特許第5761869号(P5761869)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5761869
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】プラスチックの表面を有する外科器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/072 20060101AFI20150723BHJP
   A61B 17/32 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   A61B17/10 310
   A61B17/32 330
【請求項の数】6
【外国語出願】
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2013-65688(P2013-65688)
(22)【出願日】2013年3月27日
(62)【分割の表示】特願2008-222888(P2008-222888)の分割
【原出願日】2008年8月29日
(65)【公開番号】特開2013-128791(P2013-128791A)
(43)【公開日】2013年7月4日
【審査請求日】2013年3月27日
(31)【優先権主張番号】60/967,190
(32)【優先日】2007年8月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/198,948
(32)【優先日】2008年8月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507362281
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ポール エー. シリカ
【審査官】 石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−369820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/072
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科器具であって、前記外科器具は、
ハンドル部分と、
前記ハンドル部分から遠位方向に延在している本体部分と、
前記本体部分の遠位端に支持されているツールアセンブリであって、前記ツールアセンブリは、第1の顎部材と第2の顎部材とを含み、前記ツールアセンブリは、垂直なビーム部分によって相互接続された上側フランジ部分と下側フランジ部分とを有する閉鎖部材をさらに含み、前記閉鎖部材は、前記第1の顎部材と前記第2の顎部材とに係合するように構成されており、前記閉鎖部材は、低い摩擦係数を有する材料から形成された挿入物をさらに含み、前記下側フランジ部分は、面取りした面または丸みを付けられた縁を有する遠位縁を有し、前記面取りした面または丸みを付けられた縁は、前記挿入物から間隔があけられている、ツールアセンブリと
を備え
前記上側フランジ部分および前記下側フランジ部分のそれぞれは、穴を含み、前記挿入物は、前記上側フランジ部分および前記下側フランジ部分のそれぞれに形成された前記穴の中に配置されており、
前記閉鎖部材は、可撓性の駆動アセンブリの遠位端に固定されている、外科器具。
【請求項2】
前記上側フランジ部分および前記下側フランジ部分のうちの少なくとも一方は、その内側面に画定されたリセスを含み、前記リセスは、前記穴と連絡し、前記挿入物は、前記リセスの中に配置されている、請求項1に記載の外科器具。
【請求項3】
前記挿入物は、射出成型可能な材料から形成されている、請求項に記載の外科器具。
【請求項4】
前記挿入物を含む材料は、プラスチックである、請求項に記載の外科器具。
【請求項5】
前記挿入物は、前記上側フランジ部分および前記下側フランジ部分のうちの少なくとも一方の内側面の実質的に全長に沿って延在している、請求項に記載の外科器具。
【請求項6】
前記閉鎖部材の前記垂直なビーム部分は、前記可撓性の駆動アセンブリの前記遠位端を受け取るように寸法を合わされた少なくとも1つの切り欠きを含む、請求項に記載の外科器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、2007年8月31日出願の米国仮特許出願第60/967,190号の利益を主張するものであり、該出願の全てが、本明細書においてそのまま参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、外科器具と使い捨て装填ユニットとに関し、該使い捨て装填ユニットは、その上にプラスチックの表面を含む。さらに詳細には、本開示は、閉鎖装置とツールアセンブリの接触面とのうちの少なくとも1つにプラスチックの表面を含む外科器具に関する。
【背景技術】
【0003】
最初に、組織が、対向する顎構造の間に掴握されたり、クランピングされたりし、次に、外科ファスナによって接合される外科デバイスが、当該分野において周知である。一部の器具において、ナイフが提供されることにより、ファスナによって接合されている組織を切断する。ファスナは、一般的には、外科ステープルの形式であるが、2部分のポリマーファスナもまた利用され得る。
【0004】
この目的のための器具は、2つの細長い部材を含み得、該2つの細長い部材は、組織を捕らえたり、クランピングしたりするためにそれぞれ使用される。一般的に、部材のうちの一方が、ステープルカートリッジを担持し、該ステープルカートリッジは、少なくとも2つの横方向の列に配置された複数のステープルを収容するが、他方の部材は、アンビルを有し、該アンビルは、ステープルがステープルカートリッジから駆動されるとステープルの脚を形成する表面を画定する。一部の器具において、2つの細長い部材、すなわちツールアセンブリの閉鎖は、可動ハンドルの作動によって影響され、該可動ハンドルは、その上に閉鎖装置を有する駆動ビームを動かし、ツールアセンブリの接触面と接触させ、次に、ツールアセンブリの部材を近づける。大きな摩擦力が、閉鎖装置とツールアセンブリの接触面との間に存在し得、したがって、可動ハンドルに加えられる比較的多くの量の力を必要とする可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に従って、低い摩擦係数を有する挿入具を外科器具の閉鎖部材に提供する方法が開示され、該方法は、フランジ部分と、フランジ部分に接続された垂直ビーム部分とを有する閉鎖部材を提供するステップと、フランジ部分を貫通した穴を提供するステップと、フランジ部分の穴を通って低い摩擦係数を有する成形可能材料を適切に形成することにより、その材料を用いてフランジ部分の内側面の少なくとも一部分を覆うステップとを含む。一実施形態において、成形可能材料はプラスチックである。
【0006】
一実施形態において、フランジ部分は、上側フランジ部分と下側フランジ部分とを含み、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分とは、垂直ビーム部分によって相互接続されている。
【0007】
一実施形態において、穴を提供するステップは、上側フランジ部分と下側フランジ部分との両方を貫通した穴を提供するステップを含み、成形可能材料を注入するステップは、上側フランジ部分と下側フランジ部分とにおける穴のうちのいずれかを通って成形可能材料を注入するステップを含む。
【0008】
一実施形態において、上側フランジ部分と下側フランジ部分のそれぞれの内側面は、少なくとも1つのリセスを画定し、成形可能材料が、穴を通ってリセスに注入される。
