特許第5760117号(P5760117)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 麗鴻科技股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000002
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000003
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000004
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000005
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000006
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000007
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000008
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000009
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000010
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000011
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000012
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000013
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000014
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000015
  • 特許5760117-LED防爆ランプ 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5760117
(24)【登録日】2015年6月12日
(45)【発行日】2015年8月5日
(54)【発明の名称】LED防爆ランプ
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20060101AFI20150716BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150716BHJP
【FI】
   F21S2/00 370
   F21S2/00 360
   F21S2/00 312
   F21Y101:02
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-84266(P2014-84266)
(22)【出願日】2014年4月16日
【審査請求日】2014年4月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】507348322
【氏名又は名称】麗鴻科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】簡 明添
(72)【発明者】
【氏名】阮 慶源
(72)【発明者】
【氏名】張 瀚文
(72)【発明者】
【氏名】阮 證隆
【審査官】 林 政道
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3182927(JP,U)
【文献】 特開2006−172893(JP,A)
【文献】 特開2005−150003(JP,A)
【文献】 実開平03−056184(JP,U)
【文献】 特開2010−033841(JP,A)
【文献】 特開2013−077577(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00−19/00
H05K 7/00
F21Y 101/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外表面に少なくとも一つのアームが延在する本体及び開口を備える収容空間を有し、前記アームは接合部及び前記収容空間と前記接合部とを連通する貫通孔を備え、前記接合部はもう一つの接合部と固定するように接合することで、もう一つのLED防爆ランプに連結させる積載モジュールと
前記収容空間に設けられ、電気制御台及び端子台を備える配線ボックスを包括する電気制御モジュールと、
前記積載モジュールと接続し、ベース及び収容槽を有する放熱モジュールと、
前記ベースに設けられ、前記電気制御モジュールと電気的に接続する発光モジュールと、
重なり合う蓋体及びランプシェードを包括し、前記蓋体は前記放熱モジュールと接続し、前記ランプシェードは前記ベースに対応して前記収容槽に設けるハウジングモジュールと、
前記貫通孔内に設ける防爆モジュールと、を包括することを特徴とするLED防爆ランプ。
【請求項2】
前記防爆モジュールは、防爆部材と、それぞれ前記防爆部材の両端に設ける第一座金と、前記接合部より離れた一端に設ける圧迫栓とを包括することを特徴とする請求項1に記載のLED防爆ランプ。
【請求項3】
前記防爆部材は、防爆ゴムを用い、前記圧迫栓は金属栓を用いることを特徴とする請求項2に記載のLED防爆ランプ。
【請求項4】
前記接合部は、もう一つのLED防爆ランプを異なる角度で接合するため或いは固定するために用いる複数の固定穴を備えることを特徴とする請求項1に記載のLED防爆ランプ。
【請求項5】
前記積載モジュールは、第一パッキンを設けるための第一環状溝を有することを特徴とする請求項1に記載のLED防爆ランプ。
【請求項6】
前記ベースは、第二パッキンを設けることを特徴とする請求項1に記載のLED防爆ランプ。
【請求項7】
