特許第5763109号(P5763109)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5763109太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5763109
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置
(51)【国際特許分類】
   H02S 20/32 20140101AFI20150723BHJP
   G05D 3/00 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   H02S20/32
   G05D3/00 A
   G05D3/00 M
【請求項の数】19
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-675(P2013-675)
(22)【出願日】2013年1月7日
(65)【公開番号】特開2013-225650(P2013-225650A)
(43)【公開日】2013年10月31日
【審査請求日】2013年1月8日
(31)【優先権主張番号】101114440
(32)【優先日】2012年4月23日
(33)【優先権主張国】TW
(31)【優先権主張番号】101140712
(32)【優先日】2012年11月2日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】513092545
【氏名又は名称】太陽光電能源科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BIG SUN ENERGY TECHNOLOGY INC.
(73)【特許権者】
【識別番号】511271982
【氏名又は名称】羅 家慶
【氏名又は名称原語表記】CHIA CHING LUO
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】羅家慶
【審査官】 山本 元彦
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3173271(JP,U)
【文献】 特開2010−010543(JP,A)
【文献】 特開2007−103713(JP,A)
【文献】 特開2011−174910(JP,A)
【文献】 特開2008−280176(JP,A)
【文献】 特開2010−258369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/02−31/20
H02S 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置であって、
サポートアセンブリ、キャリアプラットホーム、2個の連動アセンブリ、探知及び修正モジュールを備え、
前記サポートアセンブリ一端には、サポート台を設置し、
前記キャリアプラットホームは、二次元運動モードを備える回転アセンブリにより、前記サポート台上に設置され、前記キャリアプラットホーム上には、太陽光の作用を受けて、電気エネルギーを発生する少なくとも1個の太陽光発電モジュールを設置し、前記2個の連動アセンブリは、前記サポートアセンブリと前記キャリアプラットホームとの間に設置し、前記連動アセンブリは、コントロールユニットにより、事前に保存した標準パラメーターに基づき、前記キャリアプラットホームを駆動し、これにより前記キャリアプラットホームは、前記回転アセンブリを基礎として、さまざまな方向及び角度の傾斜を生じ、 前記探知及び修正モジュールは、前記キャリアプラットホーム上に設置し、これにより前記キャリアプラットホームの傾斜方向及び角度の各実際のパラメーターを感知し、前記各実際のパラメーターを、前記コントロールユニットに伝送し、事前に保存する標準パラメーターと相互に比較し、比較対照結果を獲得し、さらに前記比較対照結果に基づき、前記連動アセンブリにより、前記キャリアプラットホームと前記太陽光発電モジュールの傾斜方向及び角度を修正し、前記2個の連動アセンブリは、それぞれ1個の動力源、及び前記動力源の駆動を受ける2個の連結部品を備え、前記各連結部品は、前記キャリアプラットホーム上の両相対部位に接続するフレキシブル体であり、前記動力源は、駆動部品により、前記連結部品に結合し、前記駆動部品上には、同期動作を行う2個の駆動部を設置し、前記2個の連結部品は、その内の一端により、反対方向に前記2個の駆動部上にそれぞれ連結し、反対端は、前記キャリアプラットホーム上の、相対した端角部位にそれぞれ接続することを特徴とする、太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項2】
