【実施例】
【0024】
次に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0025】
(使用感・仕上がり感試験法)
専門研究員(5人)が、皮膚洗浄剤組成物の試料をボディシャンプーとして使用し洗浄した時の、泡立ち、泡質(クリーミィさ)、すすぎ性(きしみ感の無さ)、肌の柔らかさを官能評価し、1点から5点で評点をつけた。
【0026】
評価の基準を評点の合計点数により次のように設定した。
優・・・21〜25
良・・・16〜20
可・・・11〜15
不可・・・0〜10
【0027】
実施例1〜10及び比較例1〜9
表1に記載の配合組成よりなる皮膚洗浄剤組成物を常法により調製し、泡立ち、泡質、すすぎ性、肌の柔らかさを評価し、その結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜10の皮膚洗浄剤組成物はいずれの評価項目において「優」〜「良」の優れた性能を示していた。
一方、比較例1〜9では、使用感・仕上がり感のいずれかの項目において「可」〜「不可」の低い評価を示しており、本発明の目的を達成できなかった。
すなわち、(A)高級脂肪酸塩の含有量が9%である比較例1では、泡立ちや泡質が十分でなかった。(B)カチオン化フェヌグリークガムを配合しないか、他のカチオン化ポリマーを用いた比較例2〜4では、泡質、すすぎ性、肌の柔らかさの点で十分ではなかった。(C)ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを配合しないか、他のカチオン化ポリマーを用いた比較例5〜6では、すすぎ性や泡立ちが十分でなかった。(D)糖アルコールを配合しないか、他のアルコールを用いた比較例7〜9では、洗い上りの肌の柔らかさの点で十分ではなかった。
【0030】
実施例11(ボディシャンプー) (質量%)
・ラウリン酸 9.0
・ミリスチン酸 6.0
・パルミチン酸 6.0
・POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 4.0
・POE(3)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム 1.5
・ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン 5.0
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0
・2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリニウムベタイン 1.0
(商品名:ソフタゾリンCL−R;川研ファインケミカル社製)
・アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共
重合体液 1.5
(商品名:MERQUAT PLUS 3330;ナルコ社製)
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 1.0
(商品名:MERQUAT 550;ナルコ社製)
・カチオン化フェヌグリークガム 0.1
(商品名:カチナールCF−100;東邦化学工業社製)
・ラウリン酸デカグリセリル 1.0
・ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
・ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3
・POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル 0.2
(商品名:エルファコスGT282S;ライオンアクゾ社製)
・アルキルグルコシド 2.0
(商品名:APG600;コグニス社製)
・加水分解小麦液 0.5
(商品名:GLUADIN W−20;コグニス社製)
・高分子シリコン水性乳濁液 2.0
(商品名:BY22−029[東レ・ダウ コーニング・シリコーン社製])
・グリセリン 2.0
・ソルビトール 1.0
・プロピレングリコール 5.0
・EDTA 0.1
・水酸化カリウム 適 量
・色素 適 量
・香料 0.1
・精製水 残 部
【0031】
常法により上記組成のボディシャンプー(pH9.0)を調製し、使用感・仕上がり感を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0032】
実施例12(ハンドソープ) (質量%)
・ラウリン酸 10.0
・ミリスチン酸 4.0
・パルミチン酸 6.0
・POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0
・パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.5
・ラウリルジメチルアミンオキシド 2.0
・カチオン化フェヌグリークガム 1.0
(商品名:カチナールCF−200;東邦化学工業社製)
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 2.0
(商品名:MERQUAT 550;ナルコ社製)
・ミリスチン酸デカグリセリル 0.2
・ジステアリン酸エチレングリコール 1.5
・ヒドロキシエチルセルロース 0.3
・レモンエキス 0.2
(商品名:レモン抽出液BG;丸善製薬社製)
・ニンジンエキス 0.2
(商品名:ニンジン抽出液BG;丸善製薬社製)
・加水分解シルク液 1.0
(商品名:プロモイスシルク−1000;成和化成社製)
・ソルビトール 5.0
・1,3−ブチレングリコール 5.0
・EDTA 0.1
・トリエタノールアミン 適 量
・色素 適 量
・香料 0.1
・精製水 残 部
【0033】
常法により上記組成のハンドソープ(pH8.5)を調製し、使用感・仕上がり感を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0034】
実施例13(洗顔料) (質量%)
・ラウリン酸 7.0
・ミリスチン酸 6.0
・パルミチン酸 4.0
・ステアリン酸 2.0
・POE(3)ヤシ油アルキルエーテル硫酸ナトリウム 8.0
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.5
・アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム
共重合体液 2.0
(商品名:MERQUAT PLUS 3330;ナルコ社製)
・カチオン化フェヌグリークガム 0.05
(商品名:カチナールCF−100;東邦化学社製)
・カプリン酸ヘキサグリセリル 1.0
・ジステアリン酸エチレングリコール 2.5
・ユキノシタエキス 1.0
(商品名:ユキノシタ抽出液BG;丸善製薬社製)
・海藻抽出物 0.5
(商品名:カイソウ抽出液;丸善製薬社製)
・ソルビトール 2.0
・1,3−ブチレングリコール 10.0
・EDTA 0.1
・水酸化カリウム 適 量
・色素 適 量
・香料 0.1
・精製水 残 部
【0035】
常法により上記組成の洗顔料(pH8.8)を調製し、使用感・仕上がり感を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0036】
尚、上記実施例中で用いた香料は、下記香料処方のものである。
【0037】
【表2】