(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基礎支持部と、中間支持部と、背支持部とを具える調整可能な家具において、前記中間支持部は第1のガイド手段によって前記基礎支持部に対して動くようにガイドされ、前記背支持部は第2のガイド手段によって前記基礎支持部および中間支持部の双方に対して動くようにガイドされ、前記第2のガイド手段は前記基礎支持部および前記背支持部の一方に連結された少なくとも1のガイド部と、前記基礎支持部および前記背支持部の他方に連結された少なくとも1の従動部とを有し、前記第2のガイド手段のガイド部が、1以上の湾曲部を有する曲線形であり;
前記背支持部は前記中間支持部に対して回動運動するよう取り付けられ、前記第1および第2のガイド手段は、使用時の前記中間支持部に対する前記背支持部の回動が前記中間支持部を前記基礎支持部に対して動かすように配置され、
前記背支持部がレバー機構の少なくとも一部を提供し、その回動運動がさらに前記基礎支持部に対して前記中間支持部を動かし、
前記第2のガイド手段は背支持部の回動中心から間隔をおいて配置されることを特徴とする家具。
請求項1に記載の家具において、前記第1および第2のガイド手段が、連動した、前記基礎支持部および中間支持部に対する前記背支持部の回動運動と前記基礎支持部に対する前記中間支持部の直線運動を提供するように配置されていることを特徴とする家具。
【発明の概要】
【0005】
本発明の一態様によると、基部と、中間支持部と背支持部とを具える調整可能な家具が提供されており、この中間支持部は第1のガイド手段によって基部に対して動くようにガイドされ、背支持部は第2のガイド手段によって基部と中間支持部の双方に対して動くようにガイドされ、この第2のガイド手段は、基礎支持部および背支持部の一方に連結された少なくとも1のガイド部と、基礎支持部および背支持部の他方に連結された少なくとも1の従動部とを有する。背支持部は中間支持部に対して回動運動するように装着され、第1および第2のガイド手段は、使用時に、背支持部が中間支持部に対して回動すると中間支持部を基部に対して移動させるように配置される。
【0006】
従って、本発明の上記態様は、中間支持部および背支持部が、それぞれの第1および第2のガイド手段によって連動するように互いに且つ基礎支持部に対して動く調整可能な家具を提供する。
【0007】
好適な一実施形態では、第1および第2のガイド手段は、連動している、基部および中間支持部に対する背支持部の回動運動と、基部に対する中間支持部の線形運動をもたらすように配置される。従って、この家具はいわゆる「ゼロ壁」機構を提供するように配置されてもよい。
【0008】
好適には、背支持部はレバー機構の少なくとも一部を提供し、このレバー機構の運動がさらに中間部材を基部に対して移動させる。この方法では、レバーとして椅子の背もたれなどの家具製品の背支持部を利用し、例えばゼロ壁椅子の場合には前方の直線方向に中間部材を基部に対して移動させることにより、著しい機械的な利点を実現することができる。この方法では、着座したユーザの上半身の重量は分散され、背支持部を回動させて中間支持部を前方に動かすようにレバーを作動させることができる。一般に、基部に対して中間支持部を移動させて「ゼロ壁」機能を提供する電動アクチュエータを用いて背もたれを移動させることにより、調整可能なベッドの背もたれをほぼ同じ方法で利用することもできる。
【0009】
好適な実施形態では、第2のガイド手段が支点を提供し、それを中心にレバー機構が機能して中間部材を基部に対して移動させる。この方法では、第2のガイド手段の固定部が機械的な利点(てこの作用)を与える支点を規定し、基部に対して中間支持部を移動させる。
【0010】
中間支持部が基礎支持部に対して前方に移動したときに、中間支持部は基部に対して上方の斜めの直線軌道に従動するように、中間支持部は、基部に対して直線運動に、好適にはリクライニング椅子の斜めの直線運動に移動するよう配置されてもよい。この方法では、本発明の上記態様は特に、ゼロ壁のリクライニング椅子またはソファ機構での利用に適している。このような機構では、この機構は可動部が動作している間は本質的に平衡しているように、着座したユーザの上半身の体重は傾いているときの背支持部によってほぼ支持され、ユーザの下半身の体重は中間支持部によって支持されるという意味で着座したユーザの体重は釣り合いが取れている。調整可能なベッドの実施形態では、中間支持部の動きは斜めではない直線軌道に従動することが好ましいと想定される。
【0011】
好適な実施形態では、背支持部は少なくとも1の連結レバーによって中間支持部に回動するよう連結されており、この連結レバーは中間支持部に回動するよう連結されている。この機構は容易に、組立式家具では一般的なように好適には取付/取外し可能な方法で、背支持部を連結レバーの一端で堅く固定することが可能であり、連結レバーの他端は中間支持部に回動するよう連結される。このレバー機構が背支持部の回動軸を規定する。
【0012】
連結レバーは第2のガイド手段のガイドを有し、それぞれの従動部を収容することが好ましい。この方法では、ガイドおよび従動部は、家具が標準の向きにある状態で重力を受けて背支持部および連結レバーが下方に回動するのを防止する。従って、第2のガイド手段のガイドおよび従動部が係合すると、背支持部は回動軸を中心に下方に回動運動しにくい。他の実施形態では、連結レバーは第2のガイド手段の従動部を有するか連結され、基礎支持部は各ガイドを有する。
【0013】
第2のガイド手段のガイドは、1以上の湾曲部を有する曲線であることが好ましい。この方法では、回動軸を中心とした背支持部の下方運動は、基礎支持部に対する中間支持部の運動に影響を与える。
【0014】
第2のガイド手段は連結レバーの支点を提供することが好ましい。この方法では、連結レバーまたはガイドに対する支点は、回動軸を中心に背支持部が回動運動している間、ガイドの長さに沿って移動する。この運動は回動軸を支点に対して移動させ、従動部が基部に対して固定された機構では、回動点をガイドの幾何学形状によって規定された経路に沿って移動させる。
【0015】
好適な実施形態では、各ガイドが、1以上の従動部が配置されるスロット、溝、トラックなどを具える。これは、容易に様々な支持要素の間の反力の伝達手段を提供する。
【0016】
好適な実施形態では、従動部はローラ、ベアリングなどを具える。好適には、各従動部はローラベアリングによって提供され、その外側要素はそれぞれの溝に配置される。
【0017】
基部は中間支持部が取り付けられるシャーシを具えることが好ましい。本発明は、シャーシが部分的または全体的に金属、木製またはプラスチックの材料または2以上のこのような材料の組み合わせで構成された実施形態を意図している。基部は、家具に加わる荷重に加えて家具の重量を支持するように床の上に家具を静置させる。基部には、家具業界で使用されるような、キャスタ、脚部などを設けてもよい。
【0018】
好適な実施形態では、リクライニング椅子またはソファの場合の座部支持部、あるいは調整可能なベッドの場合の上側背支持部が中間支持部に対して固定され、これにより座部または上側背支持部は、家具を調整する際に中間支持部と共に移動する。
【0019】
第1のガイド手段は、基部および中間支持部の一方に連結された少なくとも1のガイドと、基部および中間支持部の他方に連結された少なくとも1の従動部とを有しうる。
【0020】
