(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記位置決め表面は、回転円盤ユニットの頂部表面、回転円盤ユニットの側辺表面及び回転円盤ユニットの底部表面からなる群から選択されるいずれか1つの表面であることを特徴とする、請求項1に記載の精密角度位置決め装置。
前記画像マッチング関数は、SAD(Sum of Absolute Difference)、SSD(Sum of Square Difference)、NCC(Normalized Cross Correlation)及びSIFT(Scale Invariant Feature Transform)からなる群から選択されるいずれか1種の関数であることを特徴とする、請求項1に記載の精密角度位置決め装置。
前記角度校正ユニットは、Agilent(登録商標)5530 動的測定器(Dynamic Calibrator)、慣性レーザジャイロスコープ及び慣性光ファイバジャイロスコープからなる群から選択されるいずれか1つであることを特徴とする、請求項1に記載の精密角度位置決め装置。
【背景技術】
【0002】
磁気角度センサは、第2次世界大戦中に発明されたものであり、戦車に応用することにより、戦車の砲塔を悪環境でも精密な角度で回転させることができる。その後も科学技術の進歩に伴い、光電誘導方式を用いる角度センサが大きな発展を遂げている。
図1の絶対位置決め円形光学格子の構造模式図を参照する。
図1に示すように、前記絶対位置決め円形光学格子1’においては、回転軸11’と、9個のリング型光学格子と、を備え、その内、最内環(第9環)の光学格子12’は、512個の均等部分(2
9)に分割される。同じように、第2環の光学格子13’は、4個の均等部分(2
2)に分割され、かつ最外環(第1環)の光学格子14’は、2個の均等部分(2
1)に分割される。また、9個の円環上の光学格子は、それぞれ9個の円環上の光学格子の明(1)値、暗(0)値を読み取るための9個の光電センサに対応することにより、1セットの明暗読み値(例えば、000000001)を絶対角度として表示する。
【0003】
上記の絶対位置決め円形光学格子1’に対しては、その最内環(第9環)の光学格子12’の数によって角度位置決め精度が決定される。言い換えれば、上記の絶対位置決め円形光学格子1’の角度位置決め精度をより一層向上することができない。
以上に鑑みて、
図2の構造模式図に示すような高精度の絶対位置決め円形光学格子が開発され、提案されている。図に示すように、前記高精度の絶対位置決め円形光学格子1”は、主に内環の光学格子11”と外環の光学格子12”とからなる。
その内、外環の光学格子12”は、等間隔の光学格子で、内環の光学格子11”は、非等間隔の光学格子である。このような特殊な光学格子の配置方式により、前記高精度の絶対位置決め円形光学格子1”は絶対位置決めの角度値を精算することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る精密角度位置決め装置の好適な実施例について、以下、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
本発明に係る精密角度位置決め装置の構成図である
図3を参照する。
この図に示すように、本発明の精密角度位置決め装置1は、主に回転円盤ユニット11と、不変形光斑捕捉ユニット12と、角度校正ユニット13と、角度識別位置決めユニット14と、記憶ユニットとから構成される。
回転円盤ユニットの斜視図である
図4A、
図4Bと
図4Cとを同時に参照する。
この図に示すように、角度識別位置決めユニット14に電気的に接続される不変形光斑捕捉ユニット12により、コヒーレントな入射光を前記回転円盤ユニット11の位置決め表面の上に発射させる。例としては、レーザ光を回転円盤ユニット11の頂部表面(
図4Aを参照)、側辺表面(
図4Bを参照)或いは底部表面(
図4Cを参照)に発射することが挙げられる。
続いて、不変形光斑捕捉ユニット12が前記位置決め表面から反射される反射光を受光すると共に、反射光のレーザ光斑を検出することにより、不変形光斑画像を取得する。
【0014】
図3に示すように、不変形光斑捕捉ユニット12は、発光素子121と、前段絞り122と、レンズ123と、後段絞り124と、2次元画像センサ125と、を備えるように構成される。
