(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
ブーム式作業車(移動式クレーン、高所作業車、油圧ショベル等がある)では、ブームに加わる荷重のバランサーとして旋回台後部にカウンタウエイトを装着することがあるが、該カウンタウエイトはブーム式作業車の使用現場において旋回台後部に装着される。尚、カウンタウエイトを使用するブーム式作業車は、一般に大型であってカウンタウエイトを装着したままでは公道走行時の重量制限をオーバーする関係で、カウンタウエイトを別のトラックで別送し、使用現場でカウンタウエイトをブーム式作業車の旋回台後部に装着させるようにしている。
【0003】
ところで、カウンタウエイトを旋回台後部に着脱させるのに、カウンタウエイトを旋回台後部の支持台高さまで昇降させるのに油圧シリンダが使用されるが、この昇降用の油圧シリンダは、カウンタウエイト側に装着したものと旋回台側に装着したものとがある。
【0004】
そして、本願では、カウンタウエイト着脱装置として、昇降用の油圧シリンダをカウンタウエイト側に装着させたものを対象にしているが、このように昇降用の油圧シリンダをカウンタウエイト側に設けたカウンタウエイト着脱装置の公知例として、例えば
図14の(A)〜(C)に示すものがある。尚、
図14のカウンタウエイト着脱装置は、特開2002−194774号公報(特許文献1)に示されるものである。
【0005】
この公知例(
図14)のカウンタウエイト着脱装置は、ブーム式作業車として油圧ショベルを採用し、該油圧ショベルの旋回台102の後部121(以下、単に旋回台後部121ということがある)にカウンタウエイト103を着脱自在に装着させ得るようにしたものである。そして、この公知例のカウンタウエイト着脱装置では、カウンタウエイト103に昇降用の油圧シリンダ104をそのロッド142が上向きになる姿勢で設置している一方、旋回台後部121にカウンタウエイト103を支持するための支持台122を設けている。尚、油圧シリンダ104及び支持台122は、それぞれ左右2箇所に設置されている。又、油圧シリンダ104は、そのチューブ141がカウンタウエイト103に固定されていて、そのロッド142が上下に出没するようになっている。
【0006】
油圧シリンダ104のロッド142の先端部(上端部)には横向きのピン穴145を設けている一方、支持台122の先端部にも横向きのピン穴124を設けている。尚、以下の説明では、ロッドの先端部を単にロッド先端部ということがある。
【0007】
そして、この公知例のカウンタウエイト着脱装置でカウンタウエイト103を旋回台後部121に装着させるには、次のようにして行われる。
【0008】
まず、
図14(A)に示すように、油圧シリンダ104付きのカウンタウエイト103を地面G上に降ろした状態で、ブーム式作業車を所定位置に停車させ且つ旋回台102を所定位置に旋回させて、支持台22の先端部(ピン穴124)を油圧シリンダ104のロッド142の直上方に位置させる。尚、この
図14(A)の状態で、カウンタウエイト103側の油圧シリンダ104に油圧装置を接続する。
【0009】
次に、
図14(B)に示すように、油圧シリンダ104を伸長させてロッド先端部のピン穴145を支持台122側のピン穴124に合致させ、その両ピン穴145,124に連結ピン109を挿通させる。
【0010】
そして、連結ピン109による両ピン穴145,124の連結状態で、
図14(C)に示すように油圧シリンダ104を縮小させると、そのチューブ141とともにカウンタウエイト103が引き上げられて、該カウンタウエイト103が旋回台後部121の所定位置にセットされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、上記公知例(
図14)のカウンタウエイト着脱装置では、カウンタウエイト103を旋回台後部121に装着する際の、油圧シリンダ104(ロッド先端部)側のピン穴145と旋回台後部121の支持台122側のピン穴124とを連結ピン109で連結するのに、次のような問題があった。
【0013】
まず、油圧シリンダ104を伸長させて、ロッド142側のピン穴145の高さを支持台122側のピン穴124の高さを正確に合致させる必要があるが、その際の油圧シリンダ104の伸縮量の調整が面倒であった。即ち、両ピン穴145,124の高さ合わせは、油圧シリンダ104の伸縮量のみで調整できるものであるが、両ピン穴の高さを正確に合致させるのに、該油圧シリンダ104を何度か伸縮操作(微調整)しなければならないことがあった。
【0014】
