特許第5763739号(P5763739)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5763739弾性アームの変形を利用した組付けデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5763739
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】弾性アームの変形を利用した組付けデバイス
(51)【国際特許分類】
   G04B 13/02 20060101AFI20150723BHJP
   G04B 15/14 20060101ALI20150723BHJP
   G04B 17/06 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   G04B13/02 Z
   G04B15/14 A
   G04B17/06 Z
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-255664(P2013-255664)
(22)【出願日】2013年12月11日
(65)【公開番号】特開2014-115293(P2014-115293A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2013年12月11日
(31)【優先権主張番号】12196577.6
(32)【優先日】2012年12月11日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】599040492
【氏名又は名称】ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ピエール・クザン
(72)【発明者】
【氏名】マルク・シュトランツル
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・マレ
(72)【発明者】
【氏名】エマニュエル・グラフ
【審査官】 榮永 雅夫
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第01850193(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 13/02
G04B 15/14
G04B 17/06
F16H 55/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の材料製の部材(3、23、43、63、83)を、利用可能な塑性領域を有さない第2の材料製の部品(5、25、65、85)の開口部(4、84)に、前記部材(3、23、43、63、83)と前記部品(5、25、65、85)との間に設置される第3の材料製の中間部品(7、27、47、67、87)を用いて組付ける組付けシステム(1、21、41、61、81)であって、
前記部品(5、25、65、85)は、前記中間部品(7、27、47、67、87)の第1の平面(6)に当接して収容されるよう、及び前記部品(5、25、65、85)を前記部材(3、23、43、63、83)に嵌合することによって前記中間部品(7、27、47、67、87)の第2の平面(8)上で弾性的にロックされるよう配設され、
前記中間部品(7、27、47、67、87)の前記第2の平面(8)は、前記部材(3、23、43、63、83)と前記中間部品(7、27、47、67、87)と前記部品(5、25、65、85)とからなるユニットを同時に固定するために、前記中間部品(7、27、47、67、87)の前記第1の平面(6)に取付けた基部(19)の片持ちアーム(17)を含む少なくとも1つの弾性ロックデバイス(15)を含み、さらに、
各前記弾性ロックデバイス(15)の前記アーム(17)は、前記部材(3、23、43、63、83)によって弾性的に屈曲するストリップを含み、
前記ストリップの一部分(16)は、前記中間部品(7、27、47、67、87)を前記部品(5、25、65、85)に対して固定するために、前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)の内径上に形成した対応する幾何学的形状の部分と協働する
ことを特徴とする、組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項2】
前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)の前記内径上に形成した前記対応する幾何学的形状の部分と協働する前記部分(16)は、前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)の前記内径上に作製したほぞ穴凹部(2)と協働するほぞを形成することを特徴とする、請求項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項3】
前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)の前記内径上に形成した前記対応する幾何学的形状の部分と協働する前記部分(16)は、前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)の前記内径上に作製したほぞと協働するほぞ穴凹部を形成することを特徴とする、請求項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項4】