前記探知及び修正モジュールは、少なくとも1個の加速度計を備えることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項3】
前記コントロールユニットは、前記探知及び修正モジュール中に設置することを特徴とする請求項2に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項4】
前記サポートアセンブリは、少なくとも1個の支柱を備え、
しかも、前記サポート台は、前記支柱の一端に設置することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項5】
前記動力源は、モーターで、
前記連結部品は、ケーブルで、
前記駆動部品は、前記ケーブルと相互に結合する駆動ホイールであることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項6】
前記各連動アセンブリは、それぞれ少なくとも1個のアイドル部品を備え、
しかも、前記各連結部品は、前記アイドル部品辺縁を通して、反対方向への湾曲延伸を形成することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項7】
前記各連結部品は、少なくとも1個の弾性部品をそれぞれ連接することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項8】
前記弾性部品は、前記連結部品と前記キャリアプラットホームとが相互に連結する部位に設置することを特徴とする請求項7に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項9】
前記キャリアプラットホーム上の、前記相対した端角部位は、前記サポートアセンブリに対応することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項10】
前記各連結部品には、それぞれ弾性調整アセンブリを連結することを特徴とする請求項9に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項11】
前記弾性調整アセンブリは、前記連結部品上にスライド状に嵌める少なくとも1個の弾性部品を備えることを特徴とする請求項10に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項12】
前記弾性部品の一端は、外部の固定位置上に連結し、
前記弾性部品の反対端は、嵌合部を通して、前記連結部品中段に結合することを特徴とする請求項11に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項13】
前記嵌合部は、プーリーであることを特徴とする請求項12に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項14】
前記2個の駆動部は、前記駆動部品上に設置し、それぞれ2個の連結部品が反対方向に捲きつく2個の環状槽であることを特徴とする請求項9に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項15】
前記キャリアプラットホームは、多角形を呈し、
しかも、前記各連結部品の二端は、前記キャリアプラットホーム上の相対角部位にそれぞれ接続することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項16】
前記回転アセンブリは、可動接続台、及び前記可動接続台を貫通し、しかも交差して延伸する2個の第一、二軸棒を備え、
前記第一軸棒の二端部は、前記サポート台上に設置し、前記第二軸棒の二端部は、前記キャリアプラットホーム上に設置することを特徴とする請求項1或いは2或いは3或いは4に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項17】
前記回転アセンブリは、可動接続台、及び前記可動接続台を貫通し、しかも交差して延伸する2個の第一、二軸棒を備え、
前記第一軸棒の二端部は、前記サポート台上に設置し、前記第二軸棒の二端部は、前記キャリアプラットホーム上に設置することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項18】
