(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部のいずれか一方は突起であり、もう一方は切り欠きであって、前記突起を前記切り欠きに挿入することによって前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部とを係合することを特徴とする請求項1に記載のポンプの固定構造。
前記接続具は前記着脱台部及び前記基台部のそれぞれに締結要素を介して取付けられるものであって、前記本取付け状態において、前記締結要素の全てが全方向の内のいずれか一方側に位置しており、全ての締結要素の着脱方向が同一又は同一方向の成分を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポンプの固定構造。
前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部の係脱方向と、前記締結要素の着脱方向とが同じ、又は同じ方向の成分を含むことを特徴とする請求項4に記載のポンプの固定構造。
前記基台部は板状の係合ガイド部を備え、当該係合ガイド部は基台部の天地方向上方へと突出するものであり、前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部を係合させたとき、前記係合ガイド部が前記着脱台側掛止部及び前記基台側掛止部の上側に位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポンプの固定構造。
前記着脱台部は平板状の底板部と、当該底板部から略垂直に突出する複数の周壁部とを備え、周壁部の一つには前記着脱台側掛止部が形成されており、周壁部の少なくとも一つには窓部が形成され、
窓部は切り欠き又は貫通孔であって、
前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部とを係合させ、窓部を外部から目視したとき、窓部から着脱台側掛止部及び基台側掛止部並びにそれらの周辺を視認できることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のポンプの固定構造。
前記循環ポンプの上方には前記熱交換器が近接しており、前記循環ポンプの側方に前記筺体の内周壁又は筺体内に内蔵された構造物が近接していることを特徴とする請求項9に記載の熱源機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、筺体内部のポンプ設置場所の周辺に僅かな空間しか確保できない場合であってもポンプの着脱作業が容易であって、ポンプを筺体に対して強固に取付け可能なポンプの固定構造を提供することを課題とする。また、そのようなポンプの固定構造によって筺体内部にポンプを固定した熱源機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、内部にポンプを有する筺体内に前記ポンプを固定するためのポンプの固定構造であって、着脱台部と基台部と接続具を少なくとも有し、前記着脱台部は、前記ポンプに一体的に取付け可能であり、着脱台側掛止部を備え、前記基台部は、基台側掛止部を備え、前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部を係合させることによって、前記着脱台部を前記基台部に分離自在に取付けた仮取付け状態とすることが可能であり、当該仮取付け状態において、前記着脱台部及び前記基台部に対して接続具を取付けることにより、前記着脱台部及び前記基台部を分離不能に取付ける本取付け状態へ移行可能であることを特徴とするポンプの固定構造である。
【0009】
本発明のポンプの固定構造では、ポンプと着脱台部を一体的に取付け、筺体側に基台部を配し、それら着脱台部と基台部とを分離自在に取付けられた仮取付け状態とすることができる。そしてその状態から、1つの接続具を着脱台部と基台部それぞれに対して固着することにより、着脱台部と基台部を分離不能に取付ける本取付け状態へ移行させることができる。
つまり、ポンプ及び着脱台部が筺体側の基台部に支持された状態で、ポンプを筺体に強固に取付けるための作業を実施することができる。したがって、作業者がポンプを手に持ったまま取付け作業を実施する必要がなく、ポンプの取付け時に、ポンプ設置位置の周囲に作業者が手を差し入れるための広い空間を必要としない。したがって、ポンプの設置場所及びその周辺に僅かな空間しかなくても、ポンプを筺体に対して容易に取付けることができる。また着脱台部を基台部に固定するとき、着脱台側掛止部と基台側掛止部とを係合させ、さらに接続具を着脱台部と基台部に取付けるという2つの手段によって固定する。そのため、いずれか一方の固定手段を用いる場合に比べて、振動によって外れにくい強固な取付けが可能となる。
またポンプを筺体から取り外す場合においても、本取付け状態から接続具を取り外して仮取付け状態とした後に、ポンプ及び着脱台部を筺体及び基台部から完全に分離することができる。この場合も、作業者がポンプを手で支持してポンプの下方への落下を阻止しつつ取り外し作業を実施する必要がないため、ポンプの取り外し時に、ポンプ設置位置の周囲に作業者が手を差し入れるための広い空間を必要としない。ポンプの設置場所及びその周辺に僅かな空間しかなくても、ポンプを容易に取り外すことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部のいずれか一方は突起であり、もう一方は切り欠きであって、前記突起を前記切り欠きに挿入することによって前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部とを係合することを特徴とする請求項1に記載のポンプの固定構造である。
【0011】
かかる構成によると、切り欠きに突起を引っ掛けるという比較的簡単な作業によって、着脱台部と基台部とを分離自在に取付けることができる。つまり、着脱台部と基台部を仮取付け状態とすることが容易となり、ポンプの筺体に対する着脱作業を簡易化できる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記本取付け状態では、前記基台側掛止部と前記接続具は着脱台部の両端部分にそれぞれ接するものであり、前記仮取り付け状態では、前記着脱台部は、基台側掛止部よりの端部からもう一方の端部へ向かって下り勾配で傾斜するものであって、前記着脱台部を前記基台側係止部に対して傾斜方向の下方へ相対的に移動させることによって、着脱台側掛止部と基台側掛止部の係合を解除可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプの固定構造である。
【0013】
かかる構成によると、接続具を取り外して本取付け状態から仮取付け状態へと移行したとき、着脱台部の両端部分の一方側が対となる他方側に対して低い位置となり、着脱台部がポンプと共に傾斜した状態となる。また、着脱台部を基台側係止部に対して相対的に傾斜方向の下方へ移動させることにより、着脱台部を基台部から取り外すことができる。
つまり、ポンプ及び着脱台部が傾斜した状態となるため、これらを取り外し方向(傾斜方向)へ移動させ易くなる。また、着脱台部とポンプを傾斜方向の下方へ移動して取り外すため、本取付け状態において接続具が位置していた空間を、取り外し時にポンプ及び着脱台部が移動するための空間として使用することができる。さらにまた、ポンプ配置位置の上方に筺体内の他の内蔵物が位置している場合、これらを避けつつポンプ及び着脱台部を移動させることが容易となる。これらのことから、ポンプ設置場所及びその周辺が狭い空間であっても、取り外し作業を容易に実施することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、前記接続具は前記着脱台部及び前記基台部のそれぞれに締結要素を介して取付けられるものであって、前記本取付け状態において、前記締結要素の全てが全方向の内のいずれか一方側に位置しており、全ての締結要素の着脱方向が同一又は同一方向の成分を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポンプの固定構造である。
