(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5760135
(24)【登録日】2015年6月12日
(45)【発行日】2015年8月5日
(54)【発明の名称】美顔マッサージ器
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20150716BHJP
【FI】
A61H15/00 320B
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-226561(P2014-226561)
(22)【出願日】2014年11月7日
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3174067号
【原出願日】2011年12月22日
(65)【公開番号】特開2015-33640(P2015-33640A)
(43)【公開日】2015年2月19日
【審査請求日】2014年11月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509063292
【氏名又は名称】ミツワ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】三輪 隆一
【審査官】
山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3151598(JP,U)
【文献】
実開平04−005836(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3046968(JP,U)
【文献】
特表2010−526622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面が球面類似の湾曲面に形成されている椀状の握り部、顔面上で転がるマッサージボールを回転自在に支持していて内外方向で弾性的に進退する平坦状のマッサージベースを有して、前記握り部の開口部に設けられているマッサージ部を備えている美顔器本体と、底部外周面が球面類似の湾曲面に形成されている椀状を呈し、前記マッサージ部のマッサージボール側が向き合わせられて前記美顔器本体を立てた状態で支持する支持台とから成り、
前記マッサージ部は、前記握り部の開口部に嵌め合わせられて内外方向で弾性的に進退する弾性材製の前記マッサージベースと、複数の前記マッサージボールそれぞれを強制的な外力の付与で離脱可能にして支持するよう前記マッサージベースに配装固定されたボール支持筒と、このボール支持筒それぞれに着脱自在に支持された前記マッサージボールと、このマッサージボールを前記握り部内方側に磁力で吸引している磁石体とから成り、
前記支持台は、前記美顔器本体のマッサージ部の周縁を嵌め合わせ載置させる支持縁部を開口縁に形成してあり、
前記美顔器本体を前記支持台に嵌め合わせて美顔器本体を立てたときの全体の重心位置が前記マッサージホール及び前記磁石体によって下部側の前記支持台に位置するようにしてある、
ことを特徴とする美顔マッサージ器。
【請求項2】
前記美顔器本体の握り部は、手指にて握り可能な程度の大きさにしてある請求項1または2に記載の美顔マッサージ器。
【請求項3】
前記マッサージベースは、前記マッサージボールによる顔面等への押圧時に握り部側に凹むよう没入待避し、その押圧力が解除されたときに原位置に復帰するよう突出する程度の弾力性を備えている請求項1または2に記載の美顔マッサージ器。
【請求項4】
前記マッサージベースの周縁には前記支持台の支持縁部の内側に嵌め合わせられる支持段部を形成してある請求項1乃至3のいずれかに記載の美顔マッサージ器。
【請求項5】
前記ボール支持筒は、前記マッサージボールの半径よりもやや深く形成されていて、その奥底面近傍はマッサージボールの外周湾曲面が接触していない残留面がマッサージボールの径に比しやや小さい半径の湾曲面となって形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の美顔マッサージ器。
【請求項6】
前記マッサージボールは、前記ボール支持筒によって支持された状態で転がり回転し、転がることで顔面に適度な刺戟を与えると共に老廃物、皮脂、角質等を付着除去させ、これらの老廃物、皮脂、角質等はボール支持筒内に形成した残留面に転写させるように付着させ、回転してボール支持筒から順次に突出するマッサージボールの外出部分では清浄となるようにしてある請求項5に記載の美顔マッサージ器。