前記第一軸棒の二端部は、ベアリングを通して、前記サポート台上に可動状に接続し、
前記第二軸棒の二端部は、ベアリングを通して、前記キャリアプラットホーム上に可動状に接続することを特徴とする請求項16に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【請求項19】
前記第一軸棒の二端部は、ベアリングを通して、前記サポート台上に可動状に接続し、
前記第二軸棒の二端部は、ベアリングを通して、前記キャリアプラットホーム上に可動状に接続することを特徴とする請求項17に記載の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置に関し、特に太陽光発電モジュールの傾斜状態を探知し、駆動して調整可能で、正確な自動設定で、太陽の方向に対応するよう調整可能な太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の比較的簡易な太陽光発電装置(ソーラーパネル)の多くは、位置と延伸角度を固定した状態で、太陽光が投射される場所に設置される。
この種の応用形態は、比較的構造が簡易で、設置及びメンテナンスコストを低下させることができる。
【0003】
しかし、実際の応用時には、太陽の位置が隨時変化しても、位置と角度が固定された従来の太陽光発電装置(ソーラーパネル)は、太陽光投射方向と垂直の角度を随時保持することができない。
そのため、太陽光発電装置(ソーラーパネル)に対する太陽光の作用効率を、最良に保持することは難しく、発電効率は不良となってしまう。
【0004】
このため、偏斜角度に調整可能な太陽光発電装置(ソーラーパネル)が開発された。
そのほとんどは、ソーラーパネルを、回転コネクターにより、堅固なサポートフレーム上に設置し、適当な駆動構造を利用し、該ソーラーパネルを駆動し、サポートフレームに相対した回転を生じさせるものである。
これにより、該ソーラーパネルは、設定に応じて、太陽位置の移動に従いさまざまな傾斜角度を呈し、太陽光がソーラーパネルに直射する状態を改善し、全体の発電効率を高めることができる。
【0005】
しかし、上記したソーラーパネルの回転を駆動する機構の多くは、モーターを動力源とし、チェーン或いはベルトにより該動力源(モーター)が出力する動力を伝えるため、該ソーラーパネルの回転を駆動する過程において、滑りや精度誤差の累積の発生を回避することはできない。
そのため、これによりその回転偏斜の角度と方向は共に、予期の位置を達成することはできない。
【0006】
よって、いかにして、ソーラーパネルに自動的に偏斜の角度と方向を随時探知させ、そのオリジナル設定値と相互に比較対照することで、ソーラーパネルを適当に修正させ、設定値に符合する精確な回転と偏斜を生じさせ、最適な日照効果と発電効率を達成するかは、業界関係者が研究を重ねる課題である。
本発明は、従来の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾装置の上記した欠点に鑑みてなされたものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする第一の課題は、加速度計を利用し、太陽光発電モジュールの偏斜角度と方向を感知し、これにより太陽光発電モジュールの回転をコントロールする修正情報を発生し、こうして太陽光発電モジュールは事前に設定した太陽追尾パラメーターに基づき、正確な角度と方向を精確に保持される太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第一の課題は、駆動過程における滑りによる空転を効果的に回避でき、こうして太陽光発電モジュールの回転をより正確にコントロールできる太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は下記の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置を提供する。
太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置は、サポートアセンブリ、キャリアプラットホーム、少なくとも1個の連動アセンブリ、探知及び修正モジュールを備え、
該サポートアセンブリ一端には、サポート台を設置し、
該キャリアプラットホームは、二次元運動モードを備える回転アセンブリにより、該サポート台上に設置され、該キャリアプラットホーム上には、太陽光の作用を受けて、電気エネルギーを発生する少なくとも1個の太陽光発電モジュールを設置し、
