(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5763158
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】手動回転標本バレルを備えた生検装置
(51)【国際特許分類】
A61B 10/02 20060101AFI20150723BHJP
【FI】
A61B10/02 110K
【請求項の数】21
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-255839(P2013-255839)
(22)【出願日】2013年12月11日
(62)【分割の表示】特願2008-190428(P2008-190428)の分割
【原出願日】2008年7月24日
(65)【公開番号】特開2014-42852(P2014-42852A)
(43)【公開日】2014年3月13日
【審査請求日】2013年12月11日
(31)【優先権主張番号】11/782,893
(32)【優先日】2007年7月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511148271
【氏名又は名称】デビコー・メディカル・プロダクツ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Devicor Medical Products, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・エイ・ガリソン
【審査官】
伊藤 幸仙
(56)【参考文献】
【文献】
特表平09−510638(JP,A)
【文献】
米国特許第06485436(US,B1)
【文献】
特表平10−513384(JP,A)
【文献】
特許第5437601(JP,B2)
【文献】
米国特許第7896817(US,B2)
【文献】
欧州特許第2022407(EP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 10/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生検装置において、
(a)遠位端部および組織受容開口を有する生検プローブカニューレと、
(b)前記生検プローブカニューレの内部を並進可能なカッターチューブと、
(c)前記生検プローブカニューレに連結された本体であって、前記本体は、前記カッターチューブの近位端部と真空源との間で連絡する空気通路、および前記真空源に連結されるように構成された特徴部を有する、本体と、
(d)前記本体に取り外し可能に係合する回転可能な保存ユニットであって、
前記保存ユニットは、複数の組織保存室を有し、
前記保存ユニットは、前記組織保存室のそれぞれの内部に少なくとも1つの組織標本を受容するよう構成され、
前記保存ユニットは、真空によって前記カッターチューブを通して近位側に引き込まれた組織標本を受容するため、前記複数の組織保存室のうちの選択された一つを前記空気通路と通じるよう整合させるために、前記本体に対して回転するよう構成される、
保存ユニットと、
を具備し、
前記真空源に連結されるように構成された前記特徴部は、前記真空源に連絡して前記真空を提供するように前記回転可能な保存ユニットの近位側に配置される、生検装置。
【請求項2】
請求項1に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、長さ方向軸を定めるバレルを含む、生検装置。
【請求項3】
請求項2に記載の生検装置において、
前記カッターチューブは、長さ方向軸を定め、
前記バレルによって定められた前記長さ方向軸は、前記カッターチューブによって定められた前記長さ方向軸と平行である、生検装置。
【請求項4】
請求項1に記載の生検装置において、
各前記組織保存室は、保存装置によって画定される別々の管腔を含む、生検装置。
【請求項5】
請求項4に記載の生検装置において、
前記保存装置は、選択された組織保存室管腔を前記カッターチューブに選択的に整合させるよう回転可能である、生検装置。
【請求項6】
請求項1に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、使用者によって手動で回転可能である、生検装置。
【請求項7】
請求項6に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、前記保存ユニットの手動による回転を容易にするため、半径方向に離間して配された長さ方向の複数の隆起部を有する、生検装置。
【請求項8】
請求項1に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、前記保存ユニットに対して組織標本が近位に通じることを制限するよう構成された近位の遮断構成要素を有する、生検装置。
【請求項9】
請求項8に記載の生検装置において、
前記遮断構成要素は、
複数の孔であって、前記孔を介して流体が連通できるようにするのと同時に、前記孔の中を組織標本が通じることを防ぐように構成された、複数の孔、
を有する、生検装置。
【請求項10】
請求項1に記載の生検装置において、
前記保存ユニットの少なくとも一部は、前記真空源に連結されるよう構成された前記本体の前記特徴部と流体連通する、生検装置。
【請求項11】
請求項1に記載の生検装置において、
前記生検プローブカニューレの前記組織受容開口は、前記生検プローブカニューレの前記遠位端部から近位側で、かつ前記遠位端部の近くに配された、横の組織受容窓を含む、生検装置。
【請求項12】
請求項1に記載の生検装置において、
前記生検プローブカニューレは、カッター管腔および真空管腔を含み、
前記カッター管腔は、前記カッターチューブを受容するよう構成され、
