特許第5764112号(P5764112)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5764112
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月12日
(54)【発明の名称】液体の輸送用および貯蔵用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/10 20060101AFI20150723BHJP
   B65D 6/08 20060101ALI20150723BHJP
   B65D 90/20 20060101ALI20150723BHJP
【FI】
   B65D19/10
   B65D6/08 B
   B65D90/20
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-268630(P2012-268630)
(22)【出願日】2012年12月7日
(65)【公開番号】特開2013-119435(P2013-119435A)
(43)【公開日】2013年6月17日
【審査請求日】2012年12月7日
(31)【優先権主張番号】10 2011 087 927.7
(32)【優先日】2011年12月7日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510094263
【氏名又は名称】プロテクナ エスアー
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウド シュッツ
【審査官】 藤井 眞吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−318945(JP,A)
【文献】 独国実用新案第29719830(DE,U1)
【文献】 特開2004−224441(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/00 −19/44
B65D 6/08
B65D 88/00 −88/78
B65D 90/00 −90/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックからなる内部容器(11)用のパレット型下部架台(29)と、
前記内部容器を収容するための、金属からなる横および縦の棒(23,24,71)を有する籠カバー(22)とを備え、
前記内部容器(11)は、4つの側壁(12〜15)と、下壁(16)および上壁(17)と、前記上壁(17)に形成された閉鎖可能な補給口(19)と、側壁(12)の下部領域に形成されたタッピング構造(21)を有する排出口(20)とを有し、
中空状の輪郭として形成された前記縦棒(24,71)の端部(25,27,70)は、前記籠カバーの下部および上部周縁エッジ輪郭(28,26)に溶接され、
少なくとも前記上部エッジ輪郭は、前記縦棒の前記上端との溶接継手のための接続部位を形成するために、前記縦棒に対して交差するように延びるリッジ(50)を備え、
前記縦棒の少なくとも前記上端は、前記上部エッジ輪郭との前記溶接継手のための整形により低減された断面を有する接続部(39)を有し、
前記縦棒は、前記接続部と、管状の断面(42)を有する直線的な縦材部(38)との間に、湾曲部(41)を備える液体の輸送用および貯蔵用容器(10)であって、
前記縦棒の少なくとも前記上端は、前記湾曲部への前記接続部の移行部において、前記内部容器に対向する前記移行部の内側(32)に、前記内部容器から見て凸状の断面形状(58)を有することを特徴とする容器。
【請求項2】
請求項1に記載の容器において、
前記縦棒(24)の前記上端(25)および前記下端(27,70)は、前記湾曲部への前記接続部の前記移行部において、凸状の断面形状(58)を有することを特徴とする容器。
【請求項3】
請求項1または2に記載の容器において、
前記凸状の断面形状(58)は、前記接続部(39)から前記湾曲部(41)を介して前記縦材部(38)へ延び、
前記湾曲部は、前記接続部への少なくとも移行エリアにおいて、凹部(43,76)を有することを特徴とする容器。
【請求項4】
請求項3に記載の容器において、
前記凹部(43,76)は、溝状に形成され、前記接続部(39)から前記縦材部(38)へ延びていることを特徴とする容器。
【請求項5】
請求項3または4に記載の容器において、
前記湾曲部(41)の前記交差部における前記凹部(43,76)により、前記接続部(39)へ延びるエッジリッジ(45,46,73,74)が形成されていることを特徴とする容器。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器において、
