(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
回転フィンに個別に永久磁石を担持せしめるか、又は該回転フィンに個別に着磁部を設け、上記回転フィンの永久磁石又は着磁部の回転軌道に沿いコアコイルを固定して配置すると共にコアコイルの近傍に空芯コイルを設け、該空芯コイルへの通電により同空芯コイルと上記永久磁石又は着磁部間に磁気反発作用又は磁気吸着作用を生起させて該永久磁石又は着磁部に初期回転力を付与すると共に、上記コアコイルのコイルへの通電により磁化されたコアと上記回転フィンの永久磁石又は着磁部間の磁気反発作用と、上記コアコイルのコイルへの非通電により磁化されないコアと上記回転フィンの永久磁石又は着磁部間の磁気吸着作用とにより上記永久磁石又は着磁部に回転力を付与し且つ上記回転フィンに該回転力を付与することを特徴とする磁気駆動送風機又は発電機。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下本発明の実施の形態を
図1乃至
図16に基づいて説明する。
【0017】
<実施例1,2に共通する構成>
本発明に係る磁気駆動送風機又は発電機は、
図1,
図3,
図10,
図11,
図16に示すように、基本構造としてフレーム21で画成された空間内に支持部材22と回転軸23を介して回転可能に支持された回転基体1と、該回転基体1から、即ち回転の中心部から放射状に延び且つ回転方向に対し傾斜角θを有し配される複数の回転フィン2とを備え、該回転フィン2に個別に永久磁石3を担持せしめるか、又は
図5に示すように、上記回転フィン2に個別に着磁部4を設けると共に、上記回転フィン2の永久磁石3又は着磁部4の回転軌道に沿い上記フレーム21に設けた短フレーム21aにコアコイル5を固定して配置し、上記回転フィン2に回転力を付与することにより送風又は/及び発電を行う構造となっている。図中Oは回転フィン2又は永久磁石3又は着磁部4の回転中心を示す。
【0018】
尚本発明にあっては、上記回転基体1を回転可能に支持できれば、回転軸23を回転ボスとすることも実施に応じ任意である。又上記回転フィン2が放射状に延びるとの記載は二個の回転フィン2を180度の間隔をおいて設ける場合、三個の回転フィン2を120度の間隔を置いて設ける場合、四個の回転フィン2を90度の間隔を置いて設ける場合等の少ない個数の回転フィン2を設ける場合を包含する。
【0019】
上記回転フィン2に磁気作用により回転力を付与する構造として、
図13に示す交流電源24又はバッテリー7を備え、該電源24又はバッテリー7から上記コアコイル5のコイル6への通電により磁化されたコア5´と上記回転フィン2の永久磁石3又は着磁部4間の磁気反発作用と、上記コアコイル5のコイル6への非通電により磁化されないコア5´と上記回転フィン2の永久磁石3又は着磁部4間の磁気吸着作用とにより上記永久磁石3又は着磁部4に回転力(図中X方向の回転力)を付与し且つ上記回転フィン2に該回転力を付与する構造を有し、該回転フィン2の回転により送風(図中Y方向の送風)又は/及び発電を行い、該発電により生じた電力を上記バッテリー7へ蓄える。
【0020】
又は発電のみを行う場合には、上記回転フィン2に流体圧により回転力を付与する構造として、上記回転軸23の軸線方向(図中Y´方向)に沿って移動する空気,蒸気,水等の流体の流体圧で上記回転フィン2に回転力(図中X´方向の回転力)を付与し、該回転フィン2の回転により発電を行い、該発電により生じた電力を上記バッテリー7へ蓄える。尚上記バッテリー7への電力の蓄積は制御回路11及び切替回路25を介して行う。
【0021】
上記永久磁石3は全永久磁石3の極性の向きを同一に配向すると共に上記回転中心Oに対し対称に配置し、同様に上記着磁部4は全着磁部4の極性の向きを同一に配向すると共に上記回転中心Oに対し対称に配置し、上記永久磁石3又は着磁部4を後記するコアコイル5のコア5´と対向せしめる。
【0022】
