【課題を解決するための手段】
【0004】
一つの態様によると、表面を含むプラスチック処理の方法は以下の工程:
A)改造
表面領域(modified surface area)を得るために、少なくとも表面の一部を処理放射(treatment radiation)で照射すること、改造
表面領域は、未改造
表面領域より、ある程度大きく加熱放射を吸収することが可能であり;そして
B)プラスチック部分が
、改造
表面領域の照射セクションで画成される領域において、加熱され、軟化されるよう
に、加熱放射で改造
表面領域の少なくともあるセクションを照射すること;
を含む。
【0005】
処理放射で少なくとも表面の一部を処理することにより、表面はその特性、例えば、その光学的特性を変化させ得る。処理結果は、未改造
表面領域よりある程度大きい加熱放射を吸収することが可能な処理
表面領域であり得る。プラスチック部分の未改造
表面領域は、改造
表面領域より、加熱放射に対してはより反射し得る。プラスチック部分の表面の改造
表面領域は、プラスチック部分の表面の未改造
表面領域と比較して、加熱放射に対して高い吸収係数を有し得る。
【0006】
加熱放射のエネルギを吸収することにより、プラスチック部分の領域は軟化し得る。この開示の文脈において、「軟化された」とは、プラスチック部分は、軟化のみするが、領域において流動することはできないことを意味し得る。しかし、それは、プラスチック部分が多くのエネルギを吸収するので、プラスチック部分がその領域で溶融することも、また、意味し得る。プラスチック部分の溶融領域は都合よく流動可能である。領域は、例えば、そのガラス転移温度以上で加熱されてもよい。
【0007】
本方法の一つの態様において、少なくとも、処理放射で照射されないプラスチック部分の表面の一部は、改造
表面領域の照射セクションで画成される領域においてプラスチック部分を軟化させる加熱放射により、軟化可能とはならず(unsoftenable)、又は
かなりの程度軟化可能性が低い。特に、未改造
表面領域で全体的に反射される、又は殆ど全体的に反射される加熱放射は、かなりの程度、改造
表面領域で吸収される。
【0008】
従って、改造
表面領域は、プラスチック部分が加熱放射により軟化可能である領域を画成し得る。それ故、表面を局部的に改造することにより、一つ又はそれ以上のプラスチック部分の局在化された軟化可能な領域を画成し得る。
【0009】
改造
表面領域で画成される領域において軟化されるということは、改造
表面領域が加熱放射で供給されるエネルギが個々の領域を軟化させるのに十分な量をプラスチック部分の内側のどの部分に伝達できるかを決定する決定因子であることを意味し得る。これは、処理放射でプラスチック部分を選択照射することにより、プラスチック部分が軟化される領域を調整することを可能にする。
【0010】
本方法の一つの態様において、プラスチック部分は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を含む。
PBTは、特に、上記の方法に対して良好な特性を有している。PBTは良好な融点並びに好適な吸収及び反射性質を有している。
【0011】
本方法の一つの態様において、プラスチック部分は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む。
PTFEは、プラスチック部分の摺動特性を改良し得る。これは、プラスチック部分が薬物送達デバイス内に組み入れられ、そしてプラスチック部分が薬物送達デバイスの操作中に動く場合、特に有利である。
【0012】
本方法の一つの態様において、プラスチック部分は、改造
表面領域を得るために処理放射の影響下で色を変化させる添加剤を含んでもよい。
添加剤は、例えば、染料又は顔料であってもよい。添加剤は、例えば、処理放射のある波長の放射に曝露したとき、例えば、黒ずむ(darken)ことがある。
【0013】
本方法の一つの態様において、プラスチック部分の改造
表面領域は、プラスチック部分の未改造
表面領域とは異なった色を有する。色の変化は、処理放射での照射により影響を受けることがある。色の変化は、改造
表面領域の変化した吸収性質の一表示であり得る。これは、プラスチック部分の表面の画成された
領域が処理放射で照射することによりその色を変化させ得ることを意味する。
【0014】
本方法の一つの態様において、処理放射の波長は加熱放射の波長より短い。それ故、高エネルギ放射が表面の処理のために用いられてもよい。
本明細書で使われる用語「波長」は、個々の放射スペクトルのピーク波長又は主波長などの主要波長を参照し得る。
【0015】
本方法の一つの態様において、 紫外放射は、処理放射用として使用される。
例えば、処理照射の波長は、300nm〜400nmの範囲である。この範囲の波長は、改造
表面領域を得るための反射表面を処理するのに、特に好適である。
【0016】
本方法の一つの態様において、 赤外放射は加熱放射用として使用される。
例えば、加熱放射の波長は、900nm〜1000nmの範囲である。この範囲の波長は、改造
表面領域を軟化させるために、特に好適である。
【0017】
本方法の一つの態様において、
処理放射および加熱放射の一
つ又はその両方が、コヒーレントな電磁放
射である。
本方法の一つの態様において、
処理放射および加熱放射の一
つ又はその両方が、レーザー放
射である。
本方法の一つの態様において、 レーザーは、処理放射を発生するのに特に好適である。