【0015】
ここで、締結要素とはネジ、ピン等の上位概念である。
かかる構成によると、接続具を着脱台部及び基台部のそれぞれに取付けるとき、締結要素が一方向側に位置している。そしてそれら締結要素の着脱方向が同一となっている。
このことにより、ポンプを筺体から着脱するときに固定用の部材(着脱台部、基台部、接続具等)の一方向側に対してだけ締結要素による着脱作業を施せばよく、さまざまな方向から固定用の部材に対して着脱作業を施す必要がない。即ち、筺体内のポンプ及び固定用の部材を取り囲んでいる空間のさまざまな部分に、作業者が手を差し入れたり、ポンプや固定用の部材等を迂回するように手を回し入れたりして着脱作業をしなくてもよい。そのため、ポンプ設置場所及びその周辺が狭い空間であっても、取り外し作業を容易に実施することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部の係脱方向と、前記締結要素の着脱方向とが同じ、又は同じ方向の成分を含むことを特徴とする請求項4に記載のポンプの固定構造である。
【0017】
かかる構成によると、ポンプ及び着脱台部を基台部に対して取付けるときの取付け方向と、締結要素でポンプ及び着脱台部を基台部に対して強固に固定するときの締結要素の取付け方向が同じ(又は略同じ)となる。また、ポンプ及び着脱台部を基台部から分離するときの取り外し方向と、本取付け状態から仮取付け状態に移行するときの締結要素の取り外し方向もまた同じ(又は略同じ)となる。
このことにより、筺体内部と外部とを繋ぐ空間であって、ポンプを筺体内に対して着脱するときにポンプ及び着脱台部の通り道となる空間を、締結要素の着脱作業を行うための空間や、締結要素を着脱するときに締結要素が通過する空間とすることができる。このことから、比較的広い面を締結要素の着脱作業に使用することができるため、締結要素の着脱作業が容易となり、ポンプ等の筺体に対する着脱作業もまた容易となる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、前記基台部は前記筺体から独立した部材であり、平板状の底板部と当該底板部から略垂直に突出する立壁部とを備え、前記底板部には、当該底板部から切り起こされた切り起こし部と、切り起こし部と隣接する係合孔部が形成されており、切り起こし部は前記底板部から略垂直に突出して立壁部と対向しており、係合孔部は底板部を貫通する貫通孔であって、前記立壁部の突出方向の先端部分側に前記基台側掛止部が形成され、前記着脱台部は平板状の底板部と、当該底板部から略垂直に突出する周壁部とを備え、当該周壁部に前記着脱台側掛止部が形成されており、前記接続具は、本体部と、
2つの側壁部と、2つの支持脚部とを有し、当該
2つの側壁部と2つの支持脚部によって自立可能であって、着脱台部及び基台部に対して接続具を取付けるとき、接続具の下端部分が係合孔部に挿通され、接続具と切り起こし部が接触し、さらに接続具が直立した状態となることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポンプの固定構造である。
【0019】
かかる構成によると、基台部の底板部から高さ方向へ突出する立壁部の先端部分に着脱台部を取付けて、天地方向の上下に位置する基台部と着脱台部に対して接続具を取付ける。そして接続具を取付けるとき、接続具の下端部分が係合孔部に挿通され、接続具と切り起こし部が接触し、さらに接続具が直立した状態となる。
このことにより、基台部上に接続具を配置するだけで接続具の位置決めができる。即ち、接続具の下端部分が係合孔部に挿通し、接続具と切り起こし部を接触させることにより、基台部の前後方向及び左右方向に位置決めされる。そして、接続具が自立することにより、基台部の高さ方向に位置決めされる。したがって、接続具を位置合わせしながら取付ける必要がないため、接続具の取付け作業が容易となる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、前記基台部は板状の係合ガイド部を備え、当該係合ガイド部は基台部の天地方向上方へと突出するものであり、前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部を係合させたとき、前記係合ガイド部が前記着脱台側掛止部及び前記基台側掛止部の上側に位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポンプの固定構造である。
【0021】
かかる構成によると、着脱台部を基台部に取付けるとき、着脱台部と基台部の誤った位置での取付けを係合ガイドによって防止できる。そのため、取付け作業の精度を上げることができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、前記着脱台部は平板状の底板部と、当該底板部から略垂直に突出する複数の周壁部とを備え、周壁部の一つには前記着脱台側掛止部が形成されており、周壁部の少なくとも一つには窓部が形成され、窓部は切り欠き又は貫通孔であって、前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部とを係合させ、
窓部を外部から目視したとき、窓部から着脱台側掛止部及び基台側掛止部
並びにそれらの周辺を視認できることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のポンプの固定構造である。
【0023】
かかる構成によると、取付け作業時に着脱台側掛止部と基台側掛止部が係合する位置が作業者から死角となる場所であっても、着脱台側掛止部及び着脱台側掛止部を窓部から目視することができる。そのため、多くの部材が配置された狭い空間でも着脱台側掛止部及び着脱台側掛止部を確実に係合できるため、取付け作業を容易にすることができる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、外部から供給された燃料を燃焼することで湯水を加熱し、湯水を介して熱を供給する熱源機であって、内部に空間を有する筺体と、循環ポンプを有し、浴槽の湯水を取り出して熱交換器を経由させた後に再度浴槽に戻す風呂循環回路と、熱媒体を循環させる暖房循環回路の少なくともいずれかを備え、循環ポンプは、風呂循環回路の湯水、又は暖房循環回路の熱媒体のいずれかを循環させるものであり、請求項1乃至8のいずれかに記載のポンプの固定構造を介して前記循環ポンプが筺体内壁に固定されることを特徴とする熱源機である。
【0025】
また請求項10に記載の発明は、前記循環ポンプの上方には前記熱交換器が近接しており、前記循環ポンプの側方に前記筺体の内周壁又は筺体内に内蔵された構造物が近接していることを特徴とする請求項9に記載の熱源機である。
【0026】
本発明の熱源機は、請求項1乃至8のいずれかに記載のポンプの固定構造で循環ポンプを筺体内に固定しているので、メンテナンス時に循環ポンプの着脱作業が容易となる。また、循環ポンプを筺体内へ固定するときに強固な取付けが可能となる。
【発明の効果】
【0027】
本発明のポンプの固定構造は、ポンプを筺体に対して着脱するときに一旦仮取付け状態にしてから着脱できるため、着脱作業時に作業者の手によってポンプの位置を安定させる必要が無い。そのため、ポンプの設置場所及びその周辺に僅かな空間しかない場合であっても、ポンプを容易に着脱可能に取付けることができるという効果がある。またポンプを筺体に固定するとき、着脱台側掛止部と基台側掛止部とを係合させるという手段と接続具を取付けるという手段の2つの手段で固定するため、ポンプを強固に取付けることができるという効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の第1の実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
また以下の説明において、上下左右の位置関係については特に断りのない限り通常の設置状態を基準として説明する。
【0030】
熱源機1は、
