特許第5763206号(P5763206)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5763206剛性/展性のあるSMP装置を使用して複合部品を相互結合または相互硬化する方法およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5763206
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】剛性/展性のあるSMP装置を使用して複合部品を相互結合または相互硬化する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   B29C 43/32 20060101AFI20150723BHJP
   B64C 1/00 20060101ALI20150723BHJP
   B64C 1/06 20060101ALI20150723BHJP
   B64F 5/00 20060101ALI20150723BHJP
   B29C 43/12 20060101ALI20150723BHJP
   B29K 105/08 20060101ALN20150723BHJP
   B29L 31/30 20060101ALN20150723BHJP
【FI】
   B29C43/32
   B64C1/00 B
   B64C1/06
   B64F5/00 D
   B29C43/12
   B29K105:08
   B29L31:30
【請求項の数】27
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2013-538731(P2013-538731)
(86)(22)【出願日】2011年10月7日
(65)【公表番号】特表2014-502223(P2014-502223A)
(43)【公表日】2014年1月30日
(86)【国際出願番号】US2011055431
(87)【国際公開番号】WO2012064440
(87)【国際公開日】20120518
【審査請求日】2014年2月4日
(31)【優先権主張番号】13/238,841
(32)【優先日】2011年9月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/425,435
(32)【優先日】2010年12月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/412,635
(32)【優先日】2010年11月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510150145
【氏名又は名称】スピリット アエロシステムズ,アイエヌシー.
(74)【代理人】
【識別番号】100080159
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 望稔
(74)【代理人】
【識別番号】100090217
【弁理士】
【氏名又は名称】三和 晴子
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(72)【発明者】
【氏名】カイサー ランディ
(72)【発明者】
【氏名】フィエゲンバウム カール レイ
(72)【発明者】
【氏名】ピッケル クリスティン
【審査官】 長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−208610(JP,A)
【文献】 特開昭63−099915(JP,A)
【文献】 特開昭61−076351(JP,A)
【文献】 特開平11−078874(JP,A)
【文献】 米国特許第07622069(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 43/00−43/58
B64C 1/00
B64C 1/06
B64F 5/00
B29K 105/08
B29L 31/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体化された補強材を備えた複合部品の製造方法であって、
SMP(形状記憶高分子)装置を展性のある状態させ、
製造されるべき前記複合部品の第1の表面の所望の配置構成に対応し、前記補強材を内部に配置するように構成された1つ以上の凹部を含むように、前記展性のある状態で前記SMP装置を形成し、
前記SMP装置を剛性のある状態させ、
前記凹部内に前記補強材を配置し、
前記SMP装置と、前記凹部内にある前記補強材の露出面との上に複合材料を塗布し、
前記複合部品を製造するために、圧力と熱によって、前記SMP装置上の前記複合材料前記補強材を相互硬化または相互結合し、
前記補強材を前記複合材料と相互硬化または相互結合する工程は、
複合材料硬化温度に前記複合材料を加熱し、
前記SMP装置の状態を、前記剛性のある状態から前記展性のある状態に変化させ、
前記複合部品の第2の表面の所望の配置構成に対応する型表面に向かって、前記展性のある状態における前記SMP装置を動かすように圧力差を導入し、それによって硬化中に前記型表面に対して前記複合材料を押し付け、硬化中に前記複合材料内に前記補強材を押し付け、その結果、前記補強材を前記複合材料に相互硬化または相互結合することを含み、
前記SMP装置は、温度Tgよりも高温に加熱された時、前記展性のある状態に変化し始めるように構成されるものであり、複合材料硬化温度は、Tg以上であり、前記複合材料硬化温度に前記複合材料を加熱することは、加熱すると同時に前記剛性のある状態から前記展性のある状態に前記SMP装置の状態を変化させることであり、
前記SMP装置の上に形成されるべき前記複合部品の前記第1の表面に対応するように、前記SMP装置を形成する工程は、
剛性と耐久性のある材料で作製された内側マンドレルツールの上方に前記SMP装置を配置し、
外側の型の中に前記SMP装置と前記内側マンドレルツールとを配置し、
前記内側マンドレルツールまたは前記外側の型に対して前記SMP装置の端部を密封し、
前記SMP装置が展性になり始める温度Tgよりも高温に前記SMP装置を加熱し、前記外側の型に向かって前記SMP装置を膨張させ、
Tgよりも低温に前記SMP装置を冷却し、
前記外側の型から剛性のある状態の前記SMP装置を取り外すものであることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記補強材は、内側補強材である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記補強材は、フレーム、ストリンガ、コア、および前記複合材料の追加層の内の少なくとも1つを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記複合部品は、航空機の一体構造の胴体、翼、ナセル、航空機のパネル、航空機のダクト、航空機の構造用支持材、硬質な積層板で作製された航空機の部品、一体的に補強された積層板、またはコアが補強されたサンドイッチ構造体、または航空機の部品用の内側補強材である請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記補強材は、前記凹部の中への配置に先立って、予め硬化されるものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記補強材は、前記凹部の中への配置に先立って硬化されない請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記補強材は、SMP(形状記憶高分子)からなる補強用挿入部材の上に配置された、またはその周囲に巻き付けられた未硬化の複合材料である請求項に記載の方法。
【請求項8】
相互硬化中または相互結合中に、前記補強用挿入部材が剛性のある状態のままである間、前記SMP装置は、前記展性のある状態にされる請求項に記載の方法。
【請求項9】
さらに、前記複合材料の硬化後に導入された前記圧力差を均一にするか、または硬化された複合材料から前記SMP装置を離すように圧力差を導入し、
前記複合部品内から前記SMP装置を取り外す請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
さらに、前記SMP装置と前記補強材との間の前記凹部内に剛性のある補強用挿入部材を配置するものであり、
前記凹部は、前記剛性のある補強用挿入部材と前記補強材の両方がその内部にあることを可能にするようなサイズと形状である請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
複合部品の製造方法であって、
SMP(形状記憶高分子)装置を、その上に形成されるべき前記複合部品の第1の表面に対応し、その内部に内側補強材を配置するように構成された1つ以上のまたは凹部を含むように形成し、
前記SMP装置の前記または凹部内に前記内側補強材を配置し、
前記SMP装置が剛性のある状態にある間に、前記SMP装置、および前記内側補強材の露出面上に複合材料を塗布し、
複合材料硬化温度に前記複合材料を加熱し、
前記SMP装置の状態を、前記剛性のある状態から展性のある状態に変化させ、
前記複合部品の第2の表面の所望の形状に対応する型表面に向かって、前記展性のある状態の前記SMP装置を動かすように圧力差を導入し、それによって硬化中に前記型表面に対して前記複合材料を押し付け、硬化中に前記複合材料内に前記内側補強材を押し付け、その結果、前記内側補強材を前記複合材料に相互硬化または相互結合し、
前記SMP装置は、温度Tgよりも高温に加熱された時、前記展性のある状態に変化し始めるように構成されるものであり、複合材料硬化温度は、Tg以上であり、前記複合材料硬化温度に前記複合材料を加熱することは、加熱すると同時に前記剛性のある状態から前記展性のある状態に前記SMP装置の状態を変化させることであり、
前記SMP装置の上に形成されるべき前記複合部品の前記第1の表面に対応するように、前記SMP装置を形成する工程は、
剛性と耐久性のある材料で作製された内側マンドレルツールの上方に前記SMP装置を配置し、
外側の型の中に前記SMP装置と前記内側マンドレルツールとを配置し、
前記内側マンドレルツールまたは前記外側の型に対して前記SMP装置の端部を密封し、
前記SMP装置が展性になり始める温度Tgよりも高温に前記SMP装置を加熱し、前記外側の型に向かって前記SMP装置を膨張させ、
Tgよりも低温に前記SMP装置を冷却し、
前記外側の型から剛性のある状態の前記SMP装置を取り外すものであることを特徴とする方法。
【請求項12】
前記内側補強材は、フレーム、ストリンガ、コア、および前記複合材料の追加層の内の少なくとも1つである請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記内側補強材は、前記または凹部内への配置に先立って、予め硬化されるものである請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記内側補強材は、前記または凹部内への配置に先立っては硬化されないものである請求項11または12に記載の方法。
【請求項15】
さらに、前記複合材料の硬化後に導入された前記圧力差を均一にするか、または硬化された複合材料から前記SMP装置を離すように圧力差を導入し、
前記複合部品内から前記SMP装置を取り外す請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
さらに、前記SMP装置と前記内側補強材との間の前記または凹部内に剛性のある補強用挿入部材を配置するものであり、
前記または凹部は、前記剛性のある補強用挿入部材と前記内側補強材の両方がその内部にあることを可能にするようなサイズと形状である請求項11〜15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
Tgは、37.8℃204.4℃との間の温度であり、圧力差を導入する工程は、前記SMP装置の内側表面に対して0.0703kg重/cmから10.5kg重/cmの範囲の圧力を加えることによって、前記SMP装置を膨張させることを含む請求項11〜16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
一体複合部品の製造方法であって、
外側マンドレルツールの内部にあるダミー外板上に所望の配置構成で予め硬化された内側補強材を配置し、
前記外側マンドレルツール内にSMP(形状記憶高分子)装置を挿入し、
前記SMP装置が展性のある状態になり始める温度Tgに前記SMP装置を加熱し、
前記内側補強材と前記ダミー外板に向かって外側に前記SMP装置を膨張させ、それによって前記SMP装置内に、前記内側補強材に対応する凹部を形成し、
