特許第5763649号(P5763649)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5763649
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20150723BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   H04N5/64 571Z
   H04N5/66 102Z
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-530777(P2012-530777)
(86)(22)【出願日】2010年9月20日
(65)【公表番号】特表2013-505660(P2013-505660A)
(43)【公表日】2013年2月14日
(86)【国際出願番号】KR2010006457
(87)【国際公開番号】WO2011037385
(87)【国際公開日】20110331
【審査請求日】2013年9月19日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0089521
(32)【優先日】2009年9月22日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ソン ス
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヒョン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ユク,メン ギュ
【審査官】 大室 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−229676(JP,A)
【文献】 特開2003−219317(JP,A)
【文献】 特開2001−083902(JP,A)
【文献】 特開2006−154842(JP,A)
【文献】 特開平08−264980(JP,A)
【文献】 特開2003−150068(JP,A)
【文献】 特開2004−056802(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
H04N 5/64−5/74
H05K 5/00−5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を形成するディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュールの後面に装着される駆動ボードを含むディスプレイ本体と、
前記ディスプレイ本体を覆うカバー部と、
前記ディスプレイ本体に電源を供給する電源ボード(switching mode power supply:SMPS)及び前記ディスプレイ本体を制御し、外部で入力される映像信号を供給するためのメインボード(Main Board)を内蔵するベース(Base)部と、
前記カバーとベース部とを連結させる連結部と、を含み、
前記ベース部が前記カバー部の下部で前記カバー部を支持する第1位置状態と、前記ベース部が前記カバー部の後面に固定される第2位置状態とに配置位置が変更可能なように設けられ、
前記ベース部は、前記第2位置状態で、ねじ結合によって前記カバー部の後面に固定され、
前記駆動ボードは、前記電源ボード及びメインボードと電気的に連結され、前記電源ボードは、前記駆動ボードを通じて前記ディスプレイ本体に電源を供給し、前記メインボードは、前記駆動ボードを通じて前記ディスプレイモジュールを制御することを特徴とする、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記ディスプレイモジュールは、液晶を用いて画像を表す表示パネルと、前記表示パネルに光を照射するバックライトアセンブリ(Back Light Assembly)とを含み、
前記駆動ボードは、前記電源ボードから電源の供給を受け、前記バックライトアセンブリに供給することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記表示パネルは、画像を具現する複数個のパネル駆動チップを含み、
前記駆動ボードは、前記メインボードから映像信号を受け、前記複数個のパネル駆動チップを制御するタイミングコントローラ(Timing Controller、T−Con)を含むことを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記駆動ボードと前記ベース部とを電気的に連結させ、前記連結部の内部を通過するように配置されたケーブル部をさらに含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ケーブル部は、
前記ベース部において前記メインボード及び前記電源ボードと連結するための第1コネクタと、
前記駆動ボードと連結するための第2コネクタと、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとを連結するケーブルとからなり、
