特許第5762285号(P5762285)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5762285触覚メッセージ送信のためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5762285
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】触覚メッセージ送信のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20150723BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   G06F3/01 310Z
   H04M1/00 R
【請求項の数】8
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2011-518856(P2011-518856)
(86)(22)【出願日】2009年7月14日
(65)【公表番号】特表2011-528477(P2011-528477A)
(43)【公表日】2011年11月17日
(86)【国際出願番号】US2009050587
(87)【国際公開番号】WO2010009163
(87)【国際公開日】20100121
【審査請求日】2012年6月21日
(31)【優先権主張番号】61/080,981
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/080,987
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/080,985
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/080,978
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/148,312
(32)【優先日】2009年1月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/181,280
(32)【優先日】2009年5月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500390995
【氏名又は名称】イマージョン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】IMMERSION CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】バーンボーム、 デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ウーリッヒ、 クリストファー ジェイ.
【審査官】 西田 聡子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−152054(JP,A)
【文献】 特開平05−100809(JP,A)
【文献】 Ian Oakley, et al.,Contact IM: Exploring Asynchronous Touch Over Distance,Proceedings of CSCW 2002, [online],2002年,[平成26年10月14日検索], インターネット<URL:http://www.somodhrain.com/palpable/ContactIM.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置において仮想メッセージオブジェクトに関連付けられる信号を送信装置から受信するステップと、
前記送信装置から受信される前記仮想メッセージオブジェクトの送信特性に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定するステップであって、前記触覚効果は前記仮想メッセージオブジェクトをシミュレートするステップ
を含み、
前記送信特性は前記仮想メッセージオブジェクトがどのように前記送信装置の仮想メッセージ環境から送信されるかに関連付けられ、前記仮想メッセージオブジェクトの挙動が少なくとも部分的に前記送信特性に基づくことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記触覚効果を出力するように構成されるアクチュエータに触覚信号を送信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項3】
プログラムコードを備えるコンピュータ可読媒体であって、前記プログラムコードが、
送信側メッセージング装置との物理的相互作用を感知するように構成されるセンサからセンサ信号を受信するためのプログラムコードと、
前記センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想力を決定するためのプログラムコードと、
仮想メッセージ環境の中の仮想メッセージオブジェクトに前記仮想力を適用するためのプログラムコードと、
前記センサ信号に少なくとも部分的に基づいて前記仮想メッセージオブジェクトの送信特性を決定するためのプログラムコードであって、前記送信特性は前記仮想メッセージオブジェクトがどのように前記仮想メッセージ環境から送信されるかに関連付けられるプログラムコードと、
前記仮想メッセージオブジェクト及び前記仮想メッセージオブジェクトの前記送信特性を送信するためのプログラムコードであって、受信側メッセージング装置で受信される仮想メッセージオブジェクトの挙動が少なくとも部分的に前記送信特性に基づくプログラムコードと
前記仮想メッセージオブジェクトの送信特性に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定するためのプログラムコードであって、前記触覚効果は前記仮想メッセージオブジェクトをシミュレートするプログラムコードと
を備えることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記仮想メッセージオブジェクトを送信するかどうかを決定するためのプログラムコードをさらに備えることを特徴とする、請求項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記仮想メッセージオブジェクトの受信者に関連付けられる受信信号を受信するためのプログラムコードと、
前記仮想メッセージ環境に仮想ゲートウェイを表示するためのプログラムコードと
をさらに備えることを特徴とする、請求項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記触覚効果を出力するように構成されるアクチュエータに触覚信号を送信するためのプログラムコードをさらに備えることを特徴とする、請求項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
受信装置を備えるシステムであって、前記受信装置が、
仮想メッセージオブジェクトに関連付けられる信号を送信装置から受信し、
前記仮想メッセージオブジェクトの送信特性に関連付けられる信号を前記送信装置から受信し、且つ
前記仮想メッセージオブジェクトの前記送信特性に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定するように構成されるプロセッサを備え、
前記送信特性は前記仮想メッセージオブジェクトがどのように前記送信装置の仮想メッセージ環境から送信されるかに関連付けられ、前記仮想メッセージオブジェクトの挙動が少なくとも部分的に前記送信特性に基づき、前記触覚効果は前記仮想メッセージオブジェクトをシミュレートすることを特徴とするシステム。
【請求項8】
