特許第5761883号(P5761883)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5761883自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5761883
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/10 20060101AFI20150723BHJP
   F21S 8/12 20060101ALI20150723BHJP
   F21S 2/00 20060101ALI20150723BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20150723BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20150723BHJP
   F21V 7/04 20060101ALI20150723BHJP
   F21V 7/22 20060101ALI20150723BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20150723BHJP
   H01L 33/60 20100101ALI20150723BHJP
   F21W 101/10 20060101ALN20150723BHJP
   F21W 101/12 20060101ALN20150723BHJP
   F21W 101/14 20060101ALN20150723BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150723BHJP
【FI】
   F21S8/10 150
   F21S8/12 125
   F21S8/10 352
   F21S8/10 180
   F21S8/10 182
   F21S8/10 380
   F21S8/10 381
   F21S2/00 216
   F21V23/00 150
   F21V23/00 120
   F21V7/00 510
   F21V7/04 400
   F21V7/22 210
   F21V7/22 220
   F21V17/00 250
   H01L33/00 432
   F21W101:10
   F21W101:12
   F21W101:14
   F21Y101:02
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-22871(P2015-22871)
(22)【出願日】2015年2月9日
(62)【分割の表示】特願2012-157613(P2012-157613)の分割
【原出願日】2012年7月13日
(65)【公開番号】特開2015-122328(P2015-122328A)
(43)【公開日】2015年7月2日
【審査請求日】2015年2月9日
(31)【優先権主張番号】20-2012-0001619
(32)【優先日】2012年3月2日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593154296
【氏名又は名称】アサヒライズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166051
【弁理士】
【氏名又は名称】駒津 啓佑
(72)【発明者】
【氏名】キム キジン
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−101913(JP,A)
【文献】 特開2011−210706(JP,A)
【文献】 特開2008−097848(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/10
F21S 2/00
F21S 8/12
F21V 7/00
F21V 7/04
F21V 7/22
F21V 17/00
F21V 23/00
H01L 33/60
F21W 101/10
F21W 101/12
F21W 101/14
F21Y 101/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の照明部(2)に挿入されるプラグ(11)が備わり、内側にPCB(12)が収納された本体(10)と、
上記本体(10)の片側に結合されて上記PCB(12)を通じて制御され、点灯するLED(21)を含む光源部(20)と、
両端が貫通された円筒型の形状で作られ、片側は上記本体(10)に結合され、上記光源部(20)が内側に配置されたカバー(30)と、
上記カバー(30)の片側に結合されて上記光源部(20)から照射された光を反射し、上記照明部(2)の後方に配置される半球形の反射鏡(3)で伝達する反射体(40)を含めて作られた自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球。
【請求項2】