図1で示すように、筺体2の内部空間には燃焼部3と、主に顕熱を回収する一次熱交換器4と、主に潜熱を回収する二次熱交換器5とが内蔵されている。即ち、熱源機1は潜熱回収型の熱源機となっている。
【0031】
筺体2は、いずれも長方形板状である天板部2a、底板部2b、2つの側壁部2c,2d、前板部(図示せず)、背板部2eから構成されている。これらは天板部2a、底板部2b、2つの側壁部2c,2d、背板部2eで囲われて正面が開放された箱体を形成しており、前板部は正面の開放部分を覆うように取付け可能となっている。
そして、熱源機1の使用時においては前板部を装着し、メンテナンス等を行う際には前板部を取り外して使用する。なお前板部を取り外すと、天板部2a,底板部2b,2つの側壁部2c,2d、前板部(図示せず)、背板部2eによって囲まれた部分に形成される内部空間と、当該内部空間に内蔵された内蔵物が露出した状態となる。
【0032】
この筺体2の内部では、天板部2a近傍の側壁部2cよりの位置に燃焼部3が設けられており、燃焼部3の下方に一次熱交換器4が位置している。さらに、一次熱交換器4の下方に二次熱交換器5を収納する収納ケース7があり、収納ケース7の上側であって一次熱交換器4の側方に消音部8が位置している。そして燃焼部2の内部から一次熱交換器4、収納ケース7、消音部8の各内部を連通する空間が形成されており、燃焼部3で発生した燃焼ガスが流動可能となっている。
【0033】
この熱源機1を稼働すると、燃焼部3で発生した燃焼ガスが一次熱交換器4、収納ケース7、消音部8へと流れ、消音部8の排気口8bを経て外部へ放出される。その一方、外部から供給されてきた湯水が入水配管(図示せず)を介して二次熱交換器5へと供給される。そして湯水が二次熱交換器5を経て一次熱交換器4に流入する。このとき、二次熱交換器5及び一次熱交換器4で回収した燃焼ガスの熱によって湯水が加熱される。そして、加熱された湯水は一次熱交換器4の出水口から流出し、給湯先となるカランや浴槽等に向けて供給される。
【0034】
またこの熱源機1は、外部に設置された浴槽(図示せず)の湯水を取り込んで循環させる風呂循環回路(図示せず)を備えている。風呂循環回路は、浴槽の湯水を前記した一次熱交換器4を経由して循環させる回路であり、浴槽へ湯水を送る往き側流路と、浴槽から湯を一次熱交換器4に戻す戻り側流路によって構成されている。そして戻り側流路(浴槽から一次熱交換器4に向かう側)には循環ポンプ11(ポンプ)が設けられている。
【0035】
この循環ポンプ11を起動すると、外部の浴槽内の湯水が一次熱交換器4へ導入され、一次熱交換器4から外部の浴槽に戻される。つまり、この循環ポンプ11は、一次熱交換器4側に向けて湯水を圧送し、風呂循環回路内に湯水を循環させる従来公知の循環ポンプと同様の構造を有する。
【0036】
ここで、この循環ポンプ11は、固定部材12を介して筺体2の内部空間に取付けられている。本発明の特徴的構成部材たる固定部材12について以下で詳細に説明する。
【0037】
固定部材12は、
図1乃至
図3で示されるように、基台部16、着脱台部17、接続具18を備えて形成されている。そして固定部材12は、基台部16を筺体2の底板部2bに一体に取付け、着脱台部17に循環ポンプ11を一体に取付けた状態で、基台部16に着脱台部17を一体に取付けることにより循環ポンプ11を筺体2に固定可能となっている。
このとき固定部材12は、
図2で示されるように、基台部16と着脱台部17の間に接続具18を配し、この接続具18と基台部16及び着脱台部17のそれぞれとをネジ19(締結要素)で螺着して、基台部16及び着脱台部17、並びに
接続具18を一体に取付けることができる。このことにより、着脱台部17と基台部16を強固に取り付けることができるため、循環ポンプ11と筺体2とを強固に固定可能となっている。
なお、このネジ19は特に限定されるものでないが、タッピングネジ等のめねじを使用しないネジを好適に用いることができる。
【0038】
基台部16は、金属薄板を打ち抜き加工後に曲げ加工して製されたものであり、
図4に示されるように、略長方形板状の底板部30と、底板部30の長手方向の片側端部から天地方向上方へ延びる立壁部31とを備えた外形が略L字状の部材である。
【0039】
底板部30には、
図4及び
図5に示されるように、底板側壁部32、2つの基台取付け用貫通孔33,33、切り起こし部34、係合孔部35が形成されている。
【0040】
底板側壁部32は、底板部30の短手方向の片側端部を折り曲げて形成された略長方形板状の部分であり、天地方向上方に立ち上げられている。この底板側壁部32は、底板部30の短手方向の片側端部全体に亘って設けられており、底板部30に対して略垂直に交わっている。
【0041】
2つの基台取付け用貫通孔33,33は、底板部30の長手方向の端部であって立壁部31が位置する端部(以下立壁部31側端部)と対になる端部(以下基台取付け用貫通孔33側端部とする)に設けられており、いずれも開口が円形であって、底板部30の表面から裏面を貫通している。具体的には、底板部30の短手方向の略中心近傍に1つめの基台取付け用貫通孔33が形成され、この1つめの基台取付け用貫通孔33と底板側壁部32の間であって、やや底板側壁部32よりの位置に2つめの基台取付け用貫通孔33が形成されている。
【0042】
切り起こし部34は、2つの基台取付け用貫通孔33,33と立壁部31の間であって、2つの基台取付け用貫通孔33,33の近傍に位置しており、底板部30の一部を上方へ切り起こして立設した長方形板状の部分である。そして、切り起こし部34の高さ方向先端に位置する角部分は、丸みを帯びた形状となっている。このとき切り起こし部34は、底板部30から天地方向上側へ向かって略垂直に突出している。
ここで、切り起こし部34の幅方向と底板部30の短手方向、切り起こし部34の厚さ方向と底板部30の長手方向は略同じ方向となっている。そして、切り起こし部34の上端部(突出方向の先端)付近の幅方向における略中心部分には、接続具取付け用貫通孔36が設けられている。この接続具取付け用貫通孔36は、
図4及び
図5に示されるように、開口形状が円形であって、切り起こし部34を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。
【0043】
係合孔部35は、
図4及び
図5に示されるように、底板部30の表面から裏面を貫通する貫通孔であり、切り起こし部34に隣接して設けられている。そして係合孔部35の開口形状は、
図6で示されるように、略凹字状となっている。
より詳細には、係合孔部35は、略長方形状の開口を有する基端部分35aと、基端部分35aから突出するように延びる開口を有する2つの長孔部分35b,35bから形成されている。この長孔部分35bの開口形状は、長方形状の部分と半円状の部分とを組み合わせた形状となっている。
ここで、基端部分35aの短手方向の片側端部の内で立壁部31よりの位置にある端部では、基端部分35aの内周面の角部分が丸くなっている。
また、基端部分35aの短手方向の他方端部であって切り起こし部34側の端部に注目すると、基端部分35aの長手方向(係合孔部35の長手方向)の両端で長孔部分35b,35bとそれぞれ連続しており、それ以外の部分で切り起こし部34と連続している。
そして2つの長孔部分35bは、それぞれ基端部分35aの短手方向(底板部30の長手方向)に沿って基端部分35aから離れる方向へ延びている。このとき、これら2つの長孔部分35bは、底板部30の「基台取付け用貫通孔33側の端部」へ向かって延びるものであり、延び方向先端部分が丸みを帯びている。即ち、長孔部分35bの開口の半円状の部分が延び方向先端部分に位置している。
【0044】
