【文献】
加藤 岳久,岡田 光司,吉田 琢也,“プライバシを保護する匿名認証システムの開発”,コンピュータセキュリティシンポジウム 2003,日本,社団法人情報処理学会,2003年10月29日,第2003巻,第15号,p.569−574
【文献】
田中 俊昭,羽田 知史,山田 満,“WWWにおけるICカード認証に関する一検討”,情報処理学会第53回(平成8年後期)全国大会講演論文集(3),日本,社団法人情報処理学会,1996年 9月 4日,1J−6,p.3−363〜3−364
【文献】
岡田 光司,吉田 琢也,加藤 岳久,“計算能力の低いデバイスに適したグループ署名方式”,2005年 暗号と情報セキュリティシンポジウム SCIS2005 予稿集付録CD−ROM,日本,2005年 1月25日,3F1−5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記メッセージ1、メッセージ3およびメッセージ4はそれぞれオプションテキストを備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の匿名エンティティの認証方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施方法に関するエンティティは、認証エンティティAとB、第1グループと第2グループおよび高信頼第三者TP(Trusted third Party)を備える。
エンティティAとBは、それぞれ第1グループと第2グループ内に位置し、各自が位置するグループのメンバーである。
高信頼第三者TPは、認証エンティティAとBおよび第1グループと第2グループの高信頼第三者であり、エンティティに認証サービスを提供する。
認証前に、エンティティAとBは、各自自身のプライベートキーを有し、第1グループと第2グループは、各自自身のグループパブリックキーを有し、エンティティAとBは、自身のプライベートキーが生成する署名を利用し、各自が位置するグループのパブリックキーを用いることができ、検証を行う。
【0018】
理解し易くするため、以下のようにシンボルを定義する。
【0019】
GAは、第1グループの指定子を表し、GBは、第2グループの指定子を表し、Val身分
GXは、グループGX(第1グループまたは第2グループ)のライセンスCert
GX(Xは、AまたはBを代表し、Aは、エンティティAを示し、Bは、エンティティBを表す。以下、同)の有効性を表す;PublicKey
GXをグループGXのパブリックキーとする;I
GXをグループGXの身分識別子とし、ライセンスCert
GXまたはグループの指定子とすることができる;Res
GXは、グループGXの検証結果を表し、ライセンスCert
GXおよびその有効性Val身分
GXにより構成されるか、または、グループGXおよびそのパブリックキーPublicKey
GXにより構成される;Tokenをトークンフィールドとする;sS
Y(M)は、YのメッセージMに対する署名(Yは、AまたはBまたはTを代表し、Tは、高信頼第三者TPを表す。以下、同)とする;Textをオプションテキストとする。
【0020】
本発明の実施形態に係る匿名エンティティ認証方法は、以下のステップ1)から6)を備える。
【0021】
1)エンティティAは、エンティティBへエンティティAが生成するランダム数R
Aを備えるメッセージ1を送信する。
【0022】
2)エンティティBがメッセージ1を受信後、エンティティAへ第2グループの身分識別子I
GBとトークンフィールドTokenBAを備えるメッセージ2を返送する。
前記TokenBAは、エンティティBの少なくともGBおよびR
Aのメッセージに対する署名を含み、エンティティBは、第2グループに位置する。
【0023】
3)エンティティAがメッセージ2を受信後、高信頼第三者TPへI
GBを備えるメッセージ3を送信する。
【0024】
4)高信頼第三者TPがメッセージ3を受信後、前記I
GBに基づき第2グループの合法性を検証する。
【0025】
5)高信頼第三者TPが第2グループの合法性を検証後、エンティティAへ第2グループの検証結果Res
GBを備えるメッセージ4を返送する。
【0026】
6)エンティティAがメッセージ4を受信し、かつメッセージ4が有効であると検証後、メッセージ4における検証結果Res
GBおよび前記トークンフィールドTokenBAに基づき、エンティティBの身分を認証する。
【0027】
本発明の実施形態において、まず、メッセージ4が有効か否かを確認する。
即ち、メッセージ4の高信頼第三者の身分が合法か否か、および、メッセージの内容が正確か否かを送信する。
メッセージ4が有効であると確認する場合、メッセージ4における検証結果Res
GBに基づき、第2グループ身分が合法か否かを確認できる。
