特許第5758840号(P5758840)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5758840
(24)【登録日】2015年6月12日
(45)【発行日】2015年8月5日
(54)【発明の名称】貼付紙とその貼付紙の水付け装置
(51)【国際特許分類】
   D21H 27/00 20060101AFI20150716BHJP
   D21H 21/14 20060101ALI20150716BHJP
   D21H 19/20 20060101ALI20150716BHJP
   D21H 19/10 20060101ALI20150716BHJP
   G09F 3/10 20060101ALI20150716BHJP
   G03G 7/00 20060101ALN20150716BHJP
【FI】
   D21H27/00 A
   D21H21/14 Z
   D21H19/20 B
   D21H19/10 B
   D21H19/20 A
   G09F3/10 A
   !G03G7/00 B
   !G03G7/00 101L
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-104491(P2012-104491)
(22)【出願日】2012年5月1日
(65)【公開番号】特開2013-231256(P2013-231256A)
(43)【公開日】2013年11月14日
【審査請求日】2012年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116862
【氏名又は名称】旭加工紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081514
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 一
(74)【代理人】
【識別番号】100082692
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵合 正博
(72)【発明者】
【氏名】中川 裕之
【審査官】 長谷川 大輔
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭57−070537(JP,A)
【文献】 特開2002−348798(JP,A)
【文献】 特開2000−170098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D21B1/00−1/38
D21C1/00−11/14
D21D1/00−99/00
D21F1/00−13/12
D21G1/00−9/00
D21H11/00−27/42
D21J1/00−7/00
G03G7/00
G09F1/00−5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷用紙の片面に再湿性接着剤を塗布し、他面に文字又は図形等の各種印刷を施す表面処理剤を塗布形成し、
前記再湿性接着剤として1m2あたり固形分8g〜20gのものを塗布し、
前記表面処理剤として1m2あたり固形分0.8〜5gのものを塗布形成することにより、
前記印刷用紙の外気湿度に対する伸長によるカールを防止したことを特徴とする貼付紙。
【請求項2】
前記再湿性接着剤が、前記各種印刷を施す場合のヒートカールに対しても前記表面処理剤の塗布により防止した請求項1に記載の貼付紙。
【請求項3】
前記印刷用紙が上質紙、コート紙、及びアート紙のいずれかであり、前記表面処理剤が完全鹸化品としてのポリビニルアルコール、酸化澱粉、アクリル系共重合樹脂、またはアクリル系複合体樹脂のいずれかで、前記再湿性接着剤が酢酸ビニル重合体、部分鹸化品としてのポリビニルアルコールとデキストリンの混合体、小麦粉澱粉、アクリル系共重合樹脂、またはアクリル系複合体樹脂のいずれかから選ばれたものである請求項1又は2に記載の貼付紙。
【請求項4】
前記請求項1乃至3のいずれかの貼付紙が、供給方向に2単位以上印刷された複数貼付紙であり、該複数貼付紙を多数枚積層する供給棚と、該供給棚から複数貼付紙を1枚ずつ搬送する搬送手段と、該搬送された複数貼付紙を搬送方向とはクロスする方向の設定箇所で1単位ずつ裁断するカッター手段と、該1単位ずつの貼付紙の前記再湿性接着剤側に水を付着する水付け手段とを組み合わせたものから成ることにより、前記水着した1単位の貼付紙をラベルやシールとしてダンボール等の被着体に貼付可能にしたことを特徴とする貼付紙の水付け装置。