【0009】
したがって、本発明は以下の項目を提供する。
【0010】
(項目1)
外科器具であって、
ハンドル部分と、
該ハンドル部分から遠位方向に延在している本体部分と、
該本体部分の遠位端に支持されているツールアセンブリであって、該ツールアセンブリは、カートリッジアセンブリと、該カートリッジアセンブリに隣接して支持されているアンビルアセンブリとを含み、該アンビルアセンブリは、開位置から閉位置まで該カートリッジアセンブリに対して動くことができ、該ツールアセンブリは、さらに、垂直なビーム部分によって相互接続された上側フランジ部分と下側フランジ部分とを有する閉鎖部材を含み、該閉鎖部材は、該ツールアセンブリに対して動くことができるので、該閉鎖部材に隣接する所望の組織の隙間を維持し、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分とのうちの少なくとも一方が、外側面と、内側面と、穴とを含み、該穴は、該外側面と該内側面との間で延在しており、低い摩擦係数を有する材料が、該穴の中に配置され、かつ、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分とのうちの少なくとも1つの該内側面の少なくとも一部分に配置されている、ツールアセンブリと
を備えている、外科器具。
【0011】
(項目2)
上記上側フランジ部分と上記下側フランジ部分のうちの上記少なくとも一方は、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分との両方を含む、項目1に記載の外科器具。
【0012】
(項目3)
上記上側フランジ部分と上記下側フランジ部分のうちの上記少なくとも一方の上記内側面が、リセスを画定し、該リセスは、上記穴と連絡し、上記低い摩擦係数を有する材料は、該リセスの中に配置される、項目1に記載の外科器具。
【0013】
(項目4)
上記低い摩擦係数を有する材料は、射出成形可能な材料である、項目3に記載の外科器具。
【0014】
(項目5)
上記材料は、プラスチックである、項目4に記載の外科器具。
【0015】
(項目6)
上記低い摩擦係数を有する材料は、上記外側フランジ部分と上記下側フランジ部分のうちの上記少なくとも一方の上記内側面の実質的に全長に沿って延在している、項目3に記載の外科器具。
【0016】
(項目7)
上記閉鎖部材は、可撓性の駆動アセンブリの遠位端に固定される、項目1に記載の外科器具。
【0017】
(項目8)
上記閉鎖部材の上記垂直なビーム部分は、上記可撓性の駆動アセンブリの上記遠位端を受け取るように寸法を合わされた少なくとも1つの切り欠きを含む、項目7に記載の外科器具。
【0018】
(項目9)
上記少なくとも1つの切り欠きは、上記垂直なビーム部分の一方の側における第1の切り欠きと、該垂直なビーム部分の他方の側における第2の切り欠きとを含む、項目8に記載の外科器具。
【0019】
(項目10)
外科器具のための閉鎖部材を製造する方法であって、該方法は、以下のステップを包含し、該以下のステップは、
上側フランジ部分と、下側フランジ部分と、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分とを相互接続する垂直なビーム部分とを含む閉鎖部材を提供するステップであって、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分とは、内側面と外側面とを有する、ステップと、
該上側フランジ部分と該下側フランジ部分とのうちの少なくとも一方を貫通して穴を開けるステップであって、該穴は、該上側フランジ部分および該下側フランジ部分うちの少なくとも一方の該外側面から該内側面に延在している、ステップと、
射出成形プロセスを使用して、低い摩擦係数を有する材料を該穴を通って射出することにより、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分とのうちの少なくとも一方の該内側面の少なくとも一部分を覆うステップと
を包含する、方法。
【0020】
(項目11)
上記外側フランジ部分と上記下側フランジ部分のうちの上記少なくとも一方は、該上側フランジ部分と該下側フランジ部分との両方を含む、項目10に記載の方法。
【0021】
(項目12)
上記材料を射出するステップは、上記上側フランジ部分と上記下側フランジ部分のうちの上記少なくとも一方の実質的に上記内側面全体を覆うことを含む、項目10に記載の方法。
【0022】
(項目13)
上記低い摩擦係数を有する材料は、プラスチック材料である、項目10に記載の方法。
【0023】
(項目14)
上記閉鎖部材を提供するステップは、上記上側フランジ部分と上記下側フランジ部分とのうちの少なくとも一方の上記内側面にリセスを提供することを含む、項目10に記載の方法。
【0024】
(項目15)
上記射出するステップは、材料を上記リセスの中に射出することを含む、項目14に記載の方法。
【0025】
(項目16)
材料を上記リセスの中に射出する上記ステップは、材料が上記内側面から内側方向に延在するように、該材料を該リセスの中に射出することを含む、項目15に記載の方法。
【0026】
(項目17)
上記射出ステップの後に、上記材料を機械加工するステップをさらに含む、項目16に記載の方法。
本開示の外科器具の様々な実施形態が、本明細書において図面を参照して開示される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、アーティキュレートするツールアセンブリを有する本開示の外科器具の一実施形態の遠位端からの側面斜視図である。
図1A図1Aは、ツールアセンブリを含む、図1に示された外科器具の使い捨て装填ユニット(DLU)の近位端からの側面斜視図である。
図2図2は、部品が分解された、図1に示された外科器具のDLUの据え付けアセンブリの遠位端とツールアセンブリとの側面斜視図である。
図3図3は、部品が分解された、図1Aに示されたDLUの据え付けアセンブリと近位本体部分との側面斜視図である。
図3A図3Aは、図1に示された外科器具の結合部材の側面斜視図である。
図3B図3Bは、図1に示された外科器具のDLUの据え付けアセンブリの上側据え付け部分の側面斜視図である。
図3C図3Cは、図1に示された外科器具のDLUの据え付けアセンブリの下側据え付け部分の側面斜視図である。
図3D図3Dは、ツールアセンブリがアーティキュレートされてない位置にある外科器具のDLUの近位本体部分と据え付けアセンブリとツールアセンブリとの上からの側面斜視図である。
図3E図3Eは、ツールアセンブリがアーティキュレートされた位置にある、図3Dに示された近位本体部分と据え付けアセンブリとツールアセンブリとの上からの側面斜視図である。
図3F図3Fは、ツールアセンブリがアーティキュレートされない位置にある外科器具のDLUの近位本体部分と据え付けアセンブリとツールアセンブリとの下からの側面斜視図である。
図3G図3Gは、ツールアセンブリがアーティキュレートされた位置にある、図3Fに示された近位本体部分と据え付けアセンブリとツールアセンブリとの下からの側面斜視図である。
図4図4は、図1Aに示されたDLUのツールアセンブリの横断面図である。
図5図5は、図3に示された係止機構の近位本体部分の係止部材アクチュエータの上面斜視図である。
図6図6は、図3に示された係止機構の係止部材の底面斜視図である。
図7図7は、係止機構が係止された位置にある、図1Aに示されたDLUの近位本体部分の近位端の上面図である。
図8図8は、図7の切断線8−8に沿って取られた断面図である。
図9図9は、係止機構が係止されていない位置にある、図1Aに示されたDLUの近位本体部分の近位端の上面図である。
