【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の脱塩処理方法は、従来の上記方法における問題を克服したものであり、塩素含有灰に水を加えたスラリーを所定時間撹拌して脱塩洗浄を行い、該スラリーに高分子凝集剤を加えて凝集フロックを沈降分離させて濃縮スラリーを形成するスラリー濃縮工程を行い、次に、このように形成した濃縮スラリーを粗粒スラリーと細粒スラリーに分離する分級工程を組み合わせることによって、高い脱塩効果を達成し、セメント原料に適する洗浄灰を回収することができる脱塩処理方法と脱塩処理装置を提供する。
【0012】
本発明によれば、上記課題の解決手段として、以下の構成を有する脱塩処理方法が提供される。
〔1〕塩素含有灰に洗浄水を加えて初期スラリーにして塩素を水に浸出する初期洗浄工程と、該初期スラリーに高分子凝集剤を加えて凝集フロックを沈降分離させて初期濃縮スラリーを形成する
と共に該塩素含有灰の塩素を一次上澄水に移行させる初期濃縮工程と、該初期濃縮スラリーを加水した後に湿式サイクロンを用いて細粒スラリーと粗粒スラリーに分離する分級工程と、さらに該細粒スラリーに高分子凝集剤を加えて細粒凝集フロックを沈降分離させて細粒濃縮スラリーを形成する
と共に該細粒の塩素を二次上澄水に移行させる細粒濃縮工程とを有し、
上記初期濃縮工程の一次上澄水および上記細粒濃縮工程の二次上澄水を排水して脱塩すると共に、上記細粒濃縮スラリーを脱水洗浄
して脱塩した細粒洗浄灰を回収する工程と、上記粗粒スラリーを脱水洗浄
して脱塩した粗粒洗浄灰を回収する工程を有することを特徴とする塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔2〕塩素含有灰に洗浄水を加えて固形分濃度30〜300g/Lの初期スラリーにし、該初期スラリーに高分子凝集剤を添加して固形分濃度が該初期スラリーの2倍以上に濃縮した初期濃縮スラリーと、一次上澄水とに分離し、該一次上澄水に塩素含有灰に含まれる塩素量の40〜90%を移行させて系外に除去する上記[1]に記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔3〕初期濃縮スラリーに洗浄水を加えて固形分濃度10〜150g/Lの希釈スラリーにし、該希釈スラリーを湿式サイクロンに導入して、50%粒子径が30μm以上〜1000μm以下の粗粒を含む粗粒スラリーと、
50%粒子径が30μm未満の細粒を含む細粒スラリーとに分級する上記[1]または上記[2]に記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔4〕細粒スラリーに高分子凝集剤を添加して細粒灰を沈降分離させて固形分濃度が該細粒スラリーの2倍以上に濃縮した細粒濃縮スラリーと、二次上澄水とに分離し、該二次上澄水に塩素含有灰に含まれる塩素量の5〜60%を移行させて系外に除去し、該細粒濃縮スラリーを回収する上記[1]〜上記[3]の何れかに記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔5〕回収した細粒濃縮スラリーを脱水洗浄して、処理開始時の塩素含有灰に含まれる塩素量を1/2〜1/60に低減した細粒洗浄灰を回収する上記[1]〜上記[4]の何れかに記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔6〕粗粒スラリーを洗浄し固液分離して、処理開始時の塩素含有灰に含まれる塩素量を1/2〜1/100に低減した粗粒洗浄灰を回収する上記[1]〜上記[4]の何れかに記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔7〕希釈スラリーを湿式サイクロンに導入して細粒スラリーと粗粒スラリーに分級する工程を複数回行う上記[1]〜上記[6]の何れかに記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔8〕希釈スラリーを湿式サイクロンに導入して一次細粒スラリーと一次粗粒スラリーに分級し、該一次粗粒スラリーに洗浄水を加えて固形分濃度10〜150g/Lの二次希釈スラリーにし、該二次希釈スラリーを再び湿式サイクロンに導入して二次細粒スラリーと二次粗粒スラリーに分級し、該二次細粒スラリーと上記一次細粒スラリーを混合して総細粒スラリーにし、該総細粒スラリーに高分子凝集剤を加え、細粒を沈降させて細粒濃縮スラリーにする上記[7]に記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔9〕粗粒洗浄灰および細粒洗浄灰を回収してセメント原料として用いる上記[1]〜上記[8]の何れかに記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
