(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以降、本発明を実施するための形態を、図を参照して詳細に説明する。
【0018】
(本実施形態の構成)
図1は、本実施形態に於ける撮像装置の構成を示す図である。
撮像装置10は、レンズユニット20と、撮像素子30と、ノイズ除去回路(NR:Noise Reduction Circuit)31と、自動利得制御回路(AGC:Automatic Gain Controller)32と、アナログ/ディジタル変換回路(A/D:Analog to Digital Converter)33と、電子シャッタ34と、カメラ信号処理部40と、マイクロコンピュータ部50と、モータドライバ回路63〜65とを有している。
【0019】
レンズユニット20は、レンズ原点検出回路(LOD:Lens Origin Detector)11と、温度検出回路(TM:ThermoMeter Circuit)12と、フォーカスモータ13と、絞りモータ14と、ズームモータ15と、フォーカスレンズ群16と、絞り機構17と、ズームレンズ群18とを有している。レンズユニット20は、被写体の光学像を撮像素子30の受光面に結像する。
フォーカスレンズ群16は、フォーカスモータ13によって光軸方向に前後に駆動され、被写体の光学像のフォーカスの調節を行う。フォーカスレンズ群16は、被写体からの光束を集光して、被写体の光学像を、後述する撮像素子30の受光面に結像する。
絞り機構17は、絞りモータ14によって図示しない絞り羽根が開閉して、このレンズユニット20が受光した光束を調整することにより、被写体の光学像の明暗を調整する。
ズームレンズ群18は、ズームモータ15によって光軸方向に前後に駆動され、被写体の光学像を変倍する。
【0020】
レンズ原点検出回路11は、マイクロコンピュータ部50に接続されており、例えばフォトインタラプタなどから構成されている。レンズ原点検出回路11は、起動時に、フォーカスレンズ群16のレンズ原点位置を検出し、検出結果をフォーカスレンズ群16のレンズ原点位置情報として、マイクロコンピュータ部50に送信する。マイクロコンピュータ部50は、このレンズ原点位置情報を基準として、モータドライバ回路63に与えるモータ制御信号からフォーカスレンズ群16の相対位置を算出し、その位置情報に基いてフォーカスレンズ群16の駆動制御を行う。
【0021】
レンズ原点検出回路11は同様に、起動時に、ズームレンズ群18のレンズ原点位置を検出し、検出結果をズームレンズ群18のレンズ原点位置情報としてマイクロコンピュータ部50に送信する。マイクロコンピュータ部50は、このレンズ原点位置情報を基準として、モータドライバ回路65に与えるモータ制御信号からズームレンズ群18の相対位置を算出し、その位置情報に基いてズームレンズ群18の駆動制御を行う。
【0022】
温度検出回路12は、マイクロコンピュータ部50に接続されており、ダイオードなどから構成されている。温度検出回路12は、レンズユニット20の内部の温度を検出し、検出結果をレンズユニット20の温度情報としてマイクロコンピュータ部50に送信する。マイクロコンピュータ部50は、この温度情報に基いて、フォーカスレンズ群16のピント位置を校正し、オートフォーカス制御を行う。
【0023】
撮像素子30は、レンズユニット20の後部に設けられ、レンズユニット20が結像する光学像が入力される。撮像素子30には更に、電子シャッタ34の出力側が接続されている。この電子シャッタ34には、マイクロコンピュータ部50の出力端子のうちひとつが接続されている。自動利得制御回路32には、マイクロコンピュータ部50の出力端子のうちひとつが接続されている。
撮像素子30の出力側は、ノイズ除去回路31と自動利得制御回路32とアナログ/ディジタル変換回路33とを介して、カメラ信号処理部40に接続されている。
【0024】
撮像素子30は、例えばCCD(Charge Coupled Device)撮像素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子などであるが、これらに限定されない。撮像素子30は、受光面に結像された被写体の光学像を光電変換し、得られた撮像信号をノイズ除去回路31に送出する。ノイズ除去回路31は、撮像素子30が出力した撮像信号に、所定のノイズ除去処理を施す。自動利得制御回路32は、入力された撮像信号を最適なレベルに自動増幅する。アナログ/ディジタル変換回路33は、入力された撮像信号をディジタル信号に変換する。
【0025】
被写体の光学像は、撮像素子30によって光電変換されて撮像信号となる。この撮像信号は、ノイズ除去回路31によってノイズが除去されたのち、自動利得制御回路32によって最適なレベルに自動増幅され、アナログ/ディジタル変換回路33によってディジタル撮像信号に変換されて、カメラ信号処理部40に出力される。
撮像素子30と、ノイズ除去回路31と、自動利得制御回路32と、アナログ/ディジタル変換回路33と、カメラ信号処理部40とは、フォーカスレンズ群16が集光した光束を光電変換し、映像信号を出力する撮像部である。
【0026】
カメラ信号処理部40は、信号処理回路(Signal Processor)41と、コントラスト信号生成部42−1,42−2と、ヒストグラム信号生成部45−1,45−2と、AE信号生成回路(Auto Exposure Signal Generator)48とを有している。
【0027】
カメラ信号処理部40の入力側は、信号処理回路41に接続されている。信号処理回路41の出力側は、出力デバイス70と、コントラスト信号生成部42−1,42−2と、ヒストグラム信号生成部45−1,45−2と、AE信号生成回路48とに接続されている。
コントラスト信号生成部42−1,42−2の出力側は、マイクロコンピュータ部50の後述するコントラストバッファ56に接続されている。
ヒストグラム信号生成部45−1,45−2の出力側は、マイクロコンピュータ部50の後述するヒストグラムバッファ57に接続されている。
AE信号生成回路48の出力側は、マイクロコンピュータ部50の後述するAE処理部54に接続されている。
【0028】
信号処理回路41は、カメラ信号処理部40に入力されたディジタル撮像信号に所定の信号処理を施し、例えばNTSC(National Television Standards Committee)規格やPAL(Phase Alternating Line)規格など、所定のテレビジョン方式に準拠した映像信号に変換する。信号処理回路41が変換した映像信号は、出力デバイス70によって利用される。
【0029】
AE信号生成回路48は、この変換された映像信号の明るさを示すAE信号を生成する。生成したAE信号は、マイクロコンピュータ部50のAE処理部54に出力される。
【0030】
コントラスト信号生成部42−1は、映像信号の輝度成分から低域コントラスト信号C0を生成する。コントラスト信号生成部42−2は、映像信号の輝度成分から高域コントラスト信号C2を生成する。
低域コントラスト信号C0とは、第1のコントラスト信号である。高域コントラスト信号C2とは、第2のコントラスト信号である。
【0031】
