【実施例】
【0014】
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、
図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(
図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また球受け皿を1つだけ備える構成であってもよい。
【0015】
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、
図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲した案内レール21が設けられて、該案内レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
【0016】
ここで、前記遊技盤20には、前記遊技領域20aの略中央に、前後に開口する表示窓口25aが形成された枠状装飾体25(
図2参照)が取り付けられており、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して図柄表示装置18の表示部18aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。前記枠状装飾体25は、前記装着口に沿って延在する環状に形成されると共に、上縁部から左右両側縁部に亘り、遊技盤20の前面より前方に突出する庇状部25bが連続的に設けられており、前記遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を庇状部25bに沿って枠状装飾体25の左右側部へ案内することで、該パチンコ球が表示窓口25aを横切って流下するのを規制している。なお、枠状装飾体25には、前記表示窓口25aの開口下縁側にパチンコ球が左右に転動可能なステージ25cが配設されている。
【0017】
また、前記遊技盤20には、
図2に示すように、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置23や特別入賞装置24が取り付けられている。そして、前記始動入賞装置23の入賞口にパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置18に図柄を変動表示する図柄変動演出が展開され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が確定的に停止表示されると、特別遊技(大当り)が発生して前記特別入賞装置24が開放し、遊技者が多数の賞球を獲得可能な機会が与えられるようになっている。
【0018】
(設置部材30について)
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取り付けられる設置部材30(
図3参照)が設けられている。前記設置部材30は、前方へ開口する略矩形箱状に形成されており、該設置部の開口前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。前記設置部材30には、前記遊技盤に対向する対向面部において前記枠状装飾体25の表示窓口25aと前後に並ぶ位置に、前後に開口する表示開口部30aが開設されると共に、該設置部材30の表示開口部30aに臨むよう前記図柄表示装置18が対向面部の裏側に着脱可能に取り付けられており、表示窓口25aを介して図柄表示装置18の表示部18aを遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材30の前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材30により画成される設置空間内)には、前記表示開口部30aを囲繞するように各種の演出装置や発光装飾部が配設されている。すなわち、前記設置部材30は、図柄表示装置18や演出装置等のパチンコ機10の遊技演出に関わる各種演出装置の設置手段として機能している。実施例では、前記表示開口部30aの開口上部に、可動演出装置40が配設されている。
【0019】
(可動演出装置40について)
図4〜
図6に示すように、前記可動演出装置40は、前記設置部材30に取り付けられる装置本体41と、該装置本体41に配設された第1駆動モータ(第1の駆動手段)50と、該第1駆動ギア51の駆動に伴い揺動(動作)する揺動アーム(第1可動部)70と、該揺動アーム70に配設された第2駆動モータ(第2の駆動手段)100と、該第2駆動モータ(第2の駆動手段)100の駆動に伴い回転(動作)する可動装飾部140,150とを備えており、第1駆動モータ50および第2駆動モータ100の夫々が前記図柄表示装置18で行われる図柄変動演出を制御する制御手段(図示せず)に配線接続されている。ここで、実施例では第1駆動モータ50および第2駆動モータ100としてステッピングモータが採用されており、前記制御手段から入力されるパルス信号に基づいて各駆動モータ50,100が個別に正逆駆動するよう構成されている。また、前記可動演出装置40には、図示しないLED等の発光体を備えた発光装飾部170が前記可動装飾部140,150の前側に位置するよう前記装置本体41に配設されており、前記枠状装飾体25における表示窓口25aの開口内側に発光装飾部170が臨むよう構成されている。前記発光装飾部170の発光体は、前記図柄表示装置18を制御する制御手段に接続されており、該制御手段からの制御信号に基づいて発光するようになっている。
【0020】
(装置本体41について)
前記装置本体41は、
図4に示すように、前記設置部材30に取り付けられ、前記第1駆動モータ50が配設されるベース体42と、該ベース体42の前側に離間して配設された前側支持体48とを備えており、該ベース体42と前側支持体48との間に前記揺動アーム70が揺動可能に配設されている。前記ベース体42には、前面の左側に偏った位置に形成された軸支持孔45a(
図7参照)に揺動軸46が取り付けられており、該揺動軸46に前記揺動アーム70が枢支されている。ここで、揺動アーム70は、前記揺動軸46を中心として前記ベース体42の前面に位置する第1位置(
図5参照)と、該第1位置から揺動軸46を中心として下方へ揺動した第2位置(
図6参照)との間を移動し得るようになっている。なお、前記揺動アーム70が第1位置にある状態では、該揺動アーム70および可動装飾部140,150の夫々が前記発光装飾部170の後方に隠れて、該揺動アーム70および可動装飾部140,150を前側から視認し得ないよう構成されると共に(
図3参照)、揺動アーム70が第2位置に揺動した状態では、前記枠状装飾体25の表示窓口25aの開口内側に前記可動装飾部140,150が臨んで前記図柄表示装置18の前側に重なるよう構成されている(
図2参照)。また、実施例の揺動アーム70は、第1位置から第2位置へ向けて自重で落下して揺動するよう構成される。
【0021】
前記ベース体42は、