【0018】
レーザーは、比較的自由に選択され得る波長、高出力の放出放射、及び/又は、小口径のレーザービーム故に、処理放射を発生させるために特に好適である。小口径のレーザービームのために、レーザーは小さくて、正確に画成された
領域でプラスチックの表面に当たることができ得る。従って、表面の小さく、正確に画成された部分のみが、改造
表面領域に転換することが可能である。レーザービームで表面を走査することにより、改造
表面領域の画成されたパターン、そして特に、任意のサイズの改造
表面領域は、小口径のレーザービームでも実現され得る。
【0019】
本方法の一つの態様において、 レーザーは加熱放射に対しても使用される。
レーザーは、また、加熱放射を発生させるのに特に好適である。加熱放射の波長及び出力は、例えば、プラスチック部分の物質の融点、ガラス転移点又は軟化点に適合される軟化される物質に適合してもよい。レーザーの使用は、正確に画成された改造
表面領域の(サブ)セクションのみが加熱放射で照射されることを容易にする。従って、正確に画成された改造
表面領域の(サブ)セクション、結果として、プラスチック部分の正確に画成された領域が軟化することは可能である。
【0020】
本方法の一つの態様において、改造
表面領域により、プラスチック部分上に銘文を形成する。
それ故、テキスト文、一つ又はそれ以上の数字、及び/又は、一つ又はそれ以上の記号をプラスチック部分の表面上に含み得る銘文を加えることは可能である。特に、好ましくは、処理放射は、銘文を生成するために、並びに、プラスチック部分の軟化可能領域を画成するために使用してもよい。加熱放射は、銘文のない改造
表面領域の部分に都合よく適合される。
【0021】
銘文は薬物送達デバイスのタイプ、又は薬物送達デバイスに含まれ、及び/又は、薬物送達デバイスで送達されるべき薬物を表示する。銘文は用量に関連する数、例えば、使用者によりダイヤル設定され、薬物送達デバイスで送達されるべき薬物の用量サイズを表示するための数を含んでもよい。
【0022】
本方法の一つの態様において、改造
表面領域により、加熱放射で照射されない部分のプラスチック部分上に銘文を形成する。それ故、銘文は加熱放射での照射後でも、未変化のままでいる。
【0023】
本方法の一つの態様において、方法は、更に、次の工程を含む:
工程B)の前に、プラスチック部分が機械的に更なる部分と接触する接触
領域に共通の接触
領域が形成されるように、プラスチック部分と更なる部分を互いに相対的に配置する。接触
領域に沿って工程B)において、軟化するプラスチック部分の領域の拡大は、プラスチック部分と更なる部分が互いに接合する接合
領域を画成し得る。工程B)の後、プラスチック部分の軟化領域は冷却してもよく、そして、プラスチック部分と更なる部分は、接合
領域で互いに接合してもよい。
【0024】
二つの部分は、接触
領域で機械的接触のみしてもよく、そしてまだ互いに接合されない。機械的接触手段においてのみ、部分が恒久的に連結されることがなく、部分の一つ又は恒久的連結部を損傷することなく互いに取り外すことができる。
【0025】
接合はプラスチック部分と更なる部分の間で形成でき得る。接合は、恒久的連結、例えば、溶接などの物質連結を含み得る。
【0026】
接合
領域における接合は、プラスチック部分と更なる部分間に形成される化学的結合を生成してもよい。接合は、また、化学的結合なしで、例えば、プラスチック部分の軟化物質で、更なる部分の表面におけるアンダーカット部を充填することにより実現でき得る。プラスチック部分及び更なる部分は、互いに、恒久的に接合でき得る。
【0027】
本方法の一つの態様において、更なる部分は、更なるプラスチック部分である。
一つの態様において、更なる部分は加熱放射により軟化可能である。更なる部分は、処理放射又は更なる処理放射により軟化可能となり得る。あるいは、更なる部分の処理は、加熱放射により更なる部分を軟化可能にする必要があり得る。
本方法の一つの態様において、更なる部分はPBTを含む。
本方法の一つの態様において、更なる部分はPTFEを含む。
【0028】
例えば、プラスチック部分は加熱放射により軟化し、そしてプラスチック部分を冷却することにより両部分は接合されることは可能である。しかし、熱エネルギは、また、更なる部分により吸収されることも、また、可能である。この結果、更なる部分は、また、軟化され得る。従って、接合は、プラスチック部分と更なる部分との冷却の結果でもあり得る。この場合、第一及び更なる部分の軟化物質は互いに混合される。その後、接合は、追加の強度を有することになる。
【0029】
本方法の一つの態様において、改造
表面領域は接触
領域に隣接する。好ましくは、工程B)において照射された改造
表面領域の部分は、接触
領域に隣接する。改造
表面領域が全接合
領域に拡大しないことが可能な実施態様はある。
本方法の一つの態様において、工程B)における更なる部分は、接触
領域と隣接する領域において加熱放射により軟化される。
【0030】
本方法の一つの態様において、プラスチック部分の改造
表面領域は、更なる部分から離れたプラスチック部分のその側面に配置される。
これは、例えば、プラスチック部分及び更なる部分が互いに配置される場合もあり得る。この場合、工程A)において、接触
領域から離れたプラスチック部分の表面は、好ましくは、処理放射により照射される。従って、改造
表面領域が、接触
