特許第5759064号(P5759064)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5759064加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5759064
(24)【登録日】2015年6月12日
(45)【発行日】2015年8月5日
(54)【発明の名称】加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/18 20090101AFI20150716BHJP
【FI】
   H04W48/18 113
【請求項の数】24
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-509509(P2014-509509)
(86)(22)【出願日】2012年5月7日
(65)【公表番号】特表2014-513497(P2014-513497A)
(43)【公表日】2014年5月29日
(86)【国際出願番号】US2012036784
(87)【国際公開番号】WO2012154674
(87)【国際公開日】20121115
【審査請求日】2014年2月10日
(31)【優先権主張番号】61/483,607
(32)【優先日】2011年5月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513219898
【氏名又は名称】テケレック・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TEKELEC, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャクソン,ケネス・チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】バニエル,ウリ
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0052258(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0046963(US,A1)
【文献】 国際公開第2010/079715(WO,A1)
【文献】 特開2010−226470(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/080966(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/052030(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0291923(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0092107(US,A1)
【文献】 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;Study on Support of BBF Access Interworking(Release 11),3GPP TR 23.839,2011年 4月,V0.06.0,5.5.1.4 E-UTRAN to Untrusted Non-3GPP IP Access Handover with PMIPv6 on S2b, 5.5.1.4a E-UTRAN to Untrusted Non-3GPP IP Access Handover with GTP on S2b
【文献】 Huawei, Hisilicon,QoS Negotiation between BBF and 3GPP,3GPP TSG SA WG2 Meeting #82 TD S2-105827,2010年11月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための方法であって、前記方法は、
第1のアクセスネットワークをサーブする第1のポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)において、
前記第1のアクセスネットワークの加入者を、第2のPCRFによってサーブされる第2のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識するステップと、
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するステップと、
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されると判断した場合、前記候補である加入者を前記第2のアクセスネットワークに誘導するステップとを含み、
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するステップは、前記第2のPCRFに対して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを要求しているように見せるステップを含む、方法。
【請求項2】
