【文献】
中谷 健一 Kenichi NAKAYA,モバイルコンテンツ最前線 Mobile Contents Front Line,Web Designing 第11巻 第9号,日本,(株)毎日コミュニケーションズ,2011年 8月23日,第11巻,p.146-147
【文献】
CODE NOTE,[online],2012年 2月16日,p.1-6,[2012年12月19日検索],URL,http://web-beta.archive.org/web/20120216093929/http://codenote.jp/svc/info/?f=&t=agreement
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
服飾品等の特定の分野の商品では、同じ商品であってもユーザの身体的特徴によって使用した際の印象が大きく異なる。しかし、特許文献1に記載の手法では、単に商品の画像やその関連商品の画像を表示しているに過ぎないため、ユーザが商品を使用したときの印象を提示することができず、ユーザの購入意欲を十分に喚起することができない場合がある。また、仮に商品が使用された状態を示す画像をユーザに提示したとしても、画像の被写体である商品の使用者の体型、人種等の身体的特徴がユーザの身体的特徴と異なる場合には、ユーザは、自分自身が商品を使用したときのイメージが得にくい。
【0005】
そこで、ユーザが商品を使用したときの印象を提示できるようなコンテンツを提供することが要請されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報提供装置は、ユーザの端末から商品の表示要求を受信する受信部と、ユーザの身体的特徴を取得する身体情報取得部と、身体的特徴に関する情報を含む商品のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部から、表示要求で示される商品のコンテンツであって、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を有する使用者による商品の着用状態を示すコンテンツを抽出する検索部と、検索部によって抽出されたコンテンツを端末に送信する送信部と、を備える。
【0007】
本発明の一形態に係る情報提供方法は、ユーザの端末から商品の表示要求を受信する受信ステップと、ユーザの身体的特徴を取得する身体情報取得ステップと、身体的特徴に関する情報を含む商品のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部から、表示要求で示される商品のコンテンツであって、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を有する使用者による商品の着用状態を示すコンテンツを抽出する検索ステップと、検索ステップにおいて抽出されたコンテンツを端末に送信する送信ステップと、を含む。
【0008】
本発明の一形態に係る情報提供プログラムは、コンピュータを、ユーザの端末から商品の表示要求を受信する受信部と、ユーザの身体的特徴を取得する身体情報取得部と、身体的特徴に関する情報を含む商品のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部から、表示要求で示される商品のコンテンツであって、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を有する使用者による商品の着用状態を示すコンテンツを抽出する検索部と、検索部によって抽出されたコンテンツを端末に送信する送信部と、して機能させる。
【0009】
本発明の一形態に係る情報提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータを、ユーザの端末から商品の表示要求を受信する受信部と、ユーザの身体的特徴を取得する身体情報取得部と、身体的特徴に関する情報を含む商品のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部から、表示要求で示される商品のコンテンツであって、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を有する使用者による商品の着用状態を示すコンテンツを抽出する検索部と、検索部によって抽出されたコンテンツを端末に送信する送信部と、して機能させる情報提供プログラムを記録する。
【0010】
このような形態によれば、表示要求で示される商品のコンテンツであって、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を有する使用者による商品の着用状態を示すコンテンツがコンテンツ記憶部から抽出される。そして、このコンテンツが端末に送信される。このように、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を有する使用者による商品の着用状態を示すコンテンツを端末に送信することで、ユーザが商品を着用したときの印象をそのユーザに提示することができ、その結果、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【0011】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、身体情報取得部が、ユーザが過去に購入した商品のサイズを記憶する購入履歴記憶部を参照することでユーザの身体的特徴を取得してもよい。
【0012】
この場合には、ユーザが過去に購入した商品のサイズからユーザの身体的特徴を取得できるので、ユーザが自身の身体的特徴を予め登録する手間を省くことができる。
【0013】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、コンテンツ記憶部が、使用者の身体的特徴として、使用者が着用している商品のサイズを記憶しており、検索部が、ユーザが過去に購入した商品のサイズと同じサイズの商品を示すコンテンツを抽出してもよい。
【0014】
この場合には、同じサイズの商品を着用している使用者は、ユーザと類似する身体的特徴を有していることが予想されるため、ユーザが過去に購入した商品のサイズと同じサイズの商品を含むコンテンツがユーザ端末に送信されることで、ユーザが商品を使用したときの印象をそのユーザに提示することができ、その結果、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【0015】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、コンテンツ記憶部が、ユーザとは異なる他のユーザが投稿したコンテンツを記憶してもよい。
【0016】
この場合には、他のユーザが投稿したコンテンツをユーザに送信するコンテンツとして利用することができるので、管理者が予めコンテンツを登録する手間を省くことができる。
【0017】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、コンテンツ記憶部が、外部のインターネットサイトに他のユーザが投稿したコンテンツを記憶してもよい。
【0018】
この場合には、外部のインターネットサイトの利用者が投稿したコンテンツをユーザに送信するコンテンツとして利用することができるので、管理者が予めコンテンツを登録する手間を省くことができる。
【0019】
他のユーザが投稿したコンテンツを閲覧したユーザによって商品が購入された場合に、他のユーザに所定の報酬を付与する報酬付与部を更に備えてもよい。
【0020】
この場合には、他のユーザに所定の報酬が付与されるため、他のユーザに商品の画像の積極的な投稿を促すことができる。
【0021】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、コンテンツが、他のユーザによる該商品に対するコメントを示すテキストデータであってもよい。
【0022】
この場合には、ユーザが商品の購入をする上で有用な情報である他のユーザ等のコメントをユーザに送信することができる。
【0023】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、コンテンツが、使用者が商品を着用している場面を映した画像であってもよい。
【0024】