上記反射体(40)は、上記光源部(20)と向き合う方向に突出され、断面形状がおおよそ´<´字形状を持つのが特徴である請求項1に記載の自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球。
【請求項3】
上記反射体(40)は、中央は外側に突出された突出面(41a)が形成され、上記突出面(41a)の両端から緩やかな曲面で下向きに傾いた湾曲面(41b)で作られたのが特徴である請求項1に記載の自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球。
【請求項4】
上記反射体(40)は、上記光源部(20)と向き合う面が銀、アルミ中の一つでメッキされたことが特徴である請求項1に記載の自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球。
【請求項5】
上記反射体(40)は上記カバー(30)にむりやり挟む形で結合され、カバー(30)の内側に挿入される程度を制限する段差(42)が形成されたのを特徴とする請求項1に記載の自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球に関するもので、もっと詳しく言うと、高電力非効率のハロゲン電球を低電力高効率のLED電球に交代はするが、上記LED電球から照射された光を反射して光を拡張し、外部に照射される光の範囲を一定に維持できる自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球に関するものである。
【背景技術】
【0002】
二輪車を含む自動車は、外部環境および時間によって前方に光を照射して運転者の視野を確保し、他の車両に車両の進行経路を知らせる目的で照明(ランプ)が備わる。
【0003】
このような照明は使用する目的によって区分されるが、前方を照らす目的のヘッドランプと、車両の進行経路を知らせる目的の方向指示燈(ターンシグナル)、霧・雨天時にヘッドランプとともに運転者の視野確保および車両の位置を知らせるためのフォグランプと、車両の後進時に点灯される後進燈などがある。
【0004】
従来の照明に使用される光源としては普通ハロゲン(Halogen)電球が使用されている。ハロゲン電球は220Vを12Vに変換して使用するもので、値段が安いため多様に使用されているが、使用中に発生する熱が多く、使用する電気量に比べて低輝度を持ち、寿命が短いため交代周期が短い問題点があった。
【0005】
上記ハロゲン電球を利用した従来技術としては大韓民国特許第10−259788号があるが、上記従来技術は図1に図示されたように光源としてハロゲンランプを使用し、上記ハロゲンランプから照射された光を反射させる反射板を通じて照射された光を前方に照射することになる。
【0006】
しかし、上記従来技術はハロゲン電球から照射された光の照射角度が正面の上方および下方に同時に照射されて光の凝集度が落ち、さらに自動車のヘッドランプの場合、反対側の方向から来る運転者の視野を妨害する問題点があった。
【0007】
また、上述したように、ハロゲン電球は使用中に発熱量が多くて寿命が短い短所のため、交代周期が頻繁になって維持保守による費用が増加し、使用後ハロゲン電球の廃棄による環境汚染および廃棄費用増加のような問題点があった。
【0008】
また、上記ハロゲン電球は輝度が低いため、前方に照射される光の明るさが落ち、特に反射板を通じて反射された後、照射される光の明るさが弱い問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国特許第10−259788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記のような問題点を解決するために提案されたもので、二輪車を含む自動車で使用されていたハロゲン電球を低電力高輝度の特徴を持った低価額のLED電球に代替し、上記LED電球から照射される光を反射鏡で伝達して、伝達された光が反射鏡を通じて必要な角度に照射できるようにする自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球を提供するのがその目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するために本発明は、自動車の照明部に挿入されるプラグが備わり、内側にPCBが収納された本体と、上記本体の片側に結合されて、上記PCBを通じて制御されて点灯するLEDを含む光源部と、両側端が貫通された円筒形の形状で作られ、片側は上記本体に結合されるものの、上記光源部が内側に配置されたカバーと、上記カバーの片側に結合されて上記光源部から照射された光を反射し、上記照明部の後方に配置される半球形の反射鏡で伝達する反射体を含めて行われる。
【0012】
また、上記反射体は、上記光源部と向き合う方向に突出され、断面形状がおおよそ´<´字の形状を持つのが特徴である。
【0013】