コントラスト信号生成部42−1は、ハイパスフィルタ回路(HPF:High Pass Filter)43−1と、積分器(∫:Integral Circuit)44−1とを有している。コントラスト信号生成部42−1への入力側は、ハイパスフィルタ回路43−1を介して積分器44−1に接続され、この積分器44−1の出力側は、このコントラスト信号生成部42−1の出力側となる。
【0032】
コントラスト信号生成部42−1は、ハイパスフィルタ回路43−1を介して、輝度成分の高周波成分を抽出し、これを積分器44−1によって全画面に亘って積分処理して、低域コントラスト信号C0を生成する。
コントラスト信号生成部42−1は、映像信号の第1の高周波成分を抽出して積分し、第1のコントラスト信号を生成して出力する。
【0033】
コントラスト信号生成部42−2は、デフォルト状態では、コントラスト信号生成部42−1とは異なり、ハイパスフィルタ回路43−1よりもカットオフ周波数が高いハイパスフィルタ回路43−2を介して輝度成分の高周波成分を抽出している。その他は、コントラスト信号生成部42−1と同様の構成を有している。これにより、コントラスト信号生成部42−2は、高域コントラスト信号C2を生成する。ハイパスフィルタ回路43−1,43−2のカットオフ周波数は、任意の設定値を選択可能に構成されている。
コントラスト信号生成部42−2は、映像信号の輝度成分から、第1の高周波成分よりも高い第2の高周波成分を抽出して積分し、第2のコントラスト信号を生成する。
【0034】
ヒストグラム信号生成部45−1は、高輝度画素検出回路(DET:Detector Circuit)46−1と、画素計数器(CNT:Counter Circuit)47−1とを有している。ヒストグラム信号生成部45−1への入力側は、高輝度画素検出回路46−1を介して画素計数器47−1に接続され、この画素計数器47−1の出力側は、このヒストグラム信号生成部45−1の出力側となる。
【0035】
ヒストグラム信号生成部45−1は、輝度成分のうち所定の輝度以上の画素を高輝度画素検出回路46−1によって検出し、検出した画素を画素計数器47−1によって計数して、ヒストグラム信号である高輝度画素数Hbを生成する。高輝度画素検出回路46−1が、高輝度画素を検出する際の検出閾値は、任意の値を選択して設定可能に構成されている。ここでヒストグラム信号とは、映像信号のうち、所定範囲の輝度を有している画素数のことをいう。
【0036】
ヒストグラム信号生成部45−2は、ヒストグラム信号生成部45−1の高輝度画素検出回路46−1とは異なる低輝度画素検出回路46−2を有している他は、ヒストグラム信号生成部45−1と同様の構成を有している。
ヒストグラム信号生成部45−2は、輝度成分のうち所定の輝度以下の画素を低輝度画素検出回路46−2によって検出し、検出した画素を画素計数器47−2によって計数して、ヒストグラム信号である低輝度画素数Hdを生成する。低輝度画素検出回路46−2が、低輝度画素を検出する際の検出閾値は、任意の値を選択して設定可能に構成されている。
ヒストグラム信号生成部45−1,45−2は、映像信号の輝度成分のヒストグラム信号を生成して出力する。
【0037】
マイクロコンピュータ部50は、制御部51と、メモリ部52とを有している。制御部51は、AF処理部53と、AE処理部54と、ズーム処理部55とを有している。メモリ部52は、コントラストバッファ56と、ヒストグラムバッファ57とを有している。
【0038】
コントラストバッファ56には、コントラスト信号生成部42−1,42−2の出力側が接続されている。コントラストバッファ56は、AF処理部53と接続されている。
【0039】
ヒストグラムバッファ57には、ヒストグラム信号生成部45−1,45−2の出力側が接続されている。ヒストグラムバッファ57は、AF処理部53と接続されている。
AF処理部53は、モータドライバ回路63に接続され、フォーカスモータ13を駆動してオートフォーカス制御を行う。AF処理部53は、第1のコントラスト信号などを評価値として、駆動部によってフォーカスレンズ群16をウォブリングさせながら合焦位置に移動させる。
AE処理部54は、モータドライバ回路64に接続され、絞りモータ14を駆動して自動露出制御を行う。AE処理部54には、AE信号生成回路48の出力側が接続されている。
ズーム処理部55は、モータドライバ回路65に接続され、ズームモータ15を駆動してズーム制御を行う。
【0040】
マイクロコンピュータ部50には、前述したレンズ原点検出回路11の出力側と、温度検出回路12の出力側が接続されている。マイクロコンピュータ部50の出力端子のひとつは、電子シャッタ34に接続されている。
【0041】
マイクロコンピュータ部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの中央処理装置と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置によって実現されている。メモリ部52の機能は、RAM、ROMなどの記憶装置によって実現される。制御部51の機能は、ROMに記録されているソフトウェアプログラムがRAMに読み出されて、CPUによって実行されることによって実現される。
【0042】
モータドライバ回路63〜65は、それぞれフォーカスモータ13、絞りモータ14、ズームモータ15を駆動する回路であり、制御回路とアンプを有している。モータドライバ回路63〜65は、それぞれ入力端子である正転/反転端子と駆動端子と、出力端子であるパルス出力端子を有し、前述したマイクロコンピュータ部50の出力端子にそれぞれ接続されている。
モータ制御信号とは、この回転方向を指示する信号と、この駆動トルクを指示する信号である。マイクロコンピュータ部50は、正転/反転端子に回転方向を指示する信号を出力し、駆動端子に駆動トルクを指示する信号を出力することで、モータを所望の回転方向に所定のトルクで駆動させる。マイクロコンピュータ部50は更に、パルス出力端子から出力されるパルスを計数することで、回転量や回転速度を制御する。
【0043】
モータドライバ回路63は、フォーカスモータ13に接続されている。モータドライバ回路64は、絞りモータ14に接続されている。モータドライバ回路65は、ズームモータ15に接続されている。
【0044】
フォーカスモータ13は、フォーカスレンズ群16を光軸方向に前後に駆動し、被写体の光学像のフォーカスの調節を行う。
絞りモータ14は、絞り機構17の図示しない絞り羽根を開閉して、このレンズユニット20が受光した光束の量を調整する。
ズームモータ15は、ズームレンズ群18を光軸方向に前後に駆動し、被写体の光学像の変倍を行う。
モータドライバ回路63とフォーカスモータ13とは、フォーカスレンズ群16を光軸方向に駆動する駆動部である。
【0045】
(本実施形態の動作)
図1に基いて、撮像装置10の動作を説明する。
【0046】
AF処理部53は、低域コントラスト信号C0と、高域コントラスト信号C2と、高輝度画素数Hbと、低輝度画素数Hdとを取得し、後述する所定の条件に従って、低域コントラスト信号C0と高域コントラスト信号C2のうちいずれかをオートフォーカス評価値とする。AF処理部53は更に、オートフォーカス評価値と、その時のズームレンズ位置に応じたトレースカーブ上の理論データ位置と、レンズ調整による補正データ位置と、温度情報とに基いて、合焦方向および合焦位置Ppを検出する。
