(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
奇数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として第1クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として第2クロック信号を受信し、
偶数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として前記第2クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として前記第1クロック信号を受信する請求項1に記載の発光制御駆動部。
前記第1及び前記第2クロック信号は同一の周波数を有し、前記第2クロック信号は前記第1クロック信号の周期の半周期区間として定義される第1区間、前記第1クロック信号がシフトされた信号である請求項2に記載の発光制御駆動部。
前記開始信号の活性化レベル区間は前記第1区間の4倍の時間を有する区間として定義される第2区間に設定され、前記開始信号は前記第1クロック信号が第1レベルから前記第1レベルより低いレベルを有する第2レベルに遷移される始点で活性化される請求項3に記載の発光制御駆動部。
前記発光制御信号は各々前記第1区間の3倍の時間として定義される第3区間の間に前記第2レベルを有し、前記発光制御信号は順次的に前記第1区間、シフトされて出力される請求項3または4に記載の発光制御駆動部。
奇数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として第1クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として第2クロック信号を受信し、
偶数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として前記第2クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として前記第1クロック信号を受信する請求項9に記載の有機発光表示装置。
前記第1及び前記第2クロック信号は同一の周波数を有し、前記第2クロック信号は前記第1クロック信号の周期の半周期区間として定義される第1区間、前記第1クロック信号がシフトされた信号であり、
前記開始信号は第1クロック信号が第1レベルから前記第1レベルより低いレベルを有する第2レベルに遷移される始点で活性化され、前記開始信号の活性化区間は前記第1区間の4倍の時間を有する第2区間に設定される請求項10に記載の有機発光表示装置。
前記各々の両方向駆動部は活性化された前記第1方向制御信号に応答して前記第1入力信号を前記第1信号処理部へ提供し、活性化された前記第2方向制御信号に応答して前記第2入力信号を前記第1信号処理部へ提供する請求項15に記載の発光制御駆動部。
奇数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として第1クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として第2クロック信号を受信し、
偶数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として前記第2クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として前記第1クロック信号を受信する請求項15または16に記載の発光制御駆動部。
前記第1及び前記第2クロック信号は同一の周波数を有し、前記第2クロック信号は前記第1クロック信号の周期の半周期区間として定義される第1区間、前記第1クロック信号がシフトされた信号であり、
前記開始信号の活性化レベル区間は前記第1区間の4倍の時間を有する区間として定義される第2区間に設定され、前記開始信号は前記第1クロック信号が第1レベルから前記第1レベルより低いレベルを有する第2レベルに遷移される始点で活性化される請求項17に記載の発光制御駆動部。
前記各々の両方向駆動部は活性化された前記第1方向制御信号に応答して前記第1入力信号を前記第1信号処理部へ提供し、活性化された前記第2方向制御信号に応答して前記第2入力信号を前記第1信号処理部へ提供する請求項23に記載の発光制御駆動部。
奇数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として第1クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として第2クロック信号を受信し、
偶数番目ステージの各々の前記第1信号処理部は前記第2サブ制御信号として前記第2クロック信号を受信し、前記第2信号処理部は前記第3サブ制御信号として前記第1クロック信号を受信する請求項23または24に記載の発光制御駆動部。
第1及び第2クロック信号は同一の周波数を有し、前記第2クロック信号は前記第1クロック信号の周期の半周期区間として定義される第1区間、前記第1クロック信号がシフトされた信号であり、
前記開始信号の活性化レベル区間は前記第1区間の4倍の時間を有する区間として定義される第2区間に設定され、前記開始信号は前記第1クロック信号が第1レベルから前記第1レベルより低いレベルを有する第2レベルに遷移される始点で活性化される請求項23乃至25の何れか一項に記載の発光制御駆動部。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の長所及び特徴は添付される図面と共に詳細に後術されている実施形態を参照すれば明確になる。本発明は以下で詳細に説明される実施形態に限定されることではなく、互に異なる多様な形態で具現され得る。
【0023】
以下の説明である部分が他の部分と連結されているとする時、これは直接的に連結されている場合のみならず、その中間に他の素子を介して電気的に連結されている場合も含む。また、図面で本発明と関係ない部分は本発明の説明を明確にするために省略し、明細書全体を通じて類似な部分に対しては同一の図面符号に図示した。
【0024】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の第1実施形態による有機発光表示装置のブロック図である。
【0026】
図1を参照すれば、本発明の第1実施形態による有機発光表示装置100は表示パネル110、タイミングコントローラ120、走査駆動部130、データ駆動部140、及び発光制御駆動部150を含む。
【0027】
表示パネル110はマトリックス形態に配列された複数の画素PX11〜PXnmを含む。画素PX11〜PXnmは行方向に延長された複数の走査ラインS1〜Sn及び走査ラインS1〜Snと交差する複数のデータラインD1〜Dmに連結される。また、画素PX11〜PXnmは走査ラインS1〜Snと平行に延長された複数の発光制御ラインE1〜Enに連結される。
【0028】
