(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
一般的に液晶表示素子は、2枚のガラス基板の間に液晶層が形成され、2枚のガラス基板の内面に、前記液晶層に電界をかけるための透明電極、前記電界をオン・オフさせるためのスイッチング素子、カラーを表示するためのカラーフィルタ、及び液晶分子を配向するための配向膜、などが形成されている構造を有する。2枚のガラス基板の間に液晶材料が封入されて液晶表示素子が製作される。配向膜は、基板上に塗布されたポリイミド樹脂などの樹脂層からなり、配向膜が硬化した後、ラビング装置によるラビング(rubbing)処理によって液晶が所定の方向に配向する。
【0003】
通常のラビング装置は、ラビングローラーが、ガラス基板が固定されたテーブルの上部で回転可能にその両端が支持され、ラビング布(起毛布)が両面テープ等によりラビングローラーの表面に取り付けられる。このようなラビングローラーの回転によってラビング布がガラス基板の配向層の表面に当接してガラス基板の表面を一定方向にラビングすることで、その方向に液晶材料が配向するものである。
【0004】
液晶表示素子の輝度や応答性を均一に維持するためには、ラビング処理の際に、配向層の表面を均一にラビングして配向層の表面に方向性を与え、液晶が均一に配向するようにすることが重要である。これにより、ラビングローラーとガラス基板の位置決め、特にラビングローラーとガラス基板上の配向膜との間の離隔距離を均一に維持することが不可欠である。
【0005】
最近の液晶表示素子は、その大きさが徐々に大型化してきているので、このような大型のガラス基板をラビング処理するためのラビングローラーの長さもまたガラス基板の長さに比例して増加している。
【0006】
前記のようなラビング装置は、ラビングローラーを含むヘッド部が基板を固定するテーブルの上部に位置することになるが、このような構造のラビング装置は、ラビングローラーを回転させてガラス基板をラビング処理する過程で、ステージ又はラビングローラーが別の移動手段によって一方向に移動するので、ガラス基板の一面全体をラビング処理することができる。
【0007】
また、ステージ、すなわち、ガラス基板とラビングローラーとがなす角度を変化させて、ガラス基板をラビング処理する角度を一定の角度に調節することで、画面の歪みや色滲み又は画面の切替時に発生できる残像を除去することができる。
【0008】
このため、従来のラビング装置は、ステージの上部に位置するヘッドフレームの下部のクロスローラー(cross roller)に釣り下がっているラビングローラーを含むヘッド部を回転させるか、又はガラス基板が固定されたステージ又はテーブルを回転させ、ガラス基板とラビングローラーとがなす角度を変化させている。
【0009】
ステージの回転によって、ガラス基板が回転する場合は、ラビングローラーとガラス基板の一面との離隔距離を均一に維持するために、ステージの高さを均一にすることが不可欠である。しかし、ラビングローラーは、ガラス基板と接触した状態で一定の力を与えながらラビング工程を行うため、回転が可能なステージの高さを一定に維持するのに多くの困難さがあるのが事実である。
【0010】
そして、最近では、ガラス基板の配向膜を一定方向に配向するためにラビングローラーを配向膜に接触させて擦る機械的な方法に代えて、配向膜に所定の波長の偏光ビームを照射して配向をする光配向方法が使用されている。
【0011】
光配向のために、一定の強さの光を照射する高圧の水銀ランプ又はメタルハライドランプなどが使用されている。しかし、従来の高圧ランプは、寿命が非常に短く、発熱量が多く、値段が高価という問題点を有するので、活用に多くの困難さがあることが事実である。また、従来の高圧ランプは、使用後、一定の時間が経過すると、その出力が急激に落ちて、タクトタイム(tack time)が長く、実際の配向膜の処理工程に使用するのには多くの困難さがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、本発明の目的は、上述した問題点を解決するために導出されたものであり、本発明は、ランプの寿命が長く、タクトタイムを短縮することができ、発熱量を減らすことができる光配向装置を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、ステージの回転を可能にして、ステージの高さを精密に設定及び維持することができる光配向装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、以下に記述される実施例に基づいてより明確になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一側面による光配向装置は、マイクロ波を受けて発光をする無電極UVランプを備え、無電極UVランプから出た光を偏光させて配向膜に照射して液晶素子を一定方向に整列する光照射部と、光照射部の照射方向に対して配向膜の進入角度を変更することができるステージ回転装置と、を含む。