AF処理部53は、この検出結果に基きモータ制御信号を生成し、これをモータドライバ回路63に送信する。モータドライバ回路63は、モータ制御信号に基いてフォーカスモータ13を駆動制御し、フォーカスレンズ群16を光軸方向に移動させ、オートフォーカス制御を行う。
【0047】
AE処理部54は、現在の撮影映像の明るさを示すAE信号、レンズユニット20の絞り機構17の開き具合、電子シャッタ34のシャッタ速度、および、自動利得制御回路32のゲインなどに基き、自動露出評価値を算出する。AE処理部54は、この自動露出評価値に基いて、モータ制御信号を生成し、モータドライバ回路64に送信する。モータドライバ回路64は、モータ制御信号に基いて、絞りモータ14を駆動制御し、絞り機構17の図示しない絞り羽根を開閉させ、自動露出制御を行う。
【0048】
ズーム処理部55は、図示しないズームボタンからの信号、または、図示しないコンピュータから送信される制御データに基いて、ズーム制御する。ズーム処理部55は、レンズ原点検出回路11からのレンズ絶対位置情報と、現在のズーム倍率を表すズーム倍率情報と、レンズユニット20の温度検出回路12から与えられるレンズユニット20内温度情報となどに基いて、モータ制御信号を生成し、モータドライバ回路65に送信する。
モータドライバ回路65は、モータ制御信号に基いて、ズームモータ15を駆動制御し、ズームレンズ群18をその光軸方向に移動させ、ズーム制御を行う。
【0049】
マイクロコンピュータ部50の制御部51は、前述した自動露出評価値に基いて、撮像素子30に対する露光時間を増減させるように電子シャッタ34のシャッタ速度を制御する。これにより、撮像素子30の受光面上に結像される被写体の光学像の光量を調整する。
マイクロコンピュータ部50の制御部51は、前述した自動露出評価値に基いて、自動利得制御回路32のゲインを制御する。これにより、撮像信号の増幅率を調整する。
【0050】
図2(a)〜(c)は、本実施形態に於ける通常被写体に対するオートフォーカス動作の例を示す図である。
【0051】
図2(a)は、画像100を示す図である。
この画像100には、被写体101,102が撮影されており、点光源は撮影されていない。
【0052】
図2(b)は、画像100の輝度成分のヒストグラムである。
図2(b)の縦軸は輝度成分の各範囲に於ける画素数を示し、横軸は輝度成分の範囲を示している。
低輝度側Bdに於ける画素数は、低輝度画素数Hdである。高輝度側Bbに於ける画素数は、高輝度画素数Hbである。
点光源が撮影されていない画像100では、高輝度画素は存在せず、中間輝度から低輝度にかけての画素が多く存在する。
図2(c)は、コントラスト信号とフォーカスレンズ位置との関係を示す図である。
【0053】
図2(c)の縦軸は低域コントラスト信号C0を示し、横軸はフォーカスレンズ位置を示している。横軸の原点付近は、撮像装置10から遠距離側(Far)の被写体に合焦する位置であることを示している。横軸の右端付近は、撮像装置10から近接側(Near)の被写体に合焦する位置であることを示している。合焦位置Ppは、
図2(a)の場合に於ける被写体に合焦するフォーカスレンズ位置である。低域コントラスト信号C0は、合焦位置Ppに於いてピークとなる。AF開始位置Psは、オートフォーカス動作開始時のフォーカスレンズ位置のデフォルトの位置である。ウォブリング振幅W0は、オートフォーカス動作開始時のフォーカスレンズ群16の微小振動の振幅のデフォルト値である。
【0054】
合焦位置Ppから遠く離れたAF開始位置Psの場合でも、大ボケ側(さらに近接側)の低域コントラスト信号C0の値に比べて、合焦位置Pp側の低域コントラスト信号C0の値が大きい。これにより、フォーカスレンズ群16のウォブリング振幅W0が小さくても、AF処理部53は、合焦する方向を正しく検出可能であり、合焦位置Ppに向かって速やかにレンズを駆動可能である。
【0055】
図3(a)〜(d)は、本実施形態に於ける点光源を有する被写体に対する、合焦位置から離れているときのオートフォーカス動作の例を示す図である。
図2(a)〜(c)に示すオートフォーカス動作の例を示す図と同一の要素には同一の符号を付与している。
図3(a)は、画像100Aを示す図である。
【0056】
この画像100Aには、被写体101,102に加えて更に、点光源110が撮影されている。
図3では、フォーカスレンズ群16が合焦位置Ppから離れており、画面上でボケが大きくなっているので、被写体101,102と点光源110とは不鮮明であり、かつ、点光源110が画像100A上で占める面積が大きくなっている。画像100Aは、点光源110の像を構成する画素に於いて、輝度成分が飽和している。
【0057】
図3(b)は、画像100Aの輝度成分のヒストグラムである。
図2(b)のヒストグラムと同様の構成を有し、更に、縦軸の画素数には、反転閾値Ciと振幅閾値Cwとが示されている。
【0058】
点光源110が撮影されている画像100Aでは、点光源110の像を構成する画素の輝度成分が飽和しているので、高輝度画素数Hbが大きく検出される。所定領域の画素の輝度成分が飽和しているとき、AE処理部54は絞り機構17を絞って光束を少なくし、画像100A全体を少し暗くする。これにより、画像100Aの点光源110の像以外に対応する画素の輝度値は減少し、中間輝度から低輝度にかけての画素ヒストグラムは低輝度側に移動し、低輝度画素数Hdが大きく検出される。
【0059】
図3(c)は、コントラスト信号とフォーカスレンズ位置との関係を示す図である。
図2(c)と同様の構成には同様の符号を付与している。
合焦近傍位置Pnは、合焦位置Ppの近傍のフォーカスレンズ位置である。ウォブリング振幅W1は、合焦近傍位置Pnに於けるフォーカスレンズ群16の微小振動の振幅を示している。領域A0は、後述する
図3(d)で詳細に説明する。グラフの実線は、点光源110を撮影した場合に於ける低域コントラスト信号C0を示している。グラフの破線は、比較のため、点光源110を撮影していない場合に於ける低域コントラスト信号C0を示している。
【0060】
点光源が無い場合の低域コントラスト信号C0の山特性に比べ、点光源がある場合の低域コントラスト信号C0の山特性は、全域において傾きが緩やかとなる場合が多い。画像100A内に占める高輝度画素領域が増加しているとき、AE処理部54は、その高輝度画素領域の輝度値を最適値に合わせようと絞り機構17を絞って光束を少なくし、画像100A全体を少し暗くする。これにより、点光源以外の被写体の輝度が暗くなり、低域コントラスト信号C0の傾きが全体として緩やかとなる。
【0061】
低域コントラスト信号C0は、点光源110によって、点光源110の像以外に対応する画素の輝度値は減少しているので、合焦位置Ppに於けるピーク値が減少する。AF開始位置Psかつ谷付近の場合は、大ボケ側(さらに近接側)の低域コントラスト信号C0の値と、合焦側の低域コントラスト信号C0の値との差が小さい。これにより、合焦する方向を正しく検出するのが難しくなる。
【0062】
また、点光源が無い場合の低域コントラスト信号C0の山特性に比べ、点光源がある場合の低域コントラスト信号C0の山特性の近接側(Near)と遠距離側(Far)は少し持ち上がった傾向を示すことが多い。この理由を以下に説明する。