これにより、高信頼第三者認証エンティティが位置するグループの検証結果を介して、認証エンティティ署名の検証を完了でき、認証エンティティ身分認証を完了する。
全ての認証過程において、認証エンティティの身分情報の公開とピアへの転送は必要ないため、認証エンティティの身分情報がさらされることを避ける。
本発明の実施形態は、伝統的なエンティティ認証メカニズムと比べて、認証エンティティ身分情報を保護できる匿名エンティティ認証メカニズムを定義する。
【0028】
6)メッセージ4における検証結果Res
GBおよび前記トークンフィールドTokenBAに基づき、エンティティBの身分を認証する。
当該方法は、好ましくは、以下のステップ6.2)と6.3)を備える。
【0029】
6.2)エンティティAは、第2グループの検証結果Res
GBを獲得する。
もし、Res
GBに基づき第2グループが合法であると確認すれば、ステップ6.3)を実行する。
第2グループが合法でなければ、エンティティAは、エンティティBの身分認証を完了し、エンティティAは、エンティティBの身分は非合法であると確認する。
【0030】
6.3)エンティティAは、第2グループのパブリックキーPublicKey
GBを獲得する。
メッセージ2におけるTokenBAのエンティティBの署名を検証し、かつ、メッセージ1におけるランダム数R
AとTokenBAのエンティティBの署名に備えるランダム数R
Aが一致するか否かを照合し、エンティティBの身分認証を完了する。
もし、エンティティBの署名が正確であり、かつ、メッセージ1におけるR
AとエンティティBに備える署名のR
Aが一致する場合、エンティティBの身分は合法であると確認する。一致しなければ、非合法である。
【0031】
好ましくは、本実施形態において、エンティティAがメッセージ4は有効であると検証する場合、以下の方式を含む。
【0032】
メッセージ3は、さらに、エンティティAが新たに生成するランダム数R’
Aを備える。
R’
AとR
Aは、おそらく同じであったり、異なったりする。
メッセージ4は、トークンフィールドTokenTAをさらに備え、TokenTAは、TPの少なくともR’
AおよびRes
GBのメッセージに対する署名を含む。
ステップ6)におけるメッセージ4が有効であると検証する過程は、以下のステップ6.1)を備える。
【0033】
6.1)エンティティAは、メッセージ4におけるTokenTAの高信頼第三者TPの署名を検証する。
署名が有効である場合、メッセージ3のエンティティAが生成するR’
AとTokenTAの高信頼第三者TPの署名に備えるR’
Aが一致するか否かを検証する。
もし、一致すれば、メッセージ4は有効であると確認し、ステップ6.2)を実行する。
もし、一致しなければ、今回の認証は失敗である。
【0034】
本発明における前記実施形態は、エンティティの別のエンティティの認証を実現する。
好ましくは、さらに、前記実施形態の基礎の上にメッセージに一部のメッセージおよびフローを加え、2つのエンティティ間の相互の身分認証を完了する。
本発明の実施形態におけるエンティティBのエンティティAの身分認証に対するメカニズムのさらなる実現は、エンティティAがエンティティBへ送信するメッセージ1に第1グループの身分識別子I
GAを加え、エンティティAが高信頼第三者TPへ送信するメッセージ3にI
GAを加えることである。
ステップ4)において、高信頼第三者TPがメッセージ3を受信後、さらに、前記I
GAに基づき第1グループの合法性を検証し、かつ、エンティティAへ送信するメッセージ4にTPの第1グループの検証結果Res
GAを加える。
【0035】
よって、ステップ6)の後、エンティティBのエンティティAの身分認証を実現するため、さらに、以下のステップ7)と8)を備える。
【0036】
7)エンティティAは、エンティティBへトークンフィールドTokenABを備えるメッセージ5を送信する。
TokenABは、Res
GAと、エンティティAの少なくともGA、R
A、GBのメッセージに対する署名を含む。
または、エンティティAは、高信頼第三者TPのメッセージ3に備えるエンティティAが新たに生成するランダム数R’
Aを送信する。
TokenABは、R’
Aと、Res
GBと、Res
GAと、エンティティAの少なくともGA、R
A、GBのメッセージに対する署名を含み、エンティティAは、第1グループに位置する。
【0037】
8)エンティティBがメッセージ5を受信し、かつ、メッセージ5が有効であると検証後、メッセージ5におけるトークンフィールドTokenABに基づき、エンティティAの身分を認証する。
【0038】
好ましくは、ステップ8)において、エンティティBのメッセージ5におけるトークンフィールドTokenABに基づくエンティティAの身分認証は、具体的に、以下のステップ8.2)と8.3)を備える。
