特許第5763572号(P5763572)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5763572
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】操作装置
(51)【国際特許分類】
   B60H 1/00 20060101AFI20150723BHJP
【FI】
   B60H1/00 103D
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-48000(P2012-48000)
(22)【出願日】2012年3月5日
(65)【公開番号】特開2013-180737(P2013-180737A)
(43)【公開日】2013年9月12日
【審査請求日】2014年9月19日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久田 雅人
【審査官】 河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−003531(JP,A)
【文献】 特開2005−209505(JP,A)
【文献】 特開2011−016452(JP,A)
【文献】 特開2007−265692(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/153185(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60H 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾体が装着されると共に指示ピースが取付けられたノブを具え、このノブの操作動作を被操作部材に伝えて所定の操作をする操作装置において、
前記指示ピースの一部は、前記装飾体に形成された凹欠部から露出しており、
前記ノブに指示ピース係止部を形成し、
前記指示ピースに前記指示ピース係止部と対応する被係止部を形成して、
前記指示ピース係止部に前記被係止部を係止させることにより、前記指示ピースの位置決めをするようにしたことを特徴とする操作装置。
【請求項2】
前記ノブの内周部に、前記指示ピースが収納される凹部を具え、
前記指示ピース係止部は、前記ノブの内周部に沿って前記凹部の内側に突出する凸部状を成し、
前記被係止部は、前記ノブの内周部に沿って前記指示ピースの側部から外方に突出する凸部状を成すことを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記ノブは、前記指示ピース係止部として、
第1の係止部と、
第2の係止部と、
第3の係止部と、を具え、
前記指示ピースは、前記被係止部として、
前記ノブの軸方向の前方から前記第1の係止部に係止する第1の被係止部と、
前記ノブの軸方向の後方から前記第2の係止部に係止する第2の被係止部と、
前記ノブの内周部に沿って前記第3の係止部に係止する第3の被係止部と、を具えることを特徴とする請求項1または2に記載の操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指示ピースの位置決め構造を改良した操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば車両の空調操作に供する操作装置として、ノブの操作動作を被操作部材に伝えて所定の操作をするものが供されている。このものの場合、ノブには、前縁部に装飾体が装着され、且つ内部から前縁部にかけて指示ピースが取付けられている。
指示ピースは、操作対象の表示に対してノブの操作位置を指示するものであり、装飾体の一箇所に形成された凹欠部から前端部が露出して操作者に視認されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図10及び図11は、上記指示ピースの位置決めをする従来の構造を示しており、1がノブ、2が装飾体、3が指示ピースを示している。ノブ1は、外周部に多数の凹凸成形4が施されていて、その凹凸成形4に手をかけて回転させるダイヤルである。装飾体2は、ノブに見合うリングで、ABS樹脂などプラスチック製の基体2aの表面に金属のメッキ2bが施されている。指示ピース3は半透明のプラスチックから成り、図示しない光源の光で照明されるようになっている。
【0004】
しかして、装飾体2には、前部(図で左側)の一箇所に凹欠部5が形成され、この凹欠部5に、指示ピース3の前端部3aが嵌合されて、該前端部3aの上下の両側面A.B及び後面(図で右側面)Cを凹欠部5の各相手面に合わせることにより、指示ピース3の位置決めがなされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−96579号公報
