特許第5762731号(P5762731)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5762731
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】皮膚洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/36 20060101AFI20150723BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20150723BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20150723BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20150723BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20150723BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20150723BHJP
   C11D 9/38 20060101ALI20150723BHJP
   C11D 9/26 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   A61K8/36
   A61K8/73
   A61K8/37
   A61K8/86
   A61K8/34
   A61Q19/10
   C11D9/38
   C11D9/26
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2010-278760(P2010-278760)
(22)【出願日】2010年12月15日
(65)【公開番号】特開2012-126805(P2012-126805A)
(43)【公開日】2012年7月5日
【審査請求日】2013年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100068700
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 三幸
(74)【代理人】
【識別番号】100077562
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 登志雄
(74)【代理人】
【識別番号】100096736
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100117156
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100111028
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 博人
(72)【発明者】
【氏名】山本 直史
【審査官】 岩下 直人
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2004/099258(WO,A1)
【文献】 特開2006−028096(JP,A)
【文献】 特開2005−154359(JP,A)
【文献】 特開平02−250819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/36
A61K 8/34
A61K 8/37
A61K 8/73
A61K 8/86
A61Q 19/10
C11D 9/26
C11D 9/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)高級脂肪酸塩を10〜60質量%と、(B)カチオン化フェヌグリークガムを0.001〜5質量%と、(C)ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを0.01〜5質量%と、(D)糖アルコールを0.1〜10質量%とを含有することを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
【請求項2】
成分(C)が、重合度4〜15のポリグリセリンと炭素数が8〜22の脂肪酸のモノエステルである請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ボディシャンプーや洗顔料等の皮膚洗浄剤は、本来の目的である洗浄性に加えて、豊かな起泡性、クリーミィな泡質、すすぎ性、そして使用後の肌に対してつっぱり感がなく滑らかになる等の仕上がり感が求められている。高級脂肪酸塩は優れた洗浄力を有することから皮膚洗浄剤に汎用されているが、水道水中の金属イオンとスカムを形成し、すすぎ時にきしみ感があり、使用後につっぱり感があることが知られている。従来、増泡や泡質調整については、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の洗浄基剤と組み合わせる物質として、ラウリン酸モノエタノールアミドやヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の高級脂肪酸アルカノールアミドが広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。また、仕上がり感の調整を目的として、高級脂肪酸塩等のアニオン性界面活性剤に特定の油分やポリマー類を配合する等の試みが行われてきた(例えば、特許文献1〜10参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−73257号公報
【特許文献2】特開平5−156299号公報
【特許文献3】特表平9−501951号公報
【特許文献4】特開2001−64678号公報
【特許文献5】特開平3−81400号公報
【特許文献6】特開2005−154359号公報
【特許文献7】特開2005−272658号公報
【特許文献8】特開2004−323474号公報
【特許文献9】特開2004−203800号公報