好適には、第1のガイド手段のガイドは中間支持部に連結され、従動部は基部に連結され、第2のガイド手段のガイドは背支持部に連結され、従動部は基部に連結される、あるいはその逆である。これについて、第1および第2のガイド手段の双方の従動部は基礎支持構造に対して有利に固定することができ、これにより従動部の位置は椅子を調整している間静止したままの状態となり、それぞれの第1および第2のガイド手段のガイドは調整時に従動部に対して移動する。
【0021】
好適な一実施形態では、中間支持部は間隔が開いた一対の横側面パネルを有する。この側面パネルは、各従動部を収容する第1のガイド手段のガイドを有しうる。好適には、第1のガイド手段のガイドは側面パネルの各スロットとして提供される。この方法では、特に側面パネルがMDFまたはCNC加工法を用いて切断される同様の種類の板材で構成された家具では、ガイドスロットを各側面パネルの正確且つ繰り返し位置に容易に提供することが可能となる。
【0022】
好適な一実施形態では各側面パネルは斜めの一対のスロットを具え、背支持部が直立または部分的に傾いた姿勢から下方に回動したときに基部に対して中間支持部を(家具の通常向きの)上方かつ前方にガイドする。
【0023】
背支持部は各横側面パネルに回動するよう連結されることが好ましい。これにより、背支持部が回動軸を中心に回動したときに、背支持部は上記の方法で中間支持部を駆動させるレバーとして容易に機能することができる。
【0024】
好適な一実施形態では、中間支持部は外側支持部を規定し、基部は内側支持部を規定する。この方法では、上記の横側面パネルは、基礎支持部に対して家具の外側に配置された中間支持部の一部を構成することができる。この方法では、家具の可動部は横パネルによって保護することができる。本発明は、他の機構、特に外側支持部を形成する基礎支持部に対して中間支持部が内側支持部を形成する機構も意図している。他の実施形態は、基礎支持部および基部に連結された第1のガイド手段の関連要素が、基礎支持部(床)に面したフレームの端部に開いた内側空洞部を有して構成されたサイドアームのフレームのような、近接するパネルおよび/または家具の他の構造部品の間の空間内に実質的に配置され、基礎支持部の構成要素をその中に受ける実施形態を想定している。
【0025】
家具は、座席部分の1以上がリクライニング椅子として機能する、例えば二人用ソファの座部が双方とも本発明の上記態様に応じて構成され、両座部がリクライニング部として機能する機構を提供する、リクライニング椅子または複数人用のソファまたは長椅子を含みうる。
【0026】
背支持部は、リクライニング椅子または調整可能なベッドの背もたれ、または少なくとも背もたれ用のフレームを具えうる。中間支持部は、椅子の座部または座部支持部および/または1以上のアームを含む椅子の可動フレームを具えうる。基礎支持部は、運動するように中間支持部が装着された床置き部を具えうる。本発明の文中でリクライニング椅子について説明がされている場合、用語「リクライニング椅子」は、椅子だけではなく、前述のように座部の1以上がリクライニング機構を有する複数人用のソファまたは長椅子を含むと解釈されると、当然のことながら理解されたい。
【0027】
好適な実施形態では、第1および第2のガイド機構は、その座部または各座部がその両側のそれぞれのガイド機構によって支持されガイドされるように、椅子または複数人用ソファのリクライニング座部の両横側面に設けられる。この方法では、座部支持部は、カンチレバー型の機構のように片側のみに支持されるのではなく、椅子の両横側面の各位置で単純に支持されているとみなすことができる。従って、本発明の上記の態様は、座部または各座部が、両横側面におけるそれぞれの第1および第2のガイド手段によって支持されガイドされる機構を意図している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施形態に関連する一般型のリクライニング椅子が、
図1の直立形態および
図2のリクライニング形態に図示されている。図示された椅子は可動の背もたれと足置き台を有する布張り型の椅子であり、その足置き台は展開されたときに前方且つ外側に突出する。
【0030】
ここで
図3−13を参照すると、本発明の実施形態によるリクライニング椅子機構の支持機構および可動部を図示している。
【0031】
図3は、本発明の実施形態によるリクライニング椅子機構の支持動作機構の斜視図である。
図3に示す支持動作機構10は
図3−13に示すものと同一であり、支持動作機構の詳細を明らかにすべく様々な構成要素が一連の図面から取り除かれている。例えば、
図3では、
図6に示す横側面パネル12および足置き台14が取り除かれて、内側部分の詳細な仕組みが明らかになっている。
【0032】
図面を参照すると、調整可能なリクライニング椅子用の支持動作機構10は、基礎支持部16と、中間支持部18と、背もたれまたは背支持部20とを具えている。この基礎支持部16は椅子の床置き部を構成し、椅子の側面(左右)で互いに平行に延在しているL型の細長い部材22の形状をした一対の側方シャーシ脚部を具えている。これらのシャーシ脚部は好適には金属構造、より好適には鋼材構造であって、椅子の前方および後方で前方および後方のクロス部材24および26によって互いに連結されており、クロス部材は一般に、例えばMDF板などの木製構造であるが、当然のことながら、必要に応じて金属であってもよい。クロス部材24および26は
図3の図中に示されているが、
図4および5の図面からは省略されており、クロス部材をそれぞれのシャーシ脚部に取り付ける固定ねじ等を受けるために、一連の開口部27がシャーシ脚部の前方および後方に設けられていることが見て取れる。シャーシ脚部22およびクロス部材24、26は、椅子が配置される床と接触するようにキャスターなど取り付けることができる床置き部材を構成している。
【0033】
シャーシ脚部22はそれぞれ、椅子の前方近傍に位置する三角形の直立部材28と、椅子の中央と後方の間に位置する直立部材30とを含む、一対の直立部材28、30を有している。直立部材30も概ね三角形の形状を有している。この実施形態では、直立部材28および30の双方が金属、好適には鋼材から構成されており、溶接またはボルト、ねじなどの適切な固定手段によってシャーシ脚部22にそれぞれ接合される。ローラベアリング32は、直立部材28の遠位端または頂点に取り付けられる。直立部材30は、シャーシレールとその遠位端の間の長さに沿って部分的に、更なるローラベアリング34を保持する。このローラベアリングは直立部材30の外向きの面に装着されており、これにより、ベアリング34は、適切に間隔を開けた位置で横側面パネル12に設けられたそれぞれの軌道スロット36および38と係合するように、ベアリング32と同一の平面に位置する。スロット36および38は、好適にはナイロンまたはガラス強化ナイロンなどのプラスチック材料のインサートを構成し、中間支持部18の横側面パネル12それぞれの対応する形状のスロットに適合する。スロット36および38はそれぞれの側面パネルの底面エッジ40に対して傾いており、これにより、
図4の方向42に示すように、椅子の前方方向に側面パネルを動かすと上方要素を有する側面パネルの運動が生じ、この上方要素が、椅子が置いてある床の上に椅子を支持するための、側面パネル12と平行に位置するそれぞれのシャーシ脚部に対して側面パネルの底面エッジ40を引き上げる。
【0034】
図3−5および7−13の図面では、スロットインサート36、38は他の図示された要素に対するそれぞれの本来の位置に図示されている、すなわちインサートを保持する側面パネル12がそれぞれ存在している場合の調整機構の他の部分に対して配置されていると理解されたい。
【0035】
後方の直立部材30にはそれぞれ、直立部材の内向きの面に垂直のタブ44が設けられている。このタブ44は
