【実施例】
【0026】
図1は、情報収集・情報分析システムの概略構成を示すブロック図である。
同図において、金融機関10等側に設置された自動取引装置102の情報を分析するシステム40は、ジャーナル集中管理システム20、保守システム30、ATM情報分析システム401、を有する。
【0027】
自動取引装置102は、例えば、金融機関等10側の銀行やコンビニエンスストア等に設置される複数のATMやコンビニエンス端末、他(以下、総称してATMと言う)である。
【0028】
ATM102は、一般に各店毎に顧客(自行や他行)101との取引に関する情報、例えば各種ジャーナルデータを有する。また、ATM102は、金融機関等10側の顧客対応業務システム103と連携しているATM管理システム104にて管理される。顧客対応業務システム103は、例えば、窓口業務、ATM管理業務、顧客管理業務、他の各種業務を行なうシステムである。
【0029】
ジャーナル集中管理システム20は、ネットワーク601を介してATM102に接続し、当該ATM102のジャーナルデータを収集し、ジャーナルデータDB201に格納し、管理する。
また、ネットワーク602を介して顧客対応業務システム103に接続し、有事の際に当該顧客対応業務システム103側からジャーナルの内容を確認できる構成となっている。
【0030】
保守システム30は、ネットワーク603を介してATM102に接続し、当該ATMの稼動状況などを監視し、ATM102に関する保守情報や各種ログを収集し、保守情報DB301やログDB302に格納し、管理する。
【0031】
ジャーナル集中管理システム20及び保守システム30は、既存のシステムを利用する。ジャーナルデータ(
図2)及び保守情報の内容(
図3)については後述する。
【0032】
ATM情報分析システム401は、ATM情報分析用サーバからなる。サーバ401は、情報収集部4011、情報結合部(含分析用ファイル作成部)4012、情報分析部(含分析結果ファイル作成部)4013、情報蓄積部4014、マッチングキーを含む入力部、4015、情報配信部4016、制御部4017、を有する。
【0033】
情報収集部4011は、ジャーナル集中管理システム20及び保守システム30に接続し、当該ジャーナル集中管理システム20からジャーナルデータを収集し、保守システム30から保守情報、ログなどを収集する。
【0034】
情報結合部4012は、当該収集したジャーナルデータと当該保守情報・ログを結合(マージ)し、所望の分析に必要な情報を含む分析用ファイルを作成するマージ処理機能を有する。
【0035】
すなわち、図示してないが、ジャーナルデータと保守情報・ログをマージするマージ部及び当該マージした情報を元に分析用ファイルを作成する分析用ファイル作成部を有する。
【0036】
このマージ部による処理は、例えば、ジャーナルデータマッチングキーの「店番」、「機番」と保守情報マッチングキーの「サイトコード」、「製品型名」、「製造番号」をマッチングする方法で行なう。ジャーナル/保守情報マージファイルの作成方法及びマージファイルの内容(
図4)については後述する。
【0037】
情報分析部4013は、情報結合部4012にて作成された分析用ファイルを元にATM101の取引内容を分析する。この分析は、例えば時間別取引シェア、カード種類別取引シェア、店舗別稼動、ATM配置、エラーログ、障害者等の利用量、などの分析である。
【0038】
つまり、情報分析部4013は、ジャーナル/保守情報マージファイルを元にATM102の取引内容を分析する手段を有する。
その分析内容(
図5〜
図14)及び分析方法については後述する。
【0039】
情報蓄積部4014は、情報分析部4013にて分析した分析ファイルを格納するものであって、ジャーナル/保守情報マージファイルを元にATM102の取引内容、例えば時間別取引シェア、カード種類別取引シェア、店舗別稼動、ATM配置、エラーログ、障害者等の利用分析、などを格納するDB40141〜40146を有する。
【0040】
入力部4015は、情報結合部4012のマージ部によりジャーナルデータと保守情報とをマッチングするとき、前記「店番」、「機番」などを指定するジャーナルデータマッチングキー及び前記「サイトコード」、「製品型名」、「製造番号」などを指定する保守情報マッチングキーを有する。これらのキーにより、ATM取引内容などの分析方法(計算方法など)を容易に変更することができる。