【特許文献2】特開2005−96580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のものの場合、操作者がノブ1を回転操作したとき、必然的に装飾体2にも触れてこれに回転力を与えるため、ノブ1と装飾体2との組立精度上わずかとはいえど、その回転(動作)方向に装飾体2が動いて指示ピース3の当接面A,B,Cと摺接し、「キュッ」というような異音が発生することで、製品の品質を損ねる。このため、その当接面A,B,Cにはそれぞれグリスが塗布され、異音の発生を防止するようにしているが、そのグリス及びそれの塗布のために工数が増え、コストの上昇を招来していた。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ノブを回転操作したときの装飾体と指示ピースとの間における異音の発生を、グリスの塗布を要することなく防止できて、コストの上昇を抑制できる操作装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の操作装置は、装飾体が装着されると共に指示ピースが取付けられたノブを具え、このノブの操作動作を被操作部材に伝えて所定の操作をする操作装置において、前記指示ピースの一部は、前記装飾体に形成された凹欠部から露出しており、前記ノブに指示ピース係止部を形成し、前記指示ピースに前記指示ピース係止部と対応する被係止部を形成して、前記指示ピース係止部に前記被係止部を係止させることにより、前記指示ピースの位置決めをするようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記手段によれば、指示ピースは、装飾体に位置決めされるのではなく、ノブに係止されて位置決めされる。よって、指示ピースと装飾体の指示ピース嵌合部との間には隙間を確保でき、ノブの回転操作時における装飾体と指示ピースとの摺接がなくなる。よって、指示ピースと装飾体の指示ピース嵌合部との間にはグリスを塗布する必要がなくなり、グリス及びそれの塗布工数を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例を示す主要部分の、図3のI−I線に沿う断面図
図2】主要部分の分解斜視図
図3】主要部分の背面図
図4】主要部分の背面斜視図
図5】主要部分の、図3のV−V線に沿う断面図
図6】指示ピース単体の背面斜視図
図7】主要部分の一部拡大側面図
図8図7のVIII−VIII線に沿う断面図
図9】全体の分解斜視図
図10】従来例を示す図7相当図
図11図10のXI−XI線に沿う図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施例(一実施形態)につき、図1ないし図9を参照して説明する。
まず、図9には、車両用、特には自動車用の、空調操作、中でも車内に対する風の吹出しモードの切換え操作に供する操作装置の全体を分解状態で示しており、前方(図で左側)より順に、装飾体11、ノブ12、指示ピース13、表示パネル14、パネル支え15、プッシュボタン16、導光ピース17、ボディ18、中間ギヤ19、回路基板20、インシュレータ21、終段ギヤ22、ハウジング23、プーリユニット24を示している。
【0012】
そのうち、装飾体11は、リング状を成すもので、詳細には図8に示すように、ABS樹脂などプラスチック製の基体11aの表面に金属のメッキ11bを施して成るものであり、図2に示すように、前側の一箇所に凹欠部25を有し、後側の一段径小な周壁部11cの数箇所に取付孔26を有している。
【0013】
ノブ12は、この場合、短円筒状を成すダイヤルであり、外周部に操作者の手指の掛かりをよくするための多数の凹凸成形27を施している。又、ノブ12は、内周部の数箇所に凸部28を有し、その内周部に上記装飾体11の周壁部11cを挿入しつつ、凸部28に装飾体11の上記取付孔26を係合させることで、前縁部に装飾体11が装着される。ノブ12の後部の内周部には初段ギヤ相当のギヤ歯29を有している。
【0014】
指示ピース13は、透光性を有する半透明のアクリル樹脂などプラスチックから成るもので、全体としては薄肉状で且つ先細状を成しており、この指示ピース13を上記ノブ12に取付けて、前端部13aを前記装飾体11の前記凹欠部25から露出させるようになっている。この指示ピース13の、ノブ12に対する取付構造は後に詳述する。
【0015】
表示パネル14は、中央部に孔30を有する円形のシートから成るもので、その前面には、自動車の空調操作用の表示、特には、この場合、車室内に対する空気の吹出しモードを表す表示31を複数、環状に配列して有している。なお、表示31は透光性を有している。
パネル支え15は、表示パネル14の孔30とほゞ同径のリング部15aを有しており、このリング部15aの前面に上記表示パネル14が貼着される。
【0016】
プッシュボタン16は、主に、前記表示パネル14の孔30及び上記パネル支え15のリング部15aよりやゝ径小な円筒状を成すもので、閉塞した前面部に、この場合、車室内に吹出す風についての内外気の切換えを表す表示32と透光窓33とを有しており、パネル支え15のリング部15aに挿通されて表示パネル14の孔30から前方に露出されるようになっている。なお、表示32は透光性を有している。