【0016】
本発明に係る光配向装置は、以下のような実施例を一つ又はそれ以上備えることができる。例えば、無電極UVランプは、波長が900MHz以上のマイクロ波を受けて発光することができる。
【0017】
光照射部は、無電極UVランプから出た光からP波とS波を分離する光学系を備えることができる。マイクロUVランプから出る光の波長は、240〜370nmに該当することができる。光照射部は、ガラス基板に対して一定の角度を持つように回転運動をすることができる。
【0018】
ステージ回転装置は、ステージに回転力を提供し、ステージの回転中心となる駆動部と、駆動部の周りに固定配置され、回転するステージを高さ方向に支持する第1の支持部と、第1の支持部の周りに円形に配置され、回転するステージを高さ方向に支持する第2の支持部と、を含み、ステージと駆動部との結合部分には、高さ方向に一定の間隔が形成されることができる。
【0019】
第1の支持部は、一つのクロスローラーリングに該当することができる。第1の支持部は、ベースに固定された円形の支持部と、ステージと結合するステージ結合部材と、を含み、円形支持部には、支持顎部が形成されており、ステージ結合部材には、収納溝が形成されており、クロスローラーリングは、支持顎部及び収納溝の内部に密着固定することができる。
【0020】
第2の支持部は、直線往復運動及び回転運動が可能である。例えば、第2の支持部は、円形ガイドと、円形ガイドに移動可能に結合された回転部材と、回転部材に結合され、直線往復運動が可能な直線移動部材と、を含み、回転部材は、直線移動部材を回転可能に支持することができる。
【0021】
駆動部は、駆動モータと、駆動モーターに結合されたブラケットと、を含み、ステージは、ブラケットと結合する結合部材を含み、ブラケットと結合部材との結合部分には、高さ方向に間隔が形成されることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、ランプの寿命が長く、タクトタイムを短縮することができ、発熱量を減らして、製造単価及びコストを節減することができる光配向装置を提供することができる。
【0023】
また、本発明は、ステージの高さを精密に設定及び維持することができる光配向装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、様々な変換を加えることができ、複数の実施例を有することができるので、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明において詳細に説明しようとする。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0026】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本出願において、“含む”又は“持つ”などの用語は、明細書上に記載されている特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするだけであり、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除するわけではないと理解されるべきである。
【0027】
第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用できるが、当該構成要素は、当該用語により限定されるべきではない。当該用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。
【0028】
以下、添付の図面を参照して、本発明に係る実施例を詳細に説明することにし、添付の図面を参照して説明するに当たり、図面符号に関わらず、同一又は対応する構成要素は、同じ参照番号を付して、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0029】
図1は、本発明の一実施例に係る光配向装置300の図であり、
図2は、
図1に例示された光配向装置300からの光照射部240の斜視図である。そして、
図3は、
図2に例示された光照射部240が、ガラス基板250を配向する状態を例示する斜視図であり、
図4は、テーブル212の回転によって光配向角度が変更された状態を例示する図である。
【0030】
図1〜
図4を参照すると、光配向装置300は、ガラス基板250が載置されるテーブル212と、テーブル212を回転可能に支持するステージ回転装置100と、ステージ回転装置100を直線移動させる搬送装置220と、テーブル212上に位置しながら、ガラス基板250に光を照射して、配向膜の液晶素子が一定方向に整列されるようにする光照射部240と、を含む。