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するステップは、照会を、前記第1のPCRFと前記第2のPCRFとを接続するS9インターフェイスを介して送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するステップは、クレジット制御要求(CCR)メッセージを前記第2のPCRFに送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するステップは、クレジット制御回答(CCA)メッセージを前記第2のPCRFから受信するステップを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のアクセスネットワークの種類は前記第2のアクセスネットワークの種類と異なる、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のアクセスネットワークおよび前記第2のアクセスネットワークのうちの一方はロングタームエボリューション(LTE)ネットワークを含み、前記第1のアクセスネットワークおよび前記第2のアクセスネットワークのうちの他方はWi−Fiアクセスネットワークを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のPCRFは、前記第2のPCRFに対して、前記第1のPCRFが前記第2のPCRFのゲートウェイであるように見せる、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のPCRFに対して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを要求しているように見せるステップは、前記候補である加入者を、前記第2のPCRFが把握している加入者識別子を用いて認識するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記候補である加入者を、前記第2のPCRFが把握している加入者識別子を用いて認識するステップは、前記第1のPCRFが把握している第1の加入者識別子を、前記第2のPCRFが把握している第2の加入者識別子にマッピングし、前記第2のPCRFに対し前記加入者を前記第2の加入者識別子を用いて認識するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のPCRFが把握している第1の加入者識別子を、前記第2のPCRFが把握している第2の加入者識別子にマッピングするステップは、前記第1の加入者識別子を前記第2の加入者識別子にマッピングするデータベースに照会するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の加入者識別子を前記第2の加入者識別子にマッピングするデータベースに照会するステップは、加入者プロファイルリポジトリ(SPR)またはホーム加入者サーバ(HSS)に照会するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記候補である加入者を前記第2のアクセスネットワークに誘導するステップは、
前記第1のPCRFによって、結果として前記候補である加入者による前記第1のアクセスネットワークの使用の減速につながるポリシールールを作成するステップと、
前記候補である加入者に、前記第2のアクセスネットワークを利用できることを知らせるステップと、
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークを使用することを勧めるメッセージを前記候補である加入者に送信するステップとのうちの少なくとも1つを含む、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記第1のアクセスネットワークの加入者を誘導する候補であると認識するステップは、前記第1のアクセスネットワークにアクセスしているまたはアクセスしようと試みている加入者を認識するステップを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のアクセスネットワークの加入者を誘導する候補であると認識するステップは、ネットワークアプリケーションまたはサービスを使用しているまたは使用しようと試みている加入者を認識するステップを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワークアプリケーションまたはサービスは、動画ストリーミングサービス、ウェブブラウジングサービス、音声サービス、メッセージングサービス、音楽配信サービス、マルチメディアコンテンツ配信サービス、およびIMSサービスのうち少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のアクセスネットワークの加入者を誘導する候補であると認識するステップは、加入者を、この加入者のプロファイル、認可、許可、現在のアクティビティまたはアクティビティ履歴に基づいて認識するステップを含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のアクセスネットワークの加入者を誘導する候補であると認識するステップは、候補である加入者の前記第2のアクセスネットワークへの誘導のトリガを検出するステップを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記候補である加入者の前記第2のアクセスネットワークへの誘導のトリガを検出するステップは、ネットワーク状態を検出するステップを含み、前記ネットワーク状態は、実際のネットワーク輻輳、予測されるネットワーク輻輳、検出されたネットワーク障害、および予定されているネットワークメンテナンスのうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための方法であって、前記方法は、
