(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5763816
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】建築用パネルの製造方法及び建築用パネル
(51)【国際特許分類】
E04F 13/08 20060101AFI20150723BHJP
【FI】
E04F13/08 E
E04F13/08 A
E04F13/08 D
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-165802(P2014-165802)
(22)【出願日】2014年8月18日
【審査請求日】2015年3月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000127639
【氏名又は名称】株式会社エービーシー商会
(73)【特許権者】
【識別番号】391013106
【氏名又は名称】株式会社パーカーコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000707
【氏名又は名称】特許業務法人竹内・市澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100140615
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100154313
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 忠志
(72)【発明者】
【氏名】葭野 仁
(72)【発明者】
【氏名】小林 信幸
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 英樹
【審査官】
南澤 弘明
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭59−69306(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無機系ボードの片側の面に導電性シート、他側の面に反り防止シートをそれぞれ貼り付け、
この無機系ボードの前記他側の面に、反り防止シートを貫通して無機系ボードの内部に達する複数の細穴を設けた後、
静電粉体塗装によって前記無機系ボードの導電性シートが貼り付けられた片側の面に塗膜を形成する加工工程を有することを特徴とする建築用パネルの製造方法。
【請求項2】
片側の面に反り防止シートが貼られて形成された無機系ボードの他側の面に導電性シートを貼り付け、
この無機系ボードの前記片側の面に、反り防止シートを貫通して無機系ボードの内部に達する複数の細穴を設けた後、
静電粉体塗装によって前記無機系ボードの導電性シートが貼り付けられた他側の面に塗膜を形成する加工工程を有することを特徴とする建築用パネルの製造方法。
【請求項3】
無機系ボードに貼り付けられた反り防止シートはアルミ紙であることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築用パネルの製造方法。
【請求項4】
無機系ボードの反り防止シートが貼り付けられた側の面に、針状の突起を差し込んで細穴を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れか記載の建築用パネルの製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載の製造方法により製造された建築用パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電粉体塗装による表面の保護・装飾処理が施された建築用パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
導電性を有する金属下地に粉状の塗料を焼き付けて塗装する静電粉体塗装は、溶剤塗装と比べて塗膜が厚く頑丈で傷が付き難く、耐食性や耐候性に優れることから、車両のボディや電気機器の筐体、その他各種機械や設備類のパネルなどの塗装に用いられ、金属下地を用いた建材の塗装にも利用されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−196124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
静電粉体塗装による建材の塗装は、外壁用パネルなどの形状や寸法が規格化された標準品に行われることが多く、静電粉体塗装がされた役物を施工場所に取り付ける場合には、前記塗装がされた建材を取り付け場所に応じた形状に切断して役物を製作するようにしている。
【0005】