点光源110の像を構成する画素は、撮像素子30が検出可能な信号レベルを超えた飽和レベルに達している場合が多い。フォーカスレンズ群16がAF開始位置Psへ大きく移動して画面上でボケが大きくなっていった場合、点光源の面積が大きくなるにつれて点光源の周りのエッジ部(光源と背景の境界部分)も大きくなる。これにより、低域コントラスト信号C0が更に大きく検出され、近接側(Near)と遠距離側(Far)は少し持ち上がる。
この傾向により、合焦する方向を正しく検出するのが、更に難しくなるという問題が発生する。この問題を解決する手段は、後述する
図5(c)で説明する。
【0063】
図3(d)は、
図3(c)の領域A0の拡大図である。
ウォブリング振幅W0が小さいとき、合焦側に於ける低域コントラスト信号C0の値V0と、大ボケ側(さらに近接側)に於ける低域コントラスト信号C0の値V1との差が検出できず、よって合焦方向を検出できない。
ウォブリング振幅W0よりも拡大したウォブリング振幅W1ならば、大ボケ側(さらに近接側)に於ける低域コントラスト信号C0の値V2と、合焦側に於ける低域コントラスト信号C0の値V3との差が検出できるため、合焦する方向を正しく検出することが可能である。
すなわち、オートフォーカス制御部であるAF処理部53は、ヒストグラム信号生成部45−1,45−2が出力したヒストグラム信号に基いて、フォーカスレンズ群16のウォブリングの振幅を可変とする。このヒストグラム信号には、少なくとも映像信号の高輝度画素数Hbが含まれている。
【0064】
本実施形態に於いて、
図3(b)に示す高輝度画素数Hbは、ウォブリング振幅を切り替える閾値である振幅閾値Cw以上なので、AF処理部53は、ウォブリング振幅W1でフォーカスレンズ群16を制御する。これにより、点光源の影響下でも、合焦する方向を正しく検出することが可能である。しかし、
図3(c)に示すように、AF開始位置Psから合焦位置Ppの付近まで低域コントラスト信号C0の傾きが緩やかなため、合焦近傍位置Pnへ近づいた後も拡大されたウォブリング振幅W1でオートフォーカス動作し、これに起因する画面上の暴れが目立ってしまう。この問題の対処方法は、後述する
図6(c)で説明する。
【0065】
図4(a)〜(c)は、本実施形態に於ける点光源を有する被写体に対する、合焦位置の近くのオートフォーカス動作の例を示す図である。
【0066】
図4(a)は、画像100Aを示す図である。
図3(a)に示す画像100と同一の要素には同一の符号を付与している。
【0067】
画像100Aには、被写体101,102に加えて更に、点光源110が撮影されている。画像100Aは、フォーカスレンズ群16が合焦位置Ppの近傍で撮影されている場合の画像である。画像100Aの被写体101,102と点光源110とは比較的鮮明であり、かつ、点光源110が画像100A上で占める面積が小さくなっている。画像100Aは、点光源110の像を構成する画素に於いて、輝度成分が飽和している。
【0068】
図4(b)は、画像100Aの輝度成分のヒストグラムである。
図3(b)のヒストグラムと同一の要素には同一の符号を付与し、更に、縦軸の画素数には、切替閾値Csを示している。
【0069】
点光源110が撮影されている画像100Aでは、点光源110の像を構成する画素の輝度成分が飽和しているので、所定量の高輝度画素数Hbが検出される。点光源110の像は、鮮明になるにつれて画像100A上で占める面積が小さくなり、よって高輝度画素数Hbは減少する。画素の輝度成分が飽和している領域が少なくなるので、AE処理部54は絞り機構17を開いて光束を増大させる。これにより、画像100Aの点光源110の像を構成する以外の画素の輝度値は増大し、中間輝度から低輝度にかけての画素ヒストグラムは高輝度側に移動し、低輝度画素数Hdは減少する。
本実施形態の撮像装置10は、高輝度画素数Hbが切替閾値Cs以上である場合には、画像100Aが点光源の影響を受けていると判断している。
【0070】
図4(c)は、コントラスト信号とフォーカスレンズ位置との関係を示す図である。
図3(c)と同様の構成には同様の符号を付与している。ウォブリング振幅W2は、合焦近傍位置Pnに於けるフォーカスレンズ群16の微小振動の振幅を示している。
【0071】
低域コントラスト信号C0は、合焦位置Ppに於いて緩やかなピークを示している。このとき、フォーカスレンズ群16が合焦近傍位置Pnに位置していたならば、ウォブリング振幅W2により、フォーカスレンズ群16を合焦位置Ppに駆動するよう制御可能である。
【0072】
図5(a)〜(c)は、本実施形態に於ける点光源の影響の強い被写体に対する、合焦位置から離れているときのオートフォーカス動作の例を示す図である。
図4(a)〜(c)に示すオートフォーカス動作の例を示す図と同一の要素には同一の符号を付与している。
【0073】
図5(a)は、画像100Bを示す図である。
図4(a)に示す画像100Aと同一の要素には同一の符号を付与している。
画像100Bは、画像100Aの被写体101,102に加えて更に、画像100Aの点光源110Bよりも多数の点光源110B−1〜110B−3が撮影されている。
画像100Bは、フォーカスレンズ群16が合焦位置Ppから離れている場合に撮影された画像であり、ボケが大きくなっている。画像100Bの被写体101,102と点光源110B−1〜110B−3とは不鮮明である。さらに、点光源110B−1〜110B−3が画像100B上で占める面積が合焦時と比べて大きくなっている。画像100Bは、点光源110B−1〜110B−3の像を構成する画素に於いて、輝度成分が飽和している。
【0074】
図5(b)は、画像100Bの輝度成分のヒストグラムである。
図4(b)のヒストグラムと同一の要素には同一の符号を付与している。
点光源110B−1〜110B−3が撮影されている画像100Bでは、点光源110B−1〜110B−3の像を構成する画素の輝度成分が飽和するので、
図3(b)よりも更に大きな高輝度画素数Hbが検出される。所定領域の画素の輝度成分が飽和しているとき、AE処理部54は絞り機構17を絞って光束を少なくする。これにより、画像100Bの点光源110の像以外を構成する画素の輝度値は減少し、中間輝度から低輝度にかけての画素ヒストグラムは低域に移動し、
図3(b)よりも更に大きな低輝度画素数Hdが検出される。
【0075】
図5(c)は、コントラスト信号とフォーカスレンズ位置との関係を示す図である。
図4(c)と同一の要素には同一の符号を付与している。
AF開始位置Psでオートフォーカス動作が開始された場合は、ウォブリング動作開始時の低域コントラスト信号C0の傾き(フォーカスレンズ位置の変化に対する変化量)が小さいのでウォブリング振幅を拡大する。このとき、合焦側の低域コントラスト信号C0より大ボケ側(さらに近接側)の低域コントラスト信号C0の方が大きいため、合焦する方向を誤って検出し、大ボケ側D10にレンズ移動を続け、画像100Bのボケをさらに劣化させてしまう虞がある。
【0076】
監視カメラである撮像装置10は、一日中撮影することが求められる。監視カメラは、昼間の撮影に加えて夜間も撮影するため、自動車のヘッドライトや街灯などである点光源を撮影する機会も多くなる。監視カメラは更に、旋回ドーム機構のパン動作やチルト動作により、被写体距離やズーム倍率などが違う被写体条件を順番に撮影していく用途が多い。