図10図10は、図9の切断線10−10に沿って取られた断面図である。
図11図11は、外科器具に対するDLUの取り付けの前の、図1に示されたDLUと外科器具との側面斜視図である。
図12図12は、外科器具の遠位端に対する取り付けの前の、図11に示されたDLUの近位端と外科器具の遠位端との上面図である。
図13図13は、DLUが外科器具の遠位端の中に直線的に前進させられたときの、図11に示されたDLUの近位端の上面図である。
図14図14は、DLUが直線的に前進させられたあとであるが、DLUを外科器具に係止する前の、図12に示されたDLUの近位端と外科器具の遠位端との上面図である。
図15図15は、DLUが直線的に前進させられ、かつ、外科器具に回転可能に係止された後の、図13に示されたDLUの近位端と外科器具の遠位端との上面図である。
図16図16は、本開示の実施形態に従った外科器具を用いた使用のための係止アセンブリの斜視図である。
図17図17は、図16の係止アセンブリの様々なコンポーネントの斜視図である。
図18図18は、アーティキュレートされてない位置におけるアーティキュレートするツールアセンブリを伴って例示された図16および図17の係止アセンブリの一部分の拡大斜視図である。
図19図19は、リンクを含む、図16図18の係止アセンブリの一部分の拡大斜視図である。
図20図20は、アーティキュレートされた位置におけるアーティキュレートするツールアセンブリを伴って例示された図16図19の係止アセンブリ一部分の拡大斜視図である。
図21図21は、本開示の実施形態に従った外科器具を用いた使用のための別の係止アセンブリの拡大斜視図である。
図22図22は、図21の係止アセンブリの拡大底面斜視図である。
図23図23は、本開示の実施形態に従った複数の層と閉鎖装置とを有する駆動ビームの斜視図である。
図24図24は、部品が分解された、図23の駆動ビームと閉鎖装置との斜視図である。
図25図25は、図23図24との駆動ビームの一部分と閉鎖装置との断面図である。
図26図26は、本開示の実施形態に従った駆動ビームと閉鎖装置との断面図である。
図27図27は、図26の駆動ビームと閉鎖装置との断面図である。
図27a図27aは、本開示の実施形態に従った閉鎖部材の斜視図である。
図27b図27bは、図27aの切断線27b−27bに沿って取られた、図27aに示された閉鎖部材の断面図である。
図27c図27cは、挿入物の取り付け前の、図27aに示された閉鎖部材の斜視図である。
図27d図27dは、図27cの切断線27d−27dに沿って取られた閉鎖部材の断面図である。
図28図28は、本開示の実施形態に従ったツールアセンブリの斜視図である。
図29図29は、図28のツールアセンブリの組み立て図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の外科器具とDLUとの実施形態が、ここで、図面を参照して詳細に記述され、図面においては、同様な参照番号は、いくつかの図面のそれぞれにおいて同一な要素または対応する要素を示す。
【0029】
図1を参照すると、外科器具500は、ハンドル部分510と、本体部分512と、使い捨て装填ユニット(「DLU」)16とを含む。ハンドル部分510は、静止部分514と、可動ハンドルまたはトリガ516とを含む。可動ハンドル516は、本体部分512の遠位端から突出している制御ロッド520を前進させるために、静止部分514に対して動かすことができる。ハンドル部分510と本体部分512とは、米国特許第6,330,965号に開示されたように構築され得、該米国特許第6,330,965号は、このように、本明細書においてその全体が参考として援用される。あるいは、他の外科器具が、DLU16と共に使用されることにより、内視鏡的外科処置を行い得る。
【0030】
簡潔に、図1および図1Aを参照すると、DLU16は、ツールアセンブリ17と、近位本体部分200と、据え付けアセンブリ202とを含む。本体部分200は、近位端を含み、該近位端は、以下で詳細に記述されるように外科器具500の遠位端を解放可能に係合するように適合されている(図11)。据え付けアセンブリ202は、本体200の遠位端に旋回するように固定され、ツールアセンブリ17の近位端にしっかりと固定されている。本体部分200の長手方向軸に対して垂直な軸の周りでの据え付けアセンブリ202の旋回運動が、ツールアセンブリ17の長手方向軸が本体部分200の長手方向軸と一列に並べられるアーティキュレートされない位置と、ツールアセンブリ17の長手方向軸が本体部分200の長手方向軸に対して角度を付けて配置されるアーティキュレートされた位置との間のツールアセンブリ17のアーティキュレーションに影響を与える。
【0031】
図2図4を参照すると、ツールアセンブリ17は、カートリッジアセンブリ18とアンビルアセンブリ20とを含む。アンビルアセンブリ20は、複数のステープル変形陥没部30(図4)を有するアンビル部分28と、アンビル部分28の上面に固定されたカバープレート32とを含む。カバープレート32とアンビル部分28とは、その間にキャビティ34(図4)を画定し、該キャビティ34は、駆動アセンブリ212(図3)の遠位端を受け取るように寸法を合わされている。カバープレート32が、駆動アセンブリ212の遠位端を包み込むことにより、DLU16の作動中の組織の挟まりを防止する。長手方向スロット38が、アンビル部分28を通って延在することにより、駆動アセンブリ212の保持フランジ40の通行を容易にする。アンビル部分28に形成されたカム作用面42が配置されることにより、駆動アセンブリ212の保持フランジ40において支持される一対のカム作用部材40aを係合して、アンビルアセンブリとカートリッジアセンブリとの接近をもたらす。一対の旋回軸部材44が形成されている。一対の安定部材50が、担体48に形成されたそれぞれの肩52を係合することにより、カム作用面42が旋回軸部材44の周りで旋回させられたときに、アンビル部分28がステープルカートリッジ54に対して軸方向に滑動することを防止する。
【0032】
カートリッジアセンブリ18は、担体48を含み、該担体48は、細長い支持チャネル56を画定し、該細長い支持チャネル56は、ステープルカートリッジ54を受け取るように寸法を合わされ、かつ、構成されている。カートリッジ54に沿って形成された対応するタブ58と、細長い支持チャネル56に沿って形成された対応するスロット60とは、それぞれ、支持チャネル56内の一定の位置にステープルカートリッジ54を保持するように機能する。ステープルカートリッジ54に形成された一対の支持ストラット62が担体48の側壁に載るように配置されることにより、支持チャネル56の中でステープルカートリッジ54をさらに安定させる。担体48は、アンビル部分28の旋回軸部材44を受け取り、かつ、アンビル部分28が、間隔を空けられた位置と近づけられた位置との間で動くことを可能にするスロット46を有する。
【0033】
ステープルカートリッジ54は、複数のステープルまたはファスナ66とプッシャ68とを受け取る保持スロット64(図2)を含む。複数の横方向に間隔を空けて離された長手方向スロット70がステープルカートリッジ54を通って延在することにより、作動スレッド74の直立カムウェッジ72(図2)を収容する。中央の長手方向スロット76は、実質的にステープルカートリッジ54の長さに沿って延在することにより、ナイフブレード78(図4)の通行を容易にする。外科ステープラ10の動作中、駆動アセンブリ212は、作動スレッド74に接し、ステープルカートリッジ54の長手方向スロット70を通って作動スレッド74を押すことにより、カムウェッジ72を前進させ、結果として生じるプッシャ68との接触をもたらす。プッシャ68は、ファスナ保持スロット64の中でカムウェッジ72に沿って垂直に移動し、そして、ファスナ66を保持スロット64からアンビルアセンブリ20のステープル変形キャビティ30(図4)の中に強制する。