【特許文献10】特開2004−203799号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「化粧品原料辞典」,日光ケミカルズ株式会社他,平成3年11月29日発行,p.488−489,p.491,p.506,p.509−510
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の仕上り感の調整剤を配合した場合には、泡立ちや泡質が低下する、すすぎ時にぬるつく、ポリマーの皮膜が皮膚表面に残留することにより肌の柔らかさを損なう等の問題があった。高級脂肪酸ジエタノールアミドを配合しても油分等による泡立ちや泡質の低下は避けられず、これを改良するために高級脂肪酸ジエタノールアミドを多量に配合した場合には、すすぎ性や仕上がり感に悪影響を及ぼす等の問題があった。
従って、本発明の課題は洗浄時にはクリーミィでありながらかつボリュームのある泡が得られ、すすぎ時にきしみ感が無く、使用後の肌の柔らかさを与えることができる皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、高級脂肪酸塩と特定のカチオン性ポリマーとポリグリセリンモノ脂肪酸エステルと糖アルコールとを組み合わせて皮膚洗浄剤組成物に配合すると上記欠点が改善されることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、(A)高級脂肪酸塩を10〜60質量%と、(B)カチオン化フェヌグリークガムと、(C)ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルと、(D)糖アルコールとを含有することを特徴とする皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって、洗浄時にはクリーミィでありながらかつボリュームのある泡が得られ、すすぎ時にきしみ感が無く、使用後の肌に柔らかさを与えることができる皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の構成について詳述する。
【0010】
本発明の(A)成分である高級脂肪酸塩は、高級脂肪酸を塩基で中和したものである。高級脂肪酸としては、炭素数8〜24のものが用いられ、好ましくは炭素数10〜22のものが、特に好ましくは炭素数12〜20のものが用いられる。具体的な高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の直鎖状飽和脂肪酸、イソステアリン酸等の分岐鎖状飽和脂肪酸、ウンデシレン酸、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられ、その他にヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸も用いることができる。
【0011】
またこれらの高級脂肪酸を中和する塩基としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム等の無機塩基、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。
【0012】
これらの高級脂肪酸塩は、高級脂肪酸塩として配合しても、高級脂肪酸と塩基を独立に配合して処方系の中で高級脂肪酸塩を形成させてもよい。また、これらの高級脂肪酸塩は、単独でも2種以上を混合して配合してもよい。本発明では、炭素数8〜13の高級脂肪酸塩と炭素数14〜24の高級脂肪酸塩を混合して用いるのが、泡立ちや泡質の面から好ましい。この場合、炭素数8〜13の高級脂肪酸塩と炭素数14〜24の脂肪酸塩の質量比は1:9〜9:1であることが好ましく、さらに好ましくは3:7〜7:3である。
【0013】
本発明における(A)高級脂肪酸塩の含有量は、皮膚洗浄剤組成物の総量を基準として、合計で10〜60質量%(以下、単に%と略す。)の範囲である。含有量が10%より少ないと泡立ちや泡質が十分でない場合があり、また含有量が60%を超えても効果の向上が認められず、組成物の安定性が悪くなる場合がある。さらに(A)高級脂肪酸塩の含有量としては、15〜50%が好ましく、特に好ましくは15〜35%である。これらの範囲であれば、泡立ちや泡質、組成物の安定性の点でより優れたのものとなる。
【0014】
また、本発明では、高級脂肪酸塩として、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩及びステアリン酸塩という特定高級脂肪酸塩から選ばれる1種又は2種以上を、皮膚洗浄剤組成物の総量を基準として15〜50%、特に15〜35%含有させることが好ましい。また、ラウリン酸塩と、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩及びステアリン酸塩との質量比は、前記の比、すなわち1:9〜9:1が好ましく、3:7〜7:3が特に好ましい。これら以外の高級脂肪酸を併用する場合でも、上記4種の高級脂肪酸塩の含有量は上記範囲とすることが好ましい。上記特定の高級脂肪酸塩を用いることで、泡立ちや泡質、洗浄時や洗浄後の感触の面で特に優れた効果が得られる。
【0015】
また、高級脂肪酸の塩基による中和率は、特に形態が液状の場合、80%〜110%であることが好ましく、さらには90%〜100%であることが好ましいが、粘性や外観調整等のため、意図的に中和率を下げて未中和の高級脂肪酸を残した状態で配合しても差し支えない。
【0016】
本発明の(B)成分であるカチオン化フェヌグリークガムは、マメ科の植物コロハ(学名:Trigonella Foenum−Graecum)の胚乳より得られる多糖類であるフェヌグリークガムを、適当なカチオン化剤、例えばグリシジルトリアルキルアンモニウム塩、3−ハロゲノ−2−ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩等の第4級窒素を含有するカチオン化剤によりカチオン化したポリマーである。1単糖当たりの第4級窒素含有基のモル数(窒素測定法により算出)で示されるカチオン化度が、0.05〜0.5のもの、特に0.1〜0.4のカチオン化フェヌグリークガムが好ましい。市販品として、カチナールCF−100[カチオン化度0.14]、カチナールCF−200[カチオン化度0.28](東邦化学工業社製)等がある。