前記凹部(43,76)により、インゲンマメ形交差部が形成され、
前記インゲンマメ形交差部は、前記凹部とは反対側の前記棒(24)の凸状の壁部(56)によって、前記縦材部(38)から前記湾曲部(41)を介して前記棒の前記接続部(39)へ延びていることを特徴とする容器。
【請求項7】
請求項6に記載の容器において、
前記凸状の壁部(56)は、前記接続部(39)における前記凹部(43,76)の前記エッジリッジ(45,46,73,74)と共に、前記エッジリッジを接続するエッジリッジ(44)を有する椀形の接続トラフ(47)を形成していることを特徴とする容器。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器において、
前記縦棒(24,71)の前記上端(25)は、前記湾曲部(41)への前記接続部(39)の移行部における前記エッジリッジ(45,46)に形成された隆起(40)を有していることを特徴とする容器。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の容器において、
前記エッジリッジ(73,74)は、前記接続部(39)から前記湾曲部(72)への前記移行部において、前記縦棒(71)の前記下端(70)においては実質的に真っ直ぐな延長部であることを特徴とする容器。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の容器において、
前記下部エッジ輪郭(28)は、前記籠カバー(22)の前記下部エッジ輪郭(28)と前記縦棒(24,71)の前記下端(27,70)との間の前記溶接継手のために、トラフ形のへこみ(60)を有する接続エリアを備え、
前記接続エリアは、前記縦棒の前記下端の前記接続部(39)の前記エッジリッジ(45,46,73,74)との交差部位(63)を形成するエッジリッジ(61,62)を形成していることを特徴とする容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックからなる内部容器用のパレット型下部架台と、上記内部容器を収容するための、金属からなる横および縦の棒を有する籠カバーとを備える液体の輸送用および貯蔵用容器であって、内部容器は、4つの側壁と、下壁および上壁と、上壁に形成された閉鎖可能な補給口(filler neck)と、側壁の下部領域に設けられたタッピング構造(活栓:tapping armature)を有する排出口(draining neck)とを有し、中空状の輪郭として形成された縦棒の端部は、籠カバーの下部および上部周縁エッジ輪郭に溶接され、少なくとも上部エッジ輪郭は、縦棒の上端との溶接継手のための接続部位を形成するために、縦棒に対して交差して延びるリッジを備え、縦棒の少なくとも上端は、上部エッジ輪郭との溶接継ぎ手のために、整形により形成される低減された断面を有する接続部を備え、縦棒は、接続部と管状断面を有する直線的な縦材部との間に湾曲部を有する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
冒頭部分において言及したような輸送用および貯蔵用容器は、場所をとらずに収納するために、上側の容器がパレット型下部架台のコーナーおよび中央の脚部によって下側の容器の上部エッジ輪郭上に配置されるように、少なくとも2つの輸送用および貯蔵用容器を上下に配置する積み上げ配置用に多くの場合は構成されている。この積み上げ配置により、対応して高い負荷が、溶接継手により形成される籠カバーの特に接続部位にかかる。この負荷は、積み上げ配置用に構成された容器の搬送時などの動的な使用時に、応力の有意ピークに達する可能性がある。
【0003】
特許文献1から、液体の輸送用および貯蔵用容器が知られており、この容器では、籠カバーの縦棒が、棒の上端に形成された平坦化された接続部への移行部において湾曲部を備えることにより、この湾曲部のエリアにおいて縦棒がある程度の弾力性を有するようにしており、これにより、ピーク負荷を低減して低下させることができ、これにより、溶接継手を負荷から適宜解放している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1439130号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
平坦化された接続部への移行部において縦棒を湾曲形に設計することにより、このエリアにおける縦棒には曲げ荷重がかかってしまい、湾曲部のエリアにおける縦棒は、溶接継手を負荷から解放する弾力性を示しはするが、接続部への移行部において直線的に形成された縦棒よりも高い曲げ荷重に晒される。この付加的な曲げ荷重にも関わらず部品破損に対して十分に保証がなされるように、湾曲部を有する縦棒は、相応の肉厚を有している。