【請求項7】
前記磁石体は、前記握り部内で支持固定される磁石支持体によって支持されており、この磁石支持体は、握り部の内側面に当接される周縁を備えた支持盤の周縁に所定高さの支持側部を形成すると共に、支持盤の中央部に磁石体を嵌め込み収納して覆っている収納凹部を形成して成る請求項1乃至6のいずれかに記載の美顔マッサージ器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主として顔面におけるコリ(凝り)の原因ともなる血液循環の悪化(血行不良)、筋肉への酸素不足、乳酸などの疲労物質の蓄積等が生じないようにしてコリを解消すると共に、コリに起因するむくみ・たるみ、歪み等が生じないようにし、また手軽に使用でき、その清掃、保守、点検も容易であり、不使用時に保管したときの転倒、転がり等が生じても自動的に起き上がり、不用意に転がることなく立てた状態で簡単に保管できるようにした美顔マッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、この種の特に顔面をマッサージすることで顔面における筋肉である咀嚼筋、表情筋等のコリを解消して顔面の新陳代謝を促進し、美容効果を上げるものとして各種の美顔用マッサージ器、ローラー等が提案されている。例えば特許文献1に示される美顔器及び美容方法、特許文献2に示される美容処理装置、特許文献3に示されるマッサージ器具、特許文献4に示される複数のボールを備えたマッサージ装置、特許文献5に示される美顔ローラー等が提案されている。
【0003】
特許文献1の美顔器は、回転可能に保持した真珠を顔面上で転がし、その真珠成分を顔の皮膚表面に付着させるとする。特許文献2の美容処理装置は、美容処理対象の肌面上を転動させるヘッドの回転によって電力を発生させ、この電力に基づき皮膚を刺戟するようにして成る。特許文献3のマッサージ器具は、先端部に概ね半分露出させて全方向回転する球体を収納し、他端部に掴み部分を備え、自重によって適度なマッサージの押圧が得られるようにして成る。特許文献4のマッサージ装置は、座体に設けた複数の収容部に一部が露出されるようにしてボールを回転可能に、抜け落ちないようにして収容し、収容部の側壁にスリットを設けて成る。特許文献5の美顔ローラーは本体に形成した筒状のボール支えに、顔面上で転がるステンレス球を回転自在にして収納し、このステンレス球は本体に被せた蓋側への本体後方側からの強制的な外力によってボール支えから外れるようにして成る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−6057号公報
【特許文献2】特開2008−264507号公報
【特許文献3】登録実用新案第3046968号公報
【特許文献4】登録実用新案第3126777号公報
【特許文献5】登録実用新案第3151598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来のこの種の美顔器具等において、特許文献1の美顔器では、真珠成分の顔面への付着を図るとしても、その付着作用自体は必ずしも美顔効果があるものではないと共に、顔面上で転がすときには顔面上の汚れ、皮脂等が付着するから、その清掃は面倒である。特許文献2の美容処理装置では、発生電力によって皮膚を刺戟するとしても、その電気的刺戟は美容に効果があるとは必ずしも明確ではないし、発電機構を備えるから構造的に複雑でもある。特許文献3のマッサージ器具は、先端部に収納した球体により凝り部やツボに対しての押圧刺戟を与えるに際し、マッサージ器具自体の自重を利用するから、器具自体が重量的に嵩張るばかりでなく、携帯性があるとしても不便である。特許文献4のマッサージ装置は、複数のボールを座体上に一列状に配置してあるから、マッサージすべき身体部位に対して座体全体を移動させる必要があって使用が面倒であり、ボールに付着してしまった汚れ、皮脂等の清掃は容易ではない。
【0006】