【請求項5】
前記水付け装置に、同装置の各手段の稼働を自動又は手動の間欠運動に設定する選択ボタンと、前記稼働を開始又は停止するスイッチとを備えた請求項4に記載の貼付紙の水付け装置。
【請求項6】
前記搬送手段の送りスピードを低、又は高に選択するスピード調節スイッチを備えた請求項4又は5に記載の貼付紙の水付け装置。
【請求項7】
前記複数貼付紙の長さに応じて、1単位ずつカッター手段で裁断できるように前記複数貼付紙の長さ方向にラベル長さ設定と、そのラベルの長さ微調整との表示手段を備えた請求項4乃至6のいずれかに記載の貼付紙の水付け装置。
【請求項8】
前記カッター手段により、貼付紙を1単位ずつ切断する毎に枚数をカウントする枚数表示手段と、その表示手段に表れた枚数を0枚にクリアするクリアボタンとを備えた請求項4乃至7のいずれかに記載の貼付紙の水付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貼付紙、特に再湿性接着剤を塗布した貼付紙とその水付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現状のシールやラベルの貼付紙には、貼付紙の基材となる印刷用紙の片側に、剥離紙を積層した粘着性接着剤と、再湿性接着剤を塗布した二種類があり、これらの世界市場のシェアは、前者が99%で後者が1%程度である。その主な理由は、再湿性接着剤を用いた場合、紙の長手方向(供給方向)に複数連設したもの、すなわち複数貼付紙を、手により各単位毎に1枚ずつ切り離し、その1枚毎に接着剤面に水を付着してから、包装箱の所定位置に貼着するといった手間が掛かるのに対し、粘着性接着剤を用いる場合には、粘着性接着剤を覆った剥離紙を外すだけで包装箱等の被着体の所要箇所に貼着する方が手軽に用いられるといった事情による。
【0003】
ただ、粘着性接着剤を用いた貼着紙では、高コストにつく貼着剤だけでなく、その前に捨て去った剥離紙をゴミとして廃棄し、焼却しなければならず、その焼却によって多量のCO2の排出を招き、それは地球温暖化防止と云った観点からも大きな問題となっており、このことは大量に包装箱を消費する企業では特に切実である。
【0004】
そこで、本発明は、上記した従来の使用上の不便によって、結果的に高コストについた再湿性接着剤が、本来低コストの貼付紙であることを再考し、上記再湿性接着剤の欠点であった手で水を付けるといった作業効率の悪さを解決することが、その利用増大に繋がり、なによりも使用後回収して再生紙として再生できるといった再湿性接着剤を用いた貼付紙の本来の機能を生かすことに着目したものである。
一般に、印刷用紙の片面に再湿性接着剤を塗布した貼付紙を作るには長網抄紙機で漉いた幅1mで長さ8000mの印刷用紙の片面に再湿性接着剤を塗布してジャンボロールに2000m巻き取る。さらに、そのジャンボロールを例えば幅10cm、長さ500mにスリットし10個に小分けして小ロールに巻き取り、各巻き取った印刷用紙に文字または図形を印刷する。この印刷は、平版でのオフセット印刷の他に、輪転機による印刷、またはシール印刷機を利用したシール、ラベル印刷がある。
【0005】
ただ、従来の再湿性接着剤の貼付紙は、前記したように手間が掛かるといった欠点の他に、印刷用紙の片面に再湿性接着剤を塗布し、その後前記印刷時のヒートロールにより再湿性接着剤側が収縮し、しかも上記印刷後には大気の湿度により印刷用紙が伸長して貼付紙がカールしてしまい、そのために以下の不都合が生じた。
なお、このカールは、通常紙の長手方向、つまり抄紙機による紙走行方向に紙繊維が多く並んでいるために、この紙走行方向とはクロスして生じると通常考えられている(三菱重工技報Vol.34「紙層内の熱物質移動と紙変形に関する研究」)。
【0006】
このカール状になった再湿性接着剤を塗布した貼付紙をダンボール箱等の被着体の所定箇所に貼着する前に、再湿性接着剤に水を付着しなければならないが、前記カール状態を招いたことにより進行方向に歪みが生じて機械的に搬送して水付けをすることができないという問題があった。
【0007】
