【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によって上記および他の目的は提供される。本発明は、一態様では、(a)少なくとも1つの式Iの結晶塩、顆粒内在の(intragranular)微結晶性セルロース、ラクトース一水和物、第1の崩壊剤および結合剤を含む顆粒;ならびにそれと乾式ブレンドされた、(b)顆粒外在の(extragranular)微結晶性セルロース、第2の崩壊剤およびステアリン酸マグネシウムを含む粉末医薬処方物であって、前記顆粒を調製するために用いられる成分の量および凝集技術は、錠剤プレスで圧縮して少なくとも10kpの硬さを有する圧縮錠剤を得る処方をもたらすように選択される粉末医薬処方物を提供する。
したがって、本発明は、以下の項目を提供する:
(項目1)
(a)少なくとも1つの式Iの結晶塩、顆粒内在の微結晶性セルロース、ラクトース一水和物、第1の崩壊剤および結合剤を含む顆粒;ならびにそれと乾式ブレンドされた(b)顆粒外在の微結晶性セルロース、第2の崩壊剤およびステアリン酸マグネシウムを含む粉末医薬処方物であって、錠剤プレスで圧縮されて少なくとも10kpの硬さを有する圧縮錠剤を提供する、処方物。
(項目2)
上記第1および上記第2の崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムである、項目1に記載の処方物。
(項目3)
上記結合剤がポビドンK30、アルファ化デンプンおよびヒプロメロース2910(6cp)から選択される、項目1に記載の処方物。
(項目4)
(a)上記顆粒を形成させるために用いる上記結合剤がデンプンである場合、約10重量%〜約20重量%のデンプンを有する上記生成処方物を提供する量で上記結合剤を使用し、(b)上記顆粒を形成させるために用いる上記結合剤がポビドンK30である場合、約3重量%〜約10重量%のポビドンK30を有する上記生成処方物を提供する量で上記結合剤を使用し、(c)上記顆粒を形成させるために用いる上記結合剤がヒプロメロース2910(6cp)である場合、約3重量%〜約6重量%のヒプロメロース2910(6cp)を有する上記生成処方物を提供する量で上記結合剤を使用する、項目3に記載の処方物。
(項目5)
(5S,8S)−8−[{(1R)−1−(3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ}−メチル]−8−フェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンの結晶性塩酸塩、顆粒内在の微結晶性セルロース、ラクトース一水和物、顆粒内在のクロスカルメロースナトリウムおよび結合剤としてのポビドンK30を含む顆粒であって、約0.54g/ml〜約0.57g/mlのかさ密度と約0.67g/ml〜約0.7g/mlのタップ密度を有する顆粒。
(項目6)
上記塩酸塩が、(5S,8S)−8−[{(1R)−1−(3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ}−メチル]−8−フェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンの一水和物塩酸塩形態I型を含む、項目5に記載の顆粒。
(項目7)
顆粒外在の微結晶性セルロース、顆粒外在のクロスカルメロースナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムと乾式ブレンドされた項目5または6に記載の顆粒を含む圧縮性の粉末処方物であって、錠剤プレスで圧縮されて、少なくとも10kpの硬さを有する圧縮錠剤を提供する処方物。
(項目8)
上記処方物に使用するクロスカルメロースナトリウムの総量が、約2重量%〜約8重量%であり、顆粒内在のクロスカルメロースナトリウムと顆粒外在のクロスカルメロースナトリウムの重量比が約1:1〜約1:1.5である、項目7に記載の処方物。
(項目9)
上記第1の崩壊剤と第2の崩壊剤の重量比が約1:1.5である、項目1に記載の処方物。
(項目10)
上記顆粒を、約70ミクロン未満の平均粒径を有する顆粒内在の微結晶性セルロースを用いて調製する、項目1から6および9のいずれかに記載の処方物。
(項目11)
上記顆粒外在の微結晶性セルロースが約70ミクロンを超える平均粒径を有する、項目1から4のいずれかに記載の処方物。
(項目12)
上記顆粒内在の微結晶性セルロースを、上記生成処方物の約8重量%〜約20重量%を構成する量で使用する、項目1から6および9のいずれかに記載の処方物。