前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)の前記内径上に形成した前記対応する幾何学的形状の部分と協働する前記部分(16)は、各前記アーム(17)の自由端部に形成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項5】
前記第2の平面(8)は3つの前記弾性ロックデバイス(15)を含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項6】
前記中間部品(7、27、47、67、87)の前記第1の平面(6)は、前記部材(3、23、43、63、83)を前記中間部品(7、27、47、67、87)に嵌合するための前記部品(5、25、65、85)及び少なくとも3つのスタッド(12)を収容する周縁肩部(11)を含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項7】
前記部材(3、23、43、63、83)は、前記部品(5、25、65、85)及び前記中間部品(7、27、47、67、87)を前記部材(3、23、43、63、83)に対して軸方向にロックするための、肩部(10)によって延長されたアーバ(9)を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項8】
前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)は0.2〜2mmの最大幅を有する断面を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項9】
前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)は円形の断面をすることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項10】
前記部品(5、25、65、85)の前記開口部(4、84)は、多角形又は非対称の断面を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項11】
前記第2の材料はシリコンベースであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項12】
前記第3の材料は金属又は合金ベースから形成されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の組付けシステム(1、21、41、61、81)を少なくとも1つ含むことを特徴とする、時計。
【請求項14】
前記利用可能な塑性領域を有さない部品は、ホイール(65)、アンクルレバー(25)又はヒゲゼンマイ(85)であることを特徴とする、請求項13に記載の時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用可能な大きな塑性領域を有さない(即ち極めて制限された塑性領域を有する)材料で形成した部品を、異なるタイプの材料を備える部材に組付けるためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
シリコンベースの部品を含む現在のアセンブリは一般に、接着によって固定される。このタイプの操作は、極めて繊細な作業を必要とし、これにはコストがかかる。
【0003】
特許文献1は、金属アーバに中間金属部品を用いて組付けられる、第1のシリコンベースの部品を開示している。しかしながら、この文献で提案されている形状の変形例は不十分であり、シリコンの部品がその組付け中に破損したり、部品同士が互いに対して十分に接着されなかったりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許第1850193号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、利用可能な塑性領域を有さない材料製部品を、例えば金属又は合金等の延性材料を備える部材に固定できる、接着剤を用いないアセンブリを提供することにより、上述の欠点の全て又は一部を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って本発明は、第1の材料製の部材を、利用可能な塑性領域を有さない第2の材料製の部品の開口部に、上記部材と上記部品との間に設置される第3の材料製の中間部品を用いて組付けるシステムに関し、部品は、中間部品の第1の平面に当接して収容されるよう、及び部品を部材に嵌合することによって中間部品の第2の平面上で弾性的にロックされるよう配設され、中間部品の第2の平面は、部材-中間部品-部品からなるユニットを同時に固定するために、中間部品の第1の平面に取付けた基部の片持ちアームを含む少なくとも1つの弾性ロックデバイスを含むことを特徴とする。
【0007】
有利にはこの構成により、部品-中間部品-部材からなるユニットを、通常の、精度を制御された部材に接着することなく固定することができ、その一方で、部品が例えばシリコン基材から形成されている場合でさえ、その部品が破壊的な応力を受けることがないことを保証できる。
【0008】
本発明のその他の有利な特徴によると:
-各弾性ロックデバイスのアームは、部材によって弾性的に屈曲するストリップを含み、その一部分は、中間部品を前記部品に対して固定するために、この部品の開口部の内径上に形成した対応する幾何学的形状の部分と協働し;