又、両ピン穴145,124に連結ピン109を挿通させるには、油圧シリンダ104側(ロッド先端部)のピン穴145が支持台22側のピン穴124に対して同心位置に重合していることが必要であるが、油圧シリンダ104のロッド142はそのチューブ141に対して軸線回りで回転可能となっているので、該ロッド142側のピン穴145を支持台122側のピン穴124に対して正確に高さ合わせしたときでも、ロッド142側のピン穴145の向きが支持台122側のピン穴124に対して同心方向に重合していない(芯ずれしている)ことが多々ある。そして、その場合(芯ずれしている場合)は、ロッド142をチューブ141に対して回転させて、ロッド側のピン穴145の向きを支持台122側のピン穴124の向きに合致させる作業が必要となる。
【0015】
このように、上記両ピン穴145,124に連結ピン109を挿通させることで油圧シリンダ104のロッド先端部を支持台122に連結させる場合には、両ピン穴の高さ合わせや芯合わせ(重合させる作業)が面倒で且つ時間がかかるという問題があった。
【0016】
そこで、本願は、カウンタウエイト側に設けた油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部に設けた支持台に支持させる際の、該ロッド先端部と支持台との位置合わせを簡単に且つ短時間で行えるようにした、ブーム式作業車のカウンタウエイト着脱装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、ブーム式作業車のカウンタウエイト着脱装置を対象としたものである。
【0018】
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明のカウンタウエイト着脱装置は、車両上に旋回自在に搭載した旋回台の後部にカウンタウエイトを着脱自在に装着するためのものであって、ブーム式作業車に装備されるものである。尚、本願のカウンタウエイト着脱装置が装備されるブーム式作業車としては、移動式クレーンや高所作業車や油圧ショベル等がある。
【0019】
そして、本願請求項1のカウンタウエイト着脱装置は、次の構成を有している。
【0020】
旋回台の後部
の左右に離間する2箇所には、カウンタウエイトを支持する支持台を設けている。尚、以下の説明では、旋回台の後部を単に旋回台後部ということがある。
【0021】
旋回台後部の
各支持台は、
前後に所定長さをもつ一対のフレーム部を有し、該各フレーム部をそれぞれ旋回台後部の上面より高位置において後方に突出する姿勢で取付けたものである。
【0022】
カウンタウエイトには、該カウンタウエイト昇降用の
一対の油圧シリンダを該
各油圧シリンダのロッドが上向きになる姿勢で設けている。この
各油圧シリンダは、そのチューブがカウンタウエイトに固定されていて、ロッドがカウンタウエイトに対して上下に出没するように設置されている。
【0023】
この
各油圧シリンダのロッドの先端部には、該ロッドの外径より大径の膨形部を設けている。尚、以下の説明では、ロッドの先端部を単にロッド先端部ということがある。
【0024】
ロッド先端部に設けた膨形部は、この請求項1では、大径の膨形部材をロッドの先端部に溶接等の手段で固定したものを採用できる。
【0025】
上記
各フレーム部には、ロッド先端部の膨形部を係脱自在に係止し得る係止部材を、
上記フレーム部に対して膨形部を係止し得る係止位置と膨形部を係止解除する係止解除位置との間で水平方向にスライドさせ得るように設置している。そして、この係止部材は、上記係止位置にあるときにはロッド先端部の膨形部の下面側に進入し(膨形部下面を下方から係止できる)、上記係止解除位置にあるときには該膨形部の外形より外方に位置する(膨形部を係止解除状態にする)ようになっている。
【0026】
尚、
フレーム部及び油圧シリンダ
はそれぞれ左右に一対有し
ているので、上記係止部材も各
フレーム部に1つずつ設置される。
【0027】
又、この請求項1では、上記係止部材に油圧シリンダのロッドの外径より広幅で膨形部の外径より狭幅の溝を設けて、該溝をロッドに嵌合させることにより溝の対向縁部で膨形部を係止し得るようにしている。このようにすると、支持台側の係止部材でロッド先端部の膨形部を係止した状態では、該係止部材の溝が膨形部の下面側でロッドに嵌合するようになる。
【0028】
この請求項1のカウンタウエイト着脱装置は、次のように使用される。
【0029】
カウンタウエイトを旋回台後部に装着するには、まず油圧シリンダ付きのカウンタウエイトを旋回台後部の支持台で支持し得る所定位置に置いた状態で、旋回台をカウンタウエイト支持可能位置(支持台が油圧シリンダの直上方に位置する位置)に旋回させる。
【0030】
次に、係止部材を係止解除位置に位置させた状態で、油圧シリンダを伸長させてロッド先端部の膨形部を支持台側の係止部材高さの上まで上動させ、続いて係止部材を係止位置にスライドさせると、該係止部材が膨形部の下面側に進入
して該係止部材で膨形部を係止する。このとき、係止部材の溝が膨形部の下面側でロッドの両側に嵌合する(溝内にロッドが進入する)。
【0031】