(項目13)
上記顆粒外在の微結晶性セルロースを、約19重量%〜約40重量%を構成する量で使用する、項目12に記載の処方物。
(項目14)
上記顆粒中の上記ラクトース一水和物が微細グレードのラクトース一水和物である、項目1から4のいずれかに記載の処方物。
(項目15)
上記顆粒が、
(a)(i)(5S,8S)−8−[{(1R)−1−(3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ}−メチル]−8−フェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン(API)の結晶形態1型塩酸塩一水和物の塩と、
(ii)約70ミクロン未満の平均粒径を有する顆粒内在の微結晶性セルロースと、
(iii)ラクトース一水和物(微細グレード)と、
(iv)顆粒内在のクロスカルメロースナトリウムと
を乾式ブレンドして第1の乾式ブレンド粉末を提供するステップと、
(f)水およびポビドンK−30を含む顆粒化流体を用いて、ステップ「a」で作製した第1の乾式ブレンド粉末を、高せん断造粒機で凝集化させるステップと、
(g)ステップ「b」で調製した凝集物を湿式粉砕することによって顆粒を形成させるステップと、
(h)ステップ「c」からの湿式粉砕顆粒を乾燥するステップと、
(i)ステップ「d」からの乾燥顆粒を乾式粉砕して250ミクロンの平均粒径を有する顆粒を提供するステップと
を含む方法によって調製される、項目1から6および9のいずれかに記載の処方物。
(項目16)
上記第1の乾式ブレンド粉末が、上記第1の乾式ブレンド粉末中に含まれるAPIの量の約5.0重量%である量で顆粒内在のクロスカルメロースナトリウムを含む、項目15に記載の処方物。
(項目17)
上記顆粒内在の微結晶性セルロースが、上記第1の乾式ブレンド粉末中に存在するAPIの量の約25重量%である量で上記第1の乾式ブレンド粉末中に存在する、項目15に記載の処方物。
(項目18)
上記第1の乾式ブレンド粉末中に存在するラクトース一水和物の量が、上記第1の乾式ブレンド粉末中に存在するAPIの量の約51重量%〜約52重量%である、項目15から17のいずれかに記載の処方物。
(項目19)
ステップ「b」で調製した凝集した第1の乾式ブレンド粉末が、APIの量の約12.5重量%であるポビドンK30の量を含む、項目15から18のいずれかに記載の処方物。
(項目20)
ステップ「b」の凝集化の終点が、上記造粒機からの粉末の損失のない小さな顆粒の出現を含む、項目15から19のいずれかに記載の処方物。
(項目21)
ステップ「c」での湿式粉砕過程を実施して2mmの平均粒径を有する顆粒を生成する、項目15から20のいずれかに記載の処方物。
(項目22)
ステップ「d」の上記乾燥顆粒が約3.0重量%未満の水分含量を有する、項目15から21のいずれかに記載の処方物。
(項目23)
ステップ「d」の上記乾燥顆粒が、約0.54g/ml〜約0.57g/mlのかさ密度と約0.67g/ml〜約0.7g/mlのタップ密度を有する、項目15から22のいずれかに記載の処方物。
(項目24)
ステップ「a(i)」で使用した(5S,8S)−8−[{(1R)−1−(3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ}−メチル]−8−フェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンの上記結晶形態1型塩酸塩一水和物の塩が、回折角(2θで、すべての値は±0.2の正確度を示す)で表現された次の特性ピーク、16.1;18.4;21.6;23.5、を含むX線粉末回折パターンを提供する、項目15から23のいずれかに記載の処方物。
(項目25)
項目1から24のいずれかに記載の処方物の直接圧縮によって作製される錠剤。
(項目26)
約10kp〜約16kpの硬さと0.8%未満の破砕性を有する、項目25に記載の錠剤。
(項目27)
平板状の突出部を含む形態を含む、項目26に記載の錠剤。
(項目28)
シンカーを使用することなく75RPMで操作し、USP2パドル型攪拌装置で測定して、pH4.5の0.05M酢酸ナトリウムで緩衝化した0.25%ドデシル硫酸ナトリウム溶液を含む900mlの溶解媒体中で以下:
【表10】
の溶解プロファイルをもたらす、100mg用量の塩酸塩一水和物を提供する(5S,8S)−8−[{(1R)−1−(3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ}−メチル]−8−フェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンの結晶形態1型塩酸塩一水和物の塩の量を含む、項目25から27のいずれかに記載の錠剤。