この場合には、使用者が商品を着用している場面を映した画像により、ユーザが商品を着用したときの印象をそのユーザに提示することができ、その結果、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【0025】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、他のユーザにより投稿された画像が、使用者が商品を着用している場面を映した着用場面画像であるか否かを判定する第1判定部を更に備え、第1判定部により他のユーザにより投稿された画像が着用場面画像でないと判定された場合には、送信部が、該画像を端末に送信しないようにしてもよい。
【0026】
この場合には、ユーザが商品を購入する上で有用な情報である、使用者が商品を着用している場面を映した画像のみをユーザに送信することができる。
【0027】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、商品を映した基準画像の特徴点が他のユーザにより投稿された画像に所定割合以上存在し、且つ、該投稿された画像に含まれた基準画像の特徴点が該投稿された画像の所定範囲に分散して存在するか否かを判定する第2判定部を更に備え、第2判定部により他のユーザにより投稿された画像に特徴点が所定割合以上存在しないと判定された場合、又は、特徴点が他のユーザにより投稿された画像の所定範囲に分散して存在しないと判定された場合には、送信部が、該画像を端末に送信しないようにしてもよい。
【0028】
この場合には、ユーザが商品を購入する上で有用な情報である、商品の全体が映っている画像のみをユーザに送信することができる。
【0029】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、表示要求で示される商品のコンテンツであって、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を含むコンテンツが存在しない場合に、検索部が、該商品に設定されたデフォルトのコンテンツを抽出してもよい。
【0030】
この場合には、ユーザの身体的特徴に対応するコンテンツが抽出できなかった場合であっても、商品に関するコンテンツをユーザに提示することができる。
【0031】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、所定のユーザによる商品の購入履歴に基づいて、購入された商品のサイズを身体的特徴毎に集計した集計情報を取得する集計部と、ユーザの身体的情報及び集計部により取得された集計情報に基づいて、ユーザに商品のサイズに関する情報を提示する集計情報検索部と、をさらに備えてもよい。
【0032】
この場合には、所定のユーザによる購入履歴に基づいて、ユーザの身体的特徴に対応する商品のサイズがユーザに提示されるので、適切な商品のサイズをユーザに提案することができる。
【0033】
さらに別の形態に係る情報提供装置では、商品の購入履歴又は閲覧履歴を示すアクセス履歴を記憶するアクセス履歴記憶部を参照して、過去にユーザが購入又は閲覧した商品を特定するアクセス履歴取得部を更に備え、検索部が、コンテンツ記憶部から、表示要求で示される商品とユーザの身体的特徴とに対応するコンテンツであって、アクセス履歴取得部により特定された商品に対応するコンテンツを抽出してもよい。
【0034】
過去に端末のユーザが購入又は閲覧した商品は、ユーザが興味を持っている商品であると推測される。このため、アクセス履歴取得部により特定された商品に対応するコンテンツをユーザに提示することで、ユーザが興味を持つ商品を組み合わせた場合の印象を提示することができ、その結果、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の一側面によれば、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0038】
(第1実施形態)
まず、
図1〜5を用いて、第1実施形態に係る情報提供サーバ(情報提供装置)10の機能及び構成を説明する。情報提供サーバ10は、オンライン・ショッピング・サイトで販売される商品の購入をユーザに促すことを目的として、商品に関するコンテンツをユーザに提供するコンピュータ・システムである。コンテンツの例としては、商品が実際に使用されている場面を映した静止画像又は動画像や、他のユーザの商品に対するコメント等のテキストデータが挙げられるが、コンテンツの種類はこれらに限定されない。以下では、情報提供サーバ10が、商品が実際に使用されている場面を映した画像をコンテンツとしてユーザに提供する態様について説明する。
図1に示すように、情報提供サーバ10は通信ネットワークNを介してユーザ端末Tuと接続されている。
【0039】
ユーザ端末Tuは、コンテンツ情報及びその商品に関するコンテンツを閲覧し、場合によってはその情報を参考にして商品を購入する者(ユーザ)の端末である。
【0040】
本実施形態では、ユーザ端末Tuが複数台存在することを前提とするが、ユーザ端末Tuの台数は限定されない。また、ユーザ端末Tuの種類も限定されない。例えば、ユーザ端末Tuが、パーソナルコンピュータや携帯情報端末(PDA)、携帯電話機などであってもよい。
【0041】
図2に示すように、情報提供サーバ10は機能的構成要素としてリクエスト受信部(受信部)11、ユーザ情報記憶部12、身体情報取得部13、コンテンツ情報記憶部14、抽出部15、コンテンツ記憶部16、検索部17、及び送信部18を備えている。コンテンツ情報記憶部14及びコンテンツ記憶部16が特許請求の範囲におけるコンテンツ記憶部に相当する。
【0042】
この情報提供サーバ10は、
図3に示すように、オペレーティングシステムやアプリケーション・プログラムなどを実行するCPU101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードなどで構成される通信制御部104と、キーボードやマウスなどの入力部105と、モニタなどの出力部106とで構成される。
図2に示す各機能は、CPU101や主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU101の制御の下で通信制御部104や入力部105、出力部106などを動作させ、主記憶部102や補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。処理に必要なデータやデータベースは主記憶部102や補助記憶部103内に格納される。
【0043】
なお、
図3では情報提供サーバ10が1台のコンピュータで構成されているように示しているが、情報提供サーバ10の機能を複数台のコンピュータに分散させてもよい。例えば、データベース機能を備えるコンピュータとそれ以外の機能を備えるコンピュータとにより情報提供サーバ10を構成してもよい。
【0044】
リクエスト受信部11は、ユーザ端末Tuから商品に関するコンテンツの表示要求を受信する手段である。この表示要求は、ユーザが表示を要求する商品を特定する識別子である商品IDと、そのユーザを特定する識別子であるユーザIDを含んでいる。リクエスト受信部11は、ユーザ端末Tuから受信した表示要求を身体情報取得部13に出力する。
【0045】
ユーザ情報記憶部12は、ユーザに関するユーザ情報を記憶する手段である。ユーザ情報は、ユーザIDと、ユーザの身体的特徴を示すユーザ身体情報とを含んでいる。
図4に示す例では、ユーザの身長、体重、及び性別がユーザ身体情報に相当する。これらのユーザ身体情報は、各ユーザ端末Tuのユーザによって予め登録される。なお、ユーザ身体情報は、身長、体重、及び性別の他に、胸囲、胴囲、腰位等のユーザの寸法や、年齢、肌の色、人種等の情報を含んでもよい。
【0046】
身体情報取得部13は、ユーザ身体情報を取得する手段である。身体情報取得部13は、リクエスト受信部11から表示要求の入力を受け付けると、その表示要求に含まれるユーザIDに対応するユーザ身体情報をユーザ情報記憶部12から取得する。身体情報取得部13は、取得したユーザ身体情報を検索部17に出力する。また、身体情報取得部13は、表示要求を抽出部15に出力する。
【0047】
コンテンツ情報記憶部14は、商品のコンテンツに関するコンテンツ情報を記憶する手段である。