ここで、2つの長孔部分35b,35bは、切り起こし部34の幅方向両端部分と連続している。詳細には、2つの長孔部分35b,35bの開口の内で長方形状の部分が切り起こし部34と連続している。そして、2つの長孔部分35bの開口の内で半円状の部分は、切り起こし部34より「基台取付け用貫通孔33側の端部」に近い位置にある。詳説すると、切り起こし部34の4つの側面の内で厚さ方向において対向する位置にある2つの側面34a,34bは、一方の側面34bが係合孔部35の基端部分35aと連続しており、他方の側面34aが底板部30と連続している。また、切り起こし部34の幅方向において対向する位置にある2つの側面34c,34dは、それぞれ2つの長孔部分35b,35bの開口が長方形状の部分と連続している。したがって、切り起こし部34は、三方を係合孔部35によって取り囲まれた状態となっている。そしてこのとき、2つの長孔部分35b,35bは「基台取付け用貫通孔33側の端部」に向かって延びているため、2つの長孔部分35b,35bの開口が半円状の部分は、切り起こし部34の底板部30と連続している側面34aより「基台取付け用貫通孔33側の端部」に近い位置になっている。
【0045】
そして上記した様に、底板部30の立壁部31、底板側壁部32、切り起こし部34は、いずれも底板部30から天地方向上方へ突出したような状態となっている。このとき突出方向における長さは、底板側壁部32、切り起こし部34、立壁部31の順に長くなっている。
【0046】
立壁部31は、
図4及び
図5に示されるように、立壁部本体37、突起部38(基台側係止部)、支持台部39、立壁側壁部40を有している。突起部38、支持台部39、立壁側壁部40はいずれも立壁部本体37の縁部分から同じ方向へ向かって略垂直に突出しており、具体的には、「立壁部31側端部」から「基台取付け用貫通孔33側端部」へ向かう方向に、底板部30の長手方向に沿って突出している。そして、
図7で示されるように、突起部38と支持台部39の突出方向は略同じであり、突起部38の突出方向の長さに比べて支持台部39の突出方向の長さが短くなっている。
以下の説明では、天地方向を立壁部31の高さ方向とし、底板部30の短手方向に沿う方向を立壁部31の幅方向とする。そして、底板部30の長手方向に沿う方向を立壁部31の厚さ方向とする。
【0047】
立壁部本体37は、
図4で示されるように、略凹字状の板体となっている。この立壁部本体37は、底板部30の「立壁部31側端部」を天地方向上方へ折り曲げて形成されており、底板部30から略垂直に突出している。この立壁部本体37は立壁部31の中核をなす部分であるため、立壁部本体37の高さ方向、幅方向、厚さ方向は、立壁部31の高さ方向、幅方向、厚さ方向と同一となっている。
ここで立壁部本体37の突出方向基端部分には貫通孔45が形成されており、立壁部本体37の突出方向先端部分には支持台配置空間41が形成されている。
【0048】
貫通孔45は、
図4で示されるように、底板部30と立壁部本体37に跨って設けられており、底板部30の表面から裏面を貫通する開口形状が台形の貫通孔と、立壁部本体37を厚さ方向に貫通する開口形状が長方形の貫通孔とを一体に連続させて形成されている。そして、貫通孔45は底板部30の短手方向中心より、やや底板側側壁部32よりの位置にある。
【0049】
支持台配置空間41は、
図8で示されるように、立壁部本体37の突出方向先端部分の幅方向の中心部分に形成される略逆さ凹字状の欠落部分である。詳細には、立壁部本体37の突出方向先端部分に2本の細長く延びる切り欠きを設け、この2本の切り欠きの間に形成される長方形板状部分の大部分を略直角に屈曲させることによって形成されるものである(
図4,
図5参照)。そして支持台配置空間41は、立壁部本体37の突出方向先端側から突出方向基端側へ向かって延びている。なお、立壁部本体37の幅方向の片側端部から支持台配置空間41までの距離と、立壁部本体37の幅方向の他方端部から支持台配置空間41までの距離は略同一となっている。
【0050】
ここで支持台配置空間41の延び方向先端(最も底板部30よりの部分)に注目すると、
図8に示されるように、支持台配置空間41の幅方向(立壁部本体37の幅方向)の両端に、それぞれ突出孔部41a,41aが形成されている。この突出孔部41a,41aは、いずれも四角形と下に凸の半円形とを組み合わせた形状となっている。
そして、支持台配置空間41の延び方向基端部分(立壁部本体37の突出方向先端部分)に注目すると、支持台配置空間41は幅方向の両端部分で立壁部本体37の上端面42とそれぞれ連続している。そして支持台配置空間41と立壁部本体37の上端面42が連続する部分には、傾斜部41b,41bが形成されている。これら傾斜部41b,41bは支持台配置空間41の幅方向中心に向かうにつれて低くなっていく傾斜面となっている。
またさらに、支持台配置空間41の2つの突出孔部41a,41aの間には、突出板部43が形成されている。
【0051】
突出板部43は略長方形板状の部分であり、立壁部本体37の突出方向基端側から突出方向先端側へ突出している。そして、この突出板部43は突出方向先端部分と幅方向両端部分を支持台配置空間41によって取り囲まれており、突出方向基端部分で立壁部本体37と連続している。
【0052】
突起部38は、
図4及び
図5に示されるように、立壁部本体37の突出方向先端における幅方向両端部分にそれぞれ1つずつ設けられた板状体であって、立壁部本体37から略垂直に突出している。詳細には、この突起部38は立壁部本体37の幅方向両端部を断面略コ字状となるように折り曲げて形成されている。このとき、
図6で示されるように、2つの突起部38は、突出方向の先端が僅かに開いている。つまり、2つの突起部38は突出方向の基端側で狭まっており、突出方向先端側へ向かうにつれて少しずつ開いていく。そして2つの突起部38間の距離は、突出方向基端側の距離L1に比べて突出方向先端側の距離L2がわずかに長くなっている。
また突起部38は、突出方向基端側の長方形板状の部分と、突出方向先端側の台形板状の部分とを一体にしたような形状となっている。したがって、
図7に示されるように、突出方向先端側の台形板状の部分においては、下側面38が突出方向先端に向かって上り勾配となるように傾斜している。そのことにより、この台形板状の部分では突出方向基端側から突出方向先端側に向かって突起部38の下側面38bと上側面38aの間の距離が縮まっていく。換言すると、突起部38は突出方向先端側に向かうにつれて断面積が小さくなっていく。つまり、突起部38は先細りしている。
【0053】
支持台部39は、
図4に示されるように、立壁部本体37の突出方向先端部分を折り曲げて形成された略長方形板状の部材であって、立壁部本体37から略垂直に突出している。このとき支持台部39は、
図6に示されるように、突出方向先端部分の角の部分が面取りされて傾斜面となっており、突出方向基端部分の長方形板状の部分と突出方向先端部分の台形板状の部分から形成されている。
また支持台部39は、上記した突出板部43(
図5及び
図8参照)の突出方向の先端部分に設けられている。このとき、
図7,
図8で示されるように、支持台部39は突起部38より低い位置にある。また、支持台配置空間41の突出孔部41a(
図8参照)の半円状の部分より高い位置にある。そしてまた支持台部39は、
図7に示されるように、底板30と平行に配置されている。したがって、支持台部39の裏面と底板30の表面とは対向する位置にある。
【0054】
立壁側壁部40は、
図4,
図5に示されるように、立壁部本体37の幅方向両端部を断面略コ字状となるように折り曲げて形成された略長方形板状の部分であり、立壁部本体37の幅方向両端部にそれぞれ一つずつ形成され、立壁部本体37からそれぞれ略垂直に突出している。そして立壁側壁部40は立壁部本体37の突出方向基端部分から突出方向先端側まで、立壁部本体37の高さ方向の略全体に亘って延びている。
また、この立壁側壁部40の上端部分は隙間44を挟んで突起38と対向している。
そしてまた、2つの立壁側壁部40の内の一方は底板部30の底板側側壁部32と一部が重なった状態でL字状に連続している。
【0055】
着脱台部17は、
図9で示されるように、底板部50の縁部分の大半部分を4つの周壁部51,52,53,54で囲んだ略皿状の部材である。
【0056】
底板部50は、
図10で示されるように、本体部50aと、突出部50bと、切り落とし部50cを備えて形成されている。
詳説すると、本体部50aは略長方形板状の部分であり、突出部50bは、本体部50aより小さな略長方形板状の部分である。そして、これら本体部50aと突出部50bは1枚の板状部材となっており、突出部50bは本体部50aから外部へ向かって突出している。このとき突出部50bは、本体部50aの短手方向の片側端部であって長手方向の中心部分から、本体部50aの短手方向に沿って突出している。
