(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書において開示されている光ファイバは、以下に説明される方法を用いて形成され得る。当該方法は、大量のガスが硬化されたガラスプリフォーム内に捕捉されることをもたらすのに有効なプリフォーム硬化条件を用いることで、硬化されたガラス光ファイバプリフォーム内のボイド形成をもたらす。これらのボイドを取り除くステップを用いるのではなく、形成されたプリフォームがボイドを伴う光ファイバを形成するために使用される。本明細書において、ボイドの直径は最も長い線分であり、この線分の終点は、光ファイバを、光ファイバの長手軸と直角の直角断面を見た際にボイドを画定するシリカの内側表面に配される。
【0025】
「相対屈折率パーセント」は、Δ%=100×(n
i2−n
c2)/2n
i2で定義され、特に指定されない限り、n
iは領域iにおける最大屈折率であり、n
cは純粋な(ドーピングされていない)シリカの屈折率である。用語「α−プロファイル」または「アルファプロファイル」は、相対屈折率プロファイルをいい、単位が「%」のΔ(r)によって表され、rは半径であり、以下の式に従う。
【0027】
ここで、r
oはΔ(r)が最大の点であり、r
lはΔ(r)%がゼロの点であり、rはr
i≦r≦R
fの範囲にあり、Δは上述において定義されており、r
iはα−プロファイルの初期点であり、r
fはα−プロファイルの最終点であり、αは実数の指数である。
【0028】
本明細書内で用いられるファイバカットオフ波長は、「2mファイバカットオフ」または「ファイバカットオフ」としても知られている「ファイバカットオフ波長」を得るための標準2mファイバカットオフテスト、FOTP−80(EIA−TIA−455−80)によって測定される。
【0029】
本明細書内で用いられるケーブルカットオフ波長は、「22mカットオフ波長」または「ケーブルカットオフ」としても知られている「ケーブルカットオフ波長」を得るための標準22mケーブルカットオフテスト、FOTP−170(EIA−455−170)によって測定される。
【0030】
モードフィールド直径(MFD)は、ピーターマン(Peterman)II法を用いて測定され、2w=MFDであり、w
2=(2∫f
2rdr/∫[df/dr]
2rdr)であり、積分限界は0から∞である。全ての光学特性(分散、分散勾配、曲げ等)は、本明細書においては特に示さない限り1550nmの波長において記載されている。
【0031】
OVD(outside vapor deposition)法またはVAD(vapor axial deposition)法等の従来のスート堆積プロセスによる伝送光ファイバの製造中には、シリカ及びドーピングされるシリカ粒子が、炎の中で焼結させられて(pyrogenically generated)スートとして堆積する。OVDの場合、シリカスートプリフォームは、シリンダ状の標的の軸に沿ってスート堆積炎を横切らせることによる当該シリンダ状の標的の外側への粒子の堆積によって、1層毎に形成される。このような多孔質スートプリフォームは、その後、乾燥剤(例えば、塩素、CO、COCl
2、またはSiCl
4)によって処理され、水及び金属不純物が除去され、1100℃−1500℃の範囲の温度でガラスプリフォームに硬化または焼結される。表面エネルギによって駆動される粘性流動焼結は、焼結の支配的なメカニズムであり、スートの孔を圧縮して閉じることによってガラスプリフォームが形成される。焼結の最終段階において、硬化に使用されるガスは、開いた孔が閉じる際に捕捉され得る。ガラス内に捕捉されたガスの溶解度及び浸透性が焼結温度において高いならば、ガスは硬化プロセス中にガラスを通過してガラスの外に移動可能である。代替的に、ファイバ製造プロセスの硬化期間の後においても捕捉され続けているガスは、ガラスプリフォームを通過してガスが外に移動するまでの期間ファイバプリフォームを保持することによってガス抜きされるので、プリフォーム内に真空状態の1または複数のボイドが残される。光ファイバがプリフォームからドローされるドロー作業の間、これらのボイドは閉じ、ボイド無しまたは実質的にボイド無しの光ファイバが残される。従来の伝送光ファイバを形成するために使用されていた硬化プロセスにおいては、光ファイバのコア領域及びクラッド領域の両方においてボイドが完全に無い光ファイバを達成することが目標である。ヘリウムが、従来の光ファイバプリフォームの硬化の間の雰囲気ガスとしてしばしば使用されている。ヘリウムは、ガラスにおける透過性が非常に高い故に、硬化プロセスの間スートプリフォーム及びガラスから容易に脱出するので、ヘリウム内における硬化後においてガラスには孔またはボイドが無くなる。
【0032】
本明細書に開示されている光ファイバは、硬化されたガラスプリフォームの領域内に捕捉される大量のガスをもたらすのに有効なプリフォーム硬化条件にさらされるプリフォームから形成されるので、硬化されたガラス光ファイバプリフォームのボイド含有領域内に不規則に分散したボイドが形成される。これらのボイドを除去するステップが行われるのではなく、生成されたプリフォームは、ボイドを含む光ファイバを形成するために意図的に使用される。特に、比較的低い透過性のガス及び/または比較的高い焼結速度が用いられることによって、硬化プロセスの間にボイドが硬化されたガラス内に捕捉され得る。焼結速度は、焼結温度を上昇させること及び/または硬化炉の焼結領域を通過するスートプリフォームの下方への送り速度を上昇させることによって上昇させられ得る。いくつかの焼結条件下において、捕捉されたガスの部分が、プリフォームの全領域又は全体積の大部分であるガラスを得ることができる。
【0033】
本明細書に開示されている光ファイバにおいて、本明細書に開示されているプロセスを使用した結果として光ファイバ内に存在する不規則に分散したボイドは、光ファイバのクラッド領域内に配される。このようなボイドは、屈折率をより低くするために使用され得る。ボイドの最大直径がファイバの長さに沿って伝送される光の波長よりも小さくなるような硬化パラメータを使用することによって(例えば、電気通信用途に使用される光ファイバの場合は、1550nm未満)、ファイバは、特定の波長において情報を伝送するために効果的に使用され得る。
【0034】
図1は、本明細書に開示されている光ファイバを形成するために使用され得るスート光ファイバプリフォーム20の製造方法を示している。
図1に示す実施例において、スートプリフォーム20は、回転しかつ並進運動するマンドレルまたはベイトロッド(bait rod)24の外側にシリカ含有スート22を堆積させることによって形成される。このプロセスは、OVDすなわち外側気相成長法プロセスとして知られている。マンドレル24は、好ましくはテーパが付けられている。スート22は、バーナー26の炎30にガス状のガラスプリカーサ(precursor)28を供給して酸化させることによって形成される。燃料32(メタン(CH
4)等)及び燃焼補助ガス34(酸素等)は、バーナー26に供給されて炎30を形成するべく着火される。Vと示された質量流量コントローラは、適切なドーパント化合物36、シリカガラスプリカーサ28、燃料32、及び燃焼補助ガス34(全て好ましくはガス状)のバーナー26への適切な量を測定する。ガラス前駆化合物28、36は、炎30内で酸化させられて、全体としてシリンダ状のスート領域23が形成される。必要ならば、特に、ドーパント化合物36が含まれ得る。例えば、ゲルマニウム化合物は、屈折率上昇ドーパントとして(例えば、ファイバのコア内に)含まれ得るか、またはフッ素含有化合物が、屈折率を低下させるために(例えば、ファイバのクラッド領域及び/またはボイド含有領域に)含まれ得る。
【0035】
図2に示すように、シリンダ状のスート領域23を含むスートプリフォーム20が硬化炉29内で硬化されて、硬化プリフォーム31(次の
図3で示す)が形成される。硬化に先立って、
図1に示すマンドレル24が除去されて、空洞のあるシリンダ状のスートプリフォームが形成される。硬化プロセスの間、スートプリフォーム20は、例えば、炉29の純粋石英マッフルチューブ(muffle tube)27の内側に保持機構21によってつるされている。硬化ステップの前に、プリフォーム20が乾燥雰囲気に曝されるのが好ましい。例えば、適切な乾燥雰囲気は、約950℃から1250℃の間の約95パーセントから99パーセントのヘリウム及び1パーセントから5パーセントの塩素ガス又はCOガスを含み、適切な乾燥時間は、約0.5時間から4時間である。スートプリフォームは、必要ならば、フッ素又は他の光ファイバドーパントを有するドーパントガスを用いてドーピングされ得る。例えば、フッ素でドーピングするために、SiF
4及び/またはCF
4ガスが使用され得る。このようなドーパントガスは、例えば、0.25から4時間、約950℃から1250℃の間の従来のドーピング温度で使用され得る。
【0036】