図5に示すように、コンテンツ情報は、画像を特定する識別子である画像IDと、商品IDと、当該画像に映るモデル(使用者)の身長、体重、及び性別とを含んでいる。ここで、モデルとは、商品が実際に使用されている場面を映した画像において、被写体となる商品を使用している人物のことをいう。例えば、取引対象の商品が衣類である場合には、当該衣類を着用した状態で画像に映っている人物がモデルである。この例では、モデルの身長、体重、及び性別が、モデルの身体的特徴を示すモデル身体情報である。これらのモデル身体情報は、情報提供サーバ10の管理者によって予め登録されるものである。なお、モデル身体情報は、上記で示す項目以外に、胸囲、胴囲、腰位等のモデルの寸法や、年齢、肌の色、人種等の情報を含んでもよい。
【0048】
抽出部15は、表示要求に含まれる商品IDに対応するコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部14から抽出する手段である。
図5に示すコンテンツ情報の例で説明すると、表示要求に含まれる商品IDが「M001」である場合には、抽出部15は画像IDが「P001」、「P002」、「P003」である3レコード分のコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部14から抽出する。抽出部15は、抽出したコンテンツ情報を検索部17に出力する。
【0049】
コンテンツ記憶部16は、画像IDと画像データとを関連付けて記憶する手段である。画像データは、モデルが商品を実際に使用している場面を映した画像を示すデータである。なお、コンテンツ情報に画像データを含めてもよく、その場合にはコンテンツ記憶部16を省略することができる。
【0050】
検索部17は、抽出部15により抽出されたコンテンツ情報から、ユーザ身体情報に対応するコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報の画像IDで示される画像をコンテンツ記憶部16から抽出する手段である。ユーザ身体情報に対応するコンテンツ情報とは、ユーザ身体情報に類似するモデル身体情報が含まれているコンテンツ情報のことである。以下、
図4に示すユーザ情報、及び
図5に示すコンテンツ情報の例を用いて、検索部17の画像の抽出例を示す。
【0051】
ユーザ端末Tuから受信した表示要求がユーザID「U001」及び商品ID「M001」を含んでいたとする。この場合には、ユーザID「U001」に対応するユーザ身体情報として、身長「185(cm)」、体重「65(kg)」が身体情報取得部13から検索部17に出力される。また、商品ID「M001」に対応する3レコード分のコンテンツ情報(画像IDが「P001」、「P002」、「P003」であるコンテンツ情報)が抽出部15から検索部17に出力される。
【0052】
検索部17は、抽出部15から入力された三つのコンテンツ情報のうち、ユーザの身長との差が所定の範囲内のモデル身体情報を含むコンテンツ情報を抽出する。続いて、検索部17は、抽出されたコンテンツ情報のうち、ユーザ身体情報の体重に最も近いモデル身体情報を含むコンテンツ情報を抽出する。例えば、身長に関する所定の範囲を5cmとした場合には、検索部17は、ユーザの身長「185(cm)」との差が5cm以内である、画像IDが「P001」、「P002」である二つのコンテンツ情報を抽出する。続いて、検索部17は、ユーザの体重「65(kg)」に最も近いモデル身体情報に対応する、画像ID「P002」のコンテンツ情報を抽出する。そして、検索部17は、画像ID「P002」に関連づけられている画像をコンテンツ記憶部16から抽出する。
【0053】
検索部17は、抽出した画像を送信部18に出力する。仮に、検索部17が複数の画像を抽出した場合には、検索部17は、複数の画像を送信部18に送信してもよいし、いずれか1つの画像のみを送信部18に送信してもよい。ユーザ身体情報に類似するモデル身体情報が含まれているコンテンツ情報が存在しない場合には、検索部17は商品毎に予め設定されているデフォルト画像を送信部18に出力してもよい。デフォルト画像は、例えば、標準的な体型のモデルが商品を使用している場面を映した画像である。
【0054】
なお、検索部17による上記のコンテンツ抽出方法は一例であり、ユーザ身体情報及びモデル身体情報が類似すると判断する条件は任意に決めてよい。例えば、検索部17は、ユーザの身長及び体重とは異なる身体情報を用いてコンテンツ情報を抽出してもよい。例えば、検索部17は、性別や人種が同じであることを、コンテンツ情報を抽出するための条件としてもよい。
【0055】
送信部18は、検索部17によって検索された画像をユーザ端末Tuに送信する手段である。これにより、ユーザと身体的特徴が類似するモデルが当該ユーザにより指定された商品を使用している場面を映した画像が、ユーザ端末Tuに表示される。
【0056】
次に、
図6を用いて、情報提供サーバ10の動作を説明するとともに本実施形態に係る情報提供方法について説明する。
【0057】
ユーザ身体情報に対応するコンテンツは
図6に示すように処理が実行されることでユーザに提供に提供される。まず、リクエスト受信部11がユーザ端末Tuから商品の表示要求を受信する(ステップS11、受信ステップ)。この表示要求には、ユーザID及び商品IDが含まれている。
【0058】
次に、身体情報取得部13がユーザIDに対応するユーザ身体情報をユーザ情報記憶部12から取得する(ステップS12、身体情報取得ステップ)。続いて、抽出部15が商品IDに対応するコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部14から抽出する(ステップS13、抽出ステップ)。
【0059】
続いて、検索部17が抽出されたコンテンツ情報から、取得されたユーザ身体情報に対応するコンテンツを検索する(ステップS14、検索ステップ)。具体的には、検索部17はユーザ身体情報に類似するモデル身体情報が含まれるコンテンツ情報を検索し、該コンテンツ情報に対応する画像を抽出する。
【0060】
ユーザ身体情報に対応する画像を取得できた場合には(ステップS15;YES)、送信部18がその画像をユーザ端末Tuに送信する(ステップS16、送信ステップ)。一方、そのような画像が存在しなかった場合には、送信部18はユーザによって指定された商品のデフォルト画像をユーザ端末Tuに送信する(ステップS17、送信ステップ)。
【0061】
次に、
図7を用いて、コンピュータを情報提供サーバ10として機能させるための情報提供プログラムを説明する。
【0062】
情報提供プログラムP1は、メインモジュールP10、リクエスト受信モジュールP11、ユーザ情報記憶モジュールP12、身体情報取得モジュールP13、コンテンツ情報記憶モジュールP14、抽出モジュールP15、コンテンツ記憶モジュールP16、検索モジュールP17、及び送信モジュールP18を備えている。
【0063】
メインモジュールP10は、情報提供機能を統括的に制御する部分である。リクエスト受信モジュールP11、ユーザ情報記憶モジュールP12、身体情報取得モジュールP13、コンテンツ情報記憶モジュールP14、抽出モジュールP15、コンテンツ記憶モジュールP16、検索モジュールP17、及び送信モジュールP18を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記のリクエスト受信部11、ユーザ情報記憶部12、身体情報取得部13、コンテンツ情報記憶部14、抽出部15、コンテンツ記憶部16、検索部17、及び送信部18の機能と同様である。
【0064】
情報提供プログラムP1は、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体または半導体メモリに記録された態様で提供される。また、情報提供プログラムP1は、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0065】
以上説明したように、本実施形態によれば、表示要求で示される商品とユーザの身体的特徴とに対応するコンテンツ(画像)がコンテンツ情報記憶部14及びコンテンツ記憶部16を参照することで抽出される。そして、このコンテンツがユーザ端末Tuに送信される。このように、ユーザの身体的特徴に対応するコンテンツをユーザ端末Tuに送信することで、ユーザが商品を使用したときの印象をそのユーザに提示することができ、その結果、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【0066】
インターネット・ショッピング・サイトでは、ユーザが商品を使用したときの印象を把握できない場合には、ユーザが様々な画像を閲覧しようとサイト内を探索するため、サーバの負荷が増加するおそれがある。これに対して、本実施形態によれば、ユーザの身体的特徴と同一又は類似の身体的特徴を含むコンテンツをユーザ端末Tuに送信することで、ユーザが商品を使用したときの印象を提示することができるので、ユーザがサイト内を探索する必要性が低くなり、その結果、サーバの負荷の増加を抑制することができる。