-前記部品の開口部の内径上に形成した対応する幾何学的形状の部分と協働する部分は、この部品の開口部の内径上に作製したほぞ穴凹部又はほぞと協働する、ほぞ又はほぞ穴凹部を形成し;
-前記部品の開口部の内径上に形成した対応する幾何学的形状の部分と協働する部分は、各アームの自由端部に形成され;
-第2の平面は3つの弾性ロックデバイスを含み;
-前記中間部品の第1の平面は、部材をこの中間部品に嵌合するための部品及び少なくとも3つのスタッドを収容する周縁肩部を含み;
-前記部材は、前記部品及び中間部品を部材に対して軸方向にロックするための、肩部によって延長されたアーバを有し;
-前記部品の開口部は0.2〜2mmの最大幅を有する断面を有し;
-前記部品の開口部は円形、多角形又は非対称の断面を有し;
-第2の材料はシリコンベースであり;
-第3の材料は金属又は合金ベースから形成される。
【0009】
更に、本発明は時計に関し、上述の変形例のいずれかによる少なくとも1つの組付けシステムを含むことを特徴とする。利用可能な塑性領域を有さない部品は例えば、ホイール、アンクルレバー又はヒゲゼンマイであってよい。
【0010】
その他の特徴及び利点は、添付の図面を参照し、非限定的な説明として記載する以下の詳細な説明を読むことにより、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明による組付けシステムの分解図である。
図2図2は、組付けが完了した本発明による組付けシステムの部分斜視図である。
図3図3は、本発明による中間部品の斜視図である。
図4図4は、本発明による中間部品の斜視図である。
図5図5は、本発明による組付けシステムのロックを示す部分図である。
図6図6は、本発明による3つの組付けシステムを含む、時計ムーブメントの部分概略図である。
図7図7は、本発明による1つの組付けシステムを含む、時計のヒゲゼンマイの部分概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は上述したように、脆性材料、即ちシリコンベースの材料等の利用可能な塑性領域を有さない(即ち極めて制限された塑性領域を有する)材料を、金属又は合金等の延性材料に固定するための組付けシステムに関する。
【0013】
この組付けシステムは、時計学の分野での応用のために考案されたものである。しかしながら、特に航空学、宝飾品、自動車産業又は食器等その他の分野も十分に想定できる。
【0014】
時計学の分野では、石英、結晶シリコン、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化ケイ素等のシリコンベースの材料、コランダムベースの材料、又はより一般にはセラミックベースの材料等の脆性材料の重要性が増しているため、この組付けシステムが必要となる。例として、ヒゲゼンマイ、テンプ、アンクル、受け、又はガンギ車等のホイールセットさえ、その全体又は一部を脆性材料の基材から形成することが想定可能である。
【0015】
しかしながら、その製造が既に確立されている通常の鋼鉄製アーバを常に使用できるということは、利用可能な塑性領域を有さない部品の使用を両立させるのが困難な制約である。実際、試験を実施すると、鋼鉄製アーバを嵌合するのは不可能であり、鋼鉄製アーバを嵌合すると、脆性部品、即ち利用可能な塑性領域を有さない部品は全て破損してしまった。例えば、金属製アーバをシリコン部品の開口部に入れることで生じた剪断応力により、部品は全て破損することがわかった。
【0016】
本発明は、第1の材料製の部材3を、利用可能な塑性領域を有さない第2の材料製の部品5の開口部4に、部材3と部品5との間に設置される第3の材料製の中間部品7を用いて組付けるシステム1に関する。
【0017】
本発明によると、部品5は、中間部品7の第1の平面6に当接して収容され、及び部材3によって中間部品の第2の平面8上で弾性的にロックされ、これにより同時に部材3-中間部品7-部品5からなるユニットを固定する。
【0018】
図1、2に示すように、利用可能な塑性領域を有さない第2の材料製の部品5は、環状形状で表わされる。しかしながら、図6図7に示すように、この環状形状は組付けシステム1を説明するための、部品5の一部分に過ぎない。図1、2に示すように、部品5はほぼ円形の開口部4を有する。部品5の開口部4は好ましくは、0.2mm〜2mmの最大幅を有する断面を有する。
【0019】
更に、図1、2からわかるように、部品5の開口部4の内径は好ましくは、中間部品7を部品5に対して固定するための凹部2を含む。
【0020】
図1は本発明による部材3を示す。部材3は、部品5及び中間部品7を部材3に対して軸方向にロックするための、肩部10によって延長されたアーバ9を備える。アーバ9の断面は好ましくは開口部4の断面よりも小さく、これにより部品5は摩擦嵌合なしに開口部4内で摺動できる。
【0021】
本発明によると、中間部品7の第1の平面6は、部品5の少なくとも一部分を収容するための周縁肩部11を有する。更に、この中間部品7の第1の平面6は、部材3のアーバ9を中間部品7に嵌合するための少なくとも3つのスタッドを含む。最後に、中間部品7の第1の平面6は好ましくは、中間部品7の第2の平面8の一部分を露出させる穴13を含み、これにより、特に組付けシステム1が適切にロックされていることを確認できる。
【0022】