前記真空管腔は、前記カッター管腔とは分離しているが、前記カッター管腔と流体連通している、生検装置。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の生検装置において、
前記生検装置は、前記生検プローブカニューレの内部で前記カッターチューブを回転させるよう動作可能な機構をさらに含む、生検装置。
【請求項14】
請求項13に記載の生検装置において、
前記カッターチューブを回転させるよう動作可能な前記機構は、ドライブモーターを含む、生検装置。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の生検装置において、
前記生検装置は、前記生検プローブカニューレの内部で前記カッターチューブを並進させるよう動作可能な機構をさらに含む、生検装置。
【請求項16】
請求項15に記載の生検装置において、
前記生検プローブカニューレの内部で前記カッターチューブを並進させるよう動作可能な前記機構は、スライドトリガーを含む、生検装置。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の生検装置において、
前記真空源に連結されるように構成された前記特徴部は、真空ホース先端である、生検装置。
【請求項18】
生検装置において、
(a)遠位端部、および、前記遠位端部の近くにある横の開口を有する、生検プローブと、
(b)前記生検プローブの前記横の開口の中に引き出された組織を切断するために、前記生検プローブに対して並進可能なカッターチューブと、
(c)前記生検プローブに取り付けられ、前記カッターチューブの近位端部と真空源との間で連絡する空気通路を有する本体であって、前記本体は、使用者により片手で前記生検装置を操作できるように構成される、本体と、
(d)前記生検プローブから切断された組織を受容するため、複数の標本室のうちの選択された一つを前記空気通路と通じるよう整合させるために、前記本体によって取り外し可能に受容される回転可能な保存ユニットであって、前記標本室は、前記保存ユニットによって定められた長さ方向軸に対し、等距離に半径方向に離間して配されている、保存ユニットと、
(e)前記カッターチューブに回転を伝えるよう動作可能に構成されたモータードライブ機構と、
(f)手動による動作を前記カッターの並進に変換するため前記カッターに操作可能に連結されたトリガーと、
を含む、生検装置。
【請求項19】
請求項18に記載の生検装置において、
前記標本室は、互いに長さ方向に平行である、生検装置。
【請求項20】
請求項19に記載の生検装置において、
半径方向に離間して配され、かつ長さ方向に平行な複数のプッシャーを含む標本採取器具であって、前記プッシャーは、前記保存ユニットが前記本体から取り外された際、前記保存ユニットの、半径方向に離間し配され、かつ長さ方向に平行な、前記複数の標本室の中へ同時に挿入されるよう位置合わせされている、標本採取器具、
をさらに含む、生検装置。
【請求項21】
請求項18に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、前記保存ユニットによって定められた前記長さ方向軸の周りを回転可能なバレルを含む、生検装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、同時係属中であり所有者共通の、ヒブナー(Hibner)らにより2005年8月5日に出願された米国特許出願番号第11/198,558号、名称「取り替え可能なプローブを備え、振動挿入アシストおよび静的真空源標本堆積検索を組み込んだ生検装置(BIOPSY DEVICE WITH REPLACEABLE PROBE AND INCORPORATING VIBRATION INSERTION ASSIST AND STATIC VACUUM SOURCE SAMPLE STACKING RETRIEVAL)」の一部継続出願である。これによって、上記出願の開示内容は、参照によりその全内容を含めるものとする。
【0002】
〔背景〕
本発明の実施形態は、概して、生検装置に関するものであり、より詳細には、組織を切断するためのカッターを有する生検装置に関し、さらに詳細には、プローブが挿入されたままの状態で複数の標本抽出(multiple sampling)を行うための生検装置に関するものである。
【0003】
コア針生検(core needle biopsy)の際に、小さな組織標本が取り除かれることができ、よって、発見されたあらゆるガン細胞組織の進行の評価を含めた、組織の病理学的評価が可能となる。以下の特許文献にはさまざまなコア生検装置が開示されており、これら特許文献は全て、参照によりその全内容が本明細書に含まれるものとする。:2001年8月14日発行の米国特許第6,273,862号、2001年5月15日発行の米国特許第6,231,522号、2001年5月8日発行の米国特許第6,228,055号、2000年9月19日発行の米国特許第6,120,462号、2000年7月11日発行の米国特許第6,086,544号、2000年6月20日発行の米国特許第6,077,230号、2000年1月25日発行の米国特許第6,017,316号、1999年12月28日発行の米国特許第6,007,497号、1999年11月9日発行の米国特許第5,980,469号、1999年10月12日発行の米国特許第5,964,716号、1999年7月27日発行の米国特許第5,928,164号、1998年7月7日発行の米国特許第5,775,333号、1998年6月23日発行の米国特許第5,769,086号、1997年7月22日発行の米国特許第5,649,547号、1996年6月18日発行の米国特許第5,526,822号、および、ヒブナーらの2003年10月23日公開の米国特許出願公開第2003/0199753号。
【0004】