該少なくとも1個の連動アセンブリは、該サポートアセンブリと該キャリアプラットホームとの間に設置し、該連動アセンブリは、該コントロールユニットにより、事前に保存した標準パラメーターに基づき、該キャリアプラットホームを駆動し、これにより該キャリアプラットホームは、回転アセンブリを基礎として、さまざまな方向及び角度の傾斜を生じ、
該探知及び修正モジュールは、該キャリアプラットホーム上に設置し、これにより該キャリアプラットホームの傾斜方向及び角度等各項実際のパラメーターを感知し、該各実際のパラメーターを、該コントロールユニットに伝送し、事前に保存する各項標準パラメータと相互に比較し、比較対照結果を獲得し、比較対照結果に基づき、該連動アセンブリにより、該キャリアプラットホームと該太陽光発電モジュールとの傾斜方向及び角度を修正する。
【0009】
上記の構造において、該探知及び修正モジュールは、少なくとも1個の加速度計を備えることができる。
【0010】
上記の構造において、該コントロールユニットは、該探知及び修正モジュール中に設置することができる。
【0011】
上記の構造において、該サポートアセンブリは、少なくとも1個の支柱を備え、しかも該サポート台は、該支柱の一端に設置することができる。
【0012】
上記の構造において、該サポートアセンブリと該キャリアプラットホームとの間には、2組の連動アセンブリを設置し、しかも該2個の連動アセンブリは、それぞれ少なくとも動力源、及び該動力源の駆動を受ける連結部品を備え、しかも該各連結部品は、該キャリアプラットホーム上の相対部位に接続するフレキシブル体とすることができる。
【0013】
上記の構造において、該動力源は、該駆動部品により、該連結部品に結合することができる。
【0014】
上記の構造において、該動力源は、モーターで、該連結部品は、ケーブルで、該駆動部品は、該ケーブルと相互に結合する駆動ホイールとすることができる。
【0015】
上記の構造において、該各連動アセンブリは、それぞれ少なくとも1個のアイドル部品を備え、しかも該連結部品は、該アイドル部品辺縁を通して、反対方向への湾曲延伸を形成することができる。
【0016】
上記の構造において、該各連結部品は、少なくとも1個の弾性部品をそれぞれ連接することができる。
【0017】
上記の構造において、該弾性部品は、該連結部品と該キャリアプラットホームとが相互に連結する部位に設置することができる。
【0018】
上記の構造において、該各駆動部品上には、同期動作を行う2個の駆動部を設置し、2個の連結部品を利用し、それぞれ一端により、反対方向に、該2個の駆動部上に連結し、しかも該2個の連結部品の反対端は、それぞれキャリアプラットホーム上のサポートアセンブリに対応する両側の相対する端角部位に接続することができる。
【0019】
上記の構造において、該各連結部品には、それぞれ弾性調整アセンブリを連結することができる。
【0020】
上記の構造において、該弾性調整アセンブリは、該連結部品上にスライド状に嵌める少なくとも1個の弾性部品を備えることができる。
【0021】
上記の構造において、該弾性部品の一端は、外部の固定位置上に連結し、該弾性部品の反対端は、嵌合部を通して、該連結部品中段に結合することができる。
【0022】
上記の構造において、該嵌合部は、プーリーとすることができる。
【0023】
上記の構造において、該2個の駆動部は、該駆動部品上に設置し、それぞれ2個の連結部品が反対方向に捲きつく2個の環状槽とすることができる。
【0024】
上記の構造において、該キャリアプラットホームは、多角形を呈し、しかも該各連結部品の二端は、該キャリアプラットホーム上の相対角部位にそれぞれ接続することができる。
【0025】
上記の構造において、該回転アセンブリは、可動接続台、及び該可動接続台を貫通し、しかも交差して延伸する2個の第一、二軸棒を備え、該第一軸棒の二端部は、該サポート台上に設置し、而該第二軸棒棒の二端部は、該キャリアプラットホーム上に設置することができる。
【0026】
上記の構造において、該第一軸棒の二端部は、ベアリングを通して、該サポート台上に可動状に接続し、該第二軸棒棒の二端部は、ベアリングを通して、該キャリアプラットホーム上に可動状に接続することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置は、加速度計を利用し、太陽光発電モジュールの偏斜角度と方向を感知し、これにより太陽光発電モジュールの回転をコントロールする修正情報を発生し、こうして太陽光発電モジュールは事前に設定した太陽追尾パラメーターに基づき、正確な角度と方向を精確に保持することができ、また駆動過程における滑りによる空転を効果的に回避でき、こうして太陽光発電モジュールの回転をより正確にコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明第一実施例の立体構造模式図である。