なお、下記の先行技術としての特許は、支持紙(印刷用紙)にプリンター用再湿性紙を用いる場合、プリンター内で高温になったヒートロールへの付着と、ヒートカール現象を防止するものの、そのために支持紙の片面上に合成高分子系再湿接着剤と湿熱付着防止剤、及びヒートカール調節剤とを塗布したものである。したがって、この発明は以下に述べる本発明のように、印刷用紙の片面にある再湿性接着剤とは反対面に表面処理剤を塗布している貼付紙と、機械的に再湿性接着剤上に水を付着して包装箱等の被着体の所定箇所に貼付することを可能にした装置により、貼付紙のカールを防止するものとはその目的はもちろん、片面にヒートカール調節剤等を重ねて塗布するといった構成上も、複雑で、コストも掛かる別異のものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第1752749号(特公平2−32620)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、印刷用紙に再湿性接着剤を塗布したものであっても、それが、上記したヒートカールによる再湿性接着剤の収縮するものや、大気中の湿気により印刷用紙が伸長することで、カールすることを防止して、機械により水に付着することを可能にせんとするものである。このことにより、再生紙として利用できる再湿性接着剤を用いた貼付紙を多量に用いることができるようにしたことにより、後で回収して再生紙としても用いることができるために、資源の有効利用を可能にしたものである。また、その貼付紙を機械的に水付けすることを可能にした貼付紙の水付け装置をも提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決したもので、その要旨は印刷用紙の片面に再湿性接着剤を塗布形成するとともに、他面に文字又は図形等の各種印刷を施す表面処理剤を塗布し、前記再湿性接着剤として1m2あたり固形分8g〜20gのものを塗布し、前記表面処理剤として1m2あたり固形分0.8〜5gのものを塗布形成することにより、外気湿度に対する前記印刷用紙の伸長による再湿性接着剤側へのカールを防止した貼付紙にある。
この場合、表面処理剤の上から輪転機による印刷をする際に生じるヒートカール現象をも、前記した再湿性接着剤の塗布面とは反対側に塗布した表面処理剤により、印刷用紙の伸長によるカールと併せて貼付紙のカールを防止できる。
【0011】
上記印刷用紙は、今までその片面上に再湿性接着剤を塗布し、他面に文字、図形等の各種印刷を施してシールやラベル等に用いられているが、本発明では、印刷用紙の上に表面処理材を層状に塗布して、上記印刷を施している。この場合、印刷用紙面の他面に再湿性接着剤を塗布形成すると、輪転機によるヒートカールにより熱収縮する場合と、外気中の湿気により常に該印刷用紙が伸長とにより、貼付紙全体が内側にカールしてしまうが、本発明では再湿性接着剤とは反対側の印刷用紙面に表面処理剤を施しておくことで、前記カールを防止している。
【0012】
また、前記表面処理剤として1m2あたり固形分0.8〜5gのものを10重量%とし、これに90重量%の水で溶いているが、固形分としては完全鹸化品(鹸化度mol:86.5〜89%)としてのポリビニルアルコール(PVA)、酸化澱粉、アクリル系共重合樹脂、アクリル系複合体樹脂のいずれかのものであり、前記再湿性接着剤が1m2あたり固形分8g〜20gのものを40重量%とし、残りの60重量%を水で溶いたもので、その固形分が酢酸ビニル重合体、部分鹸化品(鹸化度mol:98〜99%)としてのポリビニルアルコール(PVA)とデキストリンの混合体、小麦粉澱粉、アクリル系共重合樹脂、アクリル系複合体樹脂のいずれかを選択して用いる。
なお、実験によれば、上記表面処理剤を1m2あたり0.8〜1.2gの固形分を10重量%とし、これに対しての水90重量%の水で溶いたものを試作して用いた。再湿性接着剤は1m2あたり12〜14gの固形分40重量%に対して水60重量%で溶いたものを塗布したものを用いることで十分効果があることが判った。
【0013】
さらに、上記本発明の貼付紙の水付け装置には、ラベルやシールを一定間隔で複数印刷した貼着紙(例えば5枚あれば5単位)を長手方向、すなわち紙の供給方向に2単位以上ある複数貼付紙を多数枚積層している供給棚と、その供給棚から複数貼付紙を1枚ずつ引き出して搬送する搬送手段と、その搬送手段で搬送された1枚の複数貼付紙を搬送方向とクロスする設定箇所に1単位ずつ裁断するカッター手段と、貼付紙の再湿性接着剤側に水を付ける水付け手段とを備えており、これらにより、再湿性接着剤側に水を付けた1単位の貼付紙を得ることができるようにしたものである。
【0014】