そして、係止部材が係止位置にある状態で油圧シリンダを縮小させると、まず膨形部の下面が係止部材の上面に接触した時点でロッドが下動不能となり、続いて油圧シリンダのチューブが引き上げられることでカウンタウエイトを上動させて、該カウンタウエイトを旋回台後部の所定高さ位置に装着させることができる。
【0032】
このように、本願請求項1のカウンタウエイト着脱装置では、カウンタウエイト側の油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部の支持台に係止(連結)させるのに、ロッド先端部に設けた膨形部を所定高さ以上まで上動させた状態で、支持台側に設けた係止部材をスライドさせることにより該膨形部を係止部材で係止させ得るようになっている。
【0033】
従って、油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部の支持台に係止(連結)させるのに、支持台側の支持部高さ(係止部材高さ)に対してロッド先端部の被支持部高さ(膨形部高さ)を厳密に位置合わせしなくてもよく、さらに油圧シリンダのロッドがチューブに対して回転しても、膨形部は常に係止部材で係止可能な姿勢となっている。
【0034】
[本願請求項
2の発明]
本願請求項
2の発明は、上記請求項
1のカウンタウエイト着脱装置において、係止部材が係止位置にある状態で、該係止部材を支持台に対してスライド不能にロックするロック手段を備えたものである。
【0035】
この請求項
2で使用するロック手段は、係止部材を係止位置においてスライド不能にロックし得るものであれば適宜の構成のものを採用できる(例えばピン差込み式のものでもよい)。
【0036】
[本願請求項
3の発明]
本願請求項
3の発明も、上記請求項1〜
2と同様に旋回台後部にカウンタウエイトを着脱自在に装着するためのブーム式作業車のカウンタウエイト着脱装置である。そして、この請求項
3のカウンタウエイト着脱装置では、油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部の支持台に係止するための係止構造として、ロッド先端部にピン穴を設けている一方、支持台に、ロッド先端部を支持台の上面より上方に突出させた状態でロッド先端部のピン穴に挿通させたピンを水平方向の全方向から支持し得るピン受部を設けたものである。
【0037】
この請求項
3のカウンタウエイト着脱装置の場合は、ロッド先端部のピン穴は水平向きに設け、支持台にはロッド先端部を上下に挿通させるロッド挿通穴を設け、支持台側のピン受部は該ロッド挿通穴の上面側口縁部に設けられる。
【0038】
そして、この請求項
3のカウンタウエイト着脱装置では、油圧シリンダを伸長させてロッド先端部を支持台の上面より上方に突出させた状態で、ロッド先端部のピン穴にピンを挿通させ、その後に油圧シリンダを縮小させることで、ピン穴に挿通させたピンの両端部をピン受部(ロッド挿通穴の上面側口縁部)上に支持させ得るようになっている。
【0039】
[本願請求項
4の発明]
本願請求項
4の発明も、上記請求項1〜
2と同様に旋回台後部にカウンタウエイトを着脱自在に装着するためのブーム式作業車のカウンタウエイト着脱装置である。そして、この請求項
4のカウンタウエイト着脱装置では、油圧シリンダのロッド先端部にロッドの外径より大径の膨形部材を着脱自在に固定し得るようにする一方、支持台にロッドの外径より大きく且つ膨形部材の外径より小さいロッド挿通穴を設けて、ロッド先端部をロッド挿通穴を通して支持台の上方に突出させた状態でロッド先端部に膨形部材を着脱させ得るようにしたものである。
【0040】
この請求項
4のカウンタウエイト着脱装置において、ロッド先端部に対する膨形部材の着脱方式としては、該膨形部材をロッド先端部に対して、螺合により着脱させるものやピンにより着脱させるもの等を採用できる。
【0041】
そして、この請求項
4のカウンタウエイト着脱装置では、ロッド先端部から膨形部材を外した状態で油圧シリンダを伸長させてロッド先端部を支持台のロッド挿通穴を通して支持台上面より上方に突出させ、そのロッド先端部に膨形部材を取付け、その後に油圧シリンダを縮小させることで、ロッド先端部の膨形部材を支持台のロッド挿通穴の口縁上面に係止させ得るようになっている。
【発明の効果】
【0042】
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1のカウンタウエイト着脱装置は、カウンタウエイトを装着すべき所定位置に置き、カウンタウエイトに設けた油圧シリンダを伸長させてそのロッド先端部の膨形部を旋回台後部の支持台
(フレーム部)に設けた係止部材より上方まで上動させた状態で該係止部材をスライドさせることで、ロッド先端部に設けた膨形部を
フレーム部に対して係止及び係止解除させ得るようになっている。
【0043】