【0067】
また、本実施形態によれば、表示要求で示される商品及びユーザの身体的特徴に対応するコンテンツ(画像)が存在しない場合にはデフォルト画像がユーザ端末Tuに送信される。したがって、ユーザの身体的特徴に対応するコンテンツが抽出できなかった場合であっても、商品に関するコンテンツをユーザに提示することができる。
【0068】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る情報提供サーバ10Aについて説明する。この情報提供サーバ10Aは、ユーザの商品購入履歴に基づいてユーザ身体情報を取得する点で、第1実施形態の情報提供サーバ10と異なる。以下では、第1実施形態と同一又は同等の事項については説明を省略する。
【0069】
図8に示すように、情報提供サーバ10Aは、ユーザ情報記憶部12に代えて購入履歴記憶部19を備えている。その他の構成は情報提供サーバ10と同じである。
【0070】
購入履歴記憶部19は、ユーザの商品購入履歴を示す購入履歴情報を記憶する手段である。購入履歴情報は、ユーザが過去に購入した商品とそのサイズを示す情報を含んでいる。
図9に示すように、購入履歴情報は、購入履歴を特定する識別子である購入履歴IDと、購入商品に関する情報(商品ID、商品名、及びサイズ)と、購入したユーザに関する情報(ユーザID及び性別)とを含んでいる。なお、購入履歴情報に含まれる情報は
図9の例に限定されず、例えば、商品カテゴリ、商品のメーカー、生産国等の情報を含んでいてもよい。
【0071】
身体情報取得部13は、購入履歴記憶部19の購入履歴情報に基づいてユーザ身体情報を取得する。身体情報取得部13は、リクエスト受信部11から表示要求を受信すると、表示要求に含まれるユーザIDに対応する購入履歴情報を購入履歴記憶部19から抽出することで、ユーザが過去に購入した商品のサイズを取得する。身体情報取得部13は、取得した商品のサイズからユーザ身体情報を取得する。
【0072】
具体的には、身体情報取得部13は、
図10(a)に示すような対応表を用いて、購入商品のサイズからユーザの寸法を推定する。例えば、商品のサイズが「L」サイズで、購入ユーザが男性である場合には、
図10に示す「サイズ変換表(男性)」欄を参照して、ユーザの寸法が、身長:175〜185cm、バスト:96〜104、ウエスト:84〜94であると推定する。身体情報取得部13は、推定したユーザの寸法をユーザ身体情報として取得する。
【0073】
ここで、サイズ表記が商品毎に異なる場合には、身体情報取得部13は対応表を用いて商品のサイズ表記を統一されたサイズ表記に変換してからユーザの寸法を推定してもよい。例えば、男性のパンツのサイズが「38インチ」の場合には、身体情報取得部13は、
図10(c)の「ボトム(男性)」欄を参照してそのサイズを「L」サイズに変換してから、
図10(a)に示す「サイズ変換表(男性)」欄を参照してユーザの寸法を推定してもよい。
【0074】
また、商品のサイズ表記が同じ場合であっても、メーカーや生産国によって実際のサイズが異なる場合がある。このような場合には、身体情報取得部13は
図10(b)に示すような対応表を用いて実際のサイズが同じになるようにサイズを変換してからユーザの寸法を推定してもよい。例えば、身体情報取得部13は、アメリカ製の商品に使用される「XS」サイズを、
図10(b)の「海外サイズ(男性)」欄を参照して「S」サイズに変換してから、
図10に示す「サイズ変換表(男性)」欄を参照してユーザの寸法を推定してもよい。この場合には、例えばサイズ表記がいずれの国を基準としたものであるかを示す情報を購入履歴情報に含んでいてもよい。また、購入履歴情報に商品のブランドを示すブランドIDを含み、このブランドIDにサイズ表記がいずれの国を基準としたものであるかを示す情報が関連付けられていてもよい。
【0075】
なお、購入履歴情報に購入履歴を追加するときに、海外サイズ又は各ブランドのサイズを統一されたサイズ規格に変換して購入履歴情報のサイズとして記憶しておいてもよい。例えば、情報提供サーバ10Aは、
図11に示すような対応表を備えており、この対応表に基づいて、女性用の商品の場合、身長が146cm未満、日本のサイズ表記のXS以下、アメリカのサイズ表記のXXS以下、アメリカのサイズ表記の000,00、ヨーロッパのサイズ表記の30未満、イギリスのサイズ表記の2未満、フランスのサイズ表記の32未満、及びイタリアのサイズ表記の34未満の表品については、全て統一サイズ1として購入履歴情報のサイズとして記憶していてもよい。この場合には、統一されたサイズ表記に予め変換して記憶しておくので、商品の表示要求を受け付けるたびにサイズの変換処理を行う必要がなくなるため、情報提供サーバ10Aの演算負荷を小さくすることができる。
【0076】
検索部17は、購入履歴情報に基づいて取得されたユーザ身体情報に対応する画像をコンテンツ記憶部16から抽出する。以下、
図9に示す購入履歴情報、及び
図5に示すコンテンツ情報の例を用いて、検索部17の画像の抽出例を示す。
【0077】
ユーザ端末Tuから受信した表示要求がユーザID「U001」及び商品ID「M001」を含んでいたとする。この場合には、ユーザID「U001」に対応する購入履歴が「B001」、「B002」である2レコード分の購入履歴情報が抽出される。したがって、これらの購入履歴情報の商品サイズは「L」なので、
図10(a)に示す「サイズ変換表(男性)」欄により、ユーザの寸法は、身長:175〜185cm、バスト:96〜104、ウエスト:84〜94であると推定される。検索部17はこのように推定されたユーザ身体情報を用いる。また、検索部17は抽出部15から、商品IDが「M001」に対応し且つ画像IDが「P001」、「P002」、「P003」である3レコード分のコンテンツ情報の入力を受け付ける。
【0078】
続いて、検索部17はそれらのコンテンツ情報のうち、ユーザの身長との差が所定の範囲であるモデル身体情報を含むコンテンツ情報を抽出する。例えば、検索部17はユーザの身長「175〜185cm」に含まれるモデル身体情報を含み、且つ画像IDが「P001」、「P002」であるコンテンツ情報を抽出する。そして、検索部17は、画像ID「P001」、「P002」に関連づけられている画像をコンテンツ記憶部16から抽出する。以降の処理は第1実施形態と同じであるので、詳細な説明は割愛する。
【0079】
以上説明したように、本実施形態によれば、身体情報取得部13がユーザの購入履歴情報に基づいてユーザの身体的特徴を取得しているので、ユーザが自身の身体的特徴を予め登録する手間を省くことができる。また、ユーザの身体的特徴が予め登録されていた場合であっても、その登録された内容が古い場合には、ユーザの体型が変化している場合がある。この点、本実施形態によれば、身体情報の登録時期より後に購入した服のサイズに基づいて、ユーザの身体的特徴を取得しているため、現在のユーザの体型により近いモデルの画像を表示させることができる。
【0080】
なお、本実施形態では、身体情報取得部13がユーザの過去の購入商品のサイズからユーザ身体情報を推定し、検索部17が当該ユーザ身体情報に対応する画像を検索しているが、画像検索は以下のように行われてもよい。例えば、
図12に示すように、コンテンツ情報記憶部14内のモデル身体情報が、モデルの身長、体重ではなく、モデルが使用している商品サイズを示すものとする。この場合には、身体情報取得部13はユーザの過去の購入商品のサイズをユーザ身体情報として検索部17に出力し、検索部17は、購入商品のサイズとコンテンツ情報に含まれる商品サイズが一致するコンテンツを抽出してもよい。
【0081】
同じサイズの商品を使用しているモデルは、ユーザと類似する身体的特徴を有していると推察される。したがって、ユーザが過去に購入した商品のサイズと同じサイズの商品を含むコンテンツをユーザに送信することで、ユーザが商品を使用したときの印象を提示することができ、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【0082】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る情報提供サーバ10Bについて説明する。この情報提供サーバ10Bは、他のユーザが投稿した画像を抽出する。以下では、第1実施形態と同一又は同等の事項については説明を省略する。
