【実施例1】
【0073】
以下、ストリームドットの種々の変更例について説明する。
【0074】
図9(a)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0075】
図9(a)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3、第三の仮想基準線8、サイドドット12、第四の仮想基準線9により構成される。
【0076】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第三の仮想基準線8上に配置されるサイドドット12により定義される。さらに、ドットパターン1の方向は、+Y方向(上方向)に位置する情報ドット3においては、仮想基準点5から×方向にのみ配置され、−Y方向(下方向)に位置する情報ドット3においては、仮想基準点5から+方向にのみ配置されることにより定義される。
【0077】
すなわち、サイドドット12の所定間隔ごとの配置により一定情報のまとまりを定義し、第一の仮想基準線6を跨いだ上部に仮想基準点5からのずれ方向が×方向である情報ドット3が表れた場合にはドットパターンの方向が上向きであることが分かり、+方向である情報ドット3が表れた場合にはドットパターンの方向が下向きであることが分かる。
【0078】
なお、情報ドットの仮想基準点からのずれ方向でドットパターンの向きを定義する手段には種々の変更例が存在し、例えば、第一の仮想基準線を跨いだ上部において、仮想基準点からのずれ方向が+方向である情報ドットが、一定情報のまとまりの中に3個ある場合にはドットパターンの向きは上向きであり、2個ある場合にはドットパターンの向きは下向きであるとすることや、第一の仮想基準線を跨いだ上部において、一定情報のまとまりの中に、情報ドットが配置されていない領域がある場合あるいは仮想基準点上に配置されている場合にはドットパターンの向きは上向きであり、情報ドットがすべての領域に配置され、かつ仮想基準点上に配置されておらず、所定の距離をもって配置されている場合にはドットパターンの向きは下向きであるとすることなどが考えられる。
【0079】
図9(b)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0080】
図9(b)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3、第三の仮想基準線8、サイドドット12、第四の仮想基準線9により構成される。
【0081】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第三の仮想基準線8上に配置されるサイドドット12により定義される。さらに、ドットパターン1の方向は、第一の仮想基準線6を跨いだ上下において、第一の仮想基準線6(または基準ドット4)とサイドドット12の間隔H1、H2を異ならせることにより定義される。
【0082】
すなわち、画像データを認識する際、サイドドット12により一定情報のまとまりを定義し、第一の仮想基準線6を跨いだ上下において、基準ドット4と、サイドドット12の距離が短い方(H1)が上部に表れた場合にはドットパターン1が上向きであり、長い方(H2)が上部に表れた場合にはドットパターン1が下向きであることを定義すると予め定めることにより、ドットパターン1をいずれの方向から撮像しても、アルゴリズムにより画像データを転換してドットパターンの方向を認識することが可能となる。
【0083】
図10(a)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0084】
図10(a)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3により構成される。
【0085】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6上に設けられた複数の基準ドット4の配置間隔により定義される。さらに、ドットパターン1の方向は、一定情報のまとまりの最左に位置する仮想基準点5からの情報ドット3のずれ方向を、第一の仮想基準線6を跨いだ上下のいずれも下向きにずらして配置することにより定義される。
【0086】
すなわち、基準ドット4の間隔が最も大きい領域が一定情報のまとまりの最左であり、一定情報のまとまりの最左に位置する仮想基準点5からの情報ドット3のずれ方向が、第一の仮想基準線6を跨いだ上下のいずれも下方向である場合にはドットパターン1は上向きであることが分かり、上方向である場合にはドットパターン1は下向きであることが分かる。
【0087】
なお、サイドドットをさらに配置したり、情報ドットの数を異ならせたり、第一の仮想基準線を基準とした上下で領域の面積を異ならせて、それらにより補完してドットパターンの方向の認識の精度を向上させてもよい。
【0088】
図10(b)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0089】
図10(b)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3、サイドドット12、第三の仮想基準線8、第四の仮想基準線9により構成される。
【0090】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6上からずらして配置されたキードット2により定義される。さらに、ドットパターン1の方向は、キードット2が、第一の仮想基準線6に対して+Y方向に配置されていること及び−Y方向におけるサイドドット12よりも+Y方向におけるサイドドット12との距離のほうが短いことから、当該方向が正位であり、ドットパターン1は上向きであることが分かる。
【0091】
図11(a)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0092】
図11(a)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3、第三の仮想基準線8、サイドドット12、第四の仮想基準線9により構成される。
【0093】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第三の仮想基準線8上に配置されるサイドドット12により定義される。さらに、ドットパターン1の方向は、上方向に位置する情報ドット3においては、仮想基準点5からの距離と方向とで情報が定義される情報ドット3を2個配置し、下方向においては、情報ドット3が1個配置されることにより、ドットパターンの方向が定義される。
【0094】
すなわち、情報ドット3の個数が+Y方向において2個配置されているならば、当該方向を正位として一定情報のまとまり内の情報ドット3を認識し、情報ドット3の個数が+Y方向において1個配置されているならば、当該一定情報のまとまりを、中心を軸に180度回転させた方向を正位として一定情報のまとまり内の情報ドット3を認識すればよい。
【0095】
なお、第一の仮想基準線を基準とした上下において情報ドットの仮想基準点からの距離(ずれ幅)を異ならせてドットパターンの方向を定義してもよいし、第一の仮想基準線を基準とした上下のいずれか一方において情報ドットの個数を異ならせることによりドットパターンの一定情報のまとまりを定義してもよいことはもちろんである。
【0096】
また、第一の仮想基準線を基準とした下側に位置する仮想基準点の一部で採用するように、仮想基準点からの距離が0、すなわち仮想基準点上に情報ドットを配置して情報を定義してもよい。
【0097】
また、仮想基準点上に情報ドットが配置されている箇所が第一の仮想基準線を基準とした上下のいずれかにのみ表れることにより、ドットパターンの一定方向のまとまりと方向を定義してもよい。
【0098】
図11(b)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0099】
図11の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3、第三の仮想基準線8、サイドドット12、第四の仮想基準線9により構成される。
【0100】
図11の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第三の仮想基準線8上に配置されるサイドドット12により定義される。さらに、ドットパターン1の方向は、第一の仮想基準線6を基準とした上下いずれかにのみ情報ドットの配置領域を設けることにより定義される。
【0101】
すなわち、所定の間隔毎に配置されるサイドドット12により一定情報のまとまりが分かり、第一の仮想基準線6の上方向にのみ情報ドット3、サイドドット12が配置されている場合にはドットパターン1は下向きであることが分かり、下方向にのみ情報ドット3、サイドドット12が配置されている場合にはドットパターン1は上向きであることが分かる。
【0102】
図12(a)本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0103】
図12(a)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3、キードット2により構成される。
【0104】