スート乾燥ステップの後に行われるのが好ましいボイド捕捉硬化ステップの間、炉温度は上昇させられ、プリフォーム20は、例えば、約1390℃から1535℃の間の適切な温度で硬化され、硬化されたプリフォームが形成される。代替的にかつさらに好ましくは、温度傾斜焼結(gradient sintering)が用いられ、それによって、スートプリフォーム20が炉29の高温領域を下方に通過させられる。高温領域は、約1225℃から1550℃の間の温度、さらに好ましくは約1390℃から1535℃の間に維持される。例えば、プリフォームは、所望の乾燥温度(950℃−1250℃)に維持される等温領域内に保持され得、その後、スートプリフォームは、所望の硬化温度(例えば、1225℃から1550℃、さらに好ましくは1390℃から1535℃)に維持されている領域を、プリフォーム20の温度が1℃/分よりも大きく上昇するのに十分な速度レートで通過させられる。炉の上方の領域は、乾燥及び不純物除去ステップを容易にする比較的低い温度に維持され得る。下方の領域は、硬化に要求される比較的高い温度に維持され得る。1つの好ましい実施例において、スート含有プリフォームは、第1の下方送り速度で硬化高温領域を通過して下方に送られ、続いて、第1の下方送り速度よりも遅い第2の下方送り速度で第2の高温領域を通過して下方に送られる。このような硬化技術は、スートプリフォームの外側部分の焼結を、残りの部分のプリフォーム焼結に先だって成すので、ガスの捕捉を容易にし、結果として形成された硬化されたガラス内のボイドの形成及び維持が容易となるだろう。例えば、プリフォームは、当該適切な硬化温度(例えば、約1390℃よりも高い)に、15℃/分、さらに好ましくは17℃/分よりも早いプリフォーム温度上昇を成すのに十分な第1の速度において曝され得、続いて、少なくとも約12℃/分、さらに好ましくは14℃/分でプリフォームが昇温するのに十分な第2の下方送り速度/硬化温度の組み合わせの環境に曝される。好ましくは、第一の硬化速度は、約2℃/分よりも大きく、さらに好ましくは3℃/分よりも大きく、最も好ましくは約4℃/分よりも大きく第2の硬化速度の加熱速度よりも大きいプリフォームの外側の温度の上昇をもたらす。必要ならば、比較的遅い速度(例えば、10℃/分)で加熱を行う第3の硬化ステップが用いられ得る。代替的に、スートプリフォームが、スートプリフォームを炉の高熱領域通して送ることによってさらに多くのボイドを形成するために、さらに早い速度で焼結され得る。この場合の高温領域の温度は、1550℃よりも高く、さらに好ましくは1700℃よりも高く、その上さらに好ましくは1900℃よりも高い温度である。代替的に、スートプリフォームは、スートと接触する直火またはプラズマトーチを用いることによって炉の外部でさらに早い速度で焼結され得る。必要ならば、光ファイバプリフォームは、異なった一連の硬化ステップを用いて製造され得、そのいくつかは従来の硬化ステップを含んで特定のプリフォーム領域をボイド無しの完全に硬化されたガラスに完全に焼結し、その後、追加のスートがボイド捕捉硬化ステップを用いて堆積及び焼結させられる。ボイド捕捉硬化ステップにおいて使用されうる好ましい焼結ガスは、窒素、アルゴン、CO
2、酸素、塩素、CF
4、CO、SO
2、クリプトン、ネオン、及びこれらの組み合わせからなるグループから選択される少なくとも1つのガスを含む。これらのガスの各々は、本発明の方法に従って形成されるボイドに適切な硬化温度でまたはその温度以下で、シリカガラス内において比較的低い透過性を示す。さらに好ましくは、ボイド含有環状領域内に不規則に配されたボイドを形成するために使用される焼結ガスは、(1)クリプトンガスもしくは二酸化硫黄ガス、または(2)塩素ガスに窒素、二酸化炭素、二酸化硫黄、もしくはアルゴンもしくはクリプトン、または(3)これらの組み合わせ、からなるグループから選択される。この塩素ガスは、ボイド生成硬化ステップの間に供給され得るか、または代替的に塩素ガスは硬化ステップの前に、例えば、塩素がガラス内に保持される乾燥ステップの間に十分な量の塩素を使用することによって、このガラス領域に供給され得る。当該塩素の量は、好ましくは、この領域のガラス内で2000重量ppmよりも多く、さらに好ましくは、この領域のガラス内で3000重量ppmよりも多い。
【0037】
好ましくは、これらのボイド生成ガスは、単独で用いられるか、または体積で5パーセントから100パーセントの間の量の混合、さらに好ましくは、体積で約20−100パーセント、最も好ましくは、体積で約40−100パーセントの間の量の混合で用いられる。焼結ガス雰囲気の残りは、例えば、ヘリウム、水素、重水素、またはこれらの組み合わせ等の適切な希釈ガスまたは搬送ガスで構成されている。一般的には、焼結ガスにおいて用いられるボイド生成ガス(窒素、Ar、CO
2、O
2、Cl
2、CF
4、CO、SO
2、クリプトン、ネオン、またはこれらの組み合わせ)の体積百分率が上昇すると、さらに大きくかつたくさんのボイドが、結果として生成された硬化されたガラス内に存在することとなる。さらに好ましくは、硬化ステップの間にボイドを形成することにおいて使用される焼結ガスは、窒素、アルゴン、CO
2、酸素、SO
2及びクリプトン、ネオン、並びにこれらの組み合わせからなるグループから選択される少なくとも1つのガスを含む。これらのガスは、完全に単独で用いられ得るか、ヘリウム等の搬送ガスを伴った混合ガスとして用いられ得る。1つの特に好ましいボイド生成ガスは窒素である。出願人は、ボイド生成焼結ガスとして、窒素及び/またはアルゴンを一緒にまたは個別に使用した場合、窒素及び/またはアルゴンが、10体積パーセントよりも多く、さらに好ましくは30体積パーセントよりも多く、その上さらに好ましくは約50体積パーセントよりも多く、最も好ましくは約65体積パーセントよりも多く焼結雰囲気において使用され、残りの焼結雰囲気がヘリウム等の搬送ガスであるのが好ましいことを発見した。これらのガスは、85体積パーセントよりも高い濃度で成功裏に使用されている。実際、最高で100パーセントの窒素ガス、最高で100パーセントのアルゴンガス、及び最高で100パーセントの酸素ガスが成功裏に使用されている。ボイドは、部分真空下(例えば、プリフォームが、約40から750トールの圧力の焼結雰囲気にさらされる)の透過性の低いガス(例えば、窒素、アルゴン、CO
2、酸素、塩素、CF
4、CO、SO
2)内でスートを焼結することによっても形成され得、このような場合、ヘリウムのような比較的高い透過性を有する希釈ガスの使用は必要無い。本明細書において開示されているボイド形成硬化技術を使用すると、ボイド含有領域を含むクラッドを有する光ファイバを製造することが可能であり、当該ボイド含有領域は、約2パーセントから6パーセントの間の区域ボイド領域率を有する。我々は、他の好ましい実施例において、ボイド含有環状領域内に不規則に配されたボイドが、当該ボイド含有領域内で0.5パーセントから6パーセントの間の区域ボイド領域率を有し、かつマイクロ平方メートル毎に0.2よりも大きい平均ボイド数密度であり、さらに好ましくは0.5よりも大きい平均ボイド数密度であり、その上さらに好ましくは1.0よりも大きい平均ボイド数密度であり、最も好ましくは2よりも大きい平均ボイド数密度であることを見出している。本明細書で用いられている区域ボイド領域率は、ボイド含有環状領域内のボイドの全領域をボイド環状領域の全領域で割って(光ファイバの軸に垂直な断面で光ファイバを見た場合)100を掛けたものを意味し、ボイド含有領域は、ボイド含有領域の内側及び外側境界によって画定される。例えば、ファイバ内の半径方向で最も内側のボイドの半径方向で最も内側の端部が、ファイバの中心軸線から10ミクロンの半径位置を有している場合で、かつファイバ内の半径方向で最も外側のボイドの半径方向で最も外側の端部が中心線から15ミクロンの半径位置を有している場合、ボイド含有領域は、約(225−100)pi=393マイクロ立方メートルとなる。このボイド含有領域内に含まれているボイドの断面領域の合計が15.7マイクロ立方メートルである場合、当該ボイド含有領域のボイド領域率は約4パーセントとなる。本明細書において用いられている区域ボイド領域比とは、ボイド含有環状領域内のボイドの全領域をボイド含有環状領域の全領域で割ったものを意味する(光ファイバの軸に垂直な断面において光ファイバを見た場合)。本明細書において用いられている平均ボイド数密度とは、ボイド含有環状リング領域内のボイドの全数をボイド含有環状リング領域で割ったものを意味する。我々は、クラッドがコア領域から離間しているボイド含有領域をクラッドが含み、ボイド含有環状部が約2パーセントから10パーセントの区域ボイド領域率を有し、0.5よりも大きいマイクロ平方メートル毎の平均ボイド数密度を有し、さらに好ましくは1.0よりも大きいマイクロ平方メートル毎の平均ボイド数密度を有し、その上さらに好ましくは2よりも大きいマイクロ平方メートル毎の平均ボイド数密度を有し、最も好ましくは5よりも大きいマイクロ平方メートル毎の平均ボイド数密度を有するように光ファイバをデザインすることによって、ファイバ断面及び光ファイバの長さに沿っての両方の非常に良好なボイド分布一様性を達成することが可能であり、それによって光ファイバの長さに沿ったさらに一定な向上した曲げ性能がもたらされることを見出している。例えば、上述の範囲の平均ボイド数密度及び区域ボイド領域率を得るべくファイバをデザインすることによって、1mよりも長いファイバ全長に対して、さらに好ましくは2mよりも長いファイバ全長に対して、その上さらに好ましくは100mよりも長いファイバ全長に対して、最も好ましくは10kmよりも長いファイバ全長に対して、10mmの直径一巻き毎に2dB未満の最大曲げ損失もたらすのに十分な、ボイド含有環状領域の外周及び幅に亘りかつファイバの長さに沿った向上したボイド分布一様性を達成することが可能である。さらに好ましくは、ボイド含有領域は、1mよりも長いファイバ全長に対して、さらに好ましくは2mよりも長いファイバ全長に対して、その上さらに好ましくは100mよりも長いファイバ全長に対して、最も好ましくは10kmよりも長いファイバ全長に対して、10mm直径の一巻き毎に1dB未満の最大曲げ損失もたらすのに十分な、ボイド含有環状領域の外周及び幅に亘りかつファイバの長さに沿った向上したボイド分布一様性を有する。その上さらに好ましくは、ボイド含有領域は、1mよりも長いファイバ全長に対して、さらに好ましくは2mよりも長いファイバ全長に対して、その上さらに好ましくは100mよりも長いファイバ全長に対して、最も好ましくは10kmよりも長いファイバ全長に対して、10mm直径の一巻き毎に0.5dB未満の最大曲げ損失もたらすのに十分な、ボイド含有環状領域の外周及び幅に亘りかつファイバの長さに沿った向上したボイド分布一様性を有する。