Tgよりも低い温度に前記SMP装置を冷却し、
前記外側マンドレルツールと前記ダミー外板から前記SMP装置を取り外し、
前記SMP装置上、および前記SMP装置の中に形成された前記凹部内に組み込まれた予め硬化された前記内側補強材の露出面上に未硬化複合材料を塗布し、
前記一体複合部品を製造するために、熱と圧力とを使用して前記内側補強材を前記複合材料相互結合し、
前記内側補強材を前記複合材料と相互結合する工程は、
前記ダミー外板なしで、前記外側マンドレルツール中に、前記複合材料、前記内側補強材、および前記SMP装置を逆に挿入し、
前記SMP装置のTgよりも高い複合材料硬化温度に、前記複合材料および前記SMP装置を加熱し、
前記SMP装置を膨張させるために圧力を加え、それによって前記外側マンドレルツールと前記SMP装置との間に、前記複合材料と前記内側補強材とを一緒に押し付け、
前記複合材料が前記一体複合部品になるまで硬化された時点で、前記SMP装置を凹ませまたは萎ませ、
前記一体複合部品から前記SMP装置を取り外すことを含み、
前記SMP装置は、前記SMP装置の外周部で剛性と耐久性のある材料で作製された内側マンドレルツールに密封され、
前記SMP装置を膨張させるために圧力を加える工程は、さらに、前記内側マンドレルツールの中の膨張孔を通って、前記SMP装置に向かって加圧ガスを押し出すことを含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記内側補強材は、フレーム、ストリンガ、コア、および前記複合材料の追加層の内の少なくとも1つである請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記SMP装置を凹ませるまたは萎ませる工程は、前記内側マンドレルツールの外側表面に対して前記SMP装置を引き寄せるために、前記内側マンドレルツールの前記膨張孔を経由して真空圧を加えることを含む請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
前記内側補強材の前記複合材料の前記相互結合は、
前記外側マンドレルツールに前記SMP装置を密封し、
Tgよりも高い複合材料硬化温度に前記複合材料および前記SMP装置を加熱し、
前記SMP装置は、硬化中に膨張し、前記外側マンドレルツールに対して前記複合材料および前記内側補強材を押し付けるように、圧力差を導入することを含む請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
さらに、前記内側補強材に向かって外側に前記SMP装置を膨張させる前に、前記内側補強材の一部に対して剛性のある補強用挿入部材を固定する請求項18〜21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
一体複合部品の製造方法であって、
外側マンドレルツール内にあるダミー外板の上に所望の配置構成で剛性のあるダミー内側補強材を配置し、
前記外側マンドレルツール内にSMP(形状記憶高分子)装置を挿入し、
前記SMP装置が剛性のある状態から展性のある状態に変化し始める温度Tgに前記SMP装置を加熱し、
前記ダミー内側補強材および前記ダミー外板に向かって外側に前記SMP装置を膨張させ、それによって前記SMP装置の中に、前記ダミー内側補強材に相当するを形成し、
Tgよりも低い温度に前記SMP装置を冷却し、
剛性のある状態の前記SMP装置から前記外側マンドレルツール、前記ダミー内側補強材、および前記ダミー外板を取り外し、
1つ以上の未硬化内側補強材の少なくとも1つの表面に接するように、補強用挿入部材を配置し、
前記SMP装置の前記中に、前記補強用挿入部材および前記未硬化内側補強材を配置し、
前記SMP装置、および前記SMP装置の前記内に配置された前記未硬化内側補強材の露出面に、未硬化複合材料を塗布し、
前記一体複合部品を製造するために、熱と圧力とを使用して前記未硬化内側補強材を前記複合材料相互硬化し、
前記未硬化内側補強材を前記複合材料と相互硬化する工程は、
前記外側マンドレルツール中に前記複合材料、前記未硬化内側補強材、前記補強用挿入部材、および前記SMP装置を逆に挿入し、
前記SMP装置のTgよりも高い複合材料硬化温度に前記複合材料と前記SMP装置とを加熱し、
前記SMP装置を膨張させるために圧力を加え、それによって前記外側マンドレルツールと前記SMP装置との間に、前記複合材料と前記未硬化内側補強材とを一緒に押し付け、
前記複合材料が前記一体複合部品になるまで硬化された時点で、前記SMP装置を凹ませまたは萎ませ、
前記一体複合部品から前記SMP装置を取り外すことを含み、
前記SMP装置は、前記SMP装置の外周部で剛性と耐久性のある材料で作製された内側マンドレルツールに密封され、
前記SMP装置を膨張させるために圧力を加える工程は、さらに、前記内側マンドレルツールの中の膨張孔を通って、前記SMP装置に向かって加圧ガスを押し出すことを含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記未硬化内側補強材は、フレーム、ストリンガ、コア、および前記複合材料の追加層の内の少なくとも1つである請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記SMP装置を凹ませるまたは萎ませる工程は、前記内側マンドレルツールの外側表面に対して前記SMP装置を引き寄せるために、前記内側マンドレルツールの前記膨張孔を経由して真空圧を加えることを含む請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記未硬化内側補強材を前記複合材料相互硬化する工程は、
前記外側マンドレルツールに前記SMP装置を密封し、
Tgよりも高い複合材料硬化温度に前記複合材料および前記SMP装置を加熱し、
前記SMP装置は、硬化中に、膨張し、かつ、前記外側マンドレルツールに対して前記複合材料、前記未硬化内側補強材、および前記補強用挿入部材を押し付けるように、圧力差を導入することを含む請求項23〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記ダミー内側補強材は、前記未硬化内側補強材と実質的に同じサイズと形状であり、
前記ダミー外板は、前記SMP装置上、および前記未硬化内側補強材の前記露出面上に塗布された前記複合材料と実質的に同じサイズと形状である請求項23〜26のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
仮出願でない本特許出願は、「空気袋スタイルの再構成可能なツール類」の名称で2010年11月11日に出願され、出願番号が第61/412,635号であり、参照によってその全内容が本願に組み込まれた先願米国特許仮出願に対する優先権の利益を請求する。本願は、また、「空気袋スタイルの再構成可能なツール類」の名称で2010年12月21日に出願され、出願番号が第61/425,435号であり、参照によってその全内容が本書に組み込まれた先願米国特許仮出願に対する優先権の利益を請求する。更に、本願は、「SMP製のマンドレル/空気袋を用いた複合部品の製造方法及び製造システム」の名称で2011年5月16日に出願され、出願番号が第61/486,539号であり、参照によってその全内容が本書に組み込まれた先願米国特許仮出願に対する優先権の利益を請求する。
【0002】
背景
技術分野
本発明は、形状記憶高分子(SMP)で作製された再使用可能な装置を使用して、複合部品を製造するシステムと方法に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術
航空機の製造において使用される複合部品は、フィラメントワインディング法、テーププレイスメント法、オーバーブレイド法、チョップファイバロービング法、コーティング法、ハンドレイアップ法、または他の複合加工技術と硬化プロセスのような様々な生産方式を使用して構築することができる。これらのプロセスのほとんどは、剛性のある硬化ツール/マンドレルを使用し、その上に複合材料が塗布され、その後剛性のある複合部品に硬化される。特に、結果として得られる複合部品が部品の容易な取り外しを妨げるトラップ形状を有する場合には、硬化された複合部品から剛性のある硬化ツールまたはマンドレルを取り外すのは、一般に困難で、コストがかかり、および/または時間がかかる。マンドレルを取り外す公知の1つの方法では、切断、溶解、ビードブラスト、または別の方法でマンドレルを複合部品の内部から取り外すことが可能なより小さな断片にすることによって、マンドレルを犠牲にするか、または破壊する必要がある。マンドレルを破壊することは、それがその後の部品のために再使用されるのを明らかに妨げ、かつ複合部品の内側表面に損傷を与えることがある。
【0004】
別の方法では、複合部品が硬化された後に、分解して取り外すことができるセグメント化されたマンドレルが使用される。しかしながら、これらのマンドレルは、高価であり、取り付けと取り外しに多くの時間を必要とする。さらに、これらのセグメント化されたマンドレルは、通常、各々が特定の複合部品を製造するために設計され、他の複合部品の製造に使用されるために再構成されるのは容易ではない。
【0005】
また、別の方法では、複合部品が硬化された後に、自身を萎ませることによって取り外すことができる膨張可能なマンドレルが使用される。しかしながら、この方法は、通常、複合材のレイアップ中の強さと硬さの相対的欠如によって、袋詰め補助器具としてのみ使用可能な風船状のマンドレルを含む。
【0006】
別の代替方法は、シリコンコートされた発泡樹脂製のツール類またはマンドレルを必要とする。この発泡樹脂製のツール類は、シリコンバッグで覆われ、次に、未硬化の複合材料を巻き付けられることがある。硬化中に、シリコンバッグが膨張され、発泡樹脂製のツール類が溶解する。硬化後に、シリコンバッグが取り外され、再使用されることがある。しかしながら、発泡樹脂製のツール類は、再使用可能ではないので、新たな発泡樹脂製のツール類が硬化サイクル毎に新たな発泡樹脂から機械加工されなければならない。
【0007】
従って、複合部品の製造方法を改善するニーズが存在する。
【発明の概要】
【0008】
概要
本発明の実施形態は、形状記憶高分子(SMP)装置を使用して複合部品を製造する方法を示す。一例となる方法は、SMP装置の少なくとも一部に対して複合材料を塗布し、剛性のある状態から展性のある状態にSMP装置のモジュラスを変化させるきっかけを与え、複合材料の硬化温度に複合材料を加熱し、剛性のある型に対して複合材料を押し付けるために、硬化前および/または硬化中に、展性のある状態にあるSMP装置を複合材料に向かって動かす圧力差を発生させることを含んでも良い。モジュラスの変化は、SMP装置に対して温度変化、電流、水、および光の内の少なくとも1つを与えることがきっかけとなって起きるかもしれない。硬化が完了した時点で圧力が解放され、結果として得られる硬化された複合部品の内部からSMP装置が取り外されても良い。
【0009】
別の一例となる複合部品の製造方法は、SMP装置の少なくとも一部の上に複合材料を塗布し、複合材料の少なくとも一部が剛性のある成型ツールに支持されるように、剛性のある成型ツールの内部の凹部に複合材料およびSMP装置を入れ、複合材料およびSMP装置の上方に原材料不浸透性シートを置き、剛性のある成型ツールおよび/またはSMP装置に対して原材料不浸透性シートを密封するステップを含んでも良い。次に、この方法は、複合材料の硬化温度に複合材料を加熱し、剛性のある状態から展性のある状態にモジュラスを変化させるきっかけをSMP装置に与え、複合材料に向かって原材料不浸透性シートと展性のある状態にあるSMP装置とを動かすのに十分な圧力差を発生させ、それによって複合部品になるように、複合材料の硬化前と硬化中に剛性のある型に対して複合材料の少なくとも一部を押し付けることを含んでも良い。
【0010】
本発明のさらに別の実施形態では、一体化された補強材を備えた複合部品の製造方法は、SMP装置を展性のある状態にするきっかけを与え、製造される複合部品の第1の表面の所望の配置構成に対応するように展性のある状態にあるSMP装置を形作り、内部に補強材を入れるために形成された1つ以上の凹部を有するSMP装置を形作り、SMP装置を剛性のある状態にするきっかけを与え、1つ以上の凹部に補強材を入れ、SMP装置と1つ以上の凹部の内部にある補強材の露出面の上に複合材料を塗布し、複合部品を製造するために圧力と熱によってSMP装置上の複合材料と補強材とを相互硬化または相互結合するステップを含んでも良い。
【0011】