図7に示すように、前後の半体44,45から内部に第1機構収容部43が画成された横長矩形箱状に形成され、該ベース体42(後半体44)の通孔44aを介して第1機構収容部43内に駆動軸50aが突出する姿勢で、前記第1駆動モータ50がベース体42(後半体44)の後面側に配設されている。前記第1機構収容部43には、前記第1駆動モータ50と揺動アーム70とを連繋接続する第1連繋機構51,52,55が配設されており、該第1駆動モータ50を駆動した際に第1連繋機構51,52,55が作動することで揺動アーム70が第1位置および第2位置に移動するようになっている。ここで、実施例の装置本体41には、前記第1駆動モータ50の駆動軸50aに取り付けられた第1駆動ギア51と、前記揺動アーム70に係脱可能に係合する第1作動ギア(回転切替手段)55と、該第1駆動ギア51および第1作動ギア55に噛合する従動ギア52とを第1連繋機構として備えており、前記第1駆動モータ50を駆動することで、第1作動ギア55が第1機構収容部43の内部で回転するようになっている。
【0022】
前記第1作動ギア55は、
図7に示すように、前後に延在する支軸54を介して前記ベース体42に回転自在に枢支されると共に、該第1作動ギア55の前面に、前方へ突出する作動軸(係合部)55aが偏心するよう設けられている。前記ベース体42(前半体45)には、前記第1作動ギア55と対応する位置に前後に開口する作動孔42aが開設されており、該作動孔42aを介してベース体42の前面側へ前記作動軸55aが突出するよう構成され、第1作動ギア55の回転に伴って前記揺動アーム70に形成されたガイド部75(後述)に作動軸55aが係脱可能に係合することで、揺動アーム70が第1位置および第2位置の間を移動するよう構成されている。なお、実施例では、前記第1作動ギア55が一定方向(
図7、
図15等における反時計回り)に回転するよう前記第1駆動モータ50を前記制御手段が駆動制御するよう設定されている。
【0023】
前記第1作動ギア55における前記従動ギア52に噛合するギア部(図示せず)の外周前縁部には、径方向外方へ延出する第1検出片56が全周に亘って形成されると共に、該第1検出片56に、径方向外方および前後に開口する通光部56aが1箇所に形成されている(
図7参照)。前記ベース体42の第1機構収容部43には、前記第1作動ギア55の径方向外方に隣接して、前記制御手段に接続した第1センサ(第1検出手段)57が配設されており、第1センサ57による前記通光部56aの検出に基づいて、前記第1駆動モータ50を駆動制御するよう構成されている。なお、実施例における第1センサ57としては、発光部および受光部を検出部として備えたフォトセンサが採用されて、第1作動ギア55の回転に伴い、発光部および受光部の間に第1検出片56が臨んで遮光した状態(OFF)と(
図16等参照)、発光部および受光部の間に前記通光部56aが臨んで通光した状態(ON)とに切り替わることで(
図15参照)、前記第1作動ギア55が原位置にあるか否かを検出するよう構成されている。ここで、実施例では前記第1センサ57が通光部56aを検出する原位置において前記作動軸55aが最上点に位置して前記揺動アーム70が第1位置に保持されるようになっている。
【0024】
(揺動アーム70について)
前記揺動アーム70は、
図8、
図9に示すように、前後の基材71,72から前記揺動軸46を中心として径方向へ延在する棒状に形成されて、一方端部に前記揺動軸46を挿通する挿通孔70aが形成されると共に、他方端部に前記可動装飾部140,150が回転可能に設置される設置部86が設けられている。また、前記揺動アーム70は、揺動アーム70の本体内部に前記可動装飾部140,150の回転を規制する回転規制手段(第2規制部)110(後述)を収容する第2機構収容部76が画成されると共に、当該揺動アーム70における前記設置部86の内部に、前記第2駆動モータ100と可動装飾部140,150とを連繋接続する第2連繋機構101,105を収容する第3機構収容部77が画成されている。
【0025】
図9、
図10等に示すように、前記揺動アーム70の後面には、前記ベース体42に形成された作動孔42aの前側に重なる位置(揺動軸46と設置部86との間)に、前記第1作動ギア55の作動軸55aと係脱可能に係合するガイド部75が形成されている。ここで、前記ガイド部75は、前記第1作動ギア55が原位置にある状態において、前記作動軸55aの上方位置で後方へ延出するよう形成されて、該作動軸55aにガイド部75が上方から当接(係合)するよう構成されている。すなわち、前記第1作動ギア55が原位置にある状態で作動軸55aがガイド部75に係合することで、前記揺動アーム70が第1位置に保持されるようになっている。また、前記ガイド部75は、前記第1作動ギア55の回転に伴い前記作動軸55aから分離して係合が解除されるよう形成されており、該作動軸55aとガイド部75との係合が解除されることで、揺動アーム70が揺動軸46を中心に自重で第2位置へ向けて揺動するようになっている。また、前記ガイド部75は、
図17に示すように、前記揺動アーム70が第2位置に揺動した状態で、前記作動ギアの回転に伴う作動軸55aの移動方向前方に臨むよう形成されている。すなわち、第2位置に位置する揺動アーム70のガイド部75に前記作動軸55aが当接した状態で、前記第1作動ギア55を回転することにより、当該揺動アーム70が第2位置から第1位置へ向けて揺動するよう構成されている(
図18等参照)。このように、実施例の揺動アーム70は、前記第1駆動モータ50の駆動に伴って第1作動ギア55を一定方向へ回転することで、第1位置および第2位置の間を揺動するになっている。
【0026】
前記揺動アーム70には、
図5、
図6、
図8、
図9に示すように、前記揺動軸46を中心として前記設置部86とは反対側に延出する延出部74が形成されている。また、前記ベース体42(前半体45)の前面には、前記延出部74の移動軌跡上に揺動規制部(緩衝部)60が設けられており、当該揺動規制部60に揺動アーム70の延出部74が当接することで揺動アーム70の揺動が規制されるようになっている。すなわち、揺動アーム70が第1位置から第2位置に自重で落下移動した際に、揺動規制部60に延出部74が当接することで揺動アーム70が揺動軸46を中心として右下がりに傾斜した第2位置で保持されるよう構成されている。また、前記揺動アーム70における後側基材72の前面には、前記揺動軸46に枢支される基部側の前面に第1の補強板金73が配設されており、第1位置から第2位置へ自重で移動した衝撃により揺動アーム70が破損するのを防止している。なお、前記揺動規制部60は、前記揺動軸46の左上方位置に位置するホルダ61と、該ホルダ61に配設されて前記揺動アーム70の延出部74が当接する緩衝部材62と、該ホルダ61を補強する第2の補強板金63とから構成されており、第1位置から第2位置へ自重で移動した揺動アーム70の衝撃を揺動規制部60で受止め得るよう構成されている。また、前記緩衝部材62は、前記ホルダ61に対して前方から着脱可能に配設されており、緩衝部材62の破損や摩耗時に容易に取り替え得るようになっている。
【0027】
また、
図8、
図9に示すように、前記揺動アーム70には、前記延出部74の後方位置に、後方へ突出する突出片79が形成されると共に、該突出片79の後端部に、前記揺動軸46を中心とする径方向外方へ延出する扇状の第2検出片81が形成されている。前記第2検出片81は、前記ベース体42の前面に形成された円弧状の挿入孔42bを介して前記第1機構収容部43内に挿入されて、揺動アーム70の揺動に伴って第1機構収容部43内を移動するよう構成されている。そして、前記第1機構収容部43の内部に、前記制御手段に接続した第2センサ(第1検出手段)82が前記第2検出片81の移動軌跡上に位置するよう配設されており(
図7、