走査ラインS1〜Snは走査駆動部130に連結されて走査信号を受信する。データラインD1〜Dmはデータ駆動部140に連結されてデータ電圧を受信する。発光制御ラインE1〜Enは発光制御駆動部150に連結されて発光制御信号を受信する。n及びmは0より大きい整数である。
【0029】
タイミングコントローラ120は外部(例えば、システムボード)から映像信号R、G、B及び制御信号を受信する。制御信号は水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsync、及びメーンクロック信号MCLK等を包含することができる。
【0030】
タイミングコントローラ120はデータ駆動部140とのインターフェイス仕様に合うように映像信号R、G、Bのデータフォーマットを変換する。タイミングコントローラ120はデータフォーマットが変換された映像信号R’、G’、B’をデータ駆動部140へ提供する。
【0031】
タイミングコントローラ120は外部から提供された制御信号に応答して第1制御信号CONT1、第2制御信号CONT2、及び第3制御信号CONT3を生成する。第1制御信号CONT1は走査駆動部130の動作タイミングを制御するための制御信号である。第2制御信号CONT2はデータ駆動部140の動作タイミングを制御するための制御信号である。第3制御信号CONT3は発光制御駆動部150の動作タイミングを制御するための制御信号である。タイミングコントローラ120は第1制御信号CONT1を走査駆動部130へ提供し、第2制御信号CONT2をデータ駆動部140へ提供し、第3制御信号CONT3を発光制御駆動部150へ提供する。
【0032】
走査駆動部130は第1制御信号CONT1に応答して複数の走査信号を生成する。走査信号は走査ラインS1〜Snを通じて画素PX11〜PXnmへ行単位に、そして順次的に印加される。その結果、画素PX11〜PXnmは行単位に、そして順次的に選択され得る。
【0033】
データ駆動部140は第2制御信号CONT2に応答して映像信号R’、G’、B’に対応されるデータ電圧を生成する。データ電圧は対応するデータラインD1〜Dmを通じて画素PX11〜PXnmへ提供される。
【0034】
発光制御駆動部150を制御するための第3制御信号CONT3は複数のサブ制御信号を含む。サブ制御信号は開始信号FLM、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2を包含することができる。
【0035】
発光制御駆動部150には第1電圧VGL及び第1電圧VGLより高いレベルを有する第2電圧VGHが提供される。発光制御駆動部150は第3制御信号CONT3に応答して発光制御信号を生成する。具体的に、発光制御駆動部150は開始信号FLM、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2、第1電圧VGL、及び第2電圧VGHを利用して発光制御信号を生成する。このような動作は以下、詳細に説明される。発光制御信号は発光制御ラインE1〜Enを通じて画素PX11〜PXnmへ提供される。
【0036】
画素PX11〜PXnmは第1発光電圧ELVDD及び第2発光電圧ELVSSを受信する。画素PX11〜PXnmは各々対応する走査ラインS1〜Snを通じて提供された走査信号に応答して対応するデータラインD1〜Dmを通じてデータ電圧を受信する。画素PX11〜PXnmは各々対応する発光制御ラインE1〜Enを通じて発光制御信号を受信する。各々の画素PX11〜PXnmは第1発光電圧ELVDD及び第2発光電圧ELVSSを利用して提供されたデータ電圧に対応する輝度に発光される。このような動作は以下詳細に説明される。各々の画素PX11〜PXnmの発光時間は発光制御信号によって制御され得る。
【0037】
本発明の発光制御駆動部150は開始信号FLM、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2、第1電圧VGL、及び第2電圧VGHのみを利用して発光制御信号を生成することができる。即ち、発光制御駆動部150には初期化されるための別の制御信号が要求されない。したがって、発光制御駆動部150の構成が簡易化されることができる。
【0038】
図2は
図1に図示された任意の1画素の等価回路図である。
【0039】
図1に図示された画素PX11〜PXnmは同一の構成を有し、同様に動作されるので、
図2には1つの画素の等価回路図のみを図示した。したがって、以下1つの画素の動作に対して説明する。
【0040】
図2を参照すれば、画素Pijは有機発光ダイオード(organic light emitting diode:OLED)、駆動トランジスターT1、キャパシターCst、スイッチングトランジスターT2、及び発光制御トランジスターT3を含む。駆動トランジスターT1のソース端子は第1発光電圧ELVDDを受信し、ドレーン端子は発光制御トランジスターT3のソース端子に連結される。駆動トランジスターT1のゲート端子はスイッチングトランジスターT2のドレーン端子に連結される。スイッチングトランジスターT2のゲート端子は対応する走査ラインSiに連結され、ソース端子は対応するデータラインDjに連結される。
【0041】
スイッチングトランジスターT2は走査ラインSiを通じて提供された走査信号に応答してターンオンされる。ターンオンされたスイッチングトランジスターT2はデータラインDjを通じて提供されたデータ電圧を駆動トランジスターT1のゲート端子へ提供する。
【0042】
キャパシターCstの第1電極は駆動トランジスターT1のソース端子に連結され、第2電極は駆動トランジスターT1のゲート端子に連結される。キャパシターCstは駆動トランジスターT1のゲート端子へ印加されるデータ電圧を充電し、スイッチングトランジスターT2がターンオフされた後にもこれを維持する。
【0043】
発光制御トランジスターT3のゲート端子は対応する発光制御ラインEiに連結され、ドレーン端子は有機発光ダイオードOLEDのアノード電極に連結される。発光制御トランジスターT3は発光制御ラインEiを通じて提供された発光制御信号に応答してターンオンされる。ターンオンされた発光制御トランジスターT3は駆動トランジスターT1に流れる電流I
OLEDを有機発光ダイオードOLEDへ提供する役割を果たす。
【0044】
有機発光ダイオードOLEDはカソード電極に第2発光電圧ELVSSが提供される。有機発光ダイオードOLEDは発光制御トランジスターT3を通じて駆動トランジスターT1が供給する電流量I
OLEDにしたがって強さを異なりにして発光する。
【0045】
図3は
図1に図示された発光制御駆動部の構成を示すブロック図である。
【0046】
図3を参照すれば、発光制御駆動部150は互いに従属的に連結されて発光制御信号を順次的に出力する複数のステージSTAGE1〜STAGEnを含む。ステージSTAGE1〜STAGEnは各々対応する発光制御ラインE1〜Enに連結されて発光制御信号を順次的に出力する。発光制御信号は所定区間の間に互いにオーバーラップされて出力される。
【0047】