導光ピース17は、上記プッシュボタン16の透光窓33に連なる部分に挿着される細長状のもので、透明のアクリル樹脂等の透光材から成っている。
【0017】
ボディ18は、多角形箱状部18aの前方に径の異なる第1ないし第3の円筒状部18b〜18dを同心状に有するもので、そのうち最も径小な第3の円筒状部18dと中間径の第2の円筒状部18cとの間に上記プッシュボタン16が導光ピース17を伴って挿着され、第2の円筒状部18cの前縁に前記パネル支え15が表示パネル14を伴って固着され、最も径大な第1の円筒状部18bの外周に前記ノブ12が前記指示ピース13及び前記装飾体11を伴って回転可能に嵌装される。その結果、装飾体11の内部から前方に表示パネル14が露出される。
【0018】
中間ギヤ19は、前部にギヤ歯19aを有し、後部にギヤ歯19bを有するもので、その前部のギヤ歯19aが、上記ボディ18の多角形箱状部18aの下部に形成された孔(図示せず)に挿通されて、前記ノブ12のギヤ歯29に噛合される。
回路基板20は、LED34を実装したもので、インシュレータ21に取着される。
【0019】
インシュレータ21は、スイッチ35とLED36とを実装しており、下部に切欠部37を形成し、この切欠部37に前記中間ギヤ19の後部のギヤ歯19bが挿通されるようにして、インシュレータ21がボディ18に結合される。更に、インシュレータ21には、外周部の一箇所にコネクタ38を一体に形成しており、このコネクタ38に図示しない相手コネクタが接続され、上記スイッチ35、LED36、及び前記回路基板20のLED34に導電するようになっている。なお、回路基板20には、LED34のほか、該LED34及び上記インシュレータ21のLED36の制御用の抵抗や同ダイオード(いずれも図示せず)を実装している。
【0020】
終段ギヤ22は、有底の短円筒状を成すもので、内周部にギヤ歯39を形成しており、このギヤ歯39が前記中間ギヤ19の後部のギヤ歯19bに噛合される。又、この終段ギヤ22の中心部には、非円形のプーリ軸挿着孔40を形成している。
ハウジング23は、上記終段ギヤ22を収容して、前記インシュレータ21を挟み前記ボディ18の多角形箱状部18aに結合される多角形箱状を成すもので、その中心部には円形のプーリ軸挿通孔41を形成している。
【0021】
プーリユニット24は、プーリケース42に、被回転体であるプーリ(図示せず)を内蔵しており、そのプーリの非円形の軸43がプーリケース42の中心部から外部に導出され、このプーリ軸43が、上記ハウジング23のプーリ軸挿通孔41を貫通して前記終段ギヤ22のプーリ軸挿着孔40に挿着される。又、プーリユニット24は、プーリに掛けたケーブル44をプーリケース42の周側部の一箇所から外部に導出している。ケーブル44は外皮チューブ45で被覆しており、先端部が、車両の車室内に対する空気の吹出し方向を切換えるための図示しないダンパに取付けられる。
【0022】
以上の構成で、ノブ12を操作者が手で持って回転操作すれば、ギヤ歯29から中間ギヤ19の前部のギヤ歯19aに回転(操作動作)が伝達され、更に、中間ギヤ19の後部のギヤ歯19bから終段ギヤ22のギヤ歯39に回転が伝達されて、終段ギヤ22が回転することにより、終段ギヤ22のプーリ軸挿着孔40とプーリユニット24のプーリ軸43との非円形係合構造を介してプーリ軸43が回転される。これにより、プーリケース42内の図示しないプーリが被操作部材として回転(操作)されて、ケーブル44を押し引きし、車両の車室内に対する空気の吹出し方向を切換えるための図示しないダンパを作動させて、その空気の吹出し方向を切換える。
【0023】
なお、表示パネル14の表示31は、以上のようにして切換えられる空気の吹出し方向を表示するものであって、すなわち前述の吹出しモードを表示するものであり、この表示パネル14の表示31のいずれか(ノブ12の回転角度に応じた)の位置、すなわち、設定モード位置を、指示ピース13がノブ12の回転に伴って指示する。又、このとき、LED34は表示31の全部とプッシュボタン16の表示32とを裏側より照明する。
【0024】
そして、プッシュボタン16を操作者が指先で押圧操作すれば、スイッチ35が押圧されて作動し、その出力がインシュレータ21のコネクタ38から図示しないリード線を介して図示しない制御装置に伝送されることにより、図示しないモータや電磁石等の切換え駆動装置の作動を介して内外気の切換えがなされる。又、それとともに、LED36が発光し、その光が導光ピース17を透過してプッシュボタン16の透光窓33に現れ、上記内外気の切換え作動を表示する。
【0025】
ここで、指示ピース13の、ノブ12に対する取付構造を詳述する。
図1及び図2に示すように、装飾体11の周壁部11cの後部には、前記凹欠部25の後側に位置して、該凹欠部25よりも大きな凹欠部46を形成している。
【0026】