領域から離れて面するプラスチック部分のその側面で得られる。それ故、プラスチック部分は、また、工程B)において接触
領域から離れた表面上を加熱放射で照射する。結果的に、接合
領域は、改造
表面領域から離れたプラスチック部分のその側面上に形成され得る。
【0031】
本方法の一つの態様において、プラスチック部分の改造
表面領域は、接触
領域に面するプラスチック部分の表面
と接触領域から外に向いたプラスチック部分の表面を連絡するプラスチック部分の表
面上に配置される。
上記で記載の方法の一つは、薬物送達デバイスを製造するために使用でき得る。プラスチック部分は、薬物送達デバイスにおける使用のために軟化され得る。
例えば、薬物送達デバイス用の更なる部分を、すでに位置し、好ましくは、薬物送達デバイス用のハウジングに固定されてもよいプラスチック部分と接合することも可能である。あるいは、更なる部分は、既にハウジングに位置してもよく、そしてプラスチック部分は、その後、更なる部分と固定してもよい。プラスチック部分の表面を処理した後、加熱放射で改造
表面領域を照射することにより、プラスチック部分及び更なる部分を恒久的に連結するための接合
領域を形成するために、プラスチック部分、及び/又は、更なる部分を軟化させることは可能である。従って、この方法により、例えば、更なる部分がプラスチック部分に対してその取り付け位置に配置されたとき、電磁放射ビームが直接到達できない場合ですら、更なる部分及びプラスチック部分を接合することも可能である。
【0032】
薬物送達デバイスを製造する方法を別にして、薬物送達デバイス用のアセンブリ及び薬物送達デバイスそれ自体もまた、記述される。
薬物送達デバイスは、特に、医薬品、特に、患者により自己投与するための薬物の投与のために、特に、使用される。薬物送達デバイスは、薬物の事前に与えられた用量を投与するペン形注射器であってもよい。更に、薬物送達デバイスは、単回使用又は複数使用のための注射デバイスであってもよい。
【0033】
本明細書で使用する用語「薬物」は、好ましくは、少なくとも一つの薬学的に活性な化合物を含む薬学的製剤を意味し、
ここで一つの実施態様において、薬学的に活性な化合物は、高々1500Daの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体、ホルモン又はオリゴヌクレオチド、若しくは上記の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は、関節リウマチの処置、及び/又は、予防に有用であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置、及び/又は、予防のため、少なくとも一つのペプチドを含み、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも一つのヒトインスリン又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセンジン−3又はエキセンジン−4、若しくはエキセンジン−3又はエキセンジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0034】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B29位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0035】
インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−
ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0036】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH
2配列のペプチドを意味する。
【0037】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下の化合物リスト:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28] エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
ここで、基−Lys6−NH
2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38 [Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28] エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38 [Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38 [Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38 [Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38 [Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp
28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38 [Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38 [Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