ステージSTAGE1〜STAGEnは各々第1電圧VGL及び第1電圧VGLより高いレベルを有する第2電圧VGHを受信する。また、ステージはSTAGE1〜STAGEnは各々第1クロック信号CLK1及び第2クロック信号CLK2を受信する。
【0048】
以下、発光制御ラインE1〜Enを通じて出力される発光制御信号は第1乃至第n発光制御信号として定義する。
【0049】
ステージSTAGE1〜STAGEnの中で第1ステージSTAGE1は開始信号FLMを受信して駆動される。具体的に第1ステージSTAGE1は第1電圧VGL及び第2電圧VGHを受信し、開始信号FLM、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2に応答して第1発光制御信号を生成する。第1発光制御信号は第1発光制御ラインE1を通じて対応する行単位に配列された画素へ提供される。
【0050】
第1ステージSTAGE1を除外したステージSTAGE2〜STAGEnは各々互いに従属的に連結されて順次的に駆動される。具体的に、現在段のステージは前段のステージの出力端に連結され、前段のステージから出力される発光制御信号を受信する。現在段のステージは前段のステージから受信された発光制御信号に応答して駆動される。
【0051】
例えば、第2ステージSTAGE2は前段のステージである第1ステージSTAGE1から出力される第1発光制御信号を受信する。第2ステージSTAGE2は第1発光制御信号に応答して駆動される。具体的に、第2ステージSTAGE2は第1電圧VGL及び第2電圧VGHを受信し、第1発光制御信号、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2に応答して第2発光制御信号を生成する。第2発光制御信号は第2発光制御ラインE2を通じて対応する行単位に配列された画素へ提供される。その他のステージSTAGE3〜STAGEnもやはり同様に動作するので、以下、その他のステージSTAGE3〜STAGEnの動作説明は省略される。
【0052】
図4は
図3に図示されたステージの詳細回路図である。
【0053】
図4には第1ステージSTAGE1及び第2ステージSTAGE2の回路図が図示されたが、実質的にステージSTAGE3〜STAGEnは同一の構成を有し、同様に動作する。したがって、以下第1ステージSTAGE1の構成と動作が詳細に説明され、第2ステージSTAGE2及びその他のステージSTAGE3〜STAGEnの構成と動作は簡略に説明される。
【0054】
図4を参照すれば、ステージSTAGE1〜STAGEnは各々第1信号処理部151、第2信号処理部152、及び第3信号処理部153を含む。
【0055】
ステージSTAGE1〜STAGEnの各々の第1信号処理部151へ提供される制御信号は第1サブ制御信号及び第2サブ制御信号として定義され得る。
【0056】
具体的に、各々のステージSTAGE2〜STAGEnの第1信号処理部151は前段のステージから出力される発光制御信号を第1サブ制御信号として受信することができる。第1ステージSTAGE1の第1信号処理部151は第1サブ制御信号として開始信号FLMを受信することができる。
【0057】
また、奇数番目ステージSTAGE1、STAGE3、…、STAGEn−1の各々の第1信号処理部151は第2サブ制御信号として第1クロック信号CLK1を受信することができる。偶数番目ステージSTAGE2、STAGE4、…、STAGEnの各々の第1信号処理部151は第2サブ制御信号として第2クロック信号CLK2を受信することができる。
【0058】
したがって、第1信号処理部151は第1電圧VGLを受信し、第1サブ制御信号、及び第2サブ制御信号に応答して第1信号CS1及び第2信号CS2を生成することができる。第1信号CS1及び第2信号CS2は第2信号処理部152へ提供される。
【0059】
第1ステージSTAGE1を例として説明すれば、第1ステージSTAGE1の第1信号処理部151は第1電圧VGLを受信し、開始信号FLM及び第1クロック信号CLK1に応答して第1信号CS1及び第2信号CS2を生成する。第1信号処理部151は第1信号CS1及び第2信号CS2を第2信号処理部152へ提供する。
【0060】
第1信号処理部151は第1乃至第3トランジスターM1〜M3を含む。第1乃至第3トランジスターM1〜M3はPMOSトランジスターで構成されることができる。
【0061】
第1トランジスターM1のソース端子は開始信号FLMを受信し、ゲート端子は第1クロック信号CLK1を受信し、ドレーン端子は第2トランジスターM2のゲート端子に連結される。
【0062】
第2トランジスターM2のゲート端子は第1トランジスターM1のドレーン端子に連結され、ソース端子は第3トランジスターM3のソース端子に連結され、ドレーン端子は第1クロック信号CLK1を受信する。
【0063】
第3トランジスターM3のゲート端子は第1クロック信号CLK1を受信し、第2トランジスターM2のドレーン端子に連結される。第3トランジスターM3のソース端子は第2トランジスターM2のソース端子に連結され、ドレーン端子は第1電圧VGLを受信する。
【0064】
第1信号CS1は互いに連結された第2及び第3トランジスターM2、M3のソース端子を通じて出力される。第2信号CS2は第1トランジスターM1のドレーン端子を通じて出力される。
【0065】
ステージSTAGE1〜STAGEnの各々の第2信号処理部152へ提供される制御信号は第3サブ制御信号として定義され得る。
【0066】
具体的に奇数番目ステージSTAGE1、STAGE3、…、STAGEn−1の各々の第2信号処理部152は第3サブ制御信号として第2クロック信号CLK2を受信することができる。偶数番目ステージSTAGE2、STAGE4、…、STAGEnの各々の第2信号処理部152は第3サブ制御信号として第1クロック信号CLK1を受信することができる。
【0067】
第2信号処理部152は第2電圧VGHを受信し、第3サブ制御信号、第1信号CS1、及び第2信号CS3に応答して第3信号CS3及び第4信号CS4を生成することができる。第3信号CS3及び第4信号CS4は第2信号処理部152へ提供される。
【0068】
第1ステージSTAGE1を例として説明すれば、第1ステージSTAGE1の第2信号処理部152は第2電圧VGHを受信し、第2クロック信号CLK2と第1信号処理部151から提供された第1信号CS1及び第2信号CS2に応答して第3信号CS3及び第4信号CS3を生成する。第2信号処理部152は第3信号CS3及び第4信号CS4を第3信号処理部153へ提供する。
【0069】
第2信号処理部152は第4乃至第7トランジスターM4〜M7と第1及び第2キャパシターC1、C2を含む。第4乃至第7トランジスターM4〜M7はPMOSトランジスターで構成されることができる。
【0070】
第4トランジスターM4のゲート端子は第2クロック信号CLK2を受信し、ドレーン端子は第1ノードN1及び第2トランジスターM2のゲート端子に連結され、ソース端子は第5トランジスターM5のドレーン端子に連結される。
