(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
親機と子機を有する通信システムにおいて、子機が親機と通信を行う際に、子機が親機の識別子、暗号化キーを親機に通知し、親機において認証し、通信を開始することがある。例えば、無線LAN(Local Area Network)において、無線LANアクセスポイント機器と無線LANクライアント機器が通信を行う際にも、同様の処理が行われる。すなわち、無線LANクライアント機器は、無線LANアクセスポイント機器のESSID(Extended Service Set IDentifier)、暗号化方式、暗号化キーなどの接続設定情報を無線LANアクセスポイント機器に通知して認証を行い、通信を開始する。ここで、無線LANアクセスポイント機器を介して無線LANクライアント機器が通信を行うことを、インフラストラクチャーモードという。
【0003】
したがって、無線LANクライアント機器から無線LANアクセスポイントに接続するためには、無線LANクライアントのESSIDや暗号化キー、暗号化方式などの接続設定情報を、あらかじめ何らかの方法で取得する必要がある。
【0004】
特許文献1には、無線LANのアドホックモードでの接続設定情報を取得する方法が記載されている。
図8は、特許文献1に記載の無線通信システムの構成を示すブロック図である。特許文献1に記載の無線通信システムは、アドホック接続設定情報配布装置910と、無線通信システムの端末装置921,922から構成されている。アドホック接続設定情報配布装置910は、制御部911と、無線利用状況サーチ部912と、アドホック接続設定情報生成部913と、アドホック接続設定情報配布部914を備える。また、アドホック接続設定情報配布装置910は、アドホック接続設定情報設定部915と、無線経由通知受信部916と、無線インタフェース部917と、赤外線通信部918を備える。ここで、アドホックモードとは、無線LANによる接続の一種であり、無線LANアクセスポイント機器を介さずに無線LANクライアント機器同士が直接無線にて接続することを指している。
【0005】
アドホック接続設定情報配布装置911は赤外線通信部918を介して端末装置921,922に対してアドホック接続設定情報を常時配布している。したがって、ユーザがアドホック接続設定情報配布装置910からいつでもアドホック接続設定情報を取得することができる。端末装置921,922はアドホック接続設定情報配布装置910から取得したアドホック接続設定情報を自動設定することで、同じアドホックネットワークの設定を共有することができる。また、端末装置922からアドホック接続設定情報変更依頼を取得すると、配布するアドホック接続情報が変更されるため、ユーザを限ったアドホックネットワークを形成することが可能となる。
【0006】
ここで、特許文献1には、赤外線通信部918に代わる情報配信媒体として、可視光、Bluetooth(登録商標)、非接触IC(Integrated Circuit)カード、QR(Quick Response)コード(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどを用いることも可能であることが記載されている。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1の実施形態]
以下に、
図1乃至5を参照し、本発明の第1の実施形態に係る通信機器について、説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る通信機器100のブロック図である。第1の実施形態に係る通信機器100は、第1通信手段110と、情報を記憶する記憶手段112と、第1通信手段110及び記憶手段112を制御する第1制御手段111を備える。
【0017】
第1通信手段110は、通信先と通信することができる通信手段であればいずれでも採用することができる。例えば、無線LANに準拠した通信を行うことが出来る無線通信手段を用いることができる。
【0018】