【0034】
図3を参照すると、据え付けアセンブリ235は、上側据え付け部分236と、下側据え付け部分238とを含む。中央に配置された旋回軸部材284は、上側据え付け部分236から、第1の結合部材246に形成されたそれぞれの開口部246aを通って延在している。下側据え付け部分238は、旋回軸部材284を受け取るボア239を含む(図3Fを参照)。旋回軸部材284は、ボア239と、第2の結合部材247の開口部247aとを通って延在している。結合部材246および結合部材247のそれぞれが、連結近位部分246bおよび連結近位部分247bを含み、該連結近位部分246bおよび該連結近位部分247bは、内側筐体の遠位端に形成された溝290内に受け取られるように構成されており、該内側筐体は、上側筐体半分250と下側筐体半分252とから形成されている。結合部材246および結合部材247は、互いに対して長手方向に固定された位置で据え付けアセンブリ235と、上側筐体半分250と、下側筐体半分252とを保持し、同時に、互いに対して据え付けアセンブリ235の旋回運動を可能にしている。
【0035】
図3A図3Cを参照すると、各結合部材246および結合部材247は、片もちばねアーム246cを含み、該片もちばねアーム246cは、据え付けアセンブリ235を係合するように配置された遠位端246dを有する。さらに詳細には、上側据え付け部分236は、上面236aを含み、該上面236aは、それぞれの結合部材246のばねアーム246cの遠位端246dを受け取るように寸法を合わせられたリセス236bを含む。下側据え付け部分238は、一対の隆起面238bを有する底面238aを含み、該一対の隆起面238bは、リセス238cを画定し、該リセス238cは、それぞれの結合部材247のばねアーム247cを受け取るように寸法を合わせられている。あるいは、少なくとも1つのリセスが、ツールアセンブリ17の近位端に形成され得る。
【0036】
図3D図3Gに例示されているように、結合部材246および結合部材247のばねアーム246cおよびばねアーム247cの遠位端が、上側据え付け部分236および下側据え付け部分238のリセス236bおよび238cにそれぞれ配置されるときには、ばねアーム246cおよびばねアーム247cは、アーティキュレートされない位置で据え付けアセンブリ235を保持する。リセス236bおよびリセス238cからばねアーム246cを偏向させるために充分な所定の力が加えられることにより、据え付けアセンブリ235とツールアセンブリ17とのアーティキュレーションをもたらすまで、ばねアーム246cおよびばねアーム247cは、アーティキュレートされない位置で据え付けアセンブリ235を保持する。所定の力が据え付けアセンブリ235とツールアセンブリ17とに加えられたときには、ばねアーム246cおよびばねアーム247cは、図3Eおよび図3Gに示されているように、リセス236bおよびリセス238cから外方向に跳ねたり、偏向したりすることにより、DLU16の近位本体部分200の遠位端に対する据え付けアセンブリ235(したがって、ツールアセンブリ17)の旋回運動を可能にする。
【0037】
上で考察されたように、所定の力が据え付けアセンブリ235に加えられることにより、据え付けアセンブリ235のリセス236bおよびリセス238cからばねアーム246cおよびばねアーム247cを脱着するまで、ばねアーム246cと、リセス236bおよびリセス238cとは、アーティキュレートされない位置でツールアセンブリ17を保持する。ばねアーム/リセスは、ステープラ、グラスパ(図3Hを参照)、電動シーリングデバイス、例えば、RFシーリングデバイスなどを含む任意のアーティキュレートする外科デバイスに組み込まれ得ることが考えられる。さらに、2つのばねアーム/リセスが示されているが、単一のばねアームが提供され得る。さらに、アーティキュレートするツールアセンブリは、DLUの一部を形成する必要はないが、どちらかというと、外科器具の遠位端に直接的に支持され得る。例えば、据え付けアセンブリは、取り外し可能にまたは取り外しできないように、ツールアセンブリに固定され得、そして、外科器具の遠位端に直接的に固定され得る。
【0038】
上側筐体半分250と下側筐体半分252とは、本体部分200の外側スリーブ251(図3)の中に含まれる。本体部分200は、上側筐体半分250に形成されたボスまたは突出部250aを受け取るように寸法を合わされた切り欠き251aを含む。切り欠き251a内の突出部250aは、本体部分200の外側スリーブ251の中での上側筐体半分250および下側筐体半分252の軸方向の運動および回転運動を防止する。一実施形態において、ボス250aは、横方向の寸法よりも大きい軸方向の寸法を有する実質的に長方形の構成を有する。より大きい軸方向の寸法が、スリーブ251の中での上側筐体半分250および下側筐体半分252の回転を防止するように表面積の増加を提供する。ボス250aの近位部分250bは、傾斜を付けられている。傾斜を付けられた近位部分250bは、上側筐体半分250と下側筐体半分252とがスリーブ251の中に配置されたときに、スリーブ251がボス250aの上を滑動させられることを可能にする。ボス250aは、他の構成、例えば、円形、方形、三角形などを取り得、それでもやはり、意図した作用を達成し得ることが考えられる。さらに、ボス250aは、上側筐体半分250に沿ってどこにでも再配置され得、または、代替的に、下側筐体半分252に配置されたり、各筐体半分250および筐体半分252に部分的に配置されたりし得る。
【0039】
上側筐体半分250の近位端または挿入先端193は、差込ピン型の方式で外科器具の遠位端を解放可能に係合するための係合突起254(図1Aおよび図7を参照)を含む。筐体半分250および筐体半分252は、チャネル400を画定し、該チャネル400は、その中に軸駆動アセンブリ212を滑動可能に受け取る。アーティキュレーションリンク256は、上側筐体半分250と下側筐体半分252との間で形成されたスロット402の中に滑動可能に配置されるように寸法を合わされている。一対のHブロックアセンブリ255が、筐体部分200の遠位端に隣接し、かつ、軸駆動アセンブリ212の遠位端に隣接して配置されることにより、外科ステープリング装置10のアーティキュレーションおよび発射の間、駆動アセンブリ212の外方向への曲がりおよび膨れを防止する。各Hブロック255は、可撓性本体255aを含み、該可撓性本体255aは、本体部分200にしっかりと固定された近位端と、据え付けアセンブリ235にしっかりと固定された遠位端とを含む(図3)。
【0040】
保持部材288は、軸駆動アセンブリ212の係合部270において支持されている。保持部材288は、一対のフィンガ288aを含み、該一対のフィンガ288aは、下側筐体半分252に形成されたスロットまたはリセス252aの中に解放可能に配置されている。動作において、SULU16が、外科器具に取り付けられ、軸駆動アセンブリ212が、外科器具500の作動部材516(図11)に所定の力を加えることによって作動させられたときに、軸駆動アセンブリ212が遠位方向に前進させられることにより、駆動アセンブリ212と保持部材288とを遠位方向に動かす。保持部材288が遠位方向に前進させられると、フィンガ288aがリセス253aから強制されることにより、外科器具が作動されているという可聴の示度および触覚の示度を提供する。保持部材288は、所定の軸方向の力が軸駆動アセンブリ212に加えられるまで、DLU16の中の一定の位置で軸駆動アセンブリ212を維持することによって、例えば、輸送中に、DLU16の偶発的な部分的作動を防止するように設計されている。
