(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記確認手段は、前記目的地情報に複数の目的地が含まれる場合には、当該複数の目的地の中から経路案内目的地として設定すべき目的地を前記ユーザに問い合わせることを特徴とする請求項2に記載のカーシェアリングシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動車の走行時に現在位置から目的地への経路案内サービスを提供するカーナビゲーション装置が普及している。このようなカーナビゲーション装置は、カーシェアリングの対象となる車両にも広く搭載されている。したがって、カーシェアリングを利用するユーザは、予約車両の利用開始時に、当該予約車両に搭載されたカーナビゲーション装置に目的地を設定することにより、経路案内サービスを享受することができる。
【0005】
ここで、カーシェアリングでは、車両は予め選択することができるものの、カーナビゲーション装置の機種までは選択することができないところ、カーナビゲーション装置の操作ボタンの位置や設定手順などは、カーナビゲーション装置の機種ごとに異なっている場合が多い。カーシェアリングを利用するユーザは、自家用車を保有していない場合も多いことから、カーナビゲーション装置の操作に不慣れな場合もあり、そのため、カーナビゲーション装置を操作して目的地を設定する目的地設定作業に時間を費やしてしまったり、そもそも目的地設定作業を煩雑に感じてしまったりする場合がある。
【0006】
また、カーシェアリングでは、15分や30分といった短時間での利用が可能であることから、レンタカーなどと比べて1回の平均利用時間が短い場合が多いなどの実情があるところ、なるべくカーシェアリング中の時間を有効に利用したいユーザにとって、カーナビゲーション装置への目的地設定作業に時間を費やしてしまうことは好ましくない。そのため、ユーザによっては、カーナビゲーション装置の使用をためらってしまう場合もあった。このように、従来のカーシェアリングでは、車両に搭載されたカーナビゲーション装置について、ユーザの利便性が十分に図られていないという問題があった。
【0007】
したがって、このようなカーシェアリングにおける固有の問題を解決することができる仕組みが望まれるところ、上記特許文献1に記載のカーシェアリング支援システムでは、このような問題については、何ら考慮されていない。
【0008】
そこで、本願発明は、カーシェアリングの車両に搭載されたカーナビゲーション装置について、ユーザの利便性をより向上させることができる新しいカーシェアリングシステム、カーシェアリング方法およびカーシェアリングプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本カーシェアリングシステムは、車両に搭載された車載機と当該車載機と通信可能に構成されるサーバとを含むカーシェアリングシステムであって、前記サーバは、カーシェアリングの対象となる車両を識別する車両識別情報と当該車両に搭載された車載機に関する車載機情報とを対応付けて格納するマスタ情報記憶手段と、予約車両の車両識別情報と目的地を特定するための目的地情報とを含む予約情報を端末装置から受け付ける予約情報受付手段と、前記マスタ記憶手段を参照することにより前記予約車両の車両識別情報に対応付けて格納されている車載機情報を特定する車載機特定手段と、前記特定された車載機情報に基づいて前記予約車両に搭載された車載機へ前記目的地情報を含む予約確定情報を送信する送信手段と、を備え、前記車載機は、前記サーバから送信される予約確定情報を受信する受信手段と、当該車載機に接続されるカーナビゲーション装置の経路案内目的地に前記受信した予約確定情報に含まれる目的地情報が自動的に設定されるように、当該カーナビゲーション装置を制御する目的地自動設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
前記予約確定情報には、前記予約車両の利用開始時刻および利用終了時刻がさらに含まれ、前記目的地自動設定手段は、前記予約確定情報が複数受信されている場合、当該複数の予約確定情報のうち、前記利用開始時刻及び前記利用終了時刻の間に現在時刻が位置する予約確定情報を特定し、当該特定した予約情報に含まれる目的地情報が、前記カーナビゲーション装置の経路案内目的地に自動的に設定されるように、当該カーナビゲーション装置を制御することを特徴とする。
【0011】