情報を記憶する記憶手段112は、情報を記憶する種々の記憶手段を用いることができ、例えばフラッシュメモリーやハードディスクなどを用いることができる。記憶手段112には、第1通信手段110を識別する識別情報を少なくとも含む接続設定情報が記憶される。例えば、通信機器100が無線LANに準拠した無線LANアクセスポイント機器である場合は、ESSIDが識別情報に相当する。接続設定情報としては、ESSIDの他にも、通信内容を暗号化する暗号化方式、例えば、WEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)などの別や、暗号化キーを含むことができる。
【0019】
第1制御手段111は、種々のマイコンを用いることができ、以下の処理を行う。
図2は、第1の実施形態に係る通信機器100における、第1制御手段111による二次接続設定情報の生成プロセスを示すフローチャートである。まず、第1制御手段111は、接続設定情報が変更されたか判断する(S11)。接続設定情報は、ユーザーによって任意に変更されても良いし、自動的に変更されるものであっても良い。接続設定情報が変更されると(S11,YES)、所定の条件に基づいて、接続設定情報を変換した二次接続設定情報を生成する(S12)。所定の条件とは、例えば所定の文字列を付加するものでも良いし、所定の文字列を用いて変換するものでもよい。所定の文字列は、任意に設定することもできるし、乱数を用いても良い。第1制御手段111は、変更後の接続設定情報と、生成した二次接続設定情報とを、記憶手段112に記憶させる(S13)。
【0020】
以後、通信機器100は、接続設定情報と、生成した二次接続設定情報を通信機器100の接続設定情報として用いる。例えば、通信機器100が無線LANに準拠した無線LANアクセスポイント機器である場合は、変更後のESSID、暗号化方式、暗号化キーと、所定の条件に基づいて変換された変更前のESSID、暗号化方式、暗号化キーで動作するマルチESSIDの状態になる。なお、所定の条件に基づいて変換された変更前のESSIDは、第1通信手段110の通信先に送信を行わない、ステルスESSIDとすることができる。
【0021】
次に、第1通信手段110と第1通信手段110の通信先が通信を確立する際の第1制御手段111の動作について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る通信機器100における、第1制御手段111による通信を確立する際の動作を示すフローチャートである。
【0022】
まず、第1通信手段110の通信先から、接続を要求する接続要求信号を受信したか確認する(S21)。接続要求信号の受信を確認できない場合は(S21,NO)、S21の確認を繰り返す。接続要求信号の受信を確認できた場合は(S21,YES)、接続要求信号に含まれる接続設定情報が、記憶手段112に記憶された接続設定情報と一致するかを確認する(S22)。例えば、接続設定情報に含まれる識別情報を少なくとも確認する。無線LANの場合、接続要求信号に含まれるESSIDと、記憶手段112に記憶されたESSIDが一致するかを確認する。また、暗号化方式、例えば、WEP、WPA、WPA2などの別や、暗号化キーの一致を確認しても良い。
【0023】
接続設定情報が一致した場合は(S22,YES)、接続要求信号を送信した第1通信手段の通信先と通信を確立し(S23)、確立できなければ(S23,NO)通信の確立を再度試み、確立できれば(S23,YES)、制御を終了する。接続設定情報が一致しない場合は(S22,NO)、接続要求信号に含まれる接続設定情報が、記憶手段112に記憶された二次接続設定情報と一致するかを確認する(S24)。一致しない場合(S24,NO)は、接続要求信号を送信した第1通信手段110の通信先との通信を断念し、再び接続要求信号の受信を待つ(S21)。一致する場合は(S24,YES)、変更後の接続設定情報を送信し(S25)、再び接続要求信号の受信を待つ(S21)。変更後の接続設定情報は、暗号化して送信しても良い。第1通信手段110の通信先が、第1通信手段110がS25で送信した接続設定情報を含む接続要求信号を送信してきた場合は(S21,YES)、接続要求信号に含まれる接続設定情報が、記憶手段112に記憶された接続設定情報と一致する(S22,YES)。したがって、接続要求信号を送信した第1通信手段の通信先と通信の確立を試み(S23)、確立できなければ(S23,NO)通信の確立を再度試み、確立できれば(S23,YES)、制御を終了する。
【0024】