図2】本発明第一実施例の可動接続台及びその相関部位の構造模式図である。
図3】本発明第一実施例の操作模式図(一)である。
図4】本発明第一実施例の操作模式図(二)である。
図5】本発明第二実施例の立体構造模式図である。
図6】本発明第二実施例の第一、二駆動アセンブリ及びその相関部位の構造模式図である。
図7】本発明第二実施例の側視平面構造及びその動作図である。
図8】本発明第三実施例の第一、二駆動アセンブリ及びその相関部位の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【実施例】
【0030】
図1、2に示すように、本発明第一実施例の構造は、サポートアセンブリ1、太陽光発電モジュール2、太陽光発電モジュール2を駆動できる少なくとも1個の連動アセンブリ(図中では第一連動アセンブリ3及び第二連動アセンブリ4を備える)、回転アセンブリ5、探知及び修正モジュール6を備える。
【0031】
サポートアセンブリ1は、支柱11を備え、支柱11一端には、外へと拡張し延伸する底台12を設置し、これにより地面或いは所定の平面上で堅固なサポートを形成することができる。
別に、支柱11の、底台12から離れた一端には、中段が陥没したサポート台13を設置する。
【0032】
回転アセンブリ5は、可動接続台51、及び可動接続台51を貫通し、しかも交差して延伸する2個の第一、二軸棒52、53を備える。
第一軸棒52は、可動接続台51上に固定され、これにより第一軸棒52の二端部は、2個のベアリング521により、サポート台13上に可動状に設置される(実際の応用では、第一軸棒52の二端部をサポート台13上に固定し、第一軸棒52中段を可動接続台51内に可動状に接続することもできる)。
これにより、可動接続台51は、第一軸棒52により、サポート台13に沿って一次元の回転運動を行うことができる。
第二軸棒棒53も、可動接続台51上に固定され、これにより第二軸棒53の二端部は、2個のベアリング531により、キャリアプラットホーム21上に可動状に設置される(実際の応用では、第二軸棒53の二端部をキャリアプラットホーム21上に固定し、第二軸棒53中段を可動接続台51内に可動状に接続することもできる)。
これにより、キャリアプラットホーム21は、第二軸棒53により、サポート台13に沿って、二次元の回転運動を行うことができる。
【0033】
太陽光発電モジュール2は、キャリアプラットホーム21上に設置し、太陽光の作用を受け、電気エネルギーを発生する。
【0034】
第一連動アセンブリ3と第二連動アセンブリ4は、サポートアセンブリ1とキャリアプラットホーム21の間にそれぞれ設置する。
本実施例中では、第一連動アセンブリ3は、少なくとも第一動力源31(モーターなど)及び連結部品32(ケーブルなど)を備える。
しかも、第一動力源31(モーター)は、第一駆動部品311(駆動ホイールなど)を通して、連結部品32(ケーブル)に結合して駆動する。
連結部品32(ケーブル)の二端は、キャリアプラットホーム21の両相対部位に連結する。
【0035】
本実施例中では、キャリアプラットホーム21多角(方)形を呈し、しかも動力源31は、支柱11中段に設置する。
別に、サポートアセンブリ1の底台12上には、2個のアイドル部品33、331(アイドラプーリなど)を設置し、これにより連結部品32(ケーブル)は、2個のアイドル部品33、331を通して、W形湾曲を形成する。
しかも連結部品32(ケーブル)の二端は、弾性部品34、341後にそれぞれ通して接続後、キャリアプラットホーム21の相互に対応する角に連結する。
【0036】
第二連動アセンブリ4は、少なくとも第二動力源41(モーターなど)及び連結部品42(ケーブルなど)を備える。
第二動力源41(モーター)は、第二駆動部品411(駆動ホイールなど)を通して、連結部品42(ケーブル)に連結して駆動する。
連結部品42(ケーブル)の二端は、キャリアプラットホーム21の別の相互に対応する部位に連結する。
【0037】
キャリアプラットホーム21は多角(方)形を呈し、しかも動力源41は、支柱11中段に設置する。
別に、サポートアセンブリ1の底台12上には、2個のアイドル部品43、431(アイドラプーリなど)を設置し、これにより連結部品42(ケーブル)は、2個のアイドル部品43、431を通してW形湾曲を形成する。