【0039】
8.2)エンティティBは、Res
GAを獲得する。
もし、Res
GAに基づき第1グループは合法で有効であると判断すれば、ステップ8.3)を実行する。
合法で有効でなければ、エンティティBは、エンティティAの認証を完了する。
【0040】
8.3)エンティティBは、第1グループのパブリックキーを獲得し、TokenABのエンティティAの署名を検証し、かつ、第2グループの指定子GBとTokenABのエンティティAの署名データに備えるGBが一致するか否かを検証し、エンティティAの身分認証を完了する。
【0041】
エンティティBのメッセージ5が有効か否かの検証は、具体的に、以下のメカニズムを用いることができる。
エンティティBがエンティティAへ送信するメッセージ2において、Bが生成するランダム数R
Bをさらに備える。
エンティティAが高信頼第三者TPへ送信するメッセージ3において、前記R
BとエンティティAが新たに生成するランダム数R’
Aを備える。
高信頼第三者TPがエンティティAへ送信するメッセージ4において、TokenTAまたはTokenTA1およびTokenTA2を備える。
ここで、TokenTAは、高信頼第三者TPの少なくともR’
A、R
B、Res
GBおよびRes
GAのメッセージに対する署名を含み、TokenTA1は、高信頼第三者TPの少なくともR’
AおよびRes
GBのメッセージに対する署名を含み、TokenTA2は、高信頼第三者TPの少なくともR
BおよびRes
GAのメッセージに対する署名を含み、エンティティBは、メッセージ5を受信し、かつ、メッセージ5は、有効であると検証する。
当該方法は、具体的に、以下のステップ8.1)を備える。
【0042】
8.1)エンティティBは、TokenABに備えるTokenTAまたはTokenTA2の高信頼第三者TPの署名を検証し、かつ、メッセージ2において、エンティティBが生成するR
BとTokenTAまたはTokenTA2の高信頼第三者TPの署名に備えるR
Bが一致するか否かを検証する。
もし一致すれば、メッセージ5は有効であると確認する。
【0043】
好ましくは、TokenABは、Res
GAと、TokenTA2と、エンティティAの少なくともGA、R
A、GB、R
BおよびTokenTA2のメッセージに対する署名とを含むか、または、TokenABはR’
Aと、Res
GBと、Res
GAと、TokenTAと、エンティティAの少なくともGA、R
A、GB、R
BおよびTokenTAのメッセージに対する署名とを含む。
ステップ8.3)においてエンティティBは、TokenABのエンティティAの署名を検証後、さらに、メッセージ2におけるR
BとTokenABのエンティティAの署名に備えるR
Bが一致するか否かを照合するステップを備える。
【0044】
好ましくは、ステップ4)において、高信頼第三者TPの第2グループまたは第1グループと第2グループの合法性についての検証は、具体的に、メッセージ3において、もしI
GAが第1グループの指定子GAであれば、TPは第1グループの有効パブリックキーPublicKey
GAを検索するステップと;もしI
GAが第1グループのライセンスCert
GAであれば、TPはライセンスCert
GAの有効性Val身分
GAを検証するステップと、を備える。
【0045】
もしI
GBが第2グループの指定子GBであれば、TPは第2グループの有効パブリックキーPublicKey
GBを検索するステップと;もしI
GBが第2グループのライセンスCert
GBであれば、TPはライセンスCert
GBの有効性ValidGBを検証するステップと、を備える。
【0046】
前記ランダム数R
A、R’
AおよびR
Bは、時間標記またはシーケンス番号により代替する。
メッセージ1、メッセージ3およびメッセージ4は、それぞれオプションテキストを備える。
【0047】
以下では、図面と結合して本発明の好ましい実施形態を紹介する。
【0048】
図1は、エンティティAとエンティティB間における双方向認証の具体的フローであり、当該方法は、ステップ1)から8)を備える。
【0049】
1)エンティティAは、エンティティBへエンティティAが生成するランダム数R
A、第1グループの身分識別子I
GAおよびオプションテキストText1を備えるメッセージ1を送信する。
【0050】
2)エンティティBがメッセージ1を受信後、エンティティAへエンティティBが生成するランダム数R
B、第2グループの身分識別子I
GBとトークンフィールドTokenBAを備えるメッセージ2を返送する。
TokenBAは、エンティティBの少なくともGB、R
B、GAおよびR
Aのメッセージに対する署名を含む。
具体的に、エンティティBは、自身のプライベートキーを利用し、署名を生成する。
【0051】