又は前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0038】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロパイン(ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどのRote Liste、2008年版、50章に表示されている脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
【0039】
多糖類としては、例えば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはその誘導体、又はスルホン化された、例えば、上記多糖類のポリスルホン化形体、及び/又は、薬学的に許容可能なその塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0040】
薬学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩、及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na
+、又は、K
+、又は、Ca
2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN
+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されるC1−C6アルキル基;場合により置換されるC2−C6アルケニル基;場合により置換されるC6−C10アリール基、又は場合により置換されるC6−C10ヘテロアリール基を意味する。薬学的に許容される塩の別の例は、‘Remington's Pharmaceutical Sciences’17版、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark Publishing Company,Easton, Pa., U.S.A., 1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0041】
薬学的に許容可能な溶媒和物としては、例えば、水和物がある。
【0042】
一つの実施態様において、薬物送達デバイス用のアセンブリ又は薬物送達デバイスは、プラスチック部分及び接合
領域においてプラスチック部分と堅く接合される更なる部分を含む。結合
領域から離れて面する、又は結合
領域に隣接するプラスチック部分の表面は、改造
表面領域及び、好ましくは、未改造
表面領域を有し得る。プラスチック部分は、特に、改造
表面領域において、事前に与えられた電磁放射で改造
表面領域を照射することにより軟化可能であり得る。プラスチック部分は、特に、未改造
表面領域において、前記の事前に与えられた電磁放射で未改造
表面領域を照射することでは未改造
表面領域においては、軟化不可能であり得る。改造
表面領域は、接合
領域に沿って拡大し得る。
【0043】
換言すれば、薬物送達デバイス又はアセンブリは、プラスチック部分及び更なるプラスチック部分を含む。プラスチック部分は、更なるプラスチック部分の上に、又は横に、二つの部分が互いに機械的接触下にあり、そして接触
領域を形成する方法で配置される。この接触
領域は、二つの部分が恒久的に互いに連結される接合
領域含んでもよい。第一のプラスチック部分は、改造
表面領域及び未改造
表面領域を備えた表面を含んでもよく、ここで、改造
表面領域は、未改造
表面領域より、ある程度大きく、事前に与えられた電磁放射を都合よく吸収することができる。事前に与えられた電磁放射は、改造
表面領域におけるプラスチック部分を照射することによりプラスチック部分を軟化するのに好適であり得る。改造
表面領域は接合
領域に沿って拡大し得る。
【0044】
改造
表面領域が全接合
領域、又はその一部のみを対象とすることが可能な実施態様がある。
【0045】
一つの実施態様において、プラスチック部分は更なる部分のそばに配置される。改造
表面領域は、好ましくは、接合
領域と接合する。
【0046】
薬物送達デバイス又はアセンブリの別の実施態様において、プラスチック部分及び更なる部分は、接合
領域においてのみ、互いに接合する。
【0047】
これは、プラスチック部分及び更なる部分は、それらが互いに機械的接触下にある全
領域に亘って、互いに恒久的には連結されず、接合
領域においてのみ接合され得ることを意味する。接合
領域は、例えば、溶接部を含んでもよい。
【0048】
プラスチック部分及び更なる部分は、一つより多くの接合
領域において互いに恒久的に連結し得る。それ故、プラスチック部分及び更なる部分は、それらが互いに接触する全
領域に亘っては互いに連結し得ない。むしろ、それらは、例えば、二つの分離した接合
領域に連結し得る。この場合、各接合
領域は、電磁放射に対して低い反射性を備えた表面により接合
領域から離れて面する側面上を覆う。
【0049】
薬物送達デバイス又はアセンブリの別の実施態様において、薬物送達デバイスは、ペン形注射器である。
【0050】
別の実施態様において、プラスチック部分は、薬物送達デバイスの、又は接合
領域用の用量ダイヤル部材である。