【0038】
上述の他の焼成ガスの混合においては、少なくともいくらかの硬化ガスが意図的に捕捉されるのに十分な速度及び温度でのプリフォームの下方への送りを含む硬化プロセスが用いられるのが好ましい。これは、例えば、約10℃/分よりも大きい、さらに好ましくは12℃/分よりも大きい、その上さらに好ましくは14℃/分よりも大きいスートプリフォームの少なくとも一部の加熱によってもたらされる。本発明のおいて用いられる焼結温度は、好ましくは1100℃から1600℃の範囲、さらに好ましくは約1400℃と1550との間、最も好ましくは1480℃と1550℃の間の幅を有し得る。1つの特に好ましい焼結温度は、約1490℃である。光ファイバのクラッド内にこのようなボイド含有領域を形成することに関する追加の情報は、例えば、米国特許出願第11/583098号にあり、当該出願の明細書は全体を参照することによって本願に包含される。
【0039】
図3は、本発明において使用されるコアケインをドローするために使用され得るプロセスを示す。例えば、このような1つの実施例において、スートプリフォームは、
図1に関して上述されたように形成され、その後、そのスートプリフォームは、従来の硬化技術を用いて硬化されて(例えば、100パーセントヘリウムの雰囲気において1300℃よりも高い硬化温度を用いて)ボイドのないコアプリフォームが形成される。例えば、純シリカコアファイバを形成するために使用されるファイバプリフォームの場合、コアプリフォームは、大量の屈折率調整ドーパントを含まない比較的純度の高いシリカからなる。代替的に、純酸化ゲルマニウムドーピングコアファイバを形成するために使用される光ファイバプリフォームの場合、コアプリフォームは、酸化ゲルマニウムがドーピングされたコア領域と任意的なクラッド部分(例えば、ドーピングされていないシリカクラッド)からなる。生成された硬化されたコアプリフォーム31は、コアケインドロー炉37内に配され、減少させられた外径を有する少なくとも1つのロッド状コアケインセグメント33がそこからドローされる。プリフォーム31は、例えば、約1700℃と2000℃との間の温度に加熱される。コントローラ38は、ケインに加えられる張力を引張機構40(ここでは2つの牽引ホイールとして示されている)への適切な信号によって調整し、適切な速度でケイン33が下方にドローされる。このようにして、例えば、約1mmから16mmの間の外径寸法を有している長さを有するコアケイン33を得ることが可能である。以下でさらに説明するように、このコアケインは、後に、追加のスート堆積のためのターゲットもしくはマンドレル24として、またはロッドインチューブプロセスにおけるロッドとして使用され得る。
【0040】
1つの好ましい実施例において、
図3に関して上述されたプロセスが使用されて、コアケインプリフォームが形成され得る。その後、当該コアケインプリフォームは、本明細書において開示されているボイド形成技術を使用して硬化されて最終的に光ファイバのクラッドになる追加のスート堆積のためのターゲットもしくはマンドレルとして使用され得る。1つのこのような実施例において、例えば、完全に硬化されたボイド無しガラスコアケインが、
図1に示されたスート堆積ステップにおいて、ベイトロッド24として使用され得る。このガラスコアケインは、ドーピングされていないシリカであり得るので、生成された光ファイバは、コアが実質的に純粋なシリカからなるシリカコアファイバとなるだろう。代替的に、コアケインは、光ファイバの光伝送コア領域を共に形成する1または複数のドーピング領域からなっていてもよい。スートがガラスコアケイン状に堆積させられた後、外側スート領域120は、
図4に示されているように硬化炉129内で完全に硬化され得る。好ましくは、
図5に示されているように、この硬化ステップに間に、上述のボイド形成硬化プロセスが行われて、硬化された光ファイバプリフォーム150が形成される。
【0041】
上述のように、ボイド形成硬化ステップにおいて使用する好ましいガスは、窒素、アルゴン、CO
2、酸素、塩素、CF
4、CO、SO
2、クリプトン、ネオン、及びこれらの組み合わせからなるグループから選択された少なくとも1つのガスを含む。好ましくは、これらのボイド生成ガスは、単独か、または5体積パーセントから100体積パーセントの間の量、さらに好ましくは約20−100体積パーセント、最も好ましくは約40体積パーセントから100体積パーセントの間の量で使用される。焼結ガス雰囲気の残りの部分は、例えば、ヘリウム、水素、重水素、またはこれらの混合等の適切な希釈ガスまたは搬送ガスから形成される。一般的には、焼成ガスにおいて用いられているボイド生成ガス(窒素、Ar、CO
2、Kr、O
2、Cl
2、CF
4、CO、SO
2、Ne)の割合が多くなるほど、より大きくかつより多くのボイドが、生成された硬化されたガラス内に存在することとなる。1つの特に好ましいボイド生成ガスは窒素であり、窒素は、総量に対して好ましくは10体積パーセントよりも多く、さらに好ましくは30体積パーセントよりも多く、その上さらに好ましくは約50体積パーセントよりも多く、最も好ましくは約65体積パーセントよりも多く使用され、焼結雰囲気の残りはヘリウム等の搬送ガスである。ボイドは、部分真空下(例えば、焼結雰囲気は、約40から750トールの圧力である)の透過性の低い希釈ガス(例えば、窒素、アルゴン、CO
2、酸素、塩素、CF
4、CO、SO
2)内でスートを焼結することによっても形成され得、このような場合、ヘリウムのような比較的高い透過性を有する希釈ガスの使用は必要無い。塩素は、Cl
2、SiCl
4、または他の塩素含有ドーパントを使用することでガラス内に包含され得る。本明細書で開示されているボイド生成硬化技術を使用すると、0.5パーセントよりも大きい、さらに好ましくは約1パーセントよりも大きい、その上さらに好ましくは約5パーセントよりも大きい、最も好ましくは約10パーセントよりも大きい区域ボイド領域パーセントを有するボイド含有領域を含むクラッドを有する光ファイバを形成することが可能である。最も好ましくは、ボイドを有する領域は、クラッドの外側エッジまで伸長していないので、開いたボイドまたはファイバの外側に接するボイドは存在しない。
【0042】
本発明において用いられる焼結温度は、好ましくは1100℃から1550℃、さらに好ましくは1300℃と1500℃との間、最も好ましくは1350℃と1500℃との間の範囲にあるのが好ましい。1つの好ましい焼結温度は、約1490℃である。硬化プロセスの間に用いられるガス雰囲気、硬化炉内部の温度、及びプリフォーム硬化速度は、スート硬化プロセスの間に、ガスがプリフォームの中に意図的に捕捉されて硬化ガラス内にボイドが形成される様に選択される。ファイバがドローされた後にファイバ内にボイドが維持されているように、これらのガス含有ボイドは、好ましくは、ファイバドロープロセスに先だって及び/またはその間に完全にガス抜きされないのが好ましい。様々なプロセスパラメータが調整されて、ボイドのサイズが変化及び調整され得る。例えば、硬化時間または温度を上昇させることは、温度の上昇がボイド内に捕捉されたガスを膨張させる故に、ボイドのサイズを増大させ得る。同様に、ボイドのサイズ及び区域ボイド率は、ドロー条件にも影響される。例えば。ドロー炉におけるより長い高温領域及び/またはより速いドロー速度は、ボイドのサイズ及び区域ボイド率を上昇させる傾向にある。硬化温度においてガラス内でより透過性があるガスを選択することは、より小さなボイドをもたらすだろう。焼結速度もボイドのサイズ及びボイド量に大きく影響し得る。より速い焼結速度は、さらに多くのかつ大きなボイドの形成をもたらすであろう。しかし、遅すぎる焼結速度を使用すると、ガスがガラスを通過して逃げる時間がある故に、ボイドが形成されない結果となるだろう。結果として、プリフォームの下方送り速度及び/または用いられる硬化温度は、好ましくは約10℃/分よりも大きな速度で、さらに好ましくは約12℃/よりも大きな速度で、その上さらに好ましくは約14℃/分よりも大きな速度でのプリフォームの少なくとも一部の加熱をもたらすのに十分に高いのがよい。一般的には、より低いスート濃度を有する光ファイバプリフォームは、さらなるボイドの形成をもたらすであろう。しかし、特定の光ファイバプリフォーム内の堆積スートの濃度が変化させて、所望の位置にさらなるボイド(より高い区域ボイド領域率)を配することも可能である。例えば、第1の高濃度スート領域が硬化ガラス(純シリカ)コアケインに直接堆積させられ得、その後、第1の濃度よりも低い濃度を有する第2の領域が堆積させられ得る。我々は、このことが、より高いボイド領域率をコア近傍(すなわち高濃度スート領域)に形成することを見出している。シリカ含有スートは、好ましくは約0.10g/ccと約1.7g/ccとの間、さらに好ましくは約0.30g/ccと約1.0g/ccとの間の体積濃度を有する。この効果は、ボイド含有率が低いかまたはボイドを含まない領域とボイド含有率がより高い領域との間で変化する硬化ボイド含有プリフォームの形成にも使用され得る。ここで、初期スート濃度半径方向変化は、少なくとも100ミクロンの距離に亘って3パーセント以上である。このようなプリフォームが用いられて、例えば、ボイド無しガラスとボイド含有ガラスとの間で変化するクラッド領域を有する光ファイバが形成され得る。このような変化するボイド含有領域及びボイド無し領域を有するファイバは、ブラッグ格子として有用な性質を示す。本明細書に記載されている方法によって形成された光プリフォームは、ボイド無し酸化ゲルマニウムドーピングコア、ボイド無しシリカインナークラッド、ボイド含有シリカリング及びボイド無しシリカオーバークラッドからなるのが好ましい。ボイド含有シリカリング領域は、プリフォームの断面スライスにおいて約1,000,000個より多いボイドを含み、ボイドの平均直径は約1から10ミクロンであり得、かつ約1−20パーセントのボイド領域率を有し得る。これらのボイドは、通常は、シリカによって囲繞された不連続かつ孤立している回転楕円体であるので、ボイドの各々は、光プリフォームの長さに沿った軸位置又は半径位置において不連続である。光プリフォームの光ファイバへのドローにおいて、ボイドはドロー方向に引き延ばされる。