〔10〕都市ごみの中間処理から発生する主灰および飛灰、産業廃棄物の中間処理から発生する燃え殻および煤塵、埋め立て処分場の再生工事で発生する掘り起こし灰、またはセメント工場から発生する塩素バイパスダストを処理する上記[1]〜上記[9]の何れかに記載する塩素含有灰の脱塩処理方法。
【0013】
また、本発明によれば、以下の構成を有する脱塩処理装置が提供される。
〔11〕塩素含有灰に洗浄水を加えて初期スラリーにして塩素を水に浸出する手段、該初期スラリーを撹拌する手段、該初期スラリーに高分子凝集剤を添加する手段、凝集フロックを沈降分離させて初期濃縮スラリー
を形成すると共に該塩素含有灰の塩素を一次上澄水に移行させて上澄水と分離する手段、該上澄水を系外に除去する手段、該初期濃縮スラリーに洗浄水を加えて希釈スラリーにする手段、該希釈スラリーを細粒スラリーと粗粒スラリーに分級する湿式サイクロン、該細粒スラリーに高分子凝集剤を加えて細粒を沈降分離させて細粒濃縮スラリー
を形成すると共に該細粒の塩素を上澄水に移行させて上澄水と分離する手段、該細粒濃縮スラリーを
脱水洗浄して脱塩した細粒洗浄灰を回収する手段、上記粗粒スラリーを
脱水洗浄して脱塩した粗粒洗浄灰を回収する手段を備えることを特徴とする塩素含有灰の脱塩処理装置。
【0014】
〔具体的な説明〕
本発明の脱塩処理方法は、塩素含有灰に洗浄水を加えて初期スラリーにして塩素を水に浸出する初期洗浄工程と、該初期スラリーに高分子凝集剤を加えてスラリー中の灰粒子を凝集フロックとして沈降分離させて初期濃縮スラリーを形成する初期濃縮工程と、該初期濃縮スラリーを湿式サイクロンによって細粒スラリーと粗粒スラリーに分離する分級工程と、さらに該細粒スラリーに高分子凝集剤を加えて細粒凝集フロックを沈降分離させて細粒濃縮スラリーを形成する細粒濃縮工程と、該細粒濃縮スラリーを脱水洗浄して細粒洗浄灰を回収する工程と、上記粗粒スラリーを脱水洗浄して粗粒洗浄灰を回収する工程を有することを特徴とする塩素含有灰の脱塩処理方法である。
本発明の脱塩処理方法の工程図を
図1〜
図4に示す。
【0015】
〔初期洗浄工程〕
本発明の脱塩処理方法は、最初の工程として、塩素含有灰に洗浄水を加えて混合槽に導き、所定時間撹拌し、初期スラリーにして塩素を水に浸出させる(初期洗浄工程)。洗浄水量は、後段の沈降分離において塩素含有灰に含まれる塩素量の40〜90%を上澄水に移行させる水量が好ましく、具体的には、例えば固形分濃度30〜300g/Lのスラリーにするのが好ましい。この固形分濃度にするには、概ね、処理開始時の塩素含有灰重量の2倍量〜20倍量の洗浄水を加えると良い。スラリーの水分量がこれより少ないと、塩素含有灰に含まれている塩素を水に溶解するのが不十分になる。またスラリーの水分量がこれより多いと沈降分離槽の上澄水の水量が多くなるので、排水処理の負担が過大になる。初期洗浄は、一般的な化学装置で用いられるような撹拌装置付きの角型または円筒型の完全混合槽、あるいは回転ドラム式混合槽を用いることができる。完全混合槽は1つの槽でもよいし、複数の槽を直列または並列に配置してもよい。回転ドラム式混合槽は、スラリーをそのまま撹拌してもよいし、あるいはボール状やロッド状の粉砕媒体をいれてもよい。塩素含有灰に粒子径5〜20mm以上の灰とは性状の異なる異物が混入しているときには、ふるい分けあるいは磁選してあらかじめ除去するとよい。
【0016】
〔初期濃縮工程〕
該初期スラリーに高分子凝集剤を加えてスラリー中の灰粒子を凝集フロックとして沈降分離させ、初期濃縮スラリーを形成する(初期濃縮工程)。例えば、高分子凝集剤を加えた初期スラリーを沈降分離槽に導いて灰粒子を沈降分離させ、初期濃縮スラリーを形成する。固形分濃度が該初期スラリーの2倍以上に濃縮したスラリーにするのが好ましい。例えば、初期スラリーの固形分濃度が60g/Lのものは300g/L程度に濃縮し、初期スラリーの固形分濃度が30g/Lのものは250g/L以上に濃縮するのが好ましい。なお、通常、スラリーの固形分濃度を400g/L以上に濃縮するには沈降時間が長時間になり、また配管内の閉塞も起こりやすくなるため、実操業では固形分濃度の上限を400g/L程度にして濃縮を行うのが好ましい。