前記プロセッサが、触覚効果を出力するように構成されるアクチュエータに触覚信号を送信するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、メッセージングシステムに関し、より詳細には、触覚メッセージ送信のためのシステム及び方法に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Physics−Based Tactile Messaging」と題された米国仮特許出願第61/080,978号、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Mapping Message Contents to Virtual Physical Properties for Vibrotactile Messaging」と題された米国仮特許出願第61/080,981号、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Shifting Sensor Haptic Feedback Function Between Passive and Active Modes」と題された米国仮特許出願第61/080,985号、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Gesture Indication of Message Recipients」と題された米国仮特許出願第61/080,987号、2009年1月29日に提出され「Systems and Methods for Pseudo−Telepresence in a Shared Space」と題された米国仮特許出願第61/148,312号、及び2009年5月26日に提出され「Systems and Methods for Transmitting Haptic Messages」と題された米国仮特許出願第61/181,280号への優先権を主張し、これらの全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
従来のメッセージングシステムは、メッセージ受信者を選択してメッセージを送信するために複数のステップ処理を利用する場合がある。ユーザは、受信者を選択してメッセージを送信するために複数のメニューを操作しなければならない場合がある。さらに、例えば、どのように送信ボタンが押されたか等、どのようにメッセージが送信されるかに関する情報が保存されない。従って、触覚メッセージ送信のためのシステム及び方法が必要とされる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、触覚メッセージ送信のためのシステム及び方法を提供する。例えば、一実施形態では、触覚メッセージ送信のための方法は、メッセージング装置との物理的相互作用を感知するように構成されるセンサからセンサ信号を受信するステップと、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想力を決定するステップと、仮想メッセージ環境内の仮想メッセージオブジェクトに仮想力を適用するステップとを備える。別の実施形態では、コンピュータ可読媒体がこのような方法を実行するためのプログラムコードを備える。
【0005】
こうした例示の実施形態は、本発明を限定又は定義するのではなく、その理解を容易にする例示を提供するために言及される。例示の実施形態は、詳細な説明において検討され、発明のさらなる説明がその中で提供される。本発明の多様な実施形態によって提供される利点は、本明細書を吟味することでさらに理解され得る。
【0006】
本発明のこれらの及び他の特徴、側面、並びに利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のためのシステムのブロック図である。
図2】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のためのシステムの例示である。
図3】本発明の別の実施形態による触覚メッセージ送信のための方法の流れ図である。
図4】本発明の別の実施形態による触覚メッセージ送信のための方法の別の流れ図である。
図5a】本発明の実施形態による触覚メッセージ送信の例示である。
図5b】本発明の実施形態による触覚メッセージ送信の例示である。
図6a】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
図6b】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
図6c】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
図6d】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
図7a】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
図7b】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
図7c】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
図7d】本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のさらなる例示である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態は、触覚メッセージ送信のためのシステム及び方法を提供する。
【0009】
(触覚メッセージ送信の例示の実施形態)
本発明の例示の実施形態は、例えば、携帯電話等のメッセージング装置を備える。例示的な実施形態では、メッセージング装置は、Immersion社のVibeTonz(R) という振動触覚フィードバックシステムを搭載した「Samsung SGH−i710」移動式コンピュータを含む。別の実施形態では、メッセージング装置は、Immersion TouchSense(R)振動触覚フィードバックシステムとしても知られているImmersion社のTouchSense(R)テクノロジーシステムを含む。他のメッセージング装置及び触覚フィードバックシステムが利用されてもよい。
【0010】
メッセージング装置は、ディスプレイ、ユーザインターフェース装置、メモリ、及びこうした要素と通信するプロセッサを備える。ディスプレイは、タッチセンサ式ディスプレイ又はタッチスクリーンを備える。また、例示のメッセージング装置は、センサ及びアクチュエータも備える。これらは共にプロセッサと通信する。センサは、メッセージング装置とユーザとの物理的相互作用を感知するように構成され、アクチュエータは、触覚効果をユーザに出力するように構成される。
【0011】
例示の実施形態では、仮想メッセージ環境内の多次元メッセージ受信箱がディスプレイ上に示される。仮想メッセージ環境は、仮想メッセージオブジェクトとして表される電子メッセージを含む。仮想メッセージオブジェクトは、ディスプレイが表示可能な巻物、カプセル、ボール、風船、又は任意の他のオブジェクトの形態を採用してもよい。仮想メッセージオブジェクトの各種類は、特定の種類のメッセージに対応してもよい。例えば、管又は円筒状の巻物の形態の仮想メッセージオブジェクトは、テキストメッセージ又はチャットの会話を表してもよい。例えば、親密性等の感情を伝えることを意図したショートメッセージは、ハートの形態の仮想メッセージオブジェクトとして表されてもよい。また、仮想メッセージ環境は、仮想ゲートウェイも備える。仮想メッセージオブジェクトは、仮想ゲートウェイを介して仮想メッセージ環境に出入りしてもよい。
【0012】
例示の装置を用いて、ユーザは、タッチスクリーンを使用することにより及び/又はメッセージング装置を操作することにより、例えば、装置を回転又は揺動させることにより、仮想メッセージ環境及び/又は仮想メッセージオブジェクトと相互作用することが出来る。このような相互作用を介して、ユーザは、仮想メッセージオブジェクトを作成、操作、送信、及び/又は受信することが出来る。例示の装置では、ユーザは、仮想メッセージオブジェクトを送信するために仮想ゲートウェイに向けられるジェスチャを行う。例示的なジェスチャは、タッチスクリーンに接触して仮想メッセージオブジェクトをドラッグ若しくはフリックすること、仮想ゲートウェイの方向にメッセージング装置を傾けること、又は仮想メッセージング装置を揺動させることを含む。
【0013】
センサは、ユーザのジェスチャを検出して、このジェスチャに基づいて、プロセッサにセンサ信号を送信する。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、GPS、又は運動を検出可能な他のセンサを備えてもよい。センサは、ユーザが装置を移動させ又は傾けるのを検出するように構成されてもよい。センサ信号に少なくとも部分的に基づいて、プロセッサは、仮想メッセージオブジェクトに作用するであろう仮想力を決定する。例えば、装置が傾けられると、プロセッサは、重力を表す仮想力を決定して、装置が傾けられる方向に仮想メッセージオブジェクトを移動させてもよい。別の例として、センサは、装置が仮想ゲートウェイに向かって突き出され又は押し出されたことを検出してもよい。次に、センサは対応する信号をプロセッサに送信して、プロセッサは仮想力を決定してこれを仮想メッセージオブジェクトに適用してもよい。
【0014】