本図示例においては。ドットパターン1の方向と一定情報のまとまりはキードット2により定義される。すなわち第一の仮想基準線6の上方向にキードット2が配置されている場合にはドットパターン1は上向きであることが分かり、下方向にキードット12が配置されている場合にはドットパターン1は下向きであることが分かる。
【0105】
また所定の間隔毎に配置されるキードット2により一定情報のまとまりが分かる。
【0106】
なお、本図示例は、仮想基準点5が隣り合う基準ドット4の中間点に定義される特にストリームの幅が小さいドットパターンの形成例を示すものでもあり、これにより実在線10自体に情報を持たせることが可能となる。
【0107】
なお、媒体表面上に可視的に形成された実在線上または該実在線に沿って配置されるものは基準ドットに限られず、仮想基準点や情報ドットも同じように配置することが可能である。
【0108】
図12(b)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0109】
図12(b)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3により構成される。
【0110】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線上に設けられた複数の基準ドット4の配置間隔により定義される。さらに、基準ドット4の配置間隔を3段階設けることにより、ドットパターン1の方向を定義する。
【0111】
すなわち、基準ドット4の配置間隔が大・中・小と所定の法則で繰り返されることにより、一定情報のまとまりを定義し、−X方向から+X方向に向かって大・中・小の順に基準ドット4の間隔が繰り返えされている場合にはその方向を正位としてドットパターンの方向が上向きであることを認識し、+X方向から−X方向に繰り返されている場合には当該一定情報のまとまりを、中心を軸に180度回転させた方向が正位であり、ドットパターンの方向が下向きであることが分かる。
【0112】
図13(a)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0113】
図13(a)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3により構成される。
【0114】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6上に設けられた複数の基準ドット4の配置間隔により定義される。さらに、ドットパターン1の方向は、一定情報のまとまりの最左に位置する仮想基準点5からの情報ドット3のずれ方向を、第一の仮想基準線に対して、相対する両側各々において異ならせることにより定義される。
【0115】
すなわち、基準ドット4の間隔が最も大きい領域が一定情報のまとまりの最左であり、一定情報のまとまりの最左に位置する仮想基準点5からの情報ドット3が、第一の仮想基準線6に対して+Y方向において+方向にずれており、−Y方向において×方向にずれている場合には、ドットパターンの方向が上向きであることが分かり、+Y方向いおいて×方向にずれており、−Y方向において+方向にずれている場合にはドットパターンの方向が下向きであることが分かる。
【0116】
なお、情報ドットの数を異ならせたり、第一の仮想基準線を基準とした上下で領域の面積を異ならせて、それらにより補完してドットパターンの方向の認識の精度を向上させてもよいことはもちろんである。
【0117】
図13(b)は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0118】
図13(b)の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3により構成される。
【0119】
ドットパターン1の一定情報のまとまりは、仮想基準点5からの情報ドット3のずれ方向により定義され、ドットパターン1の方向は、仮想基準点5からの情報ドット3のずれ方向を、第一の仮想基準線6を基準とした上下で異ならせることにより定義される。
【0120】
すなわち、情報ドット3が、第一の仮想基準線6を基準とした上方向においては×方向にずれており、下方向においては+方向にずれている領域が一定情報のまとまりの最左端であると定義するか、あるいは情報ドット3を所定の周期(第一の仮想基準線6を基準とした上方向においては、×++++方向、下方向においては+××××方向等の規則性)をもって仮想基準点5からずらすことにより一定情報のまとまりを定義し、−X方向から+X方向に向かって、第一の仮想基準線6を基準とした上方向において×++++方向、下方向において+××××方向に情報ドット3がずれている場合にはドットパターン1の方向が上向きであることが分かり、上方向において+××××方向、下方向において×++++方向に情報ドット3がずれている場合にはドットパターン1の方向が下向きであることが分かる。
【0121】
図14は、本発明に用いられるドットパターンの一例を示す図である。
【0122】
図14の図示例では、ドットパターン1の一定情報のまとまりは、第一の仮想基準線6、基準ドット4、第二の仮想基準線7、仮想基準点5、情報ドット3、第三の仮想基準線8、キードット2、サイドドット12、第四の仮想基準線9により構成される。
【0123】
本図示例では、一定情報のまとまりごとに、第三の仮想基準線8上にサイドドット12を4個配置することにより、第四の仮想基準線9の数、仮想基準点5の個数、情報ドット3の個数を増やし、情報量を増加させており、ドットパターン1の一定情報のまとまりで、3ビット×16個=48ビットを表現している。
【0124】
なお、本図示例では、情報ドット3の仮想基準点5からのずれ(仮想基準点から情報ドットまでの距離)を×方向と+方向とで異ならしている。これによりずれ方向のみならず情報ドットから仮想基準点までの長さも含めて判定することが可能となり、正確に情報ドットを認識することができる。
【0125】
なお、ドットのずれ幅を統一しドットを目立たなくするか、ずれ幅を異ならせて情報ドットの認識を正確にするかは、ドットパターン形成媒体の状態や使用環境に合わせて適宜変更することが望ましい。
【0126】
図15は、基準ドットの配置から第一の仮想基準線を定義する例を示す図である。
【0127】
図15(a)は、基準ドットが直線状に配置されており、第一の仮想基準線が直線で設けられる例を示し、
図15(b)は、基準ドットが直線状に配置されており、第一の仮想基準線が曲線で設けられる例を示し、
図15(c)は、基準ドットが直線状に配置されており、第一の仮想基準線が折れ線で設けられる例を示し、
図15(d)は、基準ドットが曲線状に配置されており、第一の仮想基準線が直線で設けられる例を示し、
図15(e)は、基準ドットが曲線状に配置されており、第一の仮想基準線が曲線で設けられる例を示し、
図15(f)は、基準ドットが曲線状に配置されており、第一の仮想基準線が折れ線で設けられている例を示す図である。
【0128】
このように、基準ドットの配置が同一であっても様々な第一の仮想基準線の定義の仕方が可能であり、媒体表面上に可視的に形成された情報領域に合わせた自由な形状の一定情報のまとまりによるドットパターンを形成することが可能となる。
【0129】
なお、第一の仮想基準線が折れ線で設けられている場合においては、光学読取手段による読み取り精度を向上させるため、全ての頂点に基準ドットを配置することが望ましい。
【0130】
図16は、隣り合う基準ドットを直線で結ぶ第一の仮想基準線を底辺とする三角形を構成するための、複数の基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から定義される第二の仮想基準線を定義する方法を説明する図である。
【0131】
図16(a)においては、三角形を構成する第二の仮想基準線7は、隣り合う基準ドット間の距離Pから定義される。すなわち、基準ドット間隔の所定の倍率で三角形の高さを定め、隣り合う基準ドット間の中間点上で交わるように第二の仮想基準線7が設けられる。
【0132】
本図示例では、隣り合う基準ドット間の距離Pの2倍の長さで三角形の高さが構成されているが、三角形の高さはこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
【0133】
図16(b)においては、三角形を構成する第二の仮想基準線7は、隣り合う基準ドット間の距離Pから定義される。すなわち、基準ドット間隔の所定の倍率で三角形の対辺の長さを定め、隣り合う基準ドット間の中間点上で交わるように第二の仮想基準線7が設けられる。
【0134】
本図示例では、隣り合う基準ドット間の距離Pの2倍の長さで三角形の対辺が構成されているが、三角形の対辺の長さはこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
【0135】
図16(c)においては、三角形を構成する第二の仮想基準線7は、三角形の底角θから定義される。すなわち、媒体表面上の任意の位置に仮想基準点を設けるために三角形の底角の値を予め定め、定められた底角を構成するよう第二の仮想基準線7が設けられる。
【0136】
これにより、予め情報を入出力させたい領域を定め、その地点に情報ドットを配置するために逆算して三角形の底角を定めることが可能となり、利便性に富むドットパターン技術の実現が可能となる。
【0137】
なお、上記