本発明の別の実施形態では、硬化された複合部品の内部からSMP装置を取り外す方法は、SMP装置を剛性のある状態から展性のある状態にするきっかけを与え、展性のある状態にあるSMP装置を硬化された複合部品から離し、内側マンドレルツールに向かって動かす圧力差を発生させ、その上にSMP装置を備えた内側マンドレルツールを硬化された複合部品から取り外すステップを含んでも良い。内側マンドレルツールは、様々な起伏を有する外側表面を含み、外側表面の表面積は、SMP装置が内側マンドレルツールに向かって動かされた時、自分の上に折り重なるかまたは折り目が付くのを防ぐために十分に大きくても良い。外側表面上の複数のポイントの間の最大直線距離は、硬化された複合部品から取り外すための内側マンドレルツールのクリアランスを確保するために十分に小さくても良い。
【0012】
本発明のさらに別の実施形態では、一体化された補強材を備えた複合部品の製造方法は、形成される複合部品の第1の表面の所望の配置構成に対応するように、SMP装置を形作るか、または成型し、内部に補強材を入れるように構成された1つ以上の凹部を含むように、SMP装置を形作るか、または成型し、1つ以上の凹部の中に補強材を入れ、SMP装置と1つ以上の凹部の内部にある補強材の露出面の上に複合材料を塗布し、複合部品を製造するために圧力と熱によってSMP装置上の複合材料と補強材とを相互硬化または相互結合するステップを含んでも良い。本発明のこの実施形態では、SMP装置は、複合材料と補強材との相互硬化または相互結合の間中ずっと、剛性のある状態のままにあっても良い。
【0013】
この概要は、以下の詳細な説明にさらに記載されている簡易様式の概念の選択を導入するために提供される。この概要には、特許請求の範囲に記載された主題の重要な特徴または基本的な特徴を特定する意図も、特許請求の範囲に記載された主題の範囲を限定するために使用する意図もない。本発明の他の形態と有益な効果は、好ましい実施形態の以下の詳細な説明と添付図面から明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面の簡単な説明
本発明の実施形態は、添付された図面を参照して以下に詳細に記載されている。
図1】本発明の一実施形態に従って組み立てられ、上部に複合材料を置かれたマンドレルとして使用されることを示すSMP装置の斜視図である。
図2】SMP装置が、空気袋として作用するように外側に膨張され、外側の型に向かって複合材料を押し付けている状態の、図1のSMP装置の垂直断面の正面図である。
図3】剛性のある膨張状態にあるSMP装置の別の実施形態の斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に従って組み立てられた内側マンドレルツールの斜視図である。
図5図4に示された内側マンドレルツールの上方にスライドされ、内側マンドレルツールに対して収縮させるように加熱された後の、図3のSMP装置の分解斜視図であり、さらに、自身の各端部で内側マンドレルツールに対してSMP装置を密封するように構成された複数のエンドシールを示す。
図6a】本発明の一実施形態に従って組み立てられ、複合部品に相互結合または相互硬化されるように構成された内側補強材の斜視図である。
図6b】所望の剛性のあるツールの配置構成になるように図5のSMP装置を形成するのを補助するために、本発明の一実施形態に従って組み立てられたダミー外板とダミー補強材の部分斜視図である。
図7図6のダミー外板とダミー補強材の部分斜視図であり、さらに、ダミー補強材の上方に置かれた補強用挿入部材を示す。
図8】本発明の一実施形態に従って組み立てられた剛性のある外側ツールの中に入れられた、図5の内側マンドレルツールの分解斜視図である。
図9】内部に形成された1つ以上の凹部の中にダミー内側補強材がある状態の、所望の剛性のあるツールの配置構成にある図5のSMP装置の斜視図である。
図10a】内部に形成された1つ以上の凹部から内側補強材が取り外された状態の、所望の剛性のあるツールの配置構成にある図9のSMP装置の斜視図である。
図10b】内部に形成された1つ以上の凹部の中に図6aの内側補強材がある状態の、所望の剛性のあるツールの配置構成にある図5のSMP装置の斜視図である。
図11】SMP装置の上と内側補強材の周囲に複合材料が塗布された状態の、図9のSMP装置の斜視図である。
図12】複合材料の硬化後の図11のSMP装置と複合材料の部分斜視図であり、SMP装置が加熱され、内側マンドレルツールに向かって収縮された時点での、SMP装置と硬化された複合材料との間のスペースを示す。
図13】内側マンドレルツール、剛性のある外側ツール、およびそこから取り外されたSMP装置を用いて、剛性のある胴体になるように一緒に相互硬化または相互結合された、図12の複合材料と図6の内側補強材の斜視図である。
図14】本発明の一実施形態に従って、所望の剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置を形成する方法のフローチャートである。
図15】本発明の一実施形態に従って、SMP装置を使用して胴体を製造する方法のフローチャートである。
図16】2つのSMP装置と剛性のある成型ツールとの間に形成され、各々が本発明の一実施形態に従って組み立てられたJ−ストリンガの部分断面図である。
図17】本発明の一実施形態に従って、SMP装置を使用して複合補強材を製造する方法のフローチャートである。
【0015】
図面は、本書に開示され、記載されている特定の実施形態に本発明を限定するものではない。図面は、本発明の本質を明確に示す時に代りに用いられる尺度や強調を必要としない。
【発明を実施するための形態】
【0016】
詳細な説明
本発明の以下の詳細な説明は、本発明を実施できる特定の実施形態を示す添付図面を参照する。実施形態には、当業者が本発明を実施できるようにするために十分詳細に、本発明の形態について記載されるように意図される。他の実施形態は、利用可能であり、本発明の範囲から逸脱せずに変更できる。従って、以下の詳細な説明は、限定する意味で受け取られるべきではない。本発明の範囲は、添付された特許請求の範囲によってのみ、その特許請求の範囲が権利化される対応語句の全ての範囲に沿って定義される。
【0017】
本明細書では、「1つの実施形態」または「複数の実施形態」の参照は、本技術の少なくとも1つの実施形態の中に、参照される1つの特徴または複数の特徴が含まれていることを意味する。本明細書における「1つの実施形態」または「複数の実施形態」の個別の参照は、そのように記載されている場合を除いて、および/または、当業者にとって本明細書から直ぐに明確になる場合を除いて、必ずしも同じ実施形態を参照するわけではなく、必ずしも互いに異なる実施形態を参照するわけでもない。例えば、1つの実施形態に記載されている特徴、構造、作用などは、他の実施形態にも含まれても良いが、必ずしも含まれているわけではない。従って、本技術は、本書に記述されている実施形態の様々な組み合わせおよび/または一体化を含むことができる。
【0018】
SMP装置を用いた複合部品の作製
本発明の1つの実施形態は、複合部品の作製方法である。本発明のこの実施形態は、図1〜2に最も良く示される形状記憶高分子(SMP)装置12、および/または、本書に後述され、図2に示された剛性のある外側ツール28を用いて実施されても良い。SMP装置12は、図1に示されるように複合材料14をその上に塗布するためのマンドレルまたは剛性のあるツール類、および図2に示されるように複合材料14の硬化中に複合材料14に対して外側への圧力を加えて固められた複合部品を得るための空気袋の両方として使用されても良い。
【0019】
SMP装置12は、あらゆる記憶形状に成型されたSMP材料から形成されても良い。例えば、SMP装置12は、参照によって全体が本書に組み込まれた米国特許第7,422,714号明細書に記載されている、SMPシリンダを形成する方法のように、従来技術の中で公知のあらゆる方法を使用して、1つ以上の開口端部を有する長尺なおよび/または窪んだ配置構成になるように成型されても良い。例えば、SMP装置12は、対向する2つの端部で開口する、予め形成されたSMPシリンダまたはバレルであっても良い。あるいは、SMP装置12は、台形、長方形、正方形、または三角形のようなあらゆる断面形状を有しても良く、または窪んでいない配置構成になるように成型されていても良い。本書では、SMP装置の成型形状は、SMP装置の記憶形状という。
【0020】
SMP装置12の形成に使用されるSMP材料は、補強されたまたは未補強のSMP材料でも良い。具体的には、SMP装置12の形成に使用されるSMP材料は、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂ベースのSMP、スチレン共重合体ベースのSMP、またはシアン酸エステル、ポリウレタン、ポリエチレン単独重合体、ブタジエンスチレン、ポリイソプレン、アクリル酸ステアリルとアクリル酸またはアクリル酸メチルとの共重合体、ノルボネンまたはジメタンオクタヒドロナフタレンの単独重合体または共重合体、およびマレイミドのような他のあらゆるタイプのSMPの組み合わせでも良い。例えば、SMP装置12において使用されるSMP材料は、参照によって全体が本書に組み込まれた米国特許第7,422,714号明細書、米国特許第6,986,855号明細書、米国特許第7,276,195号明細書、米国特許出願公開第2008/0021188号明細書、米国特許出願公開第2008/0021166号明細書、および/または米国特許出願公開第2008/0269420号明細書に記載されているあらゆるSMPでも良い。しかしながら、多数の他のタイプのSMPが存在し、特定の許容範囲と温度条件を満たすように調整することができる。
【0021】
いくつかの異なる方法によって、温度変化、電流、水、および/または光のような様々なSMP材料のモジュラスを変化させることができる。しかしながら、本書に記述されている典型的な方法は、温度変化を使用して、展性のある状態から剛性のある状態におよびその逆に、SMP装置12を変化させることを開示している。そうは言っても、SMP装置12のSMP材料のモジュラスを変化させるための上に列挙されたあらゆるきっかけは、本発明の範囲から逸脱せずに、本書に記載されている複合部品の製造方法のために使用できる。
【0022】
SMP材料のガラス転移温度(Tg)は、SMP材料がその温度でおよび/またはその温度よりも高い温度でより低いモジュラス状態に移行し、変形されるように軟質におよび/または展性を持ち始める閾値温度として本書に定義される。従って、本発明のSMP装置12は、Tgよりも高温に加熱されるとフレキシブルかつ形成可能になり始め、Tgよりも低温に冷却されると剛性を持ち始めるように構成されても良い。SMP装置12は、Tgよりも高い温度で変形されると、次に、その変形された状態で保持され、その温度が降下してTgよりも低くなると、次に、SMP装置12はその変形された状態で固まる。再び加熱されると、SMP装置12は、別の力が別の方法で作用しない限り、その最初に成型された記憶形状にほぼ戻ることができる。SMP装置12のモジュラス変化がTgで始まっても良く、SMP装置12が次第に展性を持つ転移温度範囲が存在しても良い。
【0023】
SMP装置12は、本書に記載されている用途と方法のために適切なあらゆるTgを有するSMP材料で作製されても良い。本発明のいくつかの実施形態では、Tgは、複合材料14の硬化温度以下であっても良く、SMP装置12は、複合部品の硬化中に膨張させることができる空気袋として使用されても良い。本発明の他の実施形態では、Tgは、複合材料14の硬化温度よりも高くても良く、SMP装置12は、複合部品の硬化中に剛性のあるままであっても良い。
【0024】
SMP装置12は、あらゆるTgを有するように設計されても良く、本発明のいくつかの例の実施形態では、Tgは、100°F(37.8℃)と700°F(371.1℃)との間の温度であっても良い。具体的には、Tgは、100°F(37.8℃)と200°F(93.3℃)との間、200°F(93.3℃)と300°F(148.9℃)との間、または300°F(148.9℃)と400°F(204.4℃)との間の温度であっても良い。より具体的には、Tgは、125°F(51.7℃)と175°F(79.4℃)との間、250°F(121.1℃)と300°F(148.9℃)との間、または350°F(176.7℃)と400°F(204.4℃)との間の温度であっても良い。本発明の1つの実施形態では、SMP装置12のTgは、143°F(61.7℃)、275°F(135.0℃)、または375°F(190.6℃)と略等しくても良い。SMP装置12は、Tgで始まるまたはTgを中心とした転移温度範囲を通過して加熱されると、次第に展性を持っても良く、転移温度範囲を通過して冷却されてTgの温度にまたはTgよりも低い温度になると、徐々に固まって剛性のある状態になっても良い。