【0043】
光プリフォームの光ファイバへのドローにおいて、所定の断面におけるボイドの数は、プリフォーム内の元のボイド数よりもドローされたファイバのボイド数の方が少ない。例えば、プリフォーム内の断面リング内に100,000個のボイドを有する60mm直径のプリフォームは、125ミクロンのドローされたファイバの断面リングにおいて200個のボイドを生じさせ得る。我々は、この個数の減少のメカニズムは、我々が「拡散合体」と称する現象の故、すなわちボイドが互いに合体してより少ない数のボイドを形成する故であると考える。我々は、ボイド含有プリフォームの直径現象の任意のステップ(例えば、プリフォームをファイバにドローすることや、プリフォームをより小さなプリフォームにリドローすること)において発生する拡散合体の程度は、直径減少ステップの間のプリフォームの時間−温度履歴、ボイド内のガスの選択、及びボイドを囲むガラスの組成に影響を受け得ると考える。従って、光ファイバ内で断面において200個のボイドをもたらすものと同一のプリフォームは、例えば、断面において500個または1000個から10,000個のボイドであっても生成し得、これは、上述のプリフォームプロセスパラメータ及びガラス組成によって調整され得る。
【0044】
対照的に、スタックアンドドロー(stack-and-draw)プロセスにおける一連の連続チューブによって形成されるかまたはプリフォームの軸長さに沿って穴開けされたボイドによって形成される光ファイバプリフォームは、この現象の影響を受けない、すなわちプリフォーム内のボイドの数は、ドローされた光ファイバ内のボイドの数と実質的に同一である。従って、これらの方法と異なり、我々の不連続ボイド含有プリフォームは、光ファイバ特性を得るために適切なマイクロ構造をファイバ内に有することが可能である。従来のスタックアンドドロープロセスを用いるかまたはプリフォームの軸長さに沿って穴開けされたボイドを使用することは、例えば50個のボイドよりも多くのボイドを形成することを急速に困難かつ面倒にし得ることにも留意すべきである。対照的に、我々のプリフォームから形成されたファイバは、断面において100個のボイドを生成可能であり、1000個のボイドでも形成可能である。
【0045】
光ファイバプラットフォーム内で形成されたボイドは、プリフォームが光ファイバにドローされる際に細長いボイドに引き延ばされる。光ファイバプリフォームのネックダウン(neck-down)または「ルート(root)」領域において、ガラス温度は、軟化点(シリカでは約1630度)以上から約1900から2100℃(ファイバドロー条件に依存)に上昇する。その後、ファイバは軟化点まで冷却され、その際またはその後に最終ファイバ直径に達する。拡散合体によるボイドの個数の減少は、以下のパラメータを含む様々なパラメータに依存すると考えられている:1)ボイド内の、ガラスを通過して移動するガス(複数種の場合もあり)の拡散性、2)ドローネックダウン領域におけるガラスの温度時間履歴。我々は、ln[プリフォーム内のボイド/ファイバ内のボイド]の比率が、パラメータΣに比例することを立証した。Σは以下の様に定義される。
【0047】
式[1]において、zは、プリフォームに沿った軸位置であって、積分下限値「0」は、プリフォームがネックダウンし始める軸位置に対応し、積分上限値「zmax」は、プリフォームが最終ファイバ直径に達した軸位置に対応する(通常は125ミクロン)。我々は、パラメータΣが、式[2]に示される単純化されたプロセスパラメータΩを用いてさらに容易に近似可能であることも見出し、式[2]は以下の様に定義される。
【0049】
D
gas(cm
2/秒)は、ガス(ボイド内のガス)のガラス内での拡散性であり、ネックダウン領域においてガラス温度が等温でない故に軸位置間で変化する。φ
fは区域ボイド領域割合(fraction)であり、V
fはcm/秒単位のファイバドロー速度であり、R
fはcm単位のファイバ半径である。プロセスパラメータΩ(無次元数)の評価において、我々は、シリカガスに関する式[3]及び式[4]に示されるN
2及びKrガス拡散性D
gasに関する以下の関係を各々使用した。ここで、eは数学定数2.71828(小数第5位から先を切り捨てて示されており、たまに「Exp」とも表される)である。
【0054】
平均温度T
avgは、光ファイバプリフォームの℃単位の軟化点とドロー炉ピーク温度(ドロー炉ピーク温度は、ピークの炉温度であり、通常は、光ファイバプリフォームのネックダウンルート(necked down root)領域に対応する領域内にある)との算術平均であり、φ
fは、ファイバ内の区域ボイド領域割合であり、L
rootは、プリフォームが最終直径に達した際(通常は125ミクロン)のネックダウン領域の始まりから終わりまでで測定されるcm単位のドロールート長さである。
【0055】
例えば、表1の例1における、プリフォーム直径5.8cmで直径125ミクロンのファイバまでドローされるΩは、以下のように得られる:
炉設定温度(Tε)=1985℃;ガラス軟化点(Tσ)=1630℃;(Tε+Tσ)/2=1.60×10
-9cm
2/秒におけるガス拡散性;ファイバ内の区域ボイド領域割合、φ
f=0.042;プリフォームルート長さ(L
root)=30.9cm;ファイバドロー速度(V
f)=1000cm/秒;ファイバ半径(R
f)=0.00625cm
【0057】
我々は好ましい実施例においてこれを見出した。
【0059】
低いΩは、拡散合体がより低いことと同等であり、従って、光ファイバプリフォーム及び結果としてもたらされた光ファイバ内に保持されるより数が多くかつ小さなボイド(より少なくかつ大きなボイドとは逆に)をもたらす。さらに好ましくは、Ωが4×10
-7よりも小さい、その上さらに好ましくはΩが3×10
-7よりも小さい、その上さらに好ましくはΩが2.5×10
-7よりも小さい、最も好ましくはΩが2×10
-7よりも小さい。多くのパラメータを使用してプロセスパラメータΩの大きさを5×10
-7未満に減らすことが可能で有る。例えば、より低いドロー炉温度を使用すると、高いドロー張力が可能で有る(例えば、200gよりも大きい、さらに好ましくは250グラムと300グラムとの間)。さらに、ドロー炉においてより小さいまたはより狭い高温領域を使用すると、より短いL
root(及び光ファイバプリフォームのさらに寸胴なルート領域)がもたらされるだろう。同様に、20m/sより速い、さらに好ましくは25m/sより速い、最も好ましくは30m/sより速いような、より速いドロー速度を使用すると、例えば、より多い量の塩素(例えば、2000重量ppmより多く、さらに好ましくは3000重量ppmより多く、ある実施例において、Clは、10,000重量ppmであり得、光ファイバのボイド含有環状領域のガラス領域内に保持される)を使用することによって達成され得るより低い透過性ガラスを使用するように、プロセスパラメータΩが低下するだろう。
【0060】
図5を参照すると、上述の技術が使用されて、光ファイバプリフォーム150が形成され得、光ファイバプリフォーム150は、多数のボイドを含むクラッド152に囲繞されているボイド無しコア領域151を含む。クラッド152内に適切なサイズの十分な数のボイドを有するボイド含有領域を形成することによって、クラッド152は、光ファイバプリフォームが光ファイバにドローされた後に、光をコア領域151に沿って導光する光クラッドとして機能する。代替的に、ボイド含有領域は、光ファイバの曲げ性能を向上させるべく用いられ得る。必要ならば、プリフォーム150の光ファイバへのドローに先だって、追加のスートがクラッド領域に亘って堆積させられて硬化させられ得る。追加の堆積されるクラッド材は、必要に応じて、硬化させられるかまたは硬化させられずに、ボイドを収容し得る。
【0061】
このようなプリフォームからドローされるファイバの例は、
図6a及び
図6bに示されている。
図6aは、125ミクロン直径のファイバの1500倍に拡大したSEM顕微鏡写真であり、
図6bは、
図6aに示されたファイバの中央領域のSEM顕微鏡写真であり、7500倍に拡大されている。
図6a及び
図6b内のファイバは、クラッド領域に囲繞されたコア領域を含んでおり、当該クラッド領域は、酸化ゲルマニウムがドーピングされたシリカコアに沿って光が導光されるように配されたボイドを含む。
【0062】
代替的に、既に形成されているコアケインにスートを堆積させることに代えて、上述のボイド形成プロセスは、
図2に関して上述されたボイド含有領域を内部に有する硬化されたガラスのチューブを形成するために使用され得、当該チューブは、コアケインにスリーブを付けるために使用され得る。
【0063】
本明細書に開示されている実施例のいずれかにおいて、生成された最終の硬化された光ファイバプリフォーム50は、