前記予約確定情報には、ユーザを識別するユーザ識別情報がさらに含まれ、前記車載機は、ユーザ認証のために提示される記憶媒体からユーザ識別情報を読み出す読出手段を備え、前記目的地自動設定手段は、複数の前記予約確定情報が複数受信されている場合、当該複数の予約確定情報のうち、前記読出手段より読み出されたユーザ識別情報を含む予約確定情報を特定し、当該特定した予約確定情報に含まれる目的地情報が、前記カーナビゲーション装置の経路案内目的地に自動的に設定されるように、当該カーナビゲーション装置を制御することを特徴とする。
【0012】
前記車載機は、ユーザが前記予約車両の利用を開始する所定のタイミングで、前記目的地情報に基づく経路案内を自動的に開始するか否かを当該ユーザに問い合わせる確認手段をさらに備え、前記目的地自動設定手段は、前記確認手段による確認結果が是である場合は、前記カーナビゲーション装置の経路案内目的地に前記受信した目的地情報が自動的に設定されるように制御することを特徴とする。
【0013】
前記目的地自動設定手段は、前記確認手段による確認結果が否である場合は、前記カーナビゲーション装置のメモリに前記受信した目的地情報が格納されるように制御することを特徴とする。
【0014】
前記確認手段は、前記目的地情報に複数の目的地が含まれる場合には、当該複数の目的地の中から経路案内目的地として設定すべき目的地を前記ユーザに問い合わせることを特徴とする。
【0015】
車両に搭載された車載機と当該車載機と通信可能に構成されるサーバとを含むカーシェアリングシステムにおけるカーシェアリング方法であって、前記サーバは、予約車両の車両識別情報と目的地を特定するための目的地情報とを含む予約情報を端末装置から受け付ける予約情報受付ステップと、カーシェアリングの対象となる車両を識別する車両識別情報と当該車両に搭載された車載機に関する車載機情報とを対応付けて格納するマスタ情報記憶手段を参照することにより前記予約車両の車両識別情報に対応付けて格納されている車載機情報を特定する車載機特定ステップと、前記特定された車載機情報に基づいて前記予約車両に搭載された車載機へ予約確定情報を送信する送信ステップと、を備え、前記車載機は、前記サーバから送信される予約確定情報を受信する目的地情報受信ステップと、当該車載機に接続されるカーナビゲーション装置の経路案内目的地に前記受信した予約確定情報に含まれる目的地情報が自動的に設定されるようにカーナビゲーション装置を制御する目的地自動設定ステップと、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のプログラムは、上記方法の各処理ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。本発明のプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0017】
なお、本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、カーシェアリングの車両に搭載されたカーナビゲーション装置について、ユーザの利便性をより向上させることができるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0021】
[カーシェアリングシステムの概略構成]
図1は、本実施形態におけるカーシェアリングシステム(以下、「システム」という。)の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、システム100は、サーバ1と、ユーザ端末装置2と、車載機3と、ナビゲーション装置4と、を有している。
【0022】
サーバ1は、所定の通信ネットワークN(LAN、インターネット、専用線、パケット通信網、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線、無線の両方を含む)を介してユーザ端末装置2及び車載機3と相互に通信可能に構成されている。なお、同図では、一例として、ユーザ端末装置2と車載機3について、それぞれ3台ずつを記載しているが、これらの台数は任意であり、設計に応じて4台以上又は3台未満となるように構成することができる。
【0023】
[サーバの機能構成]
次に、サーバ1の機能について詳細に説明する。同図に示すように、サーバ1は、通信手段11、予約情報受付手段12、目的地データ設定手段13、車載機特定手段14、予約情報送信手段15、マスタDB(マスタ情報記憶手段)16、予約DB(予約情報記憶手段)17等の機能実現手段を含んでいる。なお、サーバ1は、CPU、ROM、RAM、HDD、ユーザインタフェース、ディスプレイ、および通信インタフェース等のハードウェアを備える汎用又は専用のコンピュータにより構成することができ、例えば、CPUが、メモリに記憶された所定のプログラムを実行することにより、上記機能実現手段として機能する。なお、サーバ1は、単一のコンピュータより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータより構成されるものであってもよい。