ある生検装置は、「ロングストローク(long stroke)」または「ショートストローク(short stroke)」の装置として認識され得る。例えば、いくつかの「ショートストローク」生検装置は、以下の公開された特許出願に記載されている。:ヒブナーらの名前で2003年9月30日に出願された米国特許出願第10/676,944号(米国特許出願公開第2005/0215921号)、名称「内部試料収集機構を備えた生検器具(Biopsy Instrument with Internal Specimen Collection Mechanism)」、および、シセナス(Cicenas)らの名前で2003年12月10日に出願された米国特許出願第10/732,843号(米国特許出願公開第2004/0153003号)、名称「標本管を備えた生検装置(Biopsy Device with Sample Tube)」。これらの公開された特許出願の各開示内容は、参照によって、本明細書に含まれるものとする。いくつかの実施形態では、カッターは、側部開口を横切って反復運動(cycled)させられ、標本抽出時間を減少させる。カッターチューブを介して標本を抜き取る、いくつかの代替の試料収集機構が記載されており、それらは、乳房からプローブを取り去ることなく複数の標本の採取を可能とする。
【0005】
参照によりその開示の全内容が本明細書に含まれる、ヒブナーらの2004年9月29日出願の米国特許出願第10/953,834号、名称「生検装置および方法」(米国特許出願公開第2006/0074345号)においては、組織標本は、隣接する真空により、カッターチューブを介して、連続的な組織堆積組立体(serial tissue stacking assembly)の中に抜き取られ、この組立体は、標本採取の順序を保持し、透明な管腔を通して視覚的に観察可能であり、さらに病理学的検査に持っていく移送容器として働く。さらに別の生検装置が、ヒブナーらの2006年12月13日出願の同時係属中の米国特許出願第60/869,736号、名称「生検システム」に開示されている。上記出願の開示内容は、参照によりその全てが本明細書に含まれるものとする。
【0006】
参照によりその開示の全内容が本明細書に含まれる、ヒブナーらの2006年12月13日出願の同時係属中の米国特許出願第60/874,792号、名称「生検標本保存装置(Biopsy Sample Storage)」の中に、付加的な標本保存装置が開示されている。さらなる標本保存装置が、本明細書と同日に出願されたガリソン(Garrison)の米国特許出願(代理人整理番号END5375USCIP5−0544485)、名称「トリガーにより発射される半径方向プレート試料検索生検器具(Trigger Fired Radial Plate Specimen Retrieval Biopsy Instrument)」に開示されている。上記出願の開示は、参照によりその全内容が本明細書に含まれるものとする。
【0007】
さまざまな組織保存装置が製造され、使用されてきたが、本発明人より以前のいかなる者も、本明細書における請求項に列挙されるような装置を製造または使用していないことが確信される。
【0008】
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、かつ本発明を明確に主張する特許請求の範囲で終結しているが、添付の図面と共に以下の説明を参照することにより、本明細書が、より深く理解されると思われる。
【0009】
〔詳細な説明〕
本発明の、ある例に関する以下の記載は、本発明の範囲を制限するために用いられるべきではない。本発明を実施するための、意図される最良の形態うちの1つの例証である以下の記載から、本発明の他の例、特徴、態様、実施形態および利点が当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本発明は、本発明から逸脱することなく、他の異なる明確な様態の実施が可能である。従って、図面および記載内容は、制限的なものではなく、本質的に例示的なものとみなされなければならない。
【0010】
図面を見ると、複数の図を通して同一の番号が同一の構成要素を示しており、ここで
図1〜
図4、特に
図1を参照すると、生検装置10は、中央軸の周りを回転する標本保存バレル12を含み、例示の形態において、標本保存バレル12は、コア生検プローブ14の長さ方向軸に対し、長さ方向に平行で、わずかにオフセットしている。プローブ14は、遠位鋭利先端20に近接する側部開口18を有するカッター管腔16を含む。他の実施形態においては、先端20は鋭利でなく、また、補足的な非網羅的な(non-exhaustive)実施形態においては、先端20は開口している。カッター管腔16に並んで取り付けられている側部管腔22は、側部開口18の近位のカッター管腔16内の領域に、遠位で通じており、側部開口18内に組織を引き出す(prolapsing)ための真空支援を提供し、また、側部管腔22は、ハンドル28の近位部分26の真空ホース先端24に近位で通じている。標本保存バレル12の上部は、ハンドル28の遠位部分32のバレル空洞30の外部に露呈されている。ハンドルの近位部分26は、標本保存バレル12の近位面に隣接している。スライドトリガー34は、ハンドル28の遠位部分32の上面において遠位位置にある状態で描かれており、カッターチューブ36をカッター管腔16内の遠位に位置させ、このカッターチューブ36は、側部開口18を閉じている状態で描かれている。もちろん、他のいかなる適切な構成、構成要素およびそれら構成要素間の関係も、上記構成要素に加え、または上記構成要素の代替として、使用されてよい。また、生検装置10の、ある実施形態は、生検装置10の使用中(例えば、組織標本を採取するために生検装置10を使用する際)、使用者が片手(a single hand)でその生検装置を操作することができるように構成されてもよいことが、理解されよう。
【0011】