前記貼付紙の水付け装置に備えている、搬送手段とカッター手段、及び水付け手段における間欠的稼動を自動か手動に選択できる選択手段を備えることもできる。
【0015】
前記搬送手段の送りスピードを、低、中、又は高のいずれかに選択することができるスピード調節スイッチを備えることもできる。
【0016】
前記搬送方向とクロスして複数貼付紙を裁断するカッター手段には、1単位当たりの貼付紙の搬送方向の長さに応じて、その長さ表示手段と前後調整手段とを備えることも可能である。
【0017】
前記カッター手段により切断された1単位の貼付紙の枚数を表示する枚数表示手段と、その枚数を0枚にクリアするクリアボタンとを備えることもできる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の貼付紙によれば、印刷用紙の片面に再湿性接着剤を塗布し、他面の文字や図形等の各種印刷下に表面処理剤を層状に形成しておき、前記印刷用紙の大気中の湿気による伸長を、前記表面処理剤の塗布により前記貼付紙の両面側の伸縮率を均等にすることで、貼付紙全体のカールを防止することができ、再湿性接着剤に水を塗布する際に供給棚からロール等の搬送手段によりスムースに搬送することを可能にした。
また、前記カールの防止には、前記輪転機により再湿性接着剤のヒートカール現象をも防止することができる。
さらに、上記カールを防止した貼付紙を供給方向に2単位以上印刷した複数貼付紙を供給棚に多数枚積層しておき、これら貼付紙の1枚ずつを搬送手段で搬送し、その複数貼付紙の搬送方向とはクロスしてカッター手段により1単位ずつの貼付紙に裁断し、さらにその裁断後に1単位の貼付紙の片面にある再湿性接着剤に水を付着することにより、ダンボール等の被着体の所定の箇所にラベルやシールを貼り付けることができるようにした。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明である貼付紙の断面説明図である。
図2】本発明の貼付紙の製造装置の概念説明断面図である。
図3図2のラベルカッターを省略した、同図の左斜視図である。
図4図2図3の装置のコントロールを操作する表示部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の貼付紙には、印刷紙の片面に再湿性接着剤を、他面における各種印刷を施した下面に表面処理剤をそれぞれ塗布し、その再湿性接着剤の印刷による収縮と印刷用紙の伸長によって貼付紙の両面の伸縮率を略均等にしたものである。
【0021】
また、本発明の貼付紙の水付け装置には、前記した貼付紙の供給方向に同じ印刷が2以上印刷された(2単位以上の印刷)複数貼付紙を多数枚積層しておく供給棚と、その供給棚から1枚ずつローラ等で搬送する搬送手段と、その1枚ずつ搬送された複数枚の貼付紙を搬送方向とクロスして1単位ずつの貼付紙に裁断するカッター手段と、1単位ずつの貼付紙の再湿性接着剤に水を付着する水付け手段とを備えることにより、1単位の貼付紙を被着体の所定箇所へ貼付可能にしたものである。
【実施例】
【0022】
実施例1
本発明の好ましい貼付紙5の実施例は、図1に示すように、上質紙からなる印刷用紙1の下面全体に再湿性接着剤2としての酢酸ビニル重合体を1m2あたり10gの固形分40重量%に対して水60重量%で溶いたものを塗布し、また上面全体に表面処理剤3としての完全鹸化品であるポリビニルアルコール(PVA)1gを固形分10重量%に対して90重量%の水で溶いたもので塗布形成されており、この表面処理剤3上に「こわれ物注意」の文字ラベルの印刷4が施されている。
これによって得られた貼付紙では、仕上げ後の待機による湿度によってもカール現象は生じなかった。
【0023】
なお、表面処理剤が上記完全鹸化品のポリビニルアルコールの他に、酸化澱粉、アクリル系共重合体樹脂、アクリル系複合体樹脂のいずれであっても、1m2あたり0.8g〜5gの固形分、より好ましくは0.8g〜1.2gの固形分を、水と10:90の割合で用いることができる。また、再湿性接着剤が上記酢酸ビニル重合体の他に、部分鹸化品のポリビニルアルコールとデキストリンの混合体、小麦粉澱粉、アクリル系共重合樹脂、アクリル系複合体樹脂のいずれにおいても、1m2あたり8g〜20gの固形分、より好ましくは12g〜14gの固形分を水と4:6の割合で用いることもできる。
【0024】
実施例2
別の本発明である貼付紙の水付け装置14としては、図2乃至図4に示す機械装置を用いる。