従って、この請求項1のカウンタウエイト着脱装置では、油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部の
フレーム部に支持させるのに、
該フレーム部に対してロッド先端部の高さを厳密に位置合わせする必要がなく、しかもロッドの向きに拘わりなく(ロッドの向きを補正することなく)行えるので、ロッド先端部をフレーム部に対して簡単且つ短時間で支持させることができるという効果がある。即ち、
図14に示す公知例のように、両ピン穴にピンを挿通させて連結する場合には、該両ピン穴の厳密な高さ合わせと心重合の各操作が必要であるが、本願請求項1では、非常にアバウトな高さ合わせでよく(膨形部が係止部材より上にあればよい)、しかもロッドの向きに係わりなくロッド先端部を支持台に支持させることができる。
【0044】
又、本願請求項1の発明では、膨形部係止時に係止部材に設けた溝に油圧シリンダのロッドを嵌合させることで、該溝の対向縁部で膨形部を係止し得るようになっているので、カウンタウエイト吊持状態においてロッド先端部の膨形部をロッドを挟んだ両側から支持でき、該膨形部を安定状態で支持できるという効果もある。
【0045】
[本願請求項
2の発明の効果]
本願請求項
2の発明は、上記請求項
1のカウンタウエイト着脱装置において、係止部材が係止位置にある状態で、該係止部材を支持台に対してロック手段によりスライド不能にロックし得るようになっている。
【0046】
従って、この請求項
2のカウンタウエイト着脱装置では、上記請求項
1の効果に加えて、ロック手段により係止部材を係止位置でロックできるので、該係止部材が不用意に移動(係止解除)することがなく、安全性が向上するという効果がある。
【0047】
[本願請求項
3の発明の効果]
本願請求項
3の発明のカウンタウエイト着脱装置は、油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部の支持台に係止するための係止構造として、ロッド先端部のピン穴に挿入したピンを、支持台に設けたピン受部で水平方向の全方向から支持し得るように構成したものである。
【0048】
従って、この請求項
3のカウンタウエイト着脱装置でも、上記請求項1と同様に、油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部の支持台に係止(連結)させるのに、支持台側の支持部高さ(ピン受部高さ)に対してロッド先端部の被支持部高さ(ピン穴高さ)を厳密に位置合わせしなくてもよく、さらに油圧シリンダのロッドがチューブに対して回転しても、ロッド先端部のピン穴に挿通させたピンをそのままの向きで支持台側のピン受部に支持させることができる(ロッドの向きの補正作業が不要である)という効果がある。
【0049】
[本願請求項
4の発明の効果]
本願請求項
4の発明のカウンタウエイト着脱装置は、油圧シリンダのロッド先端部にロッドの外径より大径の膨形部材を着脱自在に固定し得るようにする一方、支持台にロッドの外径より大きく且つ膨形部材の外径より小さいロッド挿通穴を設けて、ロッド先端部をロッド挿通穴を通して支持台の上方に突出させた状態でロッド先端部に膨形部材を着脱させ得るように構成したものである。
【0050】
従って、この請求項
4のカウンタウエイト着脱装置でも、上記請求項1又は
3と同様に、油圧シリンダのロッド先端部を旋回台後部の支持台に係止(連結)させるのに、支持台側の支持部高さ(ロッド挿通穴の上面側口縁部高さ)に対してロッド先端部の被支持部高さ(膨形部材取付高さ)を厳密に位置合わせしなくてもよく、さらに油圧シリンダのロッドがチューブに対して回転しても、膨形部材は常に支持台のロッド挿通穴口縁部に対して係止可能な姿勢となる(ロッドの向きの補正作業が不要である)という効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、
図1〜
図13を参照して本願のいくつかの実施例を説明すると、
図1〜
図7には第1実施例のカウンタウエイト着脱装置を装備したブーム式作業車及び該第1実施例のカウンタウエイト着脱装置の詳細を示し、
図8及び
図9には第2実施例のカウンタウエイト着脱装置の詳細を示し、
図10〜
図11には第3実施例のカウンタウエイト着脱装置の詳細を示し、
図12〜
図13には第4実施例のカウンタウエイト着脱装置の詳細を示している。又、
図1〜
図7の第1実施例のカウンタウエイト着脱装置は、本願請求項1〜
2に対応するものであり、
図8〜
図9の第2実施例のカウンタウエイト着脱装置は、本願請求項
3に対応するものであり、
図10〜
図11の第3実施例及び
図12〜
図13の第4実施例の各カウンタウエイト着脱装置は、それぞれ本願請求項
4に対応するものである。
【0053】
尚、
図8〜
図9(第2実施例)、
図10〜
図11(第3実施例)、及び
図12〜
図13(第4実施例)は、それぞれ第1実施例の
図5及び