本例の標本保存バレル12は、バレル空洞30から外されてもよく、また、おそらくは、追加的な組織標本の採取のために、空のバレル12と取り替えられてもよい。取り外された標本保存バレル12の外に組織標本を同時に押し出すために、標本採取器具38が用いられてもよい。器具ハンドル42から、平行に、半径方向に離間して延びる4つのプッシャーロッド(pusher rods)40が例示的様式で描かれているが、さまざまな数が、所望の通りに設定されてよいことが理解されるべきである。換言すると、標本保存バレル12は、適切ないかなる数の組織標本を保持するようにも構成されてよく、また、採取器具38は、適切ないかなる数のプッシャーロッド(保存バレルが保持できる組織標本の数に必ずしも一致する必要はない)を有してもよい。標本採取器具38の他の適切な構成が、当業者には明らかであろう。
【0012】
特に
図2を参照すると、コア生検プローブ14の近位端部は、結合スリーブ44内に受容され、結合スリーブ44は、左ハンドル本体48および右ハンドル本体50の双方に画定されるスリーブ凹部46に係合し、スリーブ凹部46は、並進ヨーク空洞52に近位側で通じ、並進ヨーク空洞52は、長さ方向に整合された標本通路54に通じ、近位側で、Oリング溝56で終端する。
【0013】
図3では、Oリング溝56に受容された近位Oリング58は、標本保存バレル12の遠位面に対し、より詳細には、標本保存バレル12を通って長さ方向に平行で、かつ半径方向に離間した4つの標本保持室60のうちの選択された1つに対し、動的(dynamically)に密封する。カッターチューブ36の近位端部は、下向きに突出した前方横向きグリッピングフランジ62、下向きに突出した後方横向きグリッピングフランジ64によって遠位位置および近位位置に並進させられる間、標本通路54内に留まる。グリッピングフランジ62、64は、スライドトリガー34から延びる左ハンドル本体48と右ハンドル本体50との間に形成される上部の長さ方向スロット66を通って延びている長さ方向リブ(不図示)によって取り付けられている。他の適切な構成、構成要素およびそれら構成要素間の関係が、当業者には明らかであろう。
【0014】
この例では、カッターチューブ36は、スライドトリガー34の手動による作動によって(例えば、スライドトリガー34を手動で遠位または近位に並進させることによって)並進させられ、側部開口18内に引き出された組織を切断する。しかしながら、モーター(不図示)または他の装置が、カッターチューブ36を並進させるために使用されてもよいことが理解されるであろう。
図4に示されるように、圧縮バネ68が、前方横向きグリッピングフランジ62と並進ヨーク空洞52の遠位面との間で、カッターチューブ36の一部を覆って受容され、スライドトリガー34が遠位側に作動されると、近位側への復元力をもたらす。もちろん、本明細書に記載されるあらゆる他の構成要素と同様に、圧縮バネ68のいかなる適切な代替物または補完物が使用されてもよく、あるいは完全に省かれてもよい。
【0015】
図2をさらに参照すると、カッター平歯車70がカッターチューブ36の一部に取り付けられ、前方横向きグリッピングフランジ62と後方横向きグリッピングフランジ64との間に存在する。長さ方向に細長い回転ドライブモーター空洞72が、左ハンドル本体48および右ハンドル本体50の底部に沿った左側溝74および右側溝76によって画定され、回転ドライブモーター78を包囲する。ドライブモーター78は、いかなる適切な動力源から動力を受けてもよい。回転ドライブモーター78から遠位側に延びるドライブプーリー80は、回転ドライブベルト82の下部の輪を受ける。回転ドライブベルト82の上部の輪は、細長い回転平歯車86の、近位側に延びるプーリー84上を移動する。細長い回転平歯車86の遠位および近位のシャフト端部は、左ハンドル本体48と右ハンドル本体50との間に形成される遠位ハブ凹部88および近位ハブ凹部90にそれぞれ受容され、並進ヨーク空洞52に内部で通じている。細長い回転平歯車86は、カッター平歯車70が並進する距離に沿って、カッター平歯車70と歯車係合し、カッターチューブ36に回転を伝える。しかしながら、カッターチューブ36がともかくも回転するよう構成される限りにおいて、カッターチューブ36を回転させるために、いかなる適切な代替の機構が用いられてもよいことが理解されるであろう。
【0016】
いくつかの実施形態において、カッターチューブ36は、スライドトリガー34のいかなる作動からも独立して、一定の回転を維持する。例えば、使用者がドライブモーター78を作動させてカッターチューブ36を回転させるために、使用者が作動させるスイッチ(不図示)が、フットスイッチ等として、生検装置10の上/中に設けられてよい。他の実施形態では、スライドトリガー34が初期位置から遠位側に移動されるか、または別様に係合もしくは作動されたらすぐに、ドライブモーター78がカッターチューブ36を回転させ始めるように、スイッチ(不図示)がスライドトリガー34と作動可能に連結されてもよい。あるいは、ドライブモーター78を作動させる、いかなる他の適切な構造、装置または手段が使用されてもよい。他の実施形態では、ドライブモーター78が完全に省かれ、カッターチューブ36は、何らかの他の装置もしくは技術を用いて回転するか、またはまったく回転しない。
【0017】
本例の標本保存バレル12は、4つの標本保持室60を有し、かつ、手動でバレル12を回転させるための表面として働く、半径方向に離間した長さ方向の隆起部を有するバレル本体92から組み立てられる。遮断ディスク94が、2つの小さなボルト96によってバレル本体92の近位面に固定される。各標本保持室60に位置合わせされた(registered)隙間の小さい形態の小さな貫通孔98が、流体フィルターを形成する。真空ホース先端24およびカッターチューブ36に整合された標本保持室60に真空が供給されて、カッターチューブ36によって切断された組織標本が、標本保持室60に引き込まれる。流体もまた標本保持室60内に引き込まれる限り、流体は、孔98を通って近位側に通過するが、孔98は、組織標本の近位側への通過を妨げる大きさとされてよい。従って、本例の遮断ディスク94は、標本通路54に整合するように回転される各標本保持室60内に、生検組織標本を保持することが、理解されるであろう。バレル本体92は、遠位側に向いた回転軸端部99(