図7に示すようにプリフォームをドロー炉52内に配置して従来の方法及び装置を用いて光ファイバ54を加熱してドローすることによって光ファイバにドローされる。ファイバ54は、その後、冷却チャンバ55内で冷却され、非接触センサ56によって最終直径が測定される。コーティング装置58によって、1または複数のコーティングが施されて硬化(cure)させられ得る。ドローの間、ファイバ54は張力アセンブリ60を通過し、それによって張力が加えられてプリフォーム50からファイバ54がドローされる。張力が制御装置61によって制御されて、ファイバの直径が所定の設定値に維持される。最後に、コーティングされたファイバ54が、フィードヘッド62によってファイバ収納スプールに巻き取られる。
【0064】
図3に関して上述されたコアケインを形成するのと同一のプロセスは、ボイド含有硬化チューブをリドローするのに代替的に使用され得る。このようなリドロープロセスは、チューブ内に含有されるボイドのサイズを変化させるために使用され得る。例えば、ボイド含有プリフォームがリドローされる際に発生する直径減少が大きくなればなるほど、そのプリフォームにおけるボイドのサイズは小さくなるだろう。
【0065】
本明細書に開示されているボイド生成硬化技術を使用すると、ボイドが配されて当該光ファイバのクラッドが形成されかつボイド領域率が実質0でないので、ファイバを介して伝送される光が通常はコアの内部で保持されるように、第1の屈折率を有するコア領域と当該コア領域の屈折率未満の第2の屈折率を有するクラッド領域をからなる光ファイバが達成される。
【0066】
本明細書に記載されている技術を用いると、ファイバが形成され、光のパワーの割合が80パーセントである領域において、いずれかのボイドの最大のサイズは伝送される光の波長未満である。我々は、最大サイズによって、ファイバの長さ方向を横切る垂直断面における特定のボイドの直径を示す。例えば、ファイバは、ボイド含有領域内の平均ボイド直径が5nmから500nmの間にあるように、さらに好ましくは30nmから300nmの間にあるように、その上さらに好ましくは30nmから200nmの間にあるように、最も好ましくは30nmから150nmの間にあるようにファイバが形成された。他の好ましい実施例において、不規則に配されたボイドは、100nm未満で2nmよりも大きい平均直径を有する。
【0067】
必要ならば、ゲルマニウム及びフッ素等の屈折率調整ドーパントが個別にまたは一緒に用いられ、クラッドの屈折率に対するコアの屈折率または純シリカの屈折率に対するコアの屈折率がさらに調整され得る。例えば、1つのこのような好ましい実施例において、ゲルマニウムコアケインは、スタータロッドとして使用され、好ましくは上述のOVD体積技術が使用されて、当該スタータロッドに追加のスートクラッド材が堆積させられる。スートクラッド領域は、その後上述の如く硬化させられ、酸化ゲルマニウムがドーピングされたシリカコア領域の周囲にボイド含有クラッド領域が形成される。
【0068】
このようなファイバは、電気通信ネットワーク(通常は850nm、1310nm及び/または1550nm帯で動作する)において使用され得、電気通信ネットワークには、長距離、地下(metro)、アクセス(access)、敷地内(premise)、及びデータセンタ用途並びデータ通信用途のもの、並びに建物及び移動体(自動車、バス、列車、飛行機)用の制御領域ネットワークを含む。このような電気通信ネットワークは、通常は、光ファイバに光学的に接続される送信機及び受信機を含む。
【0069】
いくつかの実施例において、本明細書に開示されているファイバは、不規則なボイド含有領域を有し、断面で見た場合、所与の光ファイバ垂直断面のボイド含有環状領域において、100個よりも多くのボイド、さらに好ましくは200個よりも多くのボイド、その上さらに好ましくは400個よりも多くのボイドを有し、いくつかの実施例においては、600個よりも多くのボイドを有する。実際、本明細書に開示されている技術は、10ミクロン未満の幅を有する環状リング、及びさらに好ましくは7ミクロン未満の幅(例えば、半径方向幅が1ミクロンから7ミクロンの間)の環状リングに対してでも、ファイバの環状リングにおいて、1000個よりも多く、さらに2000個よりも多くのボイドを形成するのに十分である。
【0070】
例えば、本明細書に開示されているファイバは、従来技術のファイバに比べて優れた曲げ耐性を有し、同時に良好なモードフィールド直径を示す。特に、我々は、本明細書に開示されている方法を使用した際に、いくつかの実施例において1550nmでシングルモードのファイバ、他の実施例において1440nmでシングルモードのファイバ、さらに他の実施例において1260nmでシングルモードのファイバであり、1550nmにおいて20mm直径の曲げの一巻き毎に0.5dB未満の減衰増加と同時に1550nmにおいて9ミクロンよりも大きなモードフィールド直径、さらに好ましくは10ミクロンよりも大きなモードフィールド直径を有するファイバを形成可能である。このような非常に良好な曲げ性能によって、ファイバ・トゥ・ザ・ホーム、アクセスファイバ、ファイバ・イン・ザ・ホーム用途、及びファイバジャンパ(fiber jumper)(通常はファイバの短いセクション(1−20メートル)であり、両端にコネクタを有して光ファイバシステム又はデバイスと接続している)の魅力的な候補となる。例えば、本明細書に開示されているファイバは、送信機、受信機、これらの送信機及び受信機に光学的に接続されているファイバ(1または複数)を含む光ファイバ電気通信システム内に用いられ得る。好ましくは、このような用途において(すなわち、ファイバが電気通信システムにおける伝送ファイバとしての役割を果たす場合)、ファイバは、エルビウム等のいくつかの能動素子を欠いている。
【0071】
本明細書に開示されているボイド生成硬化技術を使用すると、ある全体ボイド領域割合(すなわち、ボイドの全断面を光ファイバの全断面領域で割って100を掛けたもの)を有するクラッド領域を備える光ファイバを形成可能である。ファイバは、約0.01パーセントよりも大きい全ボイド領域パーセントを有して、約0.1パーセントよりも大きい全ボイド領域パーセントを有して、約1よりも大きい全ボイド領域パーセントを有して、約5パーセントよりも大きい全ボイド領域パーセントを有して、10パーセントよりも大きい全ボイド領域パーセントを有して形成された。しかし、いくつかの実施例においては、1パーセント未満の全ボイド領域パーセント、さらに0.7パーセント未満の全ボイド領域パーセント、かついくつかの実施例では約0.2パーセント未満の全ボイド領域パーセントが、非常に向上した曲げ耐性をもたらし得る。いくつかの好ましい実施例において、全ボイド領域パーセントは、0.01パーセントから0.4パーセントの間、さらに好ましくは0.02パーセントから0.2パーセントの間である。このようなボイド含有クラッド領域は、コアに対するさらに低い屈折率のために用いられ、光ファイバのコアに沿って光を導光するクラッド領域を形成する。以下に説明されるような適切なスート硬化条件を選択することによって、様々な有用な光ファイバデザインが可能とされ得る。例えば、伝送される光の波長(例えば、いくつかの電気通信システムに関しては1550nm未満)よりも小さい、好ましくはファイバに沿って伝送される光の波長の2分の1よりも小さいクラッド内の最大ボイドサイズを選択することによって、低損失ファイバが、高価なドーパントを使用することなく達成され得る。結果として、様々な用途に関して、ボイド含有環状領域内のボイドは、約5nmから500nmの間の平均ボイドサイズを有し、さらに好ましくは約30nmから300nmの間の平均ボイドサイズを有し、その上さらに好ましくは約30nmから200nmの間の平均ボイドサイズを有し、最も好ましくは30nmから150nmの間のボイドサイズを有する。他の好ましい実施例において、不規則に配されたボイドは、100nm未満で2nmよりも大きい平均直径を有する。他の好ましい実施例において、不規則に配されたボイドは、50nm未満で2nmよりも大きい平均直径を有する。いくつかの実施例において、本明細書に開示されているファイバは、断面で見た場合に、100個よりも多くの、さらに好ましくは200個よりも多くの、その上さらに好ましくは400個よりも多くのボイドを有し、いくつかの実施例においては、600個よりも多くのボイドを有する。実際、本明細書に開示されている技術は、10ミクロン未満の幅を有する環状リング、及びさらに好ましくは7ミクロン未満の幅(例えば、半径方向幅が1ミクロンから7ミクロンの間)の環状リングに対して、ファイバの環状リング内に1000個よりも多く、さらに2000個よりも多いボイドをもたらすのに十分である。もちろん、最も好ましいファイバは、これらの特性の組み合わせを有するものであろう。従って、例えば、1つの特に好ましい実施例の光ファイバは、500個よりも多く、ボイドが30nmから200nmの間の平均直径を有する。但し、有用で曲げ耐性のある光ファイバは、さらに大きく数の多いボイドを用いることでも達成可能である。ボイドの数、平均直径、最大直径、及びボイドの全ボイド領域パーセントは全て、約800倍の走査電子顕微鏡及び画像解析ソフトウェア(米国、メリーランド州、シルバースプリング、メディアサイバネティクス社から入手可能であるImagePro等)を用いて計算され得る。
【0072】
本明細書で開示されている光ファイバは、酸化ゲルマニウムまたはフッ素を含んでかまたは含まずに光ファイバのコア及び/またはクラッドの屈折率を調整し得るが、これらのドーパントの使用は、中間環状領域においては回避され得、むしろボイド(ボイド内に配され得るガス(1または複数)と組み合わせて)が使用されて光がファイバのコアに伝導される態様が調整され得る。ボイド含有領域は、ドーピングされていない(純粋な)シリカで形成され得るので、ボイド含有領域内のドーパントの使用が完全に回避されて減少させられた屈折率が達成されるか、ボイド含有領域がドーピングされたシリカ、例えば複数のボイドを有するフッ素ドーピングシリカを含み得る。