【0041】
情報配信部4016は、情報分析部4013にて分析した分析結果を顧客対応業務システム103に伝送、配信する。
【0042】
制御4017部は、前記各部を制御するプログラムを有する。そのプログラムによる処理手順(
図15〜
図21)は後述する。
【0043】
以上述べたように、ジャーナル集中管理システム20は、一般的には、背景技術で述べた用途を目的として、ネットワーク601を介してATM102に接続し、所望タイミングでATM102のジャーナルデータを収集し、ジャーナルデータDB201に格納保存している。ジャーナルデータには、上述したとおり、複数の有益な情報が含まれている。また、ATM102は、常時、保守システム30の保守対象となっている。
【0044】
しかし、従来にあっては、上述したようにジャーナルデータは、取引関係で不正等が発生した場合、紙にプリントアウトし、その取引の不正等を確認し、また自動取引装置毎のジャーナルデータの収集スケジュールを生成する等、限られた特別な場合に利用されているだけであって、それ以外には、特に利用されていなかった。
【0045】
そこで、本発明者は、ATMのジャーナルデータがジャーナル集中管理システムによって管理されていることに着目し、また、ATMの保守情報が保守システムによって管理されていることに着目し、当該ジャーナルデータや保守情報(障害情報や各種ログ)をもって、ATMの取引内容を分析し、当該分析結果をファイルとして、例えば、金融機関等の顧客対応業務システム103に対して提供し得るATM情報分析システムを提案するものである。
【0046】
以下、ジャーナル集中管理システム20がATM102から収集するジャーナルデータ、保守システム30がATM102から収集する保守情報、及び情報結合部4012にて生成するジャーナル/保守情報マージファイルの各テーブルについて説明する。
【0047】
図2は、ジャーナル集中管理システム20がATM102側から収集するジャーナルデータを示すテーブル例及び項目例を示す図である。
【0048】
同図において、テーブルの項目として、日付時刻、店番、機番(機器番号)、取引種類、運用種類、媒体種類、取引成立可否、取引金額、詳細エラーコード、取引開始時刻、時間外手数料、振込手数料、視覚障害者取引有無、などを情報が含まれる。
【0049】
日付時刻はジャーナル印字の発生した時刻を印字する。店番はATM102の設置店番、機番(機器番号)はATM設置機番、取引種類は、000:「その他」、001:「カード支払」、002:「カード入金」、003:「残高照会」、004:「通帳記入」、005:「口座振込」、・・・を示す。運用種類は、00:「その他」、01:「合計印字」、02:「小計印字」、03:「現金装填」、04:「現金回収」、・・・を示す。媒体種類は、0:「無」、1:「自行カード」、2:「他行カード」、3:「郵貯カード」、4:「クレジットカード」、・・・を示す。取引成立可否は、1:「取引未成立」、2:「取引不明」、3:「取引成立(自動取消しは除く)、4:「取引許否」、・・・を示す。詳細エラーコードは取引・運用処理時に発生したエラーコード、視覚障害者取引有無は“1”:「障害者取引あり」、“2”:「障害者取引なし」を示す。
【0050】
図3は、保守システム30がATM102から収集する保守情報を示すテーブル例及び項目例を示す図である。
【0051】
同図において、テーブルの項目として、サイトコード、製品型名、製造番号、号機、通報日時、接続契機コード、通報要因コード、などが含まれる。
サイトコードは機器設置サイトを示すコード、製品型名は、障害発生製品型名、製造番号は障害発生製品製造番号、号機は障害発生製品号機番号、接続契機コードはU:「障害系」、・・・、を示す。
【0052】
図4は、ジャーナルデータと保守情報を情報結合部4012にてマージする処理によるジャーナル/保守情報マージファイルのテーブル例を示す図である。同図において、まず、マージ処理は、例えばマッチング法により行なう。すなわち、ジャーナルデータマッチングキー(店番号+機器)、また保守情報マッチングキー(サイトコード+製品型名+製造番号)をもって行なう。