図15等参照)、揺動アーム70の揺動に伴って前記第2センサ82が第2検出片81を検出し得るよう構成されている。なお、実施例における第2センサ82としては、発光部および受光部を検出部として備えたフォトセンサが採用されており、揺動アーム70の揺動に伴い、発光部および受光部の間に第2検出片81が臨んで遮光した状態(OFF)と(
図17等参照)、発光部および受光部の間から前記第2検出片81が離間して通光した状態(ON)とに切り替わることで(
図15、
図16等参照)、揺動アーム70の揺動位置を検出するよう構成されている。
【0028】
実施例では、前記揺動アーム70が第1位置にある状態で前記第2センサ82から第2検出片81が離間する検出状態(ON)となり、該揺動アーム70が第1位置から第2位置に揺動する途中で第2センサ82の間に第2検出片81が臨んだ非検出状態(OFF)に切り替わるようになっている。具体的には、前記第2センサ82から第2検出片81が離間する検出状態(ON)では、前記回転規制手段110(具体的には、回転規制部112)が後述する規制位置(
図11(a)参照)に位置し、該規制位置から後述する退避位置(
図11(b)参照)に前記回転規制手段110が切り替わった後に、第2センサ82が検出状態(ON)から非検出状態(OFF)に切り替わるようになっており、該第2センサ82による第2検出片81の検出状態に基づいて、前記制御手段が第1駆動モータ50および第2駆動モータ100を駆動制御するよう構成されている。すなわち、前記第2センサ82は、前記回転規制手段110(回転規制部112)の退避位置から規制位置の切り替わりを検出する検出手段として機能している。なお実施例では、前記揺動アーム70が第1位置から第2位置に揺動する揺動範囲の略半分となる位置まで揺動した際に、第2センサ82の検出状態が切り替わるよう構成されている。
【0029】
前記揺動アーム70(後側基材72)の後面には、
図9、
図10等に示すように、前記揺動軸46の挿通孔70aと設置部86との間に、揺動アーム70の揺動方向および後方へ開口するガイド溝85が形成されている。前記ガイド溝85の内側部には、前記第2機構収容部76に開口する側部開口85a(
図10参照)が形成されており、該ガイド溝85の側部開口85aを介して第2機構収容部76に配設された前記回転規制手段110(具体的には後述する作動体115)がガイド溝85に臨むよう構成されている。また、前記ベース体42には、前記揺動アーム70の揺動に伴うガイド溝85の移動軌跡に対応した前面位置に、前記揺動軸46を中心とした円弧状に延在する作動片(作動部)65が前方へ突出するよう形成されており(
図4等参照)、該揺動アーム70の揺動に伴って該作動片65がガイド溝85に挿脱されるようになっている。ここで、前記作動片65の延在長は、前記揺動アーム70の揺動範囲よりも短くなるよう設定されている。すなわち、前記揺動アーム70が第1位置から第2位置に移動する途中で、作動片65がガイド溝85から抜け出るように構成されており、該作動片65がガイド溝85に挿脱されることで、前記回転規制手段110が可動装飾部140,150の回転を規制可能な規制位置および該可動装飾部140,150の回転を規制不能な退避位置に変位するようになっている。
【0030】
前記設置部86は、
図8,
図9に示すように、前記前側基材71に形成されて後方へ開口する円筒状の前支持部87と、前記後側基材72に形成されて前支持部87の後方開口を閉塞する後支持部88とから構成されて、該前後の支持部87,88の間に前記第3機構収容部77が画成されている。ここで、実施例の第2駆動モータ100は、前記設置部86(後支持部88)の通孔88aを介して前記第3機構収容部77内に駆動軸100aが突出する姿勢で、当該設置部86(後支持部88)の後面側に配設されている。前記第3機構収容部77には、前記第2駆動モータ100と可動装飾部140,150とを連繋接続する第2連繋機構101,105が配設されており、該第2駆動モータ100を駆動した際に第2連繋機構101,105が作動することで可動装飾部140,150が回転するようになっている。ここで、実施例の第2連繋機構101,105は、前記第2駆動モータ100の駆動軸100aに取り付けられた第2駆動ギア101と、前記可動装飾部140,150の回転軸148に取り付けられると共に第2駆動ギア101に噛合する第2作動ギア105とを有しており、第2駆動モータ100を正逆駆動することで、可動装飾部140,150が
図5、
図6の時計回りおよび反時計回りに回転するよう構成される。
【0031】
前記第2作動ギア105には、
図8、
図9に示すように、径方向外方へ延出する第3検出片106が全周に亘って形成されると共に、該第3検出片106に、径方向外方および前後に開口する通光部106aが形成されている。そして、前記設置部86の第3機構収容部77には、前記第2作動ギア105の径方向外方に隣接して、前記制御手段に接続した第3センサ(第2検出手段)107が配設されており、第3センサ107による前記通光部106aの検出に基づいて、前記制御手段が第2駆動モータ100を駆動制御するよう構成されている。ここで、前記第2作動ギア105には、点対称となる位置に通光部106aが夫々設けられており、前記第3センサ107が何れかの通光部106aを検出することで第2作動ギア105(可動装飾部140,150)の原位置が検出されるようになっている。なお、実施例における第3センサ107としては、発光部と受光部とを備えたフォトセンサが採用されて、第2作動ギア105の回転に伴い、発光部と受光部との間に前記第3検出片106が臨んで遮光した状態(OFF)と(
図18(b)等参照)、発光部と受光部との間に前記通光部106aが臨んで通光した状態(ON)とに切り替わることで(
図15参照)、前記第2作動ギア105が原位置にあるか否かを検出するよう構成されている。なお、前記第2作動ギア105が原位置にある状態で、後述する第1可動装飾部140が基準姿勢(後述)となるよう構成されている。
【0032】
(回転規制手段110について)
次に、前記揺動アーム70に配設される回転規制手段110について説明する。前記回転規制手段110は、
図8、
図9、
図11に示すように、前記可動装飾部140,150の回転を規制可能な前記規制位置および該可動装飾部140,150の回転を規制不能な前記退避位置に移動可能なスライダ(規制部本体)111と、該揺動アーム70に対して揺動可能に枢支されると共にスライダ111に連繋接続する作動体(操作部)115と、当該スライダ111を前記退避位置へ向けて付勢する第1のバネ部材(付勢手段)120とから構成されている。また、前記スライダ111の後方には、該スライダ111を揺動アーム70に沿って摺動可能に支持する蓋部材125が配設されている。なお、実施例では第1のバネ部材120として引張りバネが採用されており、該第1のバネ部材120の一方端部が前記スライダ111に形成された掛け部111aに係止されると共に、他方端部が前記蓋部材125に形成された掛け部125a(
図9参照)に係止されるようになっている。また、前記スライダ111における揺動アーム70の枢支側端部には、前記作動体115が接続する長孔111bが形成されている。
【0033】
ここで、前記スライダ111は、
図11に示すように、前記揺動アーム70に沿って長手が延在する平板状に形成されると共に、該スライダ111における前記設置部86に対向する端部に、前方へ突出する回転規制部112が形成されている。前記回転規制部112は、前記揺動アーム70の前側基材71に形成された摺動凹部70bに挿入されている。前記摺動凹部70bは、前記揺動アーム70の前面において、前記設置部86側に開口するよう形成されており(