【0083】
図13に示すように、情報提供サーバ10Bは、コンテンツ情報記憶部14及びコンテンツ記憶部16に代えて、コメント受信部20、コメント記憶部(コンテンツ記憶部)21、及び報酬付与部22を更に備えている。本実施形態では、抽出部15は、コメント記憶部21からコンテンツを抽出する。その他の構成は情報提供サーバ10と同じである。
【0084】
オンライン・ショッピング・サイトでは、
図14に示すように、ユーザが購入商品に関するレビューやコメントを書き込んだり、これらのレビューやコメントとともに画像をアップロードしたりすることができる機能が用意されていることがある。コメント受信部20は、ユーザ端末Tuのユーザとは異なる第三者端末Tpのユーザ(他のユーザ、以下では「モデルユーザ」ともいう)からコメント等のテキストデータ及び画像を受信する。コメント受信部20は、第三者端末Tpからコメント等を受信すると、これらのテキストデータ及び画像を含むコメント情報をコメント記憶部21に格納する。
【0085】
コメント記憶部21は、コメント受信部20から受信したコメント情報を記憶する手段である。
図15に示すように、コメント情報は、コメントを特定する識別子であるコメントIDと、コメントと、そのコメントとともにアップロードされた画像と、コメントされた商品の商品IDと、コメントを投稿したユーザのユーザIDとを含んでいる。
【0086】
報酬付与部22は、モデルユーザが投稿したコンテンツがユーザ端末Tuに送信された場合にモデルユーザに所定の報酬を付与する手段である。報酬付与部22は、モデルユーザが投稿したコンテンツがユーザ端末Tuに送信されると、対応するモデルユーザに所定の報酬を付与する。なお、モデルユーザに報酬が付与される条件は、コンテンツがユーザ端末Tuに送信された場合に限られず、ユーザ端末Tuのユーザが提示されたコンテンツに基づいて商品を購入した場合としてもよい。この場合、報酬付与部22は、ユーザ端末TuのユーザのWebページ閲覧履歴を参照して、ユーザ端末Tuのユーザがモデルユーザが投稿したコンテンツを含むWebページから商品を購入したと判断した場合に報酬を付与することとしてもよい。
【0087】
抽出部15は、表示要求に含まれる商品IDに対応するコメント情報をコメント記憶部21から抽出する。また、抽出部15は、抽出されたコメント情報に含まれるユーザIDに対応するユーザの身体的特徴をユーザ情報記憶部12から取得する。そして、抽出部15は取得したコメント情報及びモデルユーザの身体的特徴を検索部17に出力する。
【0088】
検索部17は、身体情報取得部13から入力された検索者のユーザ身体情報と、抽出部15から入力されたモデルユーザの身体的特徴を比較し、検索者の体型に近いモデルユーザを特定する。そして、検索部17は特定したモデルユーザのコメント情報で示される画像を送信部18に出力する。
【0089】
このような抽出部15及び検索部17の処理の例を
図4に示すユーザ情報及び
図15に示すコメント情報を用いて説明する。ユーザ端末Tuから受信した表示要求がユーザID「U004」及び商品ID「M001」を含んでいるものとする。この場合には、抽出部15には、そのユーザIDに対応するユーザ身体情報(身長「155(cm)」、体重「45(kg)」)が入力される。
【0090】
抽出部15は、コメント記憶部21から商品ID「M001」に対応するコメントID「C001」を含むコメント情報を抽出する。続いて、抽出部15は、抽出されたコメント情報に含まれるユーザID「U003」に対応するモデルユーザの身体的特徴(身長:「160(cm)」、体重:「50(kg)」)をユーザ情報記憶部12から取得する。抽出部15は抽出したコメント情報及び身体的特徴を検索部17に出力する。
【0091】
検索部17は、取得したモデルユーザの身長と、身体情報取得部13から受信したユーザ身体情報に含まれる身長との差が所定の範囲内であれば、抽出したコメント情報に含まれる画像を抽出する。例えば、この所定の範囲が5cmである場合には、検索部17は、モデルユーザ及び検索者の身体的特徴が類似すると判断し、コメントID「C001」のコメント情報に含まれている画像を送信部18に出力する。
【0092】
送信部18は、検索部17から出力された画像をユーザ端末Tuに送信する。これにより、ユーザ端末Tuと類似する身体的特徴を有する第三者端末Tpのユーザが投稿した画像が、ユーザ端末Tuに提示される。また、送信部18は画像をユーザ端末Tuに送信すると、送信完了を示す信号を報酬付与部22に出力する。その後、報酬付与部22は、抽出された画像を投稿したユーザID「U003」のモデルユーザに対して所定の報酬を付与する。
【0093】
なお、上記の例では、コメント記憶部21にコメント情報としてモデルユーザのユーザIDが記憶されているが、必ずしもコメント情報にユーザIDが含まれていなくてもよい。オンライン・ショッピング・サイトによっては、ユーザ登録がされていないユーザ、すなわちユーザ情報記憶部12にユーザ情報が記憶されていないユーザにもコメントの書き込みや画像のアップロードを認めている場合がある。このような場合には、抽出部15は、コメント情報のコメント欄から書き込みを行ったユーザの身体的特徴に関する記載を検索し、その記載を第三者端末Tpのユーザの身体情報としても用いてもよい。例えば、抽出部15は、コメントからcm、kg等の身体的特徴を示すキーワードを検索し、そのようなキーワードが存在する場合にはそのキーワードをモデルユーザの身体情報としても用いてもよい。例えば、抽出部15は、
図15に示すコメント情報における「・・・私は、身長が160cmですが・・・」という記載から、第三者端末Tpのユーザの身体的特徴を身長:「160(cm)」としてもよい。
【0094】
また、本実施形態では、検索部17が、コメント記憶部33から、ユーザ端末Tuのユーザと身体的特徴が類似するモデルユーザの画像を抽出しているが、検索部17は、ユーザ端末Tuのユーザと身体的特徴が類似するモデルユーザのコメントを抽出してもよい。例えば、
図15のコメントID「C002」に示すコメント情報では、「・・・150cmの私には丈が長かったです。・・・」というコメントを、身長が145〜155cmのユーザに対して提示してもよい。このようなコメントは、ユーザ端末Tuのユーザが購入しようとする商品のサイズを決定する上で有益な情報だからである。
【0095】
本実施形態に係る情報提供サーバ10Bにおいても、上述した情報提供サーバ10と同一または同様の効果を奏する。また、上記で説明したように、本実施形態によれば、コメント記憶部21が、ユーザ端末Tuのユーザとは異なる第三者端末Tpのユーザが投稿したコンテンツを記憶している。したがって、第三者端末Tpのユーザが投稿したコンテンツをユーザに送信するコンテンツとして利用することができるので、管理者が予めコンテンツを登録する手間を省くことができる。
【0096】
また、情報提供サーバ10Bは、第三者端末Tpのユーザによる商品に対するコメントを示すテキストデータをユーザ端末Tuのユーザに提示する。このため、ユーザ端末Tuのユーザが商品の購入をする上で有用な情報である第三者のコメントをユーザに送信することができる。
【0097】
また、本実施形態によれば、ユーザが投稿した画像がユーザ端末Tuされた場合に当該ユーザに所定の報酬が付与されるので、ユーザに商品の組合せの画像を積極的に投稿することを促すことができる。
【0098】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る情報提供サーバ10Cについて説明する。この情報提供サーバ10Cは、外部ネットワークのコンピュータシステムのコンテンツを抽出する。以下では、第1実施形態と同一又は同等の事項については説明を省略する。
【0099】
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)等のインターネット上のシステムでは、利用者が購入した商品についてのコメントを書き込んだり、画像をアップロードしたりする機能が設けられている場合がある。情報提供サーバ10Cは、これらの外部サイトからコンテンツを検索する。
【0100】
図16に示すように、情報提供サーバ10Cは、コンテンツ情報記憶部14及びコンテンツ記憶部16を備えておらず、報酬付与部22を備えている。本実施形態では、抽出部15は外部サイトであるSNSサーバ30からコンテンツ情報を抽出する。その他の構成は情報提供サーバ10と同じである。
【0101】