図3)を含み、回転軸端部99は、標本通路54より上の、左ハンドル本体48および右ハンドル本体50に形成されたバレルハブ凹部100内に受容される。遮断ディスク94は、近位側に向いた回転軸端部102を含み、回転軸端部102は、横向き楕円形キャップ106の上部中央孔104に、回転するように受容される。標本保存バレル12のさらに他の適切な変更形態、代用形態、および補完形態が、当業者には明らかであろう。
【0018】
上部中央孔104の真下に位置する真空穴108は、選択された標本保持室60に位置合わせされた(registered)遮断ディスク94の流体フィルター98と整合し、穴108は、遠位側が開いた楕円形キャップ110によって支持される真空ホース先端24に通じている。ハンドル28の近位部分26は、横向き楕円形キャップ106から、遠位側が開いた楕円形キャップ110の中へと近位側に延びるスナップ接合隆起部112によって組み立てられ、次いで、2つの大きな留め具114によって左ハンドル本体48および右ハンドル本体50に取り付けられる。近位側に延びるスナップ接合隆起部118を有する遠位横向きキャップ116は、左ハンドル本体48および右ハンドル本体50の遠位開口部に係合し、左ハンドル本体48および右ハンドル本体50は、一方から内側に延びるピン120が、他方のロック留め孔122に受容されることによって、お互いに横方向に取り付けられる。しかしながら、これらの構成要素は、いかなる他の適切な方法で構成されてもよく、また、いかなる他の適切な関係を有してもよいことが認識されるであろう。
【0019】
本例のバレル12は、手動で(例えば、使用者がバレル12を直に押して所望の方向に回転させることによって)回転されるが、バレル12は、他の実施形態において様々な方法で回転されてもよい。例えば、機構(不図示)が、スライドトリガー34と通じるように設けられてもよく、それにより、スライドトリガー34の各遠位側への作動と、それに組み合わされた、続いて起きるスライドトリガー34の近位側への後退が、隣の空の保持室60をカッターチューブ36と整合させるのに十分な形でバレル12を回転させる。別の単なる説明的な例として、トランスミッションおよびクラッチ(いずれも不図示)がドライブモーター78に通じるように設けられてもよく、それによって、スライドトリガー34の各遠位側への作動と、それに組み合わされた、続いて起きるスライドトリガー34の近位側への後退により、隣の空の保持室60をカッターチューブ36と整合させるのに十分な形で、ドライブモーター78からの回転をバレル12に伝えるのに十分なように、クラッチがトランスミッションによりドライブモーター78をバレル12に連結させる。ドライブモーター78によりそのようなバレル12の回転を達成するための適切な連動比率(gearing ratios)および他の方法が、当業者には明らかであろう。さらに、1つまたは複数のロック留め機構(不図示)が、生検処置中における不注意によるバレル12の回転を防止するため、生検装置10の上または内部に設けられてもよい。
【0020】
参照によって本明細書に含まれると言及されたあらゆる特許、公開、またはその他の開示資料の全てまたは一部は、本明細書に含まれる資料が、本開示に示される現在の定義、表明、またはその他の開示資料に相反しない範囲においてのみ、本明細書に含まれることを認識されたい。従って、必要な範囲において、本明細書に明示的に示された開示は、参照により本明細書に含まれるいかなる相反する資料にも取って代わるものである。参照によって本明細書に含まれると言及されながらも、本明細書に示される現在の定義、表明、またはその他の開示資料に相反するいかなる資料も、またはその一部も、本明細書に含まれる資料と現在の開示資料との間にいかなる相反も生じない範囲において、本明細書に含まれるものにすぎない。
【0021】
本発明の好ましい実施形態が、本明細書に示され記載されているが、本開示の利点を考えれば、そうした実施形態は単に例として提供されていることが、当業者には明らかであろう。添付の特許請求の精神および範囲を逸脱することなく、多くの変形、変更および代用が、今や、当業者には発想されるであろう。
【0022】
例えば、プローブ14カニューレを回転させ、側部開口18の向きを定めることのできる指回し式円形板が含まれてもよい。
【0023】
別の例では、モーター式回転機構が記載されているが、本発明に一致する適用例として、並進動作を、カッターチューブに与えられる回転動作にさらに変換するトランスミッションを含んでもよい。別の例では、カッターチューブ36の手動による並進は、臨床医への触感のあるフィードバックなどの利点を与え得るが、本発明に一致する適用例として、カッターの並進動作から変換されるモーター式並進または回転を含んでもよい。さらに、水圧式、空気圧式、またはその他いかなるタイプの回転および/または並進装置が使用されてもよい。
【0024】
本明細書に開示される装置の実施形態は、一度使用された後、廃棄されるように、または、複数回使用されるように設計され得る。いずれかの場合、または両方の場合、実施形態は、少なくとも一度使用された後、再利用のために再調節されてもよい。再調節は、装置の解体、それに続く個々の部品の洗浄または取替え、およびその後の再組立のステップのいかなる組み合わせを含んでもよい。特に、装置の実施形態は、解体されてもよく、装置のいかなる数の個々の部品または部分も、いかなる組み合わせにおいてであれ、選択的に取替えられるか、または取り外されてもよい。個々の部品を洗浄および/または取替えると、装置の実施形態は、その後の使用のために、再調節施設において、または、外科手術直前に手術チームによって、再組立がなされてよい。装置の再調節では、解体、洗浄/取り替え、および再組立のための様々な技術が利用されてよいことが、当業者には理解されるであろう。そうした技術の使用、および結果として再調節された装置は、すべて、本発明の応用の範囲内におけるものである。