図4、
図8、
図9等参照)、前記スライダ111が退避位置から規制位置に移動することで、該摺動凹部70bから前記設置部86側に回転規制部112が突出するよう構成されている。ここで、前記規制位置は、前記スライダ111の回転規制部112が前記可動装飾部140,150に形成された係合突部157(後述)の回転軌跡(移動軌跡)L上に臨んで、該回転規制部112と係合突部157とが当接(係合)可能な位置にある状態(
図11(a)参照)を指し、退避位置は、スライダ111の回転規制部112が係合突部157の回転軌跡Lから退避して、当該回転規制部112と係合突部157とが当接(係合)不能な位置にある状態(
図11(b)参照)を指している。
【0034】
前記作動体115は、
図11に示すように、前記揺動アーム70に枢軸114を介して枢支される軸部115aから径方向外方へ延出して、揺動アーム70の揺動に伴って前記作動片65により押圧される押圧部(操作部)116と、前記スライダ111の長孔111bに遊嵌される作動突部118とを備えており、該作動体115の揺動に伴ってスライダ111が規制位置および退避位置に移動するようになっている。また、前記作動体115は、前記揺動アーム70におけるガイド溝85の側部開口85aに臨むよう配置されて、前記スライダ111が退避位置にある状態では前記第1のバネ部材120の付勢によりスライダ111を介して前記押圧部116がガイド溝85内に突出するよう付勢されている。すなわち、前記揺動アーム70の揺動に伴い前記ベース体42の作動片65が前記作動体115の押圧部116に当接するよう構成され、該作動体115の押圧部116に当接した状態で作動片65がガイド溝85に挿入されるよう揺動アーム70を揺動(すなわち第2位置から第1位置へ向けて揺動)することで、該作動片65に押圧された作動体115の揺動に伴って前記スライダ111が退避位置から規制位置に変位するようになっている。ここで、
図18に示すように、作動片65が作動体115に当接する前(すなわち回転規制部112が退避位置にある状態で)第2センサ82の検出状態がOFFからONに切り替わるようになっている。
【0035】
(可動装飾部140,150について)
前記可動装飾部140,150は、
図8、
図12に示すように、前記揺動アーム70(設置部86)に前記回転軸148を中心として回転可能に支持されると共に前記第2駆動モータ100の駆動に伴い回転する第1可動装飾部(第2可動部)140と、該揺動アーム70(設置部86)に回転可能に支持されると共に該第1可動装飾部140に対して相対的に姿勢変位可能な第2可動装飾部(第3可動部)150とを備えている。なお、実施例の前記第1可動装飾部140および第2可動装飾部150は、前記回転軸148を中心として径方向に延出する一対の鉤状の装飾部142,142,152,152を、点対象となる位置に夫々備えた略同一形状に形成されて、該第1可動装飾部140および第2可動装飾部150の各装飾部142,142,152,152が前後に重なる第1姿勢(
図5、
図13(a)等参照)と、回転軸148を中心として第1姿勢から90度回転した第2姿勢(
図6、
図13(b)等参照)とに相対的に姿勢変位し得るよう構成されている。
【0036】
(第1可動装飾部140について)
前記第1可動装飾部140は、
図12に示すように、前記揺動アーム70の設置部86を覆う飾り板141と、当該飾り板141の外周縁から径方向に延出する一対の前記装飾部142,142と、当該飾り板141の後面に配設されて第1可動装飾部140に対する第2可動装飾部150の回転範囲を規制する規制板143とを備え、該規制板143に回転軸148が取り付けられている。なお、以下の説明では、第1可動装飾部140の装飾部を前側装飾部142,142と指称する。また、前記規制板143は、円板状に形成されて、その中心位置に前記回転軸148を固定する軸固定部143aが形成されると共に、該軸固定部143aの周囲に、当該軸固定部143aを中心として円弧状に延在する円弧状孔144が前後に開口するよう形成されている。なお、前記円弧状孔144は、前記軸固定部143aを中心として周方向へ離間する2箇所に形成されている。また、
図12における符号145は、前記規制板143を飾り板141に固定する固定部材である。
【0037】
ここで、前記回転軸148は、前記揺動アーム70の設置部86(前支持部87)の中心位置に形成された軸挿通孔86aに前側から回転可能に挿通されて、前記第3機構収容部77の内部で前記第2作動ギア105が取り付けられている。すなわち、前記第1可動装飾部140は、前記回転軸148に直接固定されており、前記第2駆動モータ100を駆動制御することで正逆回転または停止させ得るようになっている。なお、以下の説明では、
図13等に示すように正面から視た状態において、前記第1可動装飾部140が反時計回りに回転する回転方向を正回転方向と指称し、第1可動装飾部140が時計回りに回転する回転方向を逆回転方向と指称する場合がある。また、前記揺動アーム70が第1位置にある状態において、前記前側装飾部142,142が飾り部の左右方向へ延在する姿勢に変位した際に、前記第2作動ギア105に形成された何れかの通光部106aが第3センサ107で検出されるようになっている。すなわち、第1可動装飾部140は、正回転方向または逆回転方向に180度回転する毎に基準姿勢(
図15等参照)に復帰するよう構成されている。
【0038】
図12に示すように、前記第1可動装飾部140の各前側装飾部142,142には、延出端部側に後方へ突出する規制突片(第3規制部、動作規制部)146が夫々形成されている。そして、前記揺動アーム70が第1位置に保持されると共に前記第1可動装飾部140が基準姿勢にある状態において、前記規制突片146に対する正回転方向前側に、前記ベース体42に配設されたストッパ部材(第4規制部、動作規制部)49が当接するよう構成されている(
図15参照)。これにより、前記第2駆動モータ100へのパルス信号の出力を停止して励磁停止を解除した際に、後述する第2のバネ部材156の反発力により第1可動装飾部140が正回転方向へ回転して第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して相対的に第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位するのを防止している。すなわち、前記揺動アーム70が第1位置に保持された状態では、前記規制突片146およびストッパ部材49により第1可動装飾部140の動作が規制され、該揺動アーム70が第1位置から第2位置に移動することで、該第1可動装飾部140の動作が許容されるよう構成されている。
【0039】
(第2可動装飾部150について)
前記第2可動装飾部150は、
図12に示すように、前記第1可動装飾部140の飾り板141の後方に位置し、前記回転軸148に回転可能に支持される基体部151と、該基体部151の外周縁から径方向に延出する一対の前記装飾部152,152とを備え、回転軸148を中心として回転可能に構成されている。なお、以下の説明では、第2可動装飾部150の装飾部を後側装飾部152,152と指称する。前記基体部151は、後方へ開口する円筒状に形成されると共に、該基体部151の前面中心位置に前記回転軸148を挿通する通孔151aが前後に形成されている。また、前記基体部151の後面には、前記回転軸148が挿通される軸受け部材153が配設されており、該軸受け部材153に挿通した回転軸148を中心として回転し得るよう構成されている。