また、特許文献5の美顔ローラーは、ステンレス球を強制的な外力の付与で取り外して清掃できる利点がある。ただ、本体に蓋を被せることで全体として卵外形に類似した形態となしているから、これをそのまま例えばテーブル上に置いた場合に、ステンレス球等による重心位置が全体の中心位置にないこととも相俟ち、その湾曲面によって思いもしない方向に転がってしまう。そのために、不使用時で保管する場合、外面の湾曲面を嵌め合わせて支持する凹部を備えた、例えばドーナツ盤状の支持台上に載せることで保管している。そうすると、例えば蓋を外した状態で使用した後、蓋が手元にない場合、そのままの本体のみで置いた状態での保管は安定性に欠け、転がるのを止めることは困難である。また、蓋を被せることでステンレス球等を保護できても、支持台が手元にないと転がってしまうことに変わりはなく、支持台自体が別部材となっていることによる取り扱い上の不便さは解消できない。
【0007】
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、その目的は、顔面等で転がるマッサージボールを回転自在に支持して成る湾曲外側面を有する美顔器本体を、湾曲外側面を有して蓋を兼ねる支持台に載置することで簡単に保管でき、またその保管時では起き上がり小法師的に揺動する動きによってこれを楽しむこともでき、顔面マッサージの使用時では顔面に柔軟に宛がわれるようすることで使用感を向上させ、しかもマッサージボールに対する慣性的外力によるボール支持筒からの脱離、ボール支持筒に付着した汚れ、皮脂等の除去等も簡単に行えるようにした美顔マッサージ器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、後述する発明を実施するための形態における符号を付記して説明すると、本発明にあっては、外周面が球面類似の湾曲面に形成されてい
る椀状の握り部2、顔面上で転がるマッサージボール8を回転自在に支持していて内外方向で弾性的に進退する平坦状
のマッサージベース4を有して、握り部2の開口部に設けられているマッサージ部3を備えている美顔器本体1と、底部外周面が球面類似の湾曲面に形成されている椀状を呈し、マッサージ部3のマッサージボール8側が向き合わせられて美顔器本体1を立てた状態で支持する支持台20とから成ることを特徴とする。
支持台20は、底部外周面が球面類似の湾曲面となっている椀状に形成されていると共に、美顔器本体1のマッサージ部3の周縁を嵌め合わせ載置させる支持縁部21を開口縁に形成して構成することができる。
美顔器本体1の握り部2は、手指にて握り可能な程度の大きさにして構成することができる。
マッサージ部3は、握り部2の開口部に設けられていて、開口部に嵌め合わせられて内外方向で弾性的に進退する弾性材製のマッサージベース4と、複数のマッサージボール8それぞれを強制的な外力の付与で離脱可能にして支持するようマッサージベース4に配装固定されたボール支持筒6と、このボール支持筒6それぞれに着脱自在に支持されたマッサージボール8と、このマッサージボール8を握り部2内方側に磁力で吸引している磁石体9とから成ることで構成することができる。
マッサージベース4は、マッサージボール8による顔面等への押圧時に握り部2側に凹むよう没入待避し、その押圧力が解除されたときに原位置に復帰するよう突出する程度の弾力性を備えているものとして、また、マッサージベース4の周縁には支持台20の支持縁部21の内側に嵌め合わせられる支持段部15を形成して構成することができる。
ボール支持筒6は、マッサージボール8の半径よりもやや深く形成されていて、その奥底面近傍はマッサージボール8の外周湾曲面が接触していない残留面6Aがマッサージボール8の径に比しやや小さい半径の湾曲面となって形成されていることで構成することができる。
マッサージボール8は、ボール支持筒6によって支持された状態で転がり回転し、転がることで顔面に適度な刺戟を与えると共に老廃物、皮脂、角質等を付着除去させ、これらの老廃物、皮脂、角質等はボール支持筒6内に形成した残留面6Aに転写させるように付着させ
、回転してボール支持筒6から
順次に突出するマッサージボール8の外出部分では清
浄となるようにして構成することができる。
磁石体9は、握り部2内で支持固定される磁石支持体11によって支持されており、この磁石支持体11は、握り部2の内側面に当接される周縁を備えた支持盤12の周縁に所定高さの支持側部13を形成すると共に、支持盤12の中央部に磁石体9を嵌め込み収納して覆っている収納凹部14を形成して構成することができる。
そして、前記マッサージボール8及び磁石体9は、美顔器本体1を支持台20に嵌め合わせて美顔器本体1を立てたときの全体の重心位置として下部側の支持台20に位置するようにして構成することができる。
