特許第5761821号(P5761821)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5761821
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】水耕栽培システム
(51)【国際特許分類】
   A01G 31/00 20060101AFI20150723BHJP
【FI】
   A01G31/00 601A
   A01G31/00 601B
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-41944(P2013-41944)
(22)【出願日】2013年3月4日
(65)【公開番号】特開2014-168420(P2014-168420A)
(43)【公開日】2014年9月18日
【審査請求日】2014年10月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506212167
【氏名又は名称】株式会社スプレッド
(74)【代理人】
【識別番号】100104444
【弁理士】
【氏名又は名称】上羽 秀敏
(74)【代理人】
【識別番号】100112715
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100125704
【弁理士】
【氏名又は名称】坂根 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 桂子
(72)【発明者】
【氏名】稲田 信二
(72)【発明者】
【氏名】北島 正裕
【審査官】 坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特許第4815644(JP,B2)
【文献】 特開昭59−175828(JP,A)
【文献】 特開2011−147384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 31/00 − 31/06
A01G 9/14 − 9/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物の水耕栽培を行うためのシステムであって、
栽培室と、
前記栽培室内の気温を調整するための空調装置と、
前記空調装置から排出されるドレン水が貯留される水槽と、
前記原水槽から送られるドレン水を濾過する濾過装置と、
前記濾過装置によって濾過されたドレン水を用いて生成された養液が貯留される養液タンクと、
前記栽培室内に設置されるとともに前記養液タンクから前記養液が供給される、前記植物の栽培を行うための栽培ベッドと、
を備える、水耕栽培システム。
【請求項2】
請求項に記載の水耕栽培システムであって、さらに、
前記原水槽から前記濾過装置を介してドレン水が導入される受水槽
備え
前記養液タンクに貯留される前記養液は、前記受水槽における濾過後のドレン水を用いて生成される、水耕栽培システム。
【請求項3】
請求項に記載の水耕栽培システムであって、さらに、
前記原水槽から前記受水槽に導入される前記ドレン水を殺菌する殺菌装置
を備える、水耕栽培システム。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の水耕栽培システムであって、さらに、
前記受水槽内のドレン水を用いて水耕栽培用の器具を洗浄するための洗浄部、
を備える、水耕栽培システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水耕栽培システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、植物工場において栽培された葉物野菜等の植物が流通している。植物工場での栽培は、天候に左右されることなく安定して植物を生長させることができる等のメリットがあり、植物工場での栽培に関する様々な技術が提案されている。例えば、非特許文献1には、閉鎖型苗生産システムにおいて水使用量を低減するための研究が記載されている。このシステムでは、栽培用トレイに設けられた各孔に養土が充填されて植物が植え付けられ、このトレイが、空調器及び加湿器が設置された閉鎖空間内に配置される。閉鎖空間内では、トレイ上の植物に対して灌水が行われ、加湿器によって加湿が行われる。その一方で、閉鎖空間内では空調器によって除湿も行われ、空調器からは除湿によって生じたドレン水が排出される。上記システムでは、このドレン水を灌水及び加湿に利用することによって、水使用量を低減するとともに水利用効率を向上させている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】大山克己、他2名、「閉鎖型苗生産システムのエネルギおよび物質収支(第2報)−水収支−」、植物工場学会誌、日本植物工場学会、2000年12月1日、第12巻、第4号、p.217−224