好ましくは、上記永久磁石3又は着磁部4は回転フィン2の自由端部2aに配し、該永久磁石3又は着磁部4に付与された回転力を効率良く上記回転フィン2へ伝達すると共に、上記回転フィン2の慣性モーメントを増大する。
【0023】
上記コアコイル5は、
図7に示すように、電磁鋼板等から成る角ブロック状のコア5´にコイル6を巻装して形成し、
図1,
図10、
図16に示すように、上記永久磁石3又は着磁部4の回転軌道に沿う周方向に間隔を置いて配置、好ましくは上記回転中心Oに対し対称に配置し、上記永久磁石3又は着磁部4との間に安定した磁気作用(磁気反発作用と磁気吸着作用)を生起する。上記コアコイル5のコイル6は全て同一の巻き方向にする。
【0024】
上記回転フィン2は、該回転フィン2の自由端部2aに当該回転フィン2の放射方向と垂直に末端面2cを形成し、該末端面2cに角取り部2bを形成する。該角取り部2bにより上記回転フィン2は上記コアコイル5との接触を避けつつ該コアコイル5と永久磁石3又は着磁部4を近接して対向させながら回転することができる。好ましくは、上記角取り部2bは、回転中心Oから上記末端面2cの中心2c´までの長さ、即ち
図1に示すLの長さを半径とする円弧状線に沿って形成する。
【0025】
更に、
図2,
図8に示すように、上記回転軸23に該回転軸23と一体に回転するギアプレート8を設け、該ギアプレート8の歯8aの回転軌道に沿い単数の起点検出センサー9と複数の歯数検出センサー10を固定して配置する。上記起点検出センサー9は上記ギアプレート8の起点タブ8bの通過を検出する装置であり、上記歯数検出センサー10は該歯数検出センサー10を通過する上記ギアプレート8の歯8aの数を検出する装置であり、両者9・10により上記回転フィン2又は永久磁石3又は着磁部4の回転角度を検出する。即ち実施例は回転角度検出センサーとして上記起点検出センサー9と歯数検出センサー10を用いた場合を例示している。尚本発明にあっては、ギアプレート8として、円盤の周縁に等ピッチで歯又は孔又はスリット又は突起を配した回転角度検出用回転円盤を用い、該回転角度検出用回転円盤を上記回転軸23及び回転フィン2と一体に回転させる場合を包含する。
【0026】
又
図13に示すように、上記起点検出センサー9及び歯数検出センサー10からの回転角度検出信号により上記コアコイル5のコイル6への通電と非通電を制御する制御回路11を備え、該制御回路11の通電・非通電の制御により上記磁気反発作用と磁気吸着作用を生起させ上記永久磁石3又は着磁部4に回転力を付与し且つ回転フィン2に回転力を付与すると共に、非通電のコア5´を巻装するコイル6に電力を生起させる。
【0027】
上記歯数検出センサー10は、
図8,
図9に示すように、複数の歯数検出センサー10を等間隔ではなく、間隔を任意の角度分だけずらして配置する。例えば、
図9では、4度分の歯数を検出する歯数検出センサー10を4個(10A,10B,10C,10D)用意し、歯数検出センサー10Aと歯数検出センサー10Bとの間隔は(4n+1)度分、即ち4度の倍数に4度の1/4のズレを付加した角度分とする。同様に歯数検出センサー10Bと歯数検出センサー10Cとの間隔は(4n+2)、即ち4度の倍数に4度の2/4のズレを付加した角度分、歯数検出センサー10Cと歯数検出センサー10Dとの間隔は(4n+3)度分、即ち4度の倍数に4度の3/4のズレを付加した角度分とする。
【0028】
上記のように、複数の歯数検出センサー10を間隔をずらして配置することによって、より細かく正確に回転角度を読み取ることができる共に、ギアプレート8の歯数を減らすことができ、以ってギアプレート8の小型化を図ることができる。
【0029】
更に
図14に示すように、上記コアコイル5を周方向に等間隔を置いて複数(例えば、四個)配置し、該コアコイル5群を複数のグループ(図示の例では二グループ・・・一グループ二個)に分け、線路12Aを介して第一グループに属するコアコイル5のコイル6(二個のコアコイル5Aのコイル6)へ通電する。又同様に線路12Bを介して第ニグループに属するコアコイル5のコイル6(二個のコアコイル5Bのコイル6)へ通電する。線路12A,12Bを介する通電が相互に重ならないように間欠通電する。