図16(a)〜(c)における第二の仮想基準線7の定義方法は、それぞれ適宜組み合わせて用いることが可能であり、これにより仮想基準点の位置を求める計算により生じる誤差を低減することが可能となる。
【0138】
なお、解析・読み取り精度向上のため、仮想基準点は三角形の頂点に設けることが望ましい。
【0139】
図17は、第一の仮想基準線が曲線により構成されている場合に、第一の仮想基準線および/または複数の基準ドットから第二の仮想基準線を定義する方法を説明する図である。
【0140】
図17(a)においては、媒体表面上の任意の位置に仮想基準点を設けるために、第一の仮想基準線の接線に対して第二の仮想基準線を設けるための角度を予め定め、その定められた角度を構成するように第二の仮想基準線7が設けられる例を示している。
【0141】
図17(b)においては、第二の仮想基準線7は、隣り合う基準ドットを結ぶ曲線からなる第一の仮想基準線の長さQから定義される。すなわち、該長さの所定の倍率で第一の仮想基準線の接線からの高さを定め、該高さに対応させた位置で交わるよう、隣り合う基準ドットから第二の仮想基準線7が設けられる。
【0142】
本図示例では、隣り合う基準ドットを結ぶ曲線からなる第一の仮想基準線の長さQの1倍の長さで第一の仮想基準線の接線からの高さが定められているが、該高さはこれに限定されるものではなく、例えば、ある地点では偶数倍、その他の地点では奇数倍とすることでドットパターンの方向や一定情報のまとまりを定義するなど、種々の変形が可能である。
【0143】
図17(c)においては、第二の仮想基準線7は、隣り合う基準ドットを結ぶ曲線からなる第一の仮想基準線の長さQから定義される。すなわち、該長さの所定の倍率の長さになるよう、隣り合う基準ドットから第二の仮想基準線7が設けられる。
【0144】
本図示例では、隣り合う基準ドットを結ぶ曲線からなる第一の仮想基準線の長さQの一倍となるよう第二の仮想基準線7の長さが定められているが、該長さはこれに限定されるものではなく、例えば、ある地点では偶数倍、その他の地点では奇数倍とすることでドットパターンの方向や一定情報のまとまりを定義するなど、種々の変形が可能である。
【0145】
もちろん、
図17(a)〜(c)のそれぞれを適宜組み合わせて用いることが可能であり、曲線からなる第一の仮想基準線の中間点における接線と垂直な直線を定義して、上述の方法と組み合わせて第二の仮想基準線や仮想基準点を定義してもよい。
【0146】
図18(a)は、第一の仮想基準線が折れ線により構成されている場合の、第二の仮想基準線の定義の方法の例を示す図である。
【0147】
第一の仮想基準線6が折れ線により構成されている場合には、第二の仮想基準線7は、その第一の仮想基準線6が形成する頂点において内角を二等分する直線であることが望ましい。
【0148】
すなわち、本図示例に示すように、第一の仮想基準線6と第二の仮想基準線7により構成される角α、βが、α+β=180度の値となるよう、第二の仮想基準線7を設けることが望ましい。
【0149】
これにより、仮想基準点を当該式により補完して定義することができ、情報ドットのより正確な抽出が可能となる。
【0150】
なお、第三の仮想基準線を定義する際にも当該方法を用いることができる。
【0151】
図18(b)(1)は、第一の仮想基準線の頂点に基準ドットが常に配置されている例を示す図である。
【0152】
第一の仮想基準線は複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる仮想線であるから、
図18(b)(2)に示すように、基準ドットに加えて種々の処理(例えば、仮想基準点を設けるなど)の基準となる点を設けるために、所定のアルゴリズムによって折れ線からなる第一の仮想基準線を定義する方法が存在するが、本発明における折れ線からなる第一の仮想基準線は、
図18(b)(1)に示すように、基準ドットが配置されている箇所のみ第一の仮想基準線の頂点とすることが望ましい。
【0153】
これにより、隣り合う基準ドットを一の直線で結ぶことができ、複雑なアルゴリズムを用いることに伴うドットパターン解析、読み取り速度の低下を防止することが可能となる。
【0154】
図19は、第二の仮想基準線の定義方法の一例を示す図である。
【0155】
図19(a)は、隣り合う基準ドットの中間点、
図19(b)は、基準ドット上に、第二の仮想基準線7が設けられる例を示している。
【0156】
この際、隣り合う基準ドットの中間点における第一の仮想基準線に対して垂直な直線を第二の仮想基準線とすることが望ましい。
図20は、第二の仮想基準線7が、直線からなる第一の仮想基準線に対し垂直あるいは、曲線からなる第一の仮想基準線の接線に対し垂直に設けられる例を示す図である。
【0157】
このように、第二の仮想基準線を定義する方法は種々の変更例が存在し、情報を入出力させる領域に合わせてこれらの定義方法を適宜組み合わせて用いるなど、利便性に富んだドットパターンの形成が可能となる。
【0158】
図21は、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点が、直線からなる第一の仮想基準線または曲線からなる該第一の仮想基準線の接線からの距離が一定となるよう設けられる例を示す図である。
【0159】
すなわち、第二の仮想基準線を定義する方法が、それぞれのドットパターンの一定情報のまとまり毎あるいは一定情報のまとまりの中の基準ドットおよび/または第一の仮想基準線毎に同一であるか否かにかかわらず、第一の仮想基準線からあるいは第一の仮想基準線の接線から仮想基準点までの距離Hを図に示すよう統一する。
【0160】
これにより、情報ドットの配置位置を所定の高さに統一しながら、情報を入出力させたい領域に合わせた第二の仮想基準線の定義方法を用いることが可能となる。
【0161】
図22(a)は、ドット自体の形状を、通常の丸型形状から向きを定義できる多角形状に代えて形成し、該形状の相違によりドットパターン1の方向を定義する例を示す図である。
【0162】
図22(a)は、ドットが三角形状により形成されている例を示し、第一の仮想基準線6若しくは第四の仮想基準線9と平行な三角形を構成する一の辺からいずれの方向に該三角形状のドットが形成されているか(本図示例では該辺から+Y方向にドットが形成されているため、当該方向を正位としてドットパターン1を認識すればよい)、または第二の仮想基準線7若しくは第三の仮想基準線8と重なる該三角形の頂点が+Y方向にある場合には当該方向をドットパターン1の正位とするなど、種々の方法によりドットパターンの方向を定義することが可能である。
【0163】
図22(b)は、通常の丸形形状のドットと多角形状のドットが混在している例を示す図である。
【0164】
本図示例の多角形ドットは、正方形状であるためドットパターン1の方向を定義することができないが、サイドドット12やキードット2と組み合わせて用いることによりドットパターン1の方向を定義することが可能である。
【0165】
なお、通常の丸型形状のドットを基準ドット4及びキードット2として配置し、向きを定義できる多角形状のドットを情報ドット3及びサイドドット12として配置するなど、基準ドット、情報ドットに限られず、本発明に用いられるドットの全てに該形状の変更を行うことが可能であり、また一定情報のまとまりのなかで丸型形状のドットと多角形状のドットを混在させてもよいことはもちろんである。
【0166】
図23(a)、(b)は、ドット自体の大きさを適宜異ならせてドットパターンの方向と一定情報のまとまりを定義する例を示す図である。
【0167】
図23(a)は、他のドットとは大きさが異なる三角形状のドットを複数の基準ドット4の一つに用いてドットパターン1の一定情報のまとまり及びドットパターン1の方向を定義しており、
図23(b)は、他のドットとは大きさが異なる丸型形状のドットを、一定情報のまとまりを定義するために基準ドット4として配置し、+Y方向にのみ他の情報ドット3と大きさが異なる情報ドット3を配置することでドットパターン1の方向を定義している。
【0168】
図22〜
図23に示すドットの大きさ、形状自体を変化させて一定情報のまとまり及びドットパターンの方向を定義する方法は、ドットパターンを生成、解析するアルゴリズム、読み取り装置の精度等、種々の状況に合わせて一部または全部のドットの大きさ、形状を適宜変更させてよいことはもちろんである。
【0169】
図24は、仮想基準点の個数を、第一の仮想基準線を挟んだ両側各々で、異ならせることにより、ドットパターンの方向とドットパターンの一定情報のまとまりが定義される例を示す図である。
【0170】
図24(a)は、+Y方向においては、隣り合う基準ドットの中間点の垂直線上で交わるよう、隣り合う基準ドットから所定の角度で第二の仮想基準線が設けられ、該第二の仮想基準線上に仮想基準点5が配置されており、−Y方向においては、基準ドットを通り、第一の仮想基準線と垂直に交わるよう、第二の仮想基準線が設けられ、該第二の仮想基準線上に仮想基準点5が配置されている。
【0171】
これにより、読み取り装置においてドットパターンを認識した際、少なくとも2つの基準ドットにより仮想基準点5が定義され、第一の仮想基準線を跨いだ反対側に設けられる仮想基準点5よりも個数が少ない仮想基準点5が+Y方向に表れた場合には、当該方向を正位としてドットパターンの方向を定義することが可能となる。また、当該仮想基準点5(反対側よりも個数が少ない)が第一の仮想基準線から−Y方向に表れれば、当該ドットパターンを、中心を軸に180度回転させた方向を正位としてドットパターンの方向を定義することが可能となる。