【0025】
剛性のある外側ツール28は、複合部品を製造するのに望ましいあらゆる形状または配置構成を有しても良い。本発明のいくつかの実施形態では、剛性のある外側ツール28は、SMP装置12と複合材料14とが入れられる窪んだスペースを有しても良い。例えば、剛性のある外側ツール28は、バレルツールまたはクラムシェルツールであっても良い。剛性のある外側ツール28は、図2に示されるように、複合部品の外側表面を形成しても良い。本発明の代替の実施形態では、剛性のある外側ツール28は、複合部品の内側表面または外側表面を形成するような形状で構成されたあらゆるタイプの型と取り替えられても良い。本発明のいくつかの実施形態では、剛性のある外側ツール28を使用して、さらに、SMP装置12を形作るまたは形成するのを補助しても良い。例えば、ダミー外板22、ダミー内側補強材23、および/または補強用挿入部材26は、以下に詳細に記載されているように、SMP装置12の所望の型の配置構成を与えるために、剛性のある外側ツール28の中に入れられても良く、またはそれに取り付けられても良い。
【0026】
複合部品を形成するためにSMP装置12の上に置かれた複合材料14は、低温の樹脂、高温の樹脂、硬質の樹脂、プリプレグ、湿式処理されたファイバ、乾燥したファイバ、連続のファイバ、不連続のファイバ、刻まれたファイバ、ガラス、ケブラ、炭素、および/またはコアを含んでも良く、またはそれらの形態をしていても良い。コアは、複合材料の2つの層を分離する全てのオフセット部品として本書に定義される。例えば、コアは、発泡体、熱可塑性物質、ハニカム材料、アルミニウム、ファイバガラス、フェノール、炭素、ノメックスなどを含んでも良い。コアは、コアパネル、ハニカムコア、またはサンドイッチパネルコアということができる。さらに、複合材料14の化学的構成は、エポキシ、BMI、ベンゾキサジン、ビニル、アクリル、ポリエステル、ポリアミド、フタロニトリル、および従来技術の中で公知のあらゆる他の類似物質を含んでも良い。複合材料14は、自動ファブリックプレイスメント法、自動ファイバプレイスメント法、自動フィラメントワインディング法、ファブリックプレイスメント法、ハンドレイアップ法、または従来技術の中で公知のあらゆる他の方法を使用して、SMP装置12の上に置かれても良い。複合材料14は、低温硬化プロセスおよび/または高温硬化プロセスによって、オートクレーブの中と外で固められるか、または硬化されるように構成されても良い。
【0027】
使用時には、剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12が形成され、次に、その上に複合材料14が塗布されても良い。例えば、SMP装置12は、SMP装置12の内側に置かれた1つ以上の内側の型、および/またはSMP装置12の外側に置かれた(剛性のある外側ツール28のような)1つ以上の外側の型によって形作られても良い。1つ以上の内側または外側の型は、SMP装置12に対して所望の形状を与えるために一体的に形成されたまたは一緒に組み立てられた、あらゆる所望の配置構成で剛性のある外側ツール28の中に入れられたまたはその上に置かれたダミー外板22、ダミー内側補強材23、および/または補強用挿入部材26のようなあらゆる数の部品を含んでも良い。しかしながら、SMP装置12のあらゆる形成方法は、本発明の範囲から逸脱せずに使用できる。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12は、1つ以上の内側または外側の型に対して密封され、加熱され、次に、1つ以上の内側または外側の型に対して押し付けられても良い。例えば、SMP装置12は、膨張、真空、および/または型に向かってSMP装置12を移動させるための、従来技術の中で公知のあらゆる他の方法によって発生された圧力差によって、1つ以上の内側または外側の型に対して押し付けられても良い。具体的には、SMP装置12は、加熱され、複合部品の内側表面を形成する配置構成になるように、外側の型に向かって膨張させられても良い。図1に示されるように、SMP装置12が剛性のあるツールの配置構成で冷却された時点で、SMP装置12は、1つ以上の内側または外側の型から取り外されても良く、複合材料14は、ファイバプレイスメント法のような従来技術の中で公知のあらゆる方法を使用して、SMP装置12の上に置かれても良い。本書では、SMP装置12は、それに対して複合材料14が塗布される所望の形状に形成された後、「剛性のあるツールの配置構成」にあるということができる。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態では、(複合フレーム、ストリンガ、またはコアなどの内側補強材のような)部品が複合材料14に相互結合または相互硬化されるために凹部の中に入れられても良いように、SMP装置12の中に凹部(キャビティ)40が形成されても良い。次に、複合材料14は、それに対して相互結合または相互硬化される部品とSMP装置12の両方の上方および/または上に置かれても良い。これらの凹部40は、あらゆる機械的な取り付けを必要とせずに、複合材料14の適所に相互結合または相互硬化される部品を複合材料14の塗布中に保持しても良い。さらにまたは代わりに、様々な拘束を使用して、複合材料14の塗布中に内側補強材を適所に保持しても良い。次に、SMP装置12による圧力は、硬化中の複合材料に対してこれらの部品または内側補強材を押し付けるので、それらを一緒に相互硬化または相互結合させることができる。
【0030】
さらにまたは代わりに、SMP装置12のサイズと形状は、より厚い複合材料14または追加層の複合材料14が選択位置でその上に塗布されるのを可能にするように構成されても良い。例えば、SMP装置12は、より小さな横断面積を備えた部分およびより大きな横断面積を備えた部分を有しても良い。より小さな横断面積を備えたSMP装置12の部分は、より多い量の複合材料14がその上に塗布されるのを可能にしても良い。一般に、複合材料14および/または内側補強材の所望の厚さが、そのオフセットの内部にフィットすることができるように、SMP装置12は、SMP装置12と剛性のある外側ツール28との間に十分なクリアランスまたはオフセットを与えるような形状で構成されても良い。
【0031】
複合材料が塗布された時点で、SMP装置12と複合材料14は、複合材料14を硬化させる、および/または複合材料14に対して他の部品または内側補強材を相互硬化または相互結合させるためにそれに対して加えられる熱と圧力を有しても良い。さらに、熱を使用して、SMP装置12のモジュラスを変化させても良い。例えば、SMP装置12と複合材料14は、剛性のある外側ツール28の窪んだスペースの中に置かれ、複合材料14を硬化させるのに必要なように加熱および加圧されても良い。いくつかの実施形態では、この硬化プロセス中に使用される加熱温度は、SMP装置12のTgよりも高温であり、SMP装置12を自身の展性のある状態に切り替えることを引き起こすかもしれないし、(例えば、オートクレーブによって)SMP装置12の内部および/または外部から加えられる圧力差は、SMP装置12を剛性のある外側ツール28に向かって移動させることを引き起こすかもしれない。具体的には、熱は、SMP装置12を剛性のあるツールの配置構成から空気袋の配置構成になるように変化させ、その内部で、SMP装置12は、フレキシブルかつ膨張可能になり、図2に示されるように、剛性のある外側ツール28に対して複合材料14を押し付けるための内側の空気袋として作用するかもしれない。さらに、本発明のいくつかの実施形態では、圧力が所望の圧力の最高値まで強められた時点で、小さな圧力差または加圧がSMP装置12にその温度がTgを超過するまで加えられても良い。
【0032】
従って、SMP装置12は、剛性のある外側ツール28またはあらゆる代替の剛性のある成型面に対して、複合材料14を押し付けるのに使用されても良い。圧力差は、本書に記載されているように、本書に記載されている剛性のあるツールまたは複数の型の内の1つに対して密封されたSMP装置12を用いて、様々な方法を使用して発生させることができ、SMP装置12は、複合材料に向かって膨張し、および/または硬化中の複合材料14に対して取り出される。本発明のいくつかの実施形態では、圧力差は、オートクレーブによってもたらされる。
【0033】
あるいは、本発明のいくつかの実施形態では、真空バッグまたは他の原材料不浸透性シートは、剛性のある表面に向かって自身の展性のある状態にあるSMP装置12を移動させ、SMP装置12と剛性のある表面との間の複合材料14を押し付ける方法に利用することができる。本発明のこの実施形態では、真空バッグまたは他の原材料不浸透性シートは、剛性のある外側ツール28のような、本書に記載されている剛性のあるツールまたは複数の型の内の1つに対して密封されても良い。SMP装置12が不透過性ではなく、内部に孔または裂け目を含み、および/またはもう1つの表面に対して密封することができないのに、SMP装置12とそれを密封するそのもう1つの表面との間に圧力差を発生させる必要がある場合には、これは、特に有用であるかもしれない。例えば、真空バッグは、剛性のある外側ツール28に対して密封されても良く、真空バッグを使用して、真空バッグに対して加えられた圧力差によって所望の方向に、自身の展性のある状態にあるSMP装置12を動かしても良い。
【0034】
上述されているように、SMP装置12は、電流、水、および/または光のような熱以外のきっかけに応じてモジュラスが変化するように構成されても良い。従って、本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12が膨張するか、または別の方法で剛性のある外側ツール28に対して複合材料14を押し付けるために十分に展性を持つように、複合材料14が硬化されている際に、さらに他のきっかけの内の1つがSMP装置12に加えられても良い。
【0035】
複合材料14が硬化された時点で、温度がTgよりも高く維持される間に、圧力差が実質的に等しくなり、次に、フレキシブルな空気袋の配置構成にあるSMP装置12が、硬化された複合部品の内部から取り外されても良い。あるいは、複合材料14が硬化された時点で、硬化された複合材料からSMP装置12を離すのに十分な圧力差が発生させられても良い。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12は、その最初の形状または記憶形状に収縮し、結果として得られる複合部品の内部からSMP装置12を容易に取り外すこと可能にしても良い。本発明の他の実施形態では、本書に後述されるように、SMP装置12の内部に置かれた内側マンドレルは、複合部品から(引き続き自身の展性のある状態にある)SMP装置12を離すように構成されても良い。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12は、引き続き展性のある状態にある間に、硬化された複合部品から離されても良く、硬化された複合部品の内部から取り外される前に、冷却するおよび/または少なくとも多少剛性をまたは完全に剛性を再び持つことを可能にしても良い。
【0036】
SMP装置12を使用して、トラップ形状を備えた複合部品のような、様々な形状の様々な複合部品を形成しても良い。例えば、複合部品は、航空機胴体、翼、ナセル、パネル、ダクト、および航空機の構造用支持材または補強材であっても良い。航空機の構造用支持材の例は、ストリンガ、フレーム、台形の帽子状の補強材、ベル状の補強材、逆帽子状の補強材、J−補強材、F−補強材、ブレード補強材、I−補強材、およびC−補強材を含んでも良い。さらに、SMP装置12を用いて形成された複合部品は、回転翼航空機、パイロン、逆推力装置、シュラウド、インレット、ウィングレット、ウィングティップ、垂直および水平スタビライザ、機体構造物、尾翼、スパー、リブ、管状の機体構造物、操縦翼面、機首部分、フェアリング、フラップ、補助翼、スポイラ、スラット、トルクチューブ、ドライブシャフト、カウル、エンジンインレット、エキゾーストノズル、エキゾーストコーン、プロペラ、ギアボックス、トランスミッションハウジング、カフ、ロータブレード、燃料タンク、着陸装置、着陸装置室、ドア、サブフレーム、ロンジロン、ワイヤトレイ、支柱、ブラケット、フレームスタビライザ、ガンマウント、コントロールペデスタル、計器コンソールなどを含んでも良い。これらの複合部品は、SMP装置12を使用し、SMP装置12がその剛性のあるツールの配置構成にある時に、少なくともSMP装置12の一部に対してまず複合材料14を押し付けることによって形成される。次に、複合材料14は、複合材料14の複合部品への硬化中に、剛性のある状態かまたは展性のある状態にあるSMP装置12に対しておよび/またはSMP装置12によって押し付けられても良い。本発明のいくつかの実施形態では、本書に後述されるように、1つ以上のSMP装置12を使用して複合部品を製造しても良い。複数のSMP装置を使用して複合部品を形成する本発明のいくつかの実施形態では、複数のSMP装置は、上述されているように、異なる複数のSMP装置のモジュラスを変化させるために、異なる複数のTg温度または異なる複数のきっかけを有するように構成されても良い。