【0024】
通信手段11は、通信ネットワークNを介してユーザ端末装置2や車載機3等に対して所定の情報を入出力可能に構成されており、例えばTCP/IPドライバ等の通信モジュールを有している。
【0025】
予約情報受付手段12は、カーシェアリングの対象となる車両をユーザが予約するための予約情報をユーザ端末装置2から受け付ける機能を有する。予約情報の内容は、設計に応じて適宜設定することができるが、例えば、予約対象となる予約車両の車両ID、ユーザの会員ID、希望利用開始日時/希望利用終了日時、目的地情報、などが該当する。なお、目的地情報は、例えば目的地の名称や住所などであり、目的地の座標情報を特定可能な情報が該当する。予約情報受付手段12が受け付けた各種情報は、予約DB17に格納される。なお、目的地情報には、複数の目的地を含めることが可能である。
【0026】
目的地データ設定手段13は、予約情報に含まれる目的地情報に基づいて、当該目的地の座標情報を設定する。例えば、目的地の名称や住所と、座標情報(緯度・経度)と、を予め対応付けた所定のテーブル(図示せず)を参照することにより、ユーザが入力した目的地の名称や住所に対応する座標情報を特定する。特定された座標情報は、目的地の名称や住所と対応付けて目的地データとして予約DB17に格納される。
【0027】
車載機特定手段14は、ユーザが予約した予約車両に搭載されている車載機をマスタ記憶手段16から特定する。具体的には、予約情報に含まれる予約車両の車両ID(予約車両情報)に対応する車両IDをマスタ記憶手段16から特定し、この特定した車両IDに対応付けて格納されている車載機の車載機情報(車載機識別情報、車載機アドレス)を特定する。
【0028】
予約情報送信手段15は、車載機特定手段14によって特定された車載機情報に基づいて、該当する車載機へ予約確定情報を送信する。送信される予約確定情報の内容は、設計に応じて適宜設定することができるが、例えば、ユーザの会員ID、利用開始日時/利用終了日時、目的地データ(目的地情報、座標情報)などが含まれる。
【0029】
マスタDB16は、カーシェアリングに関する各種マスタ情報を格納する記憶手段であり、データベースとしての機能を有する。マスタDB16は、その内容に特に限定はないが、例えば、会員情報を保持する会員マスタと、車両情報を保持する車両マスタなどを有する。予約DB17は、カーシェアリングの予約に関する予約情報を格納する記憶手段である。なお、後述するマスタDB16や予約DB17のデータ構成は、その内容に特に限定はなく、仕様に応じて、項目の追加・変更・削除をすることができる。また、同図に示すようなデータ構造は、例えばリレーショナルデーターベース等の従来のデータベース技術を用いて構成することができる。
【0030】
図2は、会員マスタのデータ構造の一例を表す図である。会員マスタは、カーシェアリングを利用する会員に関する情報を格納するものであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、会員を一意的に識別する識別情報を格納する「会員ID」、会員の氏名を格納する「会員氏名」、ICカードの番号を格納する「ICカード番号」、会員のパスワードを格納する「パスワード」などのデータ項目を有する。なお、会員IDはユーザ識別情報とも呼ばれる。
【0031】
図3は、車両マスタのデータ構造の一例を表す図である。車両マスタは、カーシェアリングの対象となる車両に関する情報を格納するものであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、車両を一意的に識別する識別情報を格納する「車両ID」、車両のナンバーを格納する「車両ナンバー」、車両の車種の識別情報を格納する「車種ID」、車両のカラーを格納する「カラー」、車両が配備される配備ステーション(配備場所)の識別情報を格納する「配備ステーションID」、車両の登録日を格納する「車両登録日」、当該車両に搭載されている車載機を一意的に識別する識別情報を格納する「車載機ID」、当該車載機のネットワークアドレスを格納する「車載機アドレス」などのデータ項目を有する。
【0032】