【0077】
監視カメラである撮像装置10は、近距離の被写体から遠距離の被写体へパン動作した場合には、近接側(Near)からオートフォーカス動作を開始する。このような場合に於いて、点光源を含んだ被写体を撮影したならば、監視カメラは、上述するように合焦する方向を正しく検出できず、合焦精度が低下する虞がある。
【0078】
点光源110B−1〜110B−3が画像100Bに与える影響は、画像100Bがボケているとき(合焦位置Ppから大きく離れたとき)に、高輝度画素数Hbと低輝度画素数Hdに顕著に現れる。本実施形態の撮像装置10は、高輝度画素数Hbが振幅閾値Cw以上であり、低輝度画素数Hdが反転閾値Ci以上であり、高輝度画素数Hbが増加し、かつ、低輝度画素数Hdが増加していることを検出したならば、画像100Bが点光源の影響を受けて、低域コントラスト信号C0の傾きが逆転していると判断し、フォーカスレンズ群16の駆動方向を反転させる。
図5(c)では、フォーカスレンズ群16の駆動方向を大ボケ側D10から合焦側D11に反転させている。
【0079】
図6(a)〜(c)は、本実施形態に於ける点光源の影響の強い被写体に対する、合焦位置の近くのオートフォーカス動作の例を示す図である。
【0080】
図6(a)は、画像100Bを示す図である。
図5(a)に示す画像100Bと同一の要素には同一の符号を付与している。
画像100Bは、フォーカスレンズ群16が合焦位置Ppに位置しているときに撮影された画像である。画像100Bの被写体101,102と点光源110B−1〜110B−3とは鮮明であり、かつ、点光源110B−1〜110B−3が画像100B上で占める面積は小さくなっている。画像100Bは、点光源110B−1〜110B−3の像を構成する画素に於いて、輝度成分が飽和している。
【0081】
図6(b)は、画像100Bの輝度成分のヒストグラムである。
図5(b)のヒストグラムと同一の要素には同一の符号を付与している。
画像100Bでは、点光源110B−1〜110B−3の像を構成する画素の輝度成分が飽和するので、所定量の高輝度画素数Hbが検出される。点光源110B−1〜110B−3の像は、鮮明になるにつれて画像100B上で占める面積が小さくなり、よって高輝度画素数Hbは減少する。画素の輝度成分が飽和している領域が少なくなるので、AE処理部54は絞り機構17を開いて光束を多くする。これにより、画像100Bの点光源110B−1〜110B−3の像を構成する以外の画素の輝度値は増大し、中間輝度から低輝度にかけての画素ヒストグラムは高域方向に移動し、低輝度画素数Hdは減少する。
【0082】
図6(c)は、コントラスト信号とフォーカスレンズ位置との関係を示す図である。
図5(c)と同一の要素には同一の符号を付与している。
ウォブリング振幅W3は、合焦近傍位置Pnに於けるフォーカスレンズ群16の微小振動の振幅を示している。高域コントラスト信号C2は、低域コントラスト信号C0を生成したハイパスフィルタ回路43−1よりもカットオフ周波数が高いハイパスフィルタ回路43−2によって生成されている。
高域コントラスト信号C2は、点光源110B−1〜110B−3の影響下に於いても、合焦位置Ppの近傍に於いて、鋭いピークを有している。
【0083】
AF処理部53は、ウォブリング振幅W3で合焦側D12に移動したのち、後述する所定の条件が成立したならば、矢印D13に示すように、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えて動作する。これにより、点光源110B−1〜110B−3を含む被写体に対して、正しくオートフォーカス動作を行うことが可能となる。
【0084】
本実施形態の撮像装置10は、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えると共に、高域コントラスト信号C2に対応したウォブリング振幅に切り替えている。これにより、合焦近傍位置Pnへ近づいたとき、最適なウォブリング振幅で動作させることが可能である。
【0085】
図7(a)〜(c)は、本実施形態に於けるコントラスト信号の特性を示す図である。
図7(a)〜(c)の縦軸は共通してコントラスト信号を示し、横軸はフォーカスレンズ位置を示している。
【0086】
図7(a)は、点光源を含まない被写体画像の低域コントラスト信号C0、中域コントラスト信号C1、高域コントラスト信号C2を示している。
低域コントラスト信号C0は、映像信号の中の高周波成分のうち比較的低い周波数帯域(被写体の中のエッジ部が強調され始めた状態)から検出されている。低域コントラスト信号C0は、合焦位置Ppから少し離れた位置でも合焦位置Pp側に増大する傾きを有し、かつ、合焦位置Ppでは大きな山のピークが発生する。
【0087】
高域コントラスト信号C2は、映像信号のなかの、より高周波の成分(被写体のなかのエッジ部がより強調された状態)から検出されている。高域コントラスト信号C2は、合焦位置Ppから少し離れた位置では信号レベルが小さく、合焦位置Ppの付近でのみ山のピークが発生する特性になる。
中域コントラスト信号C1は、カットオフ周波数が中間(中域)に設定されているので、低域コントラスト信号C0と高域コントラスト信号C2の、ほぼ中間の山特性となる。
【0088】
図7(b)は、コントラスト検出方式で一般的に使用されているオートフォーカス評価値の切替動作を示す図である。
【0089】
低域コントラスト信号C0の信号レベルをレベル閾値TH1と比較し、かつ、高域コントラスト信号C2の信号レベルをレベル閾値TH2と比較することにより、フォーカスレンズ群16が合焦位置Pp付近であるか否かを判定可能である。
・合焦位置Pp付近であると判定する判定条件1
低域コントラスト信号C0 ≧ レベル閾値TH1、かつ、
高域コントラスト信号C2 ≧ レベル閾値TH2
【0090】
マイクロコンピュータ部50は、判定条件1が成立していないとき、フォーカスレンズ群16が合焦位置Ppから所定の距離以上離れていると判断し、低域コントラスト信号C0をオートフォーカス評価値として、矢印D20で示すように低域コントラスト信号C0の信号レベルが大きくなる方向へ山登り動作を行う。
【0091】
マイクロコンピュータ部50は、判定条件1が成立しているとき、フォーカスレンズ群16が合焦位置Pp付近であると判断し、矢印D21に示すようにオートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替える。
【0092】
マイクロコンピュータ部50は、オートフォーカス評価値を高域コントラスト信号C2に切り替えたのち、矢印D22に示すように高域コントラスト信号C2の信号レベルが大きくなる方向へ山登り動作を行う。
【0093】
マイクロコンピュータ部50は、低域コントラスト信号C0をオートフォーカス制御の粗調整に用い、高域コントラスト信号C2はオートフォーカス制御の微調整に用いている。マイクロコンピュータ部50は、オートフォーカス評価値を、低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えることにより、合焦精度の向上を図っている。