【0172】
図24(b)においては、第一の仮想基準線を基準とした+Y方向においては、仮想基準点5が一個の基準ドットに対して一個設けられ、−Y方向においては3個の基準ドットに対して1個設けられる変形例を示しており、
図24(c)においては、一個の基準ドットに対し第一の仮想基準線を跨いだ両側各々に一個の仮想基準点5が設けられている箇所をドットパターンの一定情報のまとまりを定義する地点とし、その一定情報のまとまりのなかで仮想基準点5の個数を第一の仮想基準線を基準とした上下において異ならせる(+Y方向においては、一定情報のまとまりの中に仮想基準点5が3個、−Y方向においては、一定情報のまとまりの中に仮想基準点が4個)ことでドットパターンの方向を定義する例を示す図である。
【0173】
このように、一定情報のまとまりのなかで仮想基準点の定義の仕方を適宜変更してもよいことはもちろんであり、媒体表面上の可視的な情報に合わせて仮想基準点が設けられる位置を調整することも可能である。
【0174】
図25は、折れ線状の実在線に沿って形成されるドットパターンの例を示す図である。
【0175】
実在線10が角を成す場合、すなわち、同じ端点を持つ2つの線の間に隔たりが生じている場合、ドットパターン1を不連続にすることが望ましい。
【0176】
これにより、連続してドットパターンを形成した場合に、端点付近を読み取った際、本来読み取るべき情報ドットではなく、その周辺に配置された情報ドットの読み取りによる誤った情報の入出力を防止することが可能となる。
【0177】
なお、本来読み取るべき情報ドットとともに、隣り合う情報ドットを誤って読み取った場合には、ドットパターン生成アルゴリズムに則していないとして、所定の情報にリンクさせ、端点付近においても情報の入出力をさせるようにしてもよい。
【0178】
図26は、本発明に係るキードットの配置例を示す図である。
【0179】
図26(a)においては、線状に複数配置される基準ドットのうち、1個の基準ドットを第一の仮想基準線から斜め方向にずらして配置し、ドットパターンの方向と一定情報のまとまりを定義している。
【0180】
すなわち、ドットパターンの一定情報のまとまりは、本来配置されるべき位置に基準ドットが配置されず、その周辺、本図示例では本来配置されるべき位置から左斜め上方向にキードット2が配置されることにより定義され、ドットパターンの方向は、当該ずれ方向にキードット2が配置されている場合には当該方向を正位としてドットパターンを認識することにより定義される。
【0181】
図26(b)においては、媒体表面上に配置されるキードット2を、第二の仮想基準線の向きに対して図示例左のキードット2は平行方向、図示例右のキードット2は垂直方向に配置して一定情報のまとまりとドットパターンの方向を定義している。
【0182】
すなわち、図示例左のキードット2においては、+Y方向に第二の仮想基準線の向きに対して平行方向に配置されることで一定情報のまとまりとドットパターンの方向を定義しており、図示例右のキードット2においては、第二の仮想基準線と垂直方向にキードット2を配置して一定情報のまとまりを定義し、本来基準ドットが配置されるべき位置から+X方向にずれてキードット2が配置されているため、当該方向を正位として認識することでドットパターンの方向を定義することができる。
【0183】
図26(c)においては、媒体表面上に配置されるキードット2を、第三の仮想基準線の所定位置に配置して一定情報のまとまりとドットパターンの方向を定義している。
【0184】
すなわち、第一の仮想基準線を形成する曲線の接線に対して垂直な直線である第三の仮想基準線上にキードット2を配置することで一定情報のまとまりを定義し、第一の仮想基準線を基準として第三の仮想基準線上のどの位置にキードット2が配置されているか、本図示例においては+Y方向に配置されていることによって、当該方向を正位としてドットパターンの方向を定義する。
【0185】
図26(d)においては、第二の仮想基準線が、キードットとしてずらして配置される基準ドット以外の基準ドットののみから定義される例を示している。
【0186】
すなわち、図示例左のキードット2として配置される前の基準ドットからは第二の仮想基準線が定義されず、図示例右のキードット2として配置される前の基準ドットからは第二の仮想基準線が定義されている。
【0187】
これにより、キードット2付近に情報ドットなどの他のドットが配置されることがなくなるため、キードットと他のドットを誤って認識されることを防止することが可能となる。
【0188】
図27は、本発明に係るサイドドットの配置例を説明する図である。
【0189】
図27(a)においては、基準ドットを通る第三の仮想基準線上にサイドドット12を配置して、一定情報のまとまりとドットパターンの方向を定義している。すなわち、前述したキードットとは異なり基準ドットの配置は維持したままさらにドットが付加されることにより一定情報のまとまりを定義し、第一の仮想基準線を基準とした上下のいずれかにのみサイドドット12が配置されることによりドットパターンの方向が定義される。
【0190】
図27(b)は、サイドドット12を通る第一の仮想基準線と平行な直線である第四の仮想基準線を設け、該第四の仮想基準線上に所定間隔で仮想基準点を設ける例を示す図であり、第二の仮想基準線と第四の仮想基準線の双方により仮想基準点を定義することで、読み取り精度を向上させることが可能となる。
【0191】
図27(c)は、第一の仮想基準線を挟んだ両側各々に、該第一の仮想基準線から異なる距離にサイドドット12を配置して、一定情報のまとまりとドットパターンの方向を定義する例を示す図であり、
図27(d)は、基準ドットを第三の仮想基準線上上にずらして配置されたキードットと、第一の仮想基準線を挟んだ両側各々に、該第一の仮想基準線から等距離の位置に配置されたサイドドット12とキードットの距離によりドットパターンの方向を定義し、サイドドット12とキードットの間隔により一定情報のまとまりを定義する例を示す図である。
【0192】
このように、一定情報のまとまりやドットパターンの方向、第四の仮想基準線などを定義できるサイドドットの配置には種々の変形例が存在し、本発明の範囲内において自由に変更を加えることが可能である。
【0193】
図28は、ドットパターンを光学読取手段により撮像した中心のXY座標値を求める例を示す図である。
【0194】
撮像中心のXY座標値を求める際は、まず、ドットパターンの座標中心の座標値を求める。
【0195】
1個の座標値が定義されるドットパターンの代表点座標値は、ドット座標系では、(X
0、Y
0)となり、撮像座標系では(x
0、y
0)となる。
【0196】
また、ドット座標のX座標値の増分値をKx、Y座標値の増分値をKyとした場合に、(X
n、Y
n)に隣接する座標値である、(X
n+1、Y
n+1)の値は、以下の式のように表すことができる。
従って、撮像中心のXY座標値は、以下の式により表される。
ここで、nとは、1組の座標値を定義する複数の基準ドットの先頭から、次に連続して配置される座標値の定義する基準ドットの先頭までの、基準ドットの数である。
【0197】
また、αとは、当該ドットパターンの撮像座標系の基準ドット間の距離Δxに対する、撮像座標系y座標の増分値を示すための係数であり、すなわちαΔxは、ドット座標系Y座標の増分値Kyに相当する。
【0198】
なお、必ずしも、図の当該ドットパターンの上方のαΔxの位置に、ドットパターンを形成する必要はない。
【0199】
また、X座標値だけが定義された1次元のドットパターンの場合には、Y座標値が定義される領域にはコード値を定義することとしても良い。
【0200】
これにより、ドットパターンを実在線に沿って配置することによって、CAD図面や文字・記号・図形、地図の等高線や道路の情報等の様々な線分のベクター情報を与えることができ、これにより、DTPやCAD、地図等の、電子ベクター情報を媒体に印刷することができる。
【0201】
例えば、CADの場合、従来はイメージコピーして電子ベクター情報を取得することが技術上不可能であったが、本件発明を、CADに用いれば、図面全体を光学読取手段で読み取ることにより、CADの電子ベクター情報を生成することができる。
【0202】
また、本件発明(ストリームドット)には、Z座標値を定義することもでき、これにより、3次元座標を表現することもできる。
【0203】
従って、地図の等高線に用いれば、地図のどの位置でも高低を読み取ることができ、さらに、立体表面上にドットを印刷すれば、当該立体の形状を読み取り、再現することが可能となる。
【0204】
次に、本発明に係るストリームドットパターン及び媒体表面上の可視的な印刷物に用いられるインクについて説明する。
【0205】
ストリームドットパターンのドット印刷に用いられるインクは、赤外線を吸収するステルスインク(見えないインク)もしくはカーボンブラックにより、通常のグラフィックやテキストの印刷に用いられるインクは、赤外線を反射または透過するノンカーボンインクによることが望ましい。
【0206】
通常の印刷工程にドット印刷を1工程加えるだけで特殊な印刷技術は必要なく、オフセット印刷機からインクジェットプリンタまでほとんどの印刷機で印刷可能である。
【0207】