【0073】
ある実施例のセットにおいて、コア領域は、ドーピングされたシリカを含んで純シリカに対して性の屈折率を提供する、例えば酸化ゲルマニウムドーピングシリカである。コア領域は、ボイドがないのが好ましい。
図8aは、本発明に従って形成された光ファイバの断面をコーティングとともに概略的に示している。
図8bは、
図8aのファイバと対応しており、領域180における屈折率プロファイルを概略的に示している。
図8aのファイバの1つの断面に対応する屈折率プロファイルは、
図8bに示されているように、シリカ及びボイドの個々の屈折率成分の組み合わせとなるように概略的に解釈され得る。正確なボイド分布プロファイルは、本明細書において開示されている走査電子顕微鏡利用(SEM)技術によって判定され得る。この図は、領域180内の相対屈折率パーセントが、Δ
3=−28%(シリカの屈折率に対するガス充填ボイドの屈折率)とボイドを囲むガラスの屈折率(この例においてシリカであり、約0%の相対屈折率%Δ
5を有している)との間で変化することを表している。通常の相対屈折率パーセントΔ
5は、純シリカガラスに対して−1%から+3%の間、さらに好ましくは−1%から1%の間であり、ボイドを囲むガラス内に存在する従来のドーパント、例えばフッ素及びGeO
2に依存する。すなわち、領域180の屈折率、及び
図8bの例において、ガス充填ボイドの幅、及び/またはガス充填ボイド間のガラス充填空間Svは、ランダムに分布しており互いに同等ではない。換言すれば、ボイドは不規則である。ボイドが封入されている領域の屈折率は、従来のドーピングされたシリカの屈折率と著しく異なる。ボイド間の平均距離Diは、好ましくは5000nm未満、さらに好ましくは2000nm未満、その上さらに好ましくは1000nm未満であり、例えば、750nm未満、500nm未満、400nm未満、300nm未満、200nm未満または100nm未満でもある。
図8a及び
図8bに示されているように、いくつかの実施例において、コア領域170は、純シリカに対する正の最大屈折率Δ
1%を有するシングルコアセグメントを含み、当該シングルコアセグメントは、中心線から半径R
1まで伸長している。ある実施例のセットにおいては、0.30%<Δ
1<0.40%、3.0μm<R
1<5.0μmである。いくつかの実施例において、シングルコアセグメントは、アルファシェイプ(alpha shape)を有する屈折率プロファイルを有しており、ここでアルファは6以上であり、いくつかの実施例においては8以上である。いくつかの実施例において、内側環状ボイド無し領域は、R
2−R
1に等しい幅W
12を有し、W
12は1μmよりも大きい。半径R
2は、好ましくは8μmよりも大きく、さらに好ましくは10μmよりも大きい。コア半径R
1とR
2との比R
1/R
2は、好ましくは0.2から0.6の間、さらに好ましくは0.3から0.5の間、その上さらに好ましくは0.33から0.45の間である。中間のボイド含有環状領域184は、R
2から半径方向外側に半径R
3まで伸長しており、R
3−R
2に等しい半径方向幅W
23を有している。外側環状領域186は、R
3から半径方向外側に半径R
4まで伸長している。半径R
4は、光ファイバのシリカ部分の最も外側の半径である。1または複数のコーティングが光ファイバのシリカ部分の外表面にR
4、ファイバのガラス部分の最も外側の直径又は最も外側の外周部から加えられる。コア領域170及びクラッド領域180は、好ましくはシリカから成っている。コア領域170は、好ましくは1または複数のドーパントによってドーピングされているシリカである。好ましくは、コア領域170はボイド無しである。ボイド含有領域184は、内側半径R
2を有しており、R
2は20μm以下である。いくつかの実施例において、R
2は10μm以上であり20μm以下である。他の実施例において、R
2は10μm以上であり18μm以下である。他の実施例において、R
2は10μm以上であり14μm以下である。ボイド含有領域184は、半径幅W
23を有しており、W
23は0.5μm以上である。いくつかの実施例において、W
23は0.5μm以上で20μm以下である。他の実施例において、W
23は2μm以上で12μm以下である。他の実施例において、W
23は2μm以上であり8μm以下である。
【0074】
クラッド領域180は、半径R
4まで伸長しており、R
4は40μm以上であるのが好ましい;いくつかの実施例では、R
4が約40μmである;他の実施例では、R
4が60μm以上である;他の実施例では、R
4は約62.5μmである。いくつかの実施例では、外側環状領域180は、20μm以上の半径幅を有している。他の実施例においては、外側ボイド無し領域186は、30μm以上の半径幅を有している。さらに他の実施例においては、外側ボイド無し領域186は40μm以上の半径幅を有している。いくつかの実施例において、コア領域170は、酸化ゲルマニウムドーピングシリカを含んでいる。他の実施例において、コア領域170は、フッ素ドーピングシリカを含んでいる。
【0075】
コア領域は、好ましくは、中心線から半径方向外側に伸長している中央コアセグメントを含んでいる。
【0076】
1つの実施例のセットにおいて、コア領域170は、純シリカに対して正である相対屈折率Δ1を有しているシングルコアセグメントを含む。このシングルコアセグメントは、ステップ形状、曲線形状または他の形状を有する屈折率プロファイルを有し得る。いくつかの実施例において、このシングルコアセグメントは、アルファシェイプを有する屈折率プロファイルを有し、好ましいアルファは8以上である。好ましくは、シングルコアセグメントは半径R
1まで伸長し、R
1は3.8μm以上であり、いくつかの実施例においては、R
1は4.0μm以上で4.5μm以下である。いくつかの実施例において、コア領域はR
1まで伸長し、ボイド含有領域は、内側半径R
2を有し、これらの比R
1/R
2は0.3から0.5の間である。
【0077】
コア領域170は、複数のコアセグメントを含み得るので、本明細書に開示されている任意の実施例において、コア領域は少なくとも1つのコアセグメントを有する。
【0078】
いくつかの実施例において、コア領域170の屈折率プロファイルは、1550nmの光信号のシングルモード伝送を提供し、好ましくはさらに1300nmから1324nmの間の0分散波長を提供し、好ましくはさらに1310nmにおいて8.6μmよりも大きいモードフィールド直径を提供する。
【0079】
いくつかの実施例において、Δ
1は0.40%以下である。他の実施例において、Δ
1は0.38%以下である。
【0080】
好ましくは、本明細書に開示されている光ファイバは、クラッド領域を囲繞しかつクラッド領域に直接的に隣接するコーティングをさらに含む。いくつかの実施例において、光ファイバは、クラッド領域を囲繞しかつクラッド領域に直接的に隣接する単一のコーティング層を含む。いくつかの実施例において、少なくともいくつかのボイドは、アルゴン、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、塩素、酸素、CF
4、C
2F
6、SO
2、Kr、Ne、及びこれらの組み合わせのグループから選択される少なくとも1つのガスを含む。さらに好ましくは、ボイド含有領域内のボイドは、クリプトンガスあるいは二酸化硫黄ガス、または塩素ガスに、窒素、二酸化炭素、アルゴン、クリプトンもしくは二酸化硫黄、もしくはこれらの組み合わせのうちの1つを加えたものを含む。
【0081】
[実施例]
本発明は、以下の実施例によってさらに説明される。他に記載が無くとも、以下の実施例の各々において、ファイバがドローされた際は、ファイバは従来のコーティングを用いてコーティングされる(すなわち従来のアクリレート(acrylate)ベースの主コーティング及び補助コーティング)。
【0082】
他に記載が無くとも、以下の実施例の各々において、ファイバがドローされた際は、ファイバは従来のコーティングを用いてコーティングされる(すなわち従来のアクリレート(acrylate)ベースの主コーティング及び補助コーティング)。
【0083】
実施例1−4:
490グラムのSiO
2(0.39g/cc密度)スートが外部気相堆積法(OVD)を用いて、完全に硬化された1メートル長×20mm直径ステップインデックス(約0.34パーセントデルタ、0.43コア/クラッド直径比を有する)の中空でないGeO
2−SiO
2コア−SiO
