特許第5761830号(P5761830)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5761830
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】給紙装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 7/02 20060101AFI20150723BHJP
   B65H 43/08 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   B65H7/02
   B65H43/08
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-535656(P2013-535656)
(86)(22)【出願日】2011年9月26日
(86)【国際出願番号】JP2011071880
(87)【国際公開番号】WO2013046295
(87)【国際公開日】20130404
【審査請求日】2014年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000113403
【氏名又は名称】ホリゾン・インターナショナル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加芝 正幸
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 昭
(72)【発明者】
【氏名】望月 潤
【審査官】 冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−167975(JP,A)
【文献】 特開2002−67408(JP,A)
【文献】 特開2005−12782(JP,A)
【文献】 特開昭55−135052(JP,A)
【文献】 特開2005−119797(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H7/02、39/00、43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外装体と、
載置された複数の用紙を搬送方向に搬送するための搬送部と、
前記用紙に印刷された情報部を検出するための少なくとも1つの検出装置を有する検出部と、を備えた給紙装置において、
前記検出部は、
前記検出装置を支持するための支持フレームと、
前記支持フレームに設けられ、前記搬送方向に対して直角かつ水平方向に延設され、前記検出装置の移動を案内するための案内レールと、
前記外装体と前記支持フレームとに取り付けられ、前記搬送方向に対して直角かつ水平方向に前記支持フレームを移動して前記外装体から出し入れするための移動機構と、を備えており、
前記搬送部から搬送される前記用紙を検出するとき、前記支持フレームを前記外装体の内側に収納でき、
前記案内レールに沿って前記検出装置を移動するとき、前記支持フレームを前記外装体の外側に引き出すことができることを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
前記支持フレームは、上側及び下側に平行に水平方向に延設された一対の横フレームと、左側及び右側に平行に垂直方向に延設された一対の縦フレームとからなり、
前記移動機構は、前記搬送方向に対して直角かつ水平方向に伸縮可能であって、一端側が前記外装体に取り付けられ、他端側が前記支持フレームに取り付けられた一対の伸縮アームからなり、前記一対の横フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記案内レールを前記支持フレームに対して着脱するための着脱部を備え、
前記着脱部は、
前記支持フレームに設けられ、前記搬送部から搬送される前記用紙に対して上側に前記案内レールを取り付けるための上側着脱部と、
前記支持フレームに設けられ、前記搬送部から搬送される前記用紙に対して下側に前記案内レールを取り付けるための下側着脱部と、を備えており、
前記案内レールを前記上側着脱部に取り付けるとき、前記用紙の上面に印刷された前記情報部を前記検出装置で検出でき、
前記案内レールを前記下側着脱部に取り付けるとき、前記用紙の下面に印刷された前記情報部を前記検出装置で検出できることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記検出装置から照射される照射光を反射するための反射アームを備え、