前記連結部は、板状の連結プレート(plate)をさらに含んでなり、前記ケーブルは、前記連結プレートによって支持されることを特徴とする、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記連結プレートは、前記ケーブルの動きを防止するケーブルガイドをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記ディスプレイ装置は、前記第1位置状態を維持するために結合されるネック(neck)カバーをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記ディスプレイ装置は、前記第1位置状態から、前記ネックカバーを分離し、前記連結部をフォールディング(folding)して、前記ディスプレイ本体と前記連結部と前記ベースとが平行に位置するように、前記ベース部を前記カバー部の後面に固定させることによって、前記第2位置状態に前記配置位置が変更されることを特徴とする、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ディスプレイ本体には本体ブラケットをさらに含んでなり、
前記ベース部にはベースブラケットをさらに含んでなり、
前記カバー部と前記連結部が互いに回転可能なように、前記本体ブラケットと前記連結プレートの一端とを回動可能なように連結させる第1ヒンジ部と、
前記ベース部と前記連結部が互いに回転可能なように、前記ベースブラケットと前記連結プレートの他端とを回動可能なように連結させる第2ヒンジ部と、を含むことを特徴とする、請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記第2コネクタは、前記駆動ボードの後面において結合されることを特徴とする、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記ベース部は、前記メインボードから受信される音信号を出力するためのスピーカーを少なくとも一つ以上さらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記連結部は、前記第1ヒンジ部、第2ヒンジ部及び連結プレートの前面を覆う前面プレートカバーと、前記第1ヒンジ部、第2ヒンジ部及び連結プレートの後面を覆う背面プレートカバーとを含むことを特徴とする、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記ネックカバーは、前記連結部、前記カバー部及び前記ベース部の一部を覆うことを特徴とする、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
固定するねじは前記ベース部の上側で固定されることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記電源ボードは、外部電源ケーブルが連結される電源端子部をさらに含んでなり、
前記メインボードは、外部信号源と連結される複数の入力信号端子部をさらに含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置に係り、特に、ディスプレイ本体の厚さがスリム化されたディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、画面に映像を表示する装置である。
【0003】
一般に、ディスプレイ装置は、画像を形成するためのディスプレイモジュールと、ディスプレイモジュールの外観を覆うカバーと、ディスプレイモジュールを下部で支持するスタンドとを含んで構成される。
【0004】
ディスプレイモジュールは、画像を表示するディスプレイパネルと、ディスプレイパネルを動作させるための各種の回路部品とを含んで構成される。
【0005】
最近には、ディスプレイ装置が高級化するにつれ、装置の基本的な性能のみならず、ユーザの美的感覚を満たすためのデザインが強調されている。
【0006】
したがって、その中でも空間活用的な側面を考慮して、ディスプレイ装置をスリム化させることが好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一側面は、画面を表示するディスプレイ本体の厚さがスリム化されたディスプレイ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例によるディスプレイ装置は、画像を形成するディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュールの後面に装着される駆動ボードを含むディスプレイ本体と、前記ディスプレイ本体を覆うカバー部と、前記ディスプレイ本体に電源を供給する電源ボード(switching mode power supply:SMPS)及び前記ディスプレイ本体を制御し、外部で入力される映像信号を供給するためのメインボード(Main Board)を内蔵するベース(Base)部と、前記カバーとベース部とを連結させる連結部と、を含み、前記駆動ボードは、前記電源ボード及びメインボードと電気的に連結され、前記電源ボードは、前記駆動ボードを通じて前記ディスプレイ本体に電源を供給し、前記メインボードは、前記駆動ボードを通じて前記ディスプレイモジュールを制御することを特徴とする。
【0009】