【0017】
スラリーを濃縮することによって、濃縮した灰に含まれる塩素が洗浄水に浸出しやすくなる。スラリーの固形分濃度を該初期スラリーの2倍以上に濃縮することによって、塩素含有灰に含まれる塩素量の概ね40〜90%を一次上澄水に移行させて、系外に排出させることができる。沈降分離槽では槽底の初期濃縮スラリーとその上側の一次上澄水に分離し、該一次上澄水には塩素やカルシウムが多量に浸出しているので、該一次上澄水を系外に除去し、上記初期濃縮スラリーを沈降分離槽から抜き出す。
【0018】
〔分級工程〕
沈降分離槽から抜き出した初期濃縮スラリーに洗浄水を加えて希釈スラリーにする。希釈スラリーの固形分濃度は10〜150g/Lが好ましい。この固形分濃度にするには、概ね、スラリーの0.5倍量〜40倍量の洗浄水を初期濃縮スラリーに加えると良い。希釈スラリーの水分量がこれより少ないと、スラリーの粘性が大きくなるので流動状態が不良なり粗粒と細粒の分級が難くなる。一方、希釈スラリーの水分量がこれより多いと後工程の細粒濃縮工程における沈降分離の負担が過大になる。
【0019】
上記希釈スラリーを湿式サイクロンに導入して粗粒スラリーと細粒スラリーとに分級する。該希釈スラリー中の灰粒子は、高分子凝集剤の架橋作用によって多数の粒子どうしが高次に凝集したフロックを形成している。このため通常の水簸や篩分けを行うと、凝集フロックの粒径サイズに応じた分級が行われるため、本来の灰粒子の粒度分布とは異なる分級結果になる。一方、湿式サイクロンではその遠心力による剪断ストレスによって高分子凝集剤による架橋結合が切断され、一次粒子に分散させる効果があるため、灰粒子の粒度分布に対応する分級結果が得られやすい。
【0020】
分級は、50%粒子径30μm以上〜1000μm以下の粗粒を含む粗粒スラリーと
50%粒子径が30μm未満の細粒を含む細粒スラリーとに分級するのが好ましい。ここで50%径粒子とは、粒子の体積粒度分布の積算重量割合の分布曲線において、50%を示す粒子径である。一般的に細粒に塩素が濃縮しやすいため、粗粒灰に比べて、細粒灰の塩素濃度の方が高い。希釈スラリーを細粒スラリーと粗粒スラリーに分級することによって、細粒スラリーに塩素を多く移行させ、粗粒スラリーの塩素濃度を低減することができる。粗粒と細粒に分級する基準の粒子径(分級径と云う)は30μm〜100μmが好ましく、より好ましくは30μm〜80μmが望ましい。分級径がこの範囲より小さいと、精密な分級を実施しなければならないため湿式サイクロンの処理流量が低下したり、湿式サイクロンの多段処理を行わなければならないことから、灰重量当たりの処理コストが上がる。一方、分級基準の粒子径がこの範囲より大きいと細粒スラリーに移行する粒子の分配率が高くなりすぎ、後段にある細粒スラリーの固液分離設備への負荷が大きくなる。特に最適な分級基準の粒子径は、塩素含有灰の粒度分布および細粒洗浄灰と固形洗浄灰の重量分配比を考慮して決定するとよい。細粒洗浄灰と固形洗浄灰の重量分配比が1:1前後〜1:3前後となるような分級径が好ましく、より好ましくは、1:1前後となるような分級径が望ましい。分級径は、粒子の遠心力に影響を及ぼす因子、例えばサイクロン内径あるいはサイクロンへのスラリー流量を増減することによって調整することができる。
【0021】
〔細粒濃縮工程〕
細粒スラリーを抜き出して高分子凝集剤を添加し、細粒灰を沈降分離させて細粒濃縮スラリーにする(細粒濃縮工程)。例えば、高分子凝集剤を加えた細粒スラリーを沈降分離槽に導いて細粒灰を凝集フロックとして沈降分離させ、細粒濃縮スラリーを形成する。固形分濃度が細粒スラリーの2倍以上に濃縮したスラリーにするのが好ましい。
【0022】
スラリーを濃縮することによって、細粒灰に含まれていた塩素を上澄液として系外に排出することができる。スラリーの固形分濃度を該細粒スラリーの2倍以上に濃縮することによって、焼却灰に含まれる塩素量の概ね5〜60%を二次上澄水に移行させて、系外に排出させることができる。沈降分離槽では槽底の細粒濃縮スラリーとその上側の二次上澄水に分離し、該二次上澄水には塩素が比較的多く溶解しているので、該二次上澄水を除去し、上記細粒濃縮スラリーを沈降分離槽から抜き出す。なお、細粒スラリーに脱塩助剤を加えてから高分子凝集剤を加えることによって濃縮時の脱塩を促進しても良い。また、細粒スラリーに高分子凝集剤と共に沈降助剤を加えて沈降分離の速度を促進しても良い。