図2は、右側矢印で示す紙走行方向に一定間隔で5組(5単位)連続して印刷されたラベルの複数貼付紙5を傾斜した供給棚6上に載置している。この供給棚6の複数貼付紙5の先方には、前後において搬送手段として上下各1対の駆動ローラ7,7’と案内ローラ8,8’が存在する。搬送手段の前方に、定時間隔で上下するカッター手段としてのラベルカッター9が備えられ、そのカッターにより複数貼付紙が1単位(一枚)の貼付紙5’に切断されるが、その切断と同時かその前に水付け手段である水付け装置21としての水付けブラシ10により再湿性接着剤2に水が付着するようにしている。
【0025】
図3は、図2を左側から見た概念図であり、この図には図2に記載されていない、水付けブラシ10に水を供給する水タンク11と、複数貼付紙5の側部に存在するホール又は印刷印等をセンサー19で確認して上下する前記ラベルカッター9とを設けており、前記センサー19で確認された複数貼付紙5を、1単位の貼付紙5’に裁断できるようにしている。
【0026】
図4は、図2図3の筐本体の適所に表示した前記搬送手段とカッター手段を(図示しない)コントローラにより間欠運動させる表示板であり、これらを選択してタッチすることにより、搬送手段(ローラ7,7’,8,8’)とカッター手段(ラベルカッター9)を間欠的に稼動する。この稼動には、START(開始)とSTOP(停止)の稼動スイッチ12で本発明の貼付紙5の水付け装置21を操作し、そのうち、搬送手段は、オート(自動)とマニュアル(手動)とのスイッチ13を選択し、送りスピード14を低速(毎秒2〜3cm)、中速(毎秒4〜5cm)、高速(毎秒6〜7cm)の中から選択する。また、水付け手段としては、水タンク11から水付けブラシ10へ水を供給するようにしておくこともできる。そして、ラベルの貼付紙は種類により供給方向の長さが異なる場合は、ラベル長さ設定のスイッチ15と左又は右方向にラベル長さ微調整16とにより送り長さを調整する。さらに、カッター手段としてのラベルカッター9により供給方向とクロスして複数貼付紙を1単位ずつ切断する毎に枚数をカウントする枚数カウンター17として枚数表示手段と、その枚数表示をクリア手段18で0枚から再カウントできる表示手段が取り付けられている。
【0027】
つぎに、本発明の貼付紙を複数貼付紙にして使用する貼付紙の水付け装置について説明する。
まず、表示板にあるSTART(開始)とSTOP(停止)とからなる稼動スイッチ12のうちSTARTボタンを押すとともに、オート(自動)とマニュアル(手動)から稼動方法を選択する。
これにより、貼付紙の水付け装置21を自動的に稼動し、現在複写機やファクシミリ等で周知技術として選択されている左方向に傾斜している供給棚6上に、一定間隔で5枚連設したラベル(図1の貼付紙5が左右方向に5枚連続してある)を多数枚積層しておく。この場合、ラベルの幅方向の長さに応じて、搬送方向とはクロスしてラベルサイズ調整20により調整する。
つぎに、前記供給棚6から受け取った一枚の複数貼付紙は、上下ローラ7,7’と8,8’により右方向から左方向へ搬送される。この場合、本発明の複数の貼付紙5は、表面処理剤3により、元来印刷用紙1にある紙の走行方向とクロスしてカールさせていたことを防止した。
搬送された複数貼付紙5間の中間を、マニュアル用センサー19で前記中間にあるホール(図示せず)により判別し、複数貼付紙5の搬送を一時中断して、ラベルカッター9を下ろして、1単位(一枚)の貼着紙に裁断する。
裁断された貼着紙は、水付けブラシ10によって再湿性接着剤2に水が付着され、被着体であるダンボール箱の表面に貼り付けられる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この発明の貼付紙は、再湿性接着剤を塗布した面と反対側に表面処理剤を形成していることで、印刷用紙の伸長、及び再湿性接着剤の熱収縮により、多くの繊維方向の流れとクロスする方向(本発明では複数貼付紙の幅方向)にカールしない。そのために、供給棚に載置した複数貼付紙の一枚一枚が搬送手段としてのロール7,7’と8,8’の挟着方向が上方から見て左右に横振れすることなく、次から次へと搬送し、再湿性接着剤に水を自動的に塗布することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 印刷用紙
2 再湿性接着剤
3 表面処理剤
4 印刷
5 複数貼付紙
5’ 1枚の貼付紙
7,7’ 駆動ローラ
8,8’ 案内ローラ
9 ラベルカッター
10 水付けブラシ
図1
図2
図3
図4