しかも、連結部品42(ケーブル)の二端は、弾性部品44、441にそれぞれ通して接続後、キャリアプラットホーム21の相互に対応する角に連結する。
【0038】
探知及び修正モジュール6は、キャリアプラットホーム21上に設置し、その内部には、少なくとも1個の加速度計、少なくとも1個のコントロールユニットを備える。
加速度計は、自らがいる位置の傾斜方向及び角度等の実際のパラメーターを感知でき、各実際のパラメーターを、コントロールユニットに送る。
コントロールユニット内部には、各項所定の標準パラメーターを保存し、実際のパラメーターと比較対照し、しかもコントロールユニットは、比較対照結果に基づき、動力源31、41の出力を修正する。
【0039】
上記した構造において、コントロールユニットは、探知及び修正モジュール6内部に設置できる他、実際の応用時には、コントロールユニットは探知及び修正モジュール6外部(サポートアセンブリ1の底台12上など) に設置し、必要に応じて別に容器に収容することもできる。
【0040】
図3、4に示すように、本発明第一実施例の操作時には、先ず、探知及び修正モジュール6内のコントロールユニットにより、その内部に保存する各項パラメーターに基づき、第一、二連動アセンブリ3、4の第一、二動力源31、41(モーター)をそれぞれ駆動し、第一、二動力源31、41(モーター)は、第一、2個の駆動部品311、411(駆動ホイール)により、連結部品32、42(ケーブル)をそれぞれ連動する。
こうして、キャリアプラットホーム21を連動し、回転アセンブリを基礎(或いは中心)として、所定の方向へと回転して傾斜する。
【0041】
キャリアプラットホーム21の回転傾斜の過程では、探知及び修正モジュール6内の加速度計もこれに従い同時に傾斜する。
この時、加速度計は、キャリアプラットホーム21の傾斜方向及び角度等各項実際のパラメーターを感知し、各実際のパラメーターをコントロールユニットに伝送し、コントロールユニットにより、その内部に保存する各項所定の標準パラメーターと相互に比較する。
【0042】
続いて、コントロールユニットにより比較対照した結果に基づき、動力源31、41の出力を修正する。
こうして、キャリアプラットホーム21の傾斜方向及び角度を、コントロールユニット内部に保存する各項パラメーター設定と符合させることができる。
これにより、キャリアプラットホーム21上の太陽光発電モジュール2は、設定に従い、太陽に向かう方向及び傾斜角度を保持し、最良の日光照射効果及び発電効率のニーズを満たすことができる。
【0043】
図5〜7に示すように、本発明第二実施例の構造は、第一連動アセンブリ7、第二連動アセンブリ8、及び上記した第一実施例と相同のサポートアセンブリ1、太陽光発電モジュール2、回転アセンブリ5、探知及び修正モジュール6を備える。
【0044】
第一、二連動アセンブリ7、8は、第一、二動力源71、81、第一、二動力源71、81に連動される第一、2個の駆動部品72、82、及び複数の連結部品73、74、83、84により構成する。
第一、2個の駆動部品72、82上には、同期動作を行う第一、2個の駆動部721、722、及び第三、四駆動部821、822をそれぞれ設置する。
【0045】
図示の実施例において、第一、二動力源71、81は、モーターなどで、第一、2個の駆動部品72、82は、モーター出力軸上に設置する駆動ホイールとすることができる。
第一、2個の駆動部721、722は、第一駆動部品72(駆動ホイール)上に設置する相互に隣接する環状槽である。
しかも、2個の連結部品73、74は、それぞれ一端が第一、2個の駆動部721、722(環状槽)上に反対向きに捲きつくケーブルである。
【0046】
第三、四駆動部821、822は、第二駆動部品82(駆動ホイール)上に設置する相互に隣接する環状槽である。
しかも、2個の連結部品83、84は、それぞれ一端が第三、四駆動部821、822(環状槽)上に反対向きに捲きつくケーブルである。
各連結部品73、74、83、84の中段には、先ず、それぞれアイドル部品731、741、831、841 (各アイドル部品731、741、831、841は、底台12上に定位するプーリーとすることができる) を嵌めて設置する。
これにより、各連結部品73、74、83、84の反対端は、キャリアプラットホーム21上の、サポートアセンブリ1両側に対応する相対角部位にそれぞれ接続する。
【0047】
実際の応用時には、各連結部品73、74、83、84の中段には、それぞれ弾性調整アセンブリ73a、74a、83a、84aを連結する。