この場合、金属下地を用いた建材の切断は施工現場で行うことが難しいため、予め加工工場で建材を切断して役物を製作しているが、製作した役物を施工現場に搬入した後に役物の寸法が合っていないことが判明したり、役物を取り付ける場所の現場対応によって役物の寸法を変更する必要が生じたりして、役物を製作し直さなければならない事態が生ずることが多い。
【0006】
前述の通り、静電粉体塗装は強度や耐食性、耐候性が良好で被覆性に富んだ優れた塗膜性能を有しており、外壁用パネル以外の、施工現場で加工し製作される内装材や仕上げ材、その他各種建具の表面処理に静電粉体塗装を用いることのニーズも大きいが、静電粉体塗装がされた建材の下地が金属では加工性が悪いため、施工現場で切断や加工がされる建材や建具には、あまり広く使用されていないのが実状である。建材としての商品の汎用性を考慮した場合、施工現場で所望の大きさや形状に切断して加工ができることが好ましい。
【0007】
本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、静電粉体塗装がされた建築用パネルを、施工現場で切断して所望の形態に加工し、利用することができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
施工現場で任意の形状に切断が可能な建築用パネルの材質としては、耐久性や耐候性に優れた不燃性の無機系ボードが好適であるが、無機系ボードは導電性がないため、そのままでは静電粉体塗装をすることができない。
導電性を付与する手段として、無機系ボードを基材とし、その表面にアルミ箔などのシート状の導電性材料を一体に設けることが考えられる。この場合、片側の面にのみ導電性シートが設けられた無機系ボードに静電粉体塗装を施すと、塗装対象物を加熱炉で約180℃の温度を加えて溶融及び乾燥を行う静電粉体塗装の処理工程において、塗膜の収縮により無機系ボードが反り上がってしまう。よって、無機系ボードの塗装がされない側の面に、反り防止シートを設けるなどしてボードの反り上りを防止する処理を施しておく必要がある。
一方、両面に導電性シートと反り防止シートが一体に設けられた無機系ボードが約180℃に加熱されると、導電性シートが設けられた部分に、無機系ボードに含まれている水分の蒸発による膨れが生じる。よって、無機系ボードに穴を開けるなどして、加熱により蒸発するボード内部の水分を効果的に外部に放出させる処理を施す必要がある。
【0009】
そこで、本発明の建築用パネルの製造方法は、無機系ボードの片側の面に導電性シート、他側の面に反り防止シートをそれぞれ一体に貼り付け、又は片側の面に反り防止シートを貼り付けて形成された無機系ボードを用い、このボードの他側の面に導電性シートを一体に貼り付け、両面に導電性シートと反り防止シートがそれぞれ貼り付けられた無機系ボードの反り防止シートが貼り付けられた側の面に、反り防止シートを貫通して無機系ボードの内部に達する複数の細穴を設けた後、静電粉体塗装によって前記無機系ボードの導電性シートが貼り付けられた側の面に塗膜を形成する加工工程を有することを特徴とする。
【0010】
一般に静電粉体塗装法の塗装処理は、塗装対象物の前処理、乾燥炉における水切り処理、粉体塗装ブースにおける静電気を利用した塗装対象物表面への塗膜形成処理、乾燥炉における焼き付け処理及び冷却処理の各処理工程を経て行われる。
本発明の建築用パネルは、両面に導電性シートと反り防止シートが一体に貼り付けられた無機系ボードを用い、このボードの反り防止シートが貼られた側の面に、当該反り防止シートを貫通してボード内部に達する複数の細穴が形成された無機系ボードを基材とし、これに前記塗装処理を施すことで製造される。
【0011】
無機系ボードの片側の面に一体に貼り付ける導電性シートとしては、導電性が良好で、無機系ボードの片側表面を覆い隠す大きさを有するシート状やフィルム状の薄肉な部材を用いることができる。耐熱性が良く、無機系ボードに貼り付ける作業性が良好な点で、紙材の表面にアルミ箔を一体に設けてなるアルミ紙の使用が好ましいが、その他の導電性部材を用いてもよい。
また、無機系ボードの他側の面に一体に貼り付ける反り防止シートとしては、無機系ボードの他側表面を覆い隠す大きさを有する耐熱性が良好なシート状やフィルム状の薄肉な部材、例えば紙などを用いることができる。無機系ボードの片側の面に貼り付ける導電性シートとしてアルミ紙を用いる場合に、反り防止シートとしてボードの他側の面にもアルミ紙を貼り付けてもよい。また、ボードの一側の面に、表面側を紙、裏面側(ボード貼り付け側)をアルミ箔としてアルミ紙を一体に貼り付けて形成された無機系ボードの場合、このアルミ箔が反り防止シートとして機能するため、反り防止シートを貼り付ける工程を省略することができる。かかる無機系ボードの他側の面には導電性シートが一体に貼り付けられる。
【0012】
無機形ボードの反り防止シートが貼られた側の面に形成する細穴は、反り防止シートに針状の突起を差し込んで形成することができる。