3)エンティティAがメッセージ2を受信後、高信頼第三者TPへエンティティAが、新たに生成するランダム数R’
Aと前記R
B、第1グループの身分識別子I
GAと第2グループの身分識別子I
GBおよびオプションテキストText4を備えるメッセージ3を送信する。
【0052】
4)高信頼第三者TPがメッセージ3を受信後、身分識別子I
GAとI
GBに基づき第1グループと第2グループの合法性を検証する。
【0053】
高信頼第三者TPが第1グループと第2グループの合法性を検証する方式は、具体的に
【0054】
メッセージ3において、もし第1グループの識別子I
GAが第1グループの指定子GAであれば、高信頼第三者TPは第1グループの有効パブリックキーPublicKey
GAを検索するステップ;もし第1グループの識別子I
GAが第1グループのライセンスCert
GAであれば、高信頼第三者TPはライセンスCert
GAの有効性Val身分
GAを検証するステップ;もしCert
GAが有効であると確認すれば、第1グループは合法であり、有効でなければ、非合法であると認識するステップと;もし第2グループの識別子I
GBが第2グループの指定子GBであれば、高信頼第三者TPは第2グループのGBと対応する有効パブリックキーPublicKey
GBを検索するステップと;もし第2グループの識別子I
GBが第2グループのライセンスCert
GBであれば、高信頼第三者TPはライセンスCert
GBの有効性ValidGBを検証するステップと;もしValid
GBが有効であれば第2グループは合法であり、有効でなければ、非合法であると認識するステップと、を備える。
【0055】
5)高信頼第三者TPが第1グループと第2グループの合法性を検証後、エンティティAへメッセージ4を返送する。
メッセージ4は、グループ検証結果Res
GAとRes
GB、トークンフィールドTokenTAおよびオプションテキストText7を備え、または、グループ検証結果Res
GAとRes
GB、トークンフィールドTokenTA1とTokenTA2およびオプションテキストText7を備える。
ここで、TokenTAは、高信頼第三者TPが自身のプライベートキーを用いるR’
A、R
B、Res
GBおよびRes
GAにあるメッセージに対する署名を含む。
TokenTA1は、少なくとも高信頼第三者TPが自身のプライベートキーを用いるR’
AおよびRes
GBのメッセージに対する署名を含む。
TokenTA2は、高信頼第三者TPが自身のプライベートキーを用いるR
BおよびRes
GAに対するメッセージの署名を含む。
【0056】
6)エンティティAは、メッセージ4を受信後、メッセージ4を検証する。
当該検証過程は、以下のステップ6.1)と6.2)および6.3)を備える。
【0057】
6.1)エンティティAは、TPのパブリックキーを利用し、メッセージ4におけるTokenTAまたはTokenTA1の高信頼第三者TPの署名を検証し、かつ、メッセージ3におけるエンティティAが生成するランダム数R’
AとTokenTA、またはTokenTA1は、高信頼第三者TPの署名に備えるランダム数R’
Aが一致するか否かを検証する。
もし検証が通れば、高信頼第三者TPの署名は、正確であり、かつ、R’
Aは、一致し、ステップ6.2)を実行する。検証が通らなければ認証失敗と認識する。
【0058】
6.2)エンティティAはメッセージ4から第2グループの検証結果ResGBを獲得する。もしRes
GBに基づき第2グループは合法で有効であると判断すれば、ステップ6.3)を実行する。
合法で有効でなければ、エンティティAはエンティティBの認証を完了し、エンティティBの身分は非合法であると確認する。
【0059】
6.3)エンティティAは、第2グループのパブリックキーを獲得し、獲得したパブリックキーを利用し、メッセージ2におけるトークンTokenBAのエンティティBの署名を検証し、かつ、第1グループの指定子GAとTokenBAのエンティティBの署名に備える第1グループ指定子GAが一致するか否かを検証し、メッセージ1においてエンティティAが生成するランダム数R
AとTokenBAのエンティティBの署名に備えるランダム数R
Aが一致するか否かを照合する。
もし検証が通れば、エンティティBの署名は正確であり、かつ、GAが一致し、R
Aが一致すれば、エンティティBの身分は合法であると確認する。そうでなければ、非合法である。
これにより、エンティティAは、エンティティBの認証を完了し、ステップ7)を実行する。
【0060】
7)エンティティAは、エンティティBへトークンTokenABを備えるメッセージ5を送信する。
TokenABは、Res
GAと、TokenTA2と、エンティティAの少なくともGA、R
A、GB、R
BおよびTokenTA2のメッセージに対する署名とを含むか、または、TokenABはR’