【0030】
再述すると、通電系統が異なるコアコイル5A,5Bを周方向に沿って交互に配置し、第一グループのコアコイル5Aへの通電は線路12Aを介して行い、第二グループのコアコイル5Bへの通電は線路12Bを介して行う構成となっている。
【0031】
電源24又はバッテリー7から上記線路12A,12Bへの給電は、上記起点検出センサー9及び歯数検出センサー10(10A,10B,10C,10D)からの回転角度検出信号により制御回路11のスイッチ素子11a,11bの何れかを介して行われ、上記線路12A,12Bに異なるタイミングで給電することを可能とする。
【0032】
上記スイッチ素子11a,11bは供給電圧をON/OFF制御するものであり、パルスのON時間を固定し周期(周波数)を可変するパルス周期変調方式、又はパルスの周期(周波数)を固定しON時間を可変するパルス幅変調方式により、電圧を可変し回転フィン2の回転数を変化(調速)させることができる。
【0033】
上記全永久磁石3又は全着磁部4の回転方向の幅寸法を同一にし、これを回転フィン2に個別に且つ回転中心Oに対称に配置する。又全コアコイル5の永久磁石回転方向の幅寸法を同一にし、これを上記回転中心Oに対称に配置する。
【実施例1】
【0034】
実施例1に係る永久磁石3は、
図1,
図2,
図6に示すように、角ブロック状磁石にて形成し上記回転フィン2の自由端部2aの表面側又は裏面側に接着又はネジ止めし固定して該回転フィン2に個別に担持せしめると共に、該永久磁石3の上記コアコイル5と対向する側面、即ち外側面を上記回転フィン2の放射方向と垂直となるように配置して磁気作用面3aとする。
【0035】
又は
図4(A)(B)に示すように、永久磁石3は板状磁石にて形成し上記回転フィン2の自由端部2aに埋め込んで該回転フィン2に担持せしめ、該永久磁石3の上記コアコイル5と対向する露出面を上記自由端部2aの末端面2cと面一にして磁気作用面3aとする。
【0036】
又
図4(C)に示すように、上記回転フィン2の自由端部2aに一対の永久磁石3を埋め込み、一方の永久磁石3の露出面を磁気作用面3aとし他方の永久磁石3の露出面を磁気作用面3bとし、これら磁気作用面3a,3bを互いに逆極とすることもできる。この場合には、一対のコアコイル5を用い、一方のコアコイル5の磁気作用面5aを上記一方の永久磁石3の磁気作用面3aと対向せしめると共に、他方のコアコイル5の磁気作用面5bを上記他方の永久磁石3の磁気作用面3bと対向せしめ、上記一対のコアコイル5のコイル6への通電を制御回路11にて制御して、上記磁気作用面5aと磁気作用面3a間、上記磁気作用面5bと磁気作用面3b間に夫々磁気反発作用又は磁気吸着作用を生起させる。
【0037】
又は
図5に示すように、上記回転フィン2の一部又は全部を着磁、即ち上記回転フィン2を磁性部材で形成し外部磁場を印加して着磁部4を形成し自由端部2aの末端面2cを磁気作用面4aとする。
【0038】
既述したように、上記永久磁石3の極性の向きは全永久磁石3において同一、即ち全永久磁石3の磁気作用面3a(3b)を同極(N極又はS極)として配置し、本実施例においては、上記永久磁石3を回転フィン2の傾斜角度θに沿って配置する。同様に上記着磁部4の極性の向きは全着磁部4において同一、即ち全着磁部4の磁気作用面4aを同極(N極又はS極)として配置し、該着磁部4を回転フィン2の傾斜角度θに沿って配置する。
【0039】
又既述したように、上記コアコイル5は角ブロック状のコア5´の周面にコイル6を巻き、該コイル6の両巻き端からコア5´の互いに平行に対向する両側面を露出させ、この両側面の一方を磁気作用面5a(5b)として上記永久磁石3の磁気作用面3a(3b)又は上記着磁部4の磁気作用面4aと対向する。
【0040】
本実施例にあっては、