前記ディスプレイモジュールは、液晶を用いて画像を表す表示パネルと、前記表示パネルに光を照射するバックライトアセンブリ(Back Light Assembly)とを含み、前記駆動ボードは、前記電源ボードから電源の供給を受け、前記バックライトアセンブリに供給することができる。
【0010】
前記表示パネルは、画像を具現する複数個のパネル駆動チップを含み、前記駆動ボードは、前記メインボードから映像信号を受け、前記複数個のパネル駆動チップを制御するタイミングコントローラ(Timing Controller、T−Con)を含むことができる。
【0011】
前記駆動ボードと前記ベース部とを電気的に連結させ、前記連結部の内部を通過するように配置されたケーブル部をさらに含むことができる。
【0012】
前記ケーブル部は、前記ベース部において前記メインボード及び前記電源ボードと連結するための第1コネクタと、前記駆動ボードと連結するための第2コネクタと、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを連結するケーブルとからなり、前記連結部は、板状の連結プレート(plate)をさらに含んでなり、前記ケーブルは、前記連結プレートによって支持されることができる。
【0013】
前記連結プレートは、前記ケーブルの動きを防止するケーブルガイドをさらに含むことができる。
【0014】
前記ベース部が前記カバー部の下部で前記カバー部を支持する第1位置状態と、前記ベース部が前記カバー部の後面に固定される第2位置状態とに配置位置が変更可能なように設けられることができる。
【0015】
前記ディスプレイ装置は、前記第1位置状態を維持するために結合されるネック(neck)カバーをさらに含むことができる。
【0016】
前記ディスプレイ装置は、前記第1位置状態から、前記ネックカバーを分離し、前記連結部をフォールディング(folding)して、前記ディスプレイ本体と前記連結部と前記ベースとが平行に位置するように、前記ベース部を前記カバー部の後面に固定させることによって、前記第2位置状態に前記配置位置を変更することができる。
【0017】
前記ディスプレイ本体には本体ブラケットをさらに含んでなり、前記ベース部にはベースブラケットをさらに含んでなり、前記カバー部と前記連結部が互いに回転可能なように、前記本体ブラケットと前記連結プレートの一端とを回動可能なように連結させる第1ヒンジ部と、前記ベース部と前記連結部が互いに回転可能なように、前記ベースブラケットと前記連結プレートの他端とを回動可能なように連結させる第2ヒンジ部と、を含むことができる。
【0018】
前記第2コネクタは、前記駆動ボードの後面において結合されることができる。
【0019】
前記ベース部は、前記メインボードから受信される音信号を出力するためのスピーカーを少なくとも一つ以上さらに含むことができる。
【0020】
前記連結部は、前記第1ヒンジ部、第2ヒンジ部及び連結プレートの前面を覆う前面プレートカバーと、前記第1ヒンジ部、第2ヒンジ部及び連結プレートの後面を覆う背面プレートカバーとを含むことができる。
【0021】
前記ネックカバーは、前記連結部、カバー部及びベース部の一部を覆うことができる。
【0022】
前記ベース部は、前記第2位置状態で、ねじ結合によって前記カバー部の後面に固定されることができる。
【0023】
前記電源ボードは、外部電源ケーブルが連結される電源端子部をさらに含んでなり、前記メインボードは、外部信号源と連結される複数の入力信号端子部をさらに含んでなることができる。
【0024】
また、本発明の他の実施例によるディスプレイ装置は、画像を形成するディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュールの後面に装着される駆動ボードを含むディスプレイ本体と、前記ディスプレイ本体を覆うカバー部と、前記ディスプレイ本体に電源を供給する電源ボード(switching mode power supply:SMPS)及び前記ディスプレイ本体を制御するメインボード(Main Board)を含み、前記カバー部の外部に配置されるベース(base)部と、を含み、前記駆動ボードは、前記電源ボード及びメインボードと電気的に連結され、前記ディスプレイモジュールに電源を供給し、前記ディスプレイモジュールを制御し、前記ベース部は、配置位置が変更可能なように設けられることを特徴とする。
【0025】
前記配置位置は、前記ベース部が前記カバー部を下部で支持して、スタンド(stand)の役割を果たすようにするスタンド位置と、前記ベース部が前記カバー部の後面に固定されて、前記ディスプレイ装置が壁に付着されるようにする壁掛け位置とを含むことができる。
【0026】
前記カバー部とベース部とを連結させる連結部をさらに含み、前記連結部は、前記カバー部とベース部に対して相対的に回転可能に設けることができる。
【0027】
前記配置位置は、前記連結部をフォールディング(folding)させることによって、前記スタンド位置から前記壁掛け位置に変更されることができる。
【0028】