【0031】
本実施例に係る光配向装置300において、光照射部240は、移動せずに固定されており、光照射部240に対してテーブル212が相対的に回転及び直線運動をしながら、ガラス基板250が光配向するようにする。テーブル212の回転は、ステージ回転装置100によって行われ、直線運動は、搬送装置220によって行われる。
【0032】
光照射部240は、マイクロUVランプ242と、マイクロUVランプ242から出た光を集属する反射鏡244と、マイクロUVランプ242から出た光を偏光光に作る光学系246と、を含む。
【0033】
マイクロUVランプ242は、900MHz以上のマイクロ波(micro wave)のような電磁波を受けて発光する無電極ランプに該当するものである。マイクロUVランプ242は、従来の高圧UVランプに比べて、寿命が4000〜5000時間と非常に長く、発熱量が少なくて、配向膜に加わる熱が少なく、ランプの点灯及び再点灯時間が2〜3秒以内とタクトタイム(tack time)が相対的に短く、エネルギー消費が少なく、UV浸透の強さ速度が早いので、高い塗膜及び高エネルギーが必要な製品に適しているという利点がある。また、マイクロUVランプ242は、従来の高圧UVランプに比べて安価であるため、光配向装置の製造単価及び維持コストを減らすことができるという利点も持つ。
【0034】
マイクロUVランプ242の長さは、ガラス基板250の幅に比べて大きく形成され、ガラス基板250の回転及び直線移動によって光照射部240から出た光がガラス基板250の全面に到達できるようにする。そして、ガラス基板250のサイズが大きい場合は、多数のマイクロUVランプ242を直列及び/又は並列に配列して使用することができる。
【0035】
マイクロUVランプ242から出る光の波長は、240〜370nmに該当することができる。マイクロUVランプ242の上部には、反射鏡244が配置されている。反射鏡244の内部には、マイクロUVランプ242から出た光を反射してガラス基板250の方向に向くようにする反射膜(図示せず)が備えられている。
【0036】
マイクロUVランプ242上には、マイクロ波のような電磁波を発生させる電磁波発生装置(図示せず)が備えられている。電磁波発生装置から出たマイクロ波のような電磁波がマイクロUVランプ242に到達すると、発光が行われることになる。
【0037】
マイクロUVランプ242の下部には、マイクロUVランプ242から出た光からP波及びS波を分離する光学系246が備えられている。光学系246は、ワイヤグリッド及びレンズ(図示せず)を含む。ワイヤグリッドは、偏光素子に該当するもので、グラスウエハー(glass wafer)を基板としてリソグラフィ又はエッチングによって製作される。
【0038】
図2を参照すると、テーブル212上に載置されたガラス基板250と光照射部240は、平行に配置される。したがって、ガラス基板250にマイクロUVランプ242、光学系246のワイヤグリッド、及び電磁波発生装置は、すべて平行に配置される。そして、マイクロUVランプ242の長さ方向に対して、テーブル212は直角に配置された後、ステージ回転装置100によって回転によりその角度が変更される。
【0039】
図2では、テーブル212が回転せず、ガラス基板250と光照射部240の角度がないことを例示したが、
図3でのように、ステージ回転装置100の作動によるテーブル212の回転によって、ガラス基板250と光照射部240とが一定の角度(θ)を持って相互に配置されるようにすることができる。ガラス基板250の回転運動は、ステージ回転装置100によって行われ、直線運動は、搬送装置220によって行われる。
【0040】
本実施例では、光照射部240が回転及び直線運動をしないことを例示したが、配向膜が形成されたガラス基板250に対する光照射部の角度を変更できるように形成することができる。例えば、光照射部240は、以下で説明するステージ回転装置100の第2の支持部190を備えて、回転運動が可能なように形成することができる。
【0041】
図5は、
図1に例示された光配向装置300のステージ回転装置100についての断面図であり、
図6は、
図5のAの部分の拡大断面図である。そして、
図7は、
図5に例示されたステージ回転装置100の第1の支持部160及び第2の支持部190を例示する平面図である。また、
図8および
図9は、ステージ回転装置100の駆動モータ132及びベアリング166を各々例示する斜視図である。そして、
図10は、第2の支持部190についての断面図である。