その結果、
図4に示す如く、マッチングキー項目に関連するファイルのテーブルを生成することができる。
【0053】
次に、情報分析部4013による分析内結果(時間別取引シェア分析、カード種類別取引シェア分析、店舗別稼働分析、障害者利用件数分析、エラーログ分析、自動機配置分析)による各テーブルの内容ついて説明する。
【0054】
図5〜
図8、
図10は、ジャーナルデータのみをもって情報分析部4013による各分析結果を示す図である。
【0055】
図5は、時間別取引シェア分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)における分析結果である。
【0056】
時間別取引シェア分析には、キー項目(店番、機番)に対応して、集計期間(集計開始日、集計終了日)、集計テーブルの取引種類毎の集計(残照、支払、入金、自振、他振、通帳記入、合計)、処理日、などを含む。
【0057】
図6は、カード種別取引シェア分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)における分析結果である。
【0058】
カード種別取引シェア分析には、キー項目「店番、機番」に対応して、集計期間(集計開始日、集計終了日)、媒体種類毎の集計(自行カード、他行カード、ゆうちょカード、他社カード、合計)、処理日、などを含む。
【0059】
図7は、店舗別取引シェア分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)における分析結果である。
【0060】
店舗別取引シェア分析には、キー項目に対応して、集計期間(集計開始、集計終了日)設置台数、取引種類毎の集計(残高照会、支払、入金、自行振込、他行振込、通帳記入)、合計、取扱順位、平均件数/1台、取扱件数/1台、合計の取引種類ごとの割合(%)、処理日、などを含む。
【0061】
図8は、障害者等の利用量分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)における分析結果である。
【0062】
障害者等の利用量分析には、キー項目に対応して、集計期間(集計開始日、集計終了日)、取引種類毎の取扱集計(残高照会、支払、入金、自行振込、他行振込、通帳記入)、合計、取扱順位、処理日、などを含む。
【0063】
図9は、ATM配置分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)における分析結果である。
【0064】
ATM配置シェア分析には、キー項目に対応して、集計期間(集計開始、集計終了日)設置台数、取引種類毎の集計(残高照会、支払、入金、自行振込、他行振込、通帳記入)、合計、取扱順位、平均件数/1台、取扱件数/1台、合計の取引種類ごとの割合(%)、保守情報(障害件数、順位、件数/1台、順位/1台)、処理日、などを含む。
【0065】
図10〜
図14は、ジャーナルデータ及び保守情報の両方をもって情報分析部4013による各分析結果を示す図である。
【0066】
図10は、エラーログ分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)及び「サイトコード、製品型名、製造番号、号機」(保守情報マッチングキー)における分析結果である。
【0067】
エラーログ分析には、キー項目に対応して、顧客名称、顧客住所、障害発生日、接続契機コード、要因コード、障害内容、処理日、などを含む。
【0068】
図11は、時間別取引シェア分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)及び「サイトコード、製品型名、製造番号、号機」(保守情報マッチングキー)における分析結果である。
【0069】
時間別取引シェア分析には、キー項目に対応して、集計期間(集計開始日、集計終了日)、取引件数カウントエリアの取引種類毎の集計、合計、処理日、などを含む。
【0070】
この時間別取引シェア分析に際しては、
図4のジャーナル/保守情報マージファイルを元に、当該ファイルに対して、以下の分析方法及び施策例をもって分析する。
【0071】
分析方法としては、