センサ信号の受信後、プロセッサは、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトの送信特性を決定する。例示の実施形態では、送信特性は、ユーザのジェスチャ又はどのように仮想メッセージオブジェクトが仮想ゲートウェイから送信されたかに関連付けられる特徴又は特性を含む。この送信特性は保存されて、メッセージの一部として含まれてもよい。一例では、ユーザは、仮想メッセージオブジェクトを仮想ゲートウェイから力強く押すことにより緊急メッセージを送信する。仮想メッセージオブジェクトの送信特性は、仮想ゲートウェイを通過するときの速度を含むであろう。別の例として、ユーザが仮想ゲートウェイに向かって仮想メッセージオブジェクトをゆっくりとドラッグ又はフリックした後、プロセッサは、遅い送信特性を決定する。さらに、プロセッサは、例えば、ユーザのジェスチャの角度に基づく接近角度の送信特性等、センサ信号に基づいて他の送信特性を決定してもよい。次に、プロセッサは、仮想メッセージオブジェクトの一部として仮想送信特性を含める。
【0015】
次に、プロセッサは、仮想力に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトを送信するかどうかを決定する。この決定は、ジェスチャが仮想ゲートウェイに十分に向けられたかどうかの計算を含んでもよい。ジェスチャが仮想ゲートウェイに向けられない場合、プロセッサは、仮想メッセージオブジェクトが送信されるべきではなく、ローカル仮想メッセージ環境の中に留まるべきであると決定してもよい。ジェスチャが仮想ゲートウェイに十分に向けられる場合、プロセッサは、仮想メッセージオブジェクトが送信されるべきであると決定するであろう。
【0016】
最後に、プロセッサは、送信特性と共に仮想メッセージオブジェクトを送信する。プロセッサは、例えば、セルラネットワークインターフェース又はWi−Fiネットワークインターフェース等のネットワークインターフェースに仮想メッセージオブジェクト及び送信特性を送信してもよい。次に、ネットワークインターフェースは、例えば、セルラネットワーク、イントラネット、又はインターネット等のネットワークを介して別のメッセージング装置に仮想メッセージオブジェクト及び送信特性を送信する。
【0017】
仮想メッセージオブジェクトが受信されると、その送信特性は、受信側メッセージング装置によって保存されて解釈されてもよい。例示の実施形態では、ユーザが示すジェスチャは、仮想ゲートウェイに向かう高速フリックを含む。速い送信特性が、プロセッサによって決定されて、仮想メッセージオブジェクトと共に送信される。次に、仮想メッセージオブジェクトが受信されると、受信装置は、仮想ゲートウェイを介してグラフィカルユーザインターフェースに入る仮想メッセージオブジェクトを表示する。仮想メッセージは、その送信特性に対応する速度及び触覚効果と共に受信側装置の仮想ゲートウェイを通過する。例示の実施形態では、メッセージが高速フリックで送信されるので、受信側装置のプロセッサは、鈍い衝撃又は反発のような強い触覚効果を決定するであろう。さらに、プロセッサは、メッセージが受信されると、仮想メッセージ環境内における激しい衝突を決定してもよい。代替の実施形態では、仮想メッセージオブジェクトが穏やかな衝撃又は傾斜と共に送信された場合、仮想メッセージオブジェクトは、柔らかな振動のような穏やかな触覚効果を伴う緩やかな速度で到着してもよい。
【0018】
この例示は、本明細書で検討される一般的な主題を読者に紹介するために与えられる。すなわち、本発明は、この例示には限定されない。以下の段落は、触覚メッセージ送信のための方法及びシステムの様々な追加の実施形態及び例示を記載する。
【0019】
(触覚メッセージ送信)
本明細書に提示される発明の実施形態は、触覚メッセージ送信のためのシステム及び方法を提供する。物理モデルを仮想メッセージ環境の中に組み込むことによって、実施形態は、直感的にユーザインターフェースを操作するためにユーザの日常の触覚体験及び運動感覚能力を利用することが出来る。従来のメッセージングシステムは、ほとんど又は全く直感的なジェスチャ操作を提供することがない。件名、草稿等を示す1次元の受信箱を有する従来のEメールメタファを使用するテキストメッセージングシステムは、視覚的及び認識的に集約的であり、メッセージの作成、送信、及び受信にユーザの高度の注意を要求する。さらに、従来のメッセージングシステムは、どのようにメッセージが送信されたかに関連付けられるコンテキスト情報をほとんど又は全く保持することがない。しかしながら、触覚メッセージ送信は、物理効果をメッセージに結び付けることでコンテンツの非言語コミュニケーションを容易にすることが出来る。
【0020】
一実施形態では、メッセージング装置のグラフィカルユーザインターフェースは、仮想メッセージ環境を表示する。仮想メッセージ環境は、ユーザがコンテンツを直接操作することを可能にする物理モデルを組み込む。仮想メッセージ環境は、仮想メッセージオブジェクトとして表示される電子メッセージを含む。仮想メッセージオブジェクトは、ボール、巻物、カプセル、矢、ハート、又は他の形状の形態を採用してもよい。ユーザは、様々なセンサによって検出される動作又はジェスチャを介して、仮想メッセージオブジェクト及び仮想メッセージ環境を操作することが出来る。こうしたセンサは、ジャイロスコープ、GPS、加速度計、タッチスクリーン又は動作を検出するように構成される他のセンサの1つ以上を含む。ユーザのジェスチャ又は動作は、仮想メッセージオブジェクトに作用する仮想力に変換される。こうした力は、仮想メッセージ環境内で仮想メッセージオブジェクトが移動及び衝突し、又は仮想ゲートウェイを通って環境から出ることを引き起こしてもよい。
【0021】
さらに、物理モデル化エンジンを使用して、仮想境界が装置の画面の物理境界に対応するようにプログラムされてもよい。このような実施形態では、仮想メッセージオブジェクトは、画面の外に進むことなく仮想メッセージ環境の境界に跳ね返ることが出来る。環境内の仮想ゲートウェイは、仮想物理境界の一部を1人以上の受信者へのゲートウェイ又はポータルに置き換えることによって作成されてもよい。仮想オブジェクトは、仮想ゲートウェイを通過すると、1つ以上の受信装置に送信されて、ホストの仮想メッセージ環境から「退出」する。さらに、仮想ゲートウェイが閉じられることで、メッセージを送信する能力を使用出来なくなり、仮想メッセージ環境にある未送信メッセージを保持する。このように、本発明の実施形態は、メッセージを送信するために空間メタファを利用してもよく、それにより、より直感的なメッセージング処理を容易にする。
【0022】
幾つかの実施形態では、ユーザは、仮想ゲートウェイに向かう指示ジェスチャを行うことによって仮想ゲートウェイを介して仮想メッセージオブジェクトを移動させてもよい。ジェスチャは、タッチスクリーン上で仮想メッセージオブジェクトに接触することによって、メッセージング装置全体を動かすことによって、又は何らかの他の手段によって行われてもよい。一例では、ユーザは、仮想メッセージオブジェクトをタッチスクリーン上で選択して、仮想ゲートウェイに向かってオブジェクトを動かすフリックジェスチャを使用してこれを送信する。プロセッサは、例えば、仮想ゲートウェイを通過する仮想メッセージオブジェクトの速度等の送信特性を決定してもよい。送信特性は、仮想メッセージオブジェクトが別のメッセージング装置に送信されるときに保存されてもよい。仮想メッセージオブジェクトは、受信装置によって受信されると、仮想メッセージ環境に到着して、送信特性に少なくとも部分的に基づいて挙動を行い又はのオブジェクト及び/又は環境と相互作用してもよい。
【0023】
(触覚メッセージ送信のための例示のシステム)
次に、複数の図面を通じて同様の番号が同様の要素を示す図面を参照すると、図1は、本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のためのシステムのブロック図である。図1に示されるように、システム100は、例えば、携帯電話、PDA(portable digital assistant)、携帯型メディアプレーヤ、又は携帯型ゲーム装置等のメッセージング装置102を備える。メッセージング装置102は、ネットワークインターフェース112、センサ114、ディスプレイ116、アクチュエータ118、スピーカ120、及びトラックボール122と通信するプロセッサ110を備える。
【0024】