図6に相当するものである。そして、該第2実施例〜第4実施例の各図示部分以外の基本構成は、第1実施例の
図1〜
図4で使用されているものと同じ(又はほぼ同じ)であるので、第2実施例〜第4実施例の基本構成部分の各図面は
図1〜
図4のものを援用する。
【0054】
[
図1〜
図7の第1実施例]
図1及び
図2では、カウンタウエイトを装着するブーム式作業車として大型の移動式クレーンを採用している。尚、本願で使用できるブーム式作業車としては、移動式クレーンのほかに高所作業車や油圧ショベルも採用可能である。
【0055】
図1及び
図2に示すブーム式作業車は、車両1のフレーム11上に旋回ベアリング12を介して旋回台2を水平旋回自在に設置しているとともに、該旋回台2に伸縮ブーム13を起伏自在に取付けている。
【0056】
又、この種の大型のブーム式作業車では、旋回台2の後部21にカウンタウエイト3を着脱自在に装着し得るようになっている。尚、以下の説明では、旋回台2の後部21を単に旋回台後部21ということがある。
【0057】
ところで、カウンタウエイト3は大重量であって、カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着したままでは、公道走行時の重量制限をオーバーしてしまう関係で、該カウンタウエイト3はブーム式作業車とは別の運搬車で作業現場まで搬送される。
【0058】
尚、この実施例で使用するカウンタウエイト3は、
図3に示すように低高さの中央部ウエイト31の左右両側にそれぞれ高高さの側部ウエイト32,32を一体的に組付けたものを採用している。
【0059】
そして、カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着するには、
図1に示すように自己のクレーン(伸縮ブーム13、ウインチ14、フック15等)でカウンタウエイト3を吊持して、該カウンタウエイト3を車両フレーム11上の所定位置(旋回台後部21に装着させ得る位置)に載置し、その後、
図2に示すように旋回台2を旋回させて、旋回台後部21を車両フレーム11上のカウンタウエイト3に対面させる。
【0060】
カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着するには、カウンタウエイト着脱装置が使用されるが、
図1〜
図7に示す第1実施例のカウンタウエイト着脱装置は次のように構成されている。尚、以下の説明において、左右及び前後とは旋回台後部21を後方から見た状態での左右及び前後のことであり、後面視とは同じく旋回台後部21を後方から見た状態のものである。
【0061】
この第1実施例のカウンタウエイト着脱装置では、
図3〜
図5に示すように旋回台後部21にカウンタウエイト3を支持するための支持台22を設置している一方、カウンタウエイト3に昇降用の油圧シリンダ4を設けている。
【0062】
昇降用の油圧シリンダ4は、カウンタウエイト3を安定支持するために中央部ウエイト31における左右に離間した2位置に2本使用しており、それに対応して旋回台後部21の支持台22も左右2箇所に設けている。又、この実施例では、左右の各油圧シリンダ4,4は、前後方向に若干位置ずれさせている。即ち、
図3において、左側の油圧シリンダ4が旋回台後部21に近い位置(前位置)にあり、右側の油圧シリンダ4が旋回台後部21から遠い位置(後位置)にある。
【0063】
各油圧シリンダ4,4は、それぞれそのロッド42が上向きになる姿勢でそのチューブ41をカウンタウエイト3に対して止具43で固定している。従って、この各油圧シリンダ4,4を伸縮作動させると、カウンタウエイト3に対してロッド42が上下動するようになっている。
【0064】
各油圧シリンダ4,4のロッド42の先端部には、それぞれロッド42の外径より大径の膨形部44を設けている。尚、以下の説明では、ロッドの先端部を単にロッド先端部ということがある。
【0065】
上記各膨形部44,44は、ロッド42の外径より適度に大径の円盤状鋼材をロッド先端部に溶接にて固定したものである。尚、ロッド先端部に対する膨形部44の固定方法としては、溶接のほかに例えばネジ結合、ピン結合等の適宜の手段を採用できる。
【0066】
旋回台後部21に設置しているカウンタウエイト支持用の各支持台22,22は、後面視四角形で前後に適宜長さをもつフレーム部23を有し、該各フレーム部23がそれぞれ旋回台後部21の上面より高位置において後方に突出する姿勢で取付けている。
【0067】
この各支持台22,22の各先端部には、油圧シリンダ4側の膨形部44を上下に挿通させ得る大開口の穴25をそれぞれ設けている。この各穴25,25は、カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着可能な位置に置いた状態で、各油圧シリンダ4,4のロッド先端部に設けている各膨形部44,44に対して平面視で重合し得る位置に設けられている。
