリ酢酸ビニルとの重量比は40対60であり、50エチレンオキシド単位当たり1グラフト点を超えない。
3 −NH当たり20個のエトキシレート基を有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。
【0092】
工程3:12.4gの構造化剤プレミックスA1と66gの洗剤原材料B1とを600rpmで10分間25℃で混合し、得られた混合物をMEAでpH 8に調整する。
【0093】
工程4:pH感受性成分(1.5gのロテアーゼ、0.7gのアミラーゼ、0.1gのマンナナーゼ、0.1gのキシログルカナーゼ、0.4gのペクチン酸リアーゼ、及び1.7gの香料)並びに脱イオン水(最終重量が100gになるまで)を500〜600rpmで10分間ゆっくり撹拌しながら添加する。
【表20】
【0094】
本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しないかぎり、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。