弾性調整アセンブリ73a、74a、83a、84aを利用し、各連結部品73、74、83、84中段において、弾性引力を生じ、これにより各連結部品73、74、83、84は、適当な張りを保持することができる。
【0048】
上記した第二実施例の構造において、弾性調整アセンブリ73a、74a、83a、84aは、相同の構造を備え、それぞれ弾性部品731a、741a、831a、841a(バネなど)を備える。
弾性部品731a、741a、831a、841aは一端に、連結部品73、74、83、84に嵌合する嵌合部732a、742a、832a、842a(プーリーなど)を備える。
弾性部品731a、741a、831a、841aの反対端は、底台12上に連結する。
弾性部品731a、741a、831a、841aの弾性引力による保持を利用し、連結部品73、74、83、84は、適当な張りを保持することができる。
【0049】
操作時に、連動アセンブリ7の動力源71が第一駆動部品72の回転を駆動すると、2個の連結部品73、74は、それぞれ反対向きに第一、2個の駆動部721、722(環状槽)上に捲きつくため、もし第一駆動部721が、正方向に連結部品73を駆動し、巻き取り動作を行えば、第二駆動部722は同時に連結部品74を駆動し、釈放動作を行わせることができる。
これにより、2個の連結部品73、74は、同期に同一方向へと延伸する。
【0050】
同様に、第一駆動部721が反対向きに連結部品73の釈放を駆動すると、第二駆動部722は、正方向に連結部品74の巻き取り動作を駆動する。
こうして、第一駆動部品72は、それぞれ2個の連結部品73、74を駆動し同一方向へと延伸させ、しかも2個の連結部品73、74と第一駆動部品72は、駆動過程において滑り動きが発生する状況を効果的に回避でき、全体動作の正確性を確保することができる。
連動アセンブリ8は、相同の方式で、操作と動作を行い、こうして太陽光発電モジュール2(キャリアプラットホーム21)は、安定的に所定の方向へと傾斜する。
【0051】
図8図に示すように、本発明第三実施例の構造は、上記した第二実施例を基礎とする。
第二実施例の構造の実際の応用時には、連結部品73、74は、連結部品83、84の延伸方向と交差を形成(図中において、連結部品74、83は交差を呈し、連結部品73、84は交差しない)し、交差した連結部品74、83がスライドの過程で接触して干渉を生じることを回避することができる。
【0052】
よって、本実施例の構造の上記した第二実施例との差異は、相互に交差する連結部品74、83上には、弾性調整アセンブリを設置しない点だけである。
これにより、そのスライドの過程で偏移が生じ、接触による干渉を生じることを回避することができる。
一方、相互に交差しない連結部品73、84中段には、上記した第二実施例と相同の弾性調整アセンブリ73a、84aを設置することができ、しかもその他各部位の構造は、第二実施例と完全に相同である。
【0053】
上記したように、本発明太陽光発電機ユニットの自動太陽追尾調整コントロール装置は、太陽光発電モジュールの傾斜状態を主動的に確実に探知し、自動的に設定に従い、正確な傾斜角度と方向に調整することができる。
【0054】
上記の本発明名称と内容は、本発明技術内容の説明に用いたのみで、本発明を限定するものではない。本発明の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本発明の保護範囲に含むものとする。
【符号の説明】
【0055】
1 サポートアセンブリ
11 支柱
12 底台
13 サポート台
2 太陽光発電モジュール
21 キャリアプラットホーム
3、7 第一連動アセンブリ
31、71 第一動力源
311、72 第一駆動部品
32、42、73、74、83、84 連結部品
33、331、43、431、731、741、831、841 アイドル部品
34、341、44、441、731a、741a、831a、841a 弾性部品
4、8 第二連動アセンブリ
41、81 第二動力源
411、82 第二駆動部品
5 回転アセンブリ
51 可動接続台
52 第一軸棒
521、531 ベアリング
53 第二軸棒
6 探知及び修正モジュール
721 第一駆動部
722 第二駆動部
73a、74a、83a、84a 弾性調整アセンブリ
732a、742a、832a、842a 嵌合部
821 第三駆動部
822 第四駆動部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8