ドットパターンは直径0.04mm(インクジェットプリンタでは0.05mm程度)の極小ドットで構成され見えにくく、高品位出力用に開発された無色透明の赤外線吸収ステルスインクを使用すればドットを完全に見えなくすることも可能である。
【0208】
なお、情報ドットは通常、ドットを目立たなくするために仮想基準点から等距離の位置に設けられるが、情報を向きだけでなく長さでも表現して情報ドットを正確に認識させたい場合は、仮想基準点毎に異なる距離により情報を定義してもよい。
【0209】
また、インクも印刷工程も全く変更したくない場合(4色印刷)、CMYKのK(カーボンブラック)をドットに使用する。この際、CAD図面や文字・記号・図形、地図、写真、グラフィックにCMYを使用して、その上にKでドットを印刷すればよい。黒色は、CMYを100%混ぜてコンポジットブラックで表現する。しかし、完全な黒を再現することができないため、黒が強調されず、締まらない絵となる場合がある。 また、ドットが印刷された領域はKでドットを印刷するため網点状になり、よく見ると薄いグレーがかった絵柄となる。これを解消するには、必要最小限の領域にのみドットを印刷し、ドットを印刷しない領域は従来どおりCMYKを使えばよい。ただし、ドットを印刷した限定した領域にのみしかスキャナをタッチできないことになる。
【0210】
また、赤外線領域で反応するインクを使用しコピーできないため、セキュリティを高次元で維持することが可能である。印刷媒体としては、印刷する紙の種類は問わず、アート紙、マット紙、上質紙、普通紙、新聞紙、印画紙、プリンタ用紙など、どんな紙に対してもドット印刷が可能であり、また、紙以外でも、伸び縮みしない媒体であれば何にでも印刷可能である。
【0211】
また、新聞紙から普通紙、ポリエステルまであらゆる媒体を使用でき、またオフセットから輪転、UV、インクジェットプリンタでも印刷できるため、印刷自由度が極めて高い。
【0212】
なお、ドットコードを読み取るスキャナは、ドットパターンの撮影からドットコードの解析までわずか0.1〜0.2秒で処理することができ、ストレスなく瞬時に情報にアクセスすることが可能である。
【0213】
次に、
図29〜
図31を参照しながらドットパターンのその他の配置例について説明する。
【0214】
図29(a)は、仮想基準点5が、第二の仮想基準線上ではなく第一の仮想基準線上の基準ドット4上に設けられる例を示す図であり、
図29(b)は、仮想基準点5が、第二の仮想基準線上に加え、第一の仮想基準線上の基準ドット4上にも設けられる例を示す図である。
【0215】
これにより、
図29(a)においては、第二の仮想基準線を探索する時間を省略でき読み取り速度の向上を図ることが可能となり、
図29(b)では情報量を増加させることが可能となる。
【0216】
図29(c)、(d)は、第二の仮想基準線上に設けられた仮想基準点5上に基準ドット4を配置する例を示す図である。
図29(c)では、仮想基準点5上にドットが配置されていないため、
図29(d)のように仮想基準点5上に基準ドット4をさらに配置したものに比べ、光学読取手段により読み取られた画像データの認識・解析の際にわずかな遅延、ミスが生ずる場合があったが、
図29(d)のように仮想基準点5上に基準ドット4をさらに配置すれば、当該新たに配置された基準ドット4からも仮想基準点5を定義することができ、より正確にドットパターンの認識解析を行うことが可能となる。
【0217】
なお、新たに配置された基準ドット4を結んで第一の仮想基準線を設けてもよいし、第二の仮想基準線を定義することも可能である。
【0218】
図30(a)〜(c)は、仮想基準点上に基準ドットが配置されていない場合と、配置されている場合とを対比する図である。
【0219】
図30(a)図示例に示すように、仮想基準点5上に基準ドットを配置しない場合、第一の仮想基準線上に配置されている基準ドット4と第三の仮想基準線上に配置されているサイドドットから第二の仮想基準線および第四の仮想基準線を定義して仮想基準点5を設けなければならず、一定情報のまとまりを構成する領域が大きくなればなるほど仮想基準点5の探索が困難になる。
【0220】
一方、
図30(b)図示例に示すように、仮想基準点5上に基準ドット4を配置することにより、新たに配置された基準ドット4からも第二の仮想基準線を定義することが可能となるため、より正確に仮想基準点5を探索することが可能となる。
【0221】
なお、複数の基準ドットを線状に2列配置して第二の仮想基準点を定義し、仮想基準点を探索してもよいことはもちろんであり、例えば
図30(b)図示例では、一定情報のまとまりの上下端に位置している第四の仮想基準線を第一の仮想基準線とする(仮想基準点を設けず情報ドットも配置しない)ことなどが考えられる。
【0222】
もちろん、
図30(c)に示すように、全ての仮想基準点上に基準ドットを配置することが可能である。
【0223】
次に
図31(a)〜(c)を参照して、仮想基準点上に配置された基準ドットと、第一の仮想基準線上に配置された基準ドットを結んだ所定位置に仮想基準点を設ける工程を説明する。
【0224】
まず、仮想基準点5上に配置された基準ドット4と第一の仮想基準線上に配置された基準ドット4を結ぶ線を
図31(a)のように設け、該線と第三の仮想基準線上に配置されたサイドドットから定義される第四の仮想基準線との交点に
図31(b)のように新たに仮想基準点5を設ける。
【0225】
次に、新たに設けられた仮想基準点5からの距離と方向とで情報を定義する情報ドットを
図31(c)のように配置する。
【0226】
もちろん、一の一定情報のまとまりで定義される情報の量を増加させたい場合には、
図31(b)により新たに設けられた仮想基準点5上にさらに基準ドット4を配置し、該新たに配置された基準ドット4と第一の仮想基準線上に配置された基準ドット4とを結んだ所定の位置にさらに仮想基準点5を設けることも可能である。
【0227】
このように、本発明に係るストリームドットパターンによれば、曲線を含む実在線に沿って、あるいは地球儀などの曲面体に適切にドットパターンを形成しながら、従来のドットパターンと同程度の情報量を定義することが可能となる。
【0228】
なお、線状に並べられた基準ドットの間に仮想基準点を設けることもでき、ドットパターン生成のアルゴリズムにより一定情報のまとまりの自由な位置に仮想基準点を配置することが可能である。
【0229】
図32〜
図33は、ドットパターンとコード値と識別子との関係を示した説明図である。
【0230】
図32(a)図示例におけるドットパターンは、一定情報のまとまりが2×5領域で構成されたものであり、この一定情報のまとまり内でC1−0〜C19−18に区画されている。各領域のドットコードフォーマットを示したものが
図32(b)である。
【0231】
図32(b)は、ドットパターンをコード値のみで構成した場合であり、C0〜C17には
図32(a)で示したそれぞれの領域のドットパターンのドットコード毎のコード値が登録される。そして、C18〜C19にはパリティが登録されるようになっている。
【0232】
また、
図32(c)は、コード値と共にXY座標値が登録されるようになっている。すなわち、
図32(a)において、C0〜C7にはX座標値、C8〜C15にはY座標値、C16〜C19にはコード値がそれぞれ登録されるようになっている。
【0233】
このように、本実施形態では、ドットパターン内にコード値と共にXY座標値を登録しておくことができる。
【0234】
さらに、
図32(d)は、XY座標値と共にZ座標値を登録したフォーマットであり、このように、本発明のドットパターンは、コード値のみを登録する場合、コード値とXY座標を登録する場合、XY座標値と共にZ座標値を登録する場合のように、柔軟性に富んだフォーマットが可能である。
【0235】
なお、コード値とは、アクティブコードおよび/またはインデックスを意味し、アクティブコードは処理方法、インデックスは所定の領域をそれぞれ示している。
【0236】
また、インデックスには座標インデックスが含まれ、座標インデックスとは、媒体である紙のページ番号等を登録する領域であり、ドットパターンとしてXY座標値が登録された媒体自体を識別する識別子やページ番号を登録することができる。
【0237】
図32(e)〜
図32(g)は、フォーマットのその他の変更例を示す図である。
【0238】
次に、
図33を参照して、ドットパターンとコード値と識別子との関係を説明する。
【0239】
図33(a)に記載されているドットパターンは、
図32(a)に記載されているような情報ドットの仮想基準点からのずれ方向によってドットパターンの一定情報のまとまりと方向を定義するものとは異なり、所定のドット(キードット、サイドドット)を配置することでドットパターンの一定情報のまとまりと方向を定義しているため、一の情報ドットに対して8方向のずれ、すなわち3ビットの情報量を持たせることが可能である。
【0240】
図33(b)は、ドットパターンをXYZ座標値のみで構成した場合であり、C0〜C8にはX座標値、C9〜C17にはY座標値、C18〜C26にはZ座標値が登録されるようになっている。
【0241】
このように、本発明に係るドットパターンを用いれば、XY座標値のみならずZ座標値や、他の座標系(例えば、円筒座標系や球座標系、緯度・経度)にも対応することができる。
【0242】
なお、その他のフォーマットの変形例としては、