【0071】
第1キャパシターC1の第1電極は第2クロック信号CLK2を受信し、第2電極は第4トランジスターM4のドレーン端子及び第1ノードN1に連結される。
【0072】
第5トランジスターM5のゲート端子は第3トランジスターM3のソース端子及び第2ノードN2に連結され、ソース端子は第2電圧VGHを受信し、ドレーン端子は第4トランジスターM4のソース端子に連結される。
【0073】
第6トランジスターM6のゲート端子は第2ノードN2に連結され、ソース端子は第7トランジスターM7のドレーン端子に連結され、ドレーン端子は第2クロック信号CLK2を受信する。
【0074】
第2キャパシターC2の第1電極は第6トランジスターM6のゲート端子に連結され、第2電極は第6トランジスターM6のソース端子に連結される。
【0075】
第7トランジスターM7のゲート端子は第2クロック信号CLK2を受信し、ソース端子は第3ノードN3に連結され、ドレーン端子は第6トランジスターM6のソース端子に連結される。
【0076】
第3信号CS3は第3ノードN3へ提供される。第4信号CS4は第1ノードN1へ提供される。
【0077】
第1ステージSTAGE1の第3信号処理部153は第1電圧VGL及び第2電圧VGHを受信し、第2信号処理部152から提供された第3信号CS3及び第4信号CS4に応答して第1発光制御信号を生成する。第1発光制御信号は第1発光制御ラインE1を通じて画素へ提供される。第1発光制御信号は第2ステージSTAGE2の第1信号処理部151へ提供される。
【0078】
第3信号処理部153は第8乃至第10トランジスターM8〜M10及び第3キャパシターC3を含む。第8乃至第10トランジスターM8〜M10はPMOSトランジスターで構成され得る。
【0079】
第8トランジスターM8のゲート端子は第1ノードN1に連結され、ソース端子は第2電圧VGHを受信し、ドレーン端子は第3ノードN3に連結される。
【0080】
第3キャパシターC3の第1電極は第2電圧VGHを受信し、第2電極は第3ノードN3に連結される。
【0081】
第9トランジスターM9のゲート端子は第3ノードN3に連結され、ソース端子は第2電圧VGHを受信し、ドレーン端子は第1発光制御ラインE1に連結される。
【0082】
第10トランジスターM10のゲート端子は第1ノードN1に連結され、ソース端子は第1発光制御ラインE1に連結され、ドレーン端子は第1電圧VGLを受信する。
【0083】
第9トランジスターM9のドレーン端子及び第10トランジスターM10のソース端子は第2ステージSTAGE2の第1信号処理部151の第1トランジスターM1のソース端子に連結される。
【0084】
開始信号FLM、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2によるトランジスターM1〜M10の具体的な動作は以下、
図5で詳細に説明される。
【0085】
図5は
図4に図示された第1ステージの動作を説明するためのタイミング図である。
【0086】
図5を参照すれば、第1クロック信号CLK1及び第2クロック信号CLK2は同一の周波数を有する。即ち、第1クロック信号CLK1及び第2クロック信号CLK2は同一の第1周期T1を有する。第2クロック信号CLK2は第1クロック信号CLK1の第1周期T1の半周期くらい第1クロック信号CLK1がシフトされた信号である。第1クロック信号CLK1から第2クロック信号CLK2がシフトされた区間は第1区間1Hとして定義され得る。
【0087】
開始信号FLMは第1ステージSTAGE1のみへ提供され、開始信号FLMのハイレベル区間は第2区間4Hとして定義され得る。第2区間4Hは第1クロック信号CLK1及び第2クロック信号CLK2の周期の2倍の区間として設定され得る。即ち、第2区間4Hは1区間1Hの4倍の時間を有する区間として設定され得る。
【0088】
開始信号FLMは第1クロック信号CLK1がハイレベルからローレベルに遷移される時、ローレベルからハイレベルに遷移できる。上述したように、開始信号FLMはローレベルからハイレベルに遷移された後、第2区間4Hの間にハイレベルを維持する。即ち、開始信号FLMは第1クロック信号CLK1がハイレベルからローレベルに遷移される時、活性化され、活性化された区間は第2区間4Hの間に維持される。
【0089】
以下、各信号のハイレベルは第1レベルとして定義され、ハイレベルより低いローレベルは第2レベルとして定義される。また、第1電圧VGLは第2レベルを有し得り、第2電圧VGHは第1レベルを有することができる。
【0090】
第1時間T1で開始信号FLM及び第1クロック信号CLK1は第2レベルを有し、第2クロック信号CLK2は第1レベルを有する。
【0091】
第2レベルを有する第1クロック信号CLK1は第1トランジスターM1のゲート及び第3トランジスターM3のゲートへ提供される。したがって、第1トランジスターM1及び第3トランジスターM3はターンオンされる。
【0092】
ターンオンされた第1トランジスターM1を通じて第2レベルを有する開始信号FLMは第2トランジスターM2のゲート及び第1ノードN1へ提供される。したがって、第2トランジスターM2はターンオンされ、第1ノードN1の電圧は第2レベルを有する。
【0093】
ターンオンされた第2トランジスターM2を通じて第2レベルを有する第1クロック信号CLK1とターンオンされた第3トランジスターM3を通じて第1電圧VGLが第2ノードN2へ提供される。したがって、第2ノードN2の電圧は第2レベルを有する。
【0094】
第1レベルを有する第2クロック信号CLK2は第4トランジスターM4及び第7トランジスターM7へ提供される。したがって、第4及び第7トランジスターM4、M7はターンオフされる。
【0095】
第1ノードN1の電圧が第2レベルを有するので、第8トランジスターM8はターンオンされる。ターンオンされた第8トランジスターM8を通じて第2電圧VGHが第3ノードN3へ提供される。したがって、第3ノードN3の電圧は第1レベルを有する。第3キャパシターC3には第2電圧VGHが充電される。即ち、第3キャパシターC3には第1レベルを有する電圧が充電される。第3ノードN3の電圧は第1レベルを有するので、第9トランジスターM9はターンオフされる。
【0096】
第1ノードN1の電圧は第2レベルを有するので、第10トランジスターM10はターンオンされる。ターンオンされた第10トランジスターM10によって第1電圧VGLが第1発光制御ラインE1へ提供される。したがって第1発光制御信号は第2レベルを有する。
【0097】
第2時間T2で開始信号FLMは第2レベルを有し、第1クロック信号CLK1及び第2クロック信号CLK2は第1レベルを有する。第1レベルを有する第1クロック信号CLK1によって第1トランジスターM1及び第3トランジスターM3はターンオフされる。
【0098】
第1ノードN1の電圧は第2レベルに維持されるので、第2トランジスターM2はターンオンされる。ターンオンされた第2トランジスターM2を通じて第1レベルを有する第1クロック信号CLK1が第2ノードN2へ提供される。したがって、第2ノードN2の電圧は第1レベルを有する。