【0023】
希釈スラリーを湿式サイクロンに導入して細粒スラリーと粗粒スラリーに分級する工程を複数回行って脱塩効果を高めることができる。分級を二段階に行う例を
図2に示す。
【0024】
図2に示すように、希釈スラリーを湿式サイクロンに導入して一次細粒スラリーと一次粗粒スラリーとに分級する。さらに、該一次粗粒スラリーに洗浄水を加えて二次希釈スラリーにする。固形分濃度10〜150g/Lに希釈するのが好ましい。この固形分濃度にするには、概ね、処理開始時の灰重量の0.5倍量〜60倍量の洗浄水を一次細粒スラリーに加えると良い。
【0025】
該二次希釈スラリーを再び湿式サイクロンに導入して二次細粒スラリーと二次粗粒スラリーに分級する。さらに、該二次細粒スラリーと上記一次細粒スラリーを混合して総細粒スラリーにする。該総細粒スラリーに高分子凝集剤を加え、細粒灰を凝集フロックにして沈降分離させて細粒濃縮スラリーにする。
【0026】
〔細粒洗浄灰の回収工程〕
細粒濃縮スラリーを沈降分離槽から抜き出して脱水し洗浄する。例えば、微細スラリーをフィルタープレスで脱水し、この脱水ケーキを洗浄してケーキ中の間隙水を洗浄水で置換して脱塩し、細粒固形分(細粒洗浄灰)を回収する。本発明の脱塩処理方法によれば、例えば、処理開始時の灰に含まれる塩素量を1/2〜1/60に低減した細粒洗浄灰を回収することができる。
【0027】
〔粗粒洗浄灰の回収工程〕
粗粒スラリーまたは二次粗粒スラリーは湿式サイクロンから抜き出し、固液分離して粗粒固形分(粗粒洗浄灰)を回収する。フィルタープレスは価格が高く単位時間当たりの処理量が低いので、粗粒希釈スラリーの固液分離は遠心分離機などの連続処理装置を用い、フィルタープレスへの負荷を軽減すると良い。本発明の脱塩処理方法によれば、例えば、処理開始時の灰に含まれる塩素量を1/2〜1/100に低減した粗粒洗浄灰を回収することができる。粗粒スラリーまたは二次粗粒スラリーの粒子濃度が高すぎて流動化しにくい場合には、固形分濃度が100〜400g/Lになるように水を添加するとよい。
【0028】
また、粗粒スラリーまたは二次粗粒スラリーの塩素濃度が高いときには、固液分離する前に水を添加して塩素を水中に浸出させて排水とともに塩素を排出するとよい。粗粒の含有量が極めて少ない灰の場合、あるいは処理する灰の総量が非常に少ない場合には、粗粒と細粒を別々に処理すると効率が低下することがある。そのような場合には、粗粒スラリーを細粒スラリーと混合してフィルタープレスで処理してもよい。
【0029】
本発明の上記処理方法において、沈降分離槽から抜き出した二次上澄水あるいは固液分離で発生するろ過水や洗浄水のうち、塩素濃度が低いものは上段の処理工程に戻して再利用すると良い。例えば、塩素濃度が5g/L以下の二次上澄水であれば、塩素含有灰の初期洗浄工程の洗浄水、または初期濃縮スラリーの希釈する洗浄水として再利用することが出来る。固液分離工程のろ過水や洗浄水であれば、塩素含有灰の初期洗浄工程の洗浄水、あるいは初期濃縮スラリーの洗浄水、あるいは一次粗粒スラリーを二次希釈スラリーにする工程の洗浄水に再利用することが出来る。
【0030】
また、上記処理方法において、高分子凝集剤としては市販のアニオン系高分子凝集剤を用いると良い。高分子凝集剤はあらかじめ0.01〜0.1%濃度に溶解した液を使用するとよい。また脱塩助剤として硫酸、硝酸、炭酸、酢酸などの酸類、あるいはそのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、鉄塩などの液体あるいは固形粉末を用いることができる。
【0031】
本発明の上記脱塩処理方法を実施例する装置として、塩素含有灰に洗浄水を加えて初期スラリーとして塩素成分を水に浸出させる手段、該初期スラリーに高分子凝集剤を添加する手段、凝集フロックを沈降分離させて初期濃縮スラリーと上澄水とに分離する手段、該上澄水を系外に除去する手段、該初期濃縮スラリーに洗浄水を加えて希釈スラリーにする手段、該希釈スラリーを細粒スラリーと粗粒スラリーに分級する湿式サイクロン、該細粒スラリーに高分子凝集剤を加えて細粒灰を沈降分離させて細粒濃縮スラリーと上澄水に分離する手段、該細粒濃縮スラリーを脱水洗浄して細粒洗浄灰を回収する手段、上記粗粒スラリーを脱水洗浄して粗粒固形分粗粒洗浄灰を回収する手段を備える脱塩処理装置を用いることができる。