前記反射アームは、前記上側着脱部及び前記下側着脱部に対して着脱可能になっており、前記支持フレームに取り付けられるとき、前記案内レールに対して平行に延設されることを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記上側着脱部及び前記下側着脱部は、前記支持フレームから突出したピン形状に形成されており、前記案内レールに設けられた孔部に対して抜き差しされることを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
【請求項6】
前記反射アームは、前記検出装置の位置を認識するための目盛を有することを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷機等から排出された用紙を製本機に供給するための給紙装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷機や複写機で印刷された複数の冊子分の用紙を積み重ね、積み重ねられた用紙を1枚ごとに搬送して、搬送された用紙を1冊分の用紙ごとに製本するシステムがある。このシステムは、複数の冊子分の用紙を積み重ね、積み重ねられた用紙を1枚ごとに搬送して、製本機に供給するための給紙装置を備える(例えば特許文献1参照)。
【0003】
上記のシステムでは、複数の冊子分の用紙が積み重ねられており、積み重ねられた用紙を1冊分ずつに区分して、1冊分ずつの用紙を製本機に供給する必要がある。そのため、用紙は、1冊分の先頭頁と最終頁とを示す情報部(マーク、バーコード、画像など)が印刷されており、給紙装置は、用紙に印刷された情報部を検出するための検出部を備える。給紙装置は、用紙に印刷された情報部を検出部で検出することで、搬送された用紙を1冊分の用紙ごとに製本機に供給する。
【0004】
例えば、1冊分の先頭頁を示す1つの情報部のみが用紙に印刷される場合、検出部は1つの検出装置を備え、1冊分の先頭頁と最終頁とを示す2つの情報部が用紙に印刷される場合、検出部は2つの検出装置を備える。これらの情報部は、用紙に印刷される内容に応じて、用紙の上面又は下面(表面又は裏面)の様々な位置に印刷される。従って、印刷された情報部を検出装置で検出できるように、印刷された情報部の位置に合わせて、検出装置を移動して配置しなければならない。
【0005】
しかし、従来の給紙装置は、検出装置を容易に位置調整できる構成になっておらず、給紙装置の内部には様々な複数の部品が配置されており、検出装置の位置を調整する際に、オペレーターは多大な手間や作業時間を必要としていた。また、従来の給紙装置は、検出装置の位置を正確に確認できる構成になっておらず、検出装置の位置が適切でない場合に、検出ミスを生じることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−119797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、検出装置の位置を容易に調整できると共に、検出装置の位置を正確に確認できる給紙装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る給紙装置は、
外装体と、
載置された複数の用紙を搬送方向に搬送するための搬送部と、
用紙に印刷された情報部を検出するための少なくとも1つの検出装置を有する検出部と、を備えた給紙装置において、
検出部は、
検出装置を支持するための支持フレームと、
支持フレームに設けられ、搬送方向に対して直角かつ水平方向に延設され、検出装置の移動を案内するための案内レールと、
外装体と支持フレームとに取り付けられ、搬送方向に対して直角かつ水平方向に支持フレームを移動して外装体から出し入れするための移動機構と、を備えており、
搬送部から搬送される用紙を検出するとき、支持フレームを外装体の内側に収納でき、
案内レールに沿って検出装置を移動するとき、支持フレームを外装体の外側に引き出すことができる。
【0009】
好ましくは、
支持フレームは、上側及び下側に平行に水平方向に延設された一対の横フレームと、左側及び右側に平行に垂直方向に延設された一対の縦フレームとからなり、
移動機構は、搬送方向に対して直角かつ水平方向に伸縮可能であって、一端側が外装体に取り付けられ、他端側が支持フレームに取り付けられた一対の伸縮アームからなり、一対の横フレームに取り付けられている。
【0010】
好ましくは、
案内レールを支持フレームに対して着脱するための着脱部を備え、
着脱部は、
支持フレームに設けられ、搬送部から搬送される用紙に対して上側に案内レールを取り付けるための上側着脱部と、
支持フレームに設けられ、搬送部から搬送される用紙に対して下側に案内レールを取り付けるための下側着脱部と、を備えており、