SNSサーバ30は、外部サイトの1つであり、ユーザ情報記憶部31、コメント受信部32、及びコメント記憶部33を備えている。ユーザ情報記憶部31はSNSのユーザに関するユーザ情報を記憶する手段である。コメント受信部32は、SNSサーバ30の利用者であるSNSユーザ端末Tsのユーザ(以下では「SNSユーザ」ともいう。)からコメント等のテキストデータ及び画像を受信する手段である。コメント受信部32は、SNSユーザ端末Tsからコメント等を受信すると、これらのテキストデータ及び画像を含むコメント情報をコメント記憶部33に格納する。コメント記憶部33は、コメント受信部32から入力されたコメント情報を記憶する手段である。
【0102】
抽出部15は、通信ネットワークNを介してコメント記憶部33を参照し、表示要求に含まれる商品IDに対応する商品名を含むコメントと、そのコメントとともに投稿された画像とを抽出する。抽出部15は、抽出したコメント及び画像を検索部17に出力する。更に、抽出部15は、SNSサーバ30のユーザ情報記憶部31を参照し、抽出したコメントを書き込んだSNSユーザの身体的特徴を示す情報を抽出し、その情報を検索部17に出力する。
【0103】
なお、SNSサーバの利用者は身長や体重等の身体的特徴をユーザ情報として登録していない場合や、第三者に公開していない場合がある。そのような場合には、抽出部15は、コメント記憶部33に記憶されているコメントからSNSユーザの身体的特徴に関する記載を検索し、その記載をSNSユーザの身体的特徴としても用いてもよい。例えば、抽出部15は、コメントからcm、kg等の身体的特徴を示すキーワードを検索し、そのようなキーワードが存在する場合にはそのキーワードをSNSユーザの身体的特徴としてとして取得していてもよい。
【0104】
検索部17は、抽出部15から出力されたSNSユーザのコメント、画像、及び当該ユーザの身体的特徴に基づいて、ユーザ身体情報に対応する画像をSNSサーバ30から抽出する。具体的には、検索部17は、抽出部15により出力されたコンテンツ情報から、ユーザ身体情報に類似する身体情報を有するSNSユーザがアップロードした画像を抽出する。具体的には、検索部17は、ユーザ端末Tuのユーザの身長とSNSユーザの身長との差が所定の範囲であるコンテンツ情報を検索し、そのコンテンツ情報に含まれるSNSユーザが投稿した画像を抽出する。検索部17は、抽出した画像を送信部18に出力する。
【0105】
送信部18は、検索部17から出力された画像をユーザ端末Tuに送信する。これにより、当該端末Tuのユーザと類似する身体的特徴を有するSNSユーザが投稿した画像が、ユーザ端末Tuに提示される。また、送信部18は画像をユーザ端末Tuに送信すると、送信完了を示す信号を報酬付与部22に出力する。その後、報酬付与部22は、抽出された画像を投稿したSNSユーザに対して所定の報酬を付与する。
【0106】
なお、上記実施形態では、ユーザ端末Tuのユーザと身体的特徴が類似するSNSユーザが投稿した画像をコメント記憶部33から抽出しているが、検索部17は、コメント記憶部33から、ユーザ端末Tuのユーザと身体的特徴が類似するSNSユーザが投稿したコメントを抽出してもよい。このようなコメントは、ユーザ端末Tuのユーザが購入しようとする商品のサイズを決定する上で有益な情報だからである。
【0107】
また、抽出部15は、表示要求で示される商品とユーザの身体的特徴とに対応する商品の画像を抽出すればよく、画像を抽出するために必要な情報はどのように格納されているかは任意である。例えば、情報提供サーバ10CのユーザIDを用いて、ユーザがブログ等の外部サイトを開設している場合には、情報提供サーバ10CのユーザIDが外部サイトに記憶されていてもよい。また、外部サイトの記憶部に、商品IDや商品名等の商品を特定することができる情報が画像に関連付けられて記憶されていてもよい。
【0108】
本実施形態に係る情報提供サーバ10Cにおいても、上述した情報提供サーバ10と同一または同様の効果を奏する。また、上記で説明したように、本実施形態によれば、検索部17は、SNSサーバ30の利用者が投稿したコンテンツを検索している。このため、SNSサーバ30の利用者が投稿したコンテンツをユーザに送信するコンテンツとして利用することができるので、管理者が予めコンテンツを登録する手間を省くことができる。
【0109】
また、情報提供サーバ10Cは、SNSユーザによる商品に対するコメントを示すテキストデータをユーザ端末Tuのユーザに提示する。このため、当該端末Tuのユーザが商品の購入をする上で有用な情報である第三者のコメントをユーザに送信することができる。
【0110】
また、本実施形態によれば、SNSユーザが投稿した画像がユーザ端末Tuされた場合にSNSユーザに所定の報酬が付与されるので、SNSユーザに商品の画像を積極的に投稿することを促すことができる。
【0111】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る情報提供サーバ10Dについて説明する。この情報提供サーバ10Dは、抽出された画像が商品の使用状態を示すコンテンツである否かを判定する。以下では、第4実施形態と同一又は同等の事項については説明を省略する。
【0112】
図17に示すように、本実施形態の情報提供サーバ10Dでは、判定部(第1判定部、第2判定部)23を更に備えており、検索部17において抽出されたコンテンツは判定部23に出力される。その他は、第4実施形態の情報提供サーバ10Cと同じである。
【0113】
判定部23は、検索部17によって抽出された画像(以下、本実施形態において「対象画像」という。)が、商品が使用されている場面を映した画像であるか否かを判定する。SNSサーバ30のコメント記憶部33に格納される画像は、SNSユーザが自由にアップロードすることができる画像であるため、SNSユーザが商品を使用している場面を映した画像ではない場合や、商品全体が映っていない画像である場合がある。そこで、判定部23は、対象画像が商品が使用されている場面を映した画像でないと判定した場合には、対象画像が送信部18に対象画像が送信されないようにする。以下、判定部23における、画像が商品を使用されている場面を映した画像であるか否かを判定する手法について説明する。
【0114】
判定部23は、検索部17から対象画像が入力されると、対象画像の特徴を示す特徴量を計算する。また、判定部23は、所定の記憶部に記憶されている対象画像と同じ商品が使用されている場面を示す画像(以下、本実施形態において「比較画像」という。)の特徴量を計算する。そして、判定部23は、対象画像及び比較画像の特徴量を比較し、両画像の類似度を求める。判定部23は、両画像の類似度が所定の範囲内である場合には、対象画像を送信部18に出力する。一方、両画像の類似度が所定の範囲内ではない場合には、判定部23は対象画像を送信部18に出力せずに破棄する。これにより、商品が使用されている場面を映した画像でない画像が、ユーザ端末Tuに送信されることが防止される。なお、判定部23は、対象画像を破棄した場合には、対象画像に代えて、商品に固定されたデフォルト画像を送信部に出力してもよい。これにより、ユーザ端末Tuに何も画像が送信されないことを防止することができる。
【0115】
また、判定部23は、対象画像内の商品の画像が占める割合に基づいて、対象画像を送信部18に送信するか否かを決定してもよい。例えば、判定部23は各商品が映っている画像(以下、「基準画像」という。)について予め複数の特徴点を設定しておき、対象画像に含まれる特徴点の数に基づいて、対象画像に商品の全体が映っているか否かを判定する。この場合には、判定部23は、対象画像に商品の全体が映っていると判定した場合には、対象画像を送信部18に出力し、対象画像に商品の全体が映っていないと判定した場合には、対象画像を送信部18に出力せずに破棄する。これにより、ユーザ端末Tuに商品全体が映っていない画像が送信されることを防止することができる。なお、基準画像は背景が無地の画像であることが好ましい。
【0116】
更に、判定部23は、商品を映した基準画像の特徴点がSNSユーザにより投稿された画像に所定割合以上存在し、且つ、SNSユーザにより投稿された画像に含まれた基準画像の特徴点がSNSユーザにより投稿された画像の所定範囲に分散して存在するか否かを判定してもよい。ここで、所定範囲とは、例えば、トップス又はボトムス等の商品のカテゴリに基づいて定められる範囲であり、その範囲は商品がトップスであれば画像の上方に設定され、商品がボトムスであれば画像の下方に設定され、商品がワンピースであれば画像全体に設定され得る。この場合には、コメント記憶部33には、商品のカテゴリが記憶されていることを要する。判定部23は、例えば対象画像に含まれる基準画像の特徴点の範囲が所定範囲より大きい場合に、特徴点が所定範囲全体に散らばっていると判定する。判定部23は、対象画像が商品を着用している場面を映した画像であると判定した場合には、対象画像を送信部18に出力し、そうでない場合には、対象画像を送信部18に出力せずに対象画像を破棄する。これにより、対象画像が商品を着用している場面ではない画像が送信されることを防止することができる。