本発明のさらに他の実施例によるディスプレイ装置は、表示画面を含み、該表示画面上に映像を表示するためのディスプレイ本体と、前記表示画面上で映像を制御し、少なくとも一つのケーブル部を通じて前記ディスプレイ本体に電源を供給するためのベース部と、前記ディスプレイ本体をベース部と回転可能に連結させ、少なくとも一つのケーブル部のねじれを取り除くためのケーブルガイドを含む連結部と、を含み、前記ベース部は、互いに異なる位置でディスプレイ装置を支持するように構成されることを特徴とする。
【0029】
本発明のさらに他の実施例によるディスプレイ装置は、映像を形成するための第1表面を有する表示画面、及び前記第1表面の後方に表示画面の反対側の表面に装着される駆動ボードを含むディスプレイ本体と、前記ディスプレイ本体に電源を供給するための電源ボード、及び前記ディスプレイ本体を制御するためのメインボードを含むベース部と、前記ベース部をディスプレイ本体の外部表面と回転可能に連結させるための連結部とを含み、前記駆動ボードは、
電源ボード及びメインボードに電気的に連結され、前記ベース部は、互いに異なる位置でディスプレイ装置を支持するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
以上で説明した本発明の一実施例によるディスプレイ装置は、画像を表示するディスプレイ本体に配置される部品を最小化して、ディスプレイ部の厚さをスリム化することができる。
【0031】
また、厚さが薄くなり、外観が美麗なディスプレイ装置を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施例によるディスプレイ装置の後面外観斜視図である。
図2図1においてネックカバーを分解させた分解斜視図である。
図3図2の連結部の拡大分解斜視図である。
図4】ベース部の配置位置が第1位置状態である場合を示すディスプレイ装置の側面図である。
図5図4の連結部の拡大断面図である。
図6】ベース部の配置位置が第1位置状態から第2位置状態に変更される過程を示す側面図である。
図7】ベース部の配置位置が第2位置状態である場合を示すディスプレイ装置の背面外観斜視図である。
図8図7の連結部の拡大断面図である。
図9】ケーブル部の第2コネクタと駆動ボードとの間の第1連結要素を示す。
図10】表示パネル上の複数のパネル駆動チップと光学板を連結する少なくとも一つの第2連結要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下では、本発明の一実施例によるディスプレイ装置を添付の図面を参照して詳細に説明する。本明細書全体において同一の構成要素については同一の図面符号を使用して説明する。以下、本実施例は、図面を参照して、一般的な本発明の概念を説明するためになされている。
【0034】
図1は、本発明の一実施例によるディスプレイ装置の内部構成を示す外観斜視図で、図2は、図1においてネックカバーを分解させた分解斜視図で、図3は、図2の連結部の拡大分解斜視図である。
【0035】
図1乃至図3に示されたように、ディスプレイ装置1は、ディスプレイ本体100と、ディスプレイ本体100を前後で覆うカバー部200と、電源ボード(switching mode power supply:SMPS)350及びメインボード(Main Board)360を内部に含むベース(Base)部300と、カバー部200とベース部300とを連結させる連結部400とを含むことができる。このようなディスプレイ装置1は、例えば、テレビ(television)、モニタ(monitor)、ビデオ、ディスプレイ、エンターテイメントシステム、携帯用端末機{けいたい がた}などの用途に用いられることができる。前記ディスプレイ本体100は、例えば、ベース部300に対して互いに異なる位置で、少なくとも一方向に移動することができ、またはユーザ(viewer)に一つ以上の視野角を提供することができる。
【0036】
ディスプレイ本体100は、画像を形成するディスプレイモジュール103と、ディスプレイモジュール103の後面に装着される駆動ボード130とを含むことができる。
【0037】
ディスプレイモジュール103は、画像を表す表示パネル105と、表示パネル105に光を照射するバックライトアセンブリ115と、バックライトアセンブリ115から照射された光を均一にする光学板110とを含むことができる。
【0038】
表示パネル105は、電気信号によって配列される液晶の特性を用いて画像を表現することができる。表示パネル105は、その縁に画像を具現する複数個のパネル駆動チップ(chip)107を含むことができる。パネル駆動チップ107は、表示パネル105に、例えば、文字やイメージを具現する役割を果たすことができ、駆動ボード130のタイミングコントローラ(Timing Controllrt、T−Con)から映像信号を受けて、表示パネル105に送ることができる。
【0039】
図10には、光学板110上の複数個のパネル駆動チップ107と少なくとも一つの第2連結要素との間の通信が示されている。
【0040】
一方、自発光できない受光型表示パネル105は、映像を外部に表示できるように、表示パネル105に光を照射するバックライトアセンブリ115が必要である。
【0041】
バックライトアセンブリ115は、シャーシ117と、シャーシ117の内側に設けられる反射板(図示せず)と、光を発散する光源(図示せず)とを含むことができる。シャーシ117は、バックライトアセンブリ115の全体的な外形を形成することができる。反射板は、光源から発散された光を表示パネル105側に反射させることができ、よって、光源の効率を向上させることができる。