図3に示すような更なるクロス部材46との連結点を提供しており、クロス部材46はMDF型の板材などで構成されるのが好ましく、ボルト、ねじまたは他の固定手段でそれぞれのタブに連結される。このクロス部材46は直立部材30の上部領域を補強し、直立部材30の遠位端は更なるローラベアリング48を保持する。ローラベアリング48は、ベアリング32および34の平面からオフセットした平面に位置している。これは、直立部材30が保持する2つのベアリング、すなわちベアリング34と48の位置の間の直立部材30の僅かなクランクまたはステップ手段によって実現する。この方法では、ベアリング48は、椅子の内側領域へと僅かにオフセットした平面に配置される。このオフセットの理由は、以下の記載から明らかとなるであろう。
【0036】
横側面パネル12は椅子の中間支持構造の一部を構成しており、この中間支持構造は、前述のようにベアリング32、34とそれぞれのスロット36および38とを有するガイド機構によって基礎構造に対して可動となる。本発明の状況では、ベアリング32、34および各パネル12の対応するスロット36、38が、基礎支持部に対する中間支持部の運動を決定する第1のガイド手段を構成する。
【0037】
前述のように、
図6に示す左側面パネル12は、
図3、4および5の支持動作機構の図から除去されている。しかしながら、横側面パネル12はそれぞれ、椅子の後方のクロス部材50および概ね長方形の座部フレーム52によって剛性構造を形成するよう互いに連結されており、この座部フレームはそれぞれの側面パネルの長さに沿って実質的に延在し、
図3に最もよく示すような複数の位置でパネルに固定されているということを理解されたい。
【0038】
座部フレーム52は外側の長方形のフレームを具え、鋼材などの金属のフレームであることが好ましいが、この座部フレームが木製またはMDF構造である実施形態も考えられる。座部フレームは、当該技術分野の当業者にとって既知の方法で椅子の座部(図示せず)を支持する。座部フレーム52の側面には複数の突出した取付ブロック54が設けられており、フレームをそれぞれの横側面パネルに連結して、側面パネルからフレームの横の細長い部分まで間隔を開けている。この点で、座部フレームは中間支持部の一部を構成し、横側面パネル12に対して固定されている中間支持部は、基礎支持部に対して側面パネルと同様に移動すると理解されたい。この運動は一対の平行なコイルばね56を設けることで抵抗を受けており、それぞれが一端でベアリング34および48の間の直立部材30にそれぞれ固定され、他端でそれぞれの側面パネル12の内向きの面のコネクタ(図示せず)に固定される。このコイルばね56は、基礎支持部および中間支持部をローラベアリング32および34がそれぞれ斜めのスロット36および38の最上端に位置する
図3乃至5に示す位置に付勢していることにより、基礎支持部に対する中間支持部の運動に抵抗する。
【0039】
背支持部20は、一対の横側面パネル60と、それぞれ下部、中央部、および上端位置にクロス部材62、64および66とを有し、当該技術分野において既知のボックス状構造を作り出す概ね長方形のフレーム58を具えている。ボックスフレームの背もたれ構造58は、MDFまたは他の板状材料で構成され、背もたれの下端近傍で外向きの側面に取り付けられた金属製ブラケット68を有することが好ましく、これにより、背もたれ58は、一対の弓形のレバーアーム72の遠位端における対応する形状のコネクタ70を断続的に滑動させることができる。レバーアーム72は背もたれの両側に設けられ、コネクタ70と反対側のレバーの端部における回動ピン74によって、背もたれをそれぞれの横側面パネル12に回動するよう連結している。各レバー72の回動ピン74が、回動ピンによって中間支持部に対して固定された背もたれの回動軸を規定する。回動軸を中心とした背もたれの運動は第2のガイド手段機構によって制約され、この第2のガイド手段機構は各レバーアーム72の内向きの面、すなわち、家具の内側を向いたレバーアームの面に形成された各スロット76を通るローラベアリング48をそれぞれ具えている。このガイドスロット76は回動点74とコネクタ70の間のレバーの中間部分に沿って設けられ、U字型の断面を形成しており、これによりローラはU字型の上縁部または壁部と係合する。ローラベアリング48とU字型断面の各上縁部80との係合は、背もたれが自身の重量を受けて回動軸を中心に下方へと落下(回動)しないよう確保する。背もたれの重量は、スロット76の上縁部または壁部80と係合するベアリング48の反力によって支持される。これについては、背もたれのフレームおよびシートクッション等を含む背支持部の重量によって与えられる回転モーメントは、ベアリング48に発生した反力による反対方向のモーメントによってベアリング48で作用し、基礎支持構造によって保持されると理解されたい。様々なベアリング32、34および48の位置、回動ピン74の位置、スロット36および38の位置および傾斜、およびガイド76の形状、特にベアリング48が係合する上縁面の間の幾何学的な関係は、背もたれの回動運動が協働するように中間支持部を前方かつ上方に駆動させ、椅子の異なる位置間の自然な推移を確保するように背もたれの運動と連動すると理解されたい。回動軸を中心とした背もたれの回動運動はベアリング48と各ガイド面80の相互係合によって制限されており、これにより、支持アームが回転するとベアリングが支持アームのカムガイド面80を追従し、基部に対してガイドスロット36、38の直線方向に背もたれおよび中間支持部を駆動させる反力を回動ピン74に生成する。
【0040】
力が背もたれに加わって回転する、すなわち回動軸を中心に背支持部を回転させることで中間支持部に対して背もたれを傾けると、ベアリング48に発生する反力の成分が、前述のように中間支持部を上方かつ前方に移動させると理解されたい。従って、ユーザが着座した状態では、ユーザが上半身の体重を背もたれに掛けて背もたれの回動軸を中心に回転させて、中間支持部および着座したユーザの体重の他の部分を支持する付随の座部クッションを基本的に釣り合った動作で上方かつ前方に駆動させることにより、リクライニング動作を得ることができる。この点では、ユーザ自身の体重は、リクライニング運動、またはリクライニング形態から直立形態へと椅子を元に戻す逆の運動の際に、実質的に半分のユーザの体重が残りの半分と平衡する範囲に釣り合うよう分散されると理解されたい。これについて、リクライニング位置と直立位置の間で移動させるべく着座したユーザの部分に最低限の力を必要とするリクライニング椅子を提供するため、回動ピン74によって規定された回動軸は着座したユーザの腰の位置またはその近くに位置し、リクライニング椅子の平衡動作を最適にすることが好ましいと更に理解されたい。
【0041】
背もたれが傾いたときの中間支持部の斜めかつ前方(上方)への運動は、背もたれの回動点が椅子の正面へと前方に移動して、椅子がこの特定の設計機能を有さずに構成された場合に生じうる障害物から離れるため、本発明のこの実施形態による椅子に、椅子の「ゼロ壁」式の特徴を与える。背もたれが回動軸を中心に下方へと回動すると、ベアリング48によって規定されるような支点の位置は、椅子をリクライニングさせているときに着座したユーザによって背もたれに掛けられた圧力の中心に対して移動する、ということを当業者は理解するであろう。
【0042】
図3乃至13に示す実施形態では、図示されたリクライニング椅子は二人用ソファまたは長いすの一部を形成しており、その第2の座部(図示せず)は、横側面パネルの平面に配置された対称面、すなわち図中に示す二人用ソファの左側部分に着座したユーザが基準となるような場合には右側の側面パネルに対し、図示された座部の実質的な鏡像である。従って、