【0099】
第1ノードN1の電圧は第2レベルを有するので、第8トランジスターM8及び第10トランジスターM10はターンオンされる。ターンオンされた第8トランジスターM8を通じて第2電圧VGHが第3ノードN3へ提供されるので、第3ノードN3の電圧は第1レベルを維持する。
【0100】
第3ノードN3の電圧が第1レベルを有し、第1ノードN1の電圧が第2レベルを有するので、第9トランジスターM9はターンオフされ、第10トランジスターM10はターンオンされる。したがって、第1発光制御信号は第2レベルを維持する。
【0101】
第3時間T3で第2クロック信号CLK2は第1レベルから第2レベルに遷移した後、第2レベルから第1レベルに再び遷移する。したがって、第1ノードN1の電位は第1キャパシターC1のカップリング(coupling)によって、第2クロック信号CLK2の電位変化量、ブートストラップ(Boot Strap)される。即ち、第2時間T2で第2レベルの電圧を有する第1ノードN1は第1キャパシターC1のカップリング(coupling)によって、第2クロック信号CLK2の第2レベル区間で第2レベルより低い電圧レベルを有する第3レベルの電圧を有する。一般的なPMOSトランジスターはより低い電圧レベルが印加されるほど、さらによい駆動特性を有する。第2クロック信号CLK2の第2レベル区間で第1ノードN1の電圧は第2レベルより低い第3レベルを有するので、第8及び第10トランジスターM8、M10の駆動特性は向上され得る。第1発光制御信号は第2レベルを維持する。
【0102】
第4時間T4で開始信号FLM及び第2クロック信号CLK2は第1レベルを有し、第1クロック信号CLK1は第2レベルを有する。
【0103】
第2レベルを有する第1クロック信号CLK1によって、第1トランジスターM1はターンオンされ、第1レベルを有する開始信号FLMは第1ノードN1へ提供される。第1ノードN1の電圧は第1レベルを有する。第1ノードN1の電圧が第1レベルを有するので、第2トランジスターM2及び第10トランジスターM10はターンオフされる。
【0104】
第2レベルを有する第1クロック信号CLK1によって、第3トランジスターM3はターンオンされ、第1電圧VGLは第2ノードN2へ提供される。したがって、第2ノードN2の電圧は第2レベルを有する。
【0105】
第1レベルを有する第2クロック信号CLK2によって、第7トランジスターM7はターンオフされる。第1ノードN1の電圧は第1レベルを有するので、第8トランジスターM8はターンオフされる。第3ノードN3の電圧は第3キャパシターC3によって第1レベルを維持する。第3ノードN3の電圧は第1レベルを維持するので、第9トランジスターM9はターンオフされる。したがって、第1発光制御信号は第2レベルを維持する。
【0106】
第5時間T5で開始信号FLM及び第1クロック信号CLK1は第1レベルを有し、第2クロック信号CLK2は第2レベルを有する。
【0107】
第1レベルを有する第1クロック信号CLK1によって第1トランジスターM1及び第3トランジスターM3はターンオフされる。第1ノードN1の電圧は第1レベルを維持するので、第2トランジスターM2、第8トランジスターM8、及び第10トランジスターM10はターンオフされる。
【0108】
第2レベルを有する第2クロック信号CLK2によって、第4トランジスターM4及び第7トランジスターM7がターンオンされる。また、第2ノードM2の電圧は第2レベルを有するので、第5トランジスターM5及び第6トランジスターM6はターンオンされる。
【0109】
先に説明したブートストラップのように、第2ノードN2の電位は第2キャパシターC2のカップリングによって、第2クロック信号CLK2の電位変化量、ブートストラップ(Boot Strap)される。即ち、第2クロック信号CLK2の第2レベル区間で第2ノードN2の電圧は第2レベルより低い第3レベルを有する。
【0110】
ターンオンされた第6及び第7トランジスターM6、M7を通じて第2レベルを有する第2クロック信号CLK2が第3ノードN3へ提供される。したがって、第5時間T5で第3ノードN3の電圧は第2レベルを有する。第3ノードN3の電圧が第2レベルを有するので、第9トランジスターM9はターンオンされる。
【0111】
第9トランジスターM9がターンオンされ、第10トランジスターM10がターンオフされるので、第1発光制御信号は第1レベルを有する。
【0112】
第6時間T6で開始信号FLM及び第1クロック信号CLK1は第2レベルを有し、第2クロック信号CLK2は第1レベルを有する。先に説明した第1時間T6の動作を参照すれば、第6時間T6で第1発光制御信号は第2レベルを有する。
【0113】
第1発光制御信号が第1レベルを有する区間は第3区間3Hとして定義され得る。第3区間3Hは第1区間H1の3倍の時間を有する区間として設定され得る。
【0114】
第1発光制御信号は第2ステージSTGAE2と第1発光制御ラインE1を通じて画素へ提供される。第2ステージSTGAE2は第1発光制御信号、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2に応答して第2発光制御信号を生成する。
【0115】
第2発光制御信号は第1発光制御信号より第1区間1H、シフトされて出力される。即ち、ステージSTAGE1〜STAGEnから出力される発光制御信号は順次的に第1区間1H、シフトされて出力される。具体的に現在段のステージから出力される発光制御信号は前段のステージから出力される発光制御信号を第1区間1H、シフトした信号である。
【0116】
結果的に、本発明の第1実施形態による有機発光表示装置の発光制御駆動部150は第1電圧VGL及び第2電圧VGHを受信し、開始信号FLM、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2に応答して発光制御信号を生成することができる。したがって、発光制御駆動部150の構成が簡易化されることができる。
【0117】
図6及び
図7は本発明の第2実施形態による有機発光表示装置の発光制御駆動部のステージの詳細回路図である。
【0118】
図6には第1ステージSTAGE1及び第2ステージSTAGE2の回路図が図示され、
図7には第n−1ステージSTAGEn−1及び第nステージSTAGEnが図示された。しかし、実質的に複数のステージSTAGE1〜STAGEnは同一の構成を有し、同様に動作する。
図6及び
図7に図示されたステージは両方向駆動部を含むことを除外すれば、
図4に図示されたステージと同様に動作する。したがって、以下、
図4に図示されたステージと異なる構成のみが説明される。
【0119】
図6及び
図7を参照すれば、ステージSTAGE1〜STAGEnの各々の両方向駆動部154は第1方向制御信号BI_CTL及び第2方向制御信号BI_CTLBを受信する。各々の両方向駆動部154は第1方向制御信号BI_CTL及び第2方向制御信号BI_CTLBに応答して第1入力信号及び第2入力信号の中でいずれか1つを第1サブ制御信号として出力する。