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、植物工場において養液を用いて水耕栽培を行う場合、植物の蒸散及び養液の蒸発によって、植物工場内の湿度は非常に高くなる。このため、植物工場内に設置されている空調装置からは大量のドレン水が排出されるが、このドレン水は、通常は廃棄され、再利用されていなかった。
【0005】
そこで、本発明は、空調装置から排出されたドレン水を有効利用することが可能な水耕栽培システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、植物の水耕栽培を行うためのシステムであって、栽培室と、栽培室内の気温を調整するための空調装置と、空調装置から排出されるドレン水が貯留される貯水槽と、貯水槽内のドレン水を用いて生成された養液が貯留される養液タンクと、栽培室内に設置されるとともに養液タンクから養液が供給される、植物の栽培を行うための栽培ベッドと、を備える。
【0007】
上記水耕栽培システムにおいては、空調装置から排出されたドレン水から養液が生成され、この養液が栽培ベッドに供給されて植物の栽培に用いられる。このため、上記水耕栽培システムによれば、空調装置から排出されたドレン水を有効に利用することができる。
【0008】
上記水耕栽培システムは、ドレン水が貯水槽に貯留される前に、ドレン水を濾過する第1の濾過装置、をさらに備えることができる。この構成によれば、空調装置から排出されたドレン水からカビやゴミ等の不純物を除去することができる。
【0009】
また、上記水耕栽培システムにおいて、貯水槽は、空調装置からドレン水が導入される原水槽と、原水槽からドレン水が導入される受水槽と、原水槽から受水槽に導入されるドレン水を濾過する第2の濾過装置と、を有していてもよい。この場合、養液タンクに貯留される養液は、受水槽内の濾過後のドレン水を用いて生成される。このような構成によれば、養液を生成する前に、養液の原料水となるドレン水から不純物を除去することができる。
【0010】
あるいは、上記水耕栽培システムにおいて、貯水槽は、空調装置からドレン水が導入される原水槽と、原水槽からドレン水が導入される受水槽と、原水槽から受水槽に導入されるドレン水を殺菌する殺菌装置と、を有することもできる。この場合、養液タンクに貯留される養液は、受水槽内の殺菌後のドレン水を用いて生成される。このような構成によれば、養液を生成する前に、養液の原料水となるドレン水を殺菌することができる。
【0011】
また、上記水耕栽培システムにおいて、栽培室は、外部と連通する開口が形成されており、栽培室の外部は、少なくとも開口に隣接する部分の気圧が、栽培室内の気圧よりも高くなるように設定されていてもよい。この構成によれば、栽培室内の空気が開口から流出し、栽培室内の湿度が低下するのを防止することができる。この結果、栽培室の壁部に開口が形成されている場合であっても、空調装置から排出されるドレン水が減少するのを防止することができる。
【0012】
また、上記水耕栽培システムは、貯水槽内のドレン水を用いて水耕栽培用の器具を洗浄するための洗浄部、をさらに備えることもできる。この構成によれば、貯水槽内のドレン水を、養液の生成だけでなく水耕栽培用の器具の洗浄にも用いることができる。
【0013】
上記水耕栽培システムが洗浄部を備える場合、貯水槽は、器具の洗浄後に洗浄部から排出される洗浄排水が導入されるよう構成されていてもよい。この構成によれば、洗浄部から排出された洗浄排水を養液の生成及び器具の洗浄に再利用することができる。
【0014】
この場合、上記水耕栽培システムは、洗浄排水が貯水槽に導入される前に、洗浄排水を濾過する第3の濾過装置、を備えることが好ましい。この構成によれば、洗浄排水が貯水槽に導入される前に、洗浄排水から不純物を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態に係る水耕栽培システムの概略図である。
図2】各実施形態に係る水耕栽培システムで使用される、フロート板の平面図である。
図3図2に示すフロート板のIII−III線に沿った部分断面図である。
図4】本発明の第2実施形態に係る水耕栽培システムの概略図である。
図5】本発明の第3実施形態に係る水耕栽培システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜3を参照しつつ説明する。なお、同一の構成又はこれに相当する部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0017】
第1実施形態に係る水耕栽培システム100は、図1に示すように、栽培室1と、空調装置2と、貯水槽3と、養液タンク4と、栽培ベッド5と、を備えている。
【0018】
栽培室1は、図1に示すように、植物の水耕栽培を行うための閉鎖的な空間であり、栽培ベッド5が設置されている。図1においては1つの栽培ベッド5が示されているが、栽培室1内には栽培ベッド5を複数設置することもできる。栽培室1内に複数の栽培ベッド5が存在する場合、栽培ベッド5は、横に並べられてもよいし、多段式の棚に載置されることによって縦に並べられてもよい。