【0041】
軸駆動アセンブリ212は、遠位作用ヘッド268と近位係合部270とを含む細長い駆動ビーム266を含む。一実施形態において、駆動ビーム266は、材料の複数の積み重ねられたシートから構成される。係合部270は、一対の弾力的な係合フィンガ270aおよび弾力的な係合フィンガ270bを含み、該一対の弾力的な係合フィンガ270aおよび弾力的な係合フィンガ270bは、駆動部材272に形成された一対の対応する保持スロットを据え付けるように係合する。駆動部材272は、DLU16の近位端が外科器具500の本体部分512と係合されたときに、外科器具の制御ロッド520(図11)の遠位端を受け取るように構成された近位ポートホール274を含む。
【0042】
また、図5図10を参照すると、DLU16は、さらに、係止部材300と係止部材アクチュエータ302とを含む係止機構を含む。係止部材300(図6)は、DLU16の本体部分200の上側筐体半分250の近位部分に形成された長手方向スロットまたは軸方向スロット310(図7)の中で回転可能に支持されている。係止部材300は、係止部材300が発射前の位置に駆動アセンブリ212を維持する第1の位置(図7および図8)から、駆動アセンブリ212が軸方向に自由に動く第2の位置(図9および図10)まで動くことができる。
【0043】
図6に例示されているように、係止部材300は、半円筒本体312を含み、該半円筒本体312は、本体部分200の上側筐体半分250に形成された横断スロット310の中に滑動可能に配置されている。本体312は、半径方向内側に延在しているカム部材314と、半径方向内側に延在しているフィンガ316とを含む。フィンガ316は、駆動アセンブリ212に形成されたノッチまたはスロット270c(図3)の中に滑動可能に受け取られるように寸法を合わされている。駆動アセンブリ212のノッチ270cにおけるフィンガ316の係合が、駆動アセンブリ212が本体部分200の中で直線的に動くことを防止し、したがって、DLU16の作動を防止する。
【0044】
図3図5および図7を参照すると、係止部材アクチュエータ302がDLU16の本体部分200の上側筐体半分250に形成された軸方向スロット320(図7)の中に滑動可能に配置されている。アクチュエータ302は、近位迫台部材322と、遠位ばねガイド324と、中央カムスロット326とを含む。軸方向スロット320は、横断スロット310と交差するので、係止部材300のカム部材314が、係止部材アクチュエータ302のカムスロット326の中に滑動可能に配置される。付勢部材またはばね328(図7)が、アクチュエータ302の遠位面330と軸方向スロット320の遠位端を画定する壁332(図7)との間のばねガイド324のまわりに配置されている。ばね328は、軸方向スロット320の中で、アクチュエータ302の引っ込められた位置までアクチュエータ302を強制する。アクチュエータ302の引っ込められた位置において、迫台部材322が、近位本体部分200の挿入先端193に隣接するDLU16の近位端に配置され、かつ、近位本体部分200の挿入先端193に隣接するDLU16の近位端の半径方向外側に延在し、そして、カムスロット326が、カム部材の位置を定めるように配置されるので、係止部材300のフィンガ316が、駆動アセンブリ212のノッチ270cの中に配置される。
【0045】
図11図15は、DLU16を外科器具500に取り付ける前および取り付けている間のDLU16と外科器具500とを例示する。外科器具500へのDLU16の取り付けの前に、ばね328は、アクチュエータ302の引っ込められた位置までアクチュエータ302を強制することにより、上で考察されたように係止部材300の係止された位置まで係止部材300を動かす。DLU16の挿入先端193が、外科器具500の本体部分512(図13)の開放端522(図11)の中に直線的に挿入されたときには、突起254が、本体部分512の開放端522に形成されたスロット(図示せず)を通って直線的に動く。突起254がスロットを通過すると、突起254から角度を付けて偏向されている迫台部材322の近位端322aが、突起254を受け取るスロットを画定する壁276cと接する。DLU16が本体部分512の中にさらに動かされると、係止部材アクチュエータ302が、図14において矢印「T」によって示された方向に、アクチュエータ302の引っ込められた位置からアクチュエータ302の前進させられた位置まで動かされる。アクチュエータ302が、アクチュエータ302の前進させられた位置まで動かされると、係止部材300が、図14において矢印「U」によって示された方向に、駆動アセンブリ212と係合された、係止部材300の係止された位置(図8)から、係止部材300の係止されていない位置(図10)までカム作用で動かされることにより、ノッチ270cからフィンガ316を動かす。係止部材300と係止部材アクチュエータ302とを含む係止機構は、例えば、外科器具500へのDLU16の装填中、DLU16の駆動部材の偶発的なまたは不注意による前進または操作を防止する。
【0046】
DLU16が、本体部分200の近位面530が本体部分512の内側面276cと接する位置まで器具500に対して直線的に動かされたとき(図15)には、DLU16は、差込ピン型の作用で本体部分512に対して回転され得ることにより、本体部分512の開口部536の中に突起254を配置して、本体部分512にDLU16を係止する。差込ピン継手に加えて他の結合のタイプが、DLU16を器具500に接続するために使用され得、例えば、ばね戻り止めまたはスナップ嵌合継手、摩擦嵌合継手、連結部材、ねじ継手などが使用され得ることが考えられる。
【0047】
図16図20に例示された本開示の実施形態において、係止アセンブリ600が、外科器具500および使い捨て装填ユニット16(例えば、図1を参照)と共に使用するために例示されている。例示された実施形態において、係止アセンブリ600は、筐体602と、プッシャ604と、ロッド606と、滑動部608と、少なくとも1つのばね610と、カムフィンガ612と、スロット616を有する旋回軸プレート614と、リンク618とを含む。係止アセンブリ600は、概して、ツールアセンブリ17(例えば、図1を参照)が外科器具500の発射の間にツールアセンブリ17の位置を維持することを助ける。
【0048】
図16および図17を参照すると、係止アセンブリ600の一部分が、少なくとも部分的に、筐体602に中に含まれる。図16は、筐体602に対して配置された係止アセンブリ600を例示するが、図17は、筐体から分離された係止アセンブリ600を例示する。図17に例示された実施形態において、プッシャ604が示され、ロッド606がプッシャ604から遠位方向に延在している。滑動部608は、ロッド606から遠位方向に延在し、かつ、ロッド606と滑動可能な関係にあり、それにより、滑動部608がロッド606に対して軸方向に動くことを可能にする。ばね610または一対のばね(この実施形態においては明確には示されていない)が、ロッド606から滑動部608を遠位方向に付勢する。
【0049】