【0120】
具体的に現在段のステージの両方向駆動部154は前段のステージから出力される発光制御信号を第1入力信号として受信し、次段のステージから出力される発光制御信号を第2入力信号として受信する。また、第1ステージSTAGE1の両方向駆動部154は第1入力信号として開始信号FLMを受信し、第nステージSTAGEnの両方向駆動部154は第2入力信号として開始信号FLMを受信する。
【0121】
例えば、第1ステージSTAGE1から出力される第1発光制御信号は前段のステージがないので、次段のステージである第2ステージSTAGE2へ提供される。第2ステージSTAGE1から出力される第2発光制御信号は次段のステージである第3ステージSTAGE3と前段のステージである第1ステージSTAGE1へ提供される。第nステージSTAGEnから出力される第n発光制御信号は次段のステージがないので、前段のステージである第n−1ステージSTAGEn−1へ提供される。第n−1ステージSTAGEn−1から出力される第n−1発光制御信号は次段のステージである第nステージSTAGEnと前段のステージである第n−2ステージSTAGEn−2へ提供される。
【0122】
両方向駆動部154は各々第11トランジスターM11及び第12トランジスターM12を含む。
【0123】
第11トランジスターM11のゲート端子は第1方向制御信号BI_CTLを受信し、ソース端子は第1入力信号を受信する。第12トランジスターM12のゲート端子は第2方向制御信号BI_CTLBを受信し、ソース端子は第2入力信号を受信する。第11及び第12トランジスターM11、M12のドレーン端子は第1信号処理部151の第1トランジスターM1のソース端子に連結される。
【0124】
第1ステージSTAGE1の場合、第1ステージSTAGE1の両方向駆動部154の第11トランジスターM11のゲート端子は第1方向制御信号BI_CTLを受信し、ソース端子は開始信号FLMを受信する。第12トランジスターM12のゲート端子は第2方向制御信号BI_CTLBを受信し、ソース端子は第2ステージSTAGE2から出力される第2発光制御信号を受信する。第11及び第12トランジスターM11、M12のドレーン端子は第1トランジスターM1のソース端子に連結される。
【0125】
第nステージSTAGEnの場合、第nステージSTAGEnの両方向駆動部154の第11トランジスターM11のゲート端子は第1方向制御信号BI_CTLを受信し、ソース端子は第n−1ステージSTAGEn−1から出力される第n−1発光制御信号を受信する。第12トランジスターM12のゲート端子は第2方向制御信号BI_CTLBを受信し、ソース端子は開始信号FLMを受信する。第11及び第12トランジスターM11、M12のドレーン端子は第1トランジスターM1のソース端子に連結される。
【0126】
その他のステージSTAGE2〜STAGEn−1の各々の両方向駆動部154の第11トランジスターM11のゲート端子は第1方向制御信号BI_CTLを受信し、ソース端子は前段のステージから出力される発光制御信号を受信する。第12トランジスターM11のゲート端子は第2方向制御信号BI_CTLBを受信し、ソース端子は次段のステージから出力される発光制御信号を受信する。第11及び第12トランジスターM11、M12のドレーン端子は第1トランジスターM1のソース端子に連結される。
【0127】
第1方向制御信号BI_CTLと第2方向制御信号BI_CTLBは互に異なるレベルを有する。例えば第1方向制御信号BI_CTLが第1レベル(又はハイレベル)を有する場合、第2方向制御信号BI_CTLBは第1レベルより低いレベルを有する第2レベル(又はローレベル)を有することができる。
【0128】
第1方向制御信号BI_CTLが第2レベルである場合、ステージSTAGE1〜STAGEnの各々の両方向駆動部154の第11トランジスターM11はターンオンされ、第12トランジスターM12はターンオフされる。したがって、開始信号FLMは第1ステージSTAGE1の両方向駆動部154へ提供される。また、第1ステージSTAGE1から出力される第2発光制御信号は第2ステージSTAGE2へ提供される。即ち、第2実施形態による発光制御駆動部のステージSTAGE1〜STAGEnは
図4に図示されたステージと同様に動作する。ステージSTAGE1〜STAGEnから出力される発光制御信号は第1発光制御信号から順次的に画素へ提供される。したがって、上部から下部方向に画素が駆動され得る。
【0129】
第2方向制御信号BI_CTLBが第2レベルである場合、ステージSTAGE1〜STAGEnの各々の両方向駆動部154の第11トランジスターM11はターンオフされ、第12トランジスターM12はターンオンされる。したがって、開始信号FLMは第nステージSTAGEnの両方向駆動部154へ提供される。また、第nステージSTAGEnから出力される第n発光制御信号は第n−1ステージSTAGEn−1へ提供される。このような動作によって、ステージSTAGE1〜STAGEnから出力される発光制御信号は第n発光制御信号から順次的に画素へ提供される。したがって、画素は下部から上部方向に駆動され得る。
【0130】
両方向に駆動されることができる本発明の第2実施形態による有機発光表示装置の発光制御駆動部は第1電圧VGL及び第2電圧VGHを受信し、開始信号FLM、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2に応答して発光制御信号を生成することができる。したがって、発光制御駆動部の構成が簡易化される。
【0131】
図8は本発明の第3実施形態による有機発光表示装置の発光制御駆動部のステージの詳細回路図である。
【0132】
図8には発光制御駆動部の第1ステージSTAGE1及び第2ステージSTAGE2の回路図が図示された。しかし、実質的に発光制御駆動部の複数のステージSTAGE1〜STAGEnは同一の構成を有し、同様に動作する。したがって、以下、第1ステージSTAGE1の構成が詳細に説明され、その他のステージSTAGE2〜STAGEnの構成は簡略に説明される。
【0133】
図8に図示されたステージは第2信号処理部の構成が異なるを除外すれば、
図6及び
図7に図示されたステージと同様に動作する。したがって、以下、
図6及び
図7に図示されたステージと異なる構成のみが説明される。
【0134】
図8を参照すれば、ステージSTAGE1〜STAGEnの各々の両方向駆動部154は前段のステージから出力されるキャリー信号CAを第1入力信号として受信し、次段のステージから出力されるキャリー信号CAを第2入力信号として受信する。また第1ステージSTAGE1の両方向駆動部154は第1入力信号として開始信号FLMを受信し、第nステージSTAGEnの両方向駆動部154は第2入力信号として開始信号FLMを受信する。
【0135】
