【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の少なくとも一つを解決するために、請求項1に記載の分電盤の取り付け構造に係る発明は、例えば、
図1に示すように、
複数の柱1,1を有する住宅ユニットに取り付けられる分電盤10の取り付け構造であって、
前記住宅ユニットの内壁の端部に凹部7が設けられ、この凹部7に埋め込まれるように前記分電盤10が取り付けられ、
隣り合う前記柱1,1に架け渡すように桟3が設けられ、前記桟3は内部に配線可能な空洞3bと前記分電盤10の近傍に孔3aを有し、前記桟3の孔3aを通る配線5が前記分電盤10と接続可能であり、
壁仕上げ材9bが、前記内壁に取り付けられている前記分電盤10に延設して前記内壁に取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、桟3を柱1,1間に設けることにより配線5を桟3の内部を通して分電盤10の近傍まで容易に導くことができ、分電盤10の近傍の孔3aから配線5を出すことにより配線5を所定の場所に集めることができるため、分電盤10へ配線5を接続することが容易になり、且つ、前記壁仕上げ材9bが、前記内壁に取り付けられている前記分電盤10に延設して前記内壁に取り付けることにより、分電盤10を取り外す必要がなくなる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、例えば、
図1に示すように、
請求項1に記載の分電盤の取り付け構造において、
前記壁仕上げ材9bが少なくとも前記内壁と前記分電盤10の境界部分まで設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記壁仕上げ材9bが少なくとも前記内壁と前記分電盤10の境界部分まで設けられていることにより、分電盤10と内壁とに隙間がある場合でも壁仕上げ材9bを前記分電盤10に接して設けることができるため、分電盤10の周囲の美観を向上することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、例えば、
図1に示すように、
請求項1または2に記載の分電盤の取り付け構造において、
前記壁仕上げ材9bは前記分電盤10の一部を覆っていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記壁仕上げ材9bは前記分電盤10の一部を覆っていることにより、分電盤10と内壁とに隙間がある場合でも前記壁仕上げ材9bにより隙間を確実に覆い隙間を隠すことができるため、分電盤10の周囲の美観を向上することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、例えば、
図1に示すように、
請求項3記載の分電盤の取り付け構造において、
前記分電盤10の一部は前記分電盤10の側部10aであることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記分電盤10の一部が前記分電盤10の側部10aであることにより、前記分電盤10の側部10aに前記壁仕上げ材9bを取付けることができ、分電盤10の外周における前記壁仕上げ材9bの施工が容易になるため、作業効率を向上することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、例えば、
図1〜
図3に示すように、
請求項4記載の分電盤の取り付け構造において、
前記分電盤10の側部10aの一部が壁仕上げ材9bで覆われた状態で、化粧材20が前記分電盤10の側部10aの一部を覆うように取り付けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、前記分電盤10の側部10aの一部が壁仕上げ材9bで覆われた状態で、化粧材20が前記分電盤10の側部10aの一部を覆うように取り付けられることにより、化粧材20により前記分電盤10の側部10aを隠すことが可能となるため、更に分電盤10の周囲の美観を向上できる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、例えば、
図4に示すように、
請求項5に記載の分電盤の取り付け構造において、
前記内壁と前記分電盤10の側部10aとの間には凹部7が設けられ、前記凹部7に前記化粧材20の少なくとも一部が満たされることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、前記凹部7に前記化粧材20の少なくとも一部が満たされることにより、前記凹部7を前記化粧材20で塞ぐことが可能になるため、分電盤10の周囲の美観を向上することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、例えば、
図1〜
図4に示すように、
請求項5または6に記載の分電盤の取り付け構造において、
前記化粧材20の側部20aは前記内壁と垂直になるように設置されることを特徴とする。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、前記化粧材20の側部20aが前記内壁と垂直になるように設置されることにより、前記化粧材20を分電盤10に取付けた状態での分電盤10の凹部7への埋め込む深さを容易に決定できるため、前記化粧材20の側部20aを壁仕上げ材9bに接するように分電盤10を凹部7へ埋め込んで施工することが容易になる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、例えば、
図2、
図4に示すように、
請求項5〜7のいずれか一項に記載の分電盤の取り付け構造において、
前記化粧材20は前記分電盤10にビス8で着脱可能に止められることを特徴とする。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、前記化粧材20が前記分電盤10にビス8で着脱可能に止められることにより、壁仕上げ材9bを前記分電盤10に延設して取付ける際に化粧材20を取り外し等することのみにより、壁仕上げ材9bを分電盤10の境界部分または側部10aに取付けることができるため、作業効率を向上できる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、例えば、
図1に示すように、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の分電盤の取り付け構造において、
前記分電盤10が取り付けられた前記内壁の外側は外壁30であり、この外壁30側に充電器40が配置されていることを特徴とする。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、前記分電盤10が取り付けられた前記内壁の外側は外壁30であり、この外壁30側に充電器40が配置されていることにより、この外壁30と充電器40との距離を近くすることができるため、充電器40への配線を短くすることができ、分電盤から屋外までの配線作業を容易にすることができる。