【0117】
対象画像が基準画像の特徴点を所定割合以上含んでいない場合には、対象画像が商品の一部が拡大された画像である可能性や、対象画像の画質が悪い可能性が高い。また、対象画像の特徴点が、商品のカテゴリに応じて上方又は下方に散らばって存在していない場合には、対象画像が商品全体が映っているものの小さく映っている画像である可能性や、商品を着用していない画像である可能性が高い。よって、このような判定部23によれば、商品の一部がアップで映っている画像や、商品が小さく映っている画像、商品の着用画像ではない画像がユーザに送信されることを防止することができ、モデルが商品を着用した状態の画像である可能性が高く、見やすい画像を選別して送信することが可能となる。
【0118】
また、判定部23は、色のヒストグラムマッチングを用いて対象画像と比較画像とが類似するか否かを判定してもよい。この場合には、判定部23は、対象画像と比較画像との色のヒストグラムが類似する場合に、対象画像が商品の着用画像であると判定し得る。色のヒストグラムマッチングを行う際には、対象画像と比較画像それぞれについて、横軸は色を表すパラメータ(例えば、Grayスケール(=RGB/3))、縦軸はその画素の数を示すヒストグラムが作成される。判定部23は、対象画像と比較画像とのヒストグラムの形状が似ている場合には、対象画像と比較画像とが類似していると判定する。対象画像と比較画像のヒストグラムの形状が似ている場合には、対象画像には、比較画像と同じ商品が同程度の大きさで映っている可能性高いと予測されるためである。
【0119】
また、判定部23は、以下のように商品の全体が映っている画像や見やすい画像を抽出してもよい。まず、判定部23は、SNSユーザにより投稿された対象画像が所定数溜まると、各対象画像を互いに比較して類似している画像毎にグルーピングする。ここで、各対象画像が類似するか否かを判定する方法は、上記で述べたように特徴点の数に基づく方法や、色のヒストグラムの方法等、任意の方法を用いることができる。次に、判定部23は、対象画像の内、複数の対象画像がグルーピングされなかった画像を除外する。例えば、10個の対象画像が存在しており、そのうち5つの対象画像が第1グループに属し、3つの対象画像が第2グループに属し、1つの対象画像が第3グループに属し、残りの1つの対象画像が第4グループに属するようにグルーピングされた場合、判定部23は、第3グループ及び第4グループに属する(すなわち、他の対象画像と同じグループに属していない)2つの画像を除外する。このような判定方法によれば、比較画像を用いずに判定を行うことができる。そして、判定部23は、複数の画像が抽出された場合、画像サイズが大きい対象画像を上位に表示されるように送信部18に出力する。また、判定部23は、特徴点の含まれる割合が多い対象画像が上位に表示されるように送信部18に送信してもよい。
【0120】
本実施形態に係る情報提供サーバ10Dにおいても、上述した情報提供サーバ10Cと同一または同様の効果を奏する。また、情報提供サーバ10Dによれば、ユーザが商品の購入をする上で有用な情報である使用者が商品を使用している場面を映した画像のみをユーザ端末Tuに送信することができる。
【0121】
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係る情報提供サーバ10Eについて説明する。この情報提供サーバ10Eは、商品のサイズに関するリコメンドをユーザ端末Tuに送信する。以下では、第2実施形態と同一又は同等の事項については説明を省略する。
【0122】
図18に示すように、本実施形態の情報提供サーバ10Eは、集計部24、集計情報記憶部25、及び集計情報検索部26を更に備えている。また、本実施形態の情報提供サーバ10Eでは、身体情報取得部13は、表示要求及びユーザ身体情報を集計情報検索部26に出力する。その他は、第2実施形態の情報提供サーバ10Aと同じである。
【0123】
集計部24は、過去に複数のユーザによって購入された商品のサイズをユーザの身体的特徴毎に集計する。具体的には、集計部24は、所定のタイミングで購入履歴記憶部19の購入履歴情報を参照して、所定の商品について、過去に購入された商品の数をサイズ毎に分類する。次に、集計部24は、購入履歴情報を参照して、購入された各サイズの商品の数を購入ユーザの身体的特徴毎に分類して集計情報を取得する。集計部24は、一つの商品について集計情報を計算すると、その後他の商品についても順に集計情報を取得する。集計部24は、このようにして集計された集計情報を集計情報記憶部25に格納する。
【0124】
集計情報記憶部25は、集計部24によって集計された集計情報を記憶する。
図19は、集計情報記憶部25に記憶される集計情報の例を示す図である。
図19に示す集計情報は、身長が「150cm〜159cm」のユーザにより、商品ID「M001」に対応する商品のSサイズが2つ購入され、Mサイズが1つ購入され、Lサイズが1つも購入されていないことを示している。
図19に示す集計情報には、同様に、身長が「160cm〜169cm」、「170cm〜179cm」、「180cm〜189cm」のユーザによる商品ID「M001」に対応する商品のサイズ毎の購入数が表されている。
【0125】
集計情報検索部26は、集計情報記憶部25を参照し、表示要求に含まれる商品ID及びユーザ身体情報に対応する集計情報を抽出する。集計情報検索部26は、抽出した集計情報から、最もユーザに購入されているサイズをユーザ端末Tuのユーザにリコメンドする。例えば、表示要求に含まれる商品IDが「M001」で、ユーザ身体情報の身長が「180cm」である場合には、集計情報検索部26は、最もユーザに購入されている「L」サイズをリコメンド情報として取得する。集計情報検索部26は、このリコメンド情報を送信部18に出力し、ユーザ端末Tuのユーザに提示する。
【0126】
なお、本実施形態では、商品ID及びユーザ身体情報に対応する商品であって、最もユーザに購入されている商品のサイズをユーザ端末Tuのユーザにリコメンドしているが、ユーザに提示する情報はこのような態様に限定されない。例えば、集計情報記憶部25に記憶されている集計情報をそのままユーザ端末Tuに送信してもよい。
【0127】
本実施形態に係る情報提供サーバ10Eにおいても、上述した情報提供サーバ10Aと同一または同様の効果を奏する。また、本実施形態では、他のユーザの購入履歴に基づいて、ユーザの身体的特徴に対応するサイズが提案されるので、ユーザに適したサイズを提案することができる。
【0128】
(第7実施形態)
次に、第7実施形態に係る情報提供サーバ10Fについて説明する。この情報提供サーバ10Fは、ユーザの商品に対する購入履歴に基づいて商品の組合せの画像を検索する。以下では、第1実施形態と同一又は同等の事項については説明を省略する。
【0129】
図20に示すように、本実施形態の情報提供サーバ10Fは、購入履歴記憶部(アクセス履歴記憶部)19と購入履歴取得部(アクセス履歴取得部)27とを更に備えており、リクエスト受信部11は、ユーザ端末Tuからの表示要求を購入履歴取得部27にも出力する。また、コンテンツ情報記憶部14は商品の組合せの画像に関するコンテンツ情報を記憶する。商品の組合せの画像とは、例えば、服飾品等のように、組み合わせて使用する商品がコーディネートされた場面を映した画像である。商品の組合せの画像とは、例えば、洋服のトップスとボトムスとを組み合わせて着用した画像、洋服と靴とを組み合わせて着用した画像など、組み合わせて着用する商品について、その商品をモデルが着用した場面を映した画像である。その他は、第1実施形態の情報提供サーバ10と同じである。
【0130】
購入履歴記憶部19は、ユーザの商品購入履歴を示す購入履歴情報を記憶する手段であり、第2実施形態で説明したものと同じである。
【0131】
購入履歴取得部27は、過去にユーザが購入した商品を特定する手段である。購入履歴取得部27は、リクエスト受信部11から表示要求の入力を受け付けると、その表示要求に含まれるユーザIDに対応する購入履歴情報を購入履歴記憶部19から取得し、その購入履歴情報に対応する商品を特定する。購入履歴取得部27は、特定した商品の商品IDを抽出部15に出力する。