【0068】
左右の各支持台22,22(フレーム部23,23)には、ロッド先端部の膨形部44を係止し得る係止部材50がそれぞれ前後スライド自在に設けられている。
【0069】
この各係止部材50,50は、フレーム部23の上面を被覆する上面板51と該フレーム部23の外側の側面24を被覆する側面板52とを有している。尚、この係止部材50の側面板52は、上面板51の左右両側にそれぞれ設けてもよい。
【0070】
図5は、
図3に示す左右の支持台22のうちの右側の支持台22部分を拡大表示したものであるが、左右の支持台22,22に設けられている各係止部材50,50は、後面視において相互に左右対称形のものである。そして、以下の説明では、係止部材50と支持台22との関係、及び係止部材50とロッド先端部(膨形部44)との関係については、
図5及び
図6に示す右側の係止部材50で説明する。
【0071】
この係止部材50の側面板52には、前後に長い溝穴53が形成されており、該溝穴53に支持台22(フレーム部23)の側面24から外向きに突出させたガイドピン54を挿通させることで、係止部材50を支持台22に対して溝穴53の長さ範囲で前後にスライドさせ得るようになっている。尚、係止部材50の上面板51には、該係止部材50を前後にスライドさせるためのハンドル55を設けている。
【0072】
又、係止部材50の上面板51には、その後端縁(支持台22の先端側)から前方に向けて所定深さの溝56を設けている。この溝56は、油圧シリンダ4のロッド42の外径より広幅でロッド先端部の膨形部44の外径より狭幅に形成されている。
【0073】
そして、詳細は後述するが、
図5に鎖線図示(符号42′、44′)する状態で係止部材50を後方にスライドさせると、
図6に示すように溝56がロッド42に対して左右から跨ぐように嵌合し、そのとき溝56の幅が膨形部44の外径より狭いので、該溝56の対向縁部で膨形部44を下方から支持し得るようになる。尚、係止部材50は、
図5の状態が係止解除状態(係止解除位置)であり、
図6の状態が係止状態(係止位置)となる。
【0074】
又、係止部材50と支持台22との間には、該係止部材50を
図5の係止解除位置と
図6の係止位置とでそれぞれスライド不能にロックするためのロック手段6を設けている。この実施例のロック手段6は、係止部材50の側面板52に設けたピン穴62と、支持台22(フレーム部23)の側面24に設けた前後2つのピン穴63,64(いずれか一方)にピン61を挿通させることで、係止部材50を
図5の係止解除位置と
図6の係止位置とでそれぞれロックし得るようになっている。
【0075】
次に、第1実施例のカウンタウエイト着脱装置の使用方法及び機能について説明すると、まず
図3及び
図4に示すように、カウンタウエイト3を車両フレーム11上の所定位置に置いた状態で、旋回台2を旋回させて各支持台22,22の先端部の各穴25,25をカウンタウエイト3側の各油圧シリンダ4,4の各ロッド先端部(各膨形部44,44)の直上方に正確に位置合わせする。尚、カウンタウエイト3側の油圧シリンダ4を伸長させる前は、
図3及び
図5に示すように係止部材50を支持台22に対して前方側にスライドさせておくが、この状態では支持台先端部の穴25が全面開放されている。又、この状態では、係止部材50を係止解除位置においてロック手段6でスライド不能にロックしておくとよい(係止部材50の側面板52にあるピン穴62と支持台22の側面24にある前側ピン穴63にピン61を挿通させる)。
【0076】
そして、この状態で各油圧シリンダ4,4に油圧装置を接続し、該両油圧シリンダ4,4を同時に伸長させると、各側のロッド42,42が上動することにより、ロッド先端部の膨形部44,44が支持台先端部の各穴25,25を通って係止部材50,50の上面高さより僅かに高い位置まで上動する(
図3及び
図5の鎖線図示状態)。
【0077】
次に、各側のロック手段6の各ピン61を抜き外し、ハンドル55を握ってそれぞれ係止部材50,50を後方(係止側)にスライドさせると、
図6に示すように係止部材50の上面板51にある溝56が膨形部44の下面側近傍においてロッド42を左右から跨ぐように嵌合する。又、この
図6の状態では、係止部材50の側面板52にあるピン穴62が支持台22の側面24にある後側ピン穴64に重合しており、その重合している両ピン穴62,64にピン61を挿通させることで、係止部材50をスライド不能にロックできる。
【0078】
そして、
図6に示すように、係止部材50が係止位置にある状態で油圧シリンダ4を縮小させると、まず膨形部44の下面が係止部材50の溝56の左右対向縁部上に当接してロッド42が下動不能となり、続いて油圧シリンダ4のチューブ41が引き上げられることでカウンタウエイト3を上動させていき、最終的に
図7に示すようにカウンタウエイト3を旋回台後部21の所定高さ位置に装着させることができる。