【0094】
図7(c)は、点光源の影響で低域コントラスト信号C0の山特性の傾きが緩やかになった場合のオートフォーカス評価値の切替動作を示す図である。
低域コントラスト信号C0の信号レベルは全体的に小さく傾きが緩やかとなっている。このとき、判定条件1では低域コントラスト信号C0の信号レベルが、常にレベル閾値TH1を下回ってしまい、合焦位置Ppの付近であるか否かを判定できない可能性がある。
【0095】
そこで、低域コントラスト信号C0と比較する閾値を、レベル閾値TH1よりも低いレベル閾値TH3に下げる。更に、高域コントラスト信号C2と比較する閾値を、レベル閾値TH2よりも低いレベル閾値TH4に下げる。これにより、点光源の影響で小さくなった信号レベルの検出に対応する。
【0096】
合焦位置Ppの付近であることを正しく検出するため、更に、低域コントラスト信号C0の傾きの正負と、高域コントラスト信号C2の傾きの正負とが一致しているとき、低域コントラスト信号C0の傾きの絶対値と高域コントラスト信号C2の傾きの絶対値とを算出して比較する。合焦位置Ppの付近に於いて、低域コントラスト信号C0の傾きは緩やかであるのに対し、高域コントラスト信号C2の傾きは比較的急峻であるためである。
・合焦位置Pp付近であると判定する判定条件2
低域コントラスト信号C0 ≧ レベル閾値TH3、かつ、
高域コントラスト信号C2 ≧ レベル閾値TH4、かつ、
低域コントラスト信号C0の傾きの正負と、高域コントラスト信号C2の傾きの正負とが一致、かつ
|高域コントラスト信号C2の傾き| ≧ |低域コントラスト信号C0の傾き|
【0097】
マイクロコンピュータ部50は、判定条件2が成立していないとき、フォーカスレンズ群16が合焦位置Ppから所定の距離以上離れていると判断し、低域コントラスト信号C0をオートフォーカス評価値として、矢印D30で示すように低域コントラスト信号C0の信号レベルが大きくなる方向へ山登り動作を行う。
【0098】
マイクロコンピュータ部50は、判定条件2が成立しているとき、フォーカスレンズ群16が合焦位置Pp付近であると判断し、矢印D31に示すようにオートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替える。以降は、矢印D32に示すように、高域コントラスト信号C2のピークに基づくオートフォーカス制御を行う。これにより、点光源の影響下に於いても、正しくオートフォーカス動作を行うことが可能となる。
【0099】
本実施形態の撮像装置10は、高輝度画素数Hbが切替閾値Cs以上であるときには、コントラスト信号が点光源の影響を受けていると判断し、合焦位置Pp付近であるか否かを判定する条件を切り替える。
【0100】
図8は、本実施形態に於けるオートフォーカス制御を示すフローチャートである。
オートフォーカス制御処理が開始すると、ステップS10に於いて、AF処理部53は、ハイパスフィルタ回路43−1から低域コントラスト信号C0を検出し、ハイパスフィルタ回路43−2から高域コントラスト信号C2を検出する。AF処理部53は、ハイパスフィルタ回路43−1,43−2に任意のカットオフ周波数を設定することが可能である。本実施形態で、AF処理部53は、点光源を含む被写体を撮影した際の合焦精度を向上させるため、ハイパスフィルタ回路43−1のカットオフ周波数を低域に設定し、ハイパスフィルタ回路43−2のカットオフ周波数を高域の設定とする。
【0101】
ステップS11に於いて、AF処理部53は、現在選択されているコントラスト信号が低域コントラスト信号C0であるか高域コントラスト信号C2であるかに基いてウォブリング条件を設定する。ウォブリング条件とは、例えばウォブリング振幅が含まれている。尚、選択されているコントラスト信号のデフォルト値は低域コントラスト信号C0であり、後述するステップS22で切り替えた場合は選択されているコントラスト信号は高域コントラスト信号C2となる。
【0102】
ステップS12に於いて、AF処理部53は、高輝度画素数Hbと低輝度画素数Hdとを取得し、その結果に基いてウォブリング振幅の可変処理とレンズ移動方向の反転処理を行う。ステップS12の処理の詳細は、後述する
図9に於いて詳細に説明する。
【0103】
ステップS13に於いて、AF処理部53は、レンズを駆動する。すなわち、AF処理部53は、設定された制御パラメータおよびオートフォーカス評価値に基いてモータ制御信号を生成し、モータドライバ回路65に送信する。モータドライバ回路65は、レンズユニット20のフォーカスレンズ群16をその光軸方向に移動させるフォーカスモータ13を駆動制御し、オートフォーカス制御を行う。
ステップS14に於いて、AF処理部53は、コントラスト信号を検出する。AF処理部53は更に、現在選択されているコントラスト信号をオートフォーカス評価値としてオートフォーカス制御に係る演算を行う。
【0104】
ステップS15に於いて、AF処理部53は、合焦条件が成立しているか否か判定する。合焦条件が成立している場合(Yes)は、
図8に示すオートフォーカス制御を終了する。合焦条件が成立していない場合(No)は、ステップS16以下の処理を行う。合焦条件が成立しているとは、AF処理部53が、オートフォーカス制御値のピークを検出しているときである。
【0105】
ステップS16に於いて、AF処理部53は、高輝度画素数Hbを取得する。
ステップS17に於いて、AF処理部53は、高輝度画素数Hbが切替閾値Cs以上であるか否かを判定する。第3の画素数閾値である切替閾値Csは、合焦位置Ppの付近で、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えることを目的としているので、製品設計時に次の条件で選定されている。
・第3の画素数閾値である切替閾値Csの選定条件
基準となる点光源条件A(点光源の影響度:小)を撮像し、合焦位置Ppに於ける高輝度画素数Hbを測定する。
選定条件1:切替閾値Cs < 振幅閾値Cw
選定条件2:測定した高輝度画素数Hb ≧ 切替閾値Cs
【0106】
高輝度画素数Hbが切替閾値Cs未満の場合(No)、低域コントラスト信号C0は点光源による影響を受けていないか、あるいは点光源の影響が非常に小さいと判断し、ステップS21の処理を行う。高輝度画素数Hbが切替閾値Cs以上である場合(Yes)、低域コントラスト信号C0は点光源による影響を受けているか、または点光源の影響が非常に大きいと判断し、ステップS18の処理を行う。
【0107】
ステップS18に於いて、AF処理部53は、低域コントラスト信号C0と比較する閾値を、レベル閾値TH1よりも低いレベル閾値TH3に下げる。更に、高域コントラスト信号C2と比較する閾値を、レベル閾値TH2よりも低いレベル閾値TH4に下げる。これにより、点光源の影響で小さくなった信号レベルの検出に対応可能となる。
ステップS19に於いて、AF処理部53は、低域コントラスト信号C0の傾きと高域コントラスト信号C2の傾きとを算出する。
【0108】
ステップS20に於いて、AF処理部53は、合焦付近の判定条件2が成立するか否かを判断する。当該条件が成立していないならば(No)、ステップS11の処理に戻る。当該条件が成立していたならば(Yes)、ステップS22の処理を行う。
【0109】