【0006】
本発明の目的は、接続部への移行部に形成された湾曲部を備える縦棒を有する籠カバーを備え、部品破損に対して必要な安全性を有し、依然として最低の材料費で製造され得る輸送用および貯蔵用容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1の特徴を満たす本発明に係る輸送用および貯蔵用容器によって達成される。
【0008】
本発明によれば、縦棒は、少なくともその上端が接続部から湾曲部への移行部において内部容器に対向する縦棒の内側では凸状の断面形状を有するように形成されている。座屈が起こりやすい移行部のエリアをこの特別な断面形状にすることで、たとえ肉厚を比較的薄くした管材料を使用したとしても、座屈に対する安全性を比較的高くすることができる。
【0009】
その結果、縦棒を製造するために肉厚を比較的薄くした管材料が選択されるとしても、輸送用および貯蔵用容器の容器破損に対する所望の高い水準を保証するという一般的可能性が生じる。したがって、比較的薄い肉厚を有する管材料についてさえ、臨界座屈荷重を超過したことによる縦棒の破損を十分な確度で排除できる、ということを確保することができる。さもなければ、縦棒の前記破損、すなわち、縦棒の部品破損により縦棒の破損した端部がプラスチック製の内部容器に貫通し、これにより、直接的に容器破損に繋がってしまう。
【0010】
肉厚が比較的薄い管材料を用いることにより得られる重さについての利点に加えて、材料の対応する節約により輸送用および貯蔵用容器の製造コストを低減できるということは、当然、本発明の実施により生じるさらなる本質的な利点としても注意されるべきである。
【0011】
縦棒の上端のほかに下端も、下端が部品破損に対する比較的高い安全性を同様に提供するように、接続部から湾曲部への移行部において凸状の断面形状を有している場合は有利である。
【0012】
凸状の断面形状は、接続部から湾曲部を介して縦材部へ広がり、湾曲部は、断面を低減しつつも移行部においては剛性が十分なものとなるように、接続部への少なくとも移行部において凹部を有することが好ましい。
【0013】
凹部が溝の形状で形成され、接続部から縦材部へ延びる場合は特に有利である。
【0014】
溝形状の凹部により生じる断面形状によって、および、接続部への移行部において溝形状の凹部を備えていない湾曲部を有する縦棒と比較して、接続部への移行部における所望の弾力的な柔軟性にもかかわらず比較的高い座屈安全性を提供する剛性構造が可能となる。ここでは、溝形状の凹部の効果は、前記溝形状の凹部が接続部から湾曲部を介して縦材部まで延びているという特徴を有する限り、ビードの補強効果にほぼ匹敵し得る。このような溝形状の凹部が設けられていない湾曲部を有する縦棒と比較して、縦棒のこの構造的補強は、比較的薄い肉厚を有する管材料を用いる場合はより一層向上した座屈安全性を提供する。
【0015】
特に有利な形態においては、湾曲部は、接続部まで延びるエッジリッジ(edge ridges)が湾曲部の断面形状における凹部によって形成されるように実現されている。これにより、この凹部によって形成されるエッジリッジを、その接続部への延長部において、籠カバーの上部エッジ輪郭のリッジとの交差部位を形成するために同時に使用することができる。
【0016】
この凹部により、溝形状の凹部とは反対側の棒の凸状の壁部が棒の縦材部から湾曲部を介して接続部まで連続的に延びるインゲンマメ形の断面が形成される場合は、湾曲部のエリアと湾曲部から接続部への移行部とにおける座屈安全性はさらに向上される。
【0017】
特に好ましい形態において、接続部が対応してねじれ耐性を有するように形成されるように、凸状の壁部は、接続部における凹部のエッジリッジと共に、このエッジリッジに別のエッジリッジが接続した状態で、椀形の接続トラフを形成する。
【0018】
縦棒の上端が、接続部から湾曲部への移行部におけるエッジリッジに形成された隆起を有している場合は、特に屈曲が起こりやすいエリアにおいて直接、剛性を高めることができる。
【0019】
縦棒の下端におけるエッジリッジが、接続部から湾曲部への移行部において実質的に直線的な延長部を示す場合、下端は、特に、棒の長手方向の延長部に対して垂直に振動ひずみ(vibrating strain)が起こる場合に、上端よりも特に弾力性により柔軟であるように形成されている。
【0020】