【0037】
さらに、内側補強材は、本書に後述されるように、SMP装置12を使用して、上に列挙されたようなあらゆる複合部品に相互硬化または相互結合されても良い。本書では、相互硬化という用語は、未硬化の2つの複合部品を硬化させると同時に結合させるものとして定義される。本書では、相互結合という用語は、固められた1つの部品または予め硬化された1つの複合部品に対して未硬化の1つの複合部品を結合させる間に、同時にその未硬化の1つの複合部品を硬化させるものとして定義される。内側補強材は、上に定義されるように、例えば、フレーム、ストリンガ、またはコアを含んでも良い。フレームとストリンガは、複合部品の長さに対して横方向および/または垂直方向に伸びる長尺な構造用補強材であっても良い。本発明のいくつかの実施形態では、フレームは、格子状の配置構成でストリンガと交差しても良い。いくつかの特定のタイプのフレームとストリンガの例は、台形の帽子状の補強材、ベル状の補強材、逆帽子状の補強材、J−補強材、F−補強材、ブレード補強材、I−補強材、およびC−補強材を含んでも良い。さらに、SMP装置12を使用して、トレーラ、自動車用のダクトとマニホールド、ホース、タイヤ、ターボチャージャ、タンク、自動車、レース用車両、ボート、ヨット、自転車、カヌー、カヤック、パドル、スポーツ用品、銃床、グリップ、クロスボウおよびその付属品、ゴルフクラブおよびその関連部品、釣り竿、ギター、パイプ、ポール、建物の備品、風力タービンブレード、エンジン部品、家具、帆船用のマスト、電子機器用の筺体、鎧兜、ドライブシャフト、衛星、ミサイル、および宇宙船のような様々な他の複合部品を形成しても良い。これらの複合部品は、本書に記載されているあらゆる製造方法に類似した方法を使用して形成されても良い。
【0038】
SMP装置を用いた胴体の製造
本発明の別の実施形態は、図13に示されるような一体化された内側補強材24を備えた航空機の胴体15の製造方法である。この実施形態の製造方法は、上述されているように、内側マンドレルツール16、エンドシール18、20、ダミー外板22、内側補強材24、補強用挿入部材26、および剛性のある外側ツール28と共に、図2〜12に最も良く示されるようなSMP装置12を用いて実施されても良い。
【0039】
本発明のこの実施形態では、SMP装置12は、図3に示されるように、図1〜2に示された発明の実施形態に関して上述されている特徴と特性を有しても良い。さらに、SMP装置12は、その成型記憶形状として、バレル、ボトル、漏斗、コーン、またはシリンダの形状を有しても良い。しかしながら、あらゆる他の成型記憶形状は、本発明の範囲から逸脱せずに使用できる。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12は、膨張状態で受け入れられても良い。具体的には、SMP装置12は、予め加熱され、その記憶形状よりも大きな直径に膨張され、次に、冷却され、その膨張状態で固められても良い。SMP装置12は、1つか2つの開口端部を含んでも良い。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12は、直径約1インチから35フィート、および長さ約1フィートから75フィートであっても良い。しかしながら、SMP装置12は、本発明の範囲から逸脱せずにあらゆる寸法を有することができる。
【0040】
内側マンドレルツール16は、図4に示されるように、複合硬化サイクルの間中ずっと剛性のあるままであるあらゆる剛性と耐久性のある材料で作製されても良い。本発明のいくつかの実施形態では、内側マンドレルツール16は、実質的に円筒状であっても良い。さらに、内側マンドレルツール16は、その中が空洞であり、円筒壁30と対向する2つの端部32、34を有し、内側マンドレルツール16の内部の窪んだスペースへの開口部(図示せず)を含んでも良い。
【0041】
本発明のいくつかの実施形態では、膨張用の1つ以上の開口部36は、円筒壁30を貫通し、エアライン(図示せず)などによって窪んだ内側マンドレルツール16の内部に圧縮ガスが注入され、それによって、内側マンドレルツール16から外側に膨張圧力を加えても良い。膨張用の1つ以上の開口部36は、さらに、以下に記載されているように、胴体15を製造する様々なステップ中に、内側マンドレルツール16に対してSMP装置12を吸引するように構成されても良い。
【0042】
本発明のいくつかの実施形態では、内側マンドレルツール16の外側表面は、さらに、様々な起伏を含んでも良い。例えば、様々な起伏は、複合部品の硬化後のSMP装置12の回復において使用される多数の突起部38および/または凹みを含んでも良い。具体的には、図4に示されるように、円筒壁30の外側表面は、円周方向または軸方向に間隔を空けられた、実質的に互いに平行に配置された複数の尾根部またはリブの形態をしている多数の突起部38を含んでも良い。複数の尾根部またはリブの各々は、内側マンドレルツール16の対向する2つの端部32、34の間に伸びても良く、図4に示されるように、内側マンドレルツール16の対向する2つの端部32、34の間に伸びる波状パターンまたは正弦波パターンで形作られても良い。さらにまたは代わりに、多数の突起部38は、内側マンドレルツール16の周囲に形成された1つ以上の同心リングであっても良く、またはあらゆる他の配置構成を有しても良い。多数の突起部38は、一体的に形成されるか、または別の方法で内側マンドレルツール16に取り付けられても良い。
【0043】
様々な起伏または多数の突起部38の目的は、より小さな横断面積のSMP装置12により大きな歪み量を与えることであっても良い。具体的には、SMP装置12が発生された圧力差によって内側マンドレルツール16に向かって移動され、硬化された複合部品の内部から取り外される時に、様々な起伏または多数の突起部38は、SMP装置12が自分の上に折り重なるのを防ぐ。例えば、本書に後述されるように、SMP装置12は、硬化中に外側に膨張させた後に、引き伸ばされても良い。様々な起伏または多数の突起部38によって発生された軸方向および/または円周方向の歪みは、自分の上に折り重なること、またはSMP材料に折り目を付けて破損することからSMP装置12を防ぐことができる。
【0044】
基本的には、様々な起伏、多数の突起部38、および/または凹みは、内側マンドレルツール16のサイズおよび/または断面の増加を必要とせずにSMP装置12が収縮するための、より大きな表面積を与える。図4に示された実施形態では、内側マンドレルツール16の半径が「r」であり、長さが「L」であれば、表面積に対する計算式は、通常2π*r*Lになるであろう。しかしながら、図4の中の内側マンドレルツール16の表面から伸びる多数の突起部38のせいで、図4の中の内側マンドレルツール16の表面積は、2π*r*Lよりも大きい。
【0045】
図5に示されるように、エンドシール18、20は、SMP装置12と内側マンドレルツール16との間の、SMP装置12の対向する2つの端部32、34の位置、またはそれらに隣接した位置に気密シールを与えるように構成されたあらゆるエンドフィッティング、シール、および/またはシーラントであっても良い。例えば、エンドシール18、20は、SMP装置12の開口端部に隣接したSMP装置12の一部を覆うように、内側マンドレルツール16の対向する2つの端部32、34に取り付けるような形状で構成されたスエージロックであり、それによって、SMP装置12の内部に圧力容器を形成しても良い。SMP材料の性質のせいで、エンドシール18、20、SMP装置12、および/または内側マンドレルツール16の間の適切なシールを形成するのに熱を必要としても良い。本発明のいくつかの実施形態では、エンドシール18、20は、実質的に円形のスエージロックであっても良い。膨張圧力は、本発明のいくつかの実施形態では、エンドシール18、20を通って供給された1つ以上のエアライン(図示せず)によって圧縮ガスをSMP装置12の中に注入することによって導入されても良い。しかしながら、SMP装置12に加えられる圧力は、本発明の範囲から逸脱せずに、エンドシール18、20、内側マンドレルツール16、および/または剛性のある外側ツール28のあらゆる開口部を通って供給されても良い。留意すべきことは、本発明のいくつかの実施形態では、エンドシール18、20は、省略されても良く、むしろ、さらにまたは代わりに剛性のある外側ツール28に対してSMP装置12を密封するように構成されても良いということである。
【0046】
図6bと7に示されるように、ダミー外板22は、あらゆる材料で作製されても良く、SMP装置12の上に置かれた未硬化の複合材料14の厚さに相当する厚さを有しても良い。ダミー外板22は、複合材料形態、金属、未補強のプラスチック、または熱と圧力が加えられている状態で良好な寸法安定性を示すあらゆる材料で作製されても良い。例えば、ダミー外板22は、炭素繊維で強化されたエポキシ複合材の積層板のような複合材料で作製されても良い。ダミー外板22は、本書に後述されるように、剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を変形させる間に、剛性のある外側ツール28の内部に置かれるように構成される。本発明のいくつかの実施形態では、ダミー外板22は、さらに、ダミー内側補強材23を含むか、またはそれと一体的に形成されても良い。
【0047】
ダミー内側補強材23は、図6bと7に示されるように、剛性のあるツールの配置構成にSMP装置を変形させている間、硬化されたまたは未硬化の内側補強材24に対応するように、内側補強材24と実質的に同一のサイズと形状であり、ダミー外板22の上に配置された剛性のある構造物であっても良い。あるいは、ダミー内側補強材23は、剛性のあるツールの配置構成にSMP装置12を変形させている間、内側補強材と補強用挿入部材26の両方に対応するサイズと形状であっても良い。
【0048】
内側補強材24は、図6aと10bに示されるように、胴体または他の複合部品の複合材料14に相互結合および/または相互硬化されるように構成されたあらゆるサブ構造用補強材であっても良い。内側補強材24は、胴体の内側表面の起伏と一致するように曲がった長尺な構造用部品であっても良い。内側補強材24は、フレームとストリンガのような内部フレーム要素の形態をしている硬化された複合材料または未硬化の複合材料を含んでも良い。内側補強材24は、本書に後述されるように、硬化中に補強用挿入部材26によって所望の形状に保持されても良い。内側補強材24のいくつかの例は、台形の帽子状の補強材、ベル状の補強材、逆帽子状の補強材、J−補強材、F−補強材、ブレード補強材、I−補強材、C−補強材、コア補強材、サンドイッチパネルコア、ハニカムコアなどを含むが、それらに限定されるものではない。本発明のいくつかの実施形態では、内側補強材24は、高さ約8インチのフレームと高さ約3インチのストリンガを含んでも良い。しかしながら、あらゆる寸法は、本発明の範囲から逸脱せずに使用できる。
【0049】
本発明のいくつかの実施形態では、フレームは、完成した胴体15の内部の格子状の配置構成でストリンガと交差するように構成されても良い。例えば、図6aに示されるように、ストリンガがフレームの一部に重なるように形成されても良く、および/または、フレームがストリンガの一部に重なるように形成されても良い。内側補強材24の部分的な重なりは、内側補強材24をパズルピースのように一緒にフィットさせるサイズと形状にすることによって形成されても良い。図6b、7、8、および9に示されるように、ダミー内側補強材23のために同じ配置構成を使用しても良い。
【0050】