2クラッドボイド無しコアケインに堆積されたので、硬化されたボイド無しコア領域を含むプリフォーム(ブランク、光学ブランク、または光プリフォームと称される)が形成され、当該コア領域は、硬化されたボイド無しシリカクラッド領域によって囲繞され、当該シリカクラッド領域は、スートシリカ領域によって囲繞された。このアセンブリのスートクラッドは、その後、以下の様に焼結させられた。このアセンブリは、最初に、ヘリウム、10パーセントの塩素、1パーセントのCO(全て体積ガスパーセント)から成る雰囲気内で2時間、炉の上部領域部分1100℃で乾燥させられた。その後、200mm/分(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の温度の約100℃/分の上昇に対応して)で、100パーセントクリプトン(体積パーセント)焼結雰囲気内で約1500℃に設定された高温領域を通って下方に移動させられた。このプリフォームアセンブリは、その後、高温領域を通して100mm/分(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約50℃/分の温度上昇に対応して)で再度(すなわち2度目)下方に移動させられた。このプリフォームアセンブリは、その後、高温領域を通して50mm/分(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約25℃/分の温度上昇に対応して)で再度(すなわち3度目)下方に移動させられた。このプリフォームアセンブリは、その後、高温領域を通して25mm/分(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約12.5℃/分の温度上昇に対応して)で再度(すなわち4度目)下方に移動させられ、最後に、6mm/分(約3℃/分加熱速度)で焼結され、このスートが、クリプトン散在シリカオーバークラッドプリフォームに焼結された。下方移動ステップの各々に続いて、このプリフォームアセンブリは、炉の上部領域部分内(1100℃設定に維持されている)に200mm/分で上方移動させられた。最初の一連のより速い下方送り速度は、光ファイバプリフォームの外側をグレージング(glaze)するのに使用され、このことはプリフォーム内にガスを捕捉することを容易にする。プリフォームは、その後、1000℃に設定されたアルゴンパージ保持炉内に24時間置かれ、プリフォーム内に残留しているヘリウムが放出させられた。このプリフォームは、その後、約1780℃に設定された従来のグラファイトリドロー炉においてアルゴン雰囲気内でリドローされ、ボイド無しGeO
2−SiO
2コア、ボイド無しSiO
2クラッド、クリプトンが散在している(クリプトンガスを含んだ不規則に配されたボイド)シリカオーバークラッドケインにされた。このケインは11mmの直径で1メートルの長さである。11mmケインの1つは、旋盤(lathe)内に戻され、そこで4000グラムの追加SiO
2(0.42g/cc密度)スートがOVDによって堆積させられた。このアセンブリに対する当該クラッド(オーバークラッドとも称される)のスートは、その後、以下のように焼結させられた。このアセンブリは、最初にヘリウム及び3パーセントの塩素雰囲気下、1100℃で2時間乾燥させられ、その後、100%ヘリウム(質量%)雰囲気で1500℃に設定されている高温領域を通って6mm/分で下方に移動させられて、スートが、酸化ゲルマニウム含有ボイド無しコア、シリカボイド無し内側クラッド、クリプトン散在シリカリング(すなわち、クリプトンを含むボイドを有するシリカ)、及びボイド無しオーバークラッドプリフォームに焼結させられた。プリフォームは、1000℃に設定されたアルゴンパージ保持炉内に24時間置かれ、プリフォームからヘリウムが放出させられた。この光ファイバプリフォームは、125ミクロン直径光ファイバとして10kmドローされ、この光ファイバは、10m/sで約1900℃から2000℃のヘリウム雰囲気の耐グラファイト炉において約4.5ミクロンのコア半径を有し、当該耐グラファイト炉は、以下の表1に記載されているような、要素長さが4インチまたは8インチで3.5インチの内側直径を有している。光プリフォームの温度は、光ファイバの張力を監視して調整することによって制御させられた;このファイバ張力は、ファイバドロー距離の各々の部分の間で50グラムと600グラムとの間の1つの値に維持された。値は表1に列挙している。実施例1−4として示されるこれらのファイバの光学特性及び物理特性(SEM解析を含む)も表1に列挙されている。
【0084】
表1内の実施例の各々には、ボイドガス(ガスはファイバの環状リングのボイド内に含まれるガスを意味する)、酸化ゲルマニウムドーピングコアの外側半径の内側クラッド領域の外側半径(ボイド含有領域の内側半径でもある)に対する比であるコア/クラッド比が記載されている。コアデルタパーセント、ボイド生成硬化ステップ中に使用されるボイドガスのパーセント(この硬化ステップ中のガスの残りの分はヘリウムであり、ヘリウムは後に、ファイバドローステップの前またはその間にプリフォームから放出される)も説明されている。プリフォームをドローするために使用されるドロー炉加熱要素(すなわち炉の高温領域)の長さはインチ単位で与えられている。プリフォーム直径はcm単位で与えられ、硬化ステップの後のプリフォーム中のボイドの数が与えられている。ファイバのドロー速度は、cm/sで与えられ、最終的なファイバ直径はミクロン単位で与えられている。cm単位のファイバ半径も提供されている。ファイバドロー張力は、グラム単位で与えられており、プリフォームルート長さはcm単位で与えられている。ケーブルカットオフ波長、1310nmにおけるモードフィールド直径(ミクロン単位)、0分散波長、1mm直径マンドレル周りの曲げにおける曲がり毎のdB損失(減衰)増加、ボイド含有リングの内側半径、ボイド含有リングの外側半径、ボイド含有環状リングの幅、環状リング内の区域ボイド領域率、全体ファイバボイド領域パーセント、環状領域内のボイドの平均ボイド直径、環状領域内のボイドのボイド直径の標準偏差、環状領域内のボイドの最小及び最大ボイド直径の概算値、ボイド含有環状リング内のボイドの個数の概算値、環状領域内のボイドの平均数密度も与えられている。表1においては、プロセスパラメータΩ、及びプリフォーム内のボイドと結果として生成されたファイバ内のボイドとの比も記載されている。いくつかの好ましい実施例において、結果として生成されたファイバ内のボイドに対するプリフォーム内のボイドの比は、2000未満であり、さらに好ましくは1800未満であり、その上さらに好ましくは1700未満であり、最も好ましくは1500未満である。
【0089】
表1の実施例1−4に記載されたファイバの各々の測定された減衰は、1310nm及び1550nmにおいて、それぞれ約0.34dB/km及び0.20dB/kmであり、ケーブルカットオフは約1230nmであったので、1230nm以上の波長においてこれらのファイバはシングルモードとなる。これらのファイバの一部は、10mm直径マンドレル周りの曲げ性能に関して測定され、当該ファイバは、1550nmにおいて約0.03−0.06dB/巻き(turn)の減衰の増加を示した。従って、当該ファイバは、10mm直径マンドレル周りの5dB/巻き未満の減衰増加、さらに1dB/巻き未満の減衰増加、さらに0.1dB/巻き未満の減衰増加を示した。
図6は、実施例4で形成され他ファイバのコア及びボイド含有環状領域を表しており、4.5ミクロンの半径を有する酸化ゲルマニウムドーピングコアと、不規則に配されたボイドを含みコアから約4ミクロン離れている環状リングと、を示している。
【0090】
実施例5−8:
730グラムのSiO
2(密度0.4g/cc)スートが、OVDを用いて、完全に硬化された1メートル長×20mm直径のステップインデックス(約0.34パーセントデルタ、0.42コア/クラッド直径比を有する)中空でないGeO
2−SiO
2コア−SiO
2クラッドボイド無しコアケインに堆積されるので、硬化されたボイド無しシリカクラッド領域に囲繞され、次にスートシリカ領域に囲繞されている硬化されたボイド無しコア領域を含むプリフォームが形成された。このアセンブリのスートクラッドは、その後、以下のように焼結させられる。このアセンブリは、最初に、炉の上部領域部分内で、1100℃のヘリウムと3パーセントの塩素から成る雰囲気(全てのガスは体積パーセント)の中で2時間乾燥させられ、その後、50パーセントの窒素に50パーセントのヘリウムを足した(体積パーセント)焼結雰囲気内で、約1500℃に設定された高温領域を通って200mm/分で下方に移動させられた(下方移動プロセス中のスートプリフォームの外側の約100℃/分の温度上昇に対応している)。このプリフォームアセンブリは、その後、100mm/分で高温領域を通って再度(すなわち、2回目)下方に移動させられた(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約50℃/分の温度上昇に対応する)。このプリフォームアセンブリは、その後、50mm/分で高温領域を通って再度(すなわち、3回目)下方に移動させられた(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約25℃/分の温度上昇に対応する)。このプリフォームアセンブリは、その後、25mm/分で高温領域を通って再度(すなわち、4回目)下方に移動させられ(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約12.5℃/分の温度上昇に対応する)、6mm/分(約3℃/分加熱速度)で最終的に焼結させられて、このスートが窒素散在シリカオーバークラッドプリフォームに焼結させられた。下方移動プロセスの各々に続いて、プリフォームは炉の上部領域部分内(1100℃に設定され続けている)へ200mm/分で上方に移動させられた。第1の一連のより高い下方送り速度が光ファイバプリフォームの外側をグレージングするのに用いられ、プリフォーム内にガスが捕捉され易くされた。プリフォームは、その後、1000℃に設定されたアルゴンパージ保持炉内で24時間置かれ、残っているヘリウムがプリフォームから放出させられた。このプリフォームは、その後、約1780℃に設定された従来のグラファイト再ドロー炉のアルゴン雰囲気内で、ボイド無しGeO
2−SiO
2コア、ボイド無しSiO
2クラッド、12mm直径で1メートルの窒素散在シリカオーバークラッドケインにリドローされた。12mmケインの1つは、旋盤(lathe)内に戻され、そこで4000グラムの追加のSiO