【0019】
空調装置2は、栽培室1内の気温の調整を行うものであり、少なくとも冷房機能を有している。空調装置2は、通常、栽培室1内に設置される室内機21と、栽培室1外に設置される室外機(図示省略)と、を有している。空調装置2によって栽培室1内を冷房した場合、室内機21に取り込まれた栽培室1内の空気が冷却及び凝縮され、室内機21からドレン水が発生する。このドレン水は、ドレン配管6を通過し、濾過装置71によってカビやゴミ等の不純物が除去された後、後述の原水槽31に貯留される。
【0020】
貯水槽3は、原水槽31と、受水槽32と、濾過殺菌装置33と、を備えている。原水槽31は、空調装置2から濾過装置71を介して送られたドレン水と、地下から汲み上げた地下水と、を貯留する。原水槽31内のドレン水及び地下水は、濾過殺菌装置33を介して受水槽32に送られる。濾過殺菌装置33は、受水槽32に送られるドレン水及び地下水の濾過及び殺菌を行い、このドレン水及び地下水を植物の栽培に使用しても問題がない程度に浄化する。受水槽32は、浄化されたドレン水及び地下水を貯留する。
【0021】
養液タンク4は、清浄な水に所定の肥料を混合することによって生成された養液を貯留している。また、養液タンク4は、受水槽32に貯留されていた浄化後のドレン水及び地下水に所定の肥料を混合することによって生成された養液も貯留する。養液タンク4内の養液は、ポンプ等(図示省略)によって、栽培室1内の栽培ベッド5に供給される。
【0022】
栽培ベッド5は、養液タンク4から供給された養液を貯留する。栽培ベッド5内の養液には、図2及び図3に示すように、植物Vを支持した1以上のフロート板Fが浮かべられる。フロート板Fには複数の挿着孔hが形成されており、この挿着孔hには、植物Vを支持するための培地Mが挿着される。培地Mとしては、保水性を有するものを使用することができ、例えば、ウレタン培地やロックウール培地等を使用することができる。また、培地Mの形状は特には限定されない。
【0023】
次に、上述のように構成された水耕栽培システム100を用いて、植物の水耕栽培を行う方法について説明する。
【0024】
まず、必要な数のフロート板Fを準備し、各フロート板Fの各挿着孔hに培地Mを装着する。そして、各培地Mに、水耕栽培を行う植物Vの種を配置する。次に、養液タンク4から栽培ベッド5に養液を供給し、栽培ベッド5の養液にフロート板Fを浮かべる。なお、挿着孔hに装着される培地Mは、生育初期の植物Vが既に植え付けられているものであってもよく、この場合は、培地Mに種を配置する必要はない。また、フロート板Fを栽培ベッド5の養液に浮かべた後に、フロート板Fの各挿着孔hに培地Mを挿着することもできる。
【0025】
また、栽培室1内の温度が植物Vの生育に適した温度となるよう、空調装置2によって栽培室1内の冷房を行う。空調装置2は、常に稼働していることが好ましいが、必要に応じて停止させることもできる。
【0026】
このようにして栽培室1内の栽培環境を整えると、栽培室1内において、植物Vが葉や茎等から蒸散を行い、また、栽培ベッド5の養液が蒸発する。これにより、栽培室1内の湿度が上昇し、空調装置2の室内機21は、水分含有量が非常に多い空気を取り込んで凝縮することとなるため、室内機21からは大量のドレン水が排出される。
【0027】
室内機21から排出されたドレン水は、ドレン配管6及び濾過装置71を介して、原水槽31に送られて貯留される。一方、原水槽31には、地下から汲み上げた地下水も貯留されている。原水槽31に一旦貯留されたドレン水は、原水槽31内の地下水とともに受水槽32側に送られ、濾過殺菌装置33によって浄化された後で受水槽32に貯留される。
【0028】
次に、受水槽32に貯留された浄化後のドレン水及び地下水から養液が生成され、この養液が養液タンク4に貯留される。このとき、受水槽32から汲み出したドレン水及び地下水を、養液タンク4の外部で所定の肥料と混合することによって養液を生成した後、この養液を養液タンク4に導入することもできるし、ドレン水及び地下水を受水槽32から養液タンク4に送った後、養液タンク4に所定の肥料を投入することによって養液タンク4内で養液を調整することもできる。
【0029】
養液タンク4に貯留された養液は、所定のタイミングで又は連続的に、栽培室1内の栽培ベッド5に供給される。このようにして、空調装置2から排出されたドレン水が養液となり、植物Vの栽培に利用される。
【0030】
以上のように、第1実施形態に係る水耕栽培システム100では、空調装置2から排出されたドレン水から養液が生成され、この養液が栽培ベッド5に供給されて植物Vの栽培に用いられる。このため、上記水耕栽培システム100によれば、空調装置2からのドレン水を有効に利用することができる。
【0031】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図4を参照しつつ説明する。
【0032】
図4に示すように、第2実施形態に係る水耕栽培システム200において、栽培室1aの壁部には、外部と連通する出入口11が形成されている。出入口11は、作業者が出入りするために用いられ、開閉可能な扉12が取り付けられている。