また、上記反射体は、中央は外側に突出された突出面が形成され、上記突出面の両端から緩やかな曲面で下向きに傾いた湾曲面でできているのが特徴である。
【0014】
また、上記反射体は、上記光源部と向き合う面が銀とアルミ中の一つにメッキされたことが特徴である。
【0015】
また、上記反射体は上記カバーにむりやり挟む形で結合され、カバーの内側に挿入する程度を制限する段差が形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
上記のように作られた本発明は、上記LEDから照射された光が反射体を通じて外部と反射鏡に伝達されて光が照射される範囲を調節し、値段が安くて低電力高輝度の性質を持ったLEDを光源として使用することで維持保守費用が節減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は従来ハロゲン電球の使用状態を図示した概略図。
図2図2は本発明による自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球を図示した斜視図。
図3図3図2の分解斜視図。
図4図4は本発明の使用状態を図示した断面図。
図5-A】図5−Aは本発明によるLED電球から照射された光の経路を図示した概略図。
図5-B】図5−Bは本発明によるLED電球から照射された光の経路を図示した概略図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付された図面を参照して、本発明による自動車用ハロゲン電球代替のためのLED電球(以下´LED電球´という)の正しい具現例を説明すべきである。
【0019】
図2ないし図5に図示されたように、本発明によるLED電球1は、本体10と、光源部20と、カバー30および反射体40を含めて作られる。
【0020】
上記本体10は、自動車の照明部2に挿入されるプラグ11が備わり、内側にPCB12を備え、片側に後述する光源部20が結合されるねじ孔13が形成され、外周面に多数の放熱突起14が備わり、上記光源部20で発生した熱を外部に排出するようになる。
【0021】
この時、上記本体10は、耐久性を向上させて上述した放熱突起14とともに熱の排出効率を高めるために、熱伝統率が高い金属材で作るのが望ましく、熱伝統率が高い金属材の代表的な素材としてアルミがある。
【0022】
上記本体10に具備さえたPCB12は、本体10の片側に具備されたプラグ11と連結され、自動車の照明部2にプラグ11が挿入されることで、PCB12で電源を承認され、承認された電源を通じてPCB12は光源部20を制御することになる。
【0023】
上記ねじ孔は本体10の片側に少なくとも一つ以上形成され、光源部20が配置された後に光源部20に貫通結合された結合ボルト22がねじ結合される。
【0024】
また、上記本体10には後述するカバー30が挿入固定される結合溝15が形成され、上記結合溝15はカバー30に形成された結合突起31が内側に挿入固定される。
【0025】
上記光源部20は、PCB12の制御を通じて点灯されて光を前方に照射するもので、値段が安くて低電力、高輝度の長所があり、照射される光の直進性が高いLED(Light Emitting Diode)21が使用され、上記LED21は上記本体10の片側に形成されたねじ孔13に結合ボルト22を通じて一体に固定される。
【0026】
上記光源部20を構成するLED21は少なくとも一つ以上具備され、青、赤、黄色など様々な色相が単独または混合されて使用できるが、これは本発明によるLED電球1が使用される位置によって選択的に使用される。つまり、自動車の制動燈(ストップライト)のように赤で表現するべき部分に使用される場合は赤のLEDを使用し、方向指示燈(ターンシグナル)のように黄色で表現するべき部分に使用される場合は黄色のLEDを使用し、前照燈(ヘッドライト)のように前方に向けて多くの量の光が必要な場合は複数のLEDを配置して使用することができる。
【0027】
上記カバー30は本体10の片側に結合され、上記光源部20を通じて照射された光が前方に向けて照射できるようにするもので、光が通過する透明な素材で作られ、両側端が貫通された円筒形の形状で作られ、片側端は上記本体10に結合され、他側端には上記光源部20の光を反射させる反射体40が結合される。
【0028】
上記カバー30は光が通過できる透明な素材で作られたもので、代表的な素材としてはポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などがある。
【0029】
上記カバー30には本体10との結合のための結合突起31が具備されるものの、上記本体10に結合される片側に放射状に多数が具備されて本体10の結合溝15に挿入固定され、この時、上記結合突起31は上記結合溝15に挿入された後、使用者がカバー30の外周面を加圧した後に離脱させる形で着脱できるように結合される。
【0030】