補強用挿入部材26は、図7に示されるように、インバーのようなニッケル鋼合金などの剛性のある材料で作製されても良く、SMP装置12に面する内側補強材24の一部および/またはダミー内側補強材23の一部に接触および/または結合しても良い。補強用挿入部材26は、SMP装置12の形成をより容易にするために、内側補強材24および/またはダミー内側補強材23の鋭い角と曲げを緩和するように構成されても良い。具体的には、補強用挿入部材26は、内側補強材24の内の1つ以上および/またはダミー内側補強材23の内の1つ以上によって示された1つ以上の角度で結合するまたはその角度以内にあるように構成されても良い。例えば、内側補強材24の1つまたはダミー内側補強材23の1つが直角を示す場合、補強用挿入部材26の1つは、直角で交わる、内側補強材24またはダミー内側補強材23と直角で結合するように構成された2つの表面を有しても良い。補強用挿入部材26は、さらに、内側補強材24またはダミー内側補強材23から離れた、実質的に水平である表面および/またはより段階的な複数の角度を示す表面からなる複数の表面を有しても良い。例えば、補強用挿入部材26の内の1つ以上は、本書に後述されるように、剛性のある外側ツール28に向かって外側に移動される際にSMP装置12と接触する、面取りされたまたは角度のある少なくとも1つの表面および/または丸い複数のエッジを有しても良い。補強用挿入部材26は、さらに、内側補強材24、ダミー内側補強材23、および/または剛性のある外側ツール28の内側表面のカーブと実質的に一致するように、長さ方向に湾曲されても良い。
【0051】
補強用挿入部材26を備えた内側補強材24および/またはダミー内側補強材23は、図10に示され、本書に後述されるように、SMP装置12に溝または長くて狭い窪みのような凹部40を形成するように構成されても良い。本発明のいくつかの実施形態では、ダミー内側補強材23および/または補強用挿入部材26は、SMP装置12に凹部40を形成するように構成されても良く、あとで内側補強材24と取り替えられても良い。例えば、SMP装置12が剛性のあるツールの配置構成になった時点で、ダミー外板22、ダミー内側補強材23、および/または補強用挿入部材26は、凹部40から取り外され、補強用挿入部材26に対抗して胴体15の内部で相互硬化されるように構成された、未硬化の内側補強材24と取り替えられても良い。あるいは、SMP装置12が剛性のあるツールの配置構成になった時点で、ダミー外板22、ダミー内側補強材23、および/または補強用挿入部材26は、凹部40から取り外され、補強用挿入部材26に対抗して胴体15に相互結合されるように構成された、予め硬化された内側補強材24と取り替えられても良い。
【0052】
本発明の一例の実施形態では、図6a、6b、および7に示されるように、内側補強材24および/またはダミー内側補強材23は、対応する補強用挿入部材26によって少なくとも2つの側面で支持されたJ−補強材42を含んでも良い。さらに、この一例の実施形態における内側補強材24および/またはダミー内側補強材23は、実質的に「T」状の横断面を有する、さらに、その各々が対応する補強用挿入部材26によって少なくとも2つの側面で支持されたフレーム44を含んでも良い。図7に示されるように、補強用挿入部材26および/またはダミー内側補強材23の一部は、継ぎ目ストラップとボルトのような機械的締結具46によって、適所にかつ一緒に保持されても良い。しかしながら、内側補強材24および/またはダミー内側補強材23は、公知のあらゆる配置構成を有しても良く、補強用挿入部材26は、それに結合するあらゆる形状と配置構成を有しても良い。
【0053】
剛性のある外側ツール28は、図8に示されるように、胴体15の外側表面の形状を形成するように構成された内側表面を有する剛性のあるツールであっても良い。例えば、剛性のある外側ツール28は、図2に示されるように、または図8に示されるように、クラムシェルツールであっても良く、下側のクラムシェルと上側のクラムシェルからなる2等分された部分を有しても良い。共に、2等分された部分は、剛性のある外側ツール28の内側表面によって囲まれた窪んだ円筒形状を形成しても良い。しかしながら、剛性のある外側ツール28は、一緒に連結された時に、胴体15の外側表面の形状を形成するように構成された内側表面を形成するあらゆる複数の部分を含んでも良い。
【0054】
一般的に、胴体15の製造方法は、内側補強材24のための凹部40を備えた剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を形成し、SMP装置12の凹部40の中に、硬化されたまたは未硬化の内側補強材24と補強用挿入部材26とを入れ、SMP装置12の上に未硬化の複合材料14を置き、次に、剛性のある外側ツール28の中に、そのSMP装置12と未硬化の複合材料14とを入れるステップを含んでも良い。製造方法は、次に、硬化プロセス中に剛性のある外側ツール28に対して複合材料14を押し付けるために、SMP装置12を膨張させるか、または別の方法で膨張させると同時に、圧力と熱によって複合材料14を硬化させ、次に、複合材料14が硬化された時点で、縮小された断面にSMP装置12を移動させ、結果として得られる胴体の内部からSMP装置12を取り出すステップを含んでも良い。それによって、内側補強材24は、胴体に対して内側補強材24を取り付けるための機械的締結具の必要性をなくし、複合材の胴体に相互結合および/または相互硬化される。胴体に対して内側補強材24を相互硬化または相互結合するための、本書に記載されている複数の製造方法を使用して、さらに、本書に列挙されたあらゆる様々な航空機部品のような、従来技術の中で公知のあらゆる複合部品に対して補強材または他の部品を相互硬化または相互結合しても良い。
【0055】
図14のフローチャートは、胴体15を製造するのに使用される剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を形成するための一例となる方法1400のステップを示す。いくつかの代替の実施では、様々な複数のブロックに記載された作用は、図14に示された順序以外で生じても良い。例えば、図14に連続して示される2つのブロックは、実際に、実質的に同時に実行されても、時には含まれる機能性に依存して逆の順序で実行されても良い。
【0056】
製造方法1400は、ブロック1402に記載されるように、図3に示されるように膨張状態にあるSMP装置12を受け入れるステップか、またはその記憶形状のSMP装置12を受け入れ、その後、膨張状態になるようにSMP装置12を加熱して膨張させるステップを含んでも良い。SMP装置12のこの膨張は、さらに、SMP装置12のモジュラスを変化させるための様々な他のきっかけ、および/または所望のサイズにSMP装置12を膨張させる様々な他の力や技術を使用して実行されても良い。次に、SMP装置12は、内側マンドレルツール16の上方にスライドされ得るほど十分に大きくなっても良い。あるいは、SMP装置12は、内側マンドレルツール16の上方にフィットし得るほど十分に大きな記憶形状に成型されても良い。製造方法1400の次のステップは、ブロック1404に記載されるように、SMP装置12の中に内側マンドレルツール16をスライドさせるか、または内側マンドレルツール16の上にSMP装置12をスライドさせることであっても良い。本発明のさらに別の代替の実施形態では、SMP装置12は、凹んだ状態で受け入れられても良く、既に図4の内側マンドレルツール16の形状に合わせられても良い。
【0057】
SMP装置12が内側マンドレルツール16の上に置かれた時点で、製造方法1400は、ブロック1406に記載されるように、SMP材料が展性を持ちかつ形成可能になるTgよりも高温にSMP装置12を加熱することを含んでも良い。閾値温度Tgよりも高温で、図5に示されるように、SMP装置12を内側マンドレルツール16の周囲で収縮させるので、SMP装置12は、その最初の記憶形状とサイズに向かって自然に収縮しても良い。さらにまたは代わりに、膨張用の開口部によって内側マンドレルツール16の内部から真空が加えられ、内側マンドレルツール16に対して加熱された展性のあるSMP装置12を吸引しても良い。本発明のいくつかの実施形態では、内側マンドレルツール16は、対向する2つの端部32、34の各々で、SMP装置12の形状に合わせられた複数の面取り部または傾斜部48を有しても良い。複数の面取り部または傾斜部48を超えて外側に伸びるあらゆる余剰材料は、移動または切断される必要があっても良い。
【0058】
製造方法1400は、ブロック1408に記載されるように、SMP装置12と内側マンドレルツール16に対してエンドシール18、20を利用し、内側マンドレルツール16とSMP装置12との間に圧力容器を構成するステップをさらに含んでも良い。具体的には、SMP装置12の端部は、SMP装置12が収縮する際に、内側マンドレルツール16および/または複数の面取り部または傾斜部48に向かって内側に押し付けられ、スエージロックのようなエンドシール18、20によってそれにロックされても良い。本発明のいくつかの実施形態では、気密シールを形成するために、エンドシール18、20と内側マンドレルツール16との間にSMP装置12の一部を挟み込み、エンドシール18、20が内側マンドレルツール16の複数の面取り部または傾斜部48に結合しても良い。本発明のいくつかの代替の実施形態では、エンドシール18、20を利用するステップは、省略されるか、またはSMP装置12に圧力差が作用させるために、SMP装置12が他の方法で、または他の表面に密封されても良い。
【0059】
方法1400の次のステップは、ブロック1410に記載され、図7に示されるように、胴体の内部にある内側補強材24の所望の位置に対応する配置構成になるように、ダミー外板22の上にダミー内側補強材23および/または補強用挿入部材26をセットすることを含んでも良い。ダミー外板22、ダミー内側補強材23、および/または補強用挿入部材26は、それらが互いにおよび/またはSMP装置12にくっつくのを防ぐために、薄膜または他のある物質で覆われても良い。製造方法1400は、次に、ブロック1412に記載されるように、剛性のある外側ツール28の中にダミー外板22を入れることを含んでも良い。具体的には、ダミー外板22は、あとでSMP装置12の上に置かれる複合材料14の厚さを模倣するか、またはその代替物として役立つように、剛性のある外側ツール28の内側表面に適用されても良い。このことは、複合材料14が所望の厚さでその上に塗布されたSMP装置12が、剛性のある外側ツール28の内部に引き続きフィットするであろうということを保証する。
【0060】
補強用挿入部材26は、硬化されたまたは未硬化の内側補強材24のサイズと配置構成を模倣するような形状で構成されたダミー内側補強材23と共に、剛性のある外側ツール28の中にあるダミー外板22の上に配置されても良い。ダミー内側補強材23は、後で凹部40から取り外され、硬化されたまたは未硬化の内側補強材24と取り替えられても良い。次に、補強用挿入部材26を備えた、硬化されたまたは未硬化の内側補強材24は、胴体15を製造する複合材料14と内側補強材24とを相互結合または相互硬化するために、溝または凹部40の中に入れられても良い。
【0061】
上述されているように、ダミー内側補強材23は、省略され、および/または、本書に記載されているあらゆるステップにおいて、未硬化のまたは硬化された状態にある内側補強材24と取り替えられても良い。例えば、内側補強材24および/または補強用挿入部材を使用して、凹部40を形成しても良い。本発明の1つの実施形態では、内側補強材24は、予め硬化されても、および/またはSMP装置12の成形中に硬化されても良く、後でその硬化中の複合材料14に相互結合されて、胴体15を製造しても良い。
【0062】
製造方法1400は、さらに、ブロック1414に記載され、図8に示されるように、剛性のある外側ツール28の内側に、内側マンドレルツール16と共にSMP装置12を置き、次に、ブロック1416に記載されるように、SMP装置12を加熱および加圧するステップを含んでも良い。熱と圧力は、SMP装置12を膨張させてダミー外板22、ダミー内側補強材23、内側補強材24、および/または補強用挿入部材26に対して押し付けても良い。上述されているように、SMP装置12は、それを形成可能かつ膨張可能にするSMP装置12のモジュラスを変化させるために、TgにまたはTgよりも高温に加熱されても良い。しかしながら、本書に記載されているように、さらに他の方法を使用して、SMP装置12のモジュラスを変化させても良い。さらに、本発明の代替の実施形態では、方法ステップ1410〜1414は、形成される複合部品の内側表面を模倣するような形状で構成された、SMP装置12の中に所望の凹部40を形成するための突起部を含むあらゆる剛性のある外側の型の内側にSMP装置12を置くステップと取り替えられても良い。
【0063】