【0042】
光源は、シャーシ117の反射板の上に設けられることができる。光源は、光を発散して、受光型表示パネル105に表現された画像をユーザが認識可能なようにする。光源は、複数個が一定の間隔で並んで設けられることができる。光源として、冷陰極蛍光ランプ(CCFL、Cold Cathod Fluorescent Lamp)または発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)を用いてもよい。
【0043】
また、光源の設置位置は、表示パネル105に向けて直接的に光を照射する直下型(Dirrect Light Type)であってもよく、導光板(Light Guide Panel)の側面に設置されて、光源から発生した光が導光板に沿って屈折し、拡散されて、表示パネル側に発散されるエッジ型(Edge Light Type)であってもよいのは勿論である。
【0044】
光学板110は、バックライトアセンブリ115と表示パネル105との間に設けることができ、光源から発散された光が均一に表示パネル105に照射されるようにする。光学板110には、表示パネル105と垂直になるように光路を変更させる集光シートと、光源から発散された光を拡散させる拡散板と、光が屈折して散光されるようにする屈折板とが設けられることができる。
【0045】
ディスプレイモジュール103の後面には駆動ボード130が装着されうる。駆動ボード130は、ベース部300の電源ボード350及びメインボード360と電気的に連結されることができ、ディスプレイモジュール103に電源を供給し、ディスプレイモジュール103を制御する役割を果たすことができる。駆動ボード130に対してはベース部300の電源ボード350及びメインボード360と共に後述する。
【0046】
カバー部200は、ディスプレイ本体100の前面縁を覆う前面カバー220と、ディスプレイ本体100の後面を覆う後面カバー240とを含むことができる。前面カバー220及び後面カバー240は、ディスプレイ装置1の外観の一部を形成し、ユーザの審美感が発生するように、一定のデザイン及びカラーが付加されることができる。
【0047】
図2に示されたように、前記カバー部200は、長さ(200L)及び幅(200W)を有する。図2及び図4に示されたように、前記ベース部300は、長さ(300L)及び幅(300W)を有する。
【0048】
ベース部300は、板状で形成することができ、ディスプレイモジュール103が画像を表示する動作を行うように、前記ディスプレイ本体100を作動させるための主要回路部品を含むことができる。ベース部300は、ディスプレイ装置1を駆動させる駆動部の役割を果たすために、駆動ボード130と相互作用することができる。
【0049】
ベース部300は内部にディスプレイ装置1に電源供給のための電源ボード350と、ディスプレイ装置1を制御するメインボード360と、声を発生させるスピーカー380とを含むことができる。
【0050】
電源ボード350は、ディスプレイ装置1の動作に必要な電源を全体的に供給することができ、ベース部300の内部の一側に配置されることができる。電源ボード350には外部電源ケーブルが連結される電源端子部(図示せず)が備えられる。
【0051】
メインボード360は、ディスプレイ装置1を全般的に制御することができ、各部品を制御する制御信号を送受信することができる。前記電源ボード350が配置された側以外の側に前記メインボード360が配置されることができる。メインボード360には、各種の外部信号源との連結のための入力信号端子部370が設けられることができる。入力信号端子部370は、外部機器とデータ通信のためのUSB端子、HDMI端子などの各種連結端子を複数個含むことができる。前記ベース部300は、メモリ装置とプロセッサの他に、信号を制御するための回路を含むことができる。例えば、前記ベース部300は、ディスプレイ装置1の各部品を制御するために、データ送信を制御するためのマイクロプロセッサを含むことができる。
【0052】
スピーカー380は、メインボード360から音信号を受信して、声を発生させる役割を果たすことができ、ベース部300の前面内部に配置されることができる。
【0053】
カバー部200とベース部300とは連結部400によって連結される。
【0054】
連結部400は、板状の連結プレート(plate)420と、カバー部200と連結プレート420が互いに回転可能なように連結させる第1ヒンジ部440と、ベース部300と連結プレート420が互いに回転可能なように連結させる第2ヒンジ部460とを含むことができる。
【0055】
連結プレート420は、カバー部200とベース部300との間の動きを媒介する役割をすることができる。
【0056】
第1ヒンジ部440は、カバー部200と連結プレート420との間を結合することができ、カバー部200の背面に装着される本体ブラケット442a、442bと連結プレート420とを第1ヒンジ軸445a、445bによって連結させて、第1ヒンジ軸445a、445bを中心に回転が可能なようにする。