また、上記カバー30の内側には光源部20から照射された光を屈曲させて後述する反射体40で光を伝達するための屈曲面32が形成されるが、上記屈曲面32はカバー30の内壁から中央に向けて突出形成され、中央部に光源部20から照射された光が前方に向けて通過するように貫通孔33が形成される。
【0031】
この時、上記屈曲面32は環形で形成された多数の突起で作られることもあるが、おおよそ凹状を持つ円形で作られることもある。
【0032】
また、上記屈曲面32で、光源部20から照射された光が進入する一面は、外側から中央に前方に向けて漸進的に斜めに形成された傾斜面34がもっと形成されるが、上記傾斜面34は光源部20から照射された光の進入角度に相応する角度で形成され、屈曲時に損失される光を減すためにしたものである。
【0033】
上記反射体40は上記カバー30の片側に固定結合され、上記屈曲面32と向き合う方向に光源部20および屈曲面32を通じて照射された光を、照明部2に備わった半球形の反射鏡3で再反射させるためのもので、カバー30に挟み結合され、屈曲面32と向き合う方向に突出され、断面形状がおおよそ´<´字形状を持つが、屈曲面32と向き合う面を光を反射させる銀、アルミなどのような素材でメッキさせて形成される。
【0034】
この時、上記反射体40で上記屈曲面32と向き合う一面は、中央は外側に突出された突出面41aが形成され、上記突出面41aの両端から緩やかな曲面で下向きに傾いた湾曲面41Bが形成される。
【0035】
上記突出面41aは上記光源部20から照射された光の中、屈曲面32に形成された貫通孔33を通過して直接伝達される光を反射させる面で、屈曲面32と向き合う方向に向けて突出形成されて貫通孔33を通過した光源部20の光が突出面41aに当った後に反射されて半球形の反射鏡3に伝達され、上記湾曲面41bは上記光源部20から照射された光と屈曲面32を通過した光を反射させて上記反射鏡3に伝達する面で、上記突出面41aの突出方向と反対方向に緩やかな曲線で形成され、相接した光を後方に配置された反射鏡3に伝達することである。
【0036】
また、上記湾曲面41bの端41cはカバー30の内面と相接するが、反射体40がカバー30にむりやり挟む形で結合されるように上記端41cがカバー30の内面直径に比べて大きく形成されるが、加圧された力によって弾性変形されることでむりやり挟まれた後に任意に離脱されるのを防ぎ、さらに反射体40にはカバー30の内面に挿入される深さを制限する段差42が形成され、反射体40から外側に露出される一面に広告用文句または図形などを具備された広告部43がもっと形成される。
【0037】
上記のように作られた本発明によるLED電球1の使用状態を、図4および図5a、図5bを参照してよく見ると以下のとおりである。
【0038】
まず、反射鏡3を含めて作られた自動車の照明部2に本体10のプラグ11を通じて結合し、上記プラグ11を通じて承認された電源が本体10内側のPCB12を通じて光源部20のLED21に伝達され、LED21が点灯される。
【0039】
点灯されたLED21から照射された光は、図5aおよび図5bに図示されたように照射される光の角度によって反射体40の突出面41aに再反射された後、反射鏡に伝達されるか(図5a参照)、屈曲面32に引き込まれた角度および反射された角度によって上記反射体40の湾曲面41bを通じて再反射された後、反射鏡3に伝達されてから外部に伝達される。(図5b参照)
【0040】
したがって、上記LED21で照射された光が屈曲面32および反射体40を通じて外部と反射鏡3に伝達され、光が照射される範囲を一定範囲に形成して前方に照射される光の明るさを高め、照射される光の範囲が一定に形成でき、値段が安くて低電力高輝度の性質を持ったLEDを光源として使用することで維持保守費用が節減できる効果がある。
【0041】
以上、本発明の特定実施例について説明した。しかし、本発明の思想および範囲はこのような特定実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を変形しない範囲内で多様に修正および変形できるということを、本発明が属された技術分野で通常の知識を持っている者であれば理解できる。
【0042】
したがって、以上で記述した実施例たちは、本発明が属された技術分野で通常の知識を持っている者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであるため、すべての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解しなければならないし、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【符号の説明】
【0043】
1:LED電球
2:照明部
3:反射鏡
10:本体
11:プラグ
12:PCB
13:ねじ孔
14:放熱突起
15:結合溝
20:光源部
21:LED
22:結合ボルト
30:カバー
31:結合突起
32:屈曲面
33:貫通孔
34:傾斜面
40:反射体
42:段差
43:広告部
41a:突出面
41b:湾曲面
41c:端


図1
図2
図3
図4
図5-A】
図5-B】