プロセッサ110は、ディスプレイ116に示されるグラフィカルユーザインターフェースを生成するように構成される。プロセッサ110は、例えば、赤外線、無線、Wi−Fi又はセルラネットワーク通信等の1つ以上の移動式通信方法を備えるネットワークインターフェース112と通信してもよい。他の変形では、ネットワークインターフェース112は、例えば、イーサネット(登録商標)等の有線ネットワークインターフェースを備える。メッセージング装置102は、ネットワークインターフェース112を介して他の装置(図1には示されない)とメッセージ又は仮想メッセージオブジェクトを交換するように構成され得る。装置間で交換されるメッセージの実施形態は、音声メッセージ、テキストメッセージ、データメッセージ、又は他の種類のメッセージを含んでもよい。
【0025】
また、プロセッサ110は、1つ以上のセンサ114とも通信する。センサ114は、ポジションセンサ、位置センサ、回転速度センサ、画像センサ、圧力センサ、又は他の種類のセンサを備えてもよい。例えば、センサ114は、加速度計、ジャイロスコープ、GPSセンサ、タッチセンサ式入力装置(例えば、タッチスクリーン、タッチパッド)、又は何らかの他の種類のセンサを含んでもよい。1つ以上のセンサ114は、例えば、加速度、傾き、慣性、又は位置の変化を検出するように構成されてもよい。例えば、メッセージング装置102は、メッセージング装置102の加速度を測定するように構成される加速度計114を備えてもよい。1つ以上のセンサ114は、ユーザとの相互作用を検出してプロセッサ110にユーザとの相互作用を表す信号を送信するように構成される。メッセージング装置102は、例えば、トラックボール122、ボタン、キー、スクロールホイール、及び/又はジョイスティック(図1には示されない)等の追加の入力形態を備えてもよい。
【0026】
ユーザは、1つ以上のセンサ114によって検出される動作又はジェスチャを介してユーザインターフェースと相互作用してもよい。メッセージング装置102が傾けられ、揺動され、突き出され、又は移動させられると、1つ以上のセンサ114が、こうした運動を検出する。センサ114は、運動に少なくとも部分的に基づいてセンサ信号を生成してプロセッサ110に送信する。信号は、移動角度、移動速度、移動が及ぶ距離、又は移動のX−Y方向の1つ以上を含んでもよい。一実施形態では、加速度センサは、メッセージング装置102の傾き及び加速度を検出するように構成される。メッセージング装置102が傾けられると、加速度計は、メッセージング装置102の傾き及び/又は加速度に少なくとも部分的に基づいてプロセッサ110に信号を送信するように構成され得る。
【0027】
センサ114によって受信される信号は、ディスプレイ116に示されるグラフィカルユーザインターフェースとの相互作用に関連付けられてもよい。一実施形態では、センサ信号は、仮想メッセージ環境内で仮想ゲートウェイに向けられる指示ジェスチャを含む。例えば、指示ジェスチャは、メッセージング装置102を所定の方向に移動させる突き動作を含んでもよい。加速度計114は、突き動作を検出して、動作を表すセンサ信号をプロセッサ110に送信してもよい。別の例示として、指示ジェスチャは、仮想ゲートウェイに向かって仮想メッセージオブジェクトをドラッグ又はフリックすることを含んでもよい。タッチスクリーンディスプレイ116は、ドラッグ又はフリックを検出して、表現センサ信号をプロセッサ110に送信してもよい。
【0028】
図1に示される実施形態では、プロセッサ110は、グラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成されるディスプレイ116とも通信する。ディスプレイ116は、プロセッサ110に/プロセッサ110から信号を送信/受信するように構成されるタッチスクリーン等のタッチセンサ式入力装置を備えてもよい。タッチスクリーンディスプレイ116に示されるグラフィカルユーザインターフェースは、ユーザのメッセージとの相互作用を容易にする。グラフィカルユーザインターフェースは、メッセージが仮想メッセージオブジェクトとして表される仮想メッセージ環境を含む。仮想メッセージオブジェクトは、タッチスクリーンディスプレイ116を介して直接接触することにより選択及び操作されてもよい。相互作用の1つのモードでは、タッチスクリーンディスプレイ上の2次元ジェスチャが、仮想メッセージ環境内の仮想オブジェクトを選択し、ドラッグし、フリックし、投げ、及び/又は移動させてもよい。
【0029】
タッチスクリーンディスプレイ116から受信される信号は、グラフィカルユーザインターフェース内の仮想メッセージオブジェクトの送信特性に関連付けられてもよい。1つの変形では、タッチスクリーン116上の既定のジェスチャ、例えば、仮想メッセージオブジェクトのフリック又はドラッグ等が、仮想メッセージオブジェクトの送信の速度及び/又は角度等の送信特性に関連付けられてもよい。一実施形態では、迅速なフリックが、仮想メッセージオブジェクトの速い送信特性に関連付けられる。別の実施形態では、遅いドラッグが、遅い送信特性に関連付けられる。
【0030】
プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトの送信特性に少なくとも部分的に基づいて触覚フィードバック効果を決定してもよい。1つの変形では、ユーザは、仮想ゲートウェイの方向にメッセージング装置102を迅速に突き出すことによって仮想メッセージオブジェクトが別のユーザに送信されるべきであることを示す。迅速な突き出しに基づいて、プロセッサ110は、速い送信特性及び仮想メッセージオブジェクトが送信されるべきであることを決定する。次に、プロセッサ110は、速い送信特性に少なくとも部分的に基づいて短い振動のような触覚効果を決定する。最後に、プロセッサ110は、触覚効果を表す触覚信号をアクチュエータ118に送信する。
【0031】
図1に示されるように、プロセッサ110は、1つ以上のアクチュエータ118とも通信する。アクチュエータ118は、プロセッサ110から触覚信号を受信して、触覚効果を生成するように構成される。プロセッサ110は、触覚効果を決定した後で、アクチュエータ118に触覚信号を送信する。触覚信号は、既定の触覚効果をアクチュエータ118に出力させるように構成される。アクチュエータ118は、例えば、圧電アクチュエータ、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、リニア共振アクチュエータ、形状記憶合金、電気活性ポリマ、ソレノイド、偏心回転質量モータ(ERM)又はリニア共振アクチュエータ(LRA)であってもよい。
【0032】
プロセッサ110は、トラックボール122とも連通する。プロセッサ110は、トラックボール122からユーザとの相互作用を表す信号を受信してもよい。例えば、トラックボール122は、アドレス帳の中のメッセージ受信者のメニューをスクロール又は操作するために使用される。受信者が選択された後、受信者の選択を確認するためにトラックボールが押されてもよい。トラックボール122が押されると、選択された受信者に関連付けられる仮想ゲートウェイが仮想メッセージ環境に表示されてもよい。仮想ゲートウェイが表示されると、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトを特定の受信者に送信する準備が出来ている。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のためのシステムの例示である。システム200の要素は、図1に示されたブロック図を参照して説明される。図1に示されたもの以外の多様な実装が可能である。
【0034】
図2に示されるように、システム200は、例えば、携帯電話、PDA(portable digital assistant)、携帯型メディアプレーヤ、又は携帯型ゲーム装置等のメッセージング装置102を備える。メッセージング装置102は、例えば、セルラネットワーク又はインターネット等のネットワークを介して、音声メール、テキストメッセージ、及び他のデータメッセージのような信号を送信及び受信するように構成される。移動装置102は、無線ネットワークインターフェース及び/又は有線ネットワークインターフェース112を備えてもよい。図2には装置102がハンドヘルド移動装置として例示されるが、他の実施形態は、例えば、ビデオゲームシステム及び/又はパーソナルコンピュータ等の他の異なる装置を含んでもよい。
【0035】
図2に示されるように、移動装置102は、ディスプレイ116を備える。ディスプレイ116に加えて、移動装置102は、ボタン、タッチパッド、スクロールホイール、ロッカスイッチ、ジョイスティック、又は他の形態の入力装置(図2には示されない)を備えてもよい。さらに、ディスプレイ116は、例えば、タッチスクリーン等のタッチセンサ式入力装置を備えてもよい。
【0036】