図6に示すような左側の横側面パネルは家具のサイドアームを収容するために深くなっているため、この実施形態の横側面パネル12は異なっていると理解されたい。リクライニング椅子機構は両側にアームを必要とし、その結果、このような実施形態の右側の側面パネル12は
図6に示す左の側面パネルと類似するものと交換できると理解されたい。
【0043】
本発明は更に、家具が、基礎支持部と、中間支持部と背支持部とを有する調整可能なベッドである実施形態を意図しており、背支持部は調整可能なベッドの背もたれおよび頭支持部によって提供される。調整可能なベッドの実施形態が以下に詳しく記載されている。
【0044】
図3の図面はさらに、足置きの支持動作機構の一部を図示している。
図6に示す足置き台14は、支持動作機構の様々な部分を詳しく明らかにするように、
図3から省略されている。足置き台14は、以下で詳しく記載されているように、足置き板機構78に回動するよう連結され、この足置き板機構78は左右の横側面パネル12の内向きの面それぞれに固定された斜めのガイドトラック80上を引き出しのように摺動する。ガイドトラック80の位置は、可動の足置き板78がない
図4および5の図面により明確に図示されている。斜めのガイド80は、板がガイド80の向きおよび傾きによって規定されるような斜めの並進運動に従動するよう制約する。係合手段(図示せず)が板78の外側エッジそれぞれに沿って設けられ、ガイド80と係合する。ガイド80は好適には金属、最適には鋼材で構成され、板78は重量を削減するために82で波形のMDFが好ましい。
【0045】
一対のいわゆる一定力ばね84が、椅子の内側領域から
図3の86に示す方向に外側へと板78を付勢するために設けられている。この一定力ばねは、板78を方向86に外側へと展開するのに必要な駆動力を提供する。一定力ばね84はそれぞれ、巻きが戻ることに対して付勢された帯材のコイルを具え、これにより、ストリップの自由端がほどけたときに、ばねの付勢力が細長い帯の繰り出された部分を巻きいれるようになる。この種の構造は鋼材コイル型のテープメジャーなどの構成に使用されると当業者は理解されたい。本実施形態では、それぞれのコイル84は、足置き板の後部付近の上向き面に固定される。帯84の自由端は、それぞれの横側面パネル12の内向き面に固定される。コイル84は側面パネル12に近接する板78のエッジの近くに固定され、これにより、コイルから展開される帯の長さは実質的にパネル12と平行に延びる。従って、ばねの張力が、足載せ板78を外側へと方向86に作用させる。板78の移動範囲は、板が
図3に示すような格納位置にある場合に表れる最大限に繰り出されたコイルばねの長さによって確定し、この板が複数の手段により保持される位置は以下に記載されている。従って、この板78は、開くように付勢されるが、当業者にはよく知られているようなラッチまたは他の保持手段によって格納位置または閉じた位置に格納もされる引き出し型の構造として機能する。
【0046】
前述したような足置き台14は、
図6および7では格納位置に図示されている。
図7では、横側面パネル12が図面から取り除かれ、椅子の支持動作機構の詳細を明らかにしている。
図7では、一定力ばねの自由端87を明確に見ることができるが、当然ながら、この端部は、実際の機構では側面パネル12に固定されている。更なる詳細が
図8の図面で明らかにされており、動作機構の内側を図示するために足置き台14が図面から取り除かれている。この図面では、足置き板78には下側に固定された一対のヒンジ90が設けられており、このヒンジの一部が板78の前縁に取り付けられていることが見て取れる。両ヒンジの他の部分は足置き台14の後面または下側に連結され、足置き台14を足置き板の前縁に回動可能に連結している。足置き台14は上縁92と下縁94の間の実質的に中間位置に回動するよう連結される。すなわち、上縁および下縁は、足置きが
図6および7の図面に示すように格納されているときに椅子の通常の直立形態に規定される。
図6に示す垂直形態からほぼ水平に展開された形態まで足置き台14を回動させることは、足置き台の上縁92と座部フレーム52、好適には
図3および8に示す座部フレームの先端部材96との間に弾性材料を固定することにより実現する。ウェビングなど(図示せず)が座部フレームの前方で横断部材96に固定され、足置き台14の後部/下側の上縁92の領域に固定されてもよく、これにより、板78が前方へと移動して足置き台を展開すると、回転モーメントがウェビングまたは同様の材料の張力によって生成され、上縁92をその中心の回動軸周りに回転させる。上縁92と下縁94の間の中間点またはその近くで足置き台を回動させることにより、足置きの格納は、着座したユーザが踵で板の下縁94の領域に緩い力を加えることによって容易に実現しうると理解されたい。これにより足置き台が水平向きから斜めの向きに回転し、ユーザの下脚を更に下げると、着座したユーザの下脚の重量が一定力ばね84の付勢力に対して作用して、板を実質的に
図7に示す位置へと格納する。
【0047】
足置き台14は、
図10に最もよく見られるように、ラッチ機構によって格納位置に保持される。
【0048】
図10では、ラッチ機構98は、ピン(図示せず)を保持する足置き台14(
図10には図示せず)の下側に装着されたブラケット100を有し、このピンは、クロス部材24(
図10には図示せず)に固定されたブラケット104に装着されたラッチレバー102と係合する。ラッチ102は閉鎖位置に付勢され、足置き台14を
図7に示すような格納位置にロックする。当該技術分野において知られているように、ラッチレバー102の遠隔操作は、ユーザによって、好適には椅子の側面から遠隔的に操作されるボーデンケーブル型の機構といったケーブルリリースによってもたらされる。
【0049】
図示された実施形態によるリクライニング椅子では、足置きは椅子のリクライニング部分から独立して動作することができ、これにより、足置きは、格納された垂直位置から実質的に水平の位置まで、椅子のリクライニング運動から独立して展開することができる。この形態は多くの場合、「TV姿勢」と称される。動力型の実施形態では、第1に、椅子が「TV姿勢」に適応するように足置きを展開位置へと外側に駆動させるために単一の電気リニアアクチュエータが設けられてもよく、このアクチュエータの更なる拡張機能が、前述のガイドおよび回動機構により背もたれ支持部が従動した状態で、基部に対して中間支持部を前方且つ上方に駆動させる。これは、単一の線形アクチュエータが一端で基部構造の一部に固定され、他端で足置き、または図示された実施形態の足置き板78のような足置きの展開/格納機構に固定される動力型の実施形態において、容易に実現することができる。
【0050】
上記の説明は主に
図3乃至6の図面を指しているが、
図3乃至13の図面は同一の実施形態の様々な図面であって、
図7の図面は、椅子の支持構造および動作機構の詳細を明らかにすべく横側面パネル12が取り除かれた
図6の図面と類似している、ということを理解されたい。
図7の図面では、ガイドスロット36および38は、取り除かれた側面パネルの対応した形状のスロット内に固定されるため概略的に図示されており、横側面パネルが存在しているように正しい位置に置かれて図示されていると理解されたい。
図8では、前方の足置き台14を取り除くことで
図7の図面がさらに変更され、それ故に椅子の更なる詳細が明らかとなっている。
【0051】
図9の図面では、(右側の)他の横側面パネル12が
図8の図面から取り除かれているが、第2の2つの一定力ばね84を含む更なる詳細部が追加されている。