圧力または圧力差は、図4に示されるように、内側マンドレルツール16の膨張用の1つ以上の開口部36を通って与えられた強制的な圧縮ガスによるような多くの方法で発生させられても良い。例えば、SMP装置12を膨張させるのに必要な圧力は、SMP装置12の厚さおよび/または外形寸法に依存しても良い。さらに、使用されたSMP材料のタイプおよび/またはSMP装置12の設計は、さらに、SMP装置12を変形させることの容易さまたは困難さに影響を与えても良い。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12を膨張させるのに、平方インチ当たり1〜150重量ポンド(psig)(0.0703〜10.5kg重/cm)の範囲の圧力またはより狭い30〜90psig(2.11〜6.33kg重/cm)の範囲の圧力を加えても良い。例えば、SMP装置12を膨張させるのに、約45psig(3.16kg重/cm)をSMP装置12の内部に加えても良い。さらに、本書に記載されている製造方法の、SMP装置12が加熱および加圧されるあらゆるステップでは、SMP装置12が軟質になり始める際に、SMP装置12が凹んで複合材料14から離れることを防ぐために、加熱温度がTgまでまたはTgよりも高温に上げられる際に、低い圧力差を発生させても良い。次に、SMP装置12がTgを超えた後のある時点で、圧力差は、十分な所望の量に高められても良い。例えば、SMP装置12を十分に展性を持たせるのに必要な熱が加えられ、その時点で、SMP装置12の内部に加えられる圧力が、30〜90psi(2.11〜6.33kg/cm)のような硬化サイクル圧力に高められるまでは、約5〜10psi(0.352〜0.703kg/cm)の低い圧力が、SMP装置12の内部に加えられても良い。
【0064】
次に、製造方法1400は、ブロック1418に記載されるように、剛性のあるツールの配置構成でSMP装置を固めるために、SMP装置12を冷却することを含んでも良い。膨張圧力は、SMP装置12の温度がTgよりも低温に冷却され、SMP装置がその膨張された剛性のあるツールの配置構成で固められる際に、連続的に加えられても良い。それによって、SMP装置12は、SMP装置12の中に溝または凹部40を形成するダミー外板22、ダミー内側補強材23、内側補強材24、および/または補強用挿入部材26に従って形作られる。次に、ブロック1420に記載されるように、製造方法1400は、剛性のある外側ツール28からSMP装置12と内側マンドレルツール16とを取り外すことを含んでも良い。ダミー外板22は、図9に示されるように、SMP装置12からさらに取り外されても良い。図10aは、ダミー内側補強材23がさらに取り外された後に結果として得られる、それによって、製造方法1400によって形成された凹部40を明らかにする、剛性のあるツールの配置構成にあるSMP装置12を示す。図10bは、図9でダミー内側補強材23があった場所に内側補強材24が置かれた結果として得られる、剛性のあるツールの配置構成にあるSMP装置12を示す。
【0065】
図15のフローチャートは、SMP装置12を使用して、胴体15を製造するための一例となる方法1500のステップをより詳細に示す。いくつかの代替の実施では、様々な複数のブロックに記載された作用は、図15に示された順序以外で生じても良い。例えば、図15に連続して示される2つのブロックは、実際に、実質的に同時に実行されても、時には含まれる機能性に依存して逆の順序で実行されても良い。
【0066】
図15に示されるように、製造方法1500は、ブロック1502と図14の製造方法のステップに記載されるような、剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を形成するステップを最初に含んでも良い。上述されているように、このステップは、完成した胴体15の内部にある内側補強材24の所望の位置に対応する配置構成で、SMP装置12に凹部40を形成する必要があるかもしれない。様々な方法を使用して、溝または凹部40が内部に形成された所望の剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を形作っても良い。
【0067】
SMP装置12が剛性のあるツールの配置構成になるように形成された時点で、胴体15を製造する製造方法1500は、ブロック1504に記載され、図10bに示されるように、SMP装置12の凹部の中に硬化されたまたは未硬化の内側補強材24と補強用挿入部材26とをセットするステップを含んでも良い。しかしながら、本発明のいくつかの実施形態では、内側補強材24が、剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を加熱し、かつ形成する間に、複数の補強用挿入部材26の上またはその間に既に配置されていた場合に、内側補強材24と補強用挿入部材26は、それらがSMP装置12の中に作製した結果として得られる溝または凹部40の内部にそのままあり、ステップ1504が省略されても良い。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態では、内側補強材24は、補強材用の1つ以上のSMP装置に塗布されたまたはその周囲に巻き付けられた、SMP装置12用の上述されているようなSMP材料で作製される未硬化の材料であっても良い。このように、内側補強材24、および複合部品または胴体15の両方は、SMP材料を使用して相互硬化されても良い。しかしながら、補強材用のSMP装置に使用されるSMP材料は、胴体15を形成するのに使用されるSMP装置12とは異なるきっかけおよび/または異なるTgを有しても良い。そのように、補強材用のSMP装置または胴体15用のSMP装置12の一方は、相互硬化中に剛性のあるままであるのに対して、補強材用のSMP装置とSMP装置12の他方が、相互硬化中に内側の空気袋として使用されても良い。
【0069】
次に、方法1500は、ブロック1506に記載され、図11に示されるように、SMP装置12の上に未硬化の複合材料14の一部を塗布するステップを含んでも良い。具体的には、本書に後述されるように、複合材料14は、SMP装置12と凹部40の中にある内側補強材24の両方の上に塗布されても良く、内側補強材24の少なくとも一部は、接触して胴体15の複合材料14に相互硬化または相互結合しても良い。未硬化の複合材料14は、自動ファブリックプレイスメント法、自動ファイバプレイスメント法、自動フィラメントワインディング法、および/またはハンドレイアップ法のような、従来技術の中で公知のあらゆる方法を使用して、SMP装置12の上に置かれても良い。上述されているように、複合材料14は、低温の樹脂、高温の樹脂、硬質の樹脂、プリプレグ、湿式処理されたファイバ、乾燥したファイバ、連続のファイバ、不連続のファイバ、刻まれたファイバ、ガラス、ケブラ、炭素、および/またはコアを含んでも良く、またはそれらの形態をしていても良い。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12と複合材料14との間に障壁および/または離型材が置かれ、それらが複合材料14の硬化後により容易に分離されても良い。障壁または離型材は、フィルム、プラスチックなどであっても良い。障壁または離型材は、さらに例えば、結合可能側と解放側を有しても良い。
【0070】
次に、胴体15を製造する製造方法1500は、ブロック1508に記載されるように、剛性のある外側ツール28の中にSMP装置12と未硬化の複合材料14を入れることを含んでも良い。次に、製造方法は、ブロック1510に記載されるように、圧力と熱によって複合材料14を硬化させる間に、1512に記載されるように、SMP装置12を膨張させると同時に硬化プロセス中の複合材料14を押し付けるステップを含んでも良い。本発明のいくつかの実施形態では、膨張圧力は、内側マンドレルツール16によって与えられても良く、加熱温度は、Tgよりも高い複合硬化温度に上昇させられても良い。SMP装置12の膨張は、硬化サイクル中の複合材料14を圧迫し、SMP装置12と剛性のある外側ツール28との間の硬化されたまたは未硬化の内側補強材24を圧迫しても良い。さらにまたは代わりに、SMP装置12の膨張は、複数の補強用挿入部材26の内の1つ以上に対して直接圧力を加えても良く、複数の補強用挿入部材26は、複数の補強用挿入部材26の間に配置された内側補強材24の一部に対して直接圧力を加えても良い。SMP装置12の膨張は、さらに、胴体の複合材料14の中に硬化されたまたは未硬化の内側補強材24を押し込むので、胴体に内側補強材24を相互結合または相互硬化することができる。
【0071】
本発明の別の実施形態では、剛性のある外側ツール28とSMP装置12の間のシールは、メカニカルシール、接着剤、または剛性のある外側ツール28に対してSMP装置12の外周部を密封するためのあらゆる公知の方法を使用して形成されても良い。剛性のある外側ツール28は、複合材料14の硬化中にオートクレーブによって作られた圧力差をさらに増大させるためにベントされても良い。このことは、内側マンドレルツール16との気密シールの必要性をなくすかもしれない。留意すべきことは、本発明の範囲から逸脱せずに、複合材料14に対してSMP装置12を押し付ける他の方法を使用できるということである。さらに、本書に記載されている熱と圧力差は、オートクレーブ(図示せず)または複合部品を製造するための公知の加熱および加圧技術のあらゆる他の組み合わせによって与えられても良い。
【0072】
複合材料14が硬化された時点で、製造方法1500は、ブロック1514に記載されるように、SMP装置12の内部から膨張圧力を取り除き、ブロック1516に記載されるように、結果として得られる胴体の内部からSMP装置12を取り出すことを含んでも良い。加熱温度がTgよりも高温のままである間に、圧力が取り除かれた時点で、SMP装置12は、内側マンドレルツール16の周囲で収縮しても良い。例えば、内側マンドレルツール16に対して元の方向にSMP装置12を吸引するために、内側マンドレルツール16の内部から真空が加えられても良い。それによって、図12に示されるように、SMP装置12は、硬化された複合材料14から離される。従って、硬化された胴体と内側補強材24の内部から内側マンドレルツール16を取り出す場合には、膨張圧力が取り除かれた後に、内側マンドレルツール16に対して収縮したSMP装置12を取り出さなければならない。
【0073】
最後に、製造方法1500は、ブロック1518に記載されるように、硬化された内側補強材24から補強用挿入部材26を取り外し、ブロック1520に記載されるように、剛性のある外側ツール28から胴体を取り出すステップを含んでも良い。例えば、剛性のある外側ツール28の一部は、相互に機械的に分離され、胴体15とその一体化された内側補強材24が、剛性のある外側ツール28から持ち上げて取り出されることを可能にしても良い。
【0074】
本発明の代替の実施形態では、SMP装置12は、硬化中に剛性のあるままであっても良い。例えば、未硬化の複合材料14がSMP装置12の上に塗布された時点で、それらの両方は、フレキシブルな不透過性材料(図示せず)の内部に真空バッグ詰めされまたは密封され、そして硬化されても良い。この代替の実施形態では、複合材料14の硬化温度は、SMP装置12が展性を持ち始める温度Tgよりも低くて、SMP装置12が硬化サイクルの間中ずっと剛性のあるままであっても良い。従って、硬化中に空気袋としてSMP装置12を使用する代わりに、SMP装置12は、硬化中に剛性のあるままであり、真空バッグまたは不透過性材料の圧縮力を使用して、胴体と内側補強材24からなる複合材料14を相互硬化または相互結合しても良い。次に、複合材料14が硬化された時点で、真空バッグは、結果として得られる胴体の周囲から取り外されても良く、SMP装置12が、展性を持ちおよび/またはその記憶形状に向かって収縮して胴体の内部から取り外されるように、SMP装置12の温度は、Tgよりも高くされても良い。
【0075】
SMP装置を用いた補強材の製造
本発明の別の実施形態は、図16〜17に最も良く示されるように、上述されている内側補強材24、フレーム、および/またはストリンガのような補強材50の製造方法である。本発明のこの実施形態では、図16に示されるように、製造方法は、SMP装置12、剛性のある成型ツール52、および補強材を製造するための真空バッグのような原材料不浸透性シート54を使用して実施されても良い。
【0076】
図16に示されたSMP装置12は、図1〜2に示された本発明の実施形態のために記載されているSMP装置12と同じ特徴と特性を有しても良い。さらに、SMP装置12は、上述されている技術のようなあらゆる所望の方法を使用して、所望の剛性のあるツールの配置構成になるように形成されても良い。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12は、結果として得られる補強材50の少なくとも1つの表面の所望の形状または起伏に実質的に対応する記憶形状に成型されても良い。例えば、製造される補強材50が台形の横断面を備えたストリンガである場合には、SMP装置12は、実質的に台形の横断面を有する記憶形状に成型されても良い。あるいは、SMP装置12は、任意の長尺な形状になるように成型され、あとで、中空成型ツールに挿入され、加熱され、その内部で膨張され、次に、冷却され、中空成型ツールによって与えられる形状になるように固められても良い。