以上のように、第1の実施形態に係る通信機器100によれば、情報配信媒体としてQRコードのような一度印字が行われると配信内容を随時変更することができない情報配信媒体を用いた場合でも、最新の接続設定情報を取得することができる。すなわち、第1通信手段110と第1通信手段110の通信先で、接続設定情報を変換する所定の条件を共有していれば、たとえ接続設定情報が変更された場合でも、二次接続設定情報を用いて通信を行うことができる。この二次接続設定情報を用いた通信により、変更後の接続設定情報を第1通信手段110の通信先に伝えることができ、第1通信手段110の通信先において接続設定情報を手動で入力したりする煩雑な作業が必要無くなる。
【0025】
また、接続設定情報を変換する所定の条件を知らない第1通信手段110の通信先は、二次接続設定情報を生成することができない。したがって、例えば不正アクセスを試みる第1通信手段110の通信先に対抗するため、接続設定情報を変更した場合でも、不正アクセスを試みる第1通信手段110の通信先は二次接続設定情報を取得することができない。第1の実施形態に係る通信機器100によれば、不正でない第1通信手段110の通信先の接続設定情報変更という煩雑な作業を解消しつつ、不正な第1通信手段110の通信先の通信を遮断することができる。
【0026】
次に、本発明の第1の実施形態に係る通信機器を用いた通信システムの一例について、説明する。
図4は、第1の実施形態に係る通信機器を用いた通信システムの一例を示すブロック図である。通信機器100、第1通信手段110、第1制御手段111、記憶手段112は、
図1で示した構成と同じである。また、第1制御手段111の動作についても、
図2及び3で示された動作と同じである。
図4では、さらに、クライアント通信機器200を含む。クライアント通信機器200は、第1通信手段110と通信可能な第2通信手段210と、第2通信手段210を制御する第2制御手段211を備える。
【0027】
第2通信手段210は、通信先と通信することができる通信手段であればいずれでも採用することができる。また、第1通信手段110と通信をすることができる。例えば、無線LANに準拠した通信を行うことが出来る無線通信手段を用いることができる。
【0028】
また、第2制御手段211は、種々のマイコンを用いることができ、第1通信手段110と通信を確立するために、以下の処理を行う。
図5は、第2制御手段211の動作を示すフローチャートである。まず、第2制御手段211は、接続設定情報を取得する(S31)。接続設定情報は、通信機器100の記憶手段112に記憶されている接続設定情報と同じ接続設定情報をあらかじめ図示しない記憶手段に記憶させておいたものを用いても良いし、ユーザが任意で入力したものでも良い。
【0029】
第2制御手段211は、取得した接続設定情報を含む接続要求信号を生成し、第2通信手段210を介して第1通信手段110に送信する(S32)。
図3で示したように、第1通信手段110側の記憶手段112に記憶された接続設定情報と、第2通信手段210が送信した接続要求信号に含まれる接続設定情報が一致した場合は、通信が確立される(S33,YES)。
【0030】
一方で、通信が確立できない場合は(S33,NO)、第2制御手段211は、二次接続設定情報を生成する(S34)。二次接続設定情報の生成は、通信機器100と同じ所定の条件を用いて行う。所定の条件は、あらかじめ図示しない記憶手段に記憶させておいても良いし、ユーザーが入力しても良い。生成した二次接続設定情報を含む接続要求信号を第2通信手段210を介して第1通信手段110に送信する(S35)。
図3で示したように、第1制御手段111は、記憶手段112に記憶された二次接続設定情報と第2通信手段210が送信した接続要求信号に含まれる二次接続設定情報の一致を確認する。一致が確認された場合は、第1通信手段110を介して、変更後の接続設定情報を第2通信手段210に送信する。
【0031】
クライアント通信機器200側では、変更後の接続設定情報を第2通信手段210を介して受信できたか確認を行う(S36)。受信が確認された場合は(S36,YES)、第1通信手段110との通信を一度切断し、第2通信手段210が受信した接続設定情報を含む接続要求信号を生成して第2通信手段210を介して送信する(S32)。