【0009】
以上のように構成された本発明に係る美顔マッサージ器にあって、美顔器本体1において握り部2を握持してマッサージ部3のマッサージボール8を顔面に宛がい、移動させることでマッサージボール8は顔面上で転がり、適度なマッサージ刺戟を与えると共に、老廃物、皮脂、角質等を付着除去し、ボール支持筒6内の残留面6Aに転写付着させることで除去する。
支持台20は、美顔器本体1のマッサージ部3側を支持台20に向けさせて立てた状態で支持し、美顔器本体1における重量的に嵩張るマッサージボール8側を下方に向けさせたものとしていることで、支持台20の底部外周面の湾曲面と相俟ち、例えば外力によって傾けられても起き上がり小法師状に揺動するのみで、倒れさせることがない。
マッサージ部3のマッサージベース4は、マッサージボール8が顔面に宛がわれ転がるとき、その弾力性によって握り部2の内外方向で進退し、顔面に対して柔軟な適度な刺戟を与え、顔面の筋肉を適度にほぐし、そのコリをより有効に解消させる。
マッサージボール8を支持するボール支持筒6は、美顔器本体1に支持台20を被せた状態で、強制的な外力例えばボール支持筒6の後方から与えられる外力による慣性作用で、支持台20内に脱離収納され、マッサージボール8自体の清掃はもとより、ボール支持筒6内における残留面6Aに転写付着した老廃物等の清掃除去作業を容易にさせる。
握り部2内に配した磁石体9は、マッサージ部3におけるマッサージベース4の裏側からマッサージボール8を吸引していることで、顔面上で転がるときのマッサージボール8の脱離を防止し、また、外力の付与時での慣性作用によるマッサージボール8のボール支持筒6からの脱離を阻害しない。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以上説明したように構成されているため、顔面等をマッサージするために顔面上で転がるマッサージボール8を回転自在に支持して成る湾曲外側面を有する美顔器本体1を、湾曲外側面を底部に有して蓋を兼ねる支持台20に載置することで簡単に保管できる。しかも、その保管時に外力が付与されても起き上がり小法師的に揺動するのみで倒れることがないから、保管時の支持安定性を確保でき、この揺動する動きによってこれを楽しむこともできる。また、顔面マッサージの使用時では顔面等にマッサージベース4による弾力性でマッサージボール8が柔軟に宛がわれることで使用感を向上できると共に、マッサージボール8に対する慣性的外力によるボール支持筒6からの脱離、ボール支持筒6の残留面6Aに転写状に付着残留された汚れ、皮脂等の除去等も簡単に行える。
【0011】
すなわちこれは、本発明において、握り部2、マッサージ部3を備えている美顔器本体1を、底部外周面が球面類似の湾曲面に形成されて椀状を呈している支持台20に、マッサージ部3側が向き合わせられて美顔器本体1を立てた状態で支持させることとしたからであり、これにより、美顔器本体1は支持台20上に立てた状態で安定的に支持でき、外力が付与されても揺動するのみで不使用保管時の美顔器本体1が不意に転がることもない。
【0012】
また、顔面等で転がるマッサージボール8は、弾力性あるマッサージベース4に設けられたボール支持筒6に支持されているから、マッサージボール8が顔面に押圧されるとき、マッサージベース4が握り部2側への内外方向で弾性的に進退し、これによってマッサージボール8は顔面に柔軟に宛がわれ、しかもマッサージボール8の転がりを円滑にすることで静かにマッサージを行うことができる。
【0013】
マッサージボール8が顔面上で転がることで、顔面に存する老廃物、皮脂、角質等を付着除去でき、このマッサージボール8に付着した老廃物等は、マッサージボール8がボール支持筒6内で転動していることで、ボール支持筒6内の残留面6Aに転写状に付着されてマッサージボール8から剥がされる。こうして剥離された老廃物等は、ボール支持筒6からマッサージボール8を外した後に露出する残留面6Aから例えば手指等で直接に剥がすように除去すれば良く、マッサージボール8を常時清浄な状態に維持できる。
【0014】
しかも、マッサージボール8のボール支持筒6からの脱離は、例えば美顔器本体1のマッサージ部3に支持台20を被せた状態として、一方の手で美顔器本体1側を持ち、他方の手の側に支持台20の底部を突き当て叩くように、ボール支持筒6の後方側からの外力の付与による慣性作用によってマッサージボール8をボール支持筒6から脱離させて支持台20内に収納保持すればよいから、極めて簡単である。