【0132】
コンテンツ情報記憶部14は、
図21に示すように、コンテンツ情報として、複数の商品の商品IDを記憶している。また、コンテンツ情報は、画像ID、当該画像に映るモデルの身長、体重、及び性別を含んでいる。
図9に示す購入履歴情報の例を用いて説明すると、
図21のコンテンツ情報では、画像ID「P001」の画像は、「シャツA」、「ネクタイA」、及び「パンツA」がコーディネートされた画像であることを示す。
【0133】
抽出部15は、表示要求で示される商品と購入履歴取得部27によって特定された商品とを含む画像に対応するコンテンツ情報を抽出する。抽出部15は、抽出したコンテンツ情報を検索部17に出力する。
【0134】
検索部17は、抽出部15により抽出されたコンテンツ情報から、ユーザ身体情報に対応するコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報の画像IDで示される画像をコンテンツ記憶部16から抽出する。以下、
図4に示すユーザ情報、
図9に示す購入履歴情報、及び
図21に示すコンテンツ情報の例を用いて、情報提供サーバ10Fによる画像の抽出例を示す。
【0135】
ユーザ端末Tuから受信した表示要求がユーザID「U001」及び商品ID「M003」を含んでいたとする。この場合には、購入履歴取得部27は、ユーザID「U001」に対応する2レコード分の購入履歴情報(購入履歴IDが「B001」、「B002」である購入履歴情報)を抽出し、該購入履歴情報に対応する商品「シャツA」及び「ネクタイA」を特定する。購入履歴取得部27は、これらの商品に対応する商品ID「M001」及び「M002」を抽出部15に出力する。また、身体情報取得部13は、ユーザID「U001」に対応するユーザ身体情報として、身長「185(cm)」、体重「65(kg)」を検索部17に出力する。
【0136】
抽出部15は、表示要求で示される商品ID「M003」と、購入履歴取得部27から出力された商品ID「M001」又は「M002」とを含む3レコード分のコンテンツ情報(画像IDが「P001」、「P002」及び「P003」であるコンテンツ情報)を抽出する。抽出部15は、抽出した3つのコンテンツ情報を検索部17に出力する。
【0137】
検索部17は、抽出部15から入力された三つのコンテンツ情報のうち、ユーザの身長との差が所定の範囲内のモデル身体情報を含むコンテンツ情報を抽出する。続いて、検索部17は、抽出されたコンテンツ情報のうち、ユーザ身体情報の体重に最も近いモデル身体情報を含むコンテンツ情報を抽出する。例えば、身長に関する所定の範囲を5cmとした場合には、検索部17は、ユーザの身長「185(cm)」との差が5cm以内である、画像IDが「P001」、「P002」である二つのコンテンツ情報を抽出する。続いて、検索部17は、ユーザの体重「65(kg)」に最も近いモデル身体情報に対応する、画像ID「P002」のコンテンツ情報を抽出する。そして、検索部17は、画像ID「P002」に関連づけられている画像をコンテンツ記憶部16から抽出する。
【0138】
本実施形態に係る情報提供サーバ10Fにおいても、上述した情報提供サーバ10と同一または同様の効果を奏する。また、本実施形態では、表示要求で示される商品及びユーザが過去に購入した商品であって、ユーザの身体的特徴に対応する画像が抽出される。このようなユーザが過去に購入した商品を含む画像をユーザ端末Tuに送信することで、ユーザが商品を組み合わせて使用したときの印象をそのユーザに提示することができ、その結果、ユーザの購入意欲を喚起することができる。
【0139】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0140】
例えば、上記実施形態は、以下のように変形されてもよい。情報提供サーバ10〜10Eでは、検索部17は、ユーザの身体的特徴に対応するコンテンツを抽出している。しかし、検索部17は、ユーザの身体的特徴に対応するコンテンツを抽出するとともに、ユーザの身体的特徴に対応しないコンテンツを抽出し、それぞれ抽出したコンテンツを送信部18に送信してもよい。この場合には、送信部18は、ユーザの身体的特徴に対応するコンテンツが、ユーザの身体的特徴に対応しないコンテンツよりも上位に表示されるように、これらのコンテンツをユーザ端末Tuに送信してもよい。これにより、ユーザの身体的特徴に対応するコンテンツを優先的に表示させることができる。
【0141】
また、情報提供サーバ10Fでは、抽出部15は、表示要求で示される商品と購入履歴取得部27によって特定された商品とを含む画像を抽出している。しかし、抽出部15は、表示要求で示される商品及び購入履歴取得部27によって特定された商品を含む画像を抽出するとともに、表示要求で示される商品を含むが、購入履歴取得部27によって特定された商品を含まない画像を抽出し、それぞれ抽出した画像を送信部18に送信してもよい。この場合には、送信部18は、表示要求で示される商品及び購入履歴取得部27によって特定された商品を含む画像が、表示要求で示される商品を含むが、購入履歴取得部27によって特定された商品を含まない画像よりも上位に表示されるように、これらの画像をユーザ端末Tuに送信してもよい。これにより、ユーザが興味を持つ商品の組合せの画像を優先的に表示させることができる。
【0142】
また、第7実施形態では、情報提供サーバ10Fが購入履歴に基づいて、ユーザが過去に購入した商品を含む画像を抽出しているが、情報提供サーバ10Fがユーザの閲覧履歴に基づいてユーザが過去に閲覧した商品を含む画像を抽出してもよい。この場合には、購入履歴記憶部19に代えて、ユーザの閲覧記録を記憶する閲覧履歴記憶部を備えることを要する。
【0143】
また、第1〜第7実施形態では情報提供サーバ10〜10Fが複数の記憶部を備えているが、これらの記憶部は情報提供サーバ10〜10F以外のサーバに設けられてもよい。また、複数の記憶部が一つにまとめられていてもよいし、一つの記憶部が複数の記憶部として分散して記憶されていてもよい。
【0144】
また、第1〜第7実施形態の情報提供サーバの機能は、任意に組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態及び第3実施形態の情報提供サーバの機能を組み合わせた場合には、抽出部15がコンテンツ情報記憶部14、及びコメント記憶部21から画像を抽出する。これにより、管理者によりコンテンツ情報記憶部14に登録された画像及びモデルユーザにより投稿された画像の双方からコンテンツを抽出して、そのコンテンツをユーザに提示することができる。また、第1実施形態及び第4実施形態の情報提供サーバの機能を組み合わせた場合には、抽出部15がコンテンツ情報記憶部14、及びコメント記憶部33から画像を抽出する。これにより、管理者によりコンテンツ情報記憶部14に登録された画像及びSNSユーザにより投稿された画像の双方からコンテンツを抽出して、そのコンテンツをユーザに提示することができる。また、例えば、情報提供サーバ10Dで示す判定部23を情報提供サーバ10〜10C、10E、10Fが備えていてもよい。
【0145】
また、判定部23が、画像が商品を使用されている場面を映した画像であるか否かを判定するタイミングは第5実施形態で述べたものに限られない。例えば、判定部23を情報提供サーバ10Bが備える場合、第三者端末Tpから画像が投稿されたタイミングで、この画像が商品を使用されている場面を映した画像であるか否かを判定してもよい。この場合には、判定部23は、コメント情報記憶部21に格納される画像に対し、当該画像が商品を着用している場面を映した画像である否かを関連付けて記憶してもよい。この場合には、抽出部15がコメント情報記憶部21から画像を抽出する際に、商品の着用画像のみに検索対象を絞るようにしてもよい。これにより、商品の表示要求を受信するたびに判定部23において判定処理を行う必要がなくなるため、情報提供サーバ10Bの演算負荷を小さくすることができる。
【0146】
また、第4、第5実施形態の抽出部15の画像抽出元は、SNSサーバに限定されず、ブログ等の任意の外部サーバであってもよい。また、情報提供サーバ10B〜10Dは、必ずしも報酬付与部22を備えていなくてもよい。更に、上記実施形態では、表示要求が1つの商品IDを含むものとして説明したが、表示要求が複数の商品IDを含んでいてもよい。また、表示要求が商品のカテゴリ等を示すクエリーであってもよい。