図16(A)に示すように、上記永久磁石3又は着磁部4を回転中心Oを中心とするR1上に配置すると共に、上記コアコイル5を上記R1と同心且つ上記R1よりも僅かに大径のR2上に配置する。上記R1とR2とを同一レベル面上に配し、上記永久磁石3又は着磁部4は上記R2上のコアコイル5と接近及び離間を繰り返しながら上記R1上を回転する。
【0041】
図6に示すように、上記回転フィン2の傾斜角度θにより永久磁石3の磁気作用面3aはコアコイル5の磁気作用面5aとは完全に重畳して対向せず、永久磁石進行(回転)方向側における対向面積を少なく、永久磁石進行(回転)方向と逆側における対向面積を大きくし効率よく永久磁石3に回転力を付与することができる。
【0042】
詳述すると、
図6(C)に示すように、上記永久磁石3の回転方向(図中X方向)側では永久磁石3の磁気作用面3aはコアコイル5の磁気作用面5aと対向していない部分が多いのに対し、上記永久磁石3の回転方向と逆(図中X´方向)側では該永久磁石3の磁気作用面3aはコアコイル5の磁気作用面5aと対向する部分が多くなっている。
【0043】
そのため、永久磁石3の磁気作用面3aとコアコイル5の磁気作用面5a間に生起する磁気反発作用は回転方向と逆(図中X´方向)側で大きく回転方向(図中X方向)側で小さくなるので自ずと上記磁気反発作用により永久磁石3は回転方向、即ち図中X方向への回転力を付与され、図中Y方向に送風すると共に、非通電のコアコイル5と回転する永久磁石3により発電を誘起することとなる。特に回転フィン2の静止状態から初期回転力を付与する際に有効に回転力を付与することができる。
【0044】
又発電のみを行う場合には、図中Y´方向に移動する流体の流体圧により、上記回転フィン2は図中X´方向に回転し、非通電のコアコイル5と回転する永久磁石3により発電を誘起する。尚上記
図6による説明は上記回転フィン2に永久磁石3を埋め込んで担持せしめた場合、上記回転フィン2に着磁部4を形成した場合にも原理は同様であるので、その説明を省略する。
【0045】
ここで上記実施例1に基づき、
図15により磁気作用によって回転力を付与する動作を説明する。動作説明の便宜上、上記永久磁石3はその進行(回転)方向に順に永久磁石3Aと永久磁石3Bと永久磁石3Cが繰り返し配置され、永久磁石3A,3B,3Cが
図15(A)に示す位置で静止しているものとする。
【0046】
この回転フィン2の静止状態では、全てのコアコイル5(5A,5B)のコイル6は非通電状態であって、永久磁石3Aと該永久磁石3Aに対向するコアコイル5Aとの間の磁気吸着作用により全回転フィン2が静止状態となっている。
【0047】
即ち、図示の例では、二個のコアコイル5Aにおける非通電により磁化されていないコア5´の磁気作用面5aと該コアコイル5Aに近接する永久磁石3Aの磁気作用面3a間に互いに引っ張り合う磁気吸着作用が生起され、該磁気吸着作用により全回転フィン2が静止した状態となっている。
【0048】
上記回転フィン2の静止状態において、起動スイッチSをON状態にすると、上記起点検出センサー9及び歯数検出センサー10(10A,10B,10C,10D)が回転角度検出信号を制御回路11に伝達し、該制御回路11は回転角度検出信号から上記永久磁石3Aの位置を検出し、スイッチ素子11a及び線路12Aを介して第一グループの二個のコアコイル5Aのコイル6に通電し、
図15(A)に示すように、上記通電により磁化されたコアコイル5Aのコア5´の磁気作用面5aとこれに対向する永久磁石3Aの磁気作用面3a間で磁気反発作用、即ち永久磁石3Aを図中Z方向に付勢する作用を生起させ、該永久磁石3Aに初期回転力を付与し且つ回転フィン2に初期回転力を付与せしめ、該回転フィン2が図中X方向への回転を開始する。
【0049】
回転フィン2が回転を始めると、