案内レールを上側着脱部に取り付けるとき、用紙の上面に印刷された情報部を検出装置で検出でき、
案内レールを下側着脱部に取り付けるとき、用紙の下面に印刷された情報部を検出装置で検出できる。
【0011】
好ましくは、
検出装置から照射される照射光を反射するための反射アームを備え、
反射アームは、上側着脱部及び下側着脱部に対して着脱可能になっており、支持フレームに取り付けられるとき、案内レールに対して平行に延設される。
【0012】
好ましくは、
上側着脱部及び下側着脱部は、支持フレームから突出したピン形状に形成されており、案内レールに設けられた孔部に対して抜き差しされる。
【0013】
好ましくは、
反射アームは、検出装置の位置を認識するための目盛を有する。
【発明の効果】
【0014】
上記の通り、本発明に係る給紙装置は、外装体と、載置された複数の用紙を搬送方向に搬送するための搬送部と、用紙に印刷された情報部を検出するための少なくとも1つの検出装置を有する検出部と、を備える。検出部は、検出装置を支持するための支持フレームと、支持フレームに設けられ、検出装置の移動を案内するための案内レールと、外装体と支持フレームとに取り付けられ、搬送方向に対して直角かつ水平方向に支持フレームを移動して外装体から出し入れするための移動機構と、を備える。
【0015】
その結果、検出装置の位置を調整するときに、オペレーターは、検出装置を支持する支持フレームを外装体から引き出すことで、検出装置を案内レールに沿って容易に移動できるので、手間や作業時間を大幅に少なくできる。さらに、オペレーターは、支持フレームを外装体から引き出すことで、検出装置の位置を正確に確認でき、検出装置の不適切な配置に基づく検出ミスを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る給紙装置を示す側面図。
図2】支持フレームを収納した状態の給紙装置を示す斜視図。
図3】支持フレームを引き出した状態の給紙装置を示す斜視図。
図4】支持フレームを示す正面図。
図5A】案内レールおよび反射アームを取り外した状態の支持フレームを示す斜視図。
図5B】案内レールを下側に配置し、反射アームを上側に配置した状態の支持フレームを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る給紙装置について説明する。
【0018】
図1の通り、給紙装置は、外装体1を備える。外装体1は、給紙装置の全体又は一部を覆っており、ハウジング部材又はフレーム部材で構成される。給紙装置は、外装体1の内部に搬送部2及び検出部3を収納している。搬送部2は、図示しない印刷機又は複写機で印刷された用紙束4を載置するための載置台20を備える。載置台20には、複数の冊子分の用紙束4が載置されている。
【0019】
搬送部2は、載置台20に載置された用紙束4の最上位置にある用紙40を搬送方向11に搬送するための一対の給紙ローラー21を備える。一対の給紙ローラー21は、ベルト22が掛け渡されている。一対の給紙ローラー21が回転することで、ベルト22が回転するようになっている。ベルト22の内部は、図示しない吸引装置によって吸引されて負圧になっており、ベルト22に設けられた複数の孔部から用紙40を吸引するようになっている。その結果、ベルト22に吸引された用紙40は、ベルト22の回転によって搬送方向11に搬送される。また、用紙束4の最上位置にある用紙40を給紙ローラー21で搬送できるように、用紙束4の最上位置にある用紙40の高さが図示しないセンサーで検知され、その検知結果に基づいて載置台20が昇降して、用紙束4の最上位置にある用紙40の高さを調整するようになっている。
【0020】
搬送部2は、一対の第1排出ローラー23と、一対の第2排出ローラー24とを備える。第1及び第2排出ローラー23,24は、搬送方向11に沿って配置されている。一対の第1排出ローラー23は、上側及び下側に対向して配置され、互いに回転する。一対の第2排出ローラー24も、上側及び下側に対向して配置され、互いに回転する。給紙ローラー21によって搬送された用紙40は、先ず、一対の第1排出ローラー23に挟まれて搬送方向11に搬送され、続いて、一対の第2排出ローラー24に挟まれて搬送方向11に搬送される。第2排出ローラー24によって搬送された用紙40は、給紙装置から排出されて、後工程となる図示しない製本装置に供給される。
【0021】
給紙装置は、第1排出ローラー23と第2排出ローラー24との間に、検出部3を備える。検出部3は、第1検出装置30と、第2検出装置31とを備える。上記の通り、載置台20には、複数の冊子分の用紙束40が載置されている。従って、搬送される用紙40が一冊の先頭頁又は最終頁か否か認識して、一冊分ごとに図示しない製本装置に供給して製本する必要がある。そのため、用紙40には、一冊の先頭頁又は最終頁を認識するための情報部が印刷されており、その情報部を検出装置30,31が検出する。