【0052】
図10では、背支持部20を含む更なる詳細部が図面から取り除かれており、この実施形態では、組立式家具構造の技術ではよく知られている方法で運搬および保管のために背支持部を取り外しができるという点で、背支持部20は着脱可能に取り付けることができる。
図10の図面では、ボード78だけではなく、座部フレーム支持部52も図面から取り除かれている。
【0053】
図11の図面ではラッチ機構が取り除かれ、
図12の図面では、足置き用のアクチュエータ機構が取り除かれており、これにより、ガイドスロット34および38と支持レバー72に関連する基礎支持部の主な構成要素のみが図示されている。
【0054】
図13は、
図5に示すような椅子の右側にある、直立支持部30と、ローラベアリング48と、回動ピン74と、レバーアーム72とU字型のガイドスロット76の詳細部を含む、背もたれ支持部の運動をガイドする第2のガイド手段の詳細を拡大して図示している。
【0055】
図14を参照すると、本発明の第2の実施形態によるリクライニング椅子機構の一部を図示している。
図14の図は、リクライニング椅子、ソファなどの支持動作機構の片側を図示しているという点で、
図5に示すものと類似している。
図14に示す機構の構成および動作の概略的な原理は、基礎支持部16と、中間支持部18と、背支持部20とが設けられているという点で、前述の実施形態と実質的に同一である。この実施形態では、L字型のシャーシ脚部22はスフィンクスのような形状を有する平面的な支持パネル110に置き換えられており、
図14の図面に示すパネルの反対側には、図面の112、114および116に示す3カ所に3つのローラベアリングを保持している。116でパネルの反対側に回転可能に取り付けられたローラベアリング118は前述の実施形態のベアリング48と均等であるが、ガイド76の上縁部と係合する代わりに、ベアリング118は、側面パネル124に回転可能に連結された背支持アーム122の下部の湾曲面120によって係合している。この側面パネル124は中間支持部の一部を構成しており、前述の実施形態のパネル12と均等である。
【0056】
ここで
図15a乃至15eを参照すると、特に
図15aは、
図14の125に示す方向に見た、
図14の支持動作機構の側面図を示している。
図15aの側面図では、側面パネル124が、前述の実施形態におけるガイドスロット36および38と均等である、一対の斜めに平行かつオフセットしたスロット126および128を具えていると理解されたい。ガイドスロット126は、114で基礎支持部材110に回転可能に取り付けられたローラベアリング130を収容する。ガイドスロット128は、112で支持部材110に回転可能に取り付けられたローラベアリング132を収容する。この点では、3つのローラベアリング118、130および132は、前述の実施形態におけるベアリング48、32および34とそれぞれ均等であると理解されたい。
【0057】
側面パネル124は、背支持アーム122の側面に回転可能に装着された一対のローラベアリング138、140を収容するラジアルスロット136を有する直立部分134をパネルの後部に有しているという点で、第1の実施形態の側面パネル12とは僅かに異なっている。従って、背支持アーム122は、スロット136の曲率中心と一致する軸を中心に中間支持パネル124に対して回転する。
【0058】
本発明の第2の実施形態の支持動作機構は特に、MDFまたは同様の高強度の低コスト材料といった板材から製造するのに適している。この基礎支持部材110は、CNCで形状を機械加工した板などから製造されることが好ましく、その後に適所にローラベアリングが取り付けられる。同様に平面状の側面パネル124もガイドスロット等を有するようにCNC機械加工によって製造されることが好ましい。背支持アーム122もこの方法で製造されることが好ましい。リクライニング椅子は、椅子の座部の幅によって決定される距離だけ離れた、
図14に示す2つのこのような支持動作機構を有していると理解されたい。好適な実施形態では、中間支持パネル124は、内側の基礎支持部材110に対して椅子の外側に配置されるが、複数の実施形態では、基礎支持部110が外側にあり中間支持パネル124が内側にある状態が想定される。
【0059】
図15a乃至15eは、
図15aの完全に直立した位置から、
図15dの完全にリクライニングした位置まで、
図15b、cおよびeに示す中間位置と共に様々な位置にある
図14の支持動作機構を示している。本発明の第1の実施形態のように、背支持アームが下方に回動したときに、回動軸周りの背支持アームの動作が、基部に対して直線的に上方かつ前方方向への中間支持部の動作と連動するように、3つの主な支持部である基部、中間部および背もたれが連動する。第2の実施形態におけるリクライニング椅子の支持動作機構の動作は、ベアリング118およびガイド面120に発生した反力が、第1の実施形態について前述したように中間支持部を前方かつ上方に駆動させるという点で、第1の実施形態のものと実質的に類似している。
【0060】
図15a乃至15eに示す運動は、
図16aの完全に直立した位置から、徐々に
図16dに示す完全にリクライニングした位置まで
図16a乃至16dの支持動作機構を反対側から図示している。
【0061】
ここで
図17a乃至17cの一連の詳細な斜視図を参照すると、椅子の後部近傍の第2のガイド手段の領域の詳細な機構を図示しており、背支持アーム122がローラベアリング118によって軸を中心に支持されている。カム型のガイド面120の形状および湾曲が、互いおよび基礎支持部110の双方に対する可動部122および124の相対的な運動を決定する。ガイド面120の湾曲は、ガイドスロット76のように、背支持部が回動運動する際に十分な反力がベアリング118とガイド面120の間に存在するように決定され、背支持部の下方への回動運動は、ガイドスロット126、128およびそれぞれのベアリング130および132によって決定されるように、中間支持部を前方かつ上方に移動させる。ガイド面120の湾曲は、ガイドスロット76および特に上縁80も同様に、記載した支持動作機構が正確に機能するためには重要であると理解されたい。
【0062】
図17a乃至17cは、リクライニング椅子が直立形態(
図17a)、リクライニング形態(
図17b)および中間位置(
図17c)にあるときの支持動作機構の各部分を図示している。
【0063】
調整可能なリクライニング椅子用の支持動作機構10の更なる実施形態が
図18−21に図示されている。
図18−21の実施形態は
図3乃至13の実施形態と実質的に同一であり、以下に詳しく記載するように足置き支持部および動作機構に変更を加えている。
図3−13および18−21の図面では、同一の参照番号が同一の構成部品に使用されている。
【0064】
図18は、本発明の第3の実施形態による支持動作機構10の後方上部からの斜視図である。
図19は、
図18の支持動作機構の後方からの斜視図であり、明確にするため左側面パネルと足置きパネルが省略されている。
図18乃至21の支持動作機構のリクライニング部分は、
図3乃至13の実施形態を参照して上述したものと実質的に同一である。支持動作機構の足置き部分が異なっている。
図18の図面に見られるように、足置き台またはパネルは、椅子の両側面に設けられた一対の細長い弓形の取付アームに回動するよう連結されている。このパネル14は、上縁92と下縁94の間の実質的に中間地点でアーム140に回動するよう連結されており、アーム140とパネル14の間の回動連結部はパネル14の平面の各開口部142に設けられている。この方法では、パネルの回動軸はパネル平面に位置し、好適にはパネルの前平面と後平面の間のパネルの中心に位置する。これは、