これに対して、ノブ12の内周部の一箇所には、指示ピース13の形状にほゞ合致する凹部47を形成しており、この凹部47の前側の径方向両側に指示ピース係止部48を形成している。この指示ピース係止部48は、凹部47の前側の径方向両側部から凹部47の内側に突出する凸部状を成している。このほか、ノブ12には、凹部47の最前部に上記装飾体11の凹欠部25と対応する凹欠部49を形成しており、凹部47の最後部の径方向両側には、図1のほか、図3ないし図5に示すように、後方から前方へ深くなる穴50を形成している。
【0027】
そして、指示ピース13の前側の両側には、被係止部51を形成している。この被係止部51は、上記ノブ12の指示ピース係止部48と対応するもので、図6に示すように、指示ピース13前側の両側から外方に突出する凸部状を成している。このほか、指示ピース13には、後側の両側に突起52を形成している。この突起52は、上記ノブ12の穴50に対応するもので、円柱状を成しており、指示ピース13の後側の裏面の両側から外方に突出している。
【0028】
以上の構成で、ノブ12に装飾体11を前述のように装着した状態で、指示ピース13をノブ12の径方向に立て、この姿勢で突起52をノブ12の穴50に入れる。その後、指示ピース13を、突起52を中心にノブ12の凹部47に向かい回動させて倒す。これにより、指示ピース13がノブ12の凹部47に収納され、同時に、指示ピース13の被係止部51がノブ12の指示ピース係止部48の前側に至って該指示ピース係止部48に係止される。更に、装飾体11の凹欠部25には、指示ピース13の前端部13aが嵌入される。
【0029】
このようにしてノブ12に指示ピース13が取付けられるもので、その取付状態では、ノブ12の軸方向のうちの後方には、指示ピース13の被係止部51がノブ12の指示ピース係止部48に当接して係止され、同軸方向のうちの前方には、指示ピース13の突起52がノブ12の穴50の奥部に当接して係止され、径方向には指示ピース13の突起52の各基部52aがノブ12の孔50を囲繞した部分の各内側面部12aに当接して係止される。
【0030】
そして、装飾体11の凹欠部25と指示ピース13の前端部13aとの間には、図7及び図8に示すように、上下の両側面A,B及び後面(図で右側面)Cのいずれにおいても、隙間gを確保している。
【0031】
このように上記構成のものでは、ノブ12に指示ピース係止部48を形成し、指示ピース13に指示ピース係止部48と対応する被係止部51を形成して、指示ピース係止部48に被係止部51を係止させることにより、指示ピース13の位置決めをするようにしている。
【0032】
このものによれば、指示ピース13は、装飾体11に位置決めされるのではなく、ノブ12に係止されて位置決めされる。よって、指示ピース13と装飾体11の指示ピース嵌合部である凹欠部25との間には前述の隙間gを確保でき、ノブ12の回転操作時における装飾体11と指示ピース13との摺接がなくなる。よって、指示ピース13と装飾体11の凹欠部25との間にはグリスを塗布する必要がなくなり、グリス及びそれの塗布工数を省くことができて、コストの上昇を抑制できる。
【0033】
なお、ノブ12の指示ピース係止部48と指示ピース13の被係止部51に対して、ノブ12の穴50の奥部と指示ピース13の突起52とが、指示ピース13をノブ12の軸方向のうちの前方に係止する第2の係止部及び第2の被係止部として機能し、ノブ12の孔50を囲繞した部分の各内側面部12aと指示ピース13の突起52の各基部52aとが、指示ピース13をノブ12の径方向に係止する第3の係止部及び第3の被係止部として機能するものであり、この関係で、ノブ12の指示ピース係止部48と指示ピース13の被係止部51は、指示ピース13をノブ12の軸方向のうちの後方に係止する第1の係止部及び第1の被係止部として機能するようになっている。
【0034】
以上、本発明の一実施例を述べたが、本発明はそれに限られるものではなく、特に操作装置の全体としては、上述のダイヤル式以外に、スライド式や、プッシュ式、プル式等であっても良い。又、ノブ12による操作対象は、自動車用など車両用の空調操作、中でも車内に対する風の吹出しモードの切換操作に供するものに限られず、風量や温度の調節に供するものであっても良く、更にそのほかの操作に供するものであっても良い。更に、それに合わせて、プッシュボタン16で操作されるスイッチ35も、車室内に吹出す風についての内外気の切換えをするものに限られず、エアコンのオンオフやリヤウインドのデフォッガのオンオフに供するものであっても良く、そのほかのオンオフに供するものであっても良い。加えて、このスイッチ35並びにそれの操作に係る構造は具えられていなくても良い。
【0035】
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【符号の説明】
【0036】
図面中、11は装飾体、12はノブ、13は指示ピース、24はプーリユニット(被操作部材)、48は指示ピース係止部、51は被係止部を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11