【0017】
本発明における(B)カチオン化フェヌグリークガムの含有量は、皮膚洗浄剤組成物の総量を基準として、0.001〜5%の範囲とするのが好ましく、さらに好ましくは0.005〜3%、特に好ましくは0.05〜1%である。これらの範囲であれば、泡質やすすぎ性等の使用性を損なうことなく、使用後の肌に適度な柔らかさを付与する効果に優れる。
【0018】
本発明の(C)成分であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステルは、重合度2以上のポリグリセリンと炭素数が8〜22の脂肪酸のモノエステルである。ポリグリセリンとしては重合度4〜15のものが好ましく、特に重合度が6〜12のものが好ましい。また、脂肪酸の炭素数としては8〜18が好ましく、特に10〜14が好ましい。具体的なポリグリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、ヘキサグリセリンモノカプリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノパルミチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノオレイン酸エステル等のヘキサグリセリンモノ脂肪酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノパルミチン酸エステル、デカグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル等のデカグリセリンモノ脂肪酸エステル等が挙げられる。市販品として、NIKKOL HexaglynシリーズやNIKKOL Decaglynシリーズ(日光ケミカルズ社製)等がある。
【0019】
本発明における(C)ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルの含有量は、皮膚洗浄剤組成物の総量を基準として、0.01〜5%の範囲とするのが好ましく、さらに好ましくは0.02〜5%、特に好ましくは0.05〜3%である。これらの範囲であれば、泡立ちを損なうことなくすすぎ時のきしみ感をより効果的に抑えることができる。
【0020】
本発明の(D)成分である糖アルコールは、還元基を有する糖の還元基(アルデヒド基及びケトン基)を還元してアルコール基としたものであり、本発明では、例えば、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、マンニトール等の単糖由来の糖アルコール、マルチトール、パラチニット、ラクチトール等の二糖由来の糖アルコールなどを使用することができる。これらのうち、本発明では、洗いあがり後の肌の柔らかさの面でソルビトールが特に好ましく用いられる。
【0021】
本発明における(D)糖アルコールの含有量は、皮膚洗浄剤組成物の総量を基準として、0.1〜10%の範囲とするのが好ましく、さらに好ましくは0.5〜7%、特に好ましくは1〜5%である。これらの範囲であれば、使用後の肌に適度な柔らかさを付与する効果により優れる。
【0022】
本発明の洗浄剤組成物は所望により、洗浄剤に一般に配合される成分、例えば、各種界面活性剤、高級アルコール、ラノリン誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類等の油性成分、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の保湿成分、脂肪酸エチレングリコール等のパール光沢剤、他の水溶性高分子化合物(ノニオン性、アニオン性等を含む)、動植物由来の抽出物、金属イオン封鎖剤、防腐剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素及び香料等を適宜配合することができる。
【0023】
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、頭皮や身体各部の皮膚洗浄剤のいずれにも適用でき、ボディシャンプー、ハンドソープ、洗顔剤等の身体用洗浄剤として好適に使用できる。また、固形、液体、クリーム状、ジェル状、エアゾールフォーム、ポンプフォーム、スクイズフォーム、ミスト等様々な形態のものとして用いることができ、好ましくは液体洗浄料として用いられる。
【実施例】
【0024】
次に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0025】
(使用感・仕上がり感試験法)
専門研究員(5人)が、皮膚洗浄剤組成物の試料をボディシャンプーとして使用し洗浄した時の、泡立ち、泡質(クリーミィさ)、すすぎ性(きしみ感の無さ)、肌の柔らかさを官能評価し、1点から5点で評点をつけた。
【0026】
評価の基準を評点の合計点数により次のように設定した。

優・・・21〜25
良・・・16〜20
可・・・11〜15
不可・・・0〜10
【0027】
実施例1〜10及び比較例1〜9
表1に記載の配合組成よりなる皮膚洗浄剤組成物を常法により調製し、泡立ち、泡質、すすぎ性、肌の柔らかさを評価し、その結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜10の皮膚洗浄剤組成物はいずれの評価項目において「優」〜「良」の優れた性能を示していた。
一方、比較例1〜9では、使用感・仕上がり感のいずれかの項目において「可」〜「不可」の低い評価を示しており、本発明の目的を達成できなかった。
すなわち、(A)高級脂肪酸塩の含有量が9%である比較例1では、泡立ちや泡質が十分でなかった。(B)カチオン化フェヌグリークガムを配合しないか、他のカチオン化ポリマーを用いた比較例2〜4では、泡質、すすぎ性、肌の柔らかさの点で十分ではなかった。(C)ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを配合しないか、他のカチオン化ポリマーを用いた比較例5〜6では、すすぎ性や泡立ちが十分でなかった。(D)糖アルコールを配合しないか、他のアルコールを用いた比較例7〜9では、洗い上りの肌の柔らかさの点で十分ではなかった。