その内、発光素子121は、当該コヒーレントな入射光(即ち、レーザ光)を前記回転円盤ユニット11の前記位置決め表面の上に発射させるために用いられる。かつ、前記前段絞り122は、前記レーザ光の二次反射散乱光を濾過するために用いられる。また、レンズ123は、結像するために用いられ、前記回転円盤ユニット11の表面の反射光を2次元センサ125に結像させる。
絞り124は、入射光線の入射視角及び光斑平均サイズを制御するために用いられ、光斑画像の変形量を効果的に低減することができる。さらに、前記2次元画像センサ125は、同様に制御と処理モジュール(角度識別位置決めユニット)14に電気的に接続され、ここでの2次元画像センサは、CCD画像センサ或いはCMOS画像センサであってもよく、前記レーザ光のレーザ光斑画像を検出と記録するために用いられる。
単一の物体の各物体表面に呈示されている3次元テクスチャーパターンの何れも唯一であるため、レーザ光が物体表面に入射する場合、その反射されるレーザ光斑画像も唯一性を有する。物体表面に反射されるレーザ光斑画像が確かに唯一性を有するかどうかを確定するために、下記のステップ(1)〜(4)に従って以下の実験を行った。
【0015】
(1)50umを撮像間隔とし、不変形光斑捕捉ユニット12を使用してステンレス鋼の表面上から計1200枚のレーザ光斑画像を取得すると共に、レーザ光斑画像の撮像作業を行うと同時に、レーザ干渉計を使用して各枚のレーザ光斑画像の位置を計測・記録して、1200枚の座標光斑画像及びその対応の座標位置を設定する。
【0016】
(2)取得される1200枚の座標光斑画像及びその対応の座標位置を角度識別位置決めユニット14のデータベースの中に格納する。
【0017】
(3)不変形光斑捕捉ユニット12を使用して前記ステンレス鋼の表面上において、3cmの位置箇所に即時のレーザ光斑画像を再取得する。
【0018】
(4)前記角度識別位置決めユニット14により、画像マッチング関数(即ち、SAD(Sum of Absolute Difference))を用いて取得される即時のレーザ光斑画像とデータベースの中の1200枚の座標光斑画像とを逐一にマッチングする。
【0019】
図5の不変形レーザ光斑画像に示すように、図(a)〜図(g)は、それぞれ0um(即ち、撮像始点)、10000.73um、20001.57um、29999.04um、39999.95um、50001.18um及び60001.94umの座標光斑画像を示す。そして、
図6Aと
図6Bに示す1200枚の座標光斑画像と前記即時のレーザ光斑画像のSADのマッチンググラフから明らかなように、前記即時のレーザ光斑画像に比べて、データベースの中の位置29999.04umでの座標光斑画像が最小のSAD値を表していることが分かる。
これは、データベースの中には、ただ1枚の座標光斑画像が再取得の前記即時のレーザ光斑画像に最も類似しており、最大の重なり面積を有することを示している。従って、実験結果によれば、物体表面から反射されるレーザ光斑画像が確かに唯一性を有することが実証された。
【0020】
以上の説明から、如何にして不変形光斑捕捉ユニット12を用いて物体の表面上から不変形レーザ光斑画像を取得するかは既に明らかであろう。さらに、角度校正ユニット13の使用に合わせれば、レーザ光斑画像技術も「角度位置決め」に応用可能である。しかし、補助説明すべきことは、レーザ光斑画像技術を物体表面の位置決めに応用する場合、まず、レーザ光斑画像が「不変形」であることを確保する必要がある。
レーザ光斑画像が「不変形」であることを確保する条件は、前記レーザ光斑画像内の任意の2点の光斑の相対光路差の変化量が、前記レーザ光の波長の1/5よりも必ず小さいことである。また、前記座標光斑画像のデータベース内に任意の相隣する2枚の座標光斑画像の重なり長さが、1/2の前記座標光斑画像の長さより大きいことである。さらに、毎枚の座標光斑画像の撮像長さが、光斑不変形の移動可能な距離よりも必ず小さい或いは等しいことである。従って、重なり領域内にある2枚の光斑画像は、光斑画像の変位距離が光斑の不変形距離より小さいので、ほぼ完全一致の光斑画像は、SAD、SSD、NCC或いはSIFT等の方法を利用して光斑画像の変位マッチングを行うことができ、相隣する2枚の光斑画像が回転により、画像センサ上に生成される2個の像平面の変位ベクトル(dx′,dy′)を精確に算出する。