籠カバーの下部エッジ輪郭と縦棒の下端との間の溶接継手にとっては、下部エッジ輪郭がエッジリッジを形成するトラフ形状の凹部による接続エリアを有し、上記エッジリッジが縦棒の下端の接続部のエッジリッジとの交差部位を形成する場合は、特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】縦棒によって接続された上部エッジ輪郭および下部エッジ輪郭を有する籠カバーを備える輸送用および貯蔵用容器の斜視図である。
図2】縦棒を単独で示す図である。
図3図3(a)は図3(d)のIIIa−IIIa断面での上部棒端部を示す断面図、図3(b)は図3(d)のIIIb−IIIb断面での上部棒端部を示す断面図、図3(c)は図3(d)のIIIc−IIIc断面での上部棒端部を示す断面図、図3(d)は上部エッジ輪郭に対する縦棒の接続を示す図である。
図4図3(d)のIV−IV断面での図3(d)の棒接続を示す図である。
図5図3(d)のV観点での図3(d)の棒接続を示す図である。
図6図1に示す籠カバーの下部エッジ輪郭に対する縦棒の下端の接続を示す図である。
図7図6のVII−VII断面での図6に示す棒接続を示す図である。
図8図6のVIII観点での棒接続を示す図である。
図9図8のIX観点での図8の棒接続を示す下側図である。
図10】別の実施形態の縦棒の下端を示す等角図である。
図11図10に示す縦棒の下端の、図1に示す籠カバーの下部エッジ輪郭への接続を示す図である。
図12図11のXII−XII断面での図11の棒接続を示す図である。
図13図11のXIII観点での棒接続の下側図である。
図14図13のXIV観点での図13の棒接続の下側図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、使い捨て可能な容器、または、再利用可能な容器として使用することのできる、液体の輸送用および貯蔵用容器10を示す。この容器10は、プラスチックからなる内部容器11を備え、この内部容器11は、4つの側壁12,13,14,15と、下壁16と、上壁17と、蓋18によって閉鎖可能であり、上壁17に形成された補給口19と、側壁12の下部領域に形成されたタッピング構造21を有する排出口20とを備えている。容器10は、内部容器11を収容するための、金属からなる互いに交差した横および縦の棒23,24からなる外側籠カバー22をさらに備えている。縦棒24は、上端25によって籠カバー22の上部エッジ輪郭26と溶接され、下端27によって下部エッジ輪郭28と溶接されている。さらに、籠カバー22は、その下部エッジ輪郭28を介して、パレット型下部架台29に接続されている。
【0024】
パレット型下部架台29は、底壁30を備え、この底壁30に、内部容器11が設けられ、この底壁30は、コーナー脚部31、詳しく示されていない後ろ側中央脚部、底壁30から形成された前側中央脚部33、および2つの横側中央脚部33,34の上に配置されている。これらのコーナー脚部31および中央脚部33,34は、本実施形態では、積重ね用延長部37が下部架台36を超えて外側へ突出するように、パレット型下部架台29の下部架台36上に配置されている。これらの延長部37は、多数の輸送用および貯蔵用容器10を、さらには図示していない積み重ね配置において上下に積むことができるように配置され形成されている。この場合、上側の輸送用および貯蔵用容器10のコーナー脚部31および中央脚部33,34の積重ね用延長部37が、下側の輸送用および貯蔵用容器の籠カバー22の上部エッジ輪郭26に搭載される。
【0025】
図2は、縦棒24を、実質的に対応して形成された上端25および下端27と共に示す。上端および下端は、図面では単に描画上の理由から分断して描かれている、実質的には直線的に形成された縦材部38を介して接続されている。上端25および下端27は、籠カバー22の上部エッジ輪郭26および下部エッジ輪郭28との接続のために、平坦化された接続部39を備えている。接続部39は、湾曲部41を介して、直線的な縦材部38に接続されている。縦材部38は、管状断面42を有している。湾曲部41には、内部容器11と反対側の外部側35に、溝形状の凹部43が設けられている。この凹部43は、接続部39から湾曲部41を介して縦材部38まで延びている。
【0026】
接続部39の自由端においては、溝形状の凹部43は、軸方向のエッジリッジ44によって区画されており、このエッジリッジ44は、互いに平行なエッジリッジ45,46と共に接続部39において椀形の接続トラフ47を形成している。エッジリッジ45,46は、湾曲部41の長手方向に延び、溝形状の凹部43によって形成されている。
【0027】
溝形状の凹部43は、縦棒24の縦材部38へ向けて、わずかに盛り上がって(ascending)縦材部38の管状断面42へ移行している。
【0028】