ステップS21に於いて、AF処理部53は、合焦付近の判定条件1が成立するか否かを判断する。当該条件が成立していないならば(No)、ステップS11の処理に戻る。当該条件が成立していたならば(Yes)、ステップS22の処理を行う。
【0110】
ステップS22に於いて、AF処理部53は、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替え、ステップS11の処理に戻る。
【0111】
図9は、本実施形態に於けるウォブリング振幅とレンズの移動方向の制御を示すフローチャートである。
処理が開始すると、ステップS30に於いて、AF処理部53は、現在の高輝度画素数Hbと低輝度画素数Hdとを取得する。
ステップS31に於いて、AF処理部53は、ステップS30で取得した高輝度画素数Hbと、ヒストグラムバッファ57に記憶しておいた前回の高輝度画素数Hbとの差分を算出する。そして、ステップS30で取得した低輝度画素数Hdと、前回の低輝度画素数Hdからの差分を算出する。更に、現在の高輝度画素数Hbと低輝度画素数Hdとをヒストグラムバッファ57に記憶する。
【0112】
ステップS32に於いて、AF処理部53は、高輝度画素数Hbが振幅閾値Cw以上であるか否かを判定する。第1の画素数閾値である振幅閾値Cw以上でなかったならば(No)、被写体の中に点光源は無いか、または、点光源の影響は非常に小さいと判断し、ウォブリング振幅の設定変更は行わず、
図9の処理を終了する。振幅閾値Cw以上であったならば(Yes)、被写体の中に点光源が有り、かつ、その影響が大きいと判断し、ステップS33の処理を行う。
【0113】
前述した
図4(c)に示すように、合焦位置Ppの付近において、高輝度画素数Hbは振幅閾値Cwより小さくなる。ステップS32の判定ではウォブリング振幅を大きく設定する処理へは移行しない。これにより、合焦位置Ppの付近では、ウォブリング振幅が大きいことによる画面上の暴れを抑制可能である。
【0114】
ステップS33に於いて、AF処理部53は、ウォブリング振幅を大きくする。前述した
図3(d)に示すように、ウォブリング振幅が小さいときには、合焦側のコントラスト信号の値V0と近接側のコントラスト信号の値V1とがほぼ同じであり、合焦する方向を正しく検出することができなかった。しかし、ウォブリング振幅を大きく設定することによって、近接側のコントラスト信号の値V3より合焦側のコントラスト信号の値V2の方が大きいことが判別可能となり、点光源の影響によりコントラスト信号の山特性が緩やかになった場合でも、合焦する方向を正しく検出可能となる。
【0115】
ステップS34に於いて、AF処理部53は、低輝度画素数Hdが反転閾値Ci以上であるか否かを判定する。低輝度画素数Hdが反転閾値Ci以上でなかった場合(No)は、被写体の中に点光源がありその影響は受けているものの、前述した
図6(c)に於ける合焦位置Ppの付近のように合焦する方向を正しく検出できる状態であると判断して、ステップS36の処理を行う。低輝度画素数Hdが反転閾値Ci以上であった場合(Yes)は、ステップS35の処理を行う。
低輝度画素数Hdが、第2の画素数閾値である反転閾値Ci以上であった場合とは、例えば、被写体の中に点光源が有って、かつ、その影響によって露光制御などが強く作用している場合である。このとき、露光制御によって画面全体が非常に暗くなっており、点光源以外の被写体の輝度成分も非常に小さくなり。低域コントラスト信号C0の山の傾斜が緩やかになる。そのため、前述した
図5(c)のAF開始位置Psのように、合焦する方向を誤って検出してしまう虞がある。
【0116】
ステップS36に於いて、AF処理部53は、レンズ移動方向の反転履歴をクリアし、ステップS40の処理を行う。この処理により、方向反転処理が終了する。
【0117】
ステップS35に於いて、AF処理部53は、レンズ移動方向の反転履歴が無いか否かを判断する。レンズ移動方向の反転履歴が無いならば(Yes)、ステップS37の処理を行う。レンズ移動方向の反転履歴が有ったならば(No)、ステップS40の処理を行う。
【0118】
ステップS37に於いて、AF処理部53は、ステップS31で求めた高輝度画素数Hbの差分が増加し、かつ、低輝度画素数Hdの差分が増加している場合(Yes)には、ステップS38の処理を行う。このとき、AF処理部53は、合焦する方向を誤って検出してレンズ移動させてしまっていると判断する。すなわち、
図9の処理に於いて、AF処理部53が、レンズ移動方向を反転させる条件は以下である。
・レンズ移動方向を反転させる条件
高輝度画素数Hb ≧ 振幅閾値Cw、かつ
低輝度画素数Hd ≧ 反転閾値Ci、かつ
方向反転履歴無し、かつ
高輝度画素数Hbの差分が増加、かつ
低輝度画素数Hdの差分が増加
高輝度画素数Hbの差分が増加しておらず、または、低輝度画素数Hdの差分が増加していない場合(No)には、ステップS40の処理を行う。
【0119】
ステップS38に於いて、AF処理部53は、前述した
図8のステップS21で設定されているレンズ移動方向の初期値に対して、レンズ移動方向を反転させる。すなわち、オートフォーカス評価値が増大する方向ではなく、オートフォーカス評価値が減少する方向をレンズ移動方向に設定する。
【0120】
ステップS39に於いて、AF処理部53は、移動方向の誤設定を防止するため、方向反転の履歴をヒストグラムバッファ57に記録する。この処理とステップS35の処理により、方向反転処理を行っているときに、重ねて方向反転処理を行うことを抑止している。
【0121】
前述した
図5(c)に示すAF開始位置Psでは、合焦側の低域コントラスト信号C0より大ボケ側(さらに近接側)の低域コントラスト信号C0の方が大きい。このとき、低域コントラスト信号C0に基く山登り方式では、大ボケ側D10にレンズを駆動してしまう。このとき、レンズ移動方向を反転させて合焦側D11にレンズを駆動することにより、合焦位置Ppに近づけることが可能である。
【0122】
ステップS40に於いて、AF処理部53は、ステップS33で設定されたウォブリング振幅と、ステップS38で設定されたレンズ移動方向とを更新する。更新された値は、マイクロコンピュータ部50のメモリ部52に記録される。
【0123】
マイクロコンピュータ部50は、オートフォーカス評価値に基いて合焦方向および合焦位置Ppを検出すると共に、ステップS40に於いて再設定されたオートフォーカス制御パラメータに基いてモータ制御信号を生成し、モータドライバ回路65に送信する。モータドライバ回路65は、モータ制御信号に基いてフォーカスレンズ群16を光軸方向に移動させ、正しい合焦位置Ppにレンズを近づけていく。
【0124】
以上のように、撮像装置10のAF処理部53は、高輝度画素数Hbと低輝度画素数Hdの検出結果に基いて、点光源によるオートフォーカスへの影響状態を把握し、オートフォーカス動作中に於ける最適な制御パラメータを再設定すると共に、点光源の特性にあった制御動作を行う。これにより、点光源による影響が非常に大きい被写体条件においても、合焦する方向の誤判定を軽減し、かつ、合焦精度の高いオートフォーカス制御を行うことが可能となる。
【0125】
(本実施形態の効果)
以上説明した本実施形態では、次の(A)〜(G)のような効果がある。
【0126】