Aと、Res
GBと、Res
GAと、TokenTAと、エンティティAのGA、RA、GB、RBおよびTokenTAのメッセージに対する署名とを含む。
【0061】
8)エンティティBはメッセージ5を受信後、メッセージ5を検証する。
検証過程は、以下のステップ8.1)とステップ8.2)およびステップ8.3)を備える。
【0062】
8.1)エンティティBは、TPのパブリックキーを利用し、TokenABに備えるTokenTAまたはTokenTA2の高信頼第三者TPの署名を検証し、かつ、メッセージ2においてエンティティBが生成するランダム数R
BとTokenTA、または、TokenTA2の高信頼第三者TPの署名に備えるランダム数R
Bが一致するか否かを検証する。
もし検証が通れば、高信頼第三者TPの署名は、正確であり、かつ、R
Bと一致し、ステップ8.2)を実行する。
【0063】
8.2)エンティティBは、第1グループの検証結果Res
GAを獲得する。
もしRes
GAに基づき第1グループは合法で有効であると判断すれば、ステップ8.3)を実行する。
合法で有効でなければ、エンティティBは、エンティティAの認証を完了し、エンティティAは非合法であると確認する。
【0064】
8.3)エンティティBは、第1グループのパブリックキーを獲得し、TokenABのエンティティAの署名を検証し、かつ、第2グループの指定子GBとTokenABのエンティティAの署名データに備える第2グループ指定子GBが一致するか否かを検証し、メッセージ2においてエンティティBが生成するランダム数R
BとTokenABのエンティティAの署名に備えるランダム数R
Bが一致するか否かを照合する。
もし検証が通れば、エンティティAの署名は正確であり、指定子は一致し、かつ、R
Bは一致し、エンティティAは合法であると確認する。
検証が通らなければ、エンティティAは非合法であると確認する。
これにより、エンティティBはエンティティAの認証を完了する。
【0065】
ここで、ランダム数R
A、R’
AおよびR
Bは、時間標記またはシーケンス番号を使用して代替できる。
【0066】
前記エンティティAとエンティティB間の匿名双方向認証過程を介して、両エンティティ間の双方向身分合法性認証を実現でき、かつ、両エンティティ身分情報がさらされないよう保護する。
【0067】
さらに、本発明は、前記双方向認証過程に一致するトークンフィールドの定義の好ましい実施形態を提供する。
【0068】
1)定義1
TokenBA = Text3||sS
B(GB||R
B||GA||R
A||Text2)
TokenTA1 = sS
T(R’
A||Res
GB||Text6)
TokenTA2 = sS
T(R
B||Res
GA||Text5)
TokenAB = Res
GA||Text9||TokenTA2||sS
A(GA||R
A||GB||R
B||TokenTA2||Text8)
【0069】
2)定義2
TokenBA = Text3||sS
B(GB||R
B||GA||R
A||Text2)
TokenTA = sS
T(R’
A||R
B||Res
GB||Res
GA||Text5)
TokenAB =
R’
A||Text9||Res
GB||Res
GA||TokenTA||sS
A(GA||R
A||GB||R
B||TokenTA||Text8)
【0070】
ここで、“X||Y”は、データ項Xとデータ項YがXは前、Yは後にあるというシーケンススプライスによる結果を示す。
【0071】
実際の応用において、エンティティAからエンティティBに対する単方向認証だけを実現すればよい場合がある。
この場合、前記実施形態に対して前記方法を改正でき、前記ステップ7)と8)を省略する。
メッセージ1からメッセージ4まの内容を簡略化し、エンティティAからエンティティBに対する単方向認証を実現し、
図2に示す改正後の認証フローは、以下のステップ1)から6)を備える。
【0072】
1)エンティティAは、エンティティBへエンティティAが生成するランダム数R
AとオプションテキストText1を備えるメッセージ1を送信する。
【0073】
2)エンティティBがメッセージ1を受信後、エンティティAへ第2グループの身分識別子I
GBとトークンTokenBAを備えるメッセージ2を返送する。
【0074】
ここで、TokenBAの好ましい実施形態は、TokenBA=Text3||sS
B(GB||R
A||Text2)、他の実施形態において、TokenBAは少なくともエンティティBのGBおよびR
Aのメッセージに対する署名を含む。
【0075】
3)エンティティAがメッセージ2を受信後、高信頼第三者TPへランダム数R’
A、身分識別子I
GBおよびオプションテキストText4を備えるメッセージ3を送信する。