【0022】
図2の通り、用紙40が一冊の先頭頁である場合、用紙40には情報部としての第1マーク41が印刷される。また、用紙40が一冊の最終頁である場合、用紙40には情報部としての第2マーク42が印刷される。第1検出装置30は、用紙40に印刷された第1マーク41を検出すると、第1排出ローラー23から搬送される用紙40が一冊の先頭頁であると認識する。また、第2検出装置31は、用紙40に印刷された第2マーク42を検出すると、第1排出ローラー23から搬送される用紙40が一冊の最終頁であると認識する。
【0023】
検出装置30,31が、第2マーク42(最終頁)を検出した後に第1マーク41(先頭頁)を検出しない場合などには、用紙40の最終頁の後に用紙40の先頭頁が連続して搬送されていないので、給紙エラーを発信して給紙装置を停止する。このように、本実施形態では、2つの検出装置30,31で用紙40の先頭頁及び最終頁を検出するので、給紙エラーの検出精度を向上できる。
【0024】
検出装置30,31は、マーク41,42に向けて照射光を照射して、反射した反射光の光量を検出することで、用紙40の先頭頁及び最終頁を認識する。従って、用紙40の上面に第1及び第2マーク41,42が印刷されている場合、第1及び第2検出装置30,31は、用紙40の上方に配置される。また、用紙40が搬送される際に、第1検出装置30は、第1マーク41が第1検出装置30の真下を通過するように配置され、第2検出装置31は、第2マーク42が第2検出装置31の真下を通過するように配置される。
【0025】
図2及び図3の通り、第1及び第2検出装置30,31は、支持フレーム32に支持されている。支持フレーム32は、上側及び下側に配置され、水平方向に平行に延設された一対の横フレーム320と、左側及び右側に配置され、垂直方向に平行に延設された一対の縦フレーム321とからなる。支持フレーム32は、一対の横フレーム320及び一対の縦フレーム321によって長方形に形成され、長方形の内側を用紙40が通過するようになっている。これによって、用紙40は、第1搬送ローラー23で搬送方向11に搬送されて、支持フレーム32の内側を通過して、第2搬送ローラー24で給紙装置から排出される。
【0026】
図2図4の通り、案内レール33は、支持フレーム32に取り付けられている。案内レール33は、一対の横フレーム320に対して平行に延設されており、搬送方向11に対して直角かつ水平方向323に延設される。検出装置30,31は、案内レール33に沿って左右方向にスライドできるように設けられる。マーク41,42は、用紙40に印刷される内容に応じて様々な位置に印刷されるので、検出装置30,31をマーク41,42の位置に合うように調整できる。
【0027】
さらに、反射アーム34が、支持フレーム32に取り付けられ、案内レール33の下側に配置されている。反射アーム34は、案内レール33に平行に延設される。また、反射アーム34の上面は、検出装置30,31から照射される照射光を反射するように配置される。また、反射アーム34は、正面に検出装置30,31の位置を確認するための目盛が設けられている。検出装置30,31の位置を調整する際に、反射アーム34に設けられた目盛を使って、検出装置30,31の真下に用紙40のマーク41,42が通過するように配置する。
【0028】
検出部3は、搬送方向11に対して直角かつ水平方向323に支持フレーム32を移動するための移動機構35を備える。支持フレーム32は、移動機構35によって外装体1から出し入れすることができる。本実施形態では、外装体1はハウジング部材からなり、支持フレーム32は、外装体1の側面に設けられた開口部12を通って外装体1を出入りする(図2及び図3参照)。
【0029】
移動機構35は、上側及び下側に配置され、搬送方向11に対して直角かつ水平方向323に伸縮可能な一対の伸縮アームで構成されている。一対の伸縮アーム35は、支持フレーム32の横フレーム320に取り付けられた第1固定レール351と、外装体1に取り付けられた第2固定レール352と、第1及び第2固定レール351,352の間に設けられたスライダー350とを備える。スライダー350は、第1及び第2固定レール351,352に沿ってスライドするようになっている。従って、伸縮アーム35は、第1レール351、スライダー350及び第2レール352が重なることで縮められ、スライダー350が第1及び第2レール351,352に沿ってスライドすることで伸ばされる。
【0030】