この場合に細穴を形成する手段としては、例えば剣山の如き多数の針状の突起を密集列設させた治具を用い、これを反り防止シートの表面から無機系ボード内に突起を押し入れることで細穴を形成することができる。無機系ボードの反り防止シートが貼られた側の面に複数の細穴が一様に形成されるように、前記治具の突起は隣接する突起との配置間隔を一定に設けることが好ましい。細穴は、無機系ボードの表裏両面を貫通しない深さに設けてあればよい。
【0013】
本発明の製造方法によれば、反り上がりがなく平坦で、且つ表面に水分の蒸発による膨れがなく、塗膜の形成による良好な塗装が表面側に施された建築用パネルを得ることができる。
本発明の建築用パネルは、無機系ボードにより形成されているので、施工現場において所望の大きさや形状に切断することができ、取り付け場所に応じた適宜な形態に加工して利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の建築用パネルの構成を示した断面図である。
【
図2】基材に設ける細穴の縦横の配置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は本発明の建築用パネルの構成を示しており、この建築用パネル1は、無機系ボード21の表面21a側に導電性シート22a、裏面21b側に反り防止シート22bがそれぞれ一体に貼り付けられ、且つ無機系ボード21の裏面21b側から反り防止シート22bを貫通してボード21の内部に達する複数の細穴23を、裏面21b側の全体に亘って穿設して基材2を形成し、この基材2の細穴23が形成されていない表面21a側に、静電粉体塗装による塗膜3を形成して塗装を施したものである。
このように構成された建築用パネル1は、基材2が無機系ボード21により形成されているので、施工現場において所望の大きさや形状に切断し、取り付け場所に応じた適宜な形態に加工して利用することが可能である。
【0016】
以下、本発明の建築用パネル1を、実施例と比較例の評価結果に基づいて説明する。
【0017】
〔実施例1〕
基材2を構成する無機系ボード21として、火山性ガラス質複層板(大建工業株式会社製;商品名「ダイライトFAL」(登録商標))を用いた。このボードは、一側の面にアルミ紙が貼られ、他側の面は無処理の製品仕様のものである。
このボードに貼られたアルミ紙は、ボードの表面側に露出する側が紙、ボードに重ねて貼り付けられた側がアルミ箔のため、このアルミ紙が貼られた側を塗装面としても導電性が得られないことから、当該貼られたアルミ紙を、前記裏面側21b側に貼り付ける反り防止シートとして利用し、ボードの表面21a側に貼り付ける導電性シート22aには、強化紙の一面に厚み15μmのアルミ箔を一体に接着したアルミ紙を用いた。
A4サイズ(210mm×297mm)に切断した厚み6mmの無機系ボード21の表面21aをエポキシ系のシーラーを下塗りした後研磨して、ウレタン系接着剤を用いて前記アルミ紙を、アルミ箔が表面となるようにして一体に貼り合わせ、その後、裏面21b側のアルミ紙を貫通する細穴23を開けて基材2を製作した。基材2は二つ製作した。
なお、細穴23は、先端が尖った直径1mmの針を用い、無機系ボード21の裏面の縦方向と横方向に沿って、且つ隣接する細穴23間で1cm程度の間隔を開けて裏面側全体に亘り複数形成した。各細穴23の深さは大凡2mm〜3mmとした。
【0018】
〔実施例2〕
実施例1と同じ材料の無機系ボード21とアルミ紙を用い、同様の加工手順で900角(900mm×900mm)の基材2を製作した。細穴23を形成する要領も実施例1と同様である。
【0019】
〔実施例3〕
実施例1と同じ材料の無機系ボード21とアルミ紙を用い、同様の加工手順で、1800mm×900mmの大きさの基材2を製作した。
基材2は四つ作製し、実施例1と同様の要領で、
図2に示されるように、裏面21bに縦横に所定の間隔を開けて細穴23を形成するが、各基材2で縦方向(長手方向)に沿った細穴23の配置間隔(W)は10mmで同じとし、横方向(短手方向)に沿った細穴23の配置間隔(L)は10mm,20mm,30mm,40mmと異ならせた。
【0020】
〔比較例1〕
実施例1と同じ材料の無機系ボード21とアルミ紙を用い、A4サイズに切断した無機系ボード21に前記と同様シーラーを下塗りした後研磨し、その表面21aに、導電性シート22aとして前記アルミ紙を、前記と同様の接着剤を用いて一体に貼り合わせて基材2を製作した。基材2は二つ製作した。
この基材2は、無機系ボード21の裏面21b側に細穴23が形成されていないものである。
【0021】
〔比較例2〕
基材2を構成する無機系ボード21として、ケイ酸カルシウム板(株式会社エーアンドエーマテリアル製;商品名「ハイラック」(登録商標))、導電性シート22aとして実施例1のアルミ紙を用いた。
A4サイズに切断した厚み6mmの無機系ボード21に前記と同様シーラーを下塗りした後研磨して、その表面21a側のみに前記アルミ紙を、前記と同様の接着剤を用いて一体に貼り合わせて基材2を製作した。基材2は二つ製作した。