図18に示す形態のようなパネルの最も遠い拡張した半分に僅かな量の力を適用する動作で着座したユーザによって回動軸を中心に容易に回転させることができる平衡した足置きを設けているため、足置きの展開および格納という点では有利であり、着座したユーザの踵の動作によってパネルを回転させる僅かな回転モーメントを作りだし、次いで以下に詳しく説明するように格納する。
【0065】
弓形の取付アームは、各側面パネル12の間の支持動作機構10の対向する側面に互いに平行に位置している。これらのアーム140は、その長さに沿って様々な位置で管状クロス部材144、146および148によって互いに連結され、剛体のフレーム構造を提供する。この剛体のフレーム構造は、
図3乃至13の第1の実施形態における可動の足置き板78と均等と見なすことができると理解されたい。足置き板78と同様に、剛体のフレーム構造はブラケット80’において側面パネル12に対して運動するよう装着されており、この実施形態では、ブラケット80’には各アーム140の対応する湾曲ガイド凹部152と係合する湾曲フランジ150が設けられ、足置き板の格納位置と展開位置の間の曲線経路に沿ってアームをガイドする。
【0066】
図18の図面に最もよく見られるように、足置きを外側に展開位置へと付勢するためガスストラット154が設けられている。このガスストラットは、一端(図示せず)で中間支持構造18の一部に固定され、伸長した端部でコード156に連結されており、このコードは、足置きパネル14から最も遠い各アーム140の端部における2つの固定点158の間にガスストラットによる張力下で保持されている。ガスストラット154およびコード156は、
図3乃至13の実施形態における一定力のコイルばね84と均等とみなすことができる。ガスストラット154の付勢力に対して足置きを格納(垂直)位置に保持すべく、リリースキャッチ(図示せず)が
図3乃至13の第1の実施形態のリリースキャッチと同様に設けられており、このキャッチは前述した当該技術分野で知られているようなボーデンケーブルによって解放される。
【0067】
ここで
図20および21を参照すると、
図20の直立の(リクライニングしていない)TV姿勢では、足置き台14が前述した足置き動作機構によって外側且つ上方に展開されている。
図21は、74の回動軸を中心に背もたれ支持部20を回転させることにより半分リクライニングした位置に移動した椅子のフレームを示しており、側面パネル12を含む中間支持部18をスロット36、38によって規定された経路に沿って基部に対して上方且つ前方に移動させている。この前方への構成要素の運動は、いわゆる「ゼロ壁」機能を提供する。
【0068】
ここで
図22乃至24を参照すると、本発明の第4の実施形態によるリクライニング椅子機構の一部を図示している。
図22乃至24に示す機構の構造および動作の概略的な原理は、基礎支持部16、中間支持部18および背支持部(図示せず)が設けられているという点で、前述の実施形態と実質的に同一であり、前述の実施形態の同一または類似する構成要素を示すため、同一の参照番号が
図22乃至24の図面に使用されている。第4の実施形態は、第2の実施形態のように、第1および第3の実施形態のL型シャーシ脚部22が第2の実施形態の中間支持部の支持パネルに類似した平面状の支持パネル110と置き換えられているという点で、実質的に第1および第2の実施形態の複合型であると理解されたい。第4の実施形態では、パネル110は、図中の112、114および116に示す三カ所に3つのローラベアリングを保持している。116でパネルの側面に回転可能に装着されたローラベアリング118は2部分に設けられる、すなわち、2つのローラベアリング要素が同一のシャフトまたはピンに与えられ、これにより2つのベアリング要素が116において同軸上に整列している。ベアリング要素の一方118a(図中の陰影線によって、隠れた詳細部として示される)は第1および第3の実施形態のベアリング48と均等であり、背もたれのブラケット72の各ガイド76の上縁80と係合し、第2のベアリング要素(図示せず)はパネル110の第3のガイドスロット160と係合し、第3のガイドスロットおよび第2のベアリング要素は、スロット126、128とベアリング130、132を含む上記の第1のガイド手段の部分を具え、第3のスロット160は他の2つのスロット126、128と平行にパネルに配置される。図面に見られるように、
図3乃至13および18乃至22の実施形態を参照して前述したように、背もたれの支持ブラケット72は、ピン74によってパネルに回動するよう装着されている。
図22乃至24の実施形態では、中間支持部の側面パネル124は基礎支持パネル110の内側に配置されているが、基礎支持パネルが中間支持パネルの内側にある実施形態も想定されると理解されたい。
【0069】
本発明の第5の実施形態は、
図25乃至36に示す調整可能なベッド210を具えている。
【0070】
本発明の実施形態は更に調整可能なベッドを含む。
【0071】
図25乃至36は、本発明の第5の実施形態による調整可能なベッド200を概略的に図示している。このベッド200は、調整可能な背支持部202と、固定された中央支持部204と、調整可能な上脚支持部206と下脚支持部208とを具えている。
【0072】
図25乃至27、
図31および32では、背支持部202、中央支持部204および脚支持部206、208が下降した状態の降下形態にあるベッド200が図示されており、近接する支持部分が基礎支持部210の上に実質的に平らに載っている。これらの支持部202、204、206、208は、それぞれ近接するマットレス支持クッションまたはパッド220、222、224、226を支持するそれぞれ隣接する平らな平面パネル212、214、216、218を具え、これらを組み合わせて適切なマットレス(図示せず)を上に支持するマットレスの支持土台を設け、いわゆる「ソフトエッジ」の調整可能なベッドを提供する。ベッド200はダブルベッドだが、本実施形態は標準的なシングルサイズのベッドから更に大きいダブルを含む、多くの異なる幅のベッドを意図している。
【0073】
図26に最もよく図示されているように、基礎支持部210は板型の材料によって構成されたほぼ長方形のフレームを具えており、この材料は産業用樹脂、MDF、材木または他の繊維型板などであってもよい。基礎支持フレーム210は、クロス部材パネル232、234によってそれぞれの端部付近で互いに連結された一対の細長い横側面パネル228、230を有し、長方形の箱形の構造支持フレームを形成している。基礎支持フレーム210はベッド200の床置き部分を構成しており、これについて支持フレームは、床の上に直接静置されてもよく、あるいは当該技術分野で既知のキャスター、脚部などを設けてもよい。
【0074】
可動キャリッジ236の形態をした中間支持部が、体支持部202、204、206、208の下側の基礎支持フレーム210の内側領域内に取り付けられている。中間支持部236は
図27および28の図中に最もよく見ることができ、体支持パネル212−218および関連するマットレス支持クッション220−226は明確にするために図面から省略されている。
図27では、図示されたベッドの構成部分は、ベッドが通常の平らな形態に配置された状態で示されている。