切り落とし部50cは、本体部50aの角部分の1つを斜めに切り落とした部分である。この切り落とし部50cは、突出部50bの突出方向の基端部分から本体部50aの長手方向の片側端部までを斜めに切り落として形成されている。
【0057】
また底板部50には、本体部50aの短手方向の両端部付近に貫通孔56が形成されている。具体的には、本体部50aの短手方向の片側端部であって突出部50bの突出方向基端部分の付近に1つの貫通孔56が設けられており、本体部50aの短手方向の他方端部側に2つの貫通孔56,56が設けられている。これらはいずれも底板部50の表面と裏面を貫通する貫通孔である。
【0058】
4つの周壁部51,52,53,54は、底板部50の縁部分の内で突出部50b及びその近傍と、切り落とし部50cとを除いた部分に設けられ、それぞれ底板部50の表面から略垂直に天地方向上側へ突出している。このとき、4つの周壁部51,52,53,54は突出方向の長さが略同一となっている。またこれら周壁部51,52,53,54は、いずれも底板部50の縁部分を天地方向上方へ折り曲げて形成されている。そしてこれら周壁部51,52,53,54は、周方向において隙間を介して連続している(
図9,
図11参照)。
【0059】
ここで、底板部50の長手方向両端部に位置する2つの周壁部51,53について考察する。なお、底板部50の短手方向に沿う方向をこれら2つの周壁部51,53の幅方向とし、底板部50の長手方向に沿う方向をこれら2つの周壁部51,53の厚さ方向とする。
2つの周壁部51,53は、切り落とし部50cと連続している側の端部に形成された周壁部53は、他方端部に形成された周壁部51と比べて、幅方向の長さが短くなっている。そして幅方向の長さが短い周壁部53には、接続具取付け用貫通孔57が設けられている。また幅方向の長さが長い周壁部51には、2つの切り欠き58,58(着脱台側係止部)が形成されている。
【0060】
接続具取付け用貫通孔57は、
図9及び
図11に示されるように、開口形状が円形であり、周壁部53を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。つまり、接続具取付け用貫通孔57は、周壁部53の厚さ方向で対向する外側側面53aと内側側面53bとを貫通している。なお、内側側面53bは底板部50の表面と連続する面である。
また接続具取付け用貫通孔57は、周壁部53の突出方向の略中心部分であり、周壁部53の幅方向の片側端部よりの位置に形成されている。具体的には、周壁部53の幅方向の両端の内、切り落とし部50cに近い側の端部よりの位置に位置している。なおこの位置は、底板部50の短手方向の略中心部分近傍となっている。
【0061】
2つの切り欠き58,58は、
図11で示されるように、周壁部51の幅方向両端部分であって突出方向基端部分(下端部分)にそれぞれ形成された略長方形状の切り欠きである。この2つの切り欠き58は、周壁部51を厚さ方向に貫通するものであり4つの周壁部51,52,53,54で囲まれた部分と外側とを連通している。
なお、略長方形板状の周壁部51にこの2つの切り欠き58,58を形成することにより、周壁部51は略T字板状の部材となっている。
【0062】
接続具18は、
図12及び
図13で示されるように、本体部60と、2つの側壁部61と、2つの支持脚部62とを備えて形成されている。このとき本体部60及び2つの側壁部61はいずれも略長方形板状であって、2つの側壁部61は本体部60の幅方向両端から略垂直に突出している。そして、2つの支持脚部62は2つの側壁部61とそれぞれ一体に形成されている。
なお以下の説明では、本体部60の長手方向(天地方向)に沿う方向を接続具18の高さ方向とし、本体部60の短手方向に沿う方向を接続具18の幅方向とする。そして、接続具18の高さ方向及び幅方向とそれぞれ略垂直に交わる方向を、接続具18の厚さ方向とする。
【0063】
本体部60は接続具18の中核をなす部分であり、本体部60の高さ方向、幅方向、厚さ方向は、接続具18の高さ方向、幅方向、厚さ方向と同一となっている。また、この本体部60は、厚さ方向で対向する2つの面を有しており、2つの側壁部61の間に位置する面を背面60bとし、もう一方の面を前面60aとする。
本体部60には、
図12で示されるように、高さ方向の上方端部近傍であり幅方向片側端部付近に着脱台固着用貫通孔64が形成されている。また、高さ方向の下方端部近傍であり幅方向中央部付近に基台固着用貫通孔65が設けられている。これらの貫通孔はいずれも、前面60aから背面60bまでを貫通する貫通穴であり、開口形状は円形となっている。
このとき、本体部60の基台固着用貫通孔65の下側に位置する部分では、本体部60の下端面60cから外部へ向かって突出する突出部60dが形成されている。この突出部60dは本体部の下方へ凸となる半円板状となっている。
また、本体部60の高さ方向の上端部分では、角部分が面取りされて傾斜面が形成されている。
【0064】
側壁部61は、
図13で示されるように、本体部60の幅方向両端からそれぞれ1つずつ略垂直に突出しており、2つの側壁部61,61は互いに対向する位置にある。この側壁部61は、本体部60の幅方向両端部と連続している部分を断面略コ字状となるように折り曲げて形成されている。
2つの側壁部61,61は、いずれも本体部60の幅方向両端部分の略全体と連続するものであり、より具体的には、本体部60の幅方向両端部分の上方端部近傍を除いた部分で連続している。このとき、2つの側壁部61,61の上端面61a,61aの高さ方向の位置は同一となっている。加えて、側壁部61の高さ方向の長さと本体部60の高さ方向の長さは略同じとなっている。
そして、2つの側壁部61,61の上端面61a,61aはいずれも本体部60の上端面よりも低い位置にある。さらに詳説すると、
図12、
図13で示されるように、これら2つの上端面61a,61aは、本体部60の着脱台固着用貫通孔64より高さ方向の位置が低くなっている。さらに、側壁部61の高さ方向の下方部分は本体部60の最下端より低い位置にある。
【0065】
ここで側壁部61の高さ方向の上端部分に注目すると、突出方向の先端部分の角部分が面取りされて傾斜面が形成されている。
【0066】
そしてまた側壁部61の高さ方向の下方部分に注目すると、側壁部61の突出方向に延びる切り欠き溝61bが設けられている。この切り欠き溝61bは、
図12に示されるように、側壁部61の突出方向の基端部分に位置しており、本体部60の下端面60cと連続している。具体的には、この切り欠き溝61は、側壁部61の本体部60と連続している部分における高さ方向両端部分の内、下方の端部のすぐ下側に隣接している。そして、本体部60の下端面60cと切り欠き溝61の上端面が同じ高さとなっている。そしてこの切り欠き溝61bは、
図14に示されるように、半円形状となっている。
【0067】
そしてまた側壁部61の高さ方向の下方端部では、
図14で示されるように、その突出方向先端部分と突出方向基端部分でそれぞれの角部分が面取りされて傾斜面が形成されている。このとき、突出方向基端部分に形成された傾斜面61cは、支持脚部62の下端面62bと連続しており、支持脚部62に近付くにつれて高くなっていく傾斜面となっている。
【0068】
支持脚部62は、
図12で示されるように、側壁部61から突出する長方形板状の部分である。具体的には、支持脚部62と側壁部61は一体の一枚板となっており、支持脚部62は、側壁部61の下方部分であって本体部60と連続していない部分から突出している。このとき本体部60から側壁部61が突出する方向と、側壁部61から支持脚部62が突出する方向は逆方向となっている。つまり、支持脚部62と側壁部61は、これらが連続している部分から互いに離れる方向であって、反対の方向へ突出している。なお、支持脚部62の突出方向の先端部分は、角部分が面取りされて傾斜面を形成している。
またこの支持脚部62は、その上端面62aが側壁部61の切り欠き溝61bと連続しており、その下端面62bが側壁部61の傾斜面61cと連続している。つまり支持脚部62は、側壁部61の下方端部よりやや上方に位置している。