第1のアクセスネットワークをサーブする第1のポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)において、
前記第1のアクセスネットワークの加入者を、第2のPCRFによってサーブされる第2のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識するステップと、
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するステップと、
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されると判断した場合、前記候補である加入者を前記第2のアクセスネットワークに誘導するステップとを含み、
前記候補である加入者を前記第2のアクセスネットワークに誘導するステップは、
前記第1のPCRFによって、結果として前記候補である加入者による前記第1のアクセスネットワークの使用の減速につながるポリシールールを作成するステップと、
前記候補である加入者に、前記第2のアクセスネットワークを利用できることを知らせるステップと、
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークを使用することを勧めるメッセージを前記候補である加入者に送信するステップとのうち、の少なくとも1つを含む、方法。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項21】
加入者をアクセスネットワーク間で誘導するためのシステムであって、前記システムは、
第1のアクセスネットワークをサーブするための第1のポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)を備え、前記第1のPCRFは、
前記第1のアクセスネットワークの加入者が、第2のPCRFによってサーブされる第2のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識し、
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断し、
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されると判断した場合、前記候補である加入者を前記第2のアクセスネットワークに誘導するように、構成され
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断することは、前記第2のPCRFに対して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを要求しているように見せることを含む、システム。
【請求項22】
前記第1のPCRFは、前記第2のPCRFに対して、前記第1のPCRFが前記第2のPCRFのゲートウェイであるように見せる、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記第2のPCRFに対して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを要求しているように見せることは、前記候補である加入者を、前記第2のPCRFが把握している加入者識別子を用いて認識することを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
加入者をアクセスネットワーク間で誘導するためのシステムであって、前記システムは、
第1のアクセスネットワークをサーブするための第1のポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)を備え、前記第1のPCRFは、
前記第1のアクセスネットワークの加入者が、第2のPCRFによってサーブされる第2のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識し、
前記第2のPCRFに照会して、前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断し、
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されると判断した場合、前記候補である加入者を前記第2のアクセスネットワークに誘導するように、構成され
前記候補である加入者を前記第2のアクセスネットワークに誘導することは、
前記第1のPCRFによって、結果として前記候補である加入者による前記第1のアクセスネットワークの使用の減速につながるポリシールールを作成することと、
前記候補である加入者に、前記第2のアクセスネットワークを利用できることを知らせることと、
前記候補である加入者が前記第2のアクセスネットワークを使用することを勧めるメッセージを前記候補である加入者に送信することとのうち、の少なくとも1つを含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本願は、2011年5月6日に出願された米国仮特許出願第61/483,607号に基づく利益を主張し、この出願の開示全体を本明細書に引用により援用する。
【0002】
技術分野
本明細書に記載の主題は、ポリシーおよび課金ルール機能(policy and charging rules function)(PCRF)に関する。より具体的には、本明細書に記載の主題は、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
ポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)が、ユーザを、このPCRFと異なるPCRFが制御または管理する異なるアクセスネットワークに向けることが必要な場合がある。たとえば、LTEアクセスネットワーク内のPCRFが、ユーザを、Wi−Fiネットワークにオフロードすることが必要な場合がある。しかしながら、前者のPCRFは、後者のPCRFに対して、目的とするアクセスネットワークの使用許可をこのユーザが得ていることを確認してからでなければ、ユーザを、目的とするアクセスネットワークに向けることができない。この種の確認を行なえるようにする公知のメカニズムはまだない。よって、加入者をアクセスネットワーク間で誘導することが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
ある局面に従うと、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための方法は、第1のアクセスネットワークをサーブする第1のポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)において、第1のアクセスネットワークの加入者が、第2のPCRFによってサーブされる第2のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識するステップと、第2のPCRFに照会して、候補である加入者が第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するステップと、候補である加入者が第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されると判断した場合、候補である加入者を第2のアクセスネットワークに誘導するステップとを含む。
【0005】
別の局面に従うと、本明細書に記載の主題は、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するためのシステムを含み、このシステムは、第1のアクセスネットワークをサーブするための第1のポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)を含む。第1のPCRFは、第1のアクセスネットワークの加入者が、第2のPCRFによってサーブされる第2のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識し、第2のPCRFに照会して、候補である加入者が第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断し、候補である加入者が第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されると判断した場合、候補である加入者を第2のアクセスネットワークに誘導するように、構成される。
【0006】
本明細書に記載の主題は、ソフトウェアにおいて、ハードウェアおよび/またはファームウェアを組合わせることによって実現し得る。たとえば、本明細書に記載の主題は、プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実現し得る。ある代表的な実現化例において、本明細書に記載の主題は、非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて実現し得る。すなわち、このコンピュータ可読媒体には、コンピュータのプロセッサによって実行されるとこのコンピュータを制御してステップを実行させるコンピュータで実行可能な命令が、格納されている。本明細書に記載の主題を実現するのに適した、代表的なコンピュータ可読媒体は、ディスクメモリデバイス、チップメモリデバイス、プログラマブルロジックデバイス、および特定用途向け集積回路等の、非一時的なコンピュータ可読媒体を含む。加えて、本明細書に記載の主題を実現するコンピュータ可読媒体は、1つのデバイスもしくは計算プラットフォーム上にあってもよく、または、複数のデバイスもしくは計算プラットフォームに分散していてもよい。
【0007】
次に、本明細書に記載の主題の好ましい実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。図面において、同様の参照番号は同様の部分を示している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本明細書に記載の主題の実施の形態に従う、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための代表的なシステムを示すブロック図である。
図2】本明細書に記載の主題の実施の形態に従う、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための代表的なプロセスを示すフローチャートである。
図3】本明細書に記載の主題の実施の形態に従う、電気通信ネットワーク内のノード間でやり取りされる、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための代表的なメッセージを示す、シグナリングメッセージのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
本明細書に開示されている主題に従い、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体が提供される。あるアプリケーション例において、PCRF間通信を利用して、候補である加入者を、LTEネットワークからWi−Fiネットワークにオフロードする。このアクションを本明細書では「Wi−Fiオフロード」と呼ぶ。本明細書に記載の主題は、このアプリケーションのみに限定されるのではなく、加入者を、任意の方向(たとえばWi−FiからLTE)に、および、他の種類のアクセスネットワーク間で誘導することに応用し得る。