【0040】
また、
図12に示すように、前記基体部151には、前記第1可動装飾部140の各円弧状孔144と前後に整列する位置に、前方へ突出する規制突部(第2の係合部)154が形成されており、前記回転軸148を軸受け部材153に挿通した状態で、各規制突部154が対応の円弧状孔144に後方から挿入されるようになっている。すなわち、前記第2可動装飾部150は、前記円弧状孔144において周方向に離間する係合端部144a(第1の係合部)に規制突部154が当接する範囲で、回転軸148を中心として前記第1可動装飾部140に対して相対的に回転し得るようになっている(
図13参照)。また、実施例では、前記第2可動装飾部150が第1姿勢にある状態で第1可動装飾部140を保持した場合に、該第2可動装飾部150が逆回転方向に90度回転し得るよう前記円弧状孔144が形成されている。また、以下の説明において、前記第1可動装飾部140に対して第1姿勢から第2姿勢に第2可動装飾部150が相対的に姿勢変位する回転方向を第1方向と指称し、第1可動装飾部140に対して第2姿勢から第1姿勢に相対的に第2可動装飾部150が姿勢変位する回転方向を第2方向と指称する場合がある。言い換えると、実施例では、前記第1可動装飾部140に対して相対的に第2可動装飾部150を逆回転方向(第1方向)に回転させることで、該第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位すると共に、第1可動装飾部140に対して相対的に第2可動装飾部150を正回転方向(第2方向)に回転させることで、該第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して第2姿勢から第1姿勢に姿勢変位するようになっている。
【0041】
また、
図12に示すように、前記第1可動装飾部140と第2可動装飾部150との間には、該第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が第2姿勢へ変位するよう付勢する第2のバネ部材156が介装されている。すなわち、前記第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して第2姿勢に変位した状態では、前記第2のバネ部材156の付勢により第2可動装飾部150の規制突部154が第1可動装飾部140の円弧状孔144の係合端部144aに押圧されることで、前記第2駆動モータ100の駆動に伴って第1可動装飾部140および第2可動装飾部150が一体的に正逆回転方向に回転するようになっている。なお、実施例では前記第2のバネ部材156としての捻りバネのコイル部156aが前記回転軸148に挿通され、該第2のバネ部材156における一方の係止アーム156bが前記第1可動装飾部140(規制板143)の係止部143bに係止されると共に、当該第2のバネ部材156における他方の係止アーム156bが前記第2可動装飾部150の一方の規制突部154に係止されている。
【0042】
ここで、前記第2可動装飾部150の基体部151は、前記揺動アーム70の設置部86よりも大径に形成されて、該基体部151の内側に設置部86が臨むよう構成されている。また、前記基体部151の外周後端部には、後方へ突出する係合突部(第1規制部)157が周方向に離間する2箇所に形成されている。すなわち、前記第2駆動モータ100の駆動に伴い第2可動装飾部150が回転した際に、前記設置部86の外周囲を係合突部157が回転移動するようになっている。すなわち、第2可動装飾部150における係合突部157の回転軌跡L上に前記規制位置に変位した回転規制手段110の回転規制部112が臨むことで、該回転規制部112と係合突部157との係合作用下において第2可動装飾部150の回転が規制されると共に、当該回転規制部112が退避位置に変位して第2可動装飾部150における係合突部157の回転軌跡Lから退避することで、第2可動装飾部150を第2駆動モータ100の駆動に伴い回転軸148を中心として回転し得るよう構成されている。
【0043】
従って、前記回転規制部112と係合突部157との係合作用下において第1可動装飾部140を係合姿勢から基準姿勢へ向けて逆回転することで、前記バネ部材の付勢力により第1可動装飾部140と第2可動装飾部150との係合作用を維持しつつ、前記第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が相対的に第2姿勢から第1姿勢に変位するようになっている。以下の説明において、前記第2可動装飾部150が第2姿勢に変位した状態において、前記係合突部157が回転規制手段110の回転規制部112に係合可能な第1可動装飾部140の姿勢を係合姿勢と指称する場合がある。実施例では、前記第3センサ107が第2作動ギア105の通光部106aを検出した基準姿勢から第1可動装飾部140を90度回転変位させた姿勢が前記係合姿勢となるよう構成されている。すなわち、前記第3センサ107は、前記第1可動装飾部の基準姿勢を検出することで、第2姿勢に変位した第2可動装飾部150の動作位置を検出する検出手段としての機能を備えている。
【0044】
実施例では、
図15等に示すように、前記揺動アーム70に対して第1可動装飾部140が基準姿勢に保持されると共に該第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が第1姿勢に保持された状態(以下、第1状態という場合がある)では、当該第1可動装飾部140に対して第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変位する第2可動装飾部150の係合突部157に対して第1方向の前側に前記規制位置に変位した回転規制部112が位置するよう構成されて、該第2可動装飾部150の第1姿勢から第2姿勢への変位が規制されるようになっている。すなわち、前記第1状態では、前記回転規制部112が規制位置から退避位置に変位することで、前記第2のバネ部材156の付勢により第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して相対的に第1方向へ回転して第1姿勢から第2姿勢へ変位する。
【0045】
また、
図19に示すように、前記揺動アーム70に対して第1可動装飾部140が係合姿勢に保持されると共に該第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が第2姿勢に保持された状態(以下、第2状態という場合がある)では、当該第1可動装飾部140に対して第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変位する第2可動装飾部150の係合突部157に対して第1方向の前側に前記規制位置に変位した回転規制部112が位置するよう構成されて、前記第2駆動モータ100の駆動に伴って第1可動装飾部140の逆回転方向へ回転させた際に、該第2可動装飾部150の逆回転方向への回転が規制されるようになっている。すなわち、前記第2状態では、前記回転規制部112が規制位置に変位した状態で第1可動装飾部140を逆回転方向へ回転した際に、第2可動装飾部150の逆方向への回転が規制されることで、前記第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して相対的に第2方向へ回転して第2姿勢から第1姿勢へ変位するようになっている。