図3で示したように、第1通信手段110側の記憶手段112に記憶された接続設定情報と、第2通信手段210が送信した接続要求信号に含まれる接続設定情報が一致した場合は、第1通信手段110との通信が確立され(S33,YES)、処理を終了する。なお、通信が確立できないとの判断は、例えば、通信が確立できない状態が所定時間継続した場合に行うことも出来る。
[第2の実施形態]
図6及び
図7を用いて、第2の実施形態に係る通信機器について説明する。
図6は本発明の第2の実施形態に係る通信機器100のブロック図である。第2の実施形態に係る通信機器100は、第1の実施形態と同様に、第1通信手段110、記憶手段112及び第1制御手段111を備える。また、第1制御手段111の動作についても、
図2及び3で示された動作と同じである。第2の実施形態に係る通信機器100は、さらに、識別子表示部113を備える。
【0032】
識別子表示部113は、接続設定情報を格納している識別子が印字されている構成を有する。識別子としては、接続設定情報の内容をそのまま文字列で印字したものでもよいし、接続設定情報を表す一次元バーコードや、QRコードをはじめとした二次元バーコード、接続設定情報を格納したRFIDなどを用いることができる。例えば、工場出荷時に記憶手段112に記憶されるESSIDや暗号化方式、暗号化キー等の接続設定情報と同じ接続設定情報をQRコードに格納し、通信機器100の筐体に印字したり、シールとして貼り付けておく構成とすることができる。
【0033】
以上の構成を有することにより、第1通信手段110の通信先が識別子表示部113の識別子を読み取ることにより、接続識別情報113を取得することができる。第1通信手段110の通信先において、入力の手間を省くことができ、第1通信手段110の通信先の利用者の利便に資する。
【0034】
なお、識別子には、所定の条件を表す情報を格納させておいても良い。例えば、所定の文字列を格納しておき、第1通信手段110の通信先がこれを読み取ることにより、所定の条件を通信機器100と共有することができるようにしても良い。このような構成を有することにより、所定の条件を手動で入力する必要がなくなるだけでなく、通信機器100の識別子を読み取ることが出来ない者による不正アクセスを防止することもできる。
【0035】
次に、本発明の第2の実施形態に係る通信機器100を用いた通信システムの一例について、説明する。
図7は、第2の実施形態に係る通信機器100を用いた通信システムの一例を示すブロック図である。通信機器100の第1通信手段110、第1制御手段111、記憶手段112、識別子表示部113、クライアント通信機器200の第2通信手段210、第2制御手段211は、
図6と同様である。
図7の第2の実施形態に係る通信機器100を用いた通信システムの一例では、さらに、識別子表示部読取手段212を備える。識別子表示部読取手段212は、識別子表示部113を読み取ることができるバーコードリーダーや、撮像素子、RFIDリーダーを用いることができる。
【0036】
例えば、クライアント通信機器200に搭載されている撮像素子でQRコードを読み込み、読み取ったQRコードの復元を行う。復元した情報は第2制御手段211に送られ、復元された情報に含まれるESSID、暗号化方式及び暗号化キーなどからなる接続設定情報を抽出する。以上のようにして、第2制御手段は、接続設定情報を取得することができる。
【0037】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0038】
[付記1]
第1通信手段と、
前記第1通信手段を識別する識別情報を少なくとも含む接続設定情報を記憶する記憶手段と、
前記接続設定情報が変更されると、変更後の前記接続設定情報と、変更前の前記接続設定情報を所定の条件で変換した二次接続設定情報を、前記記憶手段に記憶し、
前記第1通信手段の通信先から接続を求める接続要求信号に含まれる前記接続設定情報が、前記記憶手段に記憶される前記接続設定情報と一致する場合は、前記第1通信手段の通信先と通信を確立するように前記第1通信手段を制御し、
前記接続要求信号に含まれる前記接続設定情報が、前記接続設定情報と一致せず、前記二次接続設定情報と一致する場合は、前記記憶手段に記憶された変更後の前記接続設定情報を前記記憶手段から読み出し、前記第1通信手段の通信先に送信するように前記第1通信手段を制御する第1制御手段を備える、
通信機器。
【0039】
[付記2]
付記1に記載の通信機器であって、さらに、