図33(c)〜
図33(g)などが考えられるが、係るフォーマットは図示したものに限定されるものではなく、本発明の範囲内において自由に変更し得ることはもちろんである。
【0243】
次に、
図34を参照しながら、ドットパターンのその他の配置例について説明する。
【0244】
図34(a)は、仮想基準点上に基準ドットが配置される例を示す図であり、
図34(b)は、基準ドットが線状に3列連続して媒体表面上に配置されており、それぞれの列毎の基準ドット上に仮想基準点が設けられる例を示す図である。
【0245】
なお、基準ドットと仮想基準点が同一地点に配置される工程としては、基準ドット上に仮想基準点を設ける工程、仮想基準点上に基準ドットを配置する工程のいずれを用いてもよい。
【0246】
図34(c)は、線状に連続して配置された基準ドット列の間に第二の仮想基準線、仮想基準点、情報ドットが配置される例を示す図である。
【0247】
本図示例では、異なる第一の仮想基準線上に配置されている基準ドットを結ぶ直線を第二の仮想基準線とし、第二の仮想基準線の中間点に仮想基準点を設け情報ドットを配置しているが、仮想基準点の配置は2つの第一の仮想基準線の間に第二の仮想基準線を定義することに限定されず、また、基準ドット4の周囲に情報ドットを配置し、入出力させたい情報の程度に合わせた情報を定義したい場合には、前述したように基準ドット上に仮想基準点を設け、情報ドットを配置してもよいことはもちろんである。
【0248】
図34(d)は、2以上の第一の仮想基準線の間に第二の仮想基準線を定義し、情報ドットを配置する例を示す図である。
【0249】
このように、2以上の第一の仮想基準線の間に仮想基準点を設ける場合において、仮想基準点が設けられる位置はその中間点に限定されないが、相対する基準ドットの位置から仮想基準点の位置を簡単に、より正確に特定し、認識率を高め、計算速度を早くするためにその中間点に設けることが望ましい。
【0250】
図35は、ストリームドットパターンを上下方向に並べた状態の一例について示す図である。
【0251】
同図では、基準ドット、情報ドットの他に、キードットおよびサイドドットを配置している。キードットは、一定情報のまとまりの両端に配置されたドットである。このキードットは、ひとまとまりの情報ドット群を表す1領域分のドットパターン1の代表点である。サイドドットは、キードット2のずれの正負の延長線上に配置されたドットである。
【0252】
同図(b)は、基準ドットおよびストリームドットパターンを等間隔に並べている。このように、基準点の間隔が一定のストリームドットパターンが複数並べて形成されることにより、XY座標値が隙間なく定義される。しかし、本発明に係るストリームドットパターンはこれに限らず、同図(a)に示すように、ドットパターン同士の間隔を任意に設定してよい。また、基準ドット同士の間隔も、任意に設定することができる。
【0253】
これにより、XY座標が定義されたドットパターンを2次元コードとして形成される際(インデックスとして使用)の矩形領域の形状に制約されることなく、媒体表面上に可視的に形成された情報領域に合わせた自由な形状での一定情報のまとまりの繰り返しによるドットパターンを形成することが可能となる。
【0254】
以上説明したように、本発明のドットパターンの形成方法は、媒体表面上に、ドットの所定の規則により情報を定義するストリームドットパターンを形成するにあたって、以下の工程を含むことを特徴とするドットパターンの形成方法である。
1)該媒体表面上に、所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程。
2)該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程。
3)該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる第二の仮想基準線を設ける工程。
4)該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程。
5)該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とで情報が定義される情報ドットを配置する工程。
【0255】
これにより、従来のドットパターンにおける矩形領域の形状に依存せずに、ドットパターンを媒体表面上に曲線を含む線状に印刷形成することが可能となり、かつ媒体に形成したドットパターン情報を光学的に読み取ることにより、CADを初めとする図面や地図、文字・記号・図形等に様々な情報を入出力させることが可能となる。
【0256】
また、帯状に周回方向に連続してドットパターンを形成することにより、地球儀や人体等の模型、各種製造物等のあらゆる曲面に対しても適切に印刷形成することができ、かつ媒体に形成したドットパターン情報を光学的に読み取ることが可能となる。
【0257】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前前記工程1)において、線状に連続して配置される複数の基準ドットは、所定間隔に配置されることとしてもよい。
【0258】
これにより、第一の仮想基準線および第二の仮想基準線の探索が容易となり、アルゴリズムが複雑化することにより生じる計算時間を省略することが可能となる。
【0259】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程4)において、第二の仮想基準線上に設けられる複数の仮想基準点は、該第二の仮想基準線上に代えて、前記複数の基準ドット上に設けられることとしてもよい。
【0260】
これにより、基準ドットからの距離と方向とで情報を定義することができるため、仮想基準点を探索するためのアルゴリズムが複雑化することにより生じる計算時間の省略が可能となり、仮想基準点の位置を求める計算の際に生じる誤差を低減することが可能となる。
【0261】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程4)の後、前記複数の仮想基準点を、前記複数の基準ドット上に設ける工程をさらに付加したこととしてもよい。
【0262】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程4)の後、前記仮想基準点上に基準ドットを配置する工程をさらに付加したこととしてもよい。
【0263】
これにより、ドットパターンの一定情報のまとまりを構成する領域の増加に伴う読み取り精度の低下を防止することが可能となる。
【0264】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程4)の後、前記仮想基準点上に配置された基準ドットと、前記第一の仮想基準線上に配置された基準ドットを結んだ所定位置に仮想基準点を設ける工程をさらに付加したこととしてもよい。
【0265】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程1)において、所定の規則にしたがって線状に連続して配置される複数の基準ドットは、少なくとも前記媒体表面上に2列以上配置され、前記工程2)において、複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線は、該2列以上の基準ドットに対応して2以上設けられ、前記工程3)において、基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から所定の位置に定義される第二の仮想基準線は、該2以上の第一の仮想基準線の間に定義されることとしてもよい。
【0266】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記第二の仮想基準線は、異なる前記2以上の第一の仮想基準線上に配置されている複数の基準ドットを結ぶ直線であることとしてもよい。
【0267】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程4)において、第二の仮想基準線上の所定の位置に設けられる複数の仮想基準点は、前記第二の仮想基準線の中間点に設けられることとしてもよい。
【0268】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)において、基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から所定の位置に定義される第二の仮想基準線は、隣り合う基準ドットを直線で結ぶ第一の仮想基準線を底辺とする三角形を形成する対辺を構成する直線であり、前記工程4)において、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点は、該三角形の頂点または該三角形の対辺上に設けられることとしてもよい。
【0269】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記三角形は、前記隣り合う基準ドットにおける所定の底角、前記底辺に対して所定の倍率となる対辺の長さ、または該底辺に対して所定の倍率となる該底辺から前記頂点までの高さにより定義されることとしてもよい。
【0270】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記三角形は、二等辺三角形であることとしてもよい。