その内、dx′は、像平面のx′軸の変位ベクトル成分で、dy′は、像平面のy′軸の変位ベクトル成分である。上記より光斑画像が移動する像平面の変位ベクトルが得られ、そして光斑捕捉ユニット(12)の光学拡大倍率Mを利用して物平面の変位ベクトル(dx,dy)を算出することができ、ここではdx=dx′/M、dy=dy′/Mの条件を満たす。
【0021】
上記の説明から分かるように、回転円盤ユニット11の不変形光斑画像の校正位置座標を予め記録しておけば、座標値を有する座標光斑画像が生成されるので、この位置決め方法は、相対位置決め技術から絶対位置決め技術に転換することができる。
応用する際に、即時に取得される光斑画像は、前記即時の光斑画像との重なり範囲が最大となる座標光斑画像を計算するように、その前に記録される全ての座標光斑画像とをマッチングして、これらの2枚の光斑画像が像平面での変位量を計算して、光斑捕捉ユニット12の光学拡大倍率M及び座標光斑画像の位置座標に合わせることで、即時の光斑画像の位置座標を確認できる。
【実施例1】
【0022】
図3の構成のように、実施例1では、Agilent(登録商標)5530 動的測定器(Dynamic Calibrator)を角度校正ユニット13とすると共に、下記の手順を通じて即時の角度位置決めが完成する。
まず、回転円盤ユニット11を1回転させると共に、不変形光斑捕捉ユニット12を使用して前記回転円盤ユニット11のN枚の不変形光斑画像及び第N+1枚の不変形光斑画像を取得し、続いて画像マッチング関数を用いて第1枚の不変形光斑画像と第N+1枚の不変形光斑画像とに対して画像変位量マッチングを行い、第N+1枚の光斑画像が第1枚の光斑画像を超えたかどうかを確認し、第N+1枚の光斑画像が第1枚の光斑画像を超えた場合は、第N+1枚の光斑画像の角度座標値が360度を超えたことを示し、不変形光斑画像を継続的に捕捉する必要がない。
画像マッチング関数としては、例えば差分絶対値和(Sum Absolute Difference,SAD)、差分二乗和(Sum Squared Difference,SSD)、正規化相互相関(Normalized Cross Correlation,NCC)或いはスケール不変特徴変換(Scale Invariant Feature Transform,SIFT)等の指標値複数あるがどれを用いてもよいものとする。
【0023】
不変形光斑画像を捕捉すると同時に、角度校正ユニット13(即ち、Agilent 5530動的測定器)により、毎枚の不変形光斑画像の校正角度座標を定義する必要があり、角度を画定した不変形光斑画像を座標光斑画像として定義する。例えば、第1枚の不変形光斑画像の校正角度座標がθ
1=0で、第i枚の不変形光斑画像の校正角度座標がθ
iである。かつ、この校正角度を前記座標光斑画像の主変化角度として定義する。N枚の座標光斑画像及びその対応の主変化角度θ
iを座標データベース内に記録して完成となる。
【0024】
さらに、回転円盤ユニット11を1回転させる時の像平面の変位量の総和ΣDを計算する。SIFT(Scale Invariant Feature Transform)を利用して相隣する2枚の座標光斑画像の像平面の変位量をマッチングする。
例えば、第2枚の座標光斑画像と第1枚の座標光斑画像との間の像平面の変位量がd1’で、第N枚の座標光斑画像と第1枚の座標光斑画像との間の像平面の変位量がdn′である。回転円盤ユニット11を1回転させる時の像平面の変位量の総和は、数式ΣD=(d1′+d2′+…+d(n−1)′+dn′)を用いて計算する。
こうして、さらに下記の数式(1)を用いて即時の光斑画像が位置決めをする時の副変化角度を算出する。式中、θsubは、即時の不変形光斑画像の副変化角度を表し、Δdは、前記即時の不変形光斑画像とその重なり面積が最大となる座標光斑画像とをマッチングして位置決めする像平面の変位量を表す。
【0025】
【数1】
【0026】
こうして、N枚の不変形光斑画像、N個の主変化角度の座標データベースを完成した場合において、回転円盤ユニット11を任意角度で回転させると共に、即時の不変形光斑画像を取得した後、画像マッチング関数を用いてデータベースの中から前記即時の不変形光斑画像との間に重なり面積が最大となる座標光斑画像を見つけ出し、もし該枚の座標光斑画像を第i枚の座標光斑画像として定義する場合であれば、下記の数式(2)を用いて前記即時の不変形光斑画像の被測定角度θ