【0010】
次に、その例が添付の図面に示されている本発明の代表的な実施の形態について詳しく説明する。可能な限り、図面全体を通して、同じまたは同様の部分には同じ参照番号を付す。
【0011】
図1は、本明細書に記載の主題の実施の形態に従う、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための代表的なシステムを示すブロック図である。ある実施の形態において、このシステムは、第1のネットワーク100と第2のネットワーク102とを含む。図1に示される実施の形態においては、第1のネットワーク100はLTEネットワークであり第2のネットワーク102はWi−Fiネットワークである。しかしながら、これに代わる実施の形態では他の種類のネットワークが使用されることもある。
【0012】
図1に示される実施の形態において、LTEネットワーク100内のモバイル装置またはその他のユーザ機器(user equipment)(UE)104は、無線またはワイヤレスインターフェイスを通して、エンハンスドノードB(enhanced node B)(eNode B)106と通信している。このノードは、サービングゲートウェイ108を通してLTEポリシーおよび課金施行機能(LTE policy and charging enforcement function)(LTE PCEF)110と通信する。LTE PCEF110は、第1のGxインターフェイス112を介してLTEポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)114と通信する。ある実施の形態において、LTE PCRF114は、LTEネットワーク100のホーム加入者およびLTEネットワーク100へのビジター加入者に関する情報を格納している加入者プロファイルリポジトリ(subscriber profile repository)(SPR)116と通信し得る。複数のeNodeBが1つのサービングゲートウェイによってサポートまたはサーブされてもよく、複数のサービングゲートウェイが1つのPCEFによってサポートまたはサーブされてもよく、複数のPCEFが1つのPCRFによってサポートまたはサーブされてもよい。これ以外のネットワークトポロジーも、本明細書に記載の主題の範囲および意味に含まれる。
【0013】
図1に示される実施の形態において、Wi−Fiネットワーク102内のWi−Fi対応のデバイス118は、Wi−Fiルータ/ゲートウェイ122を通してWi−Fiゲートウェイ/PCEF124と通信するWi−Fiアクセスポイント120と通信している。Wi−Fiゲートウェイ/PCEF124は、Gx/Gxbインターフェイス126を介してWi−Fi PCRF128と通信する。ある実施の形態において、Wi−Fi PCRF128は、自身のSPR130と通信し得る。複数のWi−Fiアクセスポイントが1つのWi−Fiルータによってサポートまたはサーブされてもよく、複数のWi−Fiルータが1つのWi−Fiゲートウェイによってサポートまたはサーブされてもよく、複数のWi−Fiゲートウェイが1つのWi−Fi PCRFによってサポートまたはサーブされてもよい。これ以外のネットワークトポロジーも、本明細書に記載の主題の範囲および意味に含まれる。
【0014】
S9インターフェイス132は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)23.401に従ってクオリティオブサービス(QoS)ポリシーおよび課金制御情報をホームPCRFと訪問先のPCRFとの間で転送するのに使用される。図1に示される実施の形態では、S9インターフェイス132を用いて、QoSポリシーおよび課金制御情報を、LTE PCRF114とWi−Fi PCRF128との間で転送する。しかしながら、従来のPCRFと異なり、本明細書に記載の主題の実施の形態に従うPCRFは、S9インターフェイスを標準とは異なるやり方で用いて、別のPCRFに対する照会を行なう。
【0015】
図1に示される実施の形態において、たとえば、LTE PCRF114が、Wi−Fi PCRF128に、ユーザデバイス104がWi−Fiネットワーク102へのアクセスを取得しようと試みていると思わせてもよい。すなわち、実際のところユーザデバイス104はWi−Fiアクセスポイント120に接続しようと試みた訳ではないがあたかもユーザデバイス104がWi−Fiアクセスポイント120に接続しようと試みたかのように思わせてもよい。これを本明細書では「第2のネットワークへのユーザアタッチメントのねつ造」と言う。LTE PCRF114は、第2のPCRFに対して、候補である加入者が第2のネットワークへのアクセスを要求しているように見せることにより、Wi−Fi PCRF128に、ユーザデバイス104がWi−Fiネットワーク102への許可を得られるか否かをLTE PCRF114に対して示す情報を、LTE PCRF114に、提供させる。次に、LTE PCRF114は、この情報を用いて、ユーザデバイス104をWi−Fiネットワーク102上に誘導する(または誘導しない)。Wi−Fi PCRF128からすれば、LTE PCRF114が、通常このような要求をWi−Fi PCRF128に対して行なうWi−Fiゲートウェイ/PCEF124のようなゲートウェイのうちの1つであるように見えるであろう。このようにして、LTE PCRF114は、S9インターフェイス132を、その通常の目的、すなわちQoSポリシーおよび課金制御情報を自身とWi−Fi PCRF128との間で転送するために用いるのではなく、Gx/Gxbインターフェイス126の通常の使用目的のために、用いる。