【0076】
4)高信頼第三者TPがメッセージ3を受信後、身分識別子I
GBに基づき第2グループの合法性を検証する。
【0077】
高信頼第三者Tが第2グループの合法性を検証する方式は、具体的に、メッセージ3において、もし第2グループの身分識別子I
GBが第2グループの指定子GBであれば、高信頼第三者TPは第2グループの有効パブリックキーPublicKey
GBを検索するステップと;もし第2グループの身分識別子I
GBが第2グループのライセンスCert
GBであれば、高信頼第三者TPはライセンスCert
GBの有効性ValidGBを検証するステップと、を備える。
【0078】
5)高信頼第三者TPが第2グループの合法性を検証後、エンティティAへ第2グループの検証結果Res
GB、トークンTokenTAおよびオプションテキストText6を備えるメッセージ4を返送する。
【0079】
ここで、TokenTAの好ましい実施形態は、TokenTA=sS
T(R’
A||Res
GB||Text5)、他の実施形態において、TokenTAは、少なくとも高信頼第三者少なくともTPのR’
AおよびRes
GBのメッセージに対する署名を含む。
【0080】
6)エンティティAがメッセージ4を受信後、メッセージ4を検証する過程は、以下のステップ6.1)と6.2)および6.3)を備える。
【0081】
6.1)エンティティAは、メッセージ4におけるTokenTAの高信頼第三者TPの署名を検証し、かつ、メッセージ3においてエンティティAが生成するランダム数R’
AとTokenTAの高信頼第三者TPの署名に備えるランダム数R’
Aが一致するか否かを検証する。
もし検証が通れば、ステップ6.2)を実行する。
【0082】
6.2)エンティティAは、第2グループの検証結果ResGBを獲得する。
もしRes
GBに基づき第2グループは合法で有効であると判断すれば、ステップ6.3)を実行する。
検証が通らなければ、エンティティAからエンティティBの認証を完了する。
【0083】
6.3)エンティティAは、第2グループのパブリックキーPublicKey
GBを獲得し、メッセージ2におけるトークンTokenBAにおいてエンティティBの署名を検証し、かつ、メッセージ1においてエンティティAが生成するランダム数R
AとTokenBAのエンティティBの署名に備えるランダム数R
Aが一致するか否かを照合する。
もし検証が通れば、エンティティAからエンティティBの認証を完了する。
【0084】
以上の実施形態で示したオプションテキストText1、Text2、Text3……の存在と内容は、全て不確定である。
オプションテキストの意義は、主に、本発明の実施者が自身の具体的な需要に基づき自らオプションテキストの内容を定義でき、拡大した目的に達することを考慮したものである。
よって、他の実施形態において、オプションテキストは、全て省略できる。
【0085】
同様の発明思想に基づき、本発明の実施形態は、2つの匿名エンティティのエンティティ認証装置および合法性の検証装置をさらに提供する。
これらの設備により問題の原理と匿名エンティティ認証方法の類似を解決する。
よって、これらの設備の実施形態については、発明の実現方法の実施形態を参照できるため、ここでは、説明を繰り返さない。
【0086】
図3に示す匿名エンティティのエンティティ認証装置は、
エンティティBへ匿名エンティティのエンティティ認証装置(エンティティA)が生成するランダム数R
Aを備えるメッセージ1を送信する第1メッセージ送信ユニット301と;
メッセージ2を受信後、高信頼第三者TPへI
GBを備えるメッセージ3を送信する第3メッセージ送信ユニット303と;
高信頼第三者TPが第2グループの合法性を検証後に返送する第2グループの検証結果Res
GBを備えるメッセージ4を受信する第4メッセージ受信ユニット304と;
メッセージ4を受信し、かつ、メッセージ4が有効であると検証後、メッセージ4における検証結果Res
GBおよび前記トークンフィールドTokenBAに基づきエンティティBの身分を認証する認証ユニット305と;
を備える。
【0087】
ここで、第1メッセージ送信ユニット301は、エンティティBが返送した第2グループの身分識別子I
GBとトークンフィールドTokenBAを備えるメッセージ2を受信する、第2メッセージ受信ユニット302と、前記TokenBAはエンティティBの第2グループの指定子GBおよびR
Aを備えるメッセージに対する署名を含み、エンティティBは第2グループに位置する。
【0088】
好ましくは、前記認証ユニット305はメッセージ4における検証結果Res
GBおよび前記トークンフィールドTokenBAに基づくエンティティBの身分認証は具体的に、以下のステップ6.2)と6.3)を備える。