2(密度0.42g/cc)スートがOVDによって堆積させられた。このアセンブリのクラッドのスート(オーバークラッドとも称され得る)は、その後、以下のように焼結させられた。このアセンブリは、最初に、ヘリウム及び3パーセントの塩素から成る雰囲気内において1100度で2時間乾燥させられ、その後、100%ヘリウム(体積パーセント)雰囲気内で1500℃に設定された高温領域を通して6mm/分で下方に移動させられて、当該スートが、酸化ゲルマニウム含有ボイド無しコア、ボイド無しシリカ内側クラッド、窒素散在シリカリング(すなわち窒素を含むボイドを有するシリカ)、及びボイド無しオーバークラッドプリフォームに焼結させられた。このプリフォームが1000℃に設定されたアルゴンパージ保持炉内に24時間置かれて、ヘリウムがプリフォームから放出させられた。光ファイバプリフォームは、実施例1に記載されたような耐グラファイト炉における約1900℃から2000℃のヘリウム雰囲気内において、10m/sで、約4.5ミクロンのコア半径を有する125ミクロン直径で10Km長の光ファイバにドローされた。光プリフォームの温度は、光ファイバの張力を監視して調整することによって制御された;ファイバ張力は、ファイバドロー経路の各々の部分間(例えば10Km長)で50グラムと600グラムとの間の1つの値に維持され、その値は表1に列挙されている。実施例5−8として示されているファイバの光学特性及び物理特性(SEM解析を含む)も、上記表1に列挙されている。
【0091】
表1内の実施例5−8の光学特性は、1310nm及び1550nmにおいて、それぞれ約0.34dB/Km及び0.20dB/Kmであり、ケーブルカットオフは約1231nmまたはそれ未満であったので、1231nm以上の波長においてこれらのファイバはシングルモードとなる。これらのファイバの一部は、10mm直径マンドレル周りの曲げ特性に関して測定され、1550nmにおいて約0.05−0.09dB/巻きの減衰増加を示し、従って、10mm直径マンドレル周りにおいて、5dB/巻き未満の減衰増加、さらに1dB/巻き未満の減衰増加、さらに0.1dB/巻き未満の減衰増加を示した。
【0092】
実施例9−16:
実施例9−16に示されているファイバは、表1に示されたプロセスの相違を除いては、実施例1−4及び5−8に関して説明されてきたのと同様のプロセスを用いて形成された。この光ファイバプリフォームは、約4.5ミクロンのコア半径を有する125ミクロン直径で10km長の光ファイバにドローされた。
【0093】
表1の実施例9−16の光学特性は、1550nmにおいて約.2dB/kmまたはそれ未満の減衰を示した。これらのファイバの一部は、10mm直径マンドレル周りの曲げ特性に関して測定され、1550nmにおいて約0.05−0.09dB/巻きの減衰増加を示し、従って、10mm直径マンドレル周りにおいて、5dB/巻き未満の減衰増加、さらに1dB/巻き未満の減衰増加、さらに0.1dB/巻き未満の減衰増加を示した。
【0094】
実施例17:
約520グラムのSiO
2(密度0.4g/cc)スートが、OVDによって、完全に硬化された1メートル長×20mm直径ステップインデックス(約0.34パーセントデルタ、0.40コア/クラッド直径比を有する)中空でないGeO
2−SiO
2コア−SiO
2クラッドボイド無しコアケインに堆積され、硬化されたボイド無しシリカクラッド領域に囲繞され、さらにスートシリカ領域に囲繞された硬化ボイド無しコア領域を含むプリフォームがもたらされた。このアセンブリのスートクラッドは、その後、以下のように焼結させられた。このアセンブリは、最初に、炉の上部領域部分において、1240℃ヘリウム及び2パーセントのCO(全てのガスは体積パーセント)から成る雰囲気内で4時間乾燥させられ、その後、100パーセント二酸化硫黄(体積パーセント)焼結雰囲気内で1500℃の高温領域を通って、200mm/分(この下方移動プロセスの間のスートプリフォーム外側の約100℃/分の温度上昇に対応する)で下方に移動させられた。このプリフォームアセンブリは、その後、100mm/分で高温領域を通って再度(すなわち、2回目)下方に移動させられた(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約50℃/分の温度上昇に対応する)。このプリフォームアセンブリは、その後、50mm/分で高温領域を通って再度(すなわち、3回目)下方に移動させられた(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約25℃/分の温度上昇に対応する)。このプリフォームアセンブリは、その後、25mm/分で高温領域を通って再度(すなわち、4回目)下方に移動させられ(下方移動プロセスの間のスートプリフォームの外側の約12.5℃/分の温度上昇に対応する)、6mm/分(約3℃/分加熱速度)で最終的に焼結させられて、このスートが二酸化硫黄散在シリカオーバークラッドプリフォームに焼結させられた。下方移動プロセスの各々に続いて、プリフォームは炉の上部領域部分内(1200℃に再設定されている)へ200mm/分で上方に移動させられた。第1の一連のより高い下方送り速度が光ファイバプリフォームの外側をグレージングするのに用いられ、プリフォーム内にガスが捕捉され易くされた。プリフォームは、その後、1000℃に設定されたアルゴンパージ保持炉内で24時間置かれ、残っているヘリウムがプリフォームから放出させられた。このプリフォームは、その後、約1780℃に設定された従来のグラファイト再ドロー炉のアルゴン雰囲気内で、ボイド無しGeO
2−SiO
2コア、ボイド無しSiO
2クラッド、10.6mm直径で1メートルの二酸化硫黄散在シリカオーバークラッドケインにリドローされた。10.6mmケインの1つは、旋盤(lathe)内に戻され、そこで4100グラムの追加のSiO
2(密度0.42g/cc)スートがOVDによって堆積させられた。のアセンブリのクラッドのスート(オーバークラッドとも称され得る)は、その後、以下のように焼結させられた。このアセンブリは、最初に、ヘリウム及び3パーセントの塩素から成る雰囲気内において1100度で2時間乾燥させられ、その後、100%ヘリウム(体積パーセント)雰囲気内で1500℃に設定された高温領域を通して6mm/分で下方に移動させられて、当該スートが、酸化ゲルマニウム含有ボイド無しコア、ボイド無しシリカ内側クラッド、二酸化硫黄散在シリカリング(すなわち二酸化硫黄を含むボイドを有するシリカ)、及びボイド無しオーバークラッドプリフォームに焼結させられた。このプリフォームが1000℃に設定されたアルゴンパージ保持炉内に24時間置かれて、ヘリウムがプリフォームから放出させられた。光ファイバプリフォームは、実施例1に記載されたような耐グラファイト炉における約1900℃から2000℃のヘリウム雰囲気内において、10m/sで、約4.5ミクロンのコア半径を有する125ミクロン直径で5Km長の光ファイバにドローされた。光プリフォームの温度は、光ファイバの張力を監視して調整することによって制御された;ファイバ張力は、ファイバドロー経路の各々の部分間(例えば5Km長)で50グラムと600グラムとの間の1つの値に維持され、その値は表2に列挙されている。これらのファイバの光学特性及び物理特性(SEM解析を含む)は、以下の通りである。
【0097】
特に好ましいドローパラメータは以下の通りである。10m/s以上、より好ましくは20m/s以上、最も好ましくは25m/s以上等のより速いドロー速度は、より低いΩをもたらした。実施例における好ましいピーク炉温度は、約1950℃と2100℃との間であった。比較的短いドロー炉高温領域が用いられ、ほとんどの場合、40cm未満、さらに好ましくは35cm未満、最も好ましくは30cm未満のプリフォームルート長さがもたらされ、光ファイバプリドームの断面内のボイド数の概算値(断面で見られる)は、100,000より多く、いくつかの実施例においては200,000よりも多く、さらに300,000よりも多かった。上記実施例(実施例10及び11)は、5×10
-7未満のプロセスパラメータΩを用いて形成され、多くの実施例においては4×10
-7未満のプロセスパラメータΩを用いて形成され、さらに1×10
-7未満のプロセスパラメータΩを用いて形成された。両方共に5×10
-7未満のプロセスパラメータΩを用いて形成されたファイバを示している実施例10及び11は、もたらされたファイバ内にさらに少ないボイドを有していた。実施例10の場合、これは非常に長いドロールート(合体のためのより長い共鳴(resonance)時間をもたらした)の故であると考えられた。実施例11の場合において、これは、より遅いドロー速度(これも、合体のためのより長い共鳴時間をもたらした)の故であると考えられた。
【0098】
上述の多くのプロセスパラメータは、異なったサイズの光ファイバプリフォームに対して変更し得ると理解されるべきである。例えば、プリフォームが実施例において用いられているプリフォームに比べて大きい場合、ボイドの数は増加し得、炉設定点及びドロールート長さも増加し得る。しかし、プリフォームサイズに関わらず、プロセスパラメータΩは5×10
-7以下に維持する必要があると考えられる。
【0099】
本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して、多くの変形及び変更が可能であることが当業者に理解されるべきである。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれと均等の範囲内にある変形例及び変更例を含むことが意図されている。