図28では、図示された部分は、ベッドが完全に直立した形態に配置された状態で図示されている。この中間支持キャリッジは、基礎支持フレームの左右の横側面パネル228、230と近接して配置された一対の細長い平行の側面パネル238、240を具えている。パネル238、240は対称的に同一であり、これによりベッドの片側の取付機構は他方と同一となる。これらのパネルは、ベッドの長さに沿って間隔が開けられた一対の平行なクロス部材242、244によって互いに堅く連結されている。パネル238、240は、家具業界に広く使用され、CNC機械加工に適しているようなMDFまたは産業用樹脂などの板材から構成されることが好ましい。クロス部材242、244は側面パネルと同一の材料から構成されてもよいが、以下により完全に記載されているように、様々な体部分を移動させるべく適用されたアクチュエータ荷重を支持するために、金属、好適には鋼材であってもよい。クロス部材242、244にはそれぞれ、その長さの中間点に各アクチュエータ取付ブラケット246が設けられる。
【0075】
背支持パネル212は、当該支持パネル212の下側に取り付けられ、そこから延在している一対の荷重支持部材248によって、中間支持キャリッジに回動するよう装着されている。荷重支持部材248は、中間支持部の各側面パネル238、240に実質的に近接して、それらの内側に位置するように、間隔をあけてパネル212の横方向に離れて配置され、これにより、荷重支持部材248の側面に回転可能に取り付けられた回転要素ベアリング250a、250b、250c(
図29、30および31)は、各パネル238、240の弓形スロット252それぞれに位置して、その中に係留して保持される。荷重支持部材248は、中間支持部に対して背もたれ支持部202を回動するよう装着する連結レバーを構成する。
【0076】
上脚支持パネル216は同様に、支持パネル216の下側に取り付けられ、そこから延在している一対の荷重支持部材254によって中間支持キャリッジに回動するよう取り付けられている。荷重支持部材254は、中間支持部の各側面パネル238、240と実質的に近接して、それらの内側に位置するように、間隔をあけてパネル216の横方向に離れて配置され、これにより、荷重支持部材254の側面に回転可能に取り付けられた回転要素ベアリング256a、256b、256c(
図29および30)は、各パネル238、240の弓形スロット258それぞれに位置して、その中に係留して保持される。
【0077】
中央部パネル214は、
図25に示すようなベッドの降下形態における背支持パネル212と上脚支持パネル216の間に隣接して、中間支持キャリッジに対して固定される。下脚支持パネル218は、ヒンジ260により、それぞれ隣接しているエッジに沿って上脚支持パネル216に回動するよう連結されている。
【0078】
荷重支持部材248および254は三日月形状を有する実質的な平面状であって、中間支持部の各側面パネル238、240と(数ミリメートル程度の小さいクリアランスで)実質的に同一平面に位置するよう設計されており、
図26および27に示すようなベッドの降下形態における基礎支持キャリッジの枠の範囲内では、パネル212−218は基礎支持フレーム210の上辺の上に実質的に平らに、あるいはその上に単に載っている。荷重支持部材248、254にはそれぞれ、支持部材の平面に対して垂直に延在する、内側に突出した平面要素266が設けられて、各パネル212および216の下側と係合し、それに固定される取付部材を提供している。
【0079】
荷重支持部材248はクロス部材262によって互いに堅く連結され、同様に荷重支持部材254はクロス部材264によって互いに連結される。クロス部材262、264にはそれぞれ、各線形アクチュエータ(図示せず)の一端に連結するため、長さの中間点にアクチュエータ取付ブラケット268が設けられている。
【0080】
図29の図中に最もよく見られるように、各荷重支持部材248には、中間支持キャリッジの近接する側面パネルに面する支持部材の側面に配置された、回転要素ベアリング250a、250b、250cが設けられている。ベアリング250aおよび250bは類似した構造であり、荷重支持部材の表面から突出した直立ピンに装着される単一の回転要素ベアリングを具えている。第3のベアリング250cは、長いピン上に同軸に整列した一対のベアリング要素250c’および250c”を具えている点でわずかに異なっている。この配置は
図30のベアリング250cの平面図に更に図示されており、最も外側のベアリング要素250c”は、荷重支持部材から第1のベアリング要素250c’の約2倍の距離に位置している。ベアリング250a、250bおよび250cは、
図26−28の図面に示す支持部材248の反対側の270a、270bおよび270cに示す位置に配置される。
【0081】
荷重支持部材254のベアリングの配置は、3つのベアリング256a、256bおよび256c全てが250aおよび250bのような単一要素型であって、
図26−28の支持部材の逆側に示すような位置272a、272bおよび272cにそれぞれ配置されるという点を除き、支持部材248に関して上述された配置と類似している。
【0082】
ベッドの両側には、支持部材の運動がスロット258内のベアリングの運動によって制約されるように、ベアリング256a、256bおよび256cがスロット258内に配置されている。これは、スロット258の曲率中心によって規定された回動軸、およびスロットの長さおよびスロット内のベアリング要素256aおよび256cの離隔によって決定される移動範囲について、パネル216ひいては上脚支持部206に中間支持部を基準とした回動運動をもたらす。支持部材254の回動運動の範囲は、スロット258の両端、およびベアリングのそれぞれ1つがスロットの各端部と接合することによる各ベアリング256aおよび256cの離隔によって規定される。ベアリング256aおよび256cは、湾曲したスロット258の約半分の長さに対応する最大距離まで間隔が開いてもよい。
【0083】
同様に、ベアリング250a、250bおよび250c’はスロット252に配置され、これにより支持部材の運動はスロット252内のベアリングの運動によって制約される。これは、スロット252の曲率中心によって規定された回転軸、およびスロットの長さおよびスロット内のベアリング要素250aおよび250c’の離隔よって決定される移動範囲について、パネル212ひいては背支持部202に中間支持部を基準とした回転運動をもたらす。支持部材248の回動運動の範囲は、スロット252の両端、およびベアリングのそれぞれ1つがスロットの各端部と接合することによる各ベアリング250aおよび250c’の離隔によって規定される。ベアリング250aおよび250c’は、湾曲したスロット252の約半分の長さに対応する最大距離まで間隔が開いてもよい。
【0084】
スロット252および258の位置は
図31の図中で最もよく見ることができ、ベッドの調整機構をより詳しく図示すべく明確にするために、側面パネル228は省略されている。中間支持部のパネル228の一方のみが
図31の側面図に図示されているが、パネル228、230は実質的に互いに同一であって、前述のような支持ベアリング250a−c’および256a−cを収容するための一対の湾曲したガイドスロット252、258をそれぞれ有していると理解されたい。第1のガイドスロット252はパネル228の後方半分に設けられ、第2のスロット258はパネルの前方半分に設けられる。第2のスロット258の曲率中心274は近接するマットレス支持クッション222、224の隣接エッジに位置し、これにより使用時に様々な位置間でベッドを調整しても、隣接エッジの領域にある支持クッションの上に位置するマットレスを圧縮させない。同様に、第1のスロット252の曲率中心276は、隣接するマットレス支持クッション220、222の隣接エッジに位置し、これにより使用時に様々な位置間でベッドを調整しても、隣接エッジの領域にある支持クッションの上に位置するクッションまたはマットレスを圧縮させない。