【0077】
剛性のある成型ツール52は、機能と設計が上述されている剛性のある外側ツール28に類似しているまたは同一であっても良く、スチールのような、複合材料14の硬化中に剛性のあるままであることができるあらゆる材料で作製されても良い。あるいは、剛性のある成型ツール52は、複合材料14の硬化中に剛性のあるままであるように構成されたSMP材料で作製されても良い。例えば、剛性のある成型ツール52は、図10aに示されたSMP装置12であり、図16に示されたSMP装置12のTgは、本発明のこの代替の実施形態では、剛性のある成型ツール52のTgと異なっても良い。剛性のある成型ツール52は、補強材の少なくとも1つの所望の外側表面を形成するように構成されても良い。例えば、剛性のある成型ツール52は、未硬化の複合材料14が内部に置かれる、内部に形成された凹部56を含み、補強材50の少なくとも1つの壁を形成しても良い。図16に示されるように、凹部56は、底面とそれぞれ90°以外の角度で底から伸びる2つの側壁を備えた凹みであっても良い。
【0078】
原材料不浸透性シート54は、真空バッグ、または剛性のある成型ツール52および/またはSMP装置12に対して密封されるあらゆる他のフレキシブルな不透過性材料であっても良い。例えば、原材料不浸透性シート54は、複合材料14の上方に置かれ、剛性のある成型ツール52に対して密封され、原材料不浸透性シート54と剛性のある成型ツール52との間の実質的な気密シールを構成しても良い。原材料不浸透性シート54は、さらに、排気と通気を可能にするために、それを貫通する真空ポート(図示せず)を含んでも良い。剛性のある成型ツール52と原材料不浸透性シート54との間から空気が取り除かれる時に、原材料不浸透性シート54は、その間に置かれた複合材料14を押し付けても良い。さらにまたは代わりに、SMP装置12は、オートクレーブおよび/または圧縮ガスによって圧迫されるので、剛性のある成型ツール52と原材料不浸透性シート54に向かってSMP装置12を膨張させることができる。さらに、当て板シート(図示せず)は、複合材料14の輪郭と表面仕上げをより良くコントロールするために、原材料不浸透性シート54と複合材料14との間に置かれても良い。従来技術の中で公知の他の複合バッグ詰め技術も、本発明の範囲から逸脱せずに本書で使用できる。
【0079】
本発明の代替の実施形態では、原材料不浸透性シート54は、複合材料14とSMP装置12の上方に置かれる原材料浸透性シートと取り替えられても良い。本発明のこの実施形態では、硬化中のSMP装置12からの圧力が複合材料14を圧迫するのに対して、原材料浸透性シートは、複合材料14に向かって物理的に押し付けられても良い。本発明のさらに別の代替の実施形態では、原材料不浸透性シート54は、透過性でも不透過性でも良く、剛性のある成型ツール52に対してクランプされ、それに向かって押し付けられ、それに対して機械的に固定され、かつ複合材料14の上方にある剛性のあるカバー用ツールと取り替えられても良い。
【0080】
図17のフローチャートは、SMP装置12を使用して、複合補強材を製造するための一例となる方法1700のステップを示す。いくつかの代替の実施では、様々なブロックに記載されている作用は、図17に示された順序以外で生じても良い。例えば、図17に連続して示される2つのブロックは、実際に、実質的に同時に実行されても、時には含まれる機能性に依存して逆の順序で実行されても良い。
【0081】
SMP装置12を使用して、補強材50を製造する製造方法1700は、ブロック1702に記載されるように、剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を形成し、次に、ブロック1704に記載されるように、SMP装置12の少なくとも一部に複合材料14を塗布するステップを含んでも良い。本発明のいくつかの実施形態では、SMP装置12の剛性のあるツールの配置構成は、その上に形成される補強材50の内側の形状および/または角度に対応しても良い。本発明の他の実施形態では、複合材料14は、まずSMP装置12の上に置かれるか、またはその上に巻き付けられても良く、次に、SMP装置12は、本書に記載されているか、または従来技術の中で公知のあらゆる成型技術を使用して、剛性のあるツールの配置構成になるように形成されても良い。
【0082】
次に、製造方法1700は、ブロック1706に記載されるように、剛性のある成型ツール52の凹部56の中に複合材料14を塗布されたSMP装置12を入れることを含んでも良い。あるいは、複合材料14が、剛性のある成型ツール52の凹部56の中に入れられて、次に、剛性のあるツールの配置構成にあるSMP装置12が、剛性のある成型ツール52の凹部56の内部の複合材料14の上に置かれても良い。
【0083】
しかしながら、多くの技術を使用して、本発明の範囲から逸脱せずに、SMP装置12に接するように複合材料14をセットし、両方を剛性のある成型ツール52の凹部の中に置くことができる。更に、本発明のいくつかの実施形態では、1つ以上のSMP装置を使用して、補強材50を製造しても良い。例えば、図16に示されるように、上述されているようなSMP装置12の特性を有する2つのSMP装置58、60は、J−ストリンガの配置構成にある補強材50を製造するために、複合材料14の対向する表面を支持するように形作られるかまたは成型される。具体的には、補強材50は、実質的にJ−状の断面を有する長尺な補強材であっても良い。複合材料14は、ハンドレイアップ法または従来技術の中で公知のあらゆる他の方法を使用して、図16に示されるような2つのSMP装置58、60と剛性のある成型ツール52との間に配置されても良い。次に、外装用積層板62は、2つのSMP装置58、60の上方に置かれ、補強材50のJ状の断面を形成する複合材料14の端部と接触しても良い。本発明のこの実施形態では、本書に後述されるように、外装用積層板62と複合材料14は、一緒に相互結合されても良い。
【0084】
従って、一般に、製造方法1700は、ブロック1708に記載されるように、SMP装置12の上方に、剛性のある成型ツール52の凹部56の内部にある少なくとも一部の複合材料14に接触する別の層の複合材料または外装用積層板62を置くステップを含んでも良い。次に、ブロック1710に記載されるように、製造方法は、複合材料14の上方に原材料不浸透性シート54および/または外装用積層板62を置き、ブロック1712に記載されるように、剛性のある成型ツール52に対して原材料不浸透性シートを密封し、それによって複合材料14の周囲に気密境界を形成することを含んでも良い。気密境界は、さらに、SMP装置12を覆うように、および/またはそれに対抗して形成されるのに対して、SMP装置12のために少なくとも1つの通気開口部(図示せず)を残しても良いので、SMP装置12の内部のスペースが、気密境界の外側の大気にさらされたままであっても良い。
【0085】
次に、製造方法1700は、ブロック1714に記載されるように、剛性のある成型ツール52に向かって原材料不浸透性シート54を移動させるための圧力差を発生させるステップを含んでも良い。例えば、このステップは、複合材料14および/または外装用積層板62に向かって、またはそれらに対して原材料不浸透性シート54を押し付けることができる真空などによって、原材料不浸透性シート54と剛性のある成型ツール52との間から空気を取り除くことを含んでも良い。ブロック1714に記載されたステップの次に、またはそれと同時に、製造方法1700は、ブロック1716に記載されるように、複合材料14を硬化させるための温度に複合材料14とSMP装置12を加熱するステップを含んでも良い。複合硬化温度は、Tgよりも高温であり、SMP装置12は、展性を持ち、複合材料14に対して圧迫しながら外側を押して膨張しても良い。従って、SMP装置12は、内部の真空バッグに似た振る舞いをしても良い。さらにまたは代わりに、ガスまたは空気圧は、SMP装置の中に導入され、複合材料14を圧迫するためのその外側への膨張を引き起こしたり補助したりするかもしれない。
【0086】
本発明のいくつかの代替の実施形態では、2つのSMP装置58、60の内の少なくとも1つは、同じ形状の剛性のあるツールと取り替えられても良い。本発明の他の代替の実施形態では、2つのSMP装置58、60の両方が、同じ形状の剛性のあるツールと取り替えられても良く、剛性のある成型ツール52は、図10aのSMP装置12と取り替えられても良い。一般に、SMP装置と剛性のある成型ツールのあらゆる組み合わせを使用して、本書に記載された複合部品を形成しても良い。
【0087】
複合材料14が硬化された時点で、製造方法は、ブロック1718に記載されるように、剛性のある成型ツール52から原材料不浸透性シート54を取り外すステップを含んでも良い。本発明のいくつかの実施形態では、製造方法1700は、ブロック1720に記載されるように、さらに、SMP装置12を加熱し続けるか、または再加熱するかのいずれかを含んでも良く、SMP装置12が収縮されるか、または別の方法で硬化された補強材50から離されても良い。SMP装置12の膨張を補助するためにガス圧または空気圧が導入された場合、この圧力も取り除かれても良い。SMP装置12は、冷却されるまで軟質で展性のあるままの状態で、その最初の記憶形状に向かって自然に収縮するかもしれない。従って、製造方法1700は、ブロック1722に記載されるように、それが軟質で展性のある状態にある間に、硬化された複合材料14または補強材50からSMP装置12を取り外すステップを含んでも良い。あるいは、SMP装置12は、展性のある状態にある間に、収縮されるか、または硬化された補強材50から離されても良いが、次に、硬化された補強材50の内部から取り外される前に冷却されて固められても良い。
【0088】
留意すべきことは、硬化された補強材50から取り外された時点で、次に、SMP装置12は、SMP装置12の変形制限内のあらゆる所望の剛性のあるツールの配置構成になるように再構成されても良く、別の補強材を作製するために再使用されても良いということである。一般に、SMP装置12は、再構成も再使用も可能である。反対に、従来技術の中で公知の内側マンドレルバッグは、再使用することができないか、または所望の耐久性を示さず、失敗する傾向がある。内側マンドレルバッグには、さらに、複合材料14が塗布されるレイアップツールとして使用されるのに必要な剛性がない。具体的には、従来の補強材形成アプリケーションで使用される他のタイプのマンドレルは、硬化された補強材から頻繁に切り取られるか、または洗い落される必要があるので、再使用も可能ではない。有益な効果を有するのは、SMP装置12は、複合材料のレイアップ用の剛性のあるレイアップツールおよび複合材料14の硬化中の内部のバッグまたは空気袋の両方として使用され、次に、多数のサイクルのために取り外されて再使用され得ることである。
【0089】
本発明は、添付された図面に示された好ましい実施形態に関して記載されているが、留意すべきことは、クレームに記載されるような本発明の範囲から逸脱せずに、本書において等価物を使用し、代用品を作製できるということである。例えば、本書に記載されているように、SMP装置12の内側または外側に加えられた真空力または膨張圧力のあらゆる実例は、単に一例となるものであり、所望の型および/または複合材料14に向かってSMP装置12を移動させることができる圧力差を作るための、従来技術の中で公知のあらゆる技術と置き替えることができる。さらに、所望の剛性のあるツールの配置構成になるようにSMP装置12を形作るための様々な形状、配置構成、およびツール類が、本書に記載されている一方で、留意すべきことは、本書に記載されている製造方法の複数のステップの内の1つ以上を使用し、あらゆる型または型と剛性のあるツール類の組み合わせを使用して、SMP装置12の形状を定義しても良いということである。
【0090】
さらに、本書に示された図面と実施例の実施形態には、航空機用の複合部品を製造することが記載されているが、本書に記載されている成形ツールと方法は、本発明の範囲から逸脱せずに、自動車、ボート、スポーツ用品などのための複合部品を製造するのに使用できる。
【0091】
このように、本発明の様々な実施形態について記載したが、新たなものとして特許請求の範囲に記載され、特許証によって保護されることが望まれるものは、以下を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8
図9
図10a
図10b
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17