ここで、図18図20を参照すると、カムフィンガ612と旋回軸プレート614とが例示されている。カムフィンガ612は、滑動部608から遠位方向に延在し、旋回軸プレート614は、例えば、据え付けアセンブリ235(図3を参照)に配置され得る。旋回軸プレート614は、ツールアセンブリ17の一部分に配置されたり、組み込まれたりし得ることが考えられる。複数のスロット616(5つのスロット616が例示されている)が、旋回軸プレート614に配置され、スロットの中にカムフィンガ612の少なくとも一部分を受け入れるような大きさにされている。本体部分512(例えば、図1を参照)に対する(実質的なアーティキュレーションを含まない)ツールアセンブリ17の様々な量のアーティキュレーションの際に、カムフィンガ612は、旋回軸プレート614の個々のスロット616とほぼ一列に並べられる。図18図19とは、(図19の図からは隠された)中央スロット616aと実質的に一列に並べられたカムフィンガ612を例示し、図20は、サイドスロット616bと実質的に一列に並べられたカムフィンガ612を例示する。
【0050】
図17および図19に例示されたリンク618は、旋回軸プレート614およびカムフィンガ612と機械係合している(図18においては、リンクは取り外されている)。開口部620とスロット622(図19)とを有するリンク618が例示されている。開口部620は、旋回軸プレート614においてボス624と旋回する関係にあり、スロット622は、カムフィンガ612と滑動可能に係合される。この関係が、本体部分512に対する旋回軸プレート614のアーティキュレーションと、旋回軸プレート614に対する滑動部608の長手方向の移動とを可能にする。
【0051】
動作において、可動ハンドル516(例えば、図1を参照)の少なくとも部分的な作動の際に、プッシャ604が、例えば、制御ロッド520(例えば、図11を参照)によって遠位方向に強制され、それにより、少なくとも部分的には、旋回軸プレート614のスロット616の中へのカムフィンガ612の遠位方向の移動をもたらす。カートリッジアセンブリ18とアンビルアセンブリ20(例えば、図1Aを参照)とを近づけるために可動ハンドル516を作動させることがまた、カムフィンガ612を遠位方向に移動させるように機能することが考えられる。かかる実施形態において、アーティキュレートするツールアセンブリ17が、適切な場所にあり、かつ、組織にクランピングされたときには、さらなるアーティキュレーションは、(例えば、可動ハンドル516を解放することなく)達成され得ない。このように、係止アセンブリ600は、例えば、組織にステープルを据え付ける前に、アーティキュレートするツールアセンブリ17を本体部分512に対して適切な位置に維持すること助ける。
【0052】
上で考察されたように、ばね610は、ロッド606から遠位方向に滑動部608を付勢する。ばね610によって提供されたこの付勢が、カムフィンガ612が旋回軸プレート614のスロット616から偶発的にまたは時期尚早に除去されないことを確実にすることを助け、このことは、カムフィンガ612とスロット616との間にかなりの量の「遊び」をもたらし得る。さらに、ばね610によって提供された遠位方向の付勢は、滑動部608と旋回軸プレート614との間に存在する製造公差および/または製造クリアランスを排除することを助ける。カムフィンガ612の少なくとも一部分および/またはスロット616が、くさび形状であることにより、カムフィンガ612とスロット616との間でのあらゆる意図しない動きを減少させることを助け得ることも考えられる。かかる実施形態において、カムフィンガ612の遠位部分およびスロット616は、対応する近位部分よりも狭くなる。
【0053】
図21および図22に例示された本開示の実施形態において、係止アセンブリ700は、外科器具500および使い捨て装填ユニット16(例えば、図1を参照)と共に使用するために例示されている。例示された実施形態において、係止アセンブリ700は、アダプタ702と、プッシャ704と、旋回軸706と、付勢要素(例えば、一対のばね708)と、リンク710とを含む。係止アセンブリ700は、概して、ツールアセンブリ17を所定の位置に維持することを助ける。
【0054】
図21を参照すると、係止アセンブリ700のアダプタ702は、概して、外科器具500の本体部分512(例えば、図1を参照)または使い捨て装填ユニット16の中に収容されている。例示された実施形態において、プッシャ704は、一対のばね708の遠位方向に配置されている。プッシャ704は、一対のばね708によって、アーティキュレートするツールアセンブリ17の旋回軸706に向けて遠位方向に付勢される。プッシャ704の遠位部分は、プッシャ接合面712(図22)を含み、該プッシャ接合面712は、旋回軸706の近位部分に隣接して配置された旋回軸接合面714(図22)とかみ合うような形状にされ、かつ、寸法にされている。リンク710は、プッシャ704の一部分と機械的に協働するように例示され、かつ、旋回軸706の一部分に旋回するように接続されており、それにより、アーティキュレートするツールアセンブリ17が本体部分512に対して第1の位置と第2の位置との間で動くことを可能にする。さらに詳細には、リンク710は、開口部711を含み、該開口部711は、旋回軸706の突出部707の上に嵌まり、それにより、開口部711と突出部707との間の旋回運動を可能にする。さらに、リンク710は、アダプタ702の一部分と滑動可能に係合され、それにより、リンク710とアダプタ702の一部分との間の長手方向の運動を可能にする。
【0055】
ここで、図22を参照すると、プッシャ接合面712は、この実施形態においては、その長さの大部分に沿って実質的に平坦である。対応するように、旋回軸接合面714もまた、例示された実施形態においては、その長さの大部分に沿って実質的に平坦である。したがって、一対のばね708による旋回軸706に向けた(矢印Aの方向の)プッシャ704の遠位方向の付勢は、アーティキュレートするツールアセンブリ17を、それの第1のアーティキュレートされない位置に維持することを助ける。なぜならば、付勢力が、アーティキュレートするツールアセンブリ17が旋回することに抵抗することを助けるからである。2つのばね708が例示されているが、より多くのまたはより少ないばね708が提供され得る。
【0056】
アーティキュレートするツール17を、それの第1の位置から旋回させるために、一対のばね708からの遠位方向の付勢力が、克服されなければならない。かかる旋回行動は、一対のばね708の付勢に抵抗して近位方向に(矢印Bの方向に)プッシャ704を動かす。プッシャ接合面714は、(この実施形態においては明確に示されていない)戻り止めを含むことにより、アーティキュレートする顎部材17を、選択されたアーティキュレートされた位置に安定させることを助けることもまた考えられる。
【0057】
続けて図22を参照すると、旋回軸706は、その上にシェルフ716を含む。図22に示されているように、プッシャ接合面712が旋回軸接合面714と接触しているときに、シェルフ716は、プッシャ704の少なくとも一部分に重なる。シェルフ716は、アーティキュレートするツールアセンブリ17が回転および/またはアーティキュレートされたときに、組織がプッシャ704と旋回軸706との間に挟まれることを防止することを助けるように位置を定められ、かつ、構成されている。
【0058】
図23図25に例示された本開示の実施形態において、複数の層750a〜層750eを有する多層駆動ビーム750が例示され、かつ、使い捨て装填ユニット16(例えば、図1を参照)に含まれ得る。Iビームなどの閉鎖装置760もまた例示されている。閉鎖装置760は、水平部分762を含み、該水平部分762は、上で図2を参照して詳細に記述されたように、カム作用面42(または他の接触面)に前進可能であることにより、ツールアセンブリ17を近づける。