キャリー信号CAはステージSTAGE1〜STAGEnの各々の第2信号処理部152から出力される。キャリー信号CAを出力するためにステージSTAGE1〜STAGEnの各々の第2信号処理部152は第4乃至第7トランジスターM4〜M7、第1及び第2キャパシターC1、C2、及び第13及び第14トランジスターM13、M14を含む。第1キャパシターC1、第13トランジスターM13、及び第14トランジスターM14の連結構成を除外した第2信号処理部152の構成は
図4に図示された第2信号処理部152の構成と実質的に同一である。したがって、以下、第1ステージSTAGE1の第2信号処理部152の第1キャパシターC1、第13トランジスターM13、及び第14トランジスターM14の連結構成が説明される。
【0136】
第13トランジスターM13のゲート端子は第5トランジスターM5のゲート及び第2ノードN2に連結され、ソース端子は第2電圧VGHを受信し、ドレーン端子は第4ノードN4に連結される。
【0137】
第14トランジスターM14のゲート端子は第4トランジスターM4のゲート端子に連結され、ソース端子は第4ノードN4に連結され、ドレーン端子は第2クロック信号CLK2を受信する。
【0138】
第1キャパシターC1の第1電極は第4トランジスターM4のゲート端子及び第14トランジスターM14のゲート端子に連結され、第2電極は第4ノードN4に連結される。
【0139】
第4ノードN4から出力される信号はキャリー信号CAとして定義され、次のステージである第2ステージSTAGE2の両方向駆動部154へ提供される。
【0140】
ステージSTAGE1〜STAGEnの各々のキャリー信号CAは前段のステージ及び次段のステージの両方向駆動部154へ提供される。例えば、第1ステージSTAGE1から出力されるキャリー信号CAは前段のステージが無いので、次段のステージである第2ステージSTAGE2の両方向駆動部154へ提供される。第2ステージSTAGE1から出力されるキャリー信号CAは次段のステージである第3ステージSTAGE3と前段のステージである第1ステージSTAGE1の両方向駆動部154へ各々提供される。
【0141】
第nステージSTAGEnから出力されるキャリー信号CAは次段のステージが無いので、前段のステージである第n−1ステージSTAGEn−1の両方向駆動部154へ提供される。第n−1ステージSTAGEn−1から出力されるキャリー信号CAは次段のステージである第nステージSTAGEnと前段のステージである第n−2ステージSTAGEn−2の両方向駆動部154へ各々提供される。
【0142】
即ち、
図8に図示されたステージは
図6及び
図7に図示されたステージのように発光制御信号を前段の及び次段のステージへ提供されなく、キャリー信号を前段の及び次段のステージへ提供する。したがって、ステージは発光制御信号ではないキャリー信号を利用して駆動され得る。
【0143】
第13及び第14トランジスターM13、M14の駆動にしたがう第1ステージSTGAE1のキャリー信号CAの出力は以下、
図9で詳細に説明される。また、第1ステージSTAGE1からキャリー信号CAを受信して駆動される第2ステージSTAGEの動作は以下、
図10で詳細に説明される。
【0144】
図9は
図8に図示された第1ステージの動作を説明するためのタイミング図である。
【0145】
図面に図示せずが、第1方向制御信号BI_CTLは第2レベルであり、第2方向制御信号BT_CTLBは第1レベルを有する。即ちステージSTAGE1〜STAGEnは上部から下部方向に駆動される。
【0146】
キャリー信号CAとして出力される第4ノードN4の電圧が追加されたことを除外すれば、
図9に図示された各信号の波形は
図5に図示された信号の波形と同一である。即ち、
図8に図示された第1ステージSTAGE1はキャリー信号CAを出力する動作を除外すれば、
図4に図示された第1ステージSTAGE1と実質的に同様に動作する。したがって、以下、第4ノードN4の電圧レベルの変化のみに対して説明する。
【0147】
第1ノードN1が第1レベルを有する区間N1_Hを除外した区間で第1ノードN1は第2レベル及び第3レベルを有する。第1ノードN1が第2レベル及び第3レベルである場合、第14トランジスターM14はターンオンされる。即ち、第1ノードN1が第1レベルを有する区間N1_Hを除外した区間で第2クロック信号CLK2は第4ノードN4へ提供される。したがって、第4ノードN4は第1ノードN1が第1レベルを有する区間N1_Hを除外した区間で第2クロック信号CLK2と同一な波形を有する。
【0148】
第1ノードN1の電圧が第1レベルを有する場合、第14トランジスターM14はターンオフされる。第1ノードN1の電圧が第2レベルから第1レベルに変換される場合、第2ノードN2の電圧は第1レベルから第2レベルに変換される。第2ノードN2の電圧が第2レベルを有する場合、第13トランジスターM13はターンオンされる。ターンオンされた第13トランジスターM13を通じて第2電圧VGHが第4ノードN4へ提供される。したがって、第4ノードN4の電圧は第1レベルを有する。第13トランジスターM13がターンオンされる間に第4ノードN4の電圧は第1レベルを維持する。即ち、第2ノードN2の電圧が第2レベルを有する区間N2_Lの間に第4ノードN4の電圧は第1レベルを維持する。
【0149】
第14トランジスターM14が無い場合、第2クロック信号CLK2は第1キャパシターC1へ持続的に提供される。したがって、第1キャパシターC1は第1レベルと第2レベルの電圧を反復的に充電する。第1キャパシターC1が第1レベルと第2レベルの電圧を反復的に充電する場合、第1キャパシターC1のロードによって第2クロック信号CLK2の遅延が発生できる。即ち、正常的な第2クロック信号CLK2が第2信号処理部152へ提供されないことがあり得る。
【0150】
第14トランジスターM14は第1ノードN1の電圧が第1レベルを有する場合、ターンオフされる。第14トランジスターM14がターンオフされる間に第2クロック信号CLK2は第3キャパシターC3の影響を受けないので、第2クロック信号CLK2の信号遅延が防止され得る。
【0151】
第13トランジスターM13は第14トランジスターM14がオフされる場合、第4ノードN4を一定なレベルに維持させる。即ち、第14トランジスターM14がオフされる場合、第13トランジスターM13はターンオンされて第4ノードN4の電圧を第1レベルに維持させる。
【0152】
本発明の第3実施形態による有機発光表示装置の発光制御駆動部は開始信号FLM、キャリー信号CA、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2、及び第2電圧VGHのみを利用して発光制御信号を生成することができる。即ち、発光制御駆動部150には初期化させるための別の制御信号が要求されない。したがって、発光制御駆動部150の構成が簡易化される。
【0153】
図10は
図8に図示された第2ステージの動作を説明するためのタイミング図である。
【0154】