図4は、予約DB17のデータ構造の一例を表す図である。予約DB17は、カーシェアリングの予約に関する予約情報を格納するものであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、予約を一意的に識別する識別情報を格納する「予約ID」と、予約車両の「車両ID」、「会員ID」、「利用開始日時」、「利用終了日時」、「料金プラン」、目的地データを格納する「目的地緯度」、「目的地経度」及び「目的地名称」などのデータ項目を有する。なお、目的地データは目的地に応じて複数登録することも可能であり、同図では、第1目的地データと第2目的地データとが登録されている。
【0033】
[ユーザ端末装置の構成]
ユーザ端末装置2は、ユーザの操作入力に基づいてサーバ1に対して予約情報を送信する機能などを有している。予約情報には、目的地情報が含まれる。なお、ユーザ端末装置2は、その構成に特に限定はないが、例えば、PC、PDA、携帯電話、カーナビゲーション装置、または、その他の端末装置が該当する。ユーザ端末装置2は、物理的には、CPU、ROM、RAM、HDD、ユーザインタフェース、ディスプレイ、および通信インタフェース等のハードウェアを備える汎用又は専用のコンピュータにより構成することができ、例えば、CPUが、ROM等に記憶されたプログラムを実行し、入力装置から入力されたデータやRAMに展開されたデータを用いて処理することで、上記予約情報の送信などを実現することができる。
【0034】
[車載機とカーナビゲーション装置の構成]
図5は、車載機3とカーナビゲーション装置4の機能構成の一例を示す図である。同図に示すように、各種車両に搭載される車載機3は、CPU、ROM、RAM、HDD、ユーザインタフェースおよび通信インタフェース等のハードウェアを備える汎用又は専用のコンピュータにより構成することができ、例えば、CPUが、メモリに記憶された所定のプログラムを実行することにより、後述する各種機能を実現することができる。
【0035】
同図に示すように、車載機3は、通信手段31、記憶手段32、制御手段33、利用開始終了検出手段34、時刻計測手段35を有しているが、カーシェアリングの車両管理機能として、サーバ1による車両遠隔操作受付機能、車両情報収集機能(例えば、ドア開閉情報や燃費情報の収集)、カーナビゲーション装置4との接続機能(例えば、カーナビゲーション装置4への各種情報表示機能やカーナビゲーション装置4からの現在位置の取得)、非接触ICカードを用いたユーザ認証機能などを有することもできる。
【0036】
通信手段31は、通信ネットワークNを介してサーバ1との間で所定の情報を入出力可能に構成されており、例えばTCP/IPドライバ等の通信モジュールを有している。また、ナビゲーション装置4に対して所定の情報を入出力するためのものでもある。
【0037】
記憶手段32は、カーシェアリングの車両管理に要する各種情報を格納する。例えば、サーバ1から送信される予約情報(目的地データを含む)などが格納される。
【0038】
制御手段33は、車載機及び車両の各部を制御する機能を備え、ナビゲーション装置4の動作も制御する。具体的には、ナビゲーション装置4の電源のON/OFFを制御する機能、目的地データに基づく経路案内を自動的に開始するか否かをユーザに問い合わせるようにナビゲーション装置4を制御する確認メッセージ表示指示機能、事前設定された目的地をカーナビゲーション装置4の経路案内目的地に設定するように制御する目的地自動設定指示機能、および、経路案内目的地に基づいて経路案内が自動的に開始するように制御する経路案内開始指示機能などを有している。
【0039】
利用開始終了検出手段34は、ユーザによる車両の利用開始及び終了を検出するためのものであり、例えば、車両のキーを装脱着可能に構成された、所定のキー保管手段などが該当する。利用開始終了検出手段34は、キーが脱着(取り外し)されると貸出情報を制御手段43へ送信し、キーが装着されると返却情報を制御手段43へ送信する。
【0040】
時刻計測手段35は、現在時刻を計測するためのものであり、その内容に特に限定はないが、タイマなどの従来技術を用いて実現することができる。
【0041】
次に、カーナビゲーション装置4は、ナビゲーション制御部41と、位置検出手段42と、記憶手段43と、入力手段44と、表示手段45とを有しており、汎用のナビゲーション装置を適用することができる。
【0042】
ナビゲーション制御部41は、例えば、GPSアンテナ(図示せず)で受信された電波等に基づいて位置検出手段42が算出した車両の現在位置から、入力手段44より入力された目的地までの経路を、記憶手段43に格納された地図データを参照することにより検索し、検索結果を表示手段45に表示させる。このようなナビゲーション制御部41は、例えば、CPUやRAM等から構成され、記憶手段43に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより各種機能を実現する。