【0089】
6.2)第2グループの検証結果Res
GBを獲得する。もしRes
GBに基づき第2グループが合法で有効であると確認すれば、ステップ6.3)を実行する。合法で有効でなければ、エンティティBの身分認証を完了する。
【0090】
6.3)第2グループのパブリックキーPublicKey
GBを獲得し、メッセージ2におけるTokenBAのエンティティBの署名を検証し、かつ、メッセージ1におけるランダム数R
AとTokenBAのエンティティBの署名に備えるランダム数R
Aが一致するか否かを照合し、エンティティBの身分認証を完了する。
【0091】
好ましくは、メッセージ3において匿名エンティティ認証装置が新たに生成するランダム数R’
Aをさらに備え、メッセージ4においてトークンフィールドTokenTAをさらに備える。
TokenTAは、TPのR’
AとRes
GBのメッセージに対する署名を備える。
認証ユニット305がメッセージ4は有効であると検証する過程は、以下のステップ6.1)を備える。
【0092】
6.1)エンティティAは、メッセージ4におけるTokenTAの高信頼第三者TPの署名を検証する。
署名が有効である場合、メッセージ3において匿名エンティティのエンティティ認証装置が生成するランダム数R’
AとTokenTAの高信頼第三者TPの署名に備えるランダム数R’
Aが一致するか否かを検証する。
もし一致すれば、メッセージ4が有効であると確認する。
【0093】
好ましくは、メッセージ1において具体的に匿名エンティティ認証装置の身分識別子I
GAをさらに備え、匿名エンティティ認証装置は、第1グループに位置する。
メッセージ3においてI
GAをさらに備え、ステップ4)においてTPがメッセージ3を受信後、前記I
GAに基づき第1グループの合法性を検証するステップをさらに備える。
前記メッセージ4において第1グループの検証結果Res
GAをさらに備える。
【0094】
さらに、当該装置は、エンティティBへトークンフィールドTokenABを備えるメッセージ5を送信する第5メッセージ送信ユニット306を備える。
TokenABは、Res
GAと、匿名エンティティ認証装置の少なくともGA、R
A、GBのメッセージに対する署名とを含む。または、メッセージ3において匿名エンティティ認証装置が新たに生成するランダム数R’
Aを備える。TokenABはR’
Aと、Res
GBと、Res
GAと、TokenTAと、匿名エンティティ認証装置の少なくともGA、R
A、GBのメッセージに対する署名とを含む。
【0095】
図4に示す本発明の実施形態に係る別の匿名エンティティ認証装置(エンティティB)は、
エンティティAが送信するエンティティAが生成するランダム数R
Aを備えるメッセージ1を受信する第1メッセージ受信ユニット401と;
メッセージ1を受信後、エンティティAへ第2グループの身分識別子I
GBとトークンフィールドTokenBAを備えるメッセージ2を返送する第2メッセージ送信ユニット402と;
を備える。
ここで、前記TokenBAは、匿名エンティティ認証装置の少なくともGBおよびR
Aのメッセージに対する署名を含み、匿名エンティティ認証装置は、第2グループに位置する。
【0096】
好ましくは、メッセージ1において具体的に第1グループの身分識別子I
GAをさらに備え、エンティティAは第1グループに位置する。
さらに、当該装置は、
エンティティAが送信したトークンフィールドTokenABを備えるメッセージ5を受信する第5メッセージ受信ユニット403と;
メッセージ5を受信し、かつメッセージ5が有効であると検証後、メッセージ5のトークンフィールドTokenABに基づきエンティティAの身分を認証する認証ユニット404と;
を備える。
ここで、TokenABはRes
GAと、エンティティAの少なくともGA、R
A、GBのメッセージに対する署名とを含む。または、メッセージ3においてエンティティAが新たに生成するランダム数R’
Aを備え、TokenABはR’
Aと、Res
GBと、Res
GAと、エンティティA少なくとものGA、R
A、GBのメッセージに対する署名とを含む。Res
GAは、高信頼第三者TPの第1グループの検証結果であり、Res
GBは、高信頼第三者TPの第2グループの検証結果である。
【0097】
好ましくは、前記認証ユニット404に基づきメッセージ5におけるトークンフィールドTokenABは、エンティティAの身分を認証する。
具体的に、以下のステップ8.2)、8.3)を備える。
【0098】
8.2)Res
GAを獲得する。
もしRes
GAに基づき第1グループは合法で有効であると判断すれば、ステップ8.3)を実行する。
合法で有効でなければ、エンティティBは、エンティティAの認証を完了する。
【0099】