【0057】
第2ヒンジ部460は、ベース部300と連結プレート420との間を結合させることができ、ベース部300の内部に装着されるベースブラケット462a、462bと連結プレート420とを第2ヒンジ軸465a、465bによって連結させて、第2ヒンジ軸465a、465bを中心に回転が可能なようにする。
【0058】
連結部400は、第1ヒンジ部440、第2ヒンジ部460及び連結プレート420を覆うプレートカバー480、490を含むことができる。
【0059】
プレートカバー480、490は、第1ヒンジ部440、第2ヒンジ部460及び連結プレート420の前面を覆う前面プレートカバー480と、第1ヒンジ部440、第2ヒンジ部460及び連結プレート420の後面を覆う背面プレートカバー490とを含むことができる。
【0060】
前面プレートカバー480及び背面プレートカバー490は、その間に配置された連結プレート420を貫通して互いに結合されることができる。
【0061】
電源ボード350、メインボード360及び駆動ボード130は、ケーブル部500によって電気的に連結されることができる。
【0062】
カバー部200及びベース部300は、構造的に連結部400によって連結できる反面、ディスプレイモジュール103とベース部300の内部の電源ボード350及びメインボード360とは、駆動ボード130を通じて電気的に連結できる。
【0063】
ケーブル部500は、ケーブル510及びコネクタ520、530、540を含むことができる。
【0064】
前記ベース部300内のメインボード360及び電源ボード350には第1コネクタ530、540が挿入されることができ、駆動ボード130には第2コネクタ520が挿入されることができ、コネクタ520、530、540の相互間をケーブル510が連結することができる。駆動ボード130、電源ボード350及びメインボード360の相互間は、図3に示されたように、一つのケーブル510によって連結することもできるが、複数個のケーブルを用いて駆動ボード130と電源ボード350、電源ボード350とメインボード360、メインボード360と駆動ボード130を別個に連結することもできる。
【0065】
図9は、前記ケーブル部500の第2コネクタ520と前記駆動ボード130の第1連結要素130aとの間の連結を示す。
【0066】
ケーブル部500のケーブル510は、連結プレート420に設けられたケーブルガイド423によって動きが防止されることができる。また、ケーブル510は、連結プレート420によって支持されることができる。後述するが、ベース部300の配置位置は変更可能であり、それによって連結部400もまたフォールディングされるので、ケーブル部500が動いたり、または連結が切れる可能性があって、これを防止するために、連結プレート420の上面にケーブル500の縁を覆うことができるようにケーブルガイド423を設けることができる。
【0067】
また、駆動ボード130には、第2コネクタ520が駆動ボード130の下側ではない後面で挿入されることができる。よって、連結部400及びベース部300が配置位置を変更することによって、駆動ボード130とケーブル部500との連結が切れるのを防止することができる。
【0068】
メインボード360は、駆動ボード130には各種映像情報及びデータを送信することができ、電源ボード350にはディスプレイ装置1の電源供給を制御するための制御信号を送信することができる。
【0069】
駆動ボード130は、タイミングコントローラ(図示せず)を含み、タイミングコントローラは、メインボード360から受けた映像情報を複数個のパネル駆動チップ107に送ることができ、パネル駆動チップ107は、該映像情報を受けて、表示パネル105に文字及びイメージを具現できるようになる。タイミングコントローラは、表示パネル105のパネル駆動チップ107に伝送されるデータの量を調節し、画質を改善させる役割を果たすことができる。パネル駆動チップ107への映像情報の伝達は、駆動ボード130の下側に配置されたチップ端子135を通じて行われることができる。
【0070】
電源ボード350は、駆動ボード130へはメインボード360の制御信号によって電源を供給することができる。駆動ボード130は、供給された電源をディスプレイモジュール103に伝達して、バックライトアセンブリ115の光源に電源を供給することができ、パネル駆動チップ107及びその他の各部品の電源として用いることができる。
【0071】
電源ボード350及びメインボード360がベース部300に配置位置が変更されながら、駆動ボード130は、従来のタイミングコントローラの機能だけでなく、ディスプレイモジュール103に電源を供給する役割までも兼ねることができる。
【0072】
ディスプレイ装置1は、ベース部300の配置位置がカバー部200の下部でカバー部200を支持する第1位置状態を維持することができ、この場合、このような第1位置状態を維持させるように、着脱可能なネックカバー600を含むことになる。(図1図2参照)
ネックカバー600は、連結部400、カバー部200及びベース部300の一部310を覆い、第1位置状態を維持させる役割を果たすことができる。ネックカバー600が、カバー部200、連結部400及びベース部300の配置状態を維持させることができる。