【0046】
(可動演出装置40の動作制御について)
次に、前述した可動演出装置40における揺動アーム70および可動装飾部140,150の動作制御について、
図14〜
図21を用いて説明する。先ず、可動演出装置40の初期状態では、
図15に示すように、前記第1作動ギア55の通光部56aを前記第1センサ57が検出(ON)する第1位置に前記揺動アーム70が保持されている。このとき、前記第2センサ82は第2検出片81が離間した検出状態(ON)となっており、前記揺動アーム70のガイド溝85に挿入された作動片65が前記回転規制手段110の回転規制部112(スライダ111)を規制位置に保持している。また、前記可動装飾部140,150は、前記第2作動ギア105の通光部106aを前記第3センサ107が検出(ON)する基準姿勢に第1可動装飾部140が保持されると共に、該第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が第1姿勢に保持されている。このとき、前記第1可動装飾部140は、前記第2のバネ部材156の付勢により前記ストッパ部材49に規制突片146が押し付けられると共に、前記第2可動装飾部150は、前記規制位置に保持された回転規制部112に係合突部157が押し付けられた状態で保持される。
【0047】
図14に示すように、前記初期状態において前記制御手段が前記第1駆動モータ50に対してパルス信号を出力して駆動させると、前記第1作動ギア55が回転して第1作動ギア55の作動軸55aが前記揺動アーム70のガイド部75から離間し、該揺動アーム70が自重により第1位置から第2位置へ向けて揺動する落下動作を開始する。このとき、第1作動ギア55の第1検出片56が第1センサ57の検出部間に臨んで、該第1センサ57が非検出(OFF)に切り替わる。そして、前記揺動アーム70が自重により揺動する途中(第2位置に移動する前)で、前記ガイド溝85から作動片65が抜き出されることで、前記回転規制手段110における作動体115の押圧部116から離間して、該回転規制手段110の回転規制部112(スライダ111)が規制位置から退避位置に変位すると共に、当該揺動アーム70の第2検出片81が第2センサ82の検出部間に臨んで、該第2センサ82が非検出(OFF)に切り替わる。なお、
図16には、回転規制手段110の回転規制部112(スライダ111)が規制位置から退避位置に変位するタイミングの状態を示し、この時点では、第2センサ82は検出位置から第2検出片81が離間した検出状態(ON)となっている。また、前記第1駆動モータ50は、前記作動軸55aが第2位置に移動した揺動アーム70のガイド部75に当接する復帰動作の開始位置(
図17参照)に移動するまで駆動される。
【0048】
また、
図14に示すように、前記初期状態において第1駆動モータ50が駆動開始するタイミングにおいて、前記第2駆動モータ100にパルス信号を出力して励磁停止させるよう前記制御手段により制御される。すなわち、前記揺動アーム70が第1位置から第2位置に揺動する際に、前記第1可動装飾部140の規制突片146がストッパ部材49から離間した後も、前記第2駆動モータ100により第1可動装飾部140が停止保持されることで、当該第1可動装飾部140および第2可動装飾部150が前記第1状態を維持し得るようになっている。そして、前記第2センサ82が非検出(OFF)に切り替わった際に、前記第2駆動モータ100に対するパルス信号に出力を停止するよう前記制御手段が駆動制御する。すなわち、前記回転規制手段110の回転規制部112が退避位置に変位すると共に、前記第1可動装飾部140を基準姿勢に保持する力が作用しなくなることで、前記第2のバネ部材156の付勢力により第2可動装飾部150が自然に前記第1可動装飾部140に対して第1姿勢から第2姿勢に相対的に姿勢変位する(
図17参照)。なお、実施例では、第2センサ82が非検出(OFF)に切り替わるタイミングと、回転規制部112が退避位置に変位するタイミングとは僅かに時間差があるが、自重により速やかに揺動アーム70が揺動移動するため、タイムラグは僅かである。
【0049】
そして、前記揺動アーム70が第2位置まで揺動すると共に、前記第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が第2姿勢に変位すると、
図14に示すように、可動装飾部140,150を正回転させるよう前記制御手段が前記第2モータにパルス信号を出力するようなっている。これにより、前記第1可動装飾部140および第2可動装飾部150の夫々が第2姿勢を保持したまま前記図柄表示装置18の前側で一体的に回転する回転動作が実行される。
【0050】
次に、可動演出装置40における揺動アーム70および可動装飾部140,150の復帰制御について説明する。
図14に示すように、前記可動装飾部140,150の回転動作を終了する際には、前記第3センサ107が第2作動ギア105の通光部106aを検出したタイミングで、前記第2駆動モータ100にパルス信号を出力して励磁停止させるよう前記制御手段が制御する。すなわち、前記可動装飾部140,150の回転動作が終了した時点では、
図17に示すように、前記第1可動装飾部140が基準姿勢に保持されると共に、該第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が相対的に第2姿勢に保持される(第1状態)。そして、前記第2駆動モータ100を励磁停止すると、
図14に示すように、第1駆動モータ50に対してパルス信号を出力して前記第1作動ギア55を回転するよう前記制御手段が駆動制御する。ここで、前述のように、前記第1作動ギア55の作動軸55aは、前記ガイド部75に当接する復帰動作の開始位置に移動しているから、該第1作動ギア55の回転に伴い前記揺動アーム70が第2位置から第1位置へ向けて持ち上げられるよう揺動開始する。
【0051】
前記揺動アーム70が第2位置から第1位置へ向けて揺動を開始すると、前記ベース体42に形成された作動片65が揺動アーム70のガイド溝85に進入する前に、前記第2検出片81が第2センサ82から離間して該第2センサ82が検出状態(ON)に切り替わる(
図18(a)参照)。ここで、実施例では、作動片65が作動体115に当接する前、すなわち回転規制部112が退避位置にある状態で、第2センサ82の検出状態がOFFからONに切り替わる。前記第2センサ82の検出状態がONに切り替わると、前記制御手段が前記第1駆動モータ50の駆動を停止(パルス信号を出力停止)するよう制御する(
図14参照)。また、前記第2センサ82が検出状態(ON)に切り替わると、第2駆動モータ100にパルス信号を出力して前記可動装飾部140,150を正回転させるよう前記制御手段が駆動制御する。このとき、前記第2駆動モータ100の駆動に伴い前記第2作動ギア105が回転することで、該前記第3検出片106により前記第3センサ107が非検出(OFF)に切り替わると共に、前記可動装飾部140,150(第1可動装飾部140)が基準姿勢から90度回転した係合姿勢に変位するタイミングで、該可動装飾部140,150の回転を停止するよう前記制御手段が第2駆動モータ100の駆動を停止(パルス信号を出力停止)するよう制御する(
図18(b)参照)。
【0052】
前記可動装飾部140,150が係合姿勢に変位して前記第2駆動モータ100が駆動停止されると、