前記アームは、前記本体に相対して水平或いは傾斜を呈するように設置することを特徴とする請求項1に記載のLED防爆ランプ。
【請求項8】
前記ハウジングモジュールは、前記蓋体と前記ランプシェードとの間に第二座金をさらに包括し、前記ランプシェードは、強化ガラスを用いることを特徴とする請求項1に記載のLED防爆ランプ。
【請求項9】
前記発光モジュールは、LED発光素子を設ける基板を有し、修飾カバーをさらに包括し、前記修飾カバー及び前記基板を前記ベースとねじ固定により接続することを特徴とする請求項1に記載のLED防爆ランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に組立及び連結が容易なLED防爆ランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、化学プラント、石油化学プラント、油田、炭鉱等の産業拠点において、可燃性、爆発性、酸化性、腐食性等の気体や粉塵、又は化学製品が常時、散布或いは貯蔵しているため、これ等の地点では、防爆性を有さないランプの老朽化或いは故障等により火気が発生して上記の気体や粉塵、又は化学製品が爆発する事故を未然に防ぐように、防爆ランプを使用しなければならない。
【0003】
従来の防爆ランプは、配線において、その気密性を増加させるため、ケーブルの位置にさらに従来のケーブルグランドを設置し、また、もう一つ又は複数の防爆ランプと接続したい場合、防爆ランプは配線及び設置を行う配線ボックスを別に設けなくてはならない。
【0004】
そのため、従来の防爆ランプは、配線において、新たにケーブルやケーブルグランド、又は配線ボックスを設けなければならず、ランプの生産コストを上げるだけでなく、防爆ランプの設置の利便性を改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主要な目的は、組立及び連結が容易で、変化性に富んだ照明群に連結できるLED防爆ランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するため、本発明は、積載モジュールと、電気制御モジュールと、放熱モジュールと、発光モジュールと、ハウジングモジュールと、防爆モジュールとを包括するLED防爆ランプであって、前記積載モジュールは、外表面に少なくとも一つのアームが延在する本体及び開口を備える収容空間を有し、前記アームはもう一つのLED防爆ランプに連結するため或いは固定するための貫通孔を備える接合部を有しており、前記電気制御モジュールは、前記収容空間に設けられ、電気制御台及び端子台を備える配線ボックスを包括しており、前記放熱モジュールは、前記積載モジュールと接続し、ベース及び収容槽を有しており、前記発光モジュールは、前記ベースに設けられ、前記電気制御モジュールと電気的に接続しており、前記ハウジングモジュールは、重なり合う蓋体及びランプシェードを包括し、前記蓋体は前記放熱モジュールと接続し、前記ランプシェードは前記ベースに対応して前記収容槽に設けられており、前記防爆モジュールは、前記接合部に設けられている。
【発明の効果】
【0007】
以上のことから、本発明のLED防爆ランプは、第一に、従来の防爆ケーブルグランドを使用せずに配線を行い、直接使用することができ、且つ防爆効果を備え、第二に、単一で使用することが可能で、防爆配線ボックスを介さずに一つ以上のLED防爆ランプに連結することもでき、第三に、直接二つのLED防爆ランプをねじ固定により互いに連結し、そのねじ固定の角度を調整すること、又は異なる態様の積載モジュールに変更することで、LED防爆ランプの連結が変化性に富んだ形態を有するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明を示す立体分解図である。
図2】本発明を示す立体組立図である。
図3図2の2B−2B線断面図である。
図4】本発明の単一のLED防爆ランプを示す実施模式図である。
図5】本発明の積載モジュールの実施態様を示す模式図(一)である。
図6】本発明の積載モジュールの実施態様を示す模式図(二)である。
図7】本発明の積載モジュールの実施態様を示す模式図(三)である。
図8】本発明の積載モジュールの実施態様を示す模式図(四)である。
図9】本発明の積載モジュールの実施態様を示す模式図(五)である。
図10】本発明の積載モジュールの実施態様を示す模式図(六)である。
図11】本発明の積載モジュールの実施態様を示す模式図(七)である。
図12】本発明のLED防爆ランプが互いに連結し合うことを示す実施模式図である。
図13】本発明の複数のLED防爆ランプを連結することを示す実施模式図である。
図14】本発明の積載モジュールのアームのもう一つの実施態様を示す模式図である。
図15】本発明のLED防爆ランプがLED防爆ランプの照明群となることを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照しつつ、以下において、本発明の構成をどのように設置、使用するかを詳細に説明することで、本発明の目的、技術内容、特徴及び達成する効果が容易に理解することができる。本発明の詳細な説明に入る前に、まず先に、後述の説明において、同じ素子の異なる態様での実施では、同じ符号で表記している。
【0010】
図1乃至図3を参照すると、本発明のLED防爆ランプ1は、積載モジュール2と、電気制御モジュール3と、ケーブルCと、放熱モジュール4と、発光モジュール5と、ハウジングモジュール6と、防爆モジュール7とを包括している。
【0011】
前記積載モジュール2は、外表面に少なくとも一つのアーム24が水平に延在する本体21及び開口22を備える収容空間23を有し、前記アーム24はもう一つのLED防爆ランプに連結するため或いは直接又はコネクタやフレームを介して間接的に壁面に固定するために用いる接合部25を有し、前記接合部25は収容空間23と貫通する貫通孔251及びもう一つのLED防爆ランプを異なる角度で接合するため或いは固定するために用いる複数の固定穴252を備え、これ等固定穴252の個数は16個で、間隔を22.5°開けて貫通孔251に環設するようにし、前記積載モジュール2の外周縁には第一パッキン27を設ける第一環状溝26を有し、且つ前記積載モジュール2は、前記第一環状溝26の下方四周縁において、凸出部211及び貫設孔212をそれぞれ設けている。