【0015】
また、握り部2内で配置した磁石支持体11によって、ボール支持筒6内のマッサージボール8を吸引している磁石体9を支持しているから、顔面におけるマッサージ時にマッサージボール8がボール支持筒6から脱落することなく、マッサージボール8を円滑に転がすことができる。しかも、磁石体9によってマッサージボール8が磁力によって吸引保持されていても、ボール支持筒6後方側から握り部2に付与される外力による慣性作用は、ボール支持筒6からのマッサージボール8の脱離を阻害せず、マッサージボール8をボール支持筒6内から簡単に取り外すことができる。
【0016】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明を実施するための一形態を示し、支持台から美顔器本体を取り外した分解斜視図である。
【
図3】同じくマッサージボールがボール支持筒から取り外されるときの拡大断面図である。
【
図4】同じく美顔器本体を支持台に載置し、立てた状態で保管支持しているときの斜視図である。
【
図5】同じく美顔器本体の使用状態時の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は握り部2、マッサージ部3を備えた美顔器本体であり、この美顔器本体1は、一端側が、この一端側部の外周面が球面類似の湾曲面に形成されている握り部2となっており、他端側が、後述するマッサージボール8を回転自在に支持していて内外方向で弾性的に進退する平坦状の支持面に形成されているマッサージ部3となっている。また、この美顔器本体1は、底部外周面が球面類似の湾曲面に形成されている椀状の支持台20に、マッサージ部3におけるマッサージボール8が外部からは隠蔽されるよう支持台20内に収納される形態で、マッサージ部3側が支持台20に向き合うことで美顔器本体1が立てられた状態となって着脱自在に組み立て、組み合わせられるようにしてある。
【0019】
美顔器本体1自体は、その握り部2にてマッサージする施術者本人の手指にて握り可能な程度の大きさを呈しており、例えば卵、レモン果実等の外周湾曲面に類似した外周湾曲面を呈し、開口部にて外部と通じる空洞状の内部となっている所定肉厚の外郭殻状に形成されている。
【0020】
美顔器本体1のマッサージ部3は、握り部2の円形の開口部に設けられており、開口部に嵌め合わせられて内外方向で弾性的に進退する弾性材製のマッサージベース4と、複数のマッサージボール8それぞれを強制的な外力の付与による慣性作用で離脱可能にして支持するようマッサージベース4に配装固定されたボール支持筒6と、このボール支持筒6それぞれに着脱自在に支持されたマッサージボール8と、このマッサージボール8を握り部2内方側に磁力で吸引している磁石体9とから成る。
【0021】
マッサージベース4は、マッサージボール8が例えば顔面等に押圧されたときに握り部2側に僅かにでも凹むように没入待避し、その押圧力が解除されたときに原位置に復帰するよう突出する程度の弾力性を備えた素材、例えば軟弾性合成樹脂材によって形成されている。また、握り部2の開口部に嵌り合う段部を有する周側壁5が周縁に備えられている皿状に形成されていて、このマッサージベース4の周側壁5を握り部2の開口部に嵌め入れたとき、周側壁5の外表面と握り部2の外表面とは互いに面一状となって連続するようになっている。
【0022】
ボール支持筒6は、マッサージボール8の半径よりもやや深く形成されていて、その奥底面近傍はマッサージボール8の外周湾曲面が接触していない残留面6Aがマッサージボール8の径に比しやや小さい半径の湾曲面となって形成されている。この残留面6Aには、マッサージボール8が顔面上で転がることによって顔面から除去するようマッサージボール8自体に付着された老廃物、皮脂、角質等の除去物がマッサージボール8から転写されるように剥がされて付着残留させるようにしている。また、このボール支持筒6の筒壁には、適数の切欠部7が溝状に形成されていて、この切欠部7によってボール支持筒6の弾発的な作用を伴ったマッサージボール8の出し入れを円滑にしている。
【0023】