ところで、この支持脚部62は接続具18の幅方向両端にそれぞれ設けられている。このとき、
図14で示されるように、片側の支持脚部62が他方の支持脚部62より突出方向の長さが長くなっている。
【0069】
ここで、本実施形態の固定部材12によって循環ポンプ11を筺体2内に取付けるときの、固定部材12の組み立て構造について説明する。
循環ポンプ11が筺体2内に取付けられるとき、
図2で示されるように、循環ポンプ11は着脱台部17上に載置された状態となっている。このとき循環ポンプ11は、ネジ90を介して着脱台部17に固定されている。具体的には、ネジ90は着脱台部17の底板部50に形成された貫通孔56に裏面側から挿通された状態となっており(
図3参照)、循環ポンプ11に形成されたネジ穴(図示せず)と係合している
【0070】
そして、
図2で示されるように、基台部16は筺体2の底板部2b上に載置されており、底板部2bにネジ91を介して一体に取り付けられている。具体的には、基台部16の底板部30に形成された基台取付け用貫通孔33に対して、ネジ91が底板部30の表面側から挿通された状態となっており、ネジ91の軸部分が筺体2と係合している。
このとき、基台部16の長手方向と、筺体2の背板部2eから前板部の取付け位置へと向かう方向が同じになるように取付けられている。
【0071】
さらに、
図2で示されるように、基台部16の立壁部31と接続具18の上に着脱台部17が載置された状態となっている。
このとき、立壁部31側においては、2つの突起部38,38を着脱台部17の切り欠き58,58にそれぞれ挿入した状態となっており、基台部16の支持台部39上に着脱台部17の底板部50の裏面を載置した状態となっている。ここで、基台部16の突起部38は着脱台部17の底板部50から離れた状態となっている。そして、基台部16の支持台部39の表面(上側面)の略全面と着脱台部17の底板部50とが接触した状態となっている(図示せず)。
【0072】
そして、接続具18側においては、
図2及び
図3で示されるように、
接続具18に形成された側壁部61の上端面61a上に着脱台部17の底板部50の裏面を載置した状態となっている。
このとき、接続具18の本体部60背面60bと、着脱台部17の外側側面53aが接触した状態となっている。そして、本体部60に形成された着脱台固着用貫通孔64と、周壁部53の接続具取付け用貫通孔57とが重なるように配され、ネジ19が着脱台固着用貫通孔64と接続具取付け用貫通孔57に挿通された状態となっている。
【0073】
ここで、
接続具18の側壁部61の下方端部に注目すると、側壁部61の下方端部は基台部16の係合孔部35に挿通されて、筺体2の底板部2dに接触している。そして、側壁部61から突出する支持脚部62の下端面62bは、基台部16の底板部30の表面と接触している。また具体的には、2つの側壁部61の下方端部はそれぞれ係合孔部35の長手方向の両端部分に挿通された状態となっている。このとき、係合孔部35の2つの長孔部分35bに側壁部61の下方端部の一部が挿通され、残りの部分が係合孔部35の基端部分35aの長手方向端部に挿通された状態となっている。
【0074】
このとき、接続具18の本体部60の背面60bと、基台部16の切り起こし部34の側面34aとが接触した状態となっている。そして、切り起こし部34の側面の内、本体部60と接触している側面34aに対して垂直に交わる2つの側面34c,34dは、接続具18の側壁部61とそれぞれ接触している。即ち、切り起こし部34は3方を接続具で取り囲まれ、3つの側面34a,34c,34dで接続具18と接触している。さらにこのとき、接続具18の基台固着用貫通孔65と、切り起こし部34の接続具取付け用貫通孔36が重なった状態となっており、ネジ19を挿通可能な状態となっている。そして、基台固着用貫通孔65と接続具取付け用貫通孔36にネジ19が挿通された状態となっている。
【0075】
そして着脱台部17の底板部50の裏面の長手方向両端部分をそれぞれ支持台部39と接続具18に載置された状態で、接続具18が基台部16及び着脱台部17にネジ19によって取付けられている。
ここで全てのネジ19(2つのネジ19,19)は、いずれも接続具18の本体部60の前面60aから背面60bに向かって、着脱台固着用貫通孔64及び基台固着用貫通孔65に挿通されている。なお、このとき全てのネジ19を接続具18の本体部60の背面60bから前面60aへ向かう方向へ取り外すことによって、接続具18を基台部16と着脱台部17から取り外し可能な状態とすることができる。
そして固定部材12では、全てのネジ19はいずれも接続具18の前面60aに形成された貫通孔(着脱台固着用貫通孔64,基台固着用貫通孔65)の開口から着脱する。
つまり本実施形態の固定部材12では、固定部材12の外周面を構成する全ての面の内で1つの平面(本体部60の前面60a)のみにネジ19を取付けている。そして、全てのネジ19の着脱方向が同一となっている。
【0076】
次に、固定部材12によって筺体2内に取付けられた循環ポンプ11を筺体2の外部に取り出すときの動作について
図15乃至
図19を参照しつつ説明する。
【0077】
筺体2の前板部(図示せず)を取り外し、
図15で示されるように、筺体2の内部空間に内蔵された循環ポンプ11及び固定部材12を外部へ露出した状態とする。そして、循環ポンプ11及び固定部材12の周囲に配置された部材の内で、パイプ等の移動可能な部材を循環ポンプ11及び固定部材12から移動させる(
図16)。
【0078】
そして、着脱台部17を基台部16に対して着脱不能に取付けた本取付け状態の固定部材12からネジ19を取り外す。このことにより、接続具18が基台部16及び着脱台部17から取り外し可能な状態となる。またこの状態において、接続具18を基台部16及び着脱台部17から離れた場所に移動させる。このことにより、固定部材12は着脱台部17と基台部16が着脱自在な状態である仮取付け状態へ移行する。
【0079】
ここで、ネジ19並びに接続具18を取り外し、これらを筺体2の外部へ移動させるときの作業について考察する。
この作業を実施するとき、作業者はネジ19の着脱用工具(例えばドライバー等)や作業者自身の手を、固定部材12と近接する位置であり、且つ接続具18の本体部60の前面60aと対向する位置であって、筺体2の前板部を取付ける部分と固定部材12の間に位置する空間(
図15における、固定部材12より図の手前側に位置する空間であり、以下近接空間とする)に配して作業を行う。
そして、取り外したネジ19を筺体2の外部へ移動させるときや、接続具18を筺体2の外部へ移動させるとき、近接空間を通過させて外部へ移動させる。
【0080】
固定部材18が仮取付け状態へ移行すると、
図18で示されるように、着脱台部17の長手方向の片側端部が下方へ移動して、着脱台部17が傾斜する。具体的には、着脱台部17の接続具取付け用貫通孔57を備えた周壁部53が位置する端部が、切り欠き58を備えた周壁部51が位置する端部より低い位置へ移動する。そして、着脱台部17と基台部16はこの状態で係止され、不動の状態となる。
なお、ここでいう不動の状態とは外力が加わらない限り位置が固定されて動かない状態を保ち、外力が加わった場合に相対的に移動可能である状態とする。
【0081】
また固定部材18が仮取付け状態へ移行すると、着脱台部17の底板部50は支持台部39の突出方向の先端部分及びその近傍のみと接触した状態となる。つまり、底板部50と支持台部39の突出方向基端側の部分は離れた状態となる。さらに、突起部38の突出方向基端部分の下側面38bと、着脱台部17の底板部50の内で切り欠き58近傍の部分とが接触している状態となる。
【0082】
そして、
図19で示されるように、着脱台部17を基台部16から取り外して、着脱台部17及び循環ポンプ11を筺体2の外部に取り出す。具体的には、着脱台部17及び循環ポンプ11を手前側(
図15における手前側)の下方へ、基台部16に対して相対的に移動させ、そのまま近接空間を通過させて手前側へ移動させて筺体2の外部へ引っ張り出す。このことをもって循環ポンプ11の取り外し作業を終了する。