図10を参照すれば、第1ステージSTAGE1の第4ノードN4の電圧レベルは第2ステージSTAGE2へキャリー信号CAとして提供される。第1時間T1でキャリー信号CA及び第2クロック信号CLK2は第2レベルを有し、第1クロック信号CLK1は第1レベルを有する。
【0155】
第2レベルを有する第2クロック信号CLK2は第1トランジスターM1のゲート及び第3トランジスターM3のゲートへ提供される。したがって、第1トランジスターM1及び第3トランジスターM3はターンオンされる。
【0156】
ターンオンされた第1トランジスターM1を通じて第2レベルを有するキャリー信号CAは第2トランジスターM2のゲート及び第1ノードN1へ提供される。したがって、第2トランジスターM2はターンオンされ、第1ノードN1の電圧は第2レベルを有する。
【0157】
ターンオンされた第2トランジスターM2を通じて第2レベルを有する第2クロック信号CLK2とターンオンされた第3トランジスターM3を通じて第1電圧VGLが第2ノードN2へ提供される。したがって、第2ノードN2の電圧は第2レベルを有する。
【0158】
第1レベルを有する第1クロック信号CLK1は第4トランジスターM4及び第7トランジスターM7へ提供される。したがって、第4及び第7トランジスターM4、M7はターンオフされる。
【0159】
第1ノードN1が第2レベルを有するので、第8トランジスターM8はターンオンされる。ターンオンされた第8トランジスターM8を通じて第2電圧VGHが第3ノードN3へ提供される。したがって、第3ノードN3は第1レベルを有する。第3ノードN3は第1レベルを有するので、第9トランジスターM9はターンオフされる。
【0160】
第1ノードN1は第2レベルを有するので、第10トランジスターM10はターンオンされる。ターンオンされた第10トランジスターM10によって、第1電圧VGLが第1発光制御ラインE1へ提供される。したがって、第1発光制御信号は第2レベルを有する。
【0161】
第2時間T2でキャリー信号CA、第1クロック信号CLK1、及び第2クロック信号CLK2は第1レベルを有する。第1レベルを有する第2クロック信号CLK2によって、第1トランジスターM1及び第3トランジスターM3はターンオフされる。
【0162】
第1ノードN1は第2レベルに維持されるので、第2トランジスターM2はターンオンされる。ターンオンされた第2トランジスターM2を通じて第1レベルを有する第1クロック信号CLK1が第2ノードN2へ提供される。したがって、第2ノードN2の電圧は第1レベルを有する。
【0163】
第1ノードN1は第2レベルを有するので、第8トランジスターM8及び第10トランジスターM10はターンオンされる。したがって、ターンオンされた第8トランジスターM8を通じて第2電圧VGHが第3ノードN3へ提供されるので、第3ノードN3は第1レベルを維持する。
【0164】
第3ノードN3が第1レベルを有し、第1ノードN1が第2レベルを有するので、第9トランジスターM9はターンオフされ、第10トランジスターM10はターンオンされる。したがって、第1発光制御信号は第2レベルを維持する。
【0165】
第3時間T3で第1キャパシターC1のカップリングによって、第1ノードN1の電位が変化される動作は先に
図5を参照して詳細に説明したので、説明を省略する。
【0166】
第4時間T4でキャリー信号CA及び第1クロック信号CLK1は第1レベルを有し、第2クロック信号CLK2は第2レベルを有する。
【0167】
第2レベルを有する第2クロック信号CLK2によって、第1トランジスターM1はターンオンされ、第1レベルを有するキャリー信号CAは第1ノードN1へ提供される。第1ノードN1の電圧は第1レベルを有する。第1ノードN1が第1レベルを有するので、第2トランジスターM2及び第10トランジスターM10はターンオフされる。
【0168】
第2レベルを有する第2クロック信号CLK2によって、第3トランジスターM3はターンオンされ、第1電圧VGLは第2ノードN2へ提供される。したがって、第2ノードN2の電圧は第2レベルを有する。
【0169】
第1レベルを有する第1クロック信号CLK1によって、第7トランジスターM7はターンオフされる。第1ノードN1の電圧は第1レベルを有するので、第8トランジスターM8はターンオフされる。第3ノードN3の電圧は第3キャパシターC3によって、第1レベルを維持する。第3ノードN3の電圧は第1レベルを維持されるので、第9トランジスターM9はターンオフされる。その結果、第1発光制御信号は第2レベルを維持する。
【0170】
第5時間T5でキャリー信号CA及び第2クロック信号CLK2は第1レベルを有し、第1クロック信号CLK1は第2レベルを有する。
【0171】
第1レベルを有する第2クロック信号CLK2によって、第1トランジスターM1及び第3トランジスターM3はターンオフされる。第1ノードN1の電圧は第1レベルを維持されるので、第2トランジスターM2、第8トランジスターM8、及び第10トランジスターM10はターンオフされる。
【0172】
第2レベルを有する第1クロック信号CLK1によって、第4トランジスターM4及び第7トランジスターM7がターンオンされる。また、第2ノードN2の電圧は第2レベルを有するので、第5トランジスターM5及び第6トランジスターM6はターンオンされる。
【0173】
ターンオンされた第6トランジスターM6及び第7トランジスターM7を通じて第2レベルを有する第2クロック信号CLK2が第3ノードN3へ提供される。したがって、第5時間T5で第3ノードN3の電圧は第2レベルを有する。第3ノードN3の電圧が第2レベルを有するので、第9トランジスターM9はターンオンされる。第9トランジスターM9がターンオンされ、第10トランジスターM10がターンオフされるので、第1発光制御信号は第1レベルを有する。
【0174】
第6時間T6でキャリー信号CA及び第2クロック信号CLK2は第2レベルを有し、第1クロック信号CLK1は第1レベルを有する。先に説明した第1時間T1の動作を参照すれば、第6時間T6で第1発光制御信号は第2レベルを有する。
【0175】
このような動作によって、現在段のステージは第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2、及び前段のステージから提供されたキャリー信号CAに応答して発光制御信号を生成する。また、ステージSTAGE1〜STAGEnから出力される発光制御信号は順次的に第1区間1H、シフトされて出力される。
【0176】
以上実施形態を参照して説明したが、該当技術分野の熟練された当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させ得ることを理解できる。また本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのことではなく、下記の特許請求の範囲及びそれと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれることで解釈されなければならない。