(A) 高輝度画素数Hbと低輝度画素数Hdの検出結果に基いて、点光源によるオートフォーカスへの影響を把握し、オートフォーカス動作中に於ける最適な制御パラメータを再設定すると共に、点光源の特性にあった制御動作を行う。これにより、点光源による影響が非常に大きい被写体条件においても、合焦する方向の誤判定を軽減し、かつ、合焦精度の高いオートフォーカス制御を行うことが可能となる。
【0127】
(B) 高輝度画素数Hbが切替閾値Cs以上であったときには、点光源による影響を受けていると判断して、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えるレベル閾値TH1,TH2を、それぞれレベル閾値TH3,TH4に変更する。これにより、点光源による影響が非常に大きい被写体条件においても、合焦する方向の誤判定を軽減し、かつ、合焦精度の高いオートフォーカス制御を行うことが可能となる。
【0128】
(C) 高輝度画素数Hbが振幅閾値Cw以上であったときには、点光源による影響を受けていると判断して、ウォブリング振幅を増大させる。これにより、点光源による影響が非常に大きい被写体条件においても、合焦する方向の誤判定を軽減し、かつ、合焦精度の高いオートフォーカス制御を行うことが可能となる。
【0129】
(D) 本実施形態の撮像装置10は、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えるとともに、高域コントラスト信号C2に対応したウォブリング振幅に切り替えている。これにより、合焦近傍位置Pnへ近づいたとき、最適なウォブリング振幅で動作させることが可能である。
【0130】
(E) 高輝度画素数Hbが振幅閾値Cw以上で、低輝度画素数Hdが反転閾値Ci以上で、高輝度画素数Hbが増加し、かつ、低輝度画素数Hdが増加していたときには、点光源による影響を受けて低域コントラスト信号C0の傾きが反転していると判断して、フォーカスレンズ群16の駆動方向を反転させる。これにより、点光源による影響が非常に大きい被写体条件においても、合焦する方向の誤判定を軽減し、かつ、合焦精度の高いオートフォーカス制御を行うことが可能となる。
【0131】
(F) フォーカスレンズ群16の駆動方向を反転させたときには、レンズ移動方向を反転させた方向反転履歴を記録し、この方向反転履歴が有るときには、重ねてレンズ移動方向を反転させないようにしている。これにより、レンズ移動方向を繰り返し反転させてしまうことを抑止している。
【0132】
(G) フォーカスレンズ群16の駆動方向を反転させたときには、レンズ移動方向を反転させた方向反転履歴を記録し、この方向反転履歴が有るときには、重ねてレンズ移動方向を反転させないようにしている。更に、低輝度画素数Hdが反転閾値Ci未満ならば、この方向反転履歴をクリアしている。これにより、レンズ移動方向の反転を解除し、オートフォーカス評価値のピークを検出する通常のオートフォーカス制御に移行可能となる。
【0133】
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
【0134】
(a) 本実施形態の撮像装置10は、低域コントラスト信号C0と、高域コントラスト信号C2とを切り替えてオートフォーカス制御を行っている。しかし、これに限られず、低域コントラスト信号C0と、中域コントラスト信号C1と、高域コントラスト信号C2の3種類を切り替えてオートフォーカス制御を行ってもよく、更に多数の段階に切り替えてもよい。
【0135】
(b) 本実施形態のコントラスト信号生成部42−1,42−2は、輝度成分の高周波成分をハイパスフィルタ回路43−1,43−2を介して抽出し、これを積分器44−1,44−2によって全画面に亘って積分処理して、低域コントラスト信号C0と高域コントラスト信号C2とを生成している。ヒストグラム信号生成部45−1,45−2は、全画面に亘って高輝度画素数Hbと、低輝度画素数Hdとを検出している。しかし、これに限られず、コントラスト信号生成部42−1,42−2と、ヒストグラム信号生成部45−1,45−2と、AE処理部54とは、このオートフォーカスエリアに係る処理のみを行うように構成してもよい。これにより、画面の所定領域のみに合焦させることが可能となる。それと共に、画面の一部分の処理で足りるので、処理の負荷を大幅に減少させることが可能である。
【0136】
(c) 本実施形態の撮像装置10は、高輝度画素数Hbが切替閾値Cs以上であったときには、点光源による影響を受けていると判断して、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えるレベル閾値TH1,TH2を、それぞれレベル閾値TH3,TH4に変更する。しかし、これに限られず、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えるレベル閾値TH1のみを、レベル閾値TH3に変更してもよい。これにより、点光源による影響が非常に大きい低域コントラスト信号C0のレベル閾値TH3のみを操作するだけで足りるので、簡単に合焦精度の高いオートフォーカス制御を行うことが可能となる。
【0137】
(d) 本実施形態の撮像装置10は、高輝度画素数Hbが振幅閾値Cw以上で、低輝度画素数Hdが反転閾値Ci以上で、高輝度画素数Hbが増加し、かつ、低輝度画素数Hdが増加していたときには、点光源による影響を受けて低域コントラスト信号C0の傾きが反転していると判断して、フォーカスレンズ群16の駆動方向を反転させている。しかし、これに限られず、高輝度画素と低輝度画素に含まれない中間の輝度領域である中輝度画素数を計数し、高輝度画素数Hbが振幅閾値Cw以上で、中輝度画素数が所定の閾値以下で、中輝度画素数が減少していたときには、点光源による影響を受けて低域コントラスト信号C0の傾きが反転していると判断して、フォーカスレンズ群16の駆動方向を反転させてもよい。これにより、フォーカスレンズ群16の駆動方向を反転させる判定の条件を少なくして、処理の負荷を軽減可能である。
【0138】
(e) 本実施形態の撮像装置10は、オートフォーカス評価値を低域コントラスト信号C0から高域コントラスト信号C2に切り替えるとともに、高域コントラスト信号C2に対応したウォブリング振幅に切り替えている。しかし、これに限られず、低域コントラスト信号C0の値や傾きによって、合焦位置Pp近傍であると判断したときに、ウォブリング振幅を小さく切り替えてもよい。これにより、低域コントラスト信号C0のみをオートフォーカス評価値としている場合であっても、合焦位置Ppへ近づいたとき、最適なウォブリング振幅で動作させることが可能である。
【0139】
(f) 本実施形態の撮像装置10は、映像信号の輝度成分から低域コントラスト信号C0、高域コントラスト信号C2、高輝度画素数Hb、および、低輝度画素数Hdを生成している。しかし、これに限られず、RGB(Red Green Blue)3色で構成された映像信号のうち、G(Green)画素値(輝度成分)から低域コントラスト信号C0、高域コントラスト信号C2、高輝度画素数Hb、低輝度画素数Hdを生成してもよい。これにより、RGB3色で構成された映像信号から輝度成分を算出し、この輝度成分から前述の信号を生成するより簡単かつ負荷なく、前述の信号を生成可能である。