ディスプレイ116は、プロセッサ110と通信する。ディスプレイ116は、仮想メッセージ環境210を表示するように構成され、1つ以上の仮想メッセージオブジェクトを備えてもよい。仮想メッセージオブジェクトは、ディスプレイ116が表示可能な任意のオブジェクトの形状を採用してもよい。例えば、仮想メッセージオブジェクトは、矢印、ボール、カプセル、ハート、及び管の形態を採用してもよい。図2に示されるように、仮想メッセージ環境210は、3つの仮想メッセージオブジェクト220a、220b、及び220cを含む。仮想メッセージ環境210の中で、仮想メッセージオブジェクト220a、220b、及び220cは、自由に移動して、跳ねて、他の仮想メッセージオブジェクト及び仮想メッセージ環境210の境界と衝突してもよい。
【0037】
各仮想メッセージオブジェクトは、例えば、テキストメッセージ、写真、ビデオ、音声メール、リマインダ、又は笑顔若しくは不快な顔のような擬似感情メッセージ等のメッセージ及び/又はファイルを表してもよい。仮想メッセージオブジェクトの中身は、仮想メッセージオブジェクトの形状を決定するのに使用されてもよい。例えば、管又は巻き上げ式巻物220cの形態の仮想メッセージオブジェクトは、テキストメッセージを表してもよい。そして、卵又はカプセル220aの形態の仮想メッセージオブジェクトは、例えば、ビデオファイル、写真、又は歌曲等の添付ファイルを有するメッセージを表してもよい。また、仮想メッセージオブジェクトは、例えば、ジェスチャ、表情、又は感情等の多様な形態の非言語コミュニケーションを表してもよい。例えば、ボールとして示される仮想メッセージオブジェクト220bは、遊び心の指示等の非言語メッセージに対応してもよい。矢印として表される仮想メッセージオブジェクトは、突き又は突き刺しジェスチャ(すなわち、注意を要請又は要求するため)を表してもよい。他の仮想メッセージオブジェクトは、ハート、バスケットボール、水風船、タイプライタ、又はディスプレイ116が表示可能な他の形状として現れてもよい。効果的な仮想メッセージオブジェクトは、容易に識別可能な視覚及び/又は触覚特性及び/又は効果を備える。例えば、タイプライタの画像を有する仕事ファイルを表し、タイプライタのキーの打撃音を表す触覚効果を含む。又は、ボウリングのボールとしてEメールを表し、ボウリングのボールがピンに衝突することを表す触覚効果を含む。
【0038】
仮想メッセージオブジェクトは、仮想メッセージオブジェクトの特性を定義するデータストアを含んでもよい。こうした特性は、どのように仮想メッセージオブジェクトが他の仮想メッセージオブジェクト及び仮想メッセージ環境の境界と相互作用するかに関する情報を有してもよい。例えば、一実施形態では、仮想メッセージオブジェクトは、ゴムボールの形態に見えてもよく、ボールが他の仮想メッセージオブジェクトから容易に跳ね返るようにするデータを有してもよい。別の実施形態では、仮想メッセージオブジェクトは、卵の形態に見えてもよく、卵が別の仮想メッセージオブジェクトによって衝突されると容易に粉砕するようにするデータを含んでもよい。
【0039】
仮想メッセージオブジェクトとしてメッセージを表すことによって、ユーザは、開封することなくメッセージに関する情報を素早く判断することが出来るようになる。幾つかの実施形態では、メッセージのサイズは、仮想メッセージオブジェクトのサイズ又は質量に対応する。大きな添付ファイルを有するメッセージは、大きな又は重いオブジェクトとして表され得る。例えば、短いテキストメッセージ又は小さな添付ファイルを有するメッセージ等のメッセージは、小さな仮想メッセージオブジェクトとして表され得る。
【0040】
また、仮想メッセージ環境210は、仮想ゲートウェイ212も備える。仮想メッセージオブジェクトは、仮想ゲートウェイ212を介して移動させることによって他のメッセージング装置に送信されてもよい。仮想メッセージオブジェクトは、仮想ゲートウェイ212を通過すると、受信装置に送信されて、ローカル仮想メッセージ環境210から「退出」する。このように、本発明の実施形態は、メッセージを送信するために空間メタファを利用してもよく、メッセージ送信のより直感的な処理を容易にする。
【0041】
仮想ゲートウェイ212は、仮想メッセージ環境210の一部を仮想ゲートウェイ212と置き換えることによって表示されてもよい。仮想ゲートウェイ212は、それが方向付けられている受信者の視覚表示を含んでもよい。例えば、仮想ゲートウェイ212は、選択された受信者の名前を示してもよい。図2では、仮想ゲートウェイ212を介して送信される仮想メッセージオブジェクトの潜在的受信者として「Noah」が示されている。別の変形では、例えば、「家族」グループ又は「同級生」グループ等の受信者のグループが仮想ゲートウェイ212に示されてもよい。このような変形では、仮想メッセージオブジェクトが受信者グループを示す仮想ゲートウェイ212を介して送信されると、仮想メッセージオブジェクトは、グループ内の各個人のメッセージング装置に送信される。
【0042】
(触覚メッセージ送信のための例示の方法)
図3は、本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のための方法の流れ図である。本発明の実施形態は様々な装置で利用され得るが、図3に示される工程は、図1に示されるブロック図及び図2に示される装置に関連して記載される。
【0043】
方法300では、ステップ306において、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトの受信者に関連付けられる受信信号を受信する。プロセッサ110は、ボタン、スクロールホイール、又はトラックボール122若しくはセンサ114等の他の入力装置から受信信号を受信してもよい。一実施形態では、プロセッサ110は、ローカルメモリに記憶されたアドレス帳から連続する名前のリストを表示する。名前は、仮想メッセージ環境210において、例えば、ディスプレイ116の最上部又は最下部に示され得る。名前をスクロールするために、左又は右ボタンが押される。意図した受信者の正しい名前が識別された場合、トラックボール122は、押し下げられて、プロセッサ110に受信信号を送信してもよい。1つの変形では、ユーザは、左又は右方向に装置を揺動することによってアドレスリスト内の名前をスクロールしてもよい。小さく柔軟な揺動によって、プロセッサ110は、各方向に1個又は2個の名前のように僅かな増分でアドレスリストを進行してもよい。大きく激しい揺動によって、プロセッサ110は、各方向に10個又は20個の名前のように大きな増分でアドレスリストを進行してもよい。
【0044】
ステップ308では、プロセッサ110は、仮想メッセージ環境内に仮想ゲートウェイ212を表示する。仮想ゲートウェイ212は、仮想メッセージオブジェクトの受信者に関連付けられてもよい。例えば、仮想ゲートウェイ212は、受信者の名前を表示することによる受信者の視覚表示を含んでもよい。ネットワーク故障時に、プロセッサ110は、仮想ゲートウェイ212を閉鎖して、仮想メッセージが送信出来ないという視覚的又は触覚的手掛かりをユーザに与えてもよい。1つの変形では、受信者が仮想メッセージオブジェクトを受信できないことをプロセッサ110が決定すると、仮想メッセージオブジェクトは、仮想ゲートウェイ212に跳ね返って仮想メッセージ環境210内に留まってもよい。仮想ゲートウェイ212が確立されたらすぐに、仮想メッセージオブジェクトが、受信者に送信されてもよい。仮想メッセージオブジェクトは、仮想ゲートウェイ212に向かって移動させるジェスチャで送信されてもよい。
【0045】
ステップ309では、プロセッサ110は、メッセージング装置との物理的相互作用を感知するように構成されるセンサからセンサ信号を受信する。センサは、ユーザとの相互作用の方向及び大きさの両方を検出してもよい。例えば、ユーザがメッセージング装置を体から急に離すと、センサは、方向と共に装置が動かされた速度を検出してもよい。別の例示では、センサ信号は、ユーザが仮想ゲートウェイ212に向かって仮想メッセージオブジェクトをドラッグする場合のユーザとの相互作用に関連付けられてもよい。このようにして、センサ信号は、仮想ゲートウェイに向けられるジェスチャを含んでもよい。別の例示では、センサ信号は、メッセージング装置102が傾けられたことに関連付けられてもよい。
【0046】
ステップ310では、プロセッサ110は、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想力を決定する。プロセッサは、仮想力の方向及び大きさの両方を決定してもよい。例えば、力は、移動装置に対して垂直方向であり且つ低強度であってもよい。別の例示では、装置が傾けられると、プロセッサは、装置が傾けられた方向に仮想オブジェクトを引っ張る重力を表す力を決定してもよい。他の実施形態では、プロセッサは、経時的に方向又は強度が変化する力を決定してもよい。