【0025】
単に例として、本明細書に記載される実施形態は、手術前に処理されてもよい。第1に、新しい器具、または使用済みの器具が入手され、必要であれば、洗浄され得る。次に器具は、殺菌され得る。一殺菌技術では、器具が、プラスチックまたはTYVEKのバッグなどのような、閉鎖および密封された容器内に置かれ得る。容器および器具は、次に、容器を透過できるガンマ線、エックス線、または高エネルギー電子などの放射線野に置かれ得る。放射線は、器具の細菌および容器内の細菌を殺菌し得る。殺菌された器具は、次に、殺菌容器内に保管され得る。密封された容器は、医療施設で開封されるまで、器具を殺菌状態に維持し得る。装置はまた、限定することなく、ベータ線もしくはガンマ線、エチレンオキシド、またはスチームを含む、当業界で既知のいかなる他の技術を用いて殺菌されてもよい。
【0026】
本発明の様々な実施形態を示し記載してきたが、本明細書に記載される方法および装置のさらなる適応形態が、本発明の範囲を逸脱することなく、当業者による適切な改変によって、達成されるであろう。こうした潜在的な改変のうちいくつかが言及されているが、その他の改変も、当業者にとっては明らかであろう。例えば、上記の例、実施形態、幾何学的特徴、資料、大きさ、比率、およびステップなどは、例証であって、必須なものではない。従って、本発明の範囲は、請求項に基づいて考慮されるべきであって、明細書および図面に示され記載される構造および作用の詳細に限定されないことが理解される。
【0027】
〔実施の態様〕
(1)生検装置において、
(a)遠位端部および遠位開口を有する生検プローブカニューレと、
(b)前記プローブカニューレの内部を並進可能なカッターチューブと、
(c)前記プローブカニューレに連結されたハンドルであって、前記ハンドルは、真空源に連結されるように構成された特徴部を有する、ハンドルと、
(d)前記ハンドルに係合する保存ユニットであって、
前記保存ユニットは、複数の組織保存室を有し、
前記保存ユニットは、前記組織保存室のそれぞれの内部に少なくとも1つの組織標本を受容するよう構成され、
前記保存ユニットは、真空によって前記カッターチューブを通して近位側に引き込まれた組織標本を受容するために、前記ハンドルに対して回転するよう構成され、
前記ハンドルは、前記真空源が前記保存ユニットの近位に配されるよう構成される、
保存ユニットと、
(e)前記プローブカニューレ内部の前記カッターチューブを回転させるよう動作可能な機構と、
(f)前記プローブカニューレ内部の前記カッターチューブを並進させるよう動作可能な機構と、
を含む、生検装置。
(2)実施態様1に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、長さ方向軸を定めるバレルを含む、生検装置。
(3)実施態様2に記載の生検装置において、
前記カッターチューブは、長さ方向軸を定め、
前記バレルによって定められた前記長さ方向軸は、前記カッターチューブによって定められた前記長さ方向軸と実質的に平行である、生検装置。
(4)実施態様1に記載の生検装置において、
各前記組織保存室は、保存装置によって画定される別々の管腔を含む、生検装置。
(5)実施態様4に記載の生検装置において、
前記保存装置は、選択された組織保存室管腔を前記カッターチューブに選択的に実質的に整合させるよう回転可能である、生検装置。
【0028】
(6)実施態様1に記載の生検装置において、
前記保存装置は、使用者によって手動で回転可能である、生検装置。
(7)実施態様6に記載の生検装置において、
前記保存装置は、前記保存装置の手動による回転を容易にするため、半径方向に離間して配された長さ方向の複数の隆起部を有する、生検装置。
(8)実施態様1に記載の生検装置において、
前記保存装置は、前記保存装置に対して組織標本が近位に通じることを制限するよう構成された近位の遮断構成要素を有する、生検装置。
(9)実施態様8に記載の生検装置において、
前記遮断構成要素は、
複数の孔であって、前記孔を介して流体が連通できるようにするのと同時に、前記孔の中を組織標本が通じることを防ぐように構成された、複数の孔、
を有する、生検装置。
(10)実施態様1に記載の生検装置において、
前記保存装置の少なくとも一部は、前記真空源に連結されるよう構成された前記ハンドルの前記特徴部と流体連通する、生検装置。
【0029】
(11)実施態様1に記載の生検装置において、
前記プローブカニューレの前記遠位開口は、前記プローブカニューレの前記遠位端部から近位側で、かつ前記遠位端部の近くに配された、横の組織受容窓を含む、生検装置。
(12)実施態様1に記載の生検装置において、
前記プローブカニューレは、カッター管腔および真空管腔を含み、
前記カッター管腔は、前記カッターチューブを受容するよう構成され、
前記真空管腔は、前記カッター管腔とは分離しているが、前記カッター管腔と流体連通している、生検装置。
(13)実施態様1に記載の生検装置において、
前記カッターチューブを回転させるよう動作可能な前記機構は、ドライブモーターを含む、生検装置。
(14)実施態様1に記載の生検装置において、
前記プローブカニューレの内部で前記カッターチューブを並進させるよう動作可能な前記機構は、スライドトリガーを含む、生検装置。
(15)生検装置において、
(a)遠位端部、および、前記遠位端部の近くにある横の開口を有する、生検プローブと、
(b)前記生検プローブの前記横の開口の中に引き出された組織を切断するために、前記生検プローブに対して並進可能なカッターチューブと、