【0042】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る光配向装置300は、ガラス基板250のような加工対象物が固定されるテーブル212と、ステージ120に対してテーブル212が一定間隔を持って固定されるようにするスペーサー210と、ステージ120を回転可能に支持するステージ回転装置100と、テーブル212及びステージ120を直線運動させる搬送装置220と、を含む。搬送装置220は、定盤230上に固定されている。
【0043】
テーブル212上に固定されるガラス基板250は、ステージ回転装置100によって一定の角度で回転をすることになり、搬送装置220によって直線移動をしながら、光照射部240の下部を通過することになる。したがって、テーブル212上に固定されたガラス基板250は、光照射部240から出た偏光光を受けて、配向膜の液晶素子が一定方向に整列される。ステージ回転装置100は、ステージ120を±45°以上回転させることができる。
【0044】
搬送装置220は、ステージ回転装置100が固定されたベース110を直線運動させることで、ベース110に固定されたガイドバー222と、定盤230に固定されたガイドレール
224及びベース110を直線移動させる直線駆動モーター226と、を含む。直線駆動モーター226は、ボールねじ又はリニアモーター(linear motor)などに該当することができる。
【0045】
図5〜
図7を参照すると、本発明の一実施例に係るステージ回転装置100は、ステージ120に回転力を提供し、ステージ120の回転中心となる駆動部130と、ステージ120を高さ方向に支持する第1の支持部160及び第2の支持部190と、を含む。第1の支持部160は、一つのクロスローラーリング(cross roller ring)166を含み、第2の支持部190は、第1の支持部160の周りで円形ガイド192に多数個配置されている。
【0046】
本実施例に係るステージ回転装置100は、ステージ120を高さ方向に支持するために、第1の支持部160及び第2の支持部190を備えることを特徴とする。したがって、ステージ120は、第1の支持部160と第2の支持部190とからなる2つの支持部によってその高さ方向に拘束されながら、一定の高さを維持することになる。これにより、テーブル212に固定されるガラス基板250と光照射部240との間に一定の間隔が維持されることになる。
【0047】
そして、ステージ120に回転力を提供しながら、その回転中心となる駆動部130は、ステージ120を高さ方向に拘束せず、ステージ120に回転力を提供する役割を果たす。つまり、駆動部130とステージ120との結合部分には、一定の間隔142が形成されているので、ステージ120は、駆動部130に対して高さ方向に拘束されなくなる。
【0048】
このように、ステージ120の回転中心に該当する駆動部130が、ステージ120を高さ方向に拘束せず、駆動部130の周りに配置された第1の支持部160及び第2の支持部190が、ステージ120を高さ方向に拘束するため、ステージ120は、その回転にもかかわらず、その全体にわたって一定の高さを維持することができ、高さの設定が容易になる。
【0049】
ステージ120は、中央に形成されたセンターホール122と、センターホール122に挿入される結合部材126と、を含む。センターホール122には、顎部124が形成されており、顎部124には、結合部材126に形成された外向突出部131が装着される。そして、結合部材126の中央には、センターホール128が形成されており、センターホール128には、ブラケット134の突出部136が挿入される。
【0050】
上述のように、ステージ120の下部中央には、駆動部130が結合され、ステージ120に回転力を提供し、駆動部130の周りには、ステージ120の下面を支持する第1の支持部160及び第2の支持部190が順次配置されている。
【0051】
結合部材126は、ブラケット134と結合する。ブラケット134は、駆動モータ132及び結合部材126と各々結合されているため、駆動モータ132の回転力は、ブラケット134を介して結合部材126及びこれと結合したステージ120に伝達される。
【0052】
ブラケット134は、その中心から上向きに突出された突出部136を備える。突出部136は、結合部材126の中央に形成されたセンターホール128に挿入される。突出部136の断面は、円ではなく、多角形又は楕円と類似する形状を持ち、突出部136が挿入されるセンターホール128もこれに対応する形状を持つ。これにより、駆動モータ132と一体に回転するブラケット134の回転力が結合部材126に伝達される。また、ブラケット134の中央には、センターホール138が形成されており、センターホール138は、駆動モータ132の中央に形成されたセンターホール132bと一致するように結合される。
【0053】
図5及び