前記接続設定情報を格納している識別子が印字されている識別子表示部を備えることを特徴とする、通信機器。
【0040】
[付記3]
付記2に記載の通信機器であって、
前記記憶手段には、所定の文字列が記憶され、
前記識別子表示部の識別子には、前記所定の文字列が格納され、
前記第1制御手段は、前記所定の文字列を用いて前記所定の条件での変換を行うことを特徴とする、
通信機器。
【0041】
[付記4]
付記1乃至3のいずれか1項に記載の通信機器であって、
前記第1通信手段は、
前記二次接続設定情報に含まれる前記識別情報を、前記第1通信手段の通信先に秘匿することを特徴とする、
通信機器。
【0042】
[付記5]
付記1乃至4のいずれか1項に記載の通信機器であって、
前記第1制御手段は、
前記変更後の前記接続設定情報を暗号化し、前記第1通信手段の通信先に送信するように前記第1通信手段を制御することを特徴とする、
通信機器。
【0043】
[付記6]
付記1乃至5のいずれか1項に記載の通信機器であって、
前記接続設定情報は、さらに、通信内容を暗号化する暗号化方式及び暗号化キーを含むことを特徴とする、通信機器。
【0044】
[付記7]
付記2乃至5のいずれか1項に記載の通信機器であって、
前記識別子は、二次元バーコードであることを特徴とする、通信機器。
【0045】
[付記8]
第2通信手段と、
前記第2通信手段の通信先を識別する識別情報を少なくとも含む接続設定情報を含む接続要求信号を前記第2通信手段を介して前記第2通信手段の通信先に送信し、
前記第2通信手段の通信先と通信を確立できない場合は、前記接続設定情報を所定の条件で変換した二次接続設定情報を生成し、
前記二次接続設定情報を含む前記接続要求信号を、前記第2通信手段を介して前記第2通信手段の通信先に送信し、
前記第2通信手段を介して前記接続設定情報を受信すると、受信した前記接続設定情報を含む前記接続要求信号を、前記第2通信手段を介して、前記第2通信手段の通信先に送信するように制御する第2制御手段を備える、
通信機器。
【0046】
[付記9]
付記8に記載の通信機器であって、さらに、
前記第2通信手段の通信先が備える、前記接続設定情報を格納している識別子が印字されている識別子表示部を読み取って、識別子に格納された前記接続設定情報を取得する、識別子表示読取手段を備えることを特徴とする、
通信機器。
【0047】
[付記10]
付記9に記載の通信機器であって、
前記識別子表示部の識別子には、所定の文字列が格納され、
前記識別子表示読取手段は、識別子に格納された前記所定の文字列を取得し、
前記第2制御手段は、前記所定の文字列を用いて前記所定の条件での変換を行うことを特徴とする、
通信機器。
【0048】
[付記11]
付記1乃至7のいずれか1項に記載の通信機器と、
付記8に記載の通信機器を備え、
前記第1通信手段の通信先は、前記第2通信手段であり、
前記第2通信手段の通信先は、前記第1通信手段であることを特徴とする、
通信システム。
【0049】
[付記12]
付記2乃至7のいずれかに記載の通信機器と、
付記9に記載の通信機器を備え、
前記第1通信手段の通信先は、前記第2通信手段であり、
前記第2通信手段の通信先は、前記第1通信手段であることを特徴とする、
通信システム。
【0050】
[付記13]
付記3乃至7のいずれか1項に記載の通信機器と、
付記10に記載の通信機器を備え、
前記第1通信手段の通信先は、前記第2通信手段であり、
前記第2通信手段の通信先は、前記第1通信手段であることを特徴とする、
通信システム。
【0051】
[付記14]
第1通信手段を識別する識別情報を少なくとも含む接続設定情報を記憶し、
前記接続設定情報が変更されると、変更後の前記接続設定情報と、前記識別子に格納された変更前の前記接続設定情報を所定の条件で変換した二次接続設定情報を、前記記憶手段に記憶し、
前記第1通信手段の通信先から接続を求める接続要求信号に含まれる前記接続設定情報が、前記記憶手段に記憶される前記接続設定情報と一致する場合は、前記第1通信手段の通信先と通信を確立するように前記第1通信手段を制御し、
前記接続要求信号に含まれる前記接続設定情報が、前記接続設定情報と一致せず、前記二次接続設定情報と一致する場合は、前記記憶手段に記憶された変更後の前記接続設定情報を前記記憶手段から読み出し、前記第1通信手段の通信先に送信するように前記第1通信手段を制御する、
通信機器の制御方法。