(c)前記生検プローブに取り付けられ、前記カッターチューブの近位端部と真空源との間で連絡する空気通路を有するハンドルであって、前記ハンドルは、使用者により片手で前記生検装置を操作できるように構成される、ハンドルと、
(d)前記コア生検プローブから切断された組織を受容するため、複数の標本室のうちの選択された一つを前記空気通路と通じるよう整合させるために、前記ハンドルによって可動式に受容される保存ユニットであって、前記標本室は、前記保存ユニットによって定められた長さ方向軸に対し、等距離に半径方向に離間して配されている、保存ユニットと、
(e)前記カッターチューブに回転を伝えるよう動作可能に構成されたモータードライブ機構と、
(f)手動による動作を前記カッターの並進に変換するため前記カッターに操作可能に連結されたトリガーと、
を含む、生検装置。
【0030】
(16)実施態様15に記載の生検装置において、
前記標本室は、互いに長さ方向に平行である、生検装置。
(17)実施態様16に記載の生検装置において、
半径方向に離間して配され、かつ長さ方向に平行な複数のプッシャーを含む標本採取器具であって、前記プッシャーは、前記保存ユニットが前記ハンドルから取り外された際、前記保存ユニットの、半径方向に離間し配され、かつ長さ方向に平行な、前記複数の標本室の中へ同時に挿入されるよう位置合わせされている、標本採取器具、
をさらに含む、生検装置。
(18)実施態様15に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、前記保存ユニットによって定められた前記長さ方向軸の周りを回転可能なバレルを含む、生検装置。
(19)複数の生検組織標本を採取する方法において、
(a)生検装置を提供することであって、前記生検装置は、
(i)遠位端部および遠位開口を有する生検プローブカニューレ、
(ii)前記プローブカニューレ内部を並進可能なカッターチューブ、
(iii)前記プローブカニューレに連結されたハンドルであって、前記ハンドルは、真空源に連結されるよう構成された特徴部を有する、ハンドル、ならびに、
(iv)前記ハンドルに係合する保存ユニットであって、
前記保存ユニットは、複数の組織保存室を有し、
前記保存ユニットは、前記組織保存室のそれぞれの内部に少なくとも1つの組織標本を受容するよう構成され、
前記保存ユニットは、前記カッターチューブを通して近位側に通じた組織標本を受容するために、前記ハンドルに対して回転するよう構成された、保存ユニット、
を含む、生検装置を提供することと、
(b)患者から第1生検組織標本を採取することであって、前記第1生検組織標本は、前記カッターチューブを通って、前記複数の組織保存室の第1組織保存室に通じる、第1生検組織標本を採取することと、
(c)前記複数の組織保存室の第2組織保存室を前記カッターチューブに実質的に整合させるため、前記保存ユニットを手動で回転させることと、
(d)患者から第2生検組織標本を採取することであって、前記第2生検組織標本は、前記カッターチューブを通って、前記第2組織保存室に通じる、第2生検組織標本を採取することと、
を含む、方法。
(20)実施態様19に記載の方法において、
前記保存ユニットは、複数の長さ方向隆起部を有し、
前記保存ユニットを回転させる動作は、前記長さ方向隆起部のうち少なくとも1つを係合させること、および、前記保存ユニットを回転させるため前記保存ユニットを手動で押すことを含む、方法。
〔実施の態様2〕
(D1)生検装置において、
(a)遠位端部および組織受容開口を有する生検プローブカニューレと、
(b)前記生検プローブカニューレの内部を並進可能なカッターチューブと、
(c)前記生検プローブカニューレに連結されたハンドルであって、前記ハンドルは、真空源に連結されるように構成された特徴部を有する、ハンドルと、
(d)前記ハンドルに取り外し可能に係合する回転可能な保存ユニットであって、
前記保存ユニットは、複数の組織保存室を有し、
前記保存ユニットは、前記組織保存室のそれぞれの内部に少なくとも1つの組織標本を受容するよう構成され、
前記保存ユニットは、真空によって前記カッターチューブを通して近位側に引き込まれた組織標本を受容するために、前記ハンドルに対して回転するよう構成される、
保存ユニットと、
を具備し、
前記真空源に連結されるように構成された前記特徴部は、前記真空源に連絡して前記真空を提供するように前記回転可能な保存ユニットの近位側に配置される、生検装置。
(D2)実施態様D1に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、長さ方向軸を定めるバレルを含む、生検装置。
(D3)実施態様D2に記載の生検装置において、
前記カッターチューブは、長さ方向軸を定め、
前記バレルによって定められた前記長さ方向軸は、前記カッターチューブによって定められた前記長さ方向軸と平行である、生検装置。
(D4)実施態様D1に記載の生検装置において、
各前記組織保存室は、保存装置によって画定される別々の管腔を含む、生検装置。
(D5)実施態様D4に記載の生検装置において、
前記保存装置は、選択された組織保存室管腔を前記カッターチューブに選択的に整合させるよう回転可能である、生検装置。
(D6)実施態様D1に記載の生検装置において、
前記保存装置は、使用者によって手動で回転可能である、生検装置。
(D7)実施態様D6に記載の生検装置において、
前記保存装置は、前記保存装置の手動による回転を容易にするため、半径方向に離間して配された長さ方向の複数の隆起部を有する、生検装置。
(D8)実施態様D1に記載の生検装置において、
前記保存装置は、前記保存装置に対して組織標本が近位に通じることを制限するよう構成された近位の遮断構成要素を有する、生検装置。
(D9)実施態様D8に記載の生検装置において、
前記遮断構成要素は、
複数の孔であって、前記孔を介して流体が連通できるようにするのと同時に、前記孔の中を組織標本が通じることを防ぐように構成された、複数の孔、