【0059】
図24を参照すると、5つの層750a〜層750eを有する多層駆動ビーム750が例示されている。より少ない層またはより多い層が、多層駆動ビーム750を形成するために使用され得ることが考えられ、かつ、本開示の範囲内にある。多層駆動ビーム750は、本開示の他の実施形態においては、駆動ビーム266に取り替えられ得ることも考えられる。多層駆動ビーム750の使用は、使用中、特に、例えば、ツールアセンブリ17がアーティキュレートされた位置にある間の強度と可撓性との増加を提供し得る。
【0060】
複数の切り欠き770が、図23図25に例示されており、該複数の切り欠き770は、多層駆動ビーム750の各層を通って延在している。図面は、多層駆動ビーム750の1つの層当たり5個の切り欠きと10個の切り欠きとの間で示しているが、切り欠き770の正確な数は、5個よりも少なかったり、5個と10個との間であったり、10個よりも多かったりし得る。さらに、駆動ビーム750の隣接する層の切り欠き770は、互いに一列に並んだり、一列に並ばなかったりし得る。切り欠き770の使用は、駆動ビーム750の断面積を減少させ、かつ、屈曲力の調節を可能にする。長方形の切り欠き770が例示されているが、他の規則的な形状または不規則的な形状を有する切り欠き770の使用もまた想定されている。
【0061】
多層駆動ビーム750の各層750a〜層750eの取り付けと閉鎖装置760に対する取り付けとが、図25に例示されている。例示された実施形態において、外側層(図24の750aまたは750e)が、例えば、一対のスポット溶接部によって2つの位置(各位置は図25において番号780で示されている)において閉鎖装置760に取り付けられている。各外側層750aおよび外側層750eは、装置776を含み、該装置776は、閉鎖装置760から突出しているボス778の上に嵌合することも考えられる。各外側層750aおよび外側層750eはまた、可能であれば、一対のスポット溶接部によって、2つの位置(各位置は図25において番号781によって示されている)において隣接する層(例えば、750bまたは750d)に取り付けられる。さらに、各内側層(例えば、750b、750cおよび750d)は、例えば、スポット溶接部によって、2つの位置において、隣接する内側層に取り付けられる(例えば、750bが750cに取り付けられ、750cが750bと750dとに取り付けられ、そして、750dが750cに取り付けられる)。スポット溶接は、取り付け方法として開示されているが、各層を互いに取り付ける他の方法と、外側層を閉鎖アセンブリに取り付ける他の方法とが、考えられ、かつ、本開示の範囲内にある。例示された実施形態は、閉鎖装置760に隣接する内側層の取り付けポイント780を示しているが、取り付けポイント780は駆動ビーム750上の他の位置に配置されることが考えられ、かつ、本開示の範囲内にある。さらに、駆動ビーム750の少なくとも1つの層が、ステンレス鋼などの金属で作られることが考えられる。駆動ビーム750および/または閉鎖装置760の複数の部分もまた、以下で記述されるように、プラスチック材料で作られたり、少なくとも部分的にプラスチック材料で覆われたりし得る。さらに、閉鎖装置790は、組織を切断するために、その上に切断面766(図23)を含み得る。
【0062】
図26および図27に例示された本開示の実施形態において、閉鎖装置800と駆動ビーム802の一部分とが示されている。閉鎖装置および/またはツールアセンブリ17(例えば、図2を参照)の接触面(例えば、カム作用面42)は、プラスッチックの表面またはプラスチックのコーティングを含み得る。この実施形態において、閉鎖装置800の水平部分806を少なくとも部分的に覆う一対のキャップ804を有する閉鎖装置800が、例示されている。キャップ804は、この実施形態においてプラスチックで作られ得る。閉鎖装置800および/またはツールアセンブリ17の接触面に配置されるかかるプラスチックの表面は、概して、向かい合っている2つの金属の表面の間の摩擦の量を減少させる。すなわち、プラスチックと金属との相互作用、またはプラスチックとプラスチックとの相互作用が、一対の金属の表面の間の相互作用よりも少ない摩擦を作り出す。この摩擦の減少量が、発射する力の削減に対応し得る。
【0063】
閉鎖装置800の一部分、例えば、一対のキャップ804が、プラスチックで作られたり、プラスチックでオーバーモールドされたり、プラスチックのコーティングを含んだりすることが考えられる。さらに、ツールアセンブリ17の接触面、または少なくともその一部分もまた、プラスチックで作られたり、プラスチックでオーバーモールドされたり、プラスチックのコーティングを含んだりし得る。
【0064】
本開示の実施形態において、閉鎖装置800は、図26および図27に例示されているように、I形の断面を含み得る。さらに、閉鎖装置800と駆動ビーム802とが、使い捨てローディングユニット16の一部分であり、および/またはアーティキュレートすることができる外科器具500の一部分であり得る。さらに、駆動ビーム802は、単一の層または(図26に示されているように)複数の層を含み得、そして、駆動ビーム802の少なくとも一部分がプラスチックで作られ得る。さらにまた、閉鎖装置800は、組織を切断するために、その上に切断面808(図27)を含み得る。
【0065】
続けて図26および図27を参照すると、プラスチックのキャップ804は、補強された部分810を含み得、該補強された部分810は、閉鎖装置800の強度を増加させたり、キャップ804と閉鎖装置800の水平部分806との間により強固な接続を提供したりし得る。キャップ804は閉鎖装置800に取り外し可能に取り付けられ得ることもまた考えられる。かかる実施形態において、少しでも実質的な摩損または損傷が生じた場合には、キャップ804は取り除かれ、そして、取り替えられ得る。
【0066】
図27a〜図27dは、概略的に800’として示された本開示の閉鎖部材の代替の実施形態を例示する。閉鎖部材800’に関して上で考察されたように、閉鎖部材800’は、I形の断面を含み得、該I形の断面は、上側フランジ部分802’と、下側フランジ部分804’と、垂直なビーム部分806’とを含み、該垂直なビーム部分806’は、上側フランジ部分802’と下側フランジ部分804’との間で延在している。閉鎖部材800’は、金属、例えば、ステンレス鋼などで形成され得る。上側フランジ部分802’と下側フランジ部分804’とのそれぞれは、外側面807’と内側面808’とを含む。各内側面808’は、切り欠きまたはリセス810’(図27d)を含み、該切り欠きまたはリセス810’は、低い摩擦係数を有する材料で形成された挿入物812’を受け取るように寸法を合わされる。低い摩擦係数と必要な強度特性とを有する他の材料もまた、挿入物812’を形成するために使用されることが考えられるが、一実施形態において、挿入物812’は、プラスチックで形成される。例示されているように、挿入物812’は、上側フランジ部分802’の内側面808’のわずかに下に延在し、かつ、下側フランジ部分804’の内側面808’のわずかに上に延在し得る。挿入物812’は、上側フランジ部分802’と下側フランジ部分804’との内側面808’の長さの一部分だけに沿って延在しているように例示されているが、挿入物812’は、内側面808’の全長またはほぼ全長にわたって延在することが考えられる。
【0067】