なおここで手前側とは、筺体2の背板部2eから前板部の取付け位置へ向かう方向とする。また実際に取り外し作業を実施するときは、循環ポンプ11を反転させたり、循環ポンプ11の配置位置の周辺に位置する配管等をくぐらせたりしつつ取り外す場合があるが、大きな取り外し方向は、背板部2eから前板部の取付け位置へ向かう方向となる。
【0083】
上記したように、ネジ19、接続具18、着脱台部17を取り外すとき、いずれの取り外し作業においても、近接空間のみを使用し、循環ポンプ11及び固定部材12の周辺に位置する他の空間を作業に使用する必要がない。
そして、取り外したネジ19、接続具18、着脱台部17はいずれも近接空間を通過して、筺体2の背板部2eから前板部の取付け位置へ向かう方向へ移動し、筺体2の外部へ到達する。即ち、本発明の取付け構造では、ネジ19、接続具18、着脱台部17の取り外し方向が同じとなっている。したがって、ネジ19、接続具18、着脱台部17を筺体2の外部へ取り出すときにこれらが移動するための空間を同じ空間とすることができる。
さらに本発明の取付け構造では、ネジ19、接続具18、着脱台部17を筺体2の外部へ取り出すときにこれらが移動するための空間を、これらの取り外し作業を行うための空間として使用することができる。
したがって、循環ポンプ11の取付け位置の周囲に広い空間が確保できない場合であっても、取り外し作業が容易となる。
【0084】
ここで、循環ポンプ11を一体に取付けた着脱台部17を、筺体2の内部に配した基台部16に取付ける場合について考察する。
取付け作業は、取り外し作業と逆の手順となっている。したがって取り外し作業のときと同様に、着脱台部17を仮取付け状態に取付けるとき、接続具18を配してネジ19で固定するときのいずれの作業においても、使用する空間は近接空間のみでよい。加えて、取付けの時に着脱台部17、接続具18、ネジ19が移動するための空間を近接空間とすることができる。
そしてこのとき、仮取付け状態の基台部16及び着脱台部17に対して接続具18を取付けるため、接続具18の取付け時において着脱台部17を作業者が手で支持するといったことをする必要がなく取付けが容易となるという利点もある。
これらのことから、循環ポンプ11の取付け位置の周囲に広い空間が確保できない場合であっても、取付け作業が容易であり、強固に取付けることができる。
【0085】
ところで、
図6に示されるように、基台部16の2つの突起部38,38間の距離(2つの突起部38,38の対向する面の間の距離)は、突出方向基端部分における距離L1が突出方向先端部分における距離L2より短くなっている。そして、2つの突起部38,38間の突出方向基端部分における距離L1は、着脱台部17の2つの切り欠き58間の最も近接している部分の距離L3(
図11参照)と同じとなっている。
このことにより、取付け作業時において、着脱台部17を基台部16に取付け易くなっている。以下このことにつき詳細に説明する。
【0086】
着脱台部17を基台部16に取付けるとき、2つの突起部38をそれぞれ周壁部51の2つの切り欠き58に突出方向の先端部分から挿入していく。そして、突起部38の基端部分までを切り欠き58に挿入する。換言すると、周壁部51の2つの切り欠き58間に位置する部分(以下着脱台側係合部分)を、2つの突起部38,38の間に挿入し、2つの突起部38,38の先端側から基端側まで移動させる。
ここで、2つの突起部38の先端部分では、2つの突起部38,38間の距離L2が長くなっているため、2つの突起部38,38間に着脱台側係合部分を挿入しやすくなっている。そして、2つの突起部38の基端部分では、2つの突起部38,38間の距離L1が短くなっており、着脱台側係合部分を略隙間なく挟むことができるため、着脱台部17を基台部16に安定した状態で取付けることが可能となる。
【0087】
また取付け作業時において、接続具18を基台部16と着脱台部17に取付けるとき、
接続具18の側壁部61の下方端部を基台部16の係合孔部35に挿通し、
接続具18の断面コ字状の部分で切り起こし部34を3方から取り囲んだ状態で取付けることができる。そのことにより、接続具18は基台部16に対して相対的に、前後方向(基台部30の長手方向)及び左右方向(基台部30の短手方向)に移動不能となり、位置決めが容易となっている。具体的に説明すると、接続具18が基台部16に対して相対的に左右方向及び後方向(立壁部31へ近づく方向)へ移動しようとすると、接続具18が切り起こし部34と当接し、その移動が阻害される。また前方向(立壁部31から離れる方向)へ移動しようとすると、側壁部61の傾斜面61cが係合孔部35の縁部分に当接してその移動が阻害される。したがって、接続具18は基台部16に対して相対的に、前後方向及び左右方向に移動不能となっている。
【0088】
そしてこのとき、接続具18の側壁部61において、支持脚部62の下端面62bの位置から側壁部61の下方端部までの長さL4(
図14参照)が係合孔部35の深さと略同じとなっている。このため、接続具18を基台部16に取付けると、
図2で示されるように、支持脚部62の下端面62bが基台部30の表面と接触し、側壁部61の下端面が筺体2の底板部2bと接触する状態となる。このように取付けると、側壁部と支持脚部の下端面が面一(同一面)であって側壁部の下端部分が筺体2の底板部2bに接触しない場合に比べて、接続具18の接地面積を増やすことができ、上方からの力に強い取付けが可能となる。
【0089】
上記した実施形態では、潜熱回収型の熱源機1の筺体2内に循環ポンプ11を取付けたが、本発明のポンプの固定構造は潜熱回収型の熱源機でのみ使用されるものではない。例えば、ヒートポンプ式の燃焼装置で採用してもよく、太陽熱温水器で採用してもよい。本発明のポンプの固定構造は、筺体とポンプを備え、筺体内にポンプを内蔵する機器であれば、ポンプを筺体内に取付けることができる。
【0090】
上記した実施形態では、風呂循環回路に設けた循環ポンプ11を筺体2に取付けたが、本発明のポンプの固定構造で筺体に固定可能なポンプはこれに限るものではない。例えば、外部の暖房端末に接続される暖房循環回路を備えた熱源機において、暖房循環回路で使用する循環ポンプを取付けてもよい。即ち、本発明のポンプの固定構造で筺体に固定可能なポンプは特に限定されるものではなく、従来公知のポンプであればよい。
【0091】
上記した実施形態では、筺体2に固定部材12を内蔵するとき、接続具18における本体部60の前面60aを筺体2の前板部(図示せず)の内周面と対向する位置に配している。そして、筺体2の前板部を取り外すと、この本体部60の前面60aと作業者とが対向するように固定部材12が配されている。しかし、筺体2内へ固定部材12を内蔵するときの配置位置はこれに限るものではない。例えば、筺体2の側壁部や背板部を取り外したとき、作業者と体面する位置に配しても構わない。
【0092】
本発明のポンプの固定構造は、上記した第1の実施形態に限るものではない。例えば基台部70に係合ガイド部73を設ける構成であってもよく、着脱台部71に窓部74を設ける構成であってもよい。このような構成を第2の実施形態として、以下で詳細に説明する。また、上記した第1の実施形態と同様の部分については同じ番号を付して説明を省略する。そしてまた、説明を簡易化するために要部についてのみ説明するものとする。
【0093】
第2の実施形態の基台部70は、
図20に示されるように、立壁部31の突出方向先端部分に係合ガイド部73が形成されている。また第2の実施形態の支持台部77は、立壁部本体37の一部を切り起こして形成されており、立壁部本体37を厚さ方向に貫通する貫通孔78と隣接している。
【0094】
係合ガイド部73は、
図20乃至
図22で示されるように、立壁部本体37の高さ方向で最も高い位置であり、幅方向で片側端部よりの位置に形成された略長方形板状の部分である。
この係合ガイド部73は、立壁部本体37の突出方向の先端部分を下方へ90度折り曲げて形成されている。つまり、係合ガイド部73は立壁部本体37から略垂直に突出し、底板部30と平行に配されている。またこのとき、係合ガイド部73は、底板部30の「立壁部31側端部」から「基台取付け用貫通孔33側端部」へ向かう方向に、底板部30の長手方向に沿って突出している。