【0012】
前記電気制御モジュール3は、ねじ固定により前記収容空間23に設けられ、電気制御台31及び端子台33を備える配線ボックス32を包括し、そのうち、前記電気制御台31は前記LED防爆ランプ1を駆動する電気回路である。
【0013】
前記ケーブルCは、前記接合部25の前記固定穴252に貫設し、且つ前記電気制御モジュール3と電気的に接続している。
【0014】
前記放熱モジュール4は、底部に前記積載モジュール2のこれ等貫設孔212に対応する複数のねじ固定孔40を備え、複数の固定部材8の挿入により前記積載モジュール2のこれ等貫設孔212と前記放熱モジュール4のこれ等ねじ固定孔40とをねじ固定により接続し、前記放熱モジュール4の上方にはベース41及び収容槽42を有し、前記ベース41は第二パッキン43を設け、且つ前記放熱モジュール4の表面は複数の放熱フィン44を有している。
【0015】
前記発光モジュール5は、LED発光素子を設ける基板51及び修飾カバー52を包括し、前記基板51は前記電気制御モジュール3と電気的に接続し、且つ複数の固定部材8の挿入により前記修飾カバー52及び前記基板51を前記放熱モジュール4の前記ベース41に対応する穴とねじ固定により接続している。
【0016】
前記ハウジングモジュール6は、重なり合う蓋体61及びランプシェード62を包括し、前記蓋体61と前記ランプシェード62との間に第二座金63をさらに包括し、前記ランプシェード62は強化ガラスを用い、前記ベース41に対応して前記収容槽42の上方に設けられ、且つ複数の固定部材8により前記蓋体61を前記放熱モジュール4に対応する穴とねじ固定により接続している。
【0017】
前記防爆モジュール7は、前記ケーブルCを貫設する防爆部材71と、前記ケーブルCを貫設してそれぞれ前記防爆部材71の両端に設ける第一座金72と、前記ケーブルCを貫設して前記接合部25より離れた一端に設ける圧迫栓73とを包括し、前記防爆部材71は防爆ゴムを用い、前記圧迫栓73は金属栓を用いている。
【0018】
図4を参照すると、本発明のLED防爆ランプ1を単一照明として実施する場合、ディスクFをさらに包括し、前記ディスクFは前記接合部25とねじ固定により接続し、フランジ(flange)或いはその他のアダプタを用いている。
【0019】
本発明の積載モジュール2は、前記本体21の前記ハウジングモジュール6より離れた一方或いは前記本体21の周縁にある水平な四方の少なくとも一方に前記アーム24及び前記接合部25を設けて実施しており、また本発明の積載モジュール2は、図5乃至図11のように、それぞれ異なる実施態様(一)〜(七)、順にスリング式、水平連結式、スリング連結式、L字連結式、T字連結式、十字連結式、スリング十字連結式によって応用することができる。
【0020】
次に、図12を参照すると、LED防爆ランプ1はもう一つのLED防爆ランプ1(図6に図示される積載モジュール2仕様)と互いに連結し、直接ねじ固定され、もう一端よりケーブルCを挿入して電気供給することで使用可能となり、また、図13のように、異なるLED防爆ランプ1を異なる角度でねじ固定により連結する実施態様にもなる。
【0021】
また、図14で図示するLED防爆ランプ1は、もう一つの実施態様であって、前記アーム24は前記積載モジュール2の前記本体21に相対して傾斜を呈するように設置され、前記接合部25も傾斜を呈するように設置する態様で、且つ前記LED防爆ランプ1は上述の図5乃至図11にある積載モジュール2のような異なる態様で実施することができる。また、本発明は、図15にあるような群をなす態様をさらに提供しており、水平アームの接合部を用いた複数のLED防爆ランプ1と傾斜アームの接合部を用いたLED防爆ランプ1とで群をなすLED防爆ランプの照明群であって、これによって群をなすことでランプの変化はさらに豊富になる。
【0022】
以上のことから、本発明は、従来のケーブルグランドを必要とせず、防爆部材、第一座金及び圧迫栓により防爆効果を有し、且つ単一で直接配線して使用、或いは様々な連結方法で一つ以上のLED防爆ランプを使用することができ、異なるねじ固定の角度又は異なる態様の積載モジュールによって、変化性に富んだ形式となる。
【符号の説明】
【0023】
1 LED防爆ランプ
2 積載モジュール
21 本体
211 凸出部
212 貫設孔
22 開口
23 収容空間
24 アーム
25 接合部
251 貫通孔
252 固定穴
26 第一環状溝
27 第一パッキン
3 電気制御モジュール
31 電気制御台
32 配線ボックス
33 端子台
4 放熱モジュール
41 ベース
42 収容槽
43 第二パッキン
44 放熱フィン
5 発光モジュール
51 基板
52 修飾カバー
6 ハウジングモジュール
61 蓋体
62 ランプシェード
63 第二座金
7 防爆モジュール
71 防爆部材
72 第一座金
73 圧迫栓
8 固定部材
C ケーブル
F ディスク
【要約】
【課題】本発明は、組立及び連結が容易で、変化性に富んだ照明群に連結できるLED防爆ランプを提供することにある。
【解決手段】本発明は、積載モジュールと、電気制御モジュールと、放熱モジュールと、発光モジュールと、ハウジングモジュールと、防爆モジュールとを包括するLED防爆ランプであって、そのうち、前記積載モジュールは、本体及び開口を備える収容空間を有し、前記本体は、外表面に、前記本体に相対して水平或いは傾斜を呈する少なくとも一つのアームが延在し、前記アームはもう一つのLED防爆ランプに連結するため或いは固定するための接合部を有しており、前記防爆モジュールは、前記接合部に設けられている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15