【0271】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記三角形は、正三角形であることとしてもよい。
【0272】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)において、基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から所定の位置に定義される第二の仮想基準線は、該折れ線からなる第一の仮想基準線の頂点において内角を二等分する直線であって、前記工程4)において、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点は、前記複数の基準ドットから所定の距離に設けられることとしてもよい。
【0273】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程2)において、複数の基準ドットを結ぶ、折れ線からなる第一の仮想基準線は、前記基準ドットが配置されている箇所のみを頂点として設けられることとしてもよい。
【0274】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)において、基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から所定の位置に定義される第二の仮想基準線は、曲線からなる該第一の仮想基準線の接線に対し任意の角度の直線であって、前記工程4)において、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点は、隣り合う該基準ドットから定まる所定の位置に設けられることとしてもよい。
【0275】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記隣り合う基準ドットから定まる所定の位置は、該隣り合う基準ドットから所定の角度をなす前記第二の仮想基準線の交点、該隣り合う基準ドットを結ぶ曲線からなる前記第一の仮想基準線の長さに対して所定の倍率となる該基準ドットからの距離、または該隣り合う基準ドットを結ぶ曲線からなる前記第一の仮想基準線の長さに対して所定の倍率となる該第一の仮想基準線からの高さで定義されることとしてもよい。
【0276】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)において、基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から所定の位置に定義される第二の仮想基準線は、前記基準ドットまたは隣り合う該基準ドットの中間点を通る直線であることとしてもよい。
【0277】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)において、基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から所定の位置に定義される第二の仮想基準線は、直線からなる該第一の仮想基準線に対し垂直な直線であるか、曲線からなる該第一の仮想基準線の接線に対し垂直な直線であって、前記工程4)において、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点は、隣り合う該基準ドットから定まる所定の位置に設けられることとしてもよい。
【0278】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程4)において、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点は、直線からなる前記第一の仮想基準線または曲線からなる該第一の仮想基準線の接線から一定の距離に設けられることとしてもよい。
【0279】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程1)において、線状に連続して配置される複数の基準ドットは、異なる間隔で配置され、該配置間隔により、ドットパターンの方向とドットパターンの一定情報のまとまりを定義することとしてもよい。
【0280】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記複数の基準ドットは、ドットパターンの一定情報のまとまり毎に、少なくとも1組の隣り合う該基準ドットの間隔が、他と異なる(他は均一)よう配置され、該配置間隔により、該ドットパターンの一定情報のまとまりが定義されることとしてもよい。
【0281】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記複数の基準ドットは、ドットパターンの一定情報のまとまり毎に、少なくとも2組の隣り合う該基準ドットの間隔が、互いに異なり、他とも異なる(他は均一)よう配置され、該配置間隔により、ドットパターンの方向とドットパターンの一定情報のまとまりが定義されることとしてもよい。
【0282】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、工程5)において、仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とで情報が定義される情報ドットは、前記第一の仮想基準線に対して、相対する両側各々において、異なるずれ方向をもって配置され、該ずれ方向の相違により、ドットパターンの方向とドットパターンの定情報のまとまりが定義されることとしてもよい。
【0283】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、工程4)において、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点は、前記第一の仮想基準線を挟んだ両側各々に、異なる個数配置され、該個数の相違により、ドットパターンの方向とドットパターンの一定情報のまとまりが定義されることとしてもよい。
【0284】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、工程5)において、仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とで情報が定義される情報ドットは、前記第一の仮想基準線を挟んだ両側各々に、異なる個数配置され、該個数の相違により、ドットパターンの方向とドットパターンの一定情報のまとまりが定義されることとしてもよい。
【0285】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、工程5)において、仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とで情報が定義される情報ドットを、該仮想基準点ごとに配置するか、該仮想基準点上に配置するか、または、いずれにも配置しないか、によって情報が定義されることとしてもよい。
【0286】
これにより、1個のドットパターン中に配置された複数の仮想基準点のうち、ある仮想基準点には、仮想基準点からずれた位置に情報ドットが配置されており、(距離と方向が0ではない)、他の仮想基準点には、仮想基準点上に情報ドットが配置されており(距離と方向が0)、さらに別の仮想基準点には、情報ドットが全く配置されない(情報ドットがない)という、柔軟性に富んだ情報ドットの配置の仕方が可能となる。
【0287】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程1)において、前記複数の基準ドットのうち、少なくとも1個の基準ドットをキードットとして所定位置にずらして配置し、ドットパターンの方向と一定情報のまとまりを定義することとしてもよい。
【0288】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)の後、前記キードットを前記第二の仮想基準線の向きと平行方向または垂直方向の所定位置に配置して、ドットパターンの方向と一定情報のまとまりを定義する工程をさらに付加したこととしてもよい。
【0289】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)の後、前記複数の基準ドットのうち、少なくとも1個の基準ドットを通る、前記第一の仮想基準線を形成する直線または曲線の接線に対して垂直であるか、前記第一の仮想基準線を形成する折れ線の頂点において内角を二等分する直線である、第三の仮想基準線を設け、前記キードットを該第三の仮想基準線上の所定位置に配置して、ドットパターンの方向と一定情報のまとまりを定義する工程をさらに付加したこととしてもよい。
【0290】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程3)において、基準ドットおよび/または第一の仮想基準線から所定の位置に定義される第二の仮想基準線は、前記キードットとしてずらして配置される該基準ドット以外の基準ドットのみから定義されることとしてもよい。