【0079】
カウンタウエイト3の最終装着状態では、カウンタウエイト3側の係止部材を旋回台後部21側の係止受部にピン結合することで該カウンタウエイト3を旋回台後部21に固定するが、このカウンタウエイト3の固定方法については、本願のカウンタウエイト着脱装置に直接関係がないので、説明を省略する。
【0080】
尚、カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着した状態から、該カウンタウエイト3を取り外すには、上記とは逆手順で行えばよい。
【0081】
このように、第1実施例のカウンタウエイト着脱装置は、カウンタウエイト3を車両フレーム11上の所定位置に置き、カウンタウエイト3に設けた油圧シリンダ4を伸長させた状態で、旋回台後部21の支持台22に設けた係止部材50をスライドさせることで、ロッド先端部に設けた膨形部44を支持台22に対して係止及び係止解除させ得るようになっている。
【0082】
従って、この第1実施例のカウンタウエイト着脱装置では、油圧シリンダ4のロッド先端部を旋回台後部21の支持台22に支持させるのに、支持台22に対してロッド先端部の高さを厳密に位置合わせする必要がなく、しかもロッド42の向きに拘わりなく(ロッドの向きを補正することなく)行えるので、ロッド先端部を支持台22に対して簡単且つ短時間で支持させることができる。
【0083】
又、この第1実施例のカウンタウエイト着脱装置では、カウンタウエイト吊持状態において係止部材50の上面板51にある溝56が膨形部44の下面側でロッド42に嵌合しているので、膨形部44を溝56の対向縁部によりロッド42を挟んだ両側から支持でき、該膨形部44を安定状態で支持できる。
【0084】
さらに、係止部材50が係止位置にある状態で、該係止部材50を支持台22に対してロック手段6によりスライド不能にロックし得るようにしているので、係止部材50が不用意に移動することがない(安全性が向上する)。
【0085】
[
図8〜
図9の第2実施例]
図8〜
図9に示す第2実施例のカウンタウエイト着脱装置は、上記第1実施例における油圧シリンダ4のロッド先端部を旋回台後部21の支持台22に係止するための係止構造の変形例を示すものである。
【0086】
即ち、この第2実施例のカウンタウエイト着脱装置は、
図8に示すように油圧シリンダ4のロッド42の先端部にピン穴45を設けている一方、支持台22に、ロッド先端部(ピン穴45部分)を支持台22の上面より上方に突出させた状態で、
図9に示すようにロッド先端部のピン穴45に挿通させた連結ピン9を水平方向の全方向から支持し得るピン受部29を設けて構成されている。
【0087】
この第2実施例の場合は、支持台22の先端部にロッド42の先端部を上下に挿通させるためのロッド挿通穴28を設けておき、該ロッド挿通穴28の上面側口縁部に小高さの筒体を設けて、該筒体をピン受部29とするとよい。
【0088】
尚、この第2実施例におけるその他の基本的な構成は、上記第1実施例のものとほぼ同じであるので、第1実施例の各図面及び説明を援用する。
【0089】
この第2実施例のカウンタウエイト着脱装置では、
図8の状態から油圧シリンダ4を伸長させてロッド先端部を支持台22のロッド挿通穴28を通してピン受部(筒体)29の上面より上方に突出させた後(
図8の鎖線図示の状態)、該ロッド先端部のピン穴(符号45′)に連結ピン9を挿通させ、その後に油圧シリンダ4を縮小させることで、
図9に示すようにピン穴45に挿通させた連結ピン9の両端部をピン受部29上に支持させることができる。尚、
図8において、ピン穴45′に連結ピン9を挿通させる際には、該ピン穴45′がどの方向に向いていても、連結ピン9をピン穴45′の指向方向に対して同心方向(例えば
図8の符号9′の方向)から挿入することは極めて容易である。
【0090】
このように、この第2実施例のカウンタウエイト着脱装置でも、油圧シリンダ4のロッド先端部を旋回台後部21の支持台22に係止(連結)させるのに、支持台22側の支持部高さ(ピン受部29の高さ)に対してロッド先端部の被支持部高さ(ピン穴45の高さ)を厳密に位置合わせしなくてもよく、さらに油圧シリンダ4のロッド42がチューブ41に対して回転しても、ロッド先端部のピン穴45に対して該ピン穴45の向きに合わせた方向から連結ピン9を差し込むことは極めて容易である。
【0091】
そして、この第2実施例の場合も、
図9の状態から油圧シリンダ4を縮小させることで、カウンタウエイト3を旋回台後部21の所定高さ位置に装着できる。
【0092】
尚、この第2実施例の場合も、カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着した状態から該カウンタウエイト3を取り外すには、上記とは逆手順で行えばよい。
【0093】
[
図10〜
図11の第3実施例]
図10〜