【0043】
入力手段44は、例えば、操作キーや表示手段45と一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。表示手段45は、ディスプレイを備え、ナビゲーション制御部41の制御に従ってディスプレイ上に各種情報を表示するものであり、例えば、地図画面や車載機3から受信した各種情報を表示する表示画面等を表示する。記憶手段43は、案内表示に必要な地図データなどを格納する。
【0044】
[目的地自動設定処理の流れ]
図6〜
図7を参照して、本実施形態に係るカーシェアリングシステムによる目的地自動設定処理の流れについて説明する。なお、後述するフローチャートに示す各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。また、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0045】
カーシェアリングのユーザは、ユーザ端末装置2からサーバ1へアクセスし、所定の予約画面を介して予約情報をサーバ1へ送信する。予約情報には、例えば、予約車両の車両ID、ユーザの会員ID、希望利用開始日時、希望利用終了日時が含まれる。また、ユーザは、予約時点で予約車両を利用する際の目的地を事前設定することができる。目的地が複数ある場合は、複数の目的地を設定することができる。ユーザが所望の目的地を特定する目的地情報を入力した場合は、予約情報に含めてサーバ1へ送信される。ここでは、一例として、目的地情報として1つの目的地の名称(「○○○○○駅」)が入力されたものとする。
図7には、ユーザがユーザ端末装置2から所定の予約画面201を介して予約情報を入力する様子が示されている。
【0046】
サーバ1は、ユーザ端末装置2から送信される予約情報を受け付ける(S101)と、予約情報に基づいて予約を確定するとともに、当該予約情報に目的地情報が含まれているか否かを判断する(S102)。そして、目的地情報が含まれている場合は(S102;Yes)、目的地情報(目的地名称)に基づいて所定のテーブルを参照することにより目的地の座標情報を特定し、目的地情報(目的地名称)と座標情報を含む目的地データを設定する(S103)。
【0047】
次に、サーバ1は、該当する車載機へ予約確定情報を送信する(S104)。予約確定情報には、例えば、予約したユーザの会員ID、利用開始日時、利用終了日時、目的地データなどが含まれる。なお、該当する車載機とは、ユーザが予約した予約車両に搭載されている車載機であり、例えば、予約情報に含まれる車両IDに基づいて車両マスタを参照することにより当該車載機の車載機IDや車載機アドレスによって特定される。車載機3は、サーバ1から送信される予約確定情報を受信し、所定の記憶領域に格納する(S105)。
【0048】
ユーザは、予約車両の利用時になると、予約車両が配備されたステーションへ出かけ、例えば、予約車両に設置されたICカードリーダなどの読み取り装置に、ユーザ固有の会員IDを格納した記憶媒体を内蔵するICカードや携帯端末など提示する。車載機3は、例えば、予約確定情報に含まれる会員IDと、読み取り装置が読み取った会員IDとが一致するか否かを判断し、一致する場合は認証成功とする。ユーザ認証が成功すると、予約車両のドアのロックが解除されて利用可能な状態となるので、ユーザは、車内に入り、例えばグローブボックスに格納されている所定のキー保管手段から予約車両のキーを取り外す。
【0049】
車載機3は、ユーザが所定のキー保管手段から予約車両のキーを取り外すと、車両が返却状態から貸出状態へ移行したと判断し(SS106;Yes)、カーナビゲーション装置4の電源をONにするように制御する。これにより、カーナビゲーション装置4の電源がONになる(S108)。なお、カーナビゲーション装置4の電源立ち上げ時に表示される画面は、車載機3によって、電源立ち上げ時の通常の地図画面などは表示されないように制御されるため、この時点でユーザが目的地などを任意に手動設定することはできない。
【0050】