【0016】
図2は、本明細書に記載の主題の実施の形態に従う、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための代表的なプロセスを示すフローチャートである。図2に示される実施の形態において、このプロセスはブロック200から始まる。このブロックでは、第1のアクセスネットワークをサーブする第1のPCRFが、第1のアクセスネットワークの加入者を、第2のPCRFによってサーブされる第2のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識する。図1に示されるように、第1および第2のアクセスネットワークは、たとえばLTEとWi−Fiのように異種のアクセスネットワークであってもよい。
【0017】
候補である加入者を認識する方法としては多数の方法があるであろう。これらの方法は、第1のアクセスネットワークにアクセスしているまたはアクセスしようと試みている加入者を認識することを含むが、これに限定されない。すなわち、この候補である加入者は、必ずしも、第1のアクセスネットワークへのアクセスを既に使用しているまたは既に取得している加入者ではなく、アクセスを要求しているだけでまだアクセスが許可されていない加入者であってもよい。これに代えて、特定のネットワークアプリケーションまたはサービスを使用しているまたは使用しようと試みている加入者を、候補である加入者であると認識してもよい。たとえば、動画ストリーミング、ウェブブラウジング、音楽またはマルチメディアコンテンツ配信、またはIMSサービスのような比較的高い帯域幅のサービスの使用を希望する加入者を、より高速の、より低コストの、または輻輳レベルがより低いアクセスネットワークに誘導する対象候補であると認識してもよい。ある実施の形態では、特定のサービスプランまたは加入者プロファイルを有する候補者を、誘導する候補であると認識してもよい。たとえば、加入者を、要求されたサービスと、許可もしくは認可または不許可もしくは不認可とに基づいて、誘導する候補であると認識してもよい。また、加入者の現在のアクティビティまたはアクティビティ履歴から、加入者を、別のアクセスネットワークに誘導する候補であると認識してもよい。
【0018】
誘導を、他の種類のトリガの検出によって促してもよい。たとえば、加入者を、第1または第2いずれかのネットワークの状態、たとえば実際のまたは予測される輻輳に基づいて、および、全体的なネットワークの健全性、たとえば検出された機器故障またはその他のネットワーク障害、予定されているネットワークメンテナンス等に基づいて、第2のまたは代替のアクセスネットワークに誘導してもよい。
【0019】
ブロック202で、第1のPCRFは、第2のPCRFに照会して、候補である加入者が第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断する。ある実施の形態において、第1のPCRFは、照会を、第1のPCRFと第2のPCRFとを接続するS9インターフェイスを介して、第2のPCRFに送信してもよい。ある実施の形態において、第1のPCRFは、クレジット制御要求(credit control request)(CCR)メッセージを第2のPCRFに送信してもよく、クレジット制御回答(credit control answer)(CCA)メッセージを第2のPCRFから受信してもよい。ある実施の形態では
、第1のPCRFが、CCRメッセージを第2のPCRFに送信することにより、第2のPCRFに対し、候補である加入者が、たとえ実際は第2のアクセスネットワークへのアクセスを要求しようと試みていなくても、第2のアクセスネットワークへのアクセスを要求しているように見せる。ある実施の形態では、第2のPCRFの視点からすると、第1のPCRFは自身を第2のPCRFのゲートウェイであると見せているが、実際、第のPCRFはゲートウェイではない。
【0020】
ある実施の形態において、候補である加入者が第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断するために、第1のPCRFが、候補である加入者を如何にして第2のアクセスネットワークに認識させるか判断する必要があるかもしれない。これは、多数のやり方で行なうことができる。たとえば、この第2の加入者識別子を次のようにして取出してもよい。すなわち、本明細書では「第1の加入者識別子」と呼ぶ第1のアクセスネットワークが使用する加入者識別子を、本明細書では「第2の加入者識別子」と呼ぶ第2のアクセスネットワークが使用する加入者識別子にマッピングする、データベース探索、変換、翻訳、またはその他のメカニズムによって、取出してもよい。ある実施の形態において、第1のPCRFは、SPR、HSS、またはその他のデータベースに照会して、候補である加入者を第2のアクセスネットワークおよび/または第2のPCRFに知らせるために使用する識別子を取出してもよい。これに代わる実施の形態において、第1および第2のPCRF双方が同じ加入者識別子を使用している場合、上記追加の変換またはマッピングは不要であろう。
【0021】