図15(A)において点線にて示すように、永久磁石3Bがコアコイル5Bに接近し、該コアコイル5Bにおける非通電により磁化されていないコア5´の磁気作用面5aと、該回転する永久磁石3Bの磁気作用面3a間に磁気吸着作用、即ち永久磁石3Bを図中Z´方向に付勢する作用を生起させ、上記永久磁石3Bが上記磁気吸着作用により回転力を付与され該回転力が回転フィン2にも付与される。
【0050】
次いで、上記起点検出センサー9及び歯数検出センサー10(10A,10B,10C,10D)が回転角度検出信号を制御回路11に伝達し、該制御回路11は回転角度検出信号から永久磁石3Bの位置を検出し、スイッチ素子11b及び線路12Bを介して第二グループの二個のコアコイル5Bに通電し、
図15(B)に示すように、コアコイル5Bにおける上記通電により磁化されたコア5´の磁気作用面5aとこれに対向する永久磁石3Bの磁気作用面3a間で磁気反発作用、即ち永久磁石3Bを図中Z方向に付勢する作用を生起させ、該永久磁石3Bに回転力を付与し且つ回転フィン2に回転力を付与せしめ、該回転フィン2の図中X方向への回転を継続する。尚この際には、
図15(D)に示すように、上記コアコイル5Aのコイル6への通電はしていない。
【0051】
続いて
図15(B)において点線にて示すように、永久磁石3Cがコアコイル5Aに接近し、該コアコイル5Aにおける非通電により磁化されていないコア5´の磁気作用面5aと、該回転する永久磁石3Cの磁気作用面3a間に磁気吸着作用、即ち永久磁石3Cを図中Z´方向に付勢する作用を生起させ、上記永久磁石3Cが上記磁気吸着作用により回転力を付与され該回転力が回転フィン2にも付与される。
【0052】
次いで、上記起点検出センサー9及び歯数検出センサー10(10A,10B,10C,10D)が回転角度検出信号を制御回路11に伝達し、該制御回路11は回転角度検出信号から永久磁石3Cの位置を検出し、スイッチ素子11a及び電線12Aを介して第一グループの二個のコアコイル5Aに通電し、
図15(C)に示すように、コアコイル5Aにおける上記通電により磁化されたコア5´の磁気作用面5aとこれに対向する永久磁石3Cの磁気作用面3a間で磁気反発作用、即ち永久磁石3Cを図中Z方向に付勢する作用を生起させ、該永久磁石3Cに回転力を付与し且つ回転フィン2に回転力を付与せしめ、該回転フィン2の図中X方向への回転を継続する。尚この際には、
図15(D)に示すように、上記コアコイル5Bのコイル6への通電はしていない。
【0053】
続いて
図15(C)において点線にて示すように、永久磁石3Aがコアコイル5Bに接近し、該コアコイル5Bにおける非通電により磁化されていないコア5´の磁気作用面5aと、該回転する永久磁石3Aの磁気作用面3a間に磁気吸着作用、即ち永久磁石3Aを図中Z´方向に付勢する作用を生起させ、上記永久磁石3Aが上記磁気吸着作用により安定した回転力を付与される。
【0054】
そして、上記起点検出センサー9及び歯数検出センサー10(10A,10B,10C,10D)が回転角度から永久磁石3Aの位置を検出し、上記一連の通電と非通電の制御と同様の制御を繰り返して回転フィン2の図中X方向への回転を継続する。
【0055】
以上のように、本発明に係る磁気駆動送風機又は発電機にあっては、制御回路11による通電と非通電の制御によって全てのコアコイル5(5A,5B)に常時通電する必要がなく省電力化を図ることができる。
【0056】
又特にコアコイル5を二グループのコアコイル5A,5Bに分割し制御回路11により各グループに属するコアコイル5A,5Bへの通電と非通電を同時制御し効率良く上記磁気反発作用と磁気吸着作用を生起させ、安定した回転力を回転フィン2に付与することができる。
【0057】
上記磁気作用による動作説明は永久磁石3Aとコアコイル5A間の磁気吸着作用による静止状態からの回転動作を説明したが、永久磁石3Aとコアコイル5B間、或いは永久磁石3B又は永久磁石3Cとコアコイル5A又はコアコイル5B間の磁気吸着作用による静止状態からでも動作原理は同様である。又永久磁石3にて動作説明をしたが、着磁部4の場合も動作原理は同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0058】