車載機3は、所定の記憶領域に格納されている予約確定情報を参照し、該当ユーザの目的地データが含まれているか否かを判断する。ここで、当該車両について複数のユーザが予約をしている場合には、複数の予約確定情報が所定の記憶領域に格納されている場合があるため、車載機は、これら複数の予約確定情報の中から該当ユーザの予約確定情報を特定し、当該特定した予約確定情報に目的地データが含まれているか否かを判断する。かかる予約確定情報の特定は、その方法に特に限定はないが、例えば、予約時刻に基づいて特定する方法と、会員IDにより特定する方法などがある。前者の場合、車載機3は、時刻計測手段35から現在時刻を取得し、取得した現在時刻が利用開始日時と利用終了日時との間に位置する予約確定情報を特定する。一方、後者の場合、車載機3は、認証時にICカードリーダが読み取った会員IDと一致する予約確定情報を特定する。そして、特定した予約確定情報に目的地データが含まれるか否かを判断する。
【0051】
車載機3は、該当ユーザの目的地データが含まれていると判断した場合は(S109;Yes)、当該目的地データに基づく経路案内を自動的に開始するか否かをユーザに問い合わせる確認メッセージを表示させる確認メッセージ表示指示を生成し、生成した確認メッセージ表示指示をカーナビゲーション装置4に送信する(S110)。なお、目的地データに複数の目的地が含まれる場合には、さらに、当該複数の目的地の中から経路案内目的地として設定すべき目的地を問い合わせる確認メッセージ表示指示を生成して送信する。なお、確認メッセージの表示に代えて、または確認メッセージの表示とともに、確認メッセージを音声によって出力させる確認メッセージ音声出力指示を生成して送信するようにしてもよい。
【0052】
カーナビゲーション装置4は、車載機3からの確認メッセージ表示指示に基づいて、目的地案内確認画面をディスプレイに表示する(S111)。
図7には、このような目的地案内確認画面の一例が示されている。目的地案内確認画面401は、ユーザによって事前に登録された目的地の名称(同図中の「○○○○○駅」)と、当該目的地に基づく経路案内を自動的に開始するか否かを問い合わせる確認メッセージと、ユーザが指示を入力するための入力手段(同図中の「はい」「いいえ」ボタン)と、が含まれている。ここで、ユーザが、例えば「はい」ボタンを押下することにより「開始指示」(是)を入力すると、カーナビゲーション装置4は、「開始指示」を入力指示として車載機3へ送信する(S112)。一方、ユーザが、例えば「いいえ」ボタンを押下することにより「開始しない指示」(否)を入力すると、カーナビゲーション装置4は、「開始しない指示」を入力指示として車載機3へ送信する(S112)。
【0053】
なお、複数の目的地が設定されている場合は、例えば、目的地案内確認画面401には、ユーザによって事前に登録された複数の目的地の名称(例えば、「○○駅」「××駅」「△△駅」)が目的地選択手段としてのチェックボックスと対応づけて表示される。ユーザが、所望する目的地のチェックボックスをチェックして「はい」ボタンを押下すると、選択された目的地の情報と「開始指示」とが車載機3へ送信される。
【0054】
車載機3は、カーナビゲーション装置4から送信された入力指示を受信すると(S114)、受信した入力指示に基づいて経路案内を自動的に開始するか否かを判断する(S114)。
【0055】
すなわち、車載機3は、入力指示が「開始指示」である場合は、目的地名称と座標情報をカーナビゲーション装置4の経路案内目的地に設定させる目的地自動設定指示、および、当該経路案内目的地に基づいて経路案内を自動的に開始させる経路案内開始指示を生成し、当該生成した目的地自動設定指示と経路案内開始指示をカーナビゲーション装置4に送信する(S115)。
【0056】
カーナビゲーション装置4は、車載機3から送信される目的地自動設定指示および経路案内開始指示を受信すると、目的地名称と座標情報を経路案内目的地に設定し、車両の現在位置から当該設定された経路案内目的地までの経路を、記憶手段43に格納された地図データなどを参照することにより検索し、検索結果をディスプレイに表示することにより経路案内を開始する。
図7には、カーナビゲーション装置4に表示された経路案内画面の一例が示されている。カーナビゲーション装置4による経路案内には、適宜従来の技術を適用することができ、経路案内画面の表示とともに音声メッセージによる案内等も行われる。また、MENUアイコンからの各種設定が可能になる。
【0057】
一方、車載機3は、入力指示が「開始しない指示」である場合は、通常の地図画面を表示させるとともに、目的地データに含まれる目的地名称と座標情報をカーナビゲーション装置4のメモリに格納させる内容の通常画面表示指示を、カーナビゲーション装置4に送信する(S116)。
【0058】