図14に示すように、前記第1駆動モータ50にパルス信号を出力して前記揺動アーム70を第1位置へ向けて移動させるよう前記制御手段が駆動制御し、これに伴い揺動アーム70のガイド溝85に進入した作動片65が前記回転規制手段110における作動体115の押圧部116を押圧して、該回転規制手段110の回転規制部112を退避位置から規制位置に変位させる(
図19参照)。
【0053】
そして、
図14に示すように、前記回転規制手段110の回転規制部112が規制位置に完全に変位するタイミングで前記第1駆動モータ50の駆動を停止(パルス信号を出力停止)するよう前記制御手段が駆動制御すると共に、前記第2駆動モータ100にパルス信号を出力して前記第1可動装飾部140および第2可動装飾部150を逆回転させるよう前記制御手段が駆動制御する(
図14参照)。このとき、逆回転する第2可動装飾部150の係合突部157の回転方向前側には、
図19(b)に示すように、前記規制位置に変位した前記回転規制手段110の回転規制部112が臨んでおり、係合突部157と回転規制部112との当接により第2可動装飾部150の逆回転が規制され、前記第1可動装飾部140が単独で逆回転するようになる(
図20、
図21(a)参照)。これにより、前記第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150が第2姿勢から第1姿勢に相対的に姿勢変位する。
【0054】
そして、
図14に示すように、逆回転した第1可動装飾部140が基準姿勢に変位して、前記第3センサ107が第2作動ギア105の通光部106aを検出(ON)すると、前記第2駆動モータ100にパルス信号を出力して励磁停止させるよう前記制御手段が制御する。これにより、前記可動装飾部140,150が前記揺動アーム70に対して第1状態に復帰する(
図21(b)参照)。更に、前記第3センサ107が通光部106aを検出するON状態に切り替わると、前記第1駆動モータ50にパルス信号を出力して前記揺動アーム70を第1位置へ移動するよう前記制御手段が駆動制御し、該揺動アーム70が第1位置まで移動して前記第1センサ57が第1作動ギア55の通光部56aを検出するON状態に切り替わることで、前記第1駆動モータ50および第2駆動モータ100の駆動を停止(パルス信号を出力停止)するよう前記制御手段が駆動制御し、可動演出装置40が初期状態(
図15参照)に復帰するよう構成されている。
【0055】
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
【0056】
実施例の可動演出装置40では、第1駆動モータ50の駆動に伴い揺動アーム70を第1位置および第2位置の間で揺動させ得ると共に、第2駆動モータ100の駆動に伴い第1可動装飾部140を動作させ得るだけでなく、該揺動アーム70の動作に伴って第2可動装飾部150を第1姿勢および第2姿勢に動作させ得るから、可動演出装置40における各可動部70,140,150の動作による興趣を高めることができる。また、第2可動装飾部150を第1姿勢および第2姿勢に変位させるためにモータ等の駆動手段を個別に備える必要がないから、可動演出装置40の大型化やコストの増大を防止し得ると共に、簡単かつ軽量な構成で第2可動装飾部150を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位することができる。
【0057】
更に、第1位置から第2位置へ揺動アーム70が移動した際に、第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して第1姿勢から第2姿勢へ相対的に姿勢変位するだけでなく、第2駆動モータ100の駆動に伴って第1可動装飾部140が回転し得るよう構成したことで、各可動部70,140,150の動作にメリハリを付けることができる。また、前記第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して第2姿勢へ姿勢変位すると、第2駆動モータ100の駆動に伴い第1可動装飾部140と一体的に第2可動装飾部150が動作するから、少ない駆動手段で第1〜第2可動装飾部140,150に多彩な動作を行わせることができる。
【0058】
また、前記揺動アーム70が第1位置から第2位置に至る途中まで揺動した際に、前記揺動アーム70のガイド溝85に臨んだ作動体115が回転規制手段110から離間することで、前記回転規制部112が規制位置から退避位置に変位するようにしたことで、該回転規制部112を変位させる駆動手段を必要とせず、可動演出装置40の構成を簡略化し得る。また、実施例では、揺動アーム70が第2位置に移動した後に第2駆動モータ100を駆動するよう制御手段が駆動制御して第1可動装飾部140および第2可動装飾部150を回転するよう構成したが、揺動アーム70が第2位置に至る前に前記回転規制部112が退避位置に移動するよう構成したことで、揺動アーム70が第2位置に移動する過程で第2駆動モータ100を駆動して第1可動装飾部140および第2可動装飾部150を一体的に回転することもでき、複雑な動作を行わせることが可能となる。
【0059】
更に、第2位置に変位した揺動アーム70を第1位置に移動する場合には、回転規制部112が規制位置に変位する前の段階で、前記第1可動装飾部140および第2可動装飾部150を回転して係合姿勢に変位させて、該第1可動装飾部140および第2可動装飾部150が係合姿勢に変位した後に、前記作動片65が回転規制手段110の作動体115を押圧して回転規制部112を規制位置に変位させるようにしたことで、第2可動装飾部150の係合突部157の回転軌跡L上に対して第1方向(第1可動装飾部140に対して第1姿勢から第2姿勢に第2可動装飾部150が相対的に姿勢変位する回転方向)の前側に回転規制部112を確実に臨ませることができる。すなわち、前記揺動アーム70の動作に伴い係合突部157を回転規制部112に対して確実に係合させることができる。これにより、第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150を第1姿勢に確実に変位させることが可能となる。更に、第2可動装飾部150を第1姿勢に変位させた後は、該第2可動装飾部150が保持されるよう第2駆動モータ100を駆動することで、第1姿勢に変位した第2可動装飾部150が第2のバネ部材156により第2姿勢に変位するのを確実に防止することができる。また、前記作動片65および作動体115の簡単な係脱構造により、前記揺動アーム70の揺動に伴って回転規制手段110の回転規制部112を規制位置および退避位置に変位させ得るから、単純な構成で第2可動装飾部150の動作態様の複雑化を実現することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0060】