被測定を容易に算出することにより、精密の角度位置決めが完成する。
【0027】
【数2】
【0028】
ここで、特別に説明すべきことは、本発明の精密角度位置決め装置の精密角度位置決め誤差源として、下記2種類が挙げられる点である。
1.使用される角度校正ユニット13の位置決め誤差である。この位置決め誤差は、角度校正ユニット13が座標光斑画像の主変化角度を校正する時に生じる位置決め誤差である。Agilent 5530 動的測定器(Dynamic Calibrator)を角度校正ユニット13とする場合では、座標光斑画像を校正した後の主変化角度の位置決め誤差が0.5″である。
2.即時の光斑画像と座標光斑画とをマッチングして位置決めする時に生じる位置決め誤差である。この位置決め誤差量δの大きさを見積もると、一般的な商用の精密角度センサの位置決め精度が約1″で、高精度の角度センサの外径の範囲が約20〜30cmである。角度センサの回転時の回転円周長であるDに換算すると、その範囲が約60〜100cmである。
現在商用規格であるCCD或いはCMOSセンサの画素の大きさの範囲が1〜5umで、SIFTマッチング方法を使用してδ値の範囲が約1/50〜1/100である画素の大きさは、つまりその範囲約10〜100umである。撮像装置の光学拡大倍率Mが1である場合、即時の光斑画像の即時の角度位置決め誤差範囲としては
と見積もることができる。
従って、座標光斑画像の主変化角度の位置決め誤差である0.5″に、即時の光斑画像と座標光斑画像とをマッチングして得られる位置決め誤差である0.2″を加えた、本方法を利用する角度位置決めの誤差総和としては、つまり0.5″+0.2″=0.7″となり、1″より小さいので、角度センサの高精度要求を満たすことができる。
【実施例2】
【0029】
図7に示す本発明に係る精密角度位置決め装置の第2構成は、回転円盤ユニット11と、不変形光斑捕捉ユニット12と、角度校正ユニット13と、角度識別位置決めユニット14と、記憶ユニットとから構成されると共に、慣性レーザジャイロスコープを角度校正ユニット13とする。
実施例2では、下記の手順を通じて座標光斑画像の主変化角度の校正・位置決めが完成する。まず、不変形光斑捕捉ユニット12の2次元画像センサ125の撮像重複率の範囲を1KHz〜10KHzの間に設定する必要がある。
続いて回転円盤ユニット11を10°/秒の固定回転速度で1回転させると共に、N枚の不変形光斑画像を取得する。そして、前記回転円盤ユニット11を回転させると同時に、慣性レーザジャイロスコープが出力するビート信号の周期数kiと座標位相φiとを読み取り、記録する。
【0030】
上記の説明のように、第1枚の座標光斑画像の角度座標を原点とすることによって、k1=0とφ1=0を定義するものとなり、また第2枚の座標光斑画像のビート信号の累計周期数がk2+(φ2/360)で、第i枚の座標光斑画像のビート信号の累計周期数がki+(φi/360)で、そして第N枚の座標光斑画像のビート信号の累計周期数がkn+(φn/360)である。
ここでは画像マッチング関数を用いて第1枚の不変形光斑画像と第N枚の変形光斑画像との間の像平面の変位量がdnを算出し、かつ性レーザジャイロスコープが対応的に出力するビート信号の周期数をΔkに設定する。こうして、Δkの値は、下記の数式(3)に代入して、
【0031】
【数3】
の式から求めることができる。また、位置決めする回転円盤ユニット11を1回転させるビート信号的累計周期数はΣkであるから、それは、下記の数式(4)に代入して、
【0032】
【数4】
の式から求めることができる。従って、ΔkとΣkの値が得られた後に、下記の数式(5)に代入して、
【0033】
【数5】
の式からN枚の座標光斑画像に対応するN個の主変化角度を求めることができる。式中、θ
iは主変化角度を表す。
【0034】
N枚の座標光斑画像とN個の主変化角度の校正と記録を完成した後、続いて回転円盤ユニット11を1回転させる時の像平面の変位量の総和は、数式ΣD=(d1′+d2′+…+d(n−1)′+dn′)を用いて計算する。
また、回転円盤ユニット11を任意角度で回転させると共に、即時の不変形光斑画像を取得した後、画像マッチング関数を用いてデータベースの中から前記即時の不変形光斑画像とその間に重なり面積が最大となる座標光斑画像とをマッチングして位置決めすることにより、これらの2枚の光斑画像が像平面での変位量Δdが得られる。それから、下記の数式(6)に代入して、