カーナビゲーション装置4は、車載機3から送信された通常画面表示指示を受信すると、例えば、車両の現在位置に基づいて記憶手段43に格納された地図データを参照することにより、現在位置を含む地図画面データを生成し、生成した地図画面データに基づく地図画面をディスプレイに表示する。例えば、ユーザが目的地を変更した場合は、MENUアイコンからの所望の目的地を設定して経路案内を実行させることもできる。
【0059】
また、車載機3から送信された目的地名称と座標情報を記憶手段43の所定の記憶領域に格納する。なお、カーナビゲーション装置4は、利用開始後にユーザより目的地設定指示が入力された場合(例えば、経路案内画面に含まれるMENUアイコン(
図7参照)により指示が入力された場合)は、記憶手段43に格納された目的地名称と座標情報を読み出して経路案内目的地に設定することができる。
【0060】
以上、上記実施形態によるカーシェアリングシステムによれば、ユーザがカーシェアリングの車両予約時に事前登録した目的地が、カーナビゲーション装置に自動的に登録されるので、ユーザは、カーナビゲーション装置を利用する際に目的地設定作業を行う必要がなくなる。その結果、ユーザが、カーシェアリングの利用開始時に、目的地設定作業に時間を費やしてしまったり、目的地設定作業を煩雑に感じてしまったりすることを防止することができる。したがって、カーシェアリングの車両に搭載されたカーナビゲーション装置について、ユーザの利便性をより向上させることが可能になる。
【0061】
また、上記実施形態によれば、ユーザが、短時間でカーシェアリングを利用する場合であっても、車両予約時に目的地を事前登録しておくことにより、車両の利用開始時に当該目的地までの経路案内を自動的に実行させることができるので、カーシェアリングをより効率的に利用することができるようになる。
【0062】
また、カーシェアリングでは、例えば複数ユーザによって1台の車両が連続利用される場合もあるところ、上記実施形態によれば、カーナビゲーション装置に設定する目的地を、各ユーザの予約日時や会員IDなどに基づいて特定している。したがって、ユーザAの利用時にユーザBの目的地を間違えて設定しまったり、ユーザAの利用時間以外の時間帯にユーザAの目的地を設定してしまったりという不具合を防止し、ユーザが事前登録した目的地をユーザの利用日時に合わせて適切に設定することができるようになる。
【0063】
また、上記実施形態によれば、車両の利用開始時には、事前登録した目的地への経路案内を実行する否かをユーザに確認することとしているので、ユーザが目的地を変更しているにも拘わらず経路案内を実行してしまうという事態を回避することもできる。
【0064】
また、上記実施形態によれば、ユーザは、複数の目的地を事前登録することができるので、カーシェアリングを利用してユーザが複数箇所へ立ち寄るような場合でも、その都度目的地を設定する必要がなくなる結果、ユーザはより効率的に移動することができるようになるので、カーシェアリングの利便性が向上する。
【0065】
また、上記実施形態によれば、カーナビゲーション装置4の電源投入後、目的地の手動設定が可能になる前に、事前目的地による経路案内について確認することとしているので、例えば、事前目的地を自動的に設定する前にユーザが手動設定してしまうなどの事態を回避することができる。
【0066】
[その他の実施形態]
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【0067】
例えば、上記実施形態では、車載機とカーナビゲーション装置を別々の装置として説明したが、車載機とカーナビゲーション装置を1つの装置としてもよい。この場合には、上述した実施形態における車載機が有する各機能をカーナビゲーション装置が備えるように、または、カーナビゲーション装置の各機能を車載機が備えるようにすればよい。
【0068】
また、上記実施形態では、サーバ1が、目的地名称や住所に基づいて座標情報を特定し、目的地データとして車載機3へ送信する場合について説明したが、サーバ1から送信する目的地データは、カーナビゲーション装置4において目的地を特定可能な情報であればよく、例えば、サーバ1からは目的地の名称や住所のみを車載機3を介してカーナビゲーション装置4へ送信し、カーナビゲーション装置4側で目的地の名称等から座標情報を特定するようにしてもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、車載機3が、確認メッセージ表示指示、目的地自動設定及び経路案内開始指示をカーナビゲーション装置4へ送信する場合について説明したが、車載機3が、サーバ1の制御の下に、これら各指示をカーナビゲーション装置4へ送信するようにしてもよい。この場合、車載機3は、カーナビゲーション装置4から送信される入力指示などを適宜サーバ1へ送信する。