また、回転規制部112が退避位置に位置する状態で揺動アーム70を停止して、第1可動装飾部140および第2可動装飾部150を係合姿勢に変位させるようにしたから、復帰動作時に係合突部157の回転軌跡L上に出没する回転規制部112が係合突部157に干渉することなく可動装飾部140,150を確実に係合姿勢に変位させることができる。そして、可動装飾部140,150を確実に係合姿勢に変位させた後に、揺動アーム70を第1位置に向けて移動させて回転規制部112を規制位置に変位させるから、可動装飾部140,150を逆回転した際に、係合突部157を回転規制部112に確実に当接(係合)することができ、第1可動装飾部140を単独で逆回転して第2可動装飾部150が第1可動装飾部140に対して相対的に第1姿勢となるよう変位させることができる。更に、第1可動装飾部140に対して第2可動装飾部150を第1姿勢に変位させる間、揺動アーム70を停止することで、第2可動装飾部150が第1姿勢に変位する前に揺動アーム70が第1位置に移動するのを防止できる。これにより、揺動アーム70が第1位置に移動した状態において、前記装置本体41のストッパ部材49に第1可動装飾部140の規制突片146を確実に係合することができる。このように、前記第2駆動モータ100を駆動する際に、前記揺動アーム70の揺動を停止させるようにしたことで、揺動アーム70、第1可動装飾部140および第2可動装飾部150の夫々を初期状態まで確実に復帰させることができる。
【0061】
また、実施例では、前記揺動アーム70を第1位置から第2位置へ向けて自重で揺動させるよう構成したことで、揺動アーム70をモータ等の駆動手段を用いて揺動させる場合に較べて素早く動作させることができ、当該揺動アーム70の動作に対するインパクトが高まり、遊技の興趣の向上に繋がる。また、第1作動ギア55を回転するだけで、揺動アーム70の落下動作と復帰動作とを実現し得るから、可動演出装置40の構造を簡略化することができる。また、揺動アーム70が単純に揺動するだけでなく、該揺動アーム70の揺動に伴って第1可動装飾部140および第2可動装飾部150が姿勢変化することから、動作に対するインパクトが高まり、動作に対する関心を惹きつけることができる。
【0062】
また、前記揺動アーム70が第1位置から第2位置に自重で移動した際に、揺動アーム70の延出部74が緩衝部材62に当接して揺動規制されるよう構成したことで、該揺動アーム70の落下の衝撃を緩和することができ、可動演出装置40の耐久性を向上することができる。しかも、前記緩衝部材62をホルダ61に着脱し得るよう構成したことで、揺動アーム70の揺動を繰り返して緩衝部材62が摩耗等しても容易に交換することができる。
【0063】
また、前記第2のバネ部材156により第1可動装飾部140に対して相対的に第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位する第1方向へ動作させるよう第2可動装飾部150を付勢するよう構成したことで、前記揺動アーム70に設けた回転規制手段110(スライダ111)の回転規制部112に対して第2可動装飾部150に設けた係合突部157が係合した状態では、該第2可動装飾部150の第1方向(第1姿勢から第2姿勢)への動作が規制される。従って、例えば回転規制部112に対して第2可動装飾部150に設けた係合突部157が係合した状態を維持したまま、第1可動装飾部140を正逆方向に回転することで、第1可動装飾部140に対する第2可動装飾部150の相対的な動作方向に応じて第2可動装飾部150を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位することもでき、第1可動装飾部140および第2可動装飾部150の動作による興趣を高めることができる。また、第2姿勢に姿勢変位させた第2可動装飾部150を第2駆動モータ100の駆動に伴い第1可動装飾部140と一体的に正逆回転させ得るから、第1可動装飾部140および第2可動装飾部150により複雑な動作を実現できる。
【0064】
また、前記可動演出装置40の装置本体41(ベース体42)にストッパ部材49を形成すると共に、前記第1可動装飾部140に規制突片146を形成して、前記揺動アーム70が第1位置にある状態において、ストッパ部材49と規制突片146とが係合するよう構成したことで、第2駆動モータ100への通電を停止した状態で第1可動装飾部140が第2のバネ部材156の付勢により回転するのを確実に防止でき、第2駆動モータ100を通電停止した状態でも第2可動装飾部150を第1可動装飾部140に対して確実に第1姿勢で保持することができる。
【0065】
(変更例)
なお、遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。以下にその一例を示す。
【0066】
(1) 実施例では、第1可動部(揺動アーム)を第1位置および第2位置で揺動するよう構成したが、これに限られるものではなく、直線的に往復移動するよう構成してもよく、所定の移動範囲を往復移動する構成であればよい。同様に、実施例では、第2可動部(第1可動装飾部)を自由回転可能に構成したが、これに限られるものではなく、揺動するよう構成したり、直線移動するよう構成することもできる。更に、実施例では、第3可動部(第2可動装飾部)を第2可動部(第1可動装飾部)に対して正逆回転し得るよう構成したが、第1可動部や第2可動部と同様に、直線的に往復移動する構成であってもよい。すなわち、第1〜第3可動部の動作態様は、任意に決定することができる。
(2) 実施例では、第2可動部(第1可動装飾部)と第3可動部(第2可動装飾部)とを略同一の形態となるよう形成したが、これに限られるものではなく、相互に異なる形態に形成することもできる。また実施例では、第2可動部(第1可動装飾部)および第3可動部(第2可動装飾部)を前後に重なるよう配置したが、これに限られるものではなく、横並びに配置してもよく、第1可動部(揺動アーム)の任意位置に設けることができる。
(3) 実施例では、回転切替手段としての第1作動ギアを回転することで、第1位置から第2位置に落下するよう構成したが、これに限らず、第1の駆動手段に接続する第1連繋機構と第1可動部(揺動アーム)が常時連繋接続するよう構成してもよい。第1連繋機構としては、実施例のものに限られず、リンク機構等の従来公知の各種連繋機構を採用することができる。
(4) 実施例では、第3可動部(第2可動装飾部)の動作を規制する規制部(回転規制部)を第1可動部の動作に伴って規制位置および退避位置に変位するよう構成したが、独立した駆動手段を設けて、該規制部を単独で動作するよう構成してもよい。
(5) 実施例では、第1可動部(揺動アーム)、第2可動部(第1可動装飾部)および第3可動部(第2可動装飾部)の夫々を復帰させるに際し、第1検出手段(第2センサ)が規制部(回転規制部)の規制位置への切り替わりを検出するのに伴って該第1可動部の動作を停止させるよう構成したが、該第1可動部を停止することなく連続的に行うようにしてもよい。すなわち、第1検出手段(第2センサ)が規制部(回転規制部)の規制位置への切り替わりを検出する前に、前記第2可動部(第1可動装飾部)および第3可動部(第2可動装飾部)の夫々を係合姿勢まで変位することで、第1可動部(揺動アーム)を停止することなく連続的に復帰動作させることができる。
(6) 実施例では、第2可動部(第1可動装飾部)に対して第3可動部(第2可動装飾部)が相対的に第1姿勢に変位するまでの間、前記第1可動部の動作を停止させるよう構成したが、該第1可動部を停止することなく連続的に行うようにしてもよい。すなわち、前記規制部(回転規制部)が規制位置に変位してから、第1可動部が第1位置に移動するまでの間に、第2可動部(第1可動装飾部)に対して第3可動部(第2可動装飾部)を相対的に第1姿勢に変位させるようにすることで、第1可動部(揺動アーム)を停止することなく連続的に復帰動作させることができる。
(7) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。