【0073】
以下では、本発明の一実施例によってベース部の配置位置及びその変更過程について説明する。
【0074】
図4は、ベース部の配置位置が第1位置状態である場合を示すディスプレイ装置の側面図で、図5は、図4の連結部の拡大断面図で、図6は、ベース部の配置位置が第1位置状態から第2位置状態に変更される過程を示す側面図であって、前記ベース部の回転角(θ)がまた示されており、図7は、ベース部の配置位置が第2位置状態である場合を示すディスプレイ装置の背面外観斜視図で、図8は、図7の連結部の拡大断面図である。
【0075】
図4乃至図5に示されたように、ベース部300は、第1位置状態において、カバー部200の下部で連結部400を通じてカバー部200を支持することができる。そして、ネックカバー600がこのような支持状態を維持させることができる。
【0076】
ネックカバー600の上部は上側固定ねじ610によってカバー部200の背面に結合されることができ、ネックカバー600の下部は下側固定ねじ620によってベース部300の上面に結合されることができる。より具体的に、下側固定ねじ620はベース部300の下側固定ねじ取付け部320に結合される。
【0077】
ネックカバー600は、連結部400、カバー部200及びベース部300の一部310を覆うことができ、ディスプレイ装置1の後面の外観を飾る役割も果たすことができる。
【0078】
このような第1位置状態は、ベース部300がディスプレイ本体100を支持するスタンドの役割を果たすことができるようにするスタンド位置になってもよい。
【0079】
ベース部300の位置は、図6に示された変更過程を経て、第1位置状態から図7乃至図8に示された第2位置状態に変更されることができる。
【0080】
まず、ネックカバー600は、上側固定ねじ610及び下側固定ねじ620を分離させることによって、ディスプレイ装置1から分離されることができる。
【0081】
そして、連結部400をカバー部200の後面方向に加圧して回転させ、ベース部300は、連結部400の回転方向の反対方向に回転させて、カバー部200の後面に密着されるようにすることができる。すなわち、連結部600をフォールディングさせて、ベース部300をカバー部200に密着させることができる。
【0082】
このとき、第1ヒンジ部440及び第2ヒンジ部460によって、連結部400とベース部300の回転及びフォールディングが円滑になされうる。
【0083】
ベース部300をカバー部200の後面に密着させた状態で、ねじ710a、710bを用いてベース部300をカバー部200に固定させることができる。より具体的に、ねじ710a、710bをホール310a、310bを通じて挿入することによって、カバー部200に固定させることができる。
【0084】
したがって、ベース部300がカバー部200の後面に固定される第2位置状態となることができる。第2位置状態でベース部300の下面は壁に付着され、ディスプレイ装置1は壁に固定させることができるようになるものである。また、ワイヤー(図示せず)を用いてディスプレイ装置1を壁に固定させることもできる。ベース部300の下面にワイヤーを固定するワイヤー固定部を設けることができ、ワイヤーをワイヤー固定部に結合させて、壁面に形成された掛け部に掛けて壁面に付着できるようになる。ディスプレイ装置1を壁に付着させる技術に対するより詳細な事項は従来の技術であるから説明を省略する。
【0085】
このような第2位置状態で、ディスプレイ装置1はベース部300を通じて壁に付着することができる。このとき、ベース部300の配置位置は壁掛け位置となる。
【0086】
ディスプレイ本体100には画像を表示するための最小限の部品のみを配置することができ、残りの主要部品である電源ボード350、メインボード360及びスピーカー380をベース部300に配置することによって、ディスプレイ本体100の厚さのスリム化が可能になる。
【0087】
また、ディスプレイ本体100とベース部300との間に連結部400を設けることができ、第1位置状態では、ベース部300がディスプレイ本体100を支持するスタンドの役割をすることができ、第2位置状態では、ベース部300がディスプレイ装置1を壁に固定させる媒介の役割をすることもできる。
【0088】
さらに、図7に示されたように、前記ディスプレイ装置を容易に冷却させるために、前記カバー部200の後面カバー240に通風孔255を設けることができる。
【0089】
以上では特定の実施例について図示し説明した。しかし、上記の実施例にのみ限定されず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、以下の特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想及び精神を逸脱することなく多様に変更実施できるであろう。
【符号の説明】
【0090】
1 ディスプレイ装置
100 ディスプレイ本体
200 カバー部
300 ベース部
400 連結部
440 第1ヒンジ部
460 第2ヒンジ部
500 ケーブル部
600 ネックカバー
図1
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図10