【0033】
栽培室1aの隣には、出入口11によって栽培室1aと連通する隣室8が設けられている。隣室8内の気圧は、栽培室1a内の気圧よりも高く設定され、栽培室1a内の気圧に対して陽圧となっている。
【0034】
このように、第2実施形態に係る水耕栽培システム200においては、栽培室1a内の気圧よりも隣室8内の気圧が高いため、扉12が開けられた際、水分を多く含んだ栽培室1aの空気が出入口11から流出しにくく、栽培室1a内の湿度はほとんど低下しない。この結果、作業者が栽培室1aに出入りする場合も空調装置2からのドレン水の排出量が減少せず、栽培に利用されるドレン水の量が減少するのを防止することができる。
【0035】
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について図5を参照しつつ説明する。
【0036】
第3実施形態に係る水耕栽培システム300は、図5に示すように、水耕栽培用の器具を洗浄するための洗浄部9を備えている。また、水耕栽培システム300は、洗浄排水からゴミ等の不純物を除去するための濾過装置73を備えている。なお、水耕栽培用の器具としては、特に限定されるものではないが、例えば、上述のフロート板F及びこれを収容するカゴ等を挙げることができる。
【0037】
受水槽32に貯留されている浄化後のドレン水及び地下水は、第1及び第2実施形態と同様に養液の生成にも用いられるが、洗浄部9における水耕栽培用の器具の洗浄にも用いられる。器具の洗浄後に洗浄部9から排出された洗浄排水は、濾過装置73によって不純物が除去された後、原水槽31に送られる。なお、洗浄部9では、洗剤を使用せずに器具の洗浄を行うことが好ましい。
【0038】
このように、第3実施形態に係る水耕栽培システム300によれば、空調装置2から排出されたドレン水を、養液の生成だけでなく、水耕栽培用の器具の洗浄にも用いることができる。また、洗浄部9から排出された洗浄排水は原水槽31に送られるため、洗浄排水を養液の生成及び器具の洗浄に再利用することができる。
【0039】
なお、水耕栽培システム300においては、濾過装置73を省略することもできるし、複数の濾過装置73を設けることもできる。
【0040】
また、水耕栽培システム300は、第2実施形態と同様に、栽培室1に代えて栽培室1aを備え、栽培室1aの隣に隣室8が設けられていてもよい。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【0042】
上記各実施形態において、貯水槽3は、ドレン水の濾過及び殺菌を行う濾過殺菌装置33を有していたがこれに限定されず、ドレン水の濾過のみを行う濾過装置及びドレン水の殺菌のみを行う殺菌装置のいずれか一方のみを備えていてもよい。また、貯水槽3は、このような濾過装置及び殺菌装置のいずれも有さなくてもよい。
【0043】
上記各実施形態においては、貯水槽3は、原水槽31、及び原水槽31とは別の受水槽32を有していたが、原水槽31及び受水槽32が一体的に形成されていてもよい。貯水槽3において、原水槽31及び受水槽32は一体的に形成されている場合は、濾過殺菌装置33は不要である。ただし、この場合は、空調装置2から排出されたドレン水は、貯水槽3に導入される前に殺菌装置(図示省略)によって殺菌されることが好ましい。
【0044】
また、貯水槽3のドレン水及び地下水は、必要に応じて、養液の生成以外の用途に使用することができる。例えば、貯水槽3のドレン水及び地下水は、手洗い用水又はトイレ用水等として使用することができる。上記各実施形態のように貯水槽3が原水槽31及び受水槽32を有する場合、手洗い用水又はトイレ用水等として、原水槽31及び受水槽32内のドレン水及び地下水のどちらを使用してもよいが、受水槽32内の浄化されたドレン水及び地下水を使用することが好ましい。
【0045】
また、上記各実施形態においては、原水槽31には、空調装置2からのドレン水だけでなく、地下から汲み上げた地下水も貯留されるよう構成されていたが、少なくともドレン水が貯留されればよい。さらに、原水槽31には、ドレン水及び地下水に加えて、又は地下水に代えて、例えば、雨水、水道水、又は河川や海から取水した水等、地下水以外の水を貯留することもできる。
【0046】
また、上記各実施形態においては、濾過装置71が設けられていたが、濾過装置71を省略することもできるし、複数の濾過装置71を設けることもできる。
【0047】
また、上記各実施形態においては、貯水槽3及び養液タンク4は、栽培室1,1aの外部に配置されていたが、貯水槽3及び養液タンク4の少なくとも一方を栽培室1,1a内に配置することもできる。
【符号の説明】
【0048】
100,200,300 水耕栽培システム
1,1a 栽培室
11 出入口
2 空調装置
3 貯水槽
31 原水槽
32 受水槽
33 濾過殺菌装置
4 養液タンク
5 栽培ベッド
71 濾過装置
73 濾過装置
9 洗浄部
図1
図2
図3
図4
図5