【0035】
【数6】
の式から前記即時の不変形光斑画像の副変化角度θsubを求めることができる。
【0036】
図8に示す不変形レーザ光斑画像を参照する。その内、
図8の図(a)は、前記即時の不変形光斑画像を示し、図(b)、図(c)、図(d)と図(e)は、それぞれデータベースの中の第i枚の座標光斑画像、第i−1枚の座標光斑画像、第i−2枚の座標光斑画像と第i+1枚の座標光斑画像を示す。
SIFT画像マッチングによると、第i枚の座標光斑画像(図(b))と即時の不変形光斑画像(図(a))との間に、最大の光斑画像の重なり領域を有し、またSIFT画像マッチング関数でマッチングすれば、2枚の光斑画像が像平面での変位距離Δdが−0.05画素であることが分かる。この数値は、像平面のマッチングにおいて、前記即時の光斑画像は、第i枚の座標光斑画像から0.05画素の距離をリードすることを意味している。
逆に、図(e)の第i+1枚の座標光斑画像は、図(a)の不変形光斑画像を超えて2枚の光斑画像が像平面での変位距離の大きさが+5.60画素である。よって、図(b)に示す第i枚の座標光斑画像は、前記即時の不変形光斑画像との間に最大の重なり面積を有することが確定する。第i枚の座標光斑画像の主変化角度がθ
iとすれば、下記の数式(7)に代入して、
【0037】
【数7】
の式から前記即時の不変形光斑画像の被測定角度θ
被測定を容易に求めることができることにより、精密の角度位置決めが完成する。
【0038】
ここで、特別に説明すべきことは、例えばHoneywell(登録商標)GG1320 Digital Laser Gyroの慣性レーザジャイロスコープを角度校正ユニット13とする場合において、そのバイアス安定性(Bias Stability)が0.0035deg/hourで、かつ回転円盤ユニット11を秒毎に10
0の固定回転速度で回転させるので、回転円盤ユニット11を1回転に要する時間が約36秒(或いは0.01時間)であることが分かる。
こうして、Honeywell GG1320が0.01時間内の角度位置決め精度が0.0035deg/hour×0.01hour=3.5×10
-5deg=0.126″と計算する。従って、慣性レーザジャイロスコープを角度校正ユニット13とする場合において、本発明の角度位置決め誤差値は、約座標光斑画像の主変化角度の位置決め誤差である0.126″に、即時の光斑画像と座標光斑画像とをマッチングして得られる位置決め誤差である0.2″を加えた値であり、つまり(0.126″+0.2″)≦0.4″なので、実施例1と同様に角度センサの高精度要求を満たすことができる。
【実施例3】
【0039】
図9に示す本発明に係る精密角度位置決め装置の第3構成は、回転円盤ユニット11と、不変形光斑捕捉ユニット12と、角度校正ユニット13と、角度識別位置決めユニット14と、記憶ユニットとから構成されると共に、慣性光ファイバジャイロスコープを角度校正ユニット13とする。
実施例3では、下記の手順を通じて座標光斑画像の主変化角度の校正・位置決めが完成する。まず、実施例2と同様に不変形光斑捕捉ユニット12の2次元画像センサ125の撮像重複率の範囲を1KHz〜10KHzの間に設定する必要がある。続いて回転円盤ユニット11を10°/秒の固定回転速度で1回転させると共に、N枚の不変形光斑画像を取得する。そして、前記回転円盤ユニット11を回転させると同時に、慣性光ファイバジャイロスコープが出力する前記N枚の座標光斑画像に対応するN個の校正角度を読み取りする。その内、第1枚の座標光斑画像の校正角度がθ
1′で、第2枚の座標光斑画像の校正角度がθ
2′で、かつ、第N枚の座標光斑画像の校正角度がθ
n′である。
こうして、第1枚の座標光斑画像の主変化角度をθ
1=θ
1′−θ
1′=0として定義し、さらに第2枚の座標光斑画像の主変化角度をθ
2=θ
2′−θ
1′に代入して計算し、かつ第N枚の座標光斑画像の主変化角度をθ
n=θ
n′−θ
1′に代入して計算することができる。言い換えれば、第i枚の座標光斑画像の主変化角度は、下記の数式(8)を用いて計算することができる。
【0040】
【数8】
【0041】