【0047】
次に、ステップ312では、プロセッサは、仮想メッセージ環境内の仮想メッセージオブジェクトに仮想力を適用する。次に、仮想メッセージオブジェクトは、仮想力の大きさ及び方向に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージ環境内で移動するであろう。さらに、仮想メッセージオブジェクトの挙動は、データストアに含まれるデータによって定義されてもよい。このデータは、仮想メッセージ環境内の仮想メッセージオブジェクトの相互作用の特性を定義する。例えば、仮想メッセージオブジェクトは、卵の形状であってもよく、砕けやすい表面を定義する特性を有してもよい。次に、大きな仮想力が仮想メッセージオブジェクトの表面に適用されると、オブジェクトはひび割れてもよい。別の例示では、仮想メッセージオブジェクトは、堅いボールを定義する特性を有してもよい。大きな仮想力が適用されると、ボールは、仮想力の方向に転がってもよい。
【0048】
次に、ステップ314では、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトを送信するかどうかを決定する。この決定は、仮想力及び受信者の状態に少なくとも部分的に基づいてもよい。プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトの軌道が仮想ゲートウェイ212を通過するかどうかを決定するために力の速度及び角度を分析してもよい。軌道が仮想メッセージオブジェクトを仮想ゲートウェイ212へと運ばないとプロセッサ110が決定する場合、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトを送信しないことを決定してもよい。しかし、仮想メッセージオブジェクトの送信特性がこれを仮想ゲートウェイ212へと運ぶのであれば、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトを送信してもよい。さらに、プロセッサ110は、受信者の状態に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトを送信するかどうかを決定してもよい。例えば、受信者のメッセージング装置が停止しているか又はネットワークから切断されている場合、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトを送信しないことを決定してもよい。別の実施形態では、受信者のメッセージング装置の状態が「隠匿」に設定されている場合、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトを送信しないことを決定してもよい。
【0049】
ステップ314で、仮想メッセージオブジェクトが送信されるべきでないとプロセッサ110が決定する場合、プロセッサ110は、送信失敗に関連付けられる触覚効果を決定してもよい(315)。例えば、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトが送信されるべきでないと決定した後、仮想ゲートウェイ212に跳ね返って仮想メッセージ環境210内に留まる仮想メッセージオブジェクトをシミュレートする触覚効果を決定してもよい。
【0050】
ステップ316では、プロセッサ110は、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトの送信特性を決定する。一実施形態では、センサ信号は、急ぎの又は力強いジェスチャに関連付けられて、プロセッサ110は、対応する急ぎの又は力強い送信特性を決定する。別の実施形態では、センサ信号は、穏やかな又は緩やかなジェスチャに関連付けられてもよい。従って、プロセッサ110は、対応する穏やかな又は緩やかな送信特性を決定してもよい。
【0051】
幾つかの実施形態では、センサ信号は、仮想メッセージオブジェクトの送信角度に関連付けられてもよい。例えば、ユーザは、仮想ゲートウェイに向かってある角度で仮想メッセージオブジェクトを移動させてもよい。この場合、仮想メッセージオブジェクトは、仮想ゲートウェイをある角度で通過する。従って、プロセッサ110は、角度の送信特性を決定してもよい。代替的に、ユーザが仮想ゲートウェイから真っ直ぐに仮想メッセージオブジェクトを送信する場合、プロセッサ110は、直線的な送信特性を決定してもよい。
【0052】
ステップ320では、プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクト及び仮想メッセージオブジェクトの送信特性を送信する。幾つかの実施形態では、仮想メッセージオブジェクトが仮想ゲートウェイ212を通過すると送信が行われる。仮想メッセージオブジェクトが仮想ゲートウェイ212を介して送信されると、仮想メッセージオブジェクトは、ローカル仮想メッセージ環境210から消えてもよい。仮想メッセージオブジェクトがネットワーク上に送信されるのと実質的に同時に、消失が発生してもよい。仮想メッセージオブジェクトの受信者への送信が成功しない場合、仮想メッセージオブジェクトは、仮想メッセージ環境210内に留まるであろう。これは、ネットワーク接続の状態又は受信装置の状態に関する簡単な情報をユーザに提供する。
【0053】
1つの変形では、仮想メッセージオブジェクトが仮想メッセージ環境210を去ると、プロセッサ110は、メッセージの送信が成功したことをユーザに警告する触覚信号をアクチュエータ118に送信する。例えば、プロセッサ110は、矢が壁にぶつかるのをシミュレートする触覚効果を決定してもよい。
【0054】
図4は、本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信のための方法の流れ図である。図4は、仮想メッセージオブジェクトが受信者メッセージング装置によって受信される実施形態を示す。
【0055】
方法400では、ステップ402で、受信装置のプロセッサは、仮想メッセージオブジェクトに関連付けられる信号を受信する。信号は、例えば、セルラネットワーク、イントラネット、又はインターネット等の外部ネットワークに通信可能に接続されるネットワークインターフェースから受信されてもよい。例えば、信号は、このネットワークに接続される別のメッセージング装置によってネットワークを越えて送信されたものであってもよい。仮想メッセージオブジェクトに関連付けられる信号は、仮想メッセージオブジェクトの特性を定義するデータを含む。例えば、信号は、仮想メッセージオブジェクトのサイズ、形状、送信特性、データ型、及びコンテンツ等を定義するデータを含んでもよい。
【0056】
ステップ406で、受信装置のプロセッサは、仮想メッセージオブジェクトの送信特性に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定する。例えば、仮想メッセージオブジェクトが送信されたときに送信側メッセージング装置が仮想ゲートウェイに向かって穏やかに傾けられると、送信特性は低い速度を含んでもよい。次に、受信装置のプロセッサは、穏やかな振動を含む触覚効果を決定するためにこの送信特性を使用するであろう。仮想メッセージオブジェクトが受信仮想メッセージ環境の境界に低い速度でぶつかることで、穏やかな振動が受信者にシミュレートされる。対照的に、高速の送信特性に基づく触覚効果は、仮想メッセージオブジェクトが高速で受信仮想メッセージ環境に到着したのをシミュレートする強い衝撃を含んでもよい。
【0057】
次に、ステップ408で、受信装置のプロセッサは、触覚効果を出力するように構成されるアクチュエータに触覚信号を送信する。次に、アクチュエータは、この信号に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を出力するであろう。
【0058】
(触覚メッセージ送信のための例示のシナリオ)
図5a及び5bは、本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信の例示である。図5aは、タッチスクリーンディスプレイ504を有するメッセージング装置502を含む。また、メッセージング装置502は、タッチスクリーンディスプレイ504に示される仮想メッセージ環境510を生成するプロセッサ(図5a及び5bには示されない)を備える。仮想メッセージ環境510は、仮想ゲートウェイを有する。また、図5aに示されるように、仮想メッセージ環境は、仮想メッセージオブジェクト520を含む。この例示では、仮想メッセージオブジェクト520は、文書管又は巻物の形態である。
【0059】