8.3)第1グループのパブリックキーを獲得し、TokenABにおけるエンティティAの署名を検証し、かつ、第2グループの指定子GBとTokenABのエンティティAの署名データに備えるGBが一致するか否かを検証し、エンティティAの身分認証を完了する。
【0100】
好ましくは、メッセージ2において匿名エンティティ認証装置が生成するランダム数R
Bをさらに備え、メッセージ5においてTokenTA2またはTokenTAをさらに備える。
TokenTA2は、高信頼第三者TPの少なくともR
BおよびRes
GAのメッセージに対する署名を含み、TokenTAは、高信頼第三者TPの少なくともR’
A、R
B、Res
GBおよびRes
GAのメッセージに対する署名を含む。
R’
Aは、エンティティAがTPへメッセージ3を送信する際に新たに生成するランダム数である。
認証ユニット404のメッセージ5が有効であるかの検証は、具体的にステップ8.1)を備える。
【0101】
8.1)TokenABにあるTokenTAまたはTokenTA2の高信頼第三者TPの署名を検証し、かつ、メッセージ2において匿名エンティティ認証装置が生成するR
BとTokenTAまたはTokenTA2の高信頼第三者TPの署名に備えるR
Bが一致するか否かを検証する。
もし一致すれば、メッセージ5が有効であると確認する。
【0102】
好ましくは、TokenABは、Res
GAと、TokenTA2と、エンティティAの少なくともGA、R
A、GB、R
BおよびTokenTA2のメッセージに対する署名とを含む。または、TokenABはR’
Aと、Res
GBと、Res
GAと、TokenTAと、エンティティAの少なくともGA、R
A、GB、R
BとTokenTAのメッセージに対する署名とを含む。
【0103】
認証ユニット404は、TokenABにおいてエンティティAの署名を検証後、さらに、メッセージ2においてR
BとTokenABのエンティティAの署名に備えるR
Bが一致するか否かを照合するステップを備える。
【0104】
図5に示す合法性の検証装置は、高信頼第三者として、
エンティティAを受信し、I
GBまたはI
GBおよびI
GAを備えるメッセージ3を送信する第3メッセージ受信装置501と;
メッセージ3を受信後、前記I
GBまたはI
GBおよびI
GAに基づき第2グループまたは第2グループと第1グループの合法性を検証する合法性測定ユニット502と;
第2グループまたは第2グループと第1グループの合法性を検証後、エンティティAへ第2グループまたは第2グループと第1グループの検証結果Res
GBまたはRes
GBとRes
GAを備えるメッセージ4を返送する結果返送ユニット503と;
を備える。
【0105】
ここで、I
GBは、第2グループの身分識別子であり、I
GAは、第1グループの身分識別子であり、エンティティAは、第1グループに位置する。
【0106】
好ましくは、合法性測定ユニット502の第2グループ、または第1グループと第2グループの合法性の検証は、具体的に、メッセージ3において、もしI
GAが第1グループの指定子GAであれば、第1グループの有効パブリックキーPublicKey
GAを検索するステップと;もしI
GAが第1グループのライセンスCert
GAであれば、ライセンスCert
GAの有効性Val身分
GAを検証するステップと、を備える。
【0107】
もしI
GBが第2グループの指定子GBであれば、第2グループの有効パブリックキーPublicKey
GBを検索するステップと;もしI
GBが第2グループのライセンスCert
GBであれば、ライセンスCert
GBの有効性ValidGBを検証するステップと、を備える。
【0108】
好ましくは、前記結果返送ユニット503が返送したメッセージ4においてTokenTAを備え、またはTokenTA1およびTokenTA2を備える。
ここで、TokenTAは、前記装置の少なくともR’
A、R
B、Res
GBおよびRes
GAのメッセージに対する署名を含み、TokenTA1は、前記装置R’
AおよびRes
GBにあるメッセージに対する署名を含み、TokenTA2は、前記装置R
BおよびRes
GAに対するメッセージの署名を含む。
【0109】
本発明の好ましい実施形態について記述したが、当業者は、本発明の基本的な技術思想を把握した上、多種多様な変更と変形を行える。
そのような全ての変形と変更は発明に記述された実施形態と共に、付加する請求の範囲の範囲内にあると解釈されるべきである。
【0110】
無論、当業者により、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、又はその中の一部の技術要素を置換することもできる。
そのような改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。