又上記磁気作用による動作説明において非通電のコアコイル5(5A,5B)に対しては、永久磁石3(3A,3B,3C)が回転し該永久磁石3から発せられる磁束がコアコイル5のコイル6内で変化することにより、該コアコイル5のコイル6に電力が生じ、該電力を制御回路11及び切替回路25を介しバッテリー7に蓄えることができる。上記磁気作用による動作説明においては、コアコイル5Aとコアコイル5Bを交互に通電・非通電制御する例を示したが、これに限らず、コアコイル5Aのみ、又はコアコイル5Bのみ、又は単数のコアコイル5のみを制御しその余のコアコイル5のコイル6にて電力を生起、即ち発電させることも実施に応じ任意である。
【0059】
又流体圧による動作説明について説明すると、
図3に示すように、図中Y´方向に移動する流体の流体圧により傾斜角度θを有する回転フィン2は図中X´の方向に回転力を付与される。この場合には、非通電のコアコイル5に対して、永久磁石3又は着磁部4が回転し該永久磁石3又は着磁部4から発せられる磁束がコアコイル5のコイル6内で変化することにより、該コアコイル5のコイル6に電力が生じ、該電力を制御回路11及び切替回路25を介しバッテリー7に蓄えることができる。
【実施例2】
【0060】
実施例2は、
図10〜
図12に示すように、回転フィン2の自由端部2aに該自由端部2aから放射方向に更に延びる磁石保持部2dを延設し、該磁石保持部2dに永久磁石3を埋め込んだ構造を有している。本実施例にあっては、永久磁石3の表面を磁気作用面3a、該磁気作用面3aと平行に対向する裏面を磁気作用面3bとする。
【0061】
上記磁石保持部2dは板状部材にて形成し、
図11に示すように、上記回転基体1と平行に配置する。尚上記磁石保持部2dを磁性部材で形成し該磁石保持部2dに着磁部4を形成することを排除しない。
【0062】
本実施例のコアコイル5は、
図12に示すように、U字状のヨーク5´´の両アーム端に内向きに対向するようにコア5´を連設し、該各コア5´に巻き方向を同一にしたコイル5を巻装して一対のコアコイル5を形成する。
【0063】
上記U字状ヨーク5´´は対向する両コア5´の磁路を形成し、通電時における両コア5´の磁力(磁気反発作用)を効率的に生起させる。本発明は上記U字状ヨーク5´´を設けずに両コア5´を対向配置した場合を含む。
【0064】
上記コアコイル5は角ブロック状のコア5´の周面にコイル6を巻き、該コイル6の両巻き端からコア5´の互いに平行に対向する両側面を露出させ、この両側面の一方を磁気作用面5aとして上記永久磁石3の磁気作用面3aと対向せしめると共に、上記両側面の他方を磁気作用面5bとして上記永久磁石3の磁気作用面3bと対向せしめる。
【0065】
本実施例にあっては、
図16(B)に示すように、上記永久磁石3又は着磁部4を回転中心Oを中心とするR1上に配置すると共に、上記コアコイル5を上記R1と同心且つ同径のR2上に配置する。上記R1とR2とを夫々異なるレベル面上に配し、上記永久磁石3又は着磁部4は上記R2上のコアコイル5と接近及び離間を繰り返しながら上記R1上を回転する。
【0066】
又本実施例にあっては、
図12(B)に示すように、上記永久磁石3の磁気作用面3a(3b)は上記コアコイル5の磁気作用面5a(5b)に完全に重畳して対向するため、この状態から上記コアコイル5のコイル6へ通電して該コアコイル5の磁気作用面5a(5b)と上記永久磁石3の磁気作用面3a(3b)間に磁気反発作用を生起させても、実施例1の場合とは異なり永久磁石3及び回転フィン2に初期回転力を付与することができない。
【0067】
依って、本実施例にあっては、
図10に示すように、何れかのコアコイル5の近傍に空芯コイル13を設け、該空芯コイル13と上記永久磁石3の磁気作用面3a(3b)間に磁気作用(磁気反発作用又は磁気吸着作用)を生起させて該永久磁石3及び上記回転フィン2に初期回転力を付与する。
【0068】