本発明によると、中間部品7の第2の平面8は、少なくとも1つの弾性ロックデバイス15(3つのデバイス15を図示する)を含み、この弾性ロックデバイス15は、中間部品7の第1の平面6に取付けられた基部19の片持ちアーム17を含む。好ましくは本発明によると、基部19の間に形成された空間は、スタッド12の間に形成された空間より大きく、これにより部材3のアーバ9を優先的に中間部品7の第1の平面6に当接して嵌合する。更に、中間部品7の第1の平面6及び第2の平面8は、例えば電鋳プロセスを用いて、好ましくは一体として製造される。
【0023】
好ましくは本発明によると、図2、5からより明確にわかるように、各弾性ロックデバイス15のアーム17は、部材3によって弾性的に屈曲するストリップを含み、その一部分16は、中間部品7を部品5に対して固定するために、部品5の開口部4の内径上に形成した対応する幾何学的形状の部分と協働する。
【0024】
図2、5の実施例では、部品5の開口部4の内径上に形成した対応する幾何学的形状を有する部分と協働する部分16を、各アーム17の自由端部に形成する。勿論、部分16を各アーム17の別の位置に形成してもよい。
【0025】
図1、2に示した実施例では、各アーム17の部分16はほぞを形成し、これは部品5の開口部4の内径上に作製したほぞ穴凹部2のうちの1つと協働する。勿論、その他の形状及び/若しくはタイプの継ぎ手並びに/又は反転した構成の継ぎ手並びに/又は代替形態の異なる継ぎ手を、技術的効果を失うことなく想定できる。例として、弾性ロックデバイス15のうちの1つは、その他の弾性ロックデバイス15とは異なり、ほぞ穴を含み、このほぞ穴はアームの中央に形成され、部品の開口部の内径上に形成したほぞと協働する。
【0026】
図2〜5の実施例は、各アーム17のストリップが部材3によってどのように屈曲するかをより明確に示している。点線は、アーム17が部材によって屈曲していない時の、弾性ロックデバイス15のアーム17’及びその部分16’を示す。アーム17’のストリップの一部分が、中間部品7の第1の平面6のスタッド12の間に形成される空間の範囲を越えていることに留意されたい。
【0027】
従って、部材3を好ましくはスタッド12に嵌合する際、部材3が通過すると各アーム17’のストリップが屈曲し、各アーム17’を部品5の開口部4の内径に向かって移動させることが明らかである。図5において、アーム17’の移動を点線で参照符号17を付して示す。同様に、部分16’の移動に参照符号16を付し、この部分16’は部品5の開口部4の内径上に形成した凹部2に格納される。
【0028】
勿論、静止時のアーム17’の湾曲、屈曲によって生じるアーム17’の移動、アーム17’の部分16’の位置、及びアーム17’における部材3との接触地点の、関連する基部19に対する距離に応じて、遠位にある部分16’を部品5の開口部4の内径にどれだけ近づけるかを選択的に調節できる。
【0029】
結果として、一旦中間部品7に設置した3つの弾性ロックデバイス15が作動すると、部材3、中間部分7及び部品5は一体型ユニットを形成する。
【0030】
図6図7は腕時計製作の分野での応用例を示す。図6の場合において、アンクルレバー25は例えば、それぞれ剣先23及びピボットピン43をアンクル45に固定するための、本発明による2つの組付けシステム21、41を含む。
【0031】
図6からわかるように、各組付けシステム21、41は、剣先23又はピン43とアンクル45との間で協働する中間部品27、47を含む。よって各組付けシステム21、41は、それらの構成部品間の相対的な運動の生成を回避するために十分な耐性を有する。
【0032】
ガンギ車、より一般にはホイール65は、例えばピボットピン63をホイール65に固定するための組付けシステム61を含む。図6からわかるように、組付けシステム61はピン63とホイール65との間で協働する中間部品67を含む。
【0033】
よって例示的な組付けシステム61は、いずれのタイプのホイールセットに応用できることが直ちに明らかとなる。更に、ピン63は単一部品としてカナを備え、これによって完全なホイールセットを形成してもよい。
【0034】
図7に示したように、本発明による組付けシステム81を用いて、ヒゲゼンマイ85を天真83に固定できる。これを達成するために、中間部品87をコレット88の開口部84に上述の説明と同様の方法で設置する。
【0035】
勿論、本発明は説明した実施例に制限されるものではなく、当業者には明らかである様々な変形や変更が可能である。特に、開口部4、84の断面は円形に限定されない。よって、例えば多角形又は非対称形状等のその他の形状を想定できる。
【0036】
同様に、中間部品7を優先的に第1の平面6に嵌合しても、第2の平面8及び/又は平面6、8両方を、部材3を中間部品7に嵌合するために使用してもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 組付けシステム
3 部材
4 開口部
5 部品
6 第1の平面
7 中間部品
8 第2の平面
10 肩部
11 周縁肩部
12 スタッド
15 弾性ロックデバイス
16、16’ 部分
17、17’ アーム
21 組付けシステム
23 剣先
25 アンクルレバー
27 中間部品
41 組付けシステム
43 ピボットピン
45 アンクル
47 中間部品
61 組付けシステム
63 ピボットピン
65 ホイール
67 中間部品
81 組付けシステム
83 天真
84 開口部
85 ヒゲゼンマイ
87 中間部品
88 コレット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7