【0030】
実施例11(ボディシャンプー) (質量%)
・ラウリン酸 9.0
・ミリスチン酸 6.0
・パルミチン酸 6.0
・POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 4.0
・POE(3)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム 1.5
・ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン 5.0
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0
・2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリニウムベタイン 1.0
(商品名:ソフタゾリンCL−R;川研ファインケミカル社製)
・アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共
重合体液 1.5
(商品名:MERQUAT PLUS 3330;ナルコ社製)
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 1.0
(商品名:MERQUAT 550;ナルコ社製)
・カチオン化フェヌグリークガム 0.1
(商品名:カチナールCF−100;東邦化学工業社製)
・ラウリン酸デカグリセリル 1.0
・ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
・ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3
・POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル 0.2
(商品名:エルファコスGT282S;ライオンアクゾ社製)
・アルキルグルコシド 2.0
(商品名:APG600;コグニス社製)
・加水分解小麦液 0.5
(商品名:GLUADIN W−20;コグニス社製)
・高分子シリコン水性乳濁液 2.0
(商品名:BY22−029[東レ・ダウ コーニング・シリコーン社製])
・グリセリン 2.0
・ソルビトール 1.0
・プロピレングリコール 5.0
・EDTA 0.1
・水酸化カリウム 適 量
・色素 適 量
・香料 0.1
・精製水 残 部
【0031】
常法により上記組成のボディシャンプー(pH9.0)を調製し、使用感・仕上がり感を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0032】
実施例12(ハンドソープ) (質量%)
・ラウリン酸 10.0
・ミリスチン酸 4.0
・パルミチン酸 6.0
・POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0
・パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.5
・ラウリルジメチルアミンオキシド 2.0
・カチオン化フェヌグリークガム 1.0
(商品名:カチナールCF−200;東邦化学工業社製)
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 2.0
(商品名:MERQUAT 550;ナルコ社製)
・ミリスチン酸デカグリセリル 0.2
・ジステアリン酸エチレングリコール 1.5
・ヒドロキシエチルセルロース 0.3
・レモンエキス 0.2
(商品名:レモン抽出液BG;丸善製薬社製)
・ニンジンエキス 0.2
(商品名:ニンジン抽出液BG;丸善製薬社製)
・加水分解シルク液 1.0
(商品名:プロモイスシルク−1000;成和化成社製)
・ソルビトール 5.0
・1,3−ブチレングリコール 5.0
・EDTA 0.1
・トリエタノールアミン 適 量
・色素 適 量
・香料 0.1
・精製水 残 部
【0033】
常法により上記組成のハンドソープ(pH8.5)を調製し、使用感・仕上がり感を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0034】
実施例13(洗顔料) (質量%)
・ラウリン酸 7.0
・ミリスチン酸 6.0
・パルミチン酸 4.0
・ステアリン酸 2.0
・POE(3)ヤシ油アルキルエーテル硫酸ナトリウム 8.0
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.5
・アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム
共重合体液 2.0
(商品名:MERQUAT PLUS 3330;ナルコ社製)
・カチオン化フェヌグリークガム 0.05
(商品名:カチナールCF−100;東邦化学社製)
・カプリン酸ヘキサグリセリル 1.0
・ジステアリン酸エチレングリコール 2.5
・ユキノシタエキス 1.0
(商品名:ユキノシタ抽出液BG;丸善製薬社製)
・海藻抽出物 0.5
(商品名:カイソウ抽出液;丸善製薬社製)
・ソルビトール 2.0
・1,3−ブチレングリコール 10.0
・EDTA 0.1
・水酸化カリウム 適 量
・色素 適 量
・香料 0.1
・精製水 残 部
【0035】
常法により上記組成の洗顔料(pH8.8)を調製し、使用感・仕上がり感を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0036】
尚、上記実施例中で用いた香料は、下記香料処方のものである。
【0037】
【表2】
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明によって、洗浄時にはクリーミィでありながらかつボリュームのある泡が得られ、すすぎ時にきしみ感が無く、使用後の肌の柔らかさを与えることができる皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。