縦棒24がその上端25によって籠カバー22の上部エッジ輪郭26に接続されているところを示す、図3図4、および図5の組み合わせから明らかになるように、接続部39のエリアにおいて、エッジリッジ45,46は、2つの平行なエッジリッジ48,49を含む上エッジリッジ26のダブルリッジ50との交差部位51を形成する。この交差部位51は、上部エッジ輪郭26と縦棒24の上端25との間に溶接接続部を介してしっかりと接合された接続が成される4つの接点52〜55を有している。
【0029】
図3図4、および図5によってさらに明らかになるように、エッジリッジ45,46は、接続部39から湾曲部41への移行部において、籠カバー22(図1)の外部側35に向かう隆起40を有し、この隆起40は、接続部39から湾曲部41への断面移行部を補強する。
【0030】
図3(d)によって特に示されているように、溝形状の凹部43の反対側の壁部56は、内部容器11(図1)に対向する湾曲部41の内部側に、縦棒24の上端25が接続部39から湾曲部41を介して縦材部38にかけてほぼインゲンマメ形の断面を有するように、凸状の断面形状58を有している。この断面は、図3(a)、図3(b)、および図3(c)に示すように、各部分(接続部39、湾曲部41、および縦材部38)において異なる管腔を有し、サイズが異なるが、溝形状の凹部43によって形成されたへこみ57とは反対側の全ての部分において、接続部39から湾曲部41を介して縦材部38まで延びる凸状の断面形状58を有している。
【0031】
図6図9に示すように、縦棒24の下端27は、籠カバー22の下部エッジ輪郭28に接続されており、特に図8に示すように、下部エッジ輪郭に形成されたトラフ形の凹部60により、2つのエッジリッジ61,62は、下部エッジ輪郭28に形成されており、エッジ輪郭28の長手方向において平行に延び、縦棒24の下端27の接続部39におけるエッジリッジ45,46との交差部位63において、4つの接点64〜67を形成し、これらの接点において、下部エッジ輪郭28と縦棒24の下端27とが、接触溶接(contact welding)によってしっかりと接続されている。
【0032】
図10は、上端25とは異なる(deviates from)下端70を備える縦棒71を示す。縦棒71の上端25は、縦棒24の上端25に対応して形成されている。
【0033】
この棒71を、図1に示す籠カバー22を形成するための棒24の代替として使用することができる。
【0034】
図11から図14に示すように、上端25とは異なるように形成された縦棒71の下端70は、先述の棒24の下端27と同様に、籠カバー22の下部エッジ輪郭に接続され得る。図7図12とを比較することにより特に明らかになるように、棒24と71とは、これらの下端27および70のエリアにおいて、棒71の下端70が比較的真っ直ぐになった、棒24の下端27と比べて引き伸ばされた湾曲部72を有している点において特に異なる。
【0035】
その他に、棒71の下端70は、接続部39を備え、この接続部39は、棒24の下端27と実質的に同一に形成され、特に、エッジリッジ73,74を備えている。これらのエッジリッジ73,74は、接続部39から湾曲部72へ延び、そして、棒71の縦材部38まで延びる。さらに、凸状の断面形状58(図14)により形成される凸状の壁部56とは反対側のエッジリッジ73,74間に、凹部76(図11)が形成されている。棒24の下端27におけるエッジリッジ45および46とは対照的に、エッジリッジ73,74は、外部側35に向かう隆起40を有していないが、実質的に真っ直ぐな延長部を有している。
【0036】
棒71の下端70を上述のように形成することにより、および、棒71の上端25と比較して、この端部70は、特に、エッジリッジ73,74に隆起40が設けられておらず、湾曲部41に対して湾曲部72の長さが比較的長いので、剛性が低下している。しかしながら、下端70は、特に、湾曲部72を比較的細く形成していることにより、上端25に比べて弾力性が高い。したがって、図10に示す棒71は、その上端25において特に高い座屈剛性を考慮して設計されており、その一方で、棒71の下端70は、むしろ弾力性を考慮して設計されている。
【0037】
これにより、本知見は、特に、複数の容器が上下に積み重ねられた場合の容器破損に対する最大限の安全性にとっては、棒がその上端においては座屈に対して剛性を有するように形成されており、その一方で、棒がその下端においては、例えば搬送時など特に容器の動的な使用時には、良好な緩衝特性を有するほうがよいということが重要だということに特に対処したものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14