仮想ゲートウェイ512は、選択された受信者の指示を含んでもよい。図5aに示されるように、仮想ゲートウェイ512に受信者「Noah W」が示されている。他のシナリオでは、仮想ゲートウェイ512は、インターネットウェブサイト、ソーシャルネットワークサイト、ブログ、ツイッターアカウント、又は何らかの他のネットワーク使用可能リソースを含む受信者を示してもよい。このようなシナリオの1つでは、仮想ゲートウェイ512に示される受信者は、ツイッターアドレスを含んでもよい。仮想メッセージオブジェクト520が仮想ゲートウェイ512から送信されると、仮想メッセージオブジェクトは、ツイッターアカウントに投稿されてもよい。別のシナリオでは、仮想ゲートウェイ512は、パブリック又はグローバルの仮想メッセージ環境に関連付けられてもよい。仮想メッセージオブジェクト520が仮想ゲートウェイ512から送信されると、仮想メッセージオブジェクト520は、グローバル仮想メッセージ環境に投稿されて、グローバル仮想メッセージ環境の他のユーザ又はブラウザによってアクセスされてもよい。
【0060】
図5aでは、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504上で相互作用することによって仮想メッセージオブジェクト520に接触する。タッチスクリーンディスプレイ504を介して仮想メッセージオブジェクト520と相互作用することによって、仮想メッセージオブジェクト520に仮想力が作用してもよい。他の変形では、仮想メッセージオブジェクト520は、他の手段を介して、例えば、メッセージング装置502を傾けることによって、移動させられてもよい。
【0061】
図5bでは、ユーザは、矢印530によって示される方向にタッチスクリーンディスプレイ504上で自身の指をドラッグすることによって仮想ゲートウェイ512に向かって指示ジェスチャを行っている。メッセージング装置502のプロセッサは、タッチスクリーンディスプレイ504によって検出されるユーザのジェスチャに基づいて少なくとも1つの送信特性を決定する。図5bでは、プロセッサは、矢印530によって示される僅かに湾曲したユーザのジェスチャに対応する湾曲軌道の送信特性を決定してもよい。湾曲軌道の送信特性が、受信側装置に送信される。受信側装置は、この送信特性を使用して、仮想メッセージオブジェクト520が受信側装置の仮想メッセージ環境で有するであろう挙動を決定してもよい。
【0062】
図6a、6b、6c、及び6dは、本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信の例示である。図6aでは、メッセージング装置602aは、別のメッセージング装置602bと通信する。各メッセージング装置602は、タッチスクリーンディスプレイ604を備える。メッセージング装置602aのタッチスクリーンディスプレイ604aは、仮想ゲートウェイ612aを有する仮想メッセージ環境610aを表示して示される。第2のメッセージング装置602bのタッチスクリーンディスプレイ604bは、第2の仮想ゲートウェイ612bを有する第2の仮想メッセージ環境610bを表示して示される。仮想メッセージ環境610aの中に仮想メッセージオブジェクト620が示される。
【0063】
図6bでは、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ604a上でオブジェクトをドラッグ又はフリックすることによって仮想メッセージオブジェクト620に接触する。図6bに示されるように、ユーザはファンクション又はシフトキー606aに接触して、ユーザが「送信」モードに入って仮想ゲートウェイ612aを開くことを希望することを示してもよい。仮想メッセージオブジェクト620を送信するために、ユーザは、仮想ゲートウェイ612aに向かって仮想メッセージオブジェクトを押し出すジェスチャを使用してもよい。
【0064】
メッセージング装置602aのプロセッサは、仮想ゲートウェイ612aに向かう指示ジェスチャに関連付けられるセンサ信号を受信すると、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクト620の1つ以上の送信特性を決定してもよい。図6bでは、ユーザは、矢印630で示されるように直接仮想ゲートウェイに仮想メッセージをフリックする。この場合、センサ114は、ユーザとの相互作用を検出して、プロセッサ110に信号を送信するであろう。プロセッサ110は、信号を使用して直線的な送信特性を決定するであろう。1つ以上の送信特性を決定した後、プロセッサは、仮想ゲートウェイ612aによって示される受信者に仮想メッセージオブジェクトを送信してもよい。
【0065】
図6cでは、仮想メッセージオブジェクト620は、送信者の仮想メッセージ環境610を退出しており、受信メッセージング装置602bの仮想メッセージ環境610bにネットワークを介して送信されているところである。仮想メッセージオブジェクトは、セルラネットワーク、インターネットのようなパブリックデータネットワーク、ポイント・ツー・ポイントネットワーク、又はプライベートデータネットワーク(すなわち、イントラネット)を介して送信されてもよい。仮想メッセージオブジェクト620は、送信側メッセージング装置602aの仮想ゲートウェイ612aを介して送信された後、第1の仮想メッセージ環境610aから消える。
【0066】
図6dでは、仮想メッセージオブジェクト620は、受信メッセージング装置602bによって受信される。受信メッセージング装置602bのプロセッサは、仮想メッセージオブジェクト620及び仮想メッセージオブジェクト620の送信特性、例えば、仮想メッセージオブジェクトが第1の仮想ゲートウェイ612aを介して送信された速度等に関連付けられる信号を受信してもよい。次に、仮想メッセージオブジェクト620は、第2の仮想メッセージ環境612bに表示されるであろう。第2の仮想メッセージ環境612bにおける仮想メッセージオブジェクトの挙動は、送信特性に少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0067】
図6dに示される実施形態では、受信装置602bは、送信側装置602aから送信された仮想メッセージオブジェクト620を再現している。再現の一部として、プロセッサは、送信特性に少なくとも部分的に基づいて受信側仮想メッセージ環境610b内の仮想メッセージオブジェクト620の挙動又は特性を決定してもよい。例えば、仮想メッセージオブジェクト620が迅速で力強いジェスチャによって送信側装置602aから送信される場合、仮想メッセージオブジェクト620は、対応する速度で受信側装置602bの仮想メッセージ環境610bに到着してもよい。受信側仮想メッセージ環境610bに入るとすぐに、仮想メッセージオブジェクト620は、他の仮想メッセージオブジェクト及び仮想メッセージ環境610bの境界と相互作用してもよい。例えば、仮想メッセージオブジェクト620は、矢印632によって示されるように、仮想メッセージ環境602bの境界に反射してもよい。
【0068】
図7a、7b、7c、及び7dは、本発明の一実施形態による触覚メッセージ送信の例示である。図7aでは、メッセージング装置702aは、第2のメッセージング装置702bと通信する。各メッセージング装置は、タッチスクリーンディスプレイ704に示される仮想メッセージ環境710を備える。第1のメッセージング装置702aの第1のタッチスクリーンディスプレイ704aは、仮想ゲートウェイ712aを有する仮想メッセージ環境710aを表示して示される。第2のメッセージング装置702bのタッチスクリーンディスプレイ704bは、第2の仮想ゲートウェイ712bを有する第2の仮想メッセージ環境710bを表示して示される。仮想メッセージ環境710aの中にボールの形態の仮想メッセージオブジェクト720が示される。
【0069】
触覚メッセージ送信システムの一実施形態では、装置がある方向に傾けられると、仮想メッセージ環境710a又は710bの中に位置する仮想メッセージオブジェクト720は、転がり、滑り、又は装置の傾きに対応する方向に移動することによって反応してもよい。図7bでは、ユーザは、仮想ゲートウェイ712aに向かって第1のメッセージング装置702aを傾けることによって仮想ゲートウェイ712aに向かう指示ジェスチャを行う。センサは、装置が傾けられる角度を検出して、メッセージング装置702aのプロセッサに信号を送信する。装置702aを下方に傾けることによって、仮想メッセージオブジェクト720は、仮想ゲートウェイ712aに向かう矢印730の方向に転がり又は移動することによって反応する。この方式で、受信者の方向に仮想メッセージオブジェクトを送信している感覚を装置がユーザに与えるように空間メタファが使用される。