尚、図示にあって、ボール支持筒6はマッサージベース4の円形盤面上で120度間隔にして計3個で配列されており、また、このボール支持筒6はマッサージベース4とは別部材としてあって、ボール支持筒6の底部とマッサージベース4の盤面とに形成した互いに噛み合う歯車状の凹凸部によって嵌め合わせて固定してある。もとより、ボール支持筒6とマッサージベース4とは一体構成とすることも可能であり、マッサージボール8数と共にボール支持筒6数を増減させて構成することも可能である。
【0024】
マッサージボール8自体は、例えばステンレス製の球体としてあり、このマッサージボール8がボール支持筒6によって支持された状態で例えば顔面上で転がり回転するものとしてある。また、転がることで顔面に適度な刺戟を与えると共に老廃物、皮脂、角質等を付着除去させ、ボール支持筒6内で転がるときには前記したボール支持筒6内の残留面6Aに転写させるように付着させ
、回転することでボール支持筒6から
順次に突出するマッサージボール8の外出部分では清
浄となるようにしている。
【0025】
また、このマッサージボール8を握り部2側に磁力で吸引している前記磁石体9は、マッサージボール8が配装されているマッサージベース4の表面側と反対側である裏面の握り部2側に配置されており、マッサージベース4を通してマッサージボール8をボール支持筒6の奥部側に引き寄せている。磁石体9は、例えばネオジウム製で、図示のように例えば握り部2内で支持固定される磁石支持体11によって支持されており、この磁石支持体11は、握り部2の内側周面に当接される周縁を備えた円盤状の支持盤12の周縁に所定高さの支持側部13を形成すると共に、支持盤12の中央部に磁石体9を嵌め込み収納する収納凹部14を形成して成り、収納凹部14内に収納した磁石体9を例えば接着剤によって凝固接着して収納凹部14の開口部を覆うようにしてある。
【0026】
このように形成されている美顔器本体1は、不使用時では前記した支持台20によって支持保管されるようにしてある。この支持台20は、図示のように底部外周面が球面類似の湾曲面となっている椀状に形成されていると共に、美顔器本体1のマッサージ部3の周縁を嵌め合わせ載置させる支持縁部21を開口縁に形成してある。また、この支持台20は、ボール支持筒6からマッサージボール8が強制的な外力の付与で離脱された場合に、マッサージボール8を収納保持するに足りる空間容積を有していて、美顔器本体1が支持台20に嵌め合わせられた状態で、ボール支持筒6の上端縁と支持台20の内側面との間の間隔はマッサージボール8の外径に比し小さくないものとしてある。
【0027】
図示にあって、マッサージベース4の周縁には支持台20の支持縁部21の内側に嵌め合わせられる支持段部15を形成してあり、この支持段部15構造は、支持縁部21側に形成することも可能である。
【0028】
次にこれの使用の一例を説明すると、美顔器本体1において、ボール支持筒6にマッサージボール8を収納支持させた状態で握り部2によって握持し、握持したままで顔面にマッサージボール8をマッサージベース4の弾性作用を利用して宛がい転がすのであり、転がすことで顔面を適度にマッサージする(
図5参照)。マッサージ後では、開口縁が上方に向けられた支持台20の開口縁にマッサージ部3側を嵌め合わせて美顔器本体1を載置すれば良い。この載置した状態では、マッサージボール8及び磁石体9によって重心位置が全体の下部側に位置することで、支持台20の底部外周面が湾曲していることと相俟ち、起き上がり小法師のように揺動し、倒れることなく転がらない。
【0029】
また、例えば美顔器本体1を支持台20に嵌め合わせた状態で全体を一方の手で持ち、支持台20側を他方の手に強く叩くようにして外力を付与することで、ボール支持筒6内からマッサージボール8が離脱し、このマッサージボール8は支持台20内に保持される。顔面マッサージ時に顔面上を転がることでマッサージボール8に付着した老廃物、皮脂、角質等はボール支持筒6内の残留面6Aに転写するように付着されて残留しており、これらの残留された除去物等を適宜清掃し、その後、マッサージボール8を再度嵌め入れて同様に使用する。
【0030】
尚、美顔器本体1は顔面をマッサージするものとして説明したが、顔面以外の身体各部に使用できるのは勿論である。
【符号の説明】
【0031】
1…美顔器本体 2…握り部
3…マッサージ部 4…マッサージベース
5…周側壁 6…ボール支持筒
6A…残留面 7…切欠部
8…マッサージボール 9…磁石体
11…磁石支持体 12…支持盤
13…支持側部 14…収納凹部
15…支持段部
20…支持台 21…支持縁部