図6に例示されるように、ブラケット134の上面と結合部材126の下面との間には、一定の間隔142が形成されている。このように、ステージ120のセンターホール122に挿入される結合部材126と、駆動部130の駆動モータ132に結合されるブラケット134との間には、一定の間隔142が形成されているので、駆動部130は、ステージ120をその高さ方向に対して拘束せず、回転力のみを提供する役割を果たす。したがって、ステージ120の中央に位置する駆動部130がステージ120の高さを拘束せず、ステージ120の周りに位置する第1の支持部160と、第1の支持部160の周りに位置する第2の支持部190とが、ステージ120の中心から一定の間隔だけ離隔された位置でステージ120を高さ方向に支持するので、ステージ120の精密な高さの設定ができることはもちろん、ラビング工程の際にも、設定された高さを維持できるようになるものである。
【0054】
そして、ステージ120の結合部材126と駆動部130のブラケット134との間に高さの間隔142が存在することで、第1の支持部160及び第2の支持部190を設ける過程で、ステージ120の水平方向の調整ができるようになり、精密な位置制御ができるようになる。
【0055】
駆動モーター132は、
図8に例示されるように、ダイレクトドライブモータ(direct drive motor)に該当することができる。駆動モーター132は、多数の結合ホール132cが形成された回転部132aを含み、回転部132aの中央には、センターホール132bが形成されている。結合ホール132にcは、スクリュー(図示せず)が挿入されて駆動モータ132とブラケット134とを相互に結合する。
【0056】
ダイレクトドライブモータは、電動機の回転力を機構(ギアボックスなど)を介さずに直接駆動対象であるブラケット134に伝達するモータであって、摩擦損失を最小化して効率を高めることができ、構造が簡単なので、ノイズを減らすことができ、寿命が長く、高い信頼性を確保することができるという利点がある。
【0057】
また、駆動モーター132として、多数のマグネット及びコイルを備えるリニアモーターを採用することもできる。
【0058】
第1の支持部160は、駆動部130の周りに固定配置され、ステージ120の回転を可能にすると共に、高さ方向に支持する役割を果たす。第1の支持部160は、円形支持部162と、ベアリング166と、ステージ結合部材168と、仕上げリング174と、カバーリング176と、を含む。
【0059】
円形支持部162は、ベース110上に固定されており、ドーナツ形状を持つものであり、その内部には、駆動部130が位置している。円形支持部162の内側には、ベアリング166が密着結合する支持顎部164が形成されている。円形支持部162は、ベース120上に固定されているので、ステージ120と一緒に回転しない。
【0060】
ステージ結合部材168は、ステージ120の下面に固定結合し、ドーナツ形状を持つものであり、その内部には、駆動部130が位置している。ステージ結合部材168の外側には、ベアリング166が密着結合する収納溝172が形成されており、上部には、係止突起173が形成されている。係止突起173は、カバーリング176の係止顎部178に掛かるようになるが、これにより、ステージ結合部材168がステージ120の下面に安定して結合する。
【0061】
ステージ結合部材168の下端部には、仕上げリング174が結合されている。仕上げリング174は、リング(ring)状を持つものであり、ステージ結合部材168の外側に僅かに突出してベアリング166が密着結合する収納溝172を形成する。
【0062】
カバーリング176は、円形支持部162の上部に結合するもので、リング状を持つ。また、カバーリング176は、内側に突出した係止顎部178を備え、係止顎部178には、ステージ結合部材168の係止突起173が掛かるようになることは、上述した通りである。
【0063】
ベアリング166は、円形支持部162とステージ結合部材168との間に形成される空間に密着結合され、ステージ120の回転を可能にすると共に、ステージ120を高さ方向に支持する役割を果たす。ベアリング166は、
図9に例示されるように、クロスローラーリング(cross roller ring)に該当することができる。
【0064】
クロスローラーリング166は、内輪166aと外輪166bとから構成されており、外輪166bに対して内輪166aが回転することになる。図には示されていないが、内輪166aと外輪166bとの間には、多数個のローラー及びスペーサリテーナが配列されており、外輪166bに対して内輪166aの回転を可能にする。
【0065】
クロスローラーリング166の内輪166aは、ステージ結合部材168の外側と結合しており、外輪166bは、円形支持部162の内側と結合している。したがって、クロスローラーリング166の外輪166b及びこれと結合した円形支持部162は、回転をせず、内輪166a及びこれと結合したステージ結合部材168が、ステージ120と一緒に回転することになる。