【0070】
幾つかの実施形態では、ディスプレイは、方向矢印又はコンパス(図7には示されない)をさらに備えてもよい。方向矢印又はコンパスは、目的の受信者の物理的な方向を指すので、メッセージ送信のための空間メタファをさらに利用する。例えば、このような実施形態では、ユーザは、自身の所在地の北に居るユーザにメッセージを送信してもよい。このような実施形態では、送信者のディスプレイは、目的の受信者が送信者の北に居ることを示す、北を指示する方向矢印を表示するであろう。
【0071】
図7bに示されるように、装置702aを下方に傾けることは、仮想メッセージオブジェクトを仮想ゲートウェイ712aに向かわせるジェスチャを含む。対照的に、装置702aを両側に又は仮想ゲートウェイ712aから遠ざけて傾けることは、仮想ゲートウェイ712aから遠くに仮想メッセージオブジェクトを向かわせるジェスチャを含んでもよい。センサ信号を受信すると、プロセッサは、センサ信号が仮想ゲートウェイ712aに向かう又は遠ざかるジェスチャを含むかどうかに少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクト720を送信するかどうかを決定してもよい。
【0072】
仮想メッセージオブジェクト720を送信するかどうかを決定することに加えて、プロセッサは、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて速度等の仮想メッセージオブジェクト720の送信特性を決定してもよい。例えば、装置702aが小さな角度で仮想ゲートウェイ712aに向かって傾けられると、プロセッサは、遅い速度の送信特性を決定してもよい。別の例として、装置702aが急峻な角度で仮想ゲートウェイ712aに向かって傾けられると、プロセッサは、速い速度の送信特性を決定してもよい。
【0073】
第1の装置702aが仮想ゲートウェイ712aに向かって傾けられると、仮想メッセージオブジェクト720は、図7bにおける矢印730によって示される方向で仮想ゲートウェイ712aに向かって転がる。最終的に、仮想メッセージオブジェクト720は、仮想ゲートウェイ712aを転がって通過して、第1の仮想メッセージ環境710aから去ってもよい。仮想メッセージオブジェクト720が第1の仮想ゲートウェイ712aを通過した後、第1のメッセージング装置702aのプロセッサは、仮想メッセージオブジェクト720を受信者のメッセージング装置702bに送信してもよい。
【0074】
図7cでは、第1のメッセージング装置702aのプロセッサは、ネットワークを介して仮想メッセージオブジェクト720及びその送信特性を送信している。仮想メッセージオブジェクト720は、第1のメッセージング装置702aの第1の仮想メッセージ環境710aにもはや見えないが、メッセージング装置702bによってまだ受信されていない。送信特性が仮想メッセージオブジェクト720と共に送信されるので、受信側装置は、仮想メッセージオブジェクト720が送信された速度及び方向を決定してもよい。例えば、仮想メッセージオブジェクト720が送信側装置の受信側装置仮想ゲートウェイから急に「投射」され、又は「押出」された場合、受信側装置702bは、仮想メッセージオブジェクト720が対応する速度で到着すべきであると決定してもよい。このように、仮想メッセージオブジェクトは、送信された方法に対応する特性と共に仮想ゲートウェイ712bを通って受信仮想メッセージ環境に到着してもよい。
【0075】
図7dでは、仮想メッセージオブジェクト720は、受信移動装置702bによって受信されている。例示では、仮想メッセージオブジェクト720は、第2の仮想メッセージ環境710bの最上部において仮想ゲートウェイ712bから落下して、第2の仮想メッセージ環境710bの最下部にぶつかるように示される。送信特性が保存されて仮想メッセージオブジェクト720と共に送信されるので、仮想メッセージオブジェクト720は、送信されたのと同じ態様で到着してもよい。例えば、送信側メッセージング装置が仮想ゲートウェイ712aに向かって緩やかに傾けられた場合、オブジェクトは、穏やかな振動と共に第2の仮想ゲートウェイ712bを通って到着してもよい。逆に、送信側装置が第1の仮想ゲートウェイ712aの方向に急に動かされた場合、仮想メッセージオブジェクト720は、激しい衝撃、反発、又は弾性の振動と共に第2の仮想ゲートウェイ712bに到着してもよい。
【0076】
仮想メッセージオブジェクト720の速度及び軌道によっては、仮想メッセージオブジェクト720が、受信側仮想メッセージ環境710bの壁に対して跳ね返り又は砕け散る結果となってもよい。図7a、7b、及び7cでは、受信装置702bの仮想メッセージ環境710bは空である。仮想メッセージオブジェクト720が受信装置702bによって受信されると、仮想メッセージオブジェクト720の速度及び軌道の送信特性は、仮想メッセージオブジェクト720が矢印732によって示される方向で受信側仮想メッセージ環境710bの最下部に落下する結果をもたらす。仮想メッセージオブジェクト720がメッセージング装置702bに入ると、メッセージング装置720は、仮想メッセージオブジェクト720と仮想メッセージ環境710bとの間の相互作用に対応する触覚効果を出力してもよい。
【0077】
(触覚メッセージ送信のためのコンピュータ可読媒体)
本発明の実施形態は、デジタル電子回路で、又はコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこうした技術の組み合わせで実装され得る。一実施形態では、コンピュータは、1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。プロセッサは、例えば、プロセッサに結合されるRAM(random access memory)等のコンピュータ可読媒体を備える。プロセッサは、例えば、メッセージング用の1つ以上のコンピュータプログラムを実行するように、メモリに記憶されるコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。このようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application−specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、及び状態機械を備えてもよい。このようなプロセッサは、PLC、PIC(programmable interrupt controller)、PLD(programmable logic device)、PROM(programmable read−only memory)、EPROM又はEEPROM(electronically programmable read−only memory)、又は他の類似の装置等のプログラム可能電子装置をさらに備えてもよい。
【0078】
このようなプロセッサは、プロセッサによって実行されるときに、プロセッサによって実行され又は容易にされる本明細書に記載のステップをプロセッサに実行させ得る命令を記憶する媒体、例えばコンピュータ可読媒体を備え又はそれと通信してもよい。コンピュータ可読媒体の実施形態は、限定されないが、電子、光学、磁気、又は他の記憶装置若しくはコンピュータ可読命令をウェブサーバ内のプロセッサ等のプロセッサに提供可能な伝送装置を備えてもよい。媒体の他の例は、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、全ての光学媒体、全ての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読取り可能な任意の他の媒体を含む。また、様々な他の装置は、例えば、ルータ、プライベート若しくはパブリックネットワーク、又は他の伝送装置等のコンピュータ可読可能媒体を含んでもよい。記載されたプロセッサ及び処理は、1つ以上の構造内にあってもよく、1つ以上の構造にわたって分散されてもよい。プロセッサは、本明細書に記載の1つ以上の方法(又は方法の一部)を実行するためのコードを備えてもよい。
【0079】
(総説)
好ましい実施形態を含む本発明の実施形態の上記の説明は、例示及び説明目的で提示されているに過ぎず、網羅的であること又は本発明を記載された厳密な形態に限定することは意図されていない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、それらの多くの変更及び適合が当業者には明らかであろう。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図6d
図7a
図7b
図7c
図7d