この基材2は、無機系ボード21の裏面21b側に反り防止シート22bが貼り付けられておらず、細穴23も形成されていないものである。
【0022】
〔比較例3〕
比較例2と同じ材料の無機系ボード21とアルミ紙を用い、A4サイズに切断した無機系ボード21に前記と同様シーラーを下塗りした後研磨して、その表面21aに導電性シート22aとして前記アルミ紙、同じく裏面21bに反り防止シート22bとして前記アルミ紙を、前記と同様の接着剤を用いてそれぞれ一体に貼り合わせて基材2を製作した。基材2は二つ製作した。
この基材2は、無機系ボード21の裏面21b側に細穴23が形成されていないものである。
【0023】
〔比較例4〕
基材2を構成する無機系ボード21にガラス繊維不織布入り石膏板(吉野石膏株式会社製;商品名「タイガーグラスロック」(登録商標))を用い、導電性シート22a及び反り防止シート22bに、前記と同様のアルミ紙を用いた。
A4サイズに切断した厚み5mmの無機系ボード21に前記と同様シーラーを下塗りした後研磨して、その表裏両面に前記アルミ紙を、前記と同様の接着剤を用いて一体に貼り合わせて基材2を製作した。
この基材2は、無機系ボード21の裏面21b側に細穴23が形成されていないものである。
【0024】
〔比較例5〕
比較例1と同じ材料の無機系ボード21とアルミ紙を用い、比較例1と同様の加工手順で900角の基材2を製作した。
【0025】
各実施例と比較例で製作した基材2について次の評価試験を行った。
(予備加熱試験)
実施例1、比較例1〜4の基材2について、所定の条件で加熱し、加熱処理によって生ずる変形の度合いを評価した。
加熱条件は、基材2を200℃の雰囲気温度下に5分間置く加熱条件1と、180℃の雰囲気温度下に30分間置く加熱条件2の二つを設定し、実施例1と比較例1,2及び3で製作した二つの基材2はそれぞれ加熱条件1と加熱条件2の下で加熱し、膨れと反りの発生の有無とその度合いを目視で確認した。
比較例4は加熱条件1で加熱して確認した。
その結果を表1に示す。
【0027】
表1において、膨れ又は反りが発生しなかったものには○、僅かに発生していたものには△、大きく発生していたものには×を付してある。
各比較例で製作した基材2は加熱により膨れか反りが発生したが、実施例1の基材2は膨れと反りの何れも生じず、加熱前の平坦性が保持されていることが確認できた。
【0028】
(粉体塗装試験)
実施例2と比較例5の基材2について、静電粉体塗装を施して建築用パネルを製作し、その仕上がり具合を評価した。
静電粉体塗装は、常温下で粉体塗装ブースにおいて基材2の表面側に塗膜3を形成する処理を行い、これを乾燥炉に入れて180℃の雰囲気温度下で30分間焼き付け処理を行った後、乾燥炉から取り出した基材2を十分に冷却して、膨れと反りの発生の有無とその度合い及び塗膜3を形成した塗装面の状態を目視で確認した。
その結果を表2に示す。
【0030】
表2において、膨れ又は反りが発生しなかったものには○、大きく発生していたものには×を付してある。
比較例5で製作した基材2は焼き付け処理により膨れが大きく発生したが、実施例2の基材2は膨れと反りの何れも生じず、パネル面が平坦に維持された。また、比較例5では膨れの発生に伴い塗膜3が斑となっていたのに対し、実施例2では塗膜3がパネルの表面に一様に定着し、良好な仕上がりの塗装となっていることが確認できた。
【0031】
(細穴の配置間隔の評価)
図2に示されるように、細穴23の横方向の配置間隔(L)を10mm、20mm,30mm,40mmとずらして形成した実施例3の四つの基材2について、静電粉体塗装を施して建築用パネルを製作し、その仕上がり具合と配置間隔との関係を評価した。
静電粉体塗装は、前記粉体塗装試験と同様にして行ない、十分に冷却した基材2について、膨れと反りの発生の有無と塗装面の状態を目視で確認した。
その結果、細穴23の横方向の配置間隔を異ならせた四つの基材2は、いずれも膨れと反りは生じず、塗装品質も良好であることが確認できた。
【0032】
以上の試験結果から、本発明の製造方法により、施工現場で任意に切断して利用可能な、静電粉体塗装が施された建築用パネルを製作することが可能であることが検証された。
【符号の説明】
【0033】
1 建築用パネル、2 基材、21 無機系ボード、21a 表面、21b 裏面、22a 導電性シート、22b 反り防止シート、23 細穴
【要約】
【課題】静電粉体塗装がされた建築用パネルを、施工現場で切断して所望の形態に加工し、利用することができるようにする。
【解決手段】無機系ボード21の表面に導電性シート22a、裏面に反り防止シート22bを貼り付け、この無機系ボード21の裏面側に反り防止シート22bを貫通して無機系ボード21の内部に達する複数の細穴23を設けた後、静電粉体塗装によって無機系ボード21の表面側に塗膜3を形成する加工工程により建築用パネル1を製作する。
【選択図】
図1