垂直なビーム部分806’は、駆動ビーム(例えば、図27の駆動ビーム802を参照)とナイフブレード816’とを受け取るように寸法を合わせられた切り欠き814’を含む。ナイフブレード816’は、例えば、溶接することによって垂直な駆動ビーム806’に固定されたり、駆動ビーム806’に直接的に機械加工されたりし得る。同様に、駆動ビームは、閉鎖部材800’に溶接されたり、閉鎖部材と一体に形成されたり、他の公知の固定技術を使用して閉鎖部材800’に固定されたりし得る。
【0068】
図27aおよび図27cを参照すると、下側フランジ部分804’の遠位縁819’は、面取りした面または丸みを付けられた縁820’を含む。遠位端819’は、最初にツールアセンブリ17を係合する縁である。一実施形態において、丸みを付けられた縁820’は、挿入物812’から間隔を空けられ、ステープリングデバイスの旋回可能な顎を接近させるように配置される。図1を参照されたい。
【0069】
図27cおよび図27dを参照すると、一実施形態において、挿入物812’(図27a)は、挿入物812’を適切な場所に形成することによって、上側フランジ部分802’と下側フランジ部分804’とに取り付けられる。これは、射出成形プロセスを使用して行われ得る。プロセスの一実施形態において、穴822’が、上側フランジ部分802’および/または下側フランジ部分804’の中に貫通して開けられることにより、例えば、上側フランジ部分802’と下側フランジ部分804’とリセス810’と連絡する。各穴822’は、外側面806’から、上側フランジ部分または下側フランジ部分の内側面808’における両方のリセス810’と連絡する。あるいは、2つの穴が、上側フランジ部分802’および下側フランジ部分804’のそれぞれを貫通して開けられ得、各穴は、垂直なビーム部分806’の一方側の1つのリセスと連絡する。次に、閉鎖部材800’がモールドの中に配置され、モールド材料が穴822’を通ってリセス810’の中に射出されることにより、挿入物812’を形成する。モールドは任意の所望の挿入物構成を提供するように構成され得る。モールディングステップの後、1つの挿入物または複数の挿入物812’が機械加工されたり、さらに仕上げられたりし得、そして、閉鎖部材800’が公知の方法で機械加工されたり、磨かれたりされ得ることにより、外科デバイスにおける使用のための閉鎖部材800’を準備する。
【0070】
図28および図29に例示された本開示の実施形態において、ツールアセンブリ850が例示されている。この実施形態のツールアセンブリ850は、チャネル852と、第1の取り付け部材860と、第2の取り付け部材870と、アンビルアセンブリ880と、第1の取り付けロッド890と、第2の取り付けロッド892とを含む。第1の取り付けロッド890と第2の取り付けロッド892とは、強固な接続を提供し、ツールアセンブリ850の要素が一体的であることを容易にする。
【0071】
チャネル852は、チャネル852の近位端に隣接した開口部854(2つの開口部が例示されている)を含み、第1の取り付け部材860は、第1の取り付け部材860から延在しているボス862(2つのボスが例示されている)を含む。チャネル852は、ボス862の上に開口部854を配置することによって第1の取り付け部材に接続可能であり、それにより、チャネル852と第1の取り付け部材との間での旋回接続を提供する。本実施形態においては明確には示されていないが、チャネル852は、複数の外科ファスナまたはステープルカートリッジを収容し得る。
【0072】
アンビルアセンブリ880は、アンビルカバー882とアンビル886とを含む。アンビル886は、例えば、スナップ嵌合接続によって、アンビルカバー882と機械係合するように構成されている。アパーチャ884は、少なくとも部分的にアンビルカバー882の一部分を通って延在している。アパーチャ884は、第2の取り付け部材870に配置された突出部872の上に嵌合するように構成され、それにより、アンビルアセンブリ880と第2の取り付け部材870との間の接続を提供する。さらに、開示された実施形態において、アンビルカバー882は、少なくとも部分的にはアンビルカバー882を通って延在している少なくとも1つの開口部888を含む。開口部888は、第1の取り付け部材860のボス862の上に嵌合するように構成されている。かかる実施形態において、アンビルアセンブリ880は、第1の取り付け部材860と第2の取り付け部材870とに対して旋回され得る。
【0073】
第1の取り付け部材860は、第1の取り付け部材860を貫通して延在している第1の開口部864と第2の開口部866とを含む。第2の取り付け部材870もまた、第2の取り付け部材870を貫通して延在している第1の開口部と第2の開口部876とを含む(図29)。さらに、第1の取り付け部材860と第2の取り付け部材870とが機械的に係合しているので、第1の開口部864および第1の開口部874は、実質的に整列し、第2の開口部866および第2の開口部876は、実質的に整列している。
【0074】
第1の取り付け部材860を第2の取り付け部材870と(したがって、チャネル852とアンビルアセンブリ880とを)固定するために、第1の取り付けロッド890またはその一部分が、第1の開口部864と第1の開口部874とを通って挿入され得る。ツールアセンブリ850の要素をさらに固定するために、第2の取り付けロッド892またはその一部分が、第2の開口部866および第2の開口部876を通って挿入される。第1の取り付けロッド890および/または第2の取り付けロッド892は、締めることができる2部分リベットなどのリベットであることが考えられる。
【0075】
本開示の実施形態において、ツールアセンブリ850は、使い捨てローディングユニットの一部分であり、該ツールアセンブリ850は、アーティキュレートすることが可能であり得る。ツールアセンブリ850のアーティキュレーションは、第2の取り付け部材870から延在している突出部874とリンク(例えば、図21におけるリンク710)とによって、外科器具の本体部分にツールアセンブリ850を旋回可能に取り付けることによって容易にされ得る。さらに、上に記述されたように、ツールアセンブリ850を組み立てる方法が、本開示によって意図されている。
【0076】
様々な改変が、本明細書において開示された実施形態に行われ得ることが理解される。例えば、上に記述された係止アセンブリは、様々な外科器具に組み込まれ得、該様々な外科器具は、DLUを含み、そして、直線状のステープルに関する使用に限定されない。さらに、DLUは、開示されたものとは対照的に、外科器具の挿入先端を受け取るように構成され得る。したがって、上の記述は、限定として考えられるべきではなく、様々な実施形態の単なる例示として考えられるべきである。当業者は、本明細書に添付された特許請求の範囲の範囲および精神の範囲内で他の改変を想定する。
【0077】
(摘要)
ハンドル部分と、本体部分と、可動ハンドルと、ツールアセンブリと、駆動ビームと、閉鎖装置とを含む外科器具が開示される。閉鎖装置とツールアセンブリの接触面とのうちの少なくとも1つが、プラスチックの表面を含む。本体部分は、ハンドル部分から遠位方向に延在している。可動ハンドルは、ハンドル部分に配置され、駆動部材と機械的に協働している。ツールアセンブリは、アンビルと、カートリッジアセンブリと、接触面とを含む。駆動部材は、近位係合部分を含み、駆動部材の一部分を係合するように構成されている。閉鎖装置は、ツールアセンブリの接触面を係合するように構成されている。可動ハンドルの少なくとも部分的な作動は、閉鎖装置を遠位方向に動かし、接触面と係合させることにより、アンビルとカートリッジアセンブリとを近づける。
図1
図1A
図2
図3
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図27a
図27b
図27c
図27d
図28
図29