(1)取引開始時刻の日付から対象となる日付を抽出する。
(2)店番ごとに取引開始時刻と取引種類で振分けて取引の件数をカウントする。
施策例としては
(1)利用が少ない時間帯の電源断
(2)支払が多い日や少ない日の傾向から、補填額の増減を調整し現金管理に役立てる。
【0072】
図12は、
図11の時間別取引シェア分析結果表及びグラフによる画面出力例を示す図である。
【0073】
時間別取引シェア分析結果には、取引時刻、取引種別(残高照会、引出、入金、自行振込、他行振込、通帳記入)、合計等が含まれる。
【0074】
また、分析グラフから、例えば、店舗の時間帯別取引量を全店舗平均との比較、また時間帯(時間外)取引量を他店舗とを比較して把握することができる。その結果、同一エリア店舗を参考に稼働時間などを見直し、CS向上や稼働の効率化へつなげることができる。
【0075】
図13は、ATM配置分析結果を示し、キー項目「店番、機番」(ジャーナルデータマッチングキー)及び「サイトコード、製品型名、製造番号、号機」(保守情報マッチングキー)における分析結果である。
【0076】
ATM配置分析には、キー項目に対応して、
図9と同様に、集計期間(集計開始、集計終了日)設置台数、取引種類毎の集計(残高照会、支払、入金、自行振込、他行振込、通帳記入)、合計、取扱順位、平均件数/1台、取扱件数/1台、合計の取引種類ごとの割合(%)、保守情報(障害件数、順位、件数/1台、順位/1台)、処理日、などを含む。
【0077】
このATM配置分析に際しては、
図4のジャーナル/保守情報マージファイルを元に、当該ファイルに対して、以下の分析方法及び施策例をもって分析する。
【0078】
分析方法としては、
(1)取引開始時刻の日付から対象となる日付を抽出する。
(2)店番ごとに取引開始時刻と取引種類で振分けて取引の件数をカウントする。
施策例としては
(1)全体の取引件数と1台あたりの平均件数から配置計画につなげる。
(2)通帳記入の多い店舗には記帳専用機を設置するなどATM自体の稼働率をあげる。
(3)取扱件数と障害件数から予防保守の実施。
【0079】
図14は、
図13のATM配置分析結果表及び店舗別取扱いグラフ、取扱件数−障害件数間の比較グラフによる出力画面例を示す図である。
【0080】
ATM配置分析結果には、店舗、自動機台数、取引種別(残高照会、支払、入金、振込、通帳記入)、合計件数、店舗割合(%)、取扱順位、取扱件数/1台、取扱順位/1台、保守情報(障害件数、順位、件数/1台、順位/1台)、等が含まれる。
【0081】
次に、分析及び分析結果伝送処理手順について説明する。
図15は、情報分析システムの制御部4017において、ジャーナルデータの収集から情報分析、情報配信処理までの手順を示すフローチャートである。
【0082】
同図において、分析処理を開始すると、ステップS1010にて、ジャーナルデータを収集し、ステップS1020にて、保守データ・ログを収集し、ステップS1030にて、ジャーナルデータ、保守情報・ログをマージ処理し、ステップS1040にて、データ分析処理する。
【0083】
次に、ステップS1050にて、分析結果(分析情報)を情報蓄積部4014の各DBに格納する。
【0084】
ステップS1060にて、分析結果を、金融機関等の顧客対応システム103に対して伝送、配信する。
しかるのち、分析処理を終了する。
【0085】
図16は、
図15のジャーナルデータを収集するステップS1010における手順を示すフローチャートである。
【0086】
同図において、まず、ステップS2010にて、ジャーナルデータ収集プログラム(図示せず)を起動する。
次に、ステップS2020にて、ジャーナルデータを収集する。ステップS2030にて、全データ収集を完了したか否かを判定する。
【0087】
ステップS2030にて、ジャーナルデータの収集が完了した場合(Yes)には、終了し、完了していない場合(No)には、ステップS2020を繰返す。
【0088】
図17は、
図15の既存システムより保守情報・ログを収集する処理ステップS1020における手順を示すフローチャートである。
【0089】
同図において、まず、ステップS2040にて、保守情報・ログ収集プログラム(図示せず)を起動する。