即ち、何れかのコアコイル5に対し図中X´方向側近傍に空芯コイル13を設ける場合には、該空芯コイル13への通電により該空芯コイル13と上記永久磁石3の磁気作用面3a(3b)間に磁気反発作用を生起させて該永久磁石3に図中X方向の初期回転力を付与し、該回転力を回転フィン2にも付与する。
【0069】
又何れかのコアコイル5に対し図中X方向側近傍に空芯コイル13を設ける場合には、該空芯コイル13への通電により該空芯コイル13と上記永久磁石3の磁気作用面3a(3b)間に磁気吸着作用を生起させて該永久磁石3に図中X方向の初期回転力を付与し、該回転力を回転フィン2にも付与する。尚上記空芯コイル13はコアレスのため、非通電の空芯コイル13と永久磁石3の磁気作用面3a(3b)間には磁気作用は生じ得ず、永久磁石3及び回転フィン2の回転に影響を及ぼさない。
【0070】
前記のように、上記一対のコアコイル5は双方ともコア5´にコイル5を同方向に巻いて形成し、通電時に夫々のコアコイル5の内面側(永久磁石3の磁気作用面3a又は3bとの対向面側)の磁極が相互に異なるように制御回路11にて制御される。即ち、制御回路11にて一方のコアコイル5の磁気作用面5aをN極(S極)となるように制御する場合は他方のコアコイル5の磁気作用面5bをS極(N極)となるように制御する。
【0071】
上記各構成により、本実施例においては、上記一対のコアコイル5の一方のコアコイル5の磁気作用面5aと他方のコアコイル5の磁気作用面5b間で上記永久磁石3が回転し、該一対のコアコイル5と永久磁石3間で磁気反発作用又は磁気吸着作用を生起させ、該永久磁石3に回転力(図中X方向の回転力)を付与し且つ上記回転フィン2に該回転力を付与せしめる。
【0072】
本実施例においては、永久磁石3を挟んで対峙する上記一対のコアコイル5群を設けて強い回転力を得るように構成したが、実施に応じ上記一方のコアコイル5群だけ、又は上記他方のコアコイル5群だけとする場合を排除しない。
【0073】
上記実施例2の磁気作用による動作原理は上記実施例1の磁気作用による動作原理と同じであり、ここでは実施例1の説明を援用する。又上記実施例2の流体圧による動作原理も上記実施例1の流体圧による動作原理と同じであるため、実施例1の説明を援用する。
【0074】
好ましくは、上記実施例2において、各一対のコアコイル5群、即ち上記一方のコアコイル5群と他方のコアコイル5群とを同時に制御するように上記制御回路11を構成する。又は一対のコアコイル5群を別々に制御するように上記制御回路11を構成してもよい。
【0075】
以上の通り、上記各実施例では、六個の永久磁石3又は着磁部4と四個のコアコイル5(一対のコアコイル5群)を備え、該コアコイル5(一対のコアコイル5群)を二個ずつ二グループに分割しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記永久磁石3又は着磁部4とコアコイル5間に上記磁気反発作用と磁気吸着作用を生起させることができると共に発電を誘起することができれば、上記永久磁石3又は着磁部4の数,コアコイル5(一対のコアコイル5群)の数やグループの数を適宜選択することを排除しない。尚磁気作用により安定した回転力を付与するためには、上記永久磁石3又は着磁部4の数及び上記コアコイル5(一対のコアコイル5群)の数は偶数が望ましい。
【0076】
本発明に係る磁気駆動送風機又は発電機にあっては、上記磁気作用による回転フィン2の回転によって、省電力での送風が可能となると共に、上記磁気作用による回転フィン2の回転及び上記流体圧による回転フィン2の回転に伴い、該回転フィン2と一体に永久磁石3又は着磁部4が回転し該永久磁石3又は着磁部4から発せられる磁束が非通電のコアコイル5のコイル6内で変化することにより発電が可能となり、該発電により生じた電力を制御回路11及び切替回路25を介しバッテリー7に蓄えることができる。
【0077】
尚上記した磁気作用面とは永久磁石3、着磁部4又はコアコイル5のコア5´の磁気反発面又は磁気吸着面を意味する。