【0066】
もちろん、本実施例に係るステージ回転装置100に適用されるベアリング166には、クロスローラーリングだけでなく、ステージ120の高さ方向の荷重を支持できる様々なスラストベアリング(thrust bearing)などが使用され得ることは言うまでもない。
【0067】
ベアリング166と円形支持部162との結合部分及びベアリング166とステージ結合部材168との間の結合部分には、
図5に例示されるように、結合間隔が形成されていない。そして、円支持部162は、ベース110の上面に固定されており、ステージ結合部材168は、ステージ120の下面に固定結合されている。したがって、円形支持部162と、ベアリング166と、ステージ結合部材168とを含む第1の支持部160は、ステージ120をその高さ方向に対して拘束指示して、ステージ120の高さを決定する役割を果たすことになる。
【0068】
第2の支持部190は、第1の支持部160の周りに配置され、ステージ120の回転を可能にすると共に、ステージ120を高さ方向に支持する役割を果たす。第2の支持部190は、円形ガイド192と、回転部材194と、直線移動部材196と、固定ブロック204と、を含む。そして、第2の支持部190は、ステージ120の下面に多数個結合されるが、
図7では、8つの第2の支持部190が同じ間隔を持って結合されていることが例示されている。もちろん、回転部材194、直線移動部材196及び固定ブロック204をガイドする円形ガイド192は、一つ備えられる。
【0069】
円形ガイド192は、
図7に例示されるように、ベース110上に円形に形成されたガイドに該当する。円形ガイド192には、回転部材194が回転可能に結合される。回転部材194、直線移動部材196及び固定ブロック204をガイドする円形ガイド192は、直径方向に対して誤差を持つことができるが、このような円形ガイド192の誤差は、回転が可能な回転部材194と、回転部材194によって回転をしながら、直線往復運動も可能な直線移動部材196とによって補正することができる。固定ブロック204は、ステージ120の下面に固定され、ステージ120と一体に回転運動をするようになる。
【0070】
図10を参照すると、回転部材194は、円形ガイド192に移動可能に結合され、円形ガイド192によって円周方向の公転運動をすることになる。そして、回転部材194は、自ら回転が可能な構造を持っている。つまり、回転部材194は、円形ガイド192によってガイドされて公転運動をする第1の回転部材194aと、第1の回転部材194aに対して自転をする第2の回転部材194bと、を含む。 回転部材194の自転運動は、直線移動部材196と一緒に円形ガイド192の径方向に対する誤差を補償することになる。
【0071】
回転部材194の第2の回転部材194b上に固定されている直線移動部材196は、固定ブロック204が直線往復運動ができるようにする。直線移動部材196は、第2の回転部材194b上に固定されたガイドバー198と、固定ブロック204と結合したガイドレール202とからなっており、これにより、固定ブロック204は、第2の回転部材194b上で直線往復運動をすることになる。もちろん、固定ブロック204は、回転部材194によって自転運動もすることになる。
【0072】
このように、回転部材194の自転及び直線移動部材196の直線往復運動によって、円形ガイド192の径方向の誤差が補償され、第2の支持部190が円形ガイド192の誤差にもかかわらず、円滑な回転運動をすることができ、結果としてステージ120の高さを精密に維持できるようになる。
【0073】
そして、円形ガイド192、回転部材194、直線移動部材196及び固定ブロック204からなる第2の支持部190は、ステージ120を高さ方向に対して拘束して高さ方向に支持する役割を果たす。また、第2の支持部190は、ステージ120の回転中心に対して外側に配置されているので、ステージ120にラビングローラー等による外力が作用した場合でも、ステージ120の高さを安定して支持することができる。
【0074】
本実施例に係るステージ回転装置100は、光照射部240を含む光配向ラビング装置に適用されることが例示されているが、ラビングローラーを備えるラビング装置にも適用できることは言うまでもない。
【0075】
前記では、本発明の一実施例を参照して説明したが、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、本願の特許請求の範囲に記載の本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更できることが理解できるだろう。