【0090】
次に、ステップS2050にて、保守情報・ログを収集する。
ステップS2060にて、全データ収集を完了したか否かを判定する。
【0091】
ステップS2060にて、全保守情報・ログの収集、が完了した場合(Yes)には、終了し、完了していない場合(No)には、ステップS2050を繰返す。
【0092】
図18は、
図15のジャーナルデータと保守情報・ログの結合(マージ)の情報結合処理ステップS1030の手順を示すフローチャートである。
【0093】
ジャーナルデータと保守データをマッチングし、ステップS2080に進む。ここで、ジャーナルデータと保守データのマッチングは、以下のようなマッチング方法で行なう。
【0094】
つまり、上述した如く、ジャーナルデータマッチングキー(例えば、店番+機番)を指定し、また保守情報マッチングキー(例えば、サイトコード+製品型名+製造番号)を指定して行なう。
ステップS2080においては、分析用ファイルを作成し、出力する。
【0095】
次に、ステップS2090にて、全てのジャーナルデータを出力したか否かを判定する。
全てのジャーナルデータを出力した場合(Yes)には、ステップS2100に進み、当該ステップにて、全ての保守情報を出力したか否かを判定する。
全ての保守情報を出力した場合(Yes)には、終了する。
【0096】
ステップS2090にて、全てのジャーナルデータを出力していない場合(No)は、ステップS2070に戻り、またステップS2100にて、全ての保守情報を出力していない場合(No)は、ステップS2070に戻り、上述した分析用ファイル作成処理のステップを繰返す。
【0097】
図19は、
図15の情報分析処理ステップS1040の手順を示すフローチャートである。
【0098】
同図において、まず、ステップS2110にて、作成した分析用ファイルより分目的に応じた期間を抽出する。次いで、ステップS2120にて、目的に応じた件数などを集計・計算する。
そして、ステップS2130にて、集計結果を分析結果ファイルとして作成し、出力する。
【0099】
次いで、ステップS2130にて、抽出された分析用ファイルを全て集計したか否を判定し、全て集計した場合(Yes)は、分析処理を終了し、全て集計していない場合(No)は、ステップS2120に戻り、上記分析処理のステップを繰返す。
【0100】
図20は、
図15の情報蓄積処理ステップS1050の手順を示すフローチャートである。
【0101】
同図において、まず、ステップS2150にて、情報蓄積処理を行う。つまり集計・計算した分析ファイルを情報記憶部4014に蓄積する。
次に、ステップS2160にて、予め決められたタイミング、例えば、月次・日時などや金融機関などからの依頼に基づき情報配信処理へ進む。
【0102】
図21は、
図15の情報配信処理ステップS1060の手順を示すフローチャートである。
【0103】
同図において、まず、ステップS2170にて、定期的または随時、金融機関側のシステムに分析結果を伝送、配信する。この分析結果の配信により、金融機関側のシステム103では、その分析内容を活用することができる。
【0104】
上記実施例の如く、ATMジャーナルデータのみをもって、分析結果ファイルを作成してもよいが、ATMジャーナルデータとATM保守情報の障害情報やログなどをマージして分析結果ファイルを作成することにより、より細かなATMの取引内容を分析することが可能となる。
【0105】
また、ATMの分析システムを勘定系システムとは別に構築することにより、分析内容の変更や登録に要するコストを抑えることが可能となる。また、勘定系システムを経由しないようにすることにより、容易に分析結果を取得できる。
また、ATM販売および保守サービスに付加価値を生むことができ販売促進への効果が期待できる。
【0106】
なお、本発明は上記した実施例限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。
また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、等の記録装置に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。