ある実施の形態において、照会を受けたデータベースに、異なるユーザID、または、多数の異なるアクセスネットワークの、その他の加入者識別子を格納する機能があってもよい。この実施の形態において、候補である加入者をPCRFが誘導する対象である特定のアクセスネットワークで、加入者識別子が使用されるよう、求める機能が、PCRFにあってもよい。これに代えて、PCRFが、データベースに照会し、候補である加入者に使用できるまたは使用できない加入者識別子に基づいて、目的とするアクセスネットワークを選択してもよい。
【0022】
このように、誘導する側のPCRFは、候補である加入者のプロファイルを、加入者プロファイルリポジトリ(SPR)、ホーム加入者サーバ(home subscriber server)(HSS)のようなデータベース、または、誘導する側のアクセスネットワークに関するデータを有する他のデータベースから、ダウンロードし、目的とするネットワークによって使用されるユーザIDを取出してもよい。
【0023】
ある実施の形態において、この方法は、ユーザアタッチメントをねつ造することにより、PCRF間の照会−応答を正当化または許可することを含む。照会中、誘導する側のPCRFは、元のユーザID、たとえば、誘導する側のPCRFが把握している識別子を用いてもよく、または、目的とするPCRFが把握しているユーザIDまたはその他の識別子を用いてもよい。
【0024】
ブロック204で、候補である加入者が第2のアクセスネットワークへのアクセスを許可されると判断した場合、第1のPCRFは、候補である加入者を第2のアクセスネットワークに誘導する。候補である加入者を第2のアクセスネットワークに誘導する方法としては多数の方法があるであろう。これらの方法は、結果として候補である加入者による第1のアクセスネットワークの使用の減速(throttling)につながる第1のポリシールールを作成しこのポリシールールを適切なPCEFまたは同様のノードに送信すること、候補である加入者に、第2のアクセスネットワークを利用できることを知らせること、この候補である加入者が代わりに第2のアクセスネットワークを使用することを勧めるテキストメッセージ、音声メッセージ、電子メール等のメッセージを、候補である加入者に送信することを含むが、これに限定されない。候補である加入者を1つのアクセスネットワークから別のアクセスアクセスネットワークに誘導するために用いられる技術の範囲は促進から強制にわたる。
【0025】
次に、本明細書に記載の主題のある実施の形態における、LTE PCRF114の機能の詳細な例について、図3を用いて説明する。
【0026】
図3は、本明細書に記載の主題の実施の形態に従う、電気通信ネットワーク内のノード間でやり取りされる、加入者をアクセスネットワーク間で誘導するための代表的なメッセージを示す、シグナリングメッセージのフロー図である。ある実施の形態において、これらのメッセージは、Wi−FiオフロードのためにPCRF間でやり取りされてもよい。図3に示される実施の形態において、ユーザ機器UE300は、ポリシーおよび課金施行機能PCEF302を含むLTEネットワークの中で機能している。PCEF302は、LTEネットワークをサーブするポリシーおよび課金ルール機能であるLTE PCRF304によって制御される。また、UE300は、Wi−FiネットワークをサーブするWi−Fi PCRF308と通信するブロードバンドリモートアクセスサーバ(broadband remote access server)BRAS306を含むWi−Fiネットワーク内でも機能している。
【0027】
図3に示される実施の形態において、UE300は、アタッチ要求310をPCEF302に送信する。PCEF302は、アタッチ要求を受けたことに応じて、ダイアメータクレジット制御要求イニシャル(credit control request initial)(CCR−I)メッセージ312を、LTE PCRF304に送信する。LTE PCRF304は、照会314を加入者プロファイルリポジトリ(SPR)316に送信する。SPR316は、応答318をLTE PCRF304に送信する。この応答は、UE300がLTEネットワークへのアクセスを許可されるか否かを示すとともに、UE300が使用し得るサービスおよび特徴に関する情報を含む。LTE PCRF304は、この情報に基づき、どのようなアクションを起こすべきか判断する。図3に示される実施の形態において、たとえば、LTE PCRF304は、UE300がネットワークにアクセスすることを許可するが、UE300がLTEネットワークから出て利用できるWi−Fiネットワークに誘導されることを推奨してもよい(ブロック320)。
【0028】
次に、LTE PCRF304は、第2のCCR−Iメッセージ322をWi−Fi PCRF308に対して送ることにより、UE300がWi−Fiネットワークへのアクセスを許可されるか否か判断しようと試みてもよい。これに対し、Wi−Fi PCRF308は、照会324を自身のSPR326に送信しSPR326から応答メッセージ328を受信してもよい。図3に示される実施の形態において、Wi−Fi PCRF308は、CCR−I322に対し、UE300のWi−Fiネットワークへのアクセスが許可されることを示すクレジット制御回答イニシャル(credit control answer initial)(CCA−I)メッセージ330によって、応答する。
【0029】
この時点で、LTE PCRF304は、UE300のWi−Fiネットワークへのアクセスが許可されることを確認しているので、LTE PCRF304は、LTEネットワークからWi−FiネットワークへのUE300のオフロードまたは誘導を開始することができる。図3は、UE300をWi−Fiネットワーク上に誘導するためにLTE PCRF304が起こし得る2つのアクションを示している。