を有する、生検装置。
(D10)実施態様D1に記載の生検装置において、
前記保存装置の少なくとも一部は、前記真空源に連結されるよう構成された前記ハンドルの前記特徴部と流体連通する、生検装置。
(D11)実施態様D1に記載の生検装置において、
前記生検プローブカニューレの前記組織受容開口は、前記生検プローブカニューレの前記遠位端部から近位側で、かつ前記遠位端部の近くに配された、横の組織受容窓を含む、生検装置。
(D12)実施態様D1に記載の生検装置において、
前記生検プローブカニューレは、カッター管腔および真空管腔を含み、
前記カッター管腔は、前記カッターチューブを受容するよう構成され、
前記真空管腔は、前記カッター管腔とは分離しているが、前記カッター管腔と流体連通している、生検装置。
(D13)実施態様D1〜D12のいずれか1項に記載の生検装置において、
前記生検装置は、前記生検プローブカニューレの内部で前記カッターチューブを回転させるよう動作可能な機構をさらに含む、生検装置。
(D14)実施態様D13に記載の生検装置において、
前記カッターチューブを回転させるよう動作可能な前記機構は、ドライブモーターを含む、生検装置。
(D15)実施態様D1〜D14のいずれか1項に記載の生検装置において、
前記生検装置は、前記生検プローブカニューレの内部で前記カッターチューブを並進させるよう動作可能な機構をさらに含む、生検装置。
(D16)実施態様D15に記載の生検装置において、
前記生検プローブカニューレの内部で前記カッターチューブを並進させるよう動作可能な前記機構は、スライドトリガーを含む、生検装置。
(D17)実施態様D1〜D16のいずれか1項に記載の生検装置において、
前記真空源に連結されるように構成された前記特徴部は、真空ホース先端である、生検装置。
(D18)生検装置において、
(a)遠位端部、および、前記遠位端部の近くにある横の開口を有する、生検プローブと、
(b)前記生検プローブの前記横の開口の中に引き出された組織を切断するために、前記生検プローブに対して並進可能なカッターチューブと、
(c)前記生検プローブに取り付けられ、前記カッターチューブの近位端部と真空源との間で連絡する空気通路を有するハンドルであって、前記ハンドルは、使用者により片手で前記生検装置を操作できるように構成される、ハンドルと、
(d)前記生検プローブから切断された組織を受容するため、複数の標本室のうちの選択された一つを前記空気通路と通じるよう整合させるために、前記ハンドルによって取り外し可能に受容される回転可能な保存ユニットであって、前記標本室は、前記保存ユニットによって定められた長さ方向軸に対し、等距離に半径方向に離間して配されている、保存ユニットと、
(e)前記カッターチューブに回転を伝えるよう動作可能に構成されたモータードライブ機構と、
(f)手動による動作を前記カッターの並進に変換するため前記カッターに操作可能に連結されたトリガーと、
を含む、生検装置。
(D19)実施態様D18に記載の生検装置において、
前記標本室は、互いに長さ方向に平行である、生検装置。
(D20)実施態様D19に記載の生検装置において、
半径方向に離間して配され、かつ長さ方向に平行な複数のプッシャーを含む標本採取器具であって、前記プッシャーは、前記保存ユニットが前記ハンドルから取り外された際、前記保存ユニットの、半径方向に離間し配され、かつ長さ方向に平行な、前記複数の標本室の中へ同時に挿入されるよう位置合わせされている、標本採取器具、
をさらに含む、生検装置。
(D21)実施態様D18に記載の生検装置において、
前記保存ユニットは、前記保存ユニットによって定められた前記長さ方向軸の周りを回転可能なバレルを含む、生検装置。
(D22)複数の生検組織標本を採取する方法において、
(a)生検装置を提供することであって、前記生検装置は、
(i)遠位端部および遠位開口を有する生検プローブカニューレ、
(ii)前記生検プローブカニューレ内部を並進可能なカッターチューブ、
(iii)前記生検プローブカニューレに連結されたハンドルであって、前記ハンドルは、真空源に連結されるよう構成された特徴部を有する、ハンドル、ならびに、
(iv)前記ハンドルに取り外し可能に係合する保存ユニットであって、
前記保存ユニットは、複数の組織保存室を有し、
前記保存ユニットは、前記組織保存室のそれぞれの内部に少なくとも1つの組織標本を受容するよう構成され、
前記保存ユニットは、前記カッターチューブを通して近位側に通じた組織標本を受容するために、前記ハンドルに対して回転するよう構成された、保存ユニット、
を含む、生検装置を提供することと、
(b)患者から第1生検組織標本を採取することであって、前記第1生検組織標本は、前記カッターチューブを通って、前記複数の組織保存室の第1組織保存室に通じる、第1生検組織標本を採取することと、
(c)前記複数の組織保存室の第2組織保存室を前記カッターチューブに整合させるため、前記保存ユニットを手動で回転させることと、
(d)患者から第2生検組織標本を採取することであって、前記第2生検組織標本は、前記カッターチューブを通って、前記第2組織保存室に通じる、第2生検組織標本を採取することと、
を含む、方法。
(D23)実施態様D22に記載の方法において、
前記保存ユニットは、複数の長さ方向隆起部を有し、
前記保存ユニットを回転させる動作は、前記長さ方向隆起部のうち少なくとも1つを係合させること、および、前記保存ユニットを回転させるため前記保存ユニットを手動で押すことを含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】標本採取器具を備えた生検装置の右側からの斜視図である。
【
図3】
図1の生検装置の左ハンドル本体、ハンドルの近位部分、およびプローブの等角図である。
【
図4】
図1の生検装置の、右ハンドル本体が省略された、右後方からの等角図である。