このとき立壁部本体37の係合ガイド部73と連続している部分は、
図22で示されるように、周囲より高い位置に設けられている。つまり係合ガイド部73は、立壁部本体37の他の部分の上端面42及び突起38の上側面38より高い位置で立壁部本体37と連続している。
またこのとき、係合ガイド部73の突出方向の先端部分は、その角部分が面取りされて傾斜面となっている。
【0095】
支持台部77は、突起部38の下方であり(
図21参照)、立壁部本体37の幅方向の中心部分近傍に形成された略長方形板状の部分である(
図20参照)。
この支持台部77は立壁部本体37の一部を切り起こして形成されるものであり、具体的には、その先端部分を上方へ略90度折り曲げて形成されている。つまり、支持台部77は、立壁部本体37から略垂直に突出し、底板部30と平行に配されている。なおこのとき、支持台部77は、底板部30の「立壁部31側端部」から「基台取付け用貫通孔33側端部」へ向かう方向に、底板部30の長手方向に沿って突出している。
また支持台部77の突出方向の先端部分は、その角部分が面取りされて傾斜面となっている。
【0096】
ここで係合ガイド部73及び支持台部77は、略同方向に突出しており、係合ガイド部73が支持台部77より突出方向の長さが長くなっている。このとき、係合ガイド部73及び支持台部77は、それぞれ底板部30と平行に配されている。そして、またこのとき、支持台部77は係合ガイド部73の下方に位置しており、支持台部77の表面の一部と係合ガイド部73の裏面の一部が対向する位置にある。即ち、係合ガイド部73と支持台部77は、立壁部本体37の幅方向で一部重なっている。
【0097】
貫通孔78は、
図20及び
図22で示されるように、立壁部本体37を厚さ方向に貫通する開口形状が略凹字状の貫通孔である。
【0098】
第2の実施形態の着脱台部71は、
図23で示されるように、4つの周壁部51,52,53,54の内の1つである周壁部53に窓部74が形成されている。
窓部74は、周壁部53の幅方向の片側端部に形成された切り欠きであり、周壁部53の幅方向の端部を切り落として形成される。
【0099】
ここで窓部74が形成されている周壁部53は、切り欠き58が形成された周壁部51と対向する位置に位置している。そして、窓部74は切り欠き58と対向する位置にある。そして、窓部74の縁部分で囲まれた部分の面積が、切り欠き58の開口面積より大きくなっている。つまり、窓部74は切り欠き58より周壁部の広範囲に亘って設けられている。
【0100】
第2の実施形態のように、基台部70に係合ガイド部73を設け、着脱台部71に窓部74を設ける構成によると、固定部材を本取付け状態に取付けるときの取付け作業をより正確に実施できる。このことについて、以下で詳細に説明する。
【0101】
上記したように、筺体2の前板部を取り外して手前側(
図15における手前側)から取付け作業を行うとき、基台部70の立壁部31は筺体2の背板部2e(
図1参照)近傍の奥側(
図15における奥側)の位置に配されている。この場合、手前側にいる作業者から奥側の部分が見えにくくなっている。
そのため、取付け作業を行うときに、第1の実施形態の基台部16では基台部16の突起38が着脱台部17の切り欠き58に挿通されたことが目視できない場合がある。
【0102】
この場合、取付け手順を誤る等の理由によって、突起38が切り欠き58に挿通されていない状態で固定部材を本取付け状態に固着してしまうおそれがあった。つまり、着脱台部17の片側端部を支持台部39でなく、立壁部本体37及び突起38上に載置された状態で接続具18を基台部16及び着脱台部17に固着してしまうおそれがあった。
【0103】
これに対し、第2の実施形態の基台部70では係合ガイド部73が形成されており、突起38が切り欠き58に挿通されていない状態では本取付け状態に固着できなくなっている。そのため、確実に突起38を切り欠き58に挿通した状態で本取付け状態にすることができる。
【0104】
具体的に説明すると、
図24(a)で示されるように、着脱台部71の底板部50の片側端部が立壁部31上に載置されると、底板部50は係合ガイド部73上に位置する。換言すると、底板部50の片側端部が突起38に直接接触せず、突起38から離れた場所に位置する。このとき、立壁部31上に位置する底板部50片側端部が他方に対して高く持ち上げられ、着脱台部71が急角度で傾斜した状態となり、着脱台部71が基台部70に対して大きく傾斜する。このように着脱台部71が大きく傾斜した状態にあるとき、着脱台部71と基台部70に同時に接続具18を固着できない。そのため着脱台部71が立壁部31上に載置された状態では本取付け状態にすることが出来ない。
したがって、本取付け状態にするためには、係合ガイド部73の下方に着脱台部71の片側端部を位置させる必要があり、具体的には、
図24(b)で示されるように、係合ガイド部73と支持台部77の間に着脱台部71の片側端部を位置させる必要がある。このように着脱台部71の片側端部を係合ガイド部73と支持台部77の間に配すると、突起38が切り欠き58に挿通された状態となるため、本取付け状態とするとき、確実に突起38が切り欠き58に挿通された状態とすることができる。
【0105】
また第2の実施形態では、窓部74が形成されているため、取付け作業を行うときに基台部70の突起38と着脱台部71の切り欠き58とを作業者が目視できる。そのため、取付け時に突起38の切り欠き58への挿通を作業者に促すことができる。
つまり、
図23,25で示されるように、着脱台部71の2つの切り欠き58の内、一方の切り欠き58に対向する部分には窓部74が形成されている。そして、他方の切り欠き58と対向する部分には、周壁部が形成されていない。このことにより、作業者が手前側(
図25の手前側)から循環ポンプ11及び固定部材12を目視したとき、突起38及び切り欠き58並びにそれらの周辺を視認できる。そのため、作業者は確実に突起38を切り欠き58に挿通した状態とすることができる。
【0106】
また上記した実施形態では、筺体2から独立した部材である基台部6を筺体2の底板部2bに一体に取付けたが、本発明のポンプの固定構造はこれに限るものではない。例えば、
図27で示されるように、筺体2に対して直接切り起こしや孔開けを行うことにより、筺体2と一体に形成された切り起こし部34、係合孔部35、突起部38、支持台部39等を形成し、これらに着脱台部17及び接続具18を取付ける構成であってもよい。
また同様に、
図28で示されるように、筺体2に対して切り起こし加工を施して、係合ガイド部73を形成してもよい。
【0107】
ここで上記した実施形態では、基台部6の突起38を板状体であって、長方形板状の部分と台形板状の部分を組み合わせたような形状としたが、本発明のポンプの固定構造で採用する突起はこれに限るものではない。例えば、略L字板状のような鉤状の突起でも良い。即ち、突出方向に延びた部分から、突出方向とは異なる方向に突出する部分を備えた突起であってよい。さらに、板状でなく棒状や柱状の突起でもよい。
【0108】
また上記した実施形態では、着脱台部17の周壁部51に設けた四角形状の開口切り欠き58を着脱台側係止部としたが、本発明のポンプの固定構造で採用する着脱台側係止部はこれに限るものではない。例えば開口が円形や多角形状であっても構わない。また、周壁部でなく底板部50に切り欠きや貫通孔を設けて着脱台側係止部とする構成であっても構わない。例えば、鉤状の突起を底板部50に設けた貫通孔に挿通して、着脱台部17を仮取付け状態とする構成であってもよい。
【0109】
上記した実施形態では、基台部16の基台側掛止部を突起部38とし、着脱台部17の着脱台側掛止部を切り欠き58としたが、基台側掛止部を切り欠きとし、着脱台側掛止部を突起部としてもよい。即ち、基台部16と着脱台部17に対となる係止部が形成されればよく、基台部16に形成される係止部と着脱台部17に形成される係止部は互いに入れ替わっても構わない。基台部16と着脱台部17に形成される係止部は、係合することにより基台部16と着脱台部17とを仮取付け状態とできればよい。