伸縮アーム35を縮めて、支持フレーム32を外装体1の内側に収納することで、検出装置30,31が用紙40のマーク41,42を検出できる。さらに、伸縮アーム35を伸ばして、支持フレーム32を外装体1の外側に引き出すことで、オペレーターは外装体1の外側で検出装置30,31の位置を調整できる。従って、用紙40に印刷されたマーク41,42の位置が変更された場合、オペレーターは、支持フレーム32を外装体1の外側に引き出して、外装体1の外側で検出装置30,31の位置を確認しながら案内レール33に沿って移動できる。オペレーターは、外装体1の外側で作業できるので、検出装置30,31の位置を容易に調整できると共に、検出装置30,31の位置を正確に確認できる。また、支持フレーム32を外装体1から出し入れしやすいように、支持フレーム32にはハンドル322が設けられている。
【0031】
図5の通り、支持フレーム32は、案内レール33を支持フレーム32に対して着脱するための着脱部36,37を備えている。着脱部36,37は、上側に配置された一対の上側着脱部36と、下側に配置された一対の下側着脱部37とを含む。上側着脱部36及び下側着脱部37は、支持フレーム32の縦フレーム321に上下方向に所定間隔を置いて設けられ、正面側に突出するピン形状に形成されている。また、案内レール33は、両端側に着脱部材36,37を挿通できる一対の孔部330を備え、反射アーム34も、両端側に着脱部材36,37を挿通できる一対の孔部340を備える。その結果、孔部330,340を上側及び下側着脱部36,37に対して抜き差しでき、案内レール33及び反射アーム34を支持フレーム32に対して簡単に着脱できる。
【0032】
用紙40に印刷されるマーク41,42は、用紙40の印刷内容に応じて、用紙40の下面に印刷される場合がある。その場合、上側に配置された案内レール33と下側に配置された反射アーム34とを支持フレーム32から取り外す(図5(A)参照)。そして、案内レール33を下側に配置し、検出装置30,31の照射光が上側に照射されるように、案内レール33の上下をひっくり返して、案内レール33を支持フレーム32に取り付ける(図5(B)参照)。さらに、反射アーム34を上側に配置して、支持フレーム32に取り付ける(図5(B)参照)。この作業の際、オペレーターは、支持フレーム32を外装体1から引き出すことで、案内レール33及び反射アーム34の配置を容易に変更できる。
【0033】
なお、上記実施形態では、移動機構35は、第1及び第2固定レール351,352とスライダー350とを備えた伸縮アームからなるが、支持フレーム32を外装体1から引き出すことができる他の機構でもよい。例えば、移動機構35は、支持フレーム32に取り付けられた第1固定レール351と、外装体1に取り付けられた第2固定レール352とからなり、第1固定レール351と第2固定レール352とが互いにスライド可能に係合するものでもよい。
【0034】
また、上記実施形態では、検出装置30,31は、用紙40に印刷されたマーク41,42に対して照射光を照射して、その反射光を検出するタイプであるが、用紙40の情報部を検出できる他のタイプでもよい。例えば、用紙40の先頭頁及び最終頁を識別するための情報部がバーコードの場合、検出装置30,31はバーコードリーダーからなる。また、用紙40に印刷された内容に基づいて用紙40の先頭頁及び最終頁を識別する場合、検出装置30,31はCCDカメラなどからなり、取得した画像データと記憶データとを比較して識別する。なお、用紙40の先頭頁及び最終頁の一方のみを検出する場合、マークなどの情報部及びその情報部を検出する検出装置は1つである。
【0035】
また、上記実施形態では、着脱部36,37は、ピン形状の着脱部材36,37と孔部330,340とからなるが、案内レール33及び反射アーム34を支持フレーム32に対して簡単に着脱できる他の機構でもよい。例えば、弾力性の有する板を使って案内レール33及び反射アーム34を支持フレーム32に対して着脱可能に係止してもよい。また、ベルベット式ファスナーやボルト部材などを用いて着脱してもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 外装体
2 搬送部
3 検出部
11 搬送方向
30,31 検出装置
32 支持フレーム
320 横フレーム
321 縦フレーム
33 案内レール
34 反射アーム
35 移動機構(伸縮アーム)
36 上側着脱部
37 下側着脱部
40 用紙
41,42 マーク(情報部)
330 案内レールの孔部
340 反射アームの孔部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B