(項目29)
フィルムコーティングをさらに含む、項目25から28のいずれかに記載の錠剤。
(項目30)
シンカーを使用することなく75RPMで操作し、USP2パドル型攪拌装置で測定して、pH4.5の0.05M酢酸ナトリウムで緩衝化した0.25%ドデシル硫酸ナトリウム溶液を含む900mlの溶解媒体中で以下:
【表11】
の溶解プロファイルをもたらす、100mg用量の塩酸塩一水和物を提供する(5S,8S)−8−[{(1R)−1−(3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ}−メチル]−8−フェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オンの結晶形態1型塩酸塩一水和物の塩の量を含む、項目29に記載の錠剤。
(項目31)
治療有効量の項目1から24のいずれかに記載の処方物を哺乳動物に投与するステップを含む哺乳動物の嘔吐および/または吐き気を治療および/または予防する方法。
(項目32)
治療有効量の項目25から30のいずれかに記載の処方物を哺乳動物に投与するステップを含む哺乳動物の嘔吐および/または吐き気を治療および/または予防する方法。
(項目33)
使用する結合剤の種類および量ならびに上記結合剤から作製された顆粒の残留水分の量を、約0.54g/ml〜約0.57g/mlのかさ密度を有する顆粒が得られるように選択する、項目1から4のいずれかに記載の処方物。
(項目34)
上記第1の崩壊剤および上記第2の崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムを含み、上記処方物に用いられるクロスカルメロースナトリウムの総量が約2重量%〜約8重量%であり、使用する上記第1の崩壊剤の量と上記第2の崩壊剤の量の重量比が約1:1〜約1:1.5である、項目1に記載の処方物。
(項目35)
上記顆粒を、約70ミクロン未満の平均粒径を有する顆粒内在の微結晶性セルロースを用いて調製する、項目8に記載の処方物。
(項目36)
上記顆粒を、約70ミクロン未満の平均粒径を有する顆粒内在の微結晶性セルロースを用いて調製する、項目9に記載の処方物。
(項目37)
上記顆粒とブレンドされた上記顆粒外在の微結晶性セルロースが、約70ミクロンを超える平均粒径を有する項目7に記載の処方物。
(項目38)
上記顆粒とブレンドされた上記顆粒外在の微結晶性セルロースが、約70ミクロンを超える平均粒径を有する、項目8に記載の処方物。
(項目39)
上記顆粒内在の微結晶性セルロースを、上記生成処方物の約8重量%〜約20重量%を構成する量で使用する、項目10に記載の処方物。
(項目40)
上記顆粒内在の微結晶性セルロースを、上記生成処方物の約8重量%〜約20重量%を構成する量で使用する、項目11に記載の処方物。
(項目41)
上記顆粒内在の微結晶性セルロースが、上記第1の乾式ブレンド粉末中に存在するAPIの量の約25重量%である量で上記第1の乾式ブレンド粉末中に存在する、項目16に記載の処方物。
(項目42)
上記顆粒とブレンドされた上記顆粒外在の微結晶性セルロースが、約70ミクロンを超える平均粒径を有する、項目10に記載の処方物。
(項目43)
上記顆粒を調製する過程の乾燥ステップであるステップ「d」において、乾燥を流動層乾燥機で実施する、項目15に記載の処方物。
(項目44)
(a)少なくとも1つの式Iの結晶塩、顆粒内在の微結晶性セルロース、ラクトース一水和物、顆粒内在の崩壊剤および結合剤を含む顆粒;ならびに(b)顆粒外在の微結晶性セルロース、顆粒外在の崩壊剤およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤であって、少なくとも10kpの硬さと0.8%未満の破砕性を有する錠剤。
(項目45)
上記式Iの結晶塩が一水和物塩酸塩を含む、項目44に記載の錠剤。
(項目46)
上記顆粒内在の崩壊剤および顆粒外在の崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムを含む、項目45に記載の錠剤。
(項目47)
上記顆粒内在の微結晶性セルロースが、約70ミクロン未満の平均粒径を有する粉末に由来する、項目46に記載の錠剤。
(項目48)
上記顆粒外在の微結晶性セルロースが、約70ミクロンを超える平均粒径を有する粉末に由来する、項目47に記載の錠剤。