N枚の座標光斑画像とN個の主変化角度の校正と記録を完成した後、続いて回転円盤ユニット11を1回転させる時の像平面の変位量の総和は、数式ΣD=(d1′+d2′+…+d(n−1)′+dn′)を用いて計算する。また、回転円盤ユニット11を任意角度で回転させると共に、即時の不変形光斑画像を取得した後、画像マッチング関数を用いてデータベースの中から前記即時の不変形光斑画像とその間に重なり面積が最大となる座標光斑画像とをマッチングして位置決めすることにより、これらの2枚の光斑画像が像平面での変位量Δdが得られる。それから、下記の数式(9)に代入して、
【0042】
【数9】
の式から前記即時の不変形光斑画像の副変化角度θsubを求めることができる。
さらに、下記の数式(10)に代入して、
【0043】
【数10】
の式から前記即時の不変形光斑画像の被測定角度θ
被測定を容易に求めることができることにより、精密の角度位置決めが完成する。
【0044】
ここで、特別に説明すべきことは、例えばHoneywell Fiber Optic Gyroの慣性光ファイバジャイロスコープを角度校正ユニット13とする場合においては、そのバイアス安定性(Bias Stability)が0.0003deg/hourで、かつ回転円盤ユニット11を秒毎に10°の固定回転速度で回転させるので、回転円盤ユニット11の1回転に要する時間が約36秒(或いは0.01時間)であることが分かる。
こうして、Honeywell Fiber Optic Gyroが0.01時間内の角度位置決め精度が
と計算する。従って、慣性光ファイバジャイロスコープを角度校正ユニット13とする場合において、本発明の角度位置決め誤差値は、約座標光斑画像の主変化角度の位置決め誤差である0.01″に、即時の光斑画像と座標光斑画像とをマッチングして得られる位置決め誤差である0.2″を加えた値であり、つまり(0.01″+0.2″)≦0.3″なので、実施例1及び実施例2と同様に角度センサの高精度要求を満たすことができる。
また、もし不変形光斑画像の位置決め精度を0.1umから10nmまでに高めることができるか、或いは回転円盤ユニットの周長を1mから10mまでに増加させることができる場合であれば、即時の光斑画像の重複位置決め誤差を0.02″までに改善することができるので、システム全体においては角度位置決め精度を0.03″(0.01″+0.02″=0.03″)までに高める可能性を示唆する。
【0045】
こうして、上記の詳細な説明から、本発明の精密角度位置決め装置は、完全かつ明瞭に開示されており、本発明が下記の利点を有することが分かる。
【0046】
1.本発明によれば、価格が相対的に安価である回転円盤ユニット11と、不変形光斑捕捉ユニット12と、角度識別位置決めユニット14と、角度校正ユニット13とを利用するだけで、角度センサの高精度要求を満たす精密角度位置決め装置が構成され、相当な産業競争力を有する。
【0047】
2.本発明の技術によれば、不変形光斑捕捉ユニット12を使用して回転する回転円盤ユニット11の表面上からN個の座標光斑画像を取得すると同時に、角度校正ユニット13と角度識別位置決めユニット14との使用に合わせて、毎枚の座標光斑画像の主変化角度を校正と記録する。
このようにして、データベース内に格納されたN枚の座標光斑画像及びそれに対応するN個の主変化角度は、即時の不変形光斑画像とその重なり面積が最大となる第i個の座標光斑画像に合わせることで、像平面の変位距離Δd及び回転円盤ユニット11を1回転させる時の像平面の変位量の総和ΣDといった2つのパラメーターが得られ、それから、数式θ
被測定=θ
i+((Δd×360
0)/ΣD)を用いて前記即時の不変形光斑画像の被測定角度θ
被測定を容易に算出することにより、精密な角度位置決めが完成する。
【0048】
3.上記第2点に続いて、さらに本発明の精密角度位置決め装置は、Agilent 5530 動的測定器(Dynamic Calibrator)、慣性レーザジャイロスコープ及び慣性光ファイバジャイロスコープのいずれかを角度位置決めユニット13として使用してもよく、それらの全てが角度センサの高精度要求を満たすことができる。
【0049】
強調すべき点は、上記の詳細な説明は、本発明の実施可能な実施例を具体的に説明したものであり、本発明の特許範囲はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的精神を逸脱しない限り、その等効果実施又は変更は、なお、本願の特許請求の範囲内に含まれる点である。