図11に示す第3実施例のカウンタウエイト着脱装置も、上記第1実施例における油圧シリンダ4のロッド先端部を旋回台後部21の支持台22に係止するための係止構造の変形例を示している。
【0094】
この第3実施例のものでは、
図10に示すように、油圧シリンダ4のロッド42の先端部に雄ネジ46を形成し、支持台22にロッド先端部を挿通させ得るロッド挿通穴28を設け、ロッド先端部をロッド挿通穴28を通して支持台22の上面側に挿通させた状態で、ロッド先端部の雄ネジ46に膨形部材7を螺合により着脱させ得るようにしている。この第3実施例で使用される膨形部材7としては、上記ロッド挿通穴28の穴径より大径のナットを使用している。
【0095】
尚、この第3実施例におけるその他の基本的な構成は、上記第1実施例のものとほぼ同じであるので、第1実施例の各図面及び説明を援用する。
【0096】
この第3実施例のカウンタウエイト着脱装置では、
図10の状態から油圧シリンダ4を伸長させてロッド先端部(雄ネジ46部分)を支持台22のロッド挿通穴28を通して支持台上面より上方に突出させた後(
図10の鎖線図示の状態)、該ロッド先端部の雄ネジ(符号46′)に膨形部材(ナット)7を螺合させ、その後に油圧シリンダ4を縮小させることで、
図11に示すようにロッド先端部に螺合させた膨形部材7をロッド挿通穴28の上面側口縁部で支持させることができる。
【0097】
このように、この第3実施例のカウンタウエイト着脱装置でも、油圧シリンダ4のロッド先端部を旋回台後部21の支持台22に係止(連結)させるのに、支持台22側の支持部高さ(ロッド挿通穴28の上面側口縁部の高さ)に対してロッド先端部の被支持部高さ(雄ネジ46部分の高さ)を厳密に位置合わせしなくてもよく、さらに油圧シリンダ4のロッド42がチューブ41に対して回転しても、ロッド先端部の雄ネジ46に膨形部材(ナット)7を螺合させるのに何ら支障はない。
【0098】
そして、この第3実施例の場合も、
図11の状態から油圧シリンダ4を縮小させることで、カウンタウエイト3を旋回台後部21の所定高さ位置に装着できる。
【0099】
尚、この第3実施例の場合も、カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着した状態から該カウンタウエイト3を取り外すには、上記とは逆手順で行えばよい。
【0100】
[
図12〜
図13の第4実施例]
この第4実施例のカウンタウエイト着脱装置は、上記第3実施例(ロッド先端部に膨形部材を着脱自在としたもの)の変形例を示している。
【0101】
この第4実施例のものでは、
図12に示すように、油圧シリンダ4のロッド42の先端部にピン穴45を形成し、支持台22にロッド先端部を挿通させ得るロッド挿通穴28を設け、ロッド先端部にピン結合により着脱自在に固定し得る筒状体からなる膨形部材8と、該膨形部材8をロッド先端部に固定する連結ピン9とを用いている。
【0102】
筒状体からなる膨形部材8には、ロッド先端部を上下に挿通させる穴81と、横向きに貫通するピン穴82とをそれぞれ設けている。連結ピン9は、膨形部材8のピン穴82とロッド先端部のピン穴45に跨がって挿通させるものである。
【0103】
尚、この第4実施例におけるその他の基本的な構成は、上記第1実施例のものとほぼ同じであるので、第1実施例の各図面及び説明を援用する。
【0104】
この第4実施例のカウンタウエイト着脱装置では、
図12の状態から油圧シリンダ4を伸長させてロッド先端部を支持台22のロッド挿通穴28を通して支持台上面より上方に突出させた後(
図12の鎖線図示の状態)、該ロッド先端部に筒状体からなる膨形部材8の穴81を嵌合させ、且つ該膨形部材8側のピン穴82とロッド先端部側のピン穴45′とを位置合わせした状態で、両ピン穴に連結ピン9を挿通させ、その後に油圧シリンダ4を縮小させることで、
図13に示すようにロッド先端部にピン結合させた膨形部材8をロッド挿通穴28の上面側口縁部で支持させることができる。
【0105】
このように、この第4実施例のカウンタウエイト着脱装置でも、油圧シリンダ4のロッド先端部を旋回台後部21の支持台22に係止(連結)させるのに、支持台22側の支持部高さ(ロッド挿通穴28の上面側口縁部の高さ)に対してロッド先端部の被支持部高さ(ピン穴45部分の高さ)を厳密に位置合わせしなくてもよく、さらに油圧シリンダ4のロッド42がチューブ41に対して回転しても、ロッド先端部のピン穴45と膨形部材8のピン穴82とに連結ピン9を挿通させるのにさほどの困難性はない。
【0106】
そして、この第4実施例の場合も、
図13の状態から油圧シリンダ4を縮小させることで、カウンタウエイト3を旋回台後部21の所定高さ位置に装着できる。
【0107】
尚、この第4実施例の場合も、カウンタウエイト3を旋回台後部21に装着した状態から該カウンタウエイト3を取り外すには、上記とは逆手順で行えばよい。