【0291】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程2)の後、前記複数の基準ドットのうち、少なくとも1個の基準ドットを通る、前記第一の仮想基準線を形成する直線または、曲線の接線に対して垂直であるか、前記第一の仮想基準線を形成する折れ線の頂点において内角を二等分する直線である、第三の仮想基準線を設け、該第三の仮想基準線上の所定位置に、ドットパターンの方向とドットパターンの一定情報のまとまりを定義する少なくとも1個のサイドドットを配置する工程をさらに付加したこととしてもよい。
【0292】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記工程4)において、第二の仮想基準線上の所定位置に設けられる複数の仮想基準点は、前記第一の仮想基準線と平行である、前記サイドドットを通る第四の仮想基準線上に設けられることとしてもよい。
【0293】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記複数の仮想基準点は、前記第四の仮想基準線上に所定間隔に設けられることとしてもよい。
【0294】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記サイドドットは、前記第一の仮想基準線を挟んだ両側各々に、前記第一の仮想基準線から異なる距離に少なくとも1個以上配置され、該サイドドットと該第一の仮想基準線との距離でドットパターンの方向を定義することとしてもよい。
【0295】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記サイドドットは、前記第一の仮想基準線を挟んだ両側各々に、前記第一の仮想基準線から等距離の位置に少なくとも1個以上配置され、該サイドドットと前記キードットとの距離でドットパターンの方向とドットパターンの一定情報のまとまりを定義することとしてもよい。
【0296】
これにより、第一の仮想基準線からのずれに加え、サイドドットからの距離によりキードットのずれ方向を認識することができるため、より正確にドットパターンの方向を認識することが可能となる。
【0297】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、基準ドットおよび/または情報ドットは、向きを表現できる多角形状により形成され、該形状によりドットパターンの方向を定義することとしてもよい。
【0298】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、一の基準ドットおよび/または情報ドットは、他の基準ドットおよび/または情報ドットと異なる大きさにより形成され該大きさの相違により、ドットパターンの方向と一定情報のまとまりを定義することとしてもよい。
【0299】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、一の基準ドットおよび/または情報ドットは、他の基準ドットおよび/または情報ドットと異なる形状により形成され、該形状の相違により、ドットパターンの方向と一定情報のまとまりを定義することとしてもよい。
【0300】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、基準ドットおよび/または情報ドットは、媒体表面上の可視的な情報の印刷に用いられるインクと照射光に対して反応が異なる特性のインクで印刷されることとしてもよい。
【0301】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記反応が異なる特性のインクは、不可視である
こととしてもよい。
【0302】
また、本発明のドットパターンの形成方法は、前記照射光は、赤外線であり、前記特性のインクは、赤外線吸収インクであり、媒体表面上の可視的な情報の印刷に用いられるインクは、赤外線透過インクまたは赤外線反射インクであることとしてもよい。
【0303】
また、本発明のドットパターンを用いた情報入出力方法は、請求項1記載の方法により形成されたストリームドットパターンに用いられる情報入出力方法であって、該ストリームドットパターンを構成する媒体表面上の所定位置、所定領域または全領域を光学読取手段により画像データとし取り込むステップと、情報処理手段によって、該画像データを解析してコード値および/または座標値を求め、対応する情報を出力、またはプログラムを実行させるステップと、を備えたこととしてもよい。
【0304】
また、本発明のドットパターンを用いた情報入出力方法は、請求項43記載のドットパターンを用いた情報入出力方法であって、前記光学読取手段は、媒体表面上に接触または離反させて所定位置、所定領域または全領域のドットパターンを読み取るか、線状に形成されたドットパターンをなぞって読み取ることとしてもよい。
【0305】
本発明のドットパターンは、媒体表面上に、所定の規則にしたがって線状に連続して配置した複数の基準ドットと、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる第二の仮想基準線と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に設けられる複数の仮想基準点と、該仮想基準点からの距離と方向とで情報が定義される情報ドットと、からなることを特徴とするストリームドットパターンである。
【0306】
これにより、曲線を含む実在線に沿ってドットパターンを形成することが可能となり、また、ドットパターンの所定の規則により定まる一定情報のまとまりを連続して設けるため、実在線の長さに基づいて、一定情報のまとまりの間隔を伸長圧縮し、設計事項としてその一定情報のまとまりの長さを所定の範囲内で調整することができる。
【0307】
また、一定情報のまとまりの長さを、実在線の長さから平均して導き出すことにより、例えば曲面体に帯状に周回方向に連続してストリームドットパターンを形成する際、最終部位付近(帯のつなぎ目付近)でドットの長さ、間隔、大きさ、個数が他の連続するドットパターンと異なることに起因する、情報量の低下や、読読み取り手段で読み取れない程度にまでドットパターンが歪むことを防止することが可能となる。
【0308】
ここで、所定の範囲内とは、一定情報のまとまりが光学読取手段により撮像された画像データを解析することが担保される最小の値までであり、現状の光学読取手段では、およそ1〜数ミリメートルである。技術が進歩し所定の範囲は、限りなく0に近づくことは言うまでもない。
【0309】
ここで、光学読取手段とは、例えばカメラやスキャナをいい、スキャナにはペン型スキャナや平面スキャナなどが含まれる。
【0310】
なお、これに限らずドットの位置や、一定情報のまとまりにおけるドットの所定間隔、個数を変更すること、いわゆる可変長にすることによっても調整することが可能である。
【0311】
可変長にする場合の情報量の大きさ、要するに読み取り手段によって読み取れる範囲内であれば、大小様々なデータに対応することが可能となる。
また、本発明のドットパターンは、所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる少なくとも1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とでXY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンである。
【0312】
これによれば、基準点の間隔が一定のストリームドットパターンが複数並べて形成されることにより、XY座標値が印刷媒体に隙間なく定義され軌跡情報を生成することができる。さらに、文字や五線譜、地図、図形などが印刷媒体に印刷され、その線分上をスキャナーペンでなぞるかまたはタッチして操作する場合、その線分に沿ってのみストリームドットパターンを形成することにより、合理的にドットパターンを配置できる。また、XY座標が定義されたドットパターンを2次元コードとして形成される際(インデックスとして使用)の矩形領域の形状に制約されることなく、媒体表面上に可視的に形成された情報領域に合わせた自由な形状での一定情報のまとまりの繰り返しによるドットパターンを形成することが可能となる。
【0313】
また、本発明のドットパターンは、前記ストリームドットパターンは、前記第二の仮想基準線を定義するために、および/または前記ドットパターンの方向と1つのXY座標値および/またはコード値を定義するために、基準となる基準ドットを所定の位置に設けることとしてもよい。
【0314】
これによれば、新たな基準点を設けることにより、ストリームドットパターンの向きと一定情報のまとまりを、情報ドットを使用せず簡易に定義することができ、これにより、余計な情報の低減を押さえられる。さらに、新たな基準点の配置により情報ドットの始点となる仮想基準点の位置を正確に示すことができる。
【0315】
また、本発明のドットパターンは、前記複数の基準ドットは、少なくとも媒体表面上に可視的に形成された実在線上または該実在線に沿って配置されることを特徴とする請求項45〜47のいずれかに記載のストリームドットパターンである。
【0316】
これにより、線自体に情報を持たせることが可能となり、利便性に富んだ情報の入出力が可能となる。
【0317】
ここで、「少なくとも」とは、媒体表面上に実在線が可視的に形成されている箇所においては、基準ドットまたは仮想基準点を、実在線上または実在線に沿って配置するという意味であり、実在線が形成されていない箇所においてはこれに限定されることなく基準ドットまたは仮想基準点を自由に配置することが可能である。