【0085】
ベッドが降下形態にあるときのベアリング要素250a−cおよび256a−cの位置が
図31の図面に示されており、前方スロット258の後端にベアリング256cが、後方スロット252の前端にベアリング250aが位置している。
【0086】
ベアリング要素250a−cおよび256a−cの位置は
図32の図面にも図示されており、さらに詳細を示すべく側面パネル240も取り除かれている。この図では、前方および後方のスロットの位置がスロットインサート252’および258’によって表されており、これらのインサートは側面パネル240があるかのように本来の位置に図示されている。インサート252’および258’はベアリング要素250a−c’および256a−cに対する耐摩耗性のベアリング表面を提供し、中間支持キャリッジの各側面パネルにおける適切なサイズのスロットに嵌合し、上述の実施形態のスロットインサート32、38と同様に機能する。
図32の図中では、降下形態にあるベッドについて、スロット252および258と荷重支持部材248、254の相対位置を見ることができる。
図32の側面図は、荷重支持部材254の前端における角度が付いた接合面278を含む、荷重支持部材248および254の形状をより明確に図示しており、この接合面の目的は以下に詳しく記載する。
【0087】
図31および32の図面は更に、中間支持キャリッジが基礎支持部210に対して可動して取り付けられるように図示している。各側面パネル238、240には、各パネルの長さに沿って間隔を開けた位置に配置され、各パネルの表面から直立し、基礎支持部の近接する外側パネル228、230の方へと突出しているベアリングピンに装着された3つの回転要素ベアリング280a−cが設けられており、各スロットインサート282a’−c’を受けるべくベアリング係合スロット282a−cが設けられている。インサート282a’−c’が装着される側面パネル240は図示するために省略されているが、これらのインサート282a’−c’は、
図31および32の図のそれぞれ本来の位置に図示されている。インサート282a’−c’は、各側面パネル228、230の内向きの面に設けられたブラインドスロットに配置される。後方のスロットインサート282c’の一部は
図26の図中に見ることができ、前方のスロットインサート282a’の一部は
図33の図中に見ることができる。
【0088】
スロット282a−c及び対応するインサート282a’−c’は直線的であって、パネル228、230の長さに沿って整列しており、様々な位置の間でベッドを調整する際に、中間支持キャリッジを基礎支持部に対して斜めではない直線的な平行方向に誘導する。スロットおよびインサートは実質的に同一であり、ベッドの中央部に沿ってほぼ等間隔に離れている。スロット280a−cは、パネル228、230の側面に開口部を作らないという点で眼には見えないが、各インサートおよび中間支持キャリッジに固定された回転要素ベアリング280a−cを収容できる程度の深さである。この機構は、本発明のこの実施形態に前述の第1のガイド手段を構成する。
【0089】
第4のスロット284およびインサート284’の組み合わせは、後方の荷重支持部材248に取り付けられたベアリング要素250c”を収容するパネル228、230の後方付近に設けられている。この機構は、本実施形態に前述の第2のガイド手段を構成する。第4のスロット284は、第1および第2の湾曲部分286、288を有する曲線形である。第1の部分286はスロット252に対応する湾曲部を有し、ベッドが完全に降下した位置と
図34の半分上昇した位置の間の位置にある場合にスロットの後方と一致する。この相対運動の範囲では、背支持部が
図34の半分上昇した位置まで上昇するときにベアリング250c”は第1の部分286内を自由に移動し、スロットの曲率および方向が突然変化する。第2の部分288は第1の部分とは異なる曲率中心を有しており、パネル228、230の長さに沿って第1の部分よりもなだらかに上昇する。この曲率の変化はベアリング要素250c”とスロットの第2の部分288の間に反力を生成し、この反力は、回転モーメントが(アクチュエータの1つまたはそれ以外のものによって)ベッドの背支持部分に適用されると、ガイド280a−cに沿って中間支持キャリッジを基礎支持部に対して前方に押し付ける。背支持部分が
図34の中間位置を越えて上昇すると、ベアリング250c”がスロットの第2の部分に沿って移動するように押し進められ、ベアリング要素とスロット288の上面との反作用によって生成される抵抗が中間部を基礎支持部に対して前方に駆動させる。結果として得られる動作は、背もたれが移動する前述した実施形態の椅子機構の支持部と中間支持部分の相対運動に類似している。本実施形態では、ベッドの背支持部がベッドの直立形態となる背もたれを提供するように上昇した場合、この背支持部分が移動したときに同様の協働運動が起こる。従って、本実施形態に記載されたベッドはさらに、家具製品のゼロ壁としても機能する。これは、ユーザは家具等の横へのアクセスを保持することができ、背もたれが上昇または降下したときに家具に対するユーザの相対位置は変化せず、体支持部分が取り付けられる中間支持キャリッジの直線的な前方または後方運動によって運動が釣り合うため、調整可能なベッドの状況において特に有意である。
【0090】
ベッドの形態が完全に降下した形態から完全に上昇した形態まで調整されたときのベッドの様々な部分の相対位置は、以下の
図32(完全に降下)から、
図34(半分上昇)、
図35(半分上昇と完全に上昇の間の中間)、
図36(完全に上昇)までの一連の図面のに見ることができる。各図面は
図32のようなベッド構造の同じ部分の側面図を表しており、ベッドがある形態から別の形態に移動したときの各スロット内のベアリングの相対位置を図示している。
【0091】
図示された実施形態では、図示された様々な位置にわたるベッドの運動は、クロス部材242上のブラケット246とクロス部材262上のブラケット268の間に連結された、背支持部202を動かすための第1のアクチュエータ(図示せず)と、クロス部材244上のブラケット246とクロス部材264上のブラケット268の間に連結された、脚支持部206を動かすための第2の線形アクチュエータ(図示せず)とを含む、調整可能な家具の機構に広く利用される2の線形電気式アクチュエータによって行われる。ベッド200の下側における線形アクチュエータジャックの相対位置は特に有意であると当業者は理解するであろう。その理由は、第1に、アクチュエータの両端は前述の各ブラケットに回動するよう連結されているため、アクチュエータによって適用される力のベクトルが実際には荷重支持パネルが移動するときのその動作に追従するためであり、第2に、アクチュエータによって生成される回転モーメントが適用される各回動軸274、276まで、力のベクトルは常に著しい距離オフセットしており、それ故に多くの機械的な利点を有する動力機構を提供するためである。
【0092】
図32および34の図面を比較することで最もよく見られるように、各荷重支持部材254の端部にある角度が付いた接合面278は、パネル216と218の間のヒンジ連結部260での回動運動の範囲を制限するように機能する。支持部材が274の回動軸を中心に回転し始めると部分208および206の両方が上昇し始めるが、接合面278がパネル218の下側と係合して
図34の位置に達するまでヒンジが開く。これは、肢の上部または下部の快適な相対位置が最初に得られるまでユーザの下脚が上がらない場合に、有用な「膝の故障用」機能を提供する。