【0030】
第1に、最初のCCRメッセージ312に対する応答の一部として、LTE PCRF304は、LTEネットワークへのUE300のアクセスを許可するがクオリティオブサービスのレベルは低下した状態であることを示すCCA−Iメッセージ332を送ってもよい。このようにして、LTE PCRF304は、PCEF302に対し、UE300が利用できるようにされたQoSを制限または削減する課金ルールをインストールするよう、指示してもよい。これに対し、PCEF302は、UE300に対してアタッチ応答334を送信してもよい。この応答は、UE300がLTEネットワークにアクセスすることを許可するものである。次に、PCEF302は、インストールされた課金ルールを起動する(ブロック336)。この課金ルールは、UE300とインターネット340の間にアプリケーションサービス338を提供するが、これは、帯域幅がより低いか、優先度がより低いか、レイテンシがより大きいか、または、その他低いQoSを明示するものである。
【0031】
LTE PCRF304がUE300をWi−Fiネットワーク上に誘導するために起こし得る第2のアクションは、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ(すなわち「テキスト」メッセージ)または、マルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージ342を、UE300に送信することにより、UE300のユーザに、Wi−Fiネットワークが使用できることを伝えるとともにこのユーザに対して代わりにWi−Fiネットワークを使用するよう提案する。
【0032】
これに代えて、LTEネットワークへのアクセスを拒否することにより、または限定された時間だけアクセスを提供するかもしくはアクセス終了まで厳しく限定された帯域幅でアクセスを提供することにより、UE300に対し、Wi−Fiネットワークにオフロードするよう命令または強制してもよい。
【0033】
UE300は、Wi−Fiネットワークに誘導されると、別のアタッチ要求344を、今回はWi−Fiネットワーク内のBRAS306に対して送信する。ある実施の形態において、このアタッチ要求は、UE300からBRAS306への動的ホスト制御プロトコル(dynamic host control protocol)(DHCP)要求の形で送られる。図3に示される実施の形態において、BRAS306は、DHCP要求344をUE300から受信したことに応じて、自身のCCR−I要求346をWi−Fi PCRF308に対して送ってもよい。簡潔にするために、Wi−Fi PCRF308が応答328からの結果をまだ維持しておりしたがって2回目の照会をSPR326に対して行なう必要がないものとするが、他の実施の形態では、Wi−Fi PCRF308が再びSPR326に照会してもよい。図3に示される実施の形態において、Wi−Fi PCRF308は、課金ルールのインストール命令を含みUE300に対し通常のQoSを提供するCCA−Iメッセージ348によって応答する。BRAS306は、アタッチ応答350をUE300に送信し、UE300とネットワーク340との間の通常のアプリケーションサービス352を許可する。
【0034】
ある実施の形態では、第1のアクセスネットワークの使用を認可されたユーザのみが、第2のアクセスネットワークへの誘導対象として考慮される。しかしながら、これに代わる実施の形態では、加入者に対し、第1のアクセスネットワーク内のすべてではなく一部のサービスを認可してもよい。この場合、加入者が第1のアクセスネットワークでは認可されていないが第2のアクセスネットワークでは受けることができるかもしれないサービスを、加入者が使用しようとしているときに、第2のアクセスネットワークへの加入者の誘導がトリガされてもよい。たとえば、ストリーミング媒体のダウンロードを試みているLTE加入者を、そのために近くのWi−Fiネットワークに誘導してもよい。誘導は、所望のサービスを第1のネットワークサービスから受けられない原因が、輻輳、不認可等である場合に、適切であろう。
【0035】
以下は、あるユースケースで実行されるステップの一例である。IP CANセッション確立要求が、ユーザから送信され、LTE PCEFによって受信される。これに応じて、LTE PCEFは、CCR−IをWi−Fi PCRFに送信する。Wi−Fi PCRFは、SPR内のユーザプロファイルを調べて、ユーザにLTEサービスを受ける資格があると判断する。しかしながら、オフロードロジックのため、LTE PCRFは、Wi−Fi PCRFに対してこのユーザについて照会すると決定する。LTE PCRFは、照会をWi−Fi PCRFに送信することにより、ユーザアタッチメントを、LTE SPRから取出したユーザのWi−Fi IDを用いてねつ造する。LTE PCRFは、ルールをインストールすることにより、(ユーザに対してWi−Fiへの切換を奨励するために)ユーザを減速する。LTE PCRFは、ユーザがWi−Fiアクセスに切換えるよう勧めるSMSメッセージをユーザに送信する。このメッセージに応じて、ユーザはWi−Fiにアタッチする(DHCP等)。Wi−FiルータはBRASに行き、これは、Wi−Fi PCRFとともにユーザに認可を与える。このユーザには通常の帯域幅が割当てられる。
【0036】
本明細書に記載の主題のさまざまな詳細事項は本明細書に記載の主題の範囲を超えない限り変更し得ることが理解されるであろう。さらに、上記説明は制限を目的としているのではなく専ら例示を目的としたものである。
図1
図2
図3