(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5764237
(24)【登録日】2015年6月19日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】CRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮及びその解除方法
(51)【国際特許分類】
H03M 7/30 20060101AFI20150730BHJP
【FI】
H03M7/30 Z
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-94907(P2014-94907)
(22)【出願日】2014年5月2日
(65)【公開番号】特開2014-220810(P2014-220810A)
(43)【公開日】2014年11月20日
【審査請求日】2014年5月2日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0052642
(32)【優先日】2013年5月9日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】507136165
【氏名又は名称】株式会社イノワイアレス
【氏名又は名称原語表記】Innowireless Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100175628
【弁理士】
【氏名又は名称】仁野 裕一
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジン−スプ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョ−ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】リム,ヨン−ホン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヒ−ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,チュル−ウ
【審査官】
北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】
特表2011−524117(JP,A)
【文献】
特開2012−222453(JP,A)
【文献】
特開2005−136781(JP,A)
【文献】
国際公開第2012/120910(WO,A1)
【文献】
国際公開第2014/136193(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03M 3/00−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CRAN(Croud Radio Access Network)構造のDU(Digital Unit)とRU(Radio Unit)との間で送受信されるI/Qデータの圧縮方法であって、
圧縮単位であるi番目ユニットブロックのうち所定の解像度を有するj番目I/Qサンプルそれぞれに対して無意味な上位ビット桁数であるDMSB(i,j)のうち最小値であるDMSB(i)を計算する(a)段階と、
それぞれの前記サンプルを二進数に変換し、符号ビットを除いた前記DMSB(i)だけの上位ビットを除去した後、伝送する(b)段階とを含み、
前記DMSB(i,j)は、前記サンプルが正数の場合には、初めて1が現われたビットより上位にあるビット数に該当し、負数の場合には、前記サンプルは補数で表現され、初めて0が現われたビットより上位にあるビット数に該当することを特徴とする圧縮方法。
【請求項2】
前記(a)段階で、それぞれの前記サンプルに対して意味ある下位ビット桁数であるQMSB(i,j)のうちの最大値であるQMSB(i)をさらに計算し、
前記(b)段階前に最小圧縮ビット数であるBMINから前記DMSB(i)を減算し、除去すべき下位ビット桁数であるPLSB(i)を計算し、
前記PLSB(i)が0以下の場合には、前記(b)段階を行うが、前記PLSB(i)が0より大きい場合には、前記PLSB(i)だけの下位ビットをさらに除去した後に伝送することによって、最小圧縮率を保証することを特徴とする請求項1に記載の圧縮方法。
【請求項3】
受信端の圧縮解除のために、QMSB(i)またはQMSB(i)をソースコーディングしたコードワード情報をヘッダー形態で追加に伝送する(c)段階をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の圧縮方法。
【請求項4】
前記ソースコーディングには、ハフマンコーディングを含む、損失のないコーディング方法が適用されることを特徴とする請求項3に記載の圧縮方法。
【請求項5】
前記(a)〜(c)段階は、CPRI(Common Public Radio Interface)規格で定義された基本フレーム(basic frame)をさらに小さく分けた小区間であるユニットブロック単位で行われることを特徴とする請求項3に記載の圧縮方法。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれかに記載の方法で圧縮されて受信されたI/Qデータの復元方法であって、
前記サンプルの二進ビット及び前記ヘッダーを受信し、前記ヘッダーから確認した前記QMSB(i,j)によって前記DMSB(i)及び前記PLSB(i)を計算する(d)段階と、
前記PLSB(i)が0以下の場合には、受信された前記二進ビットを前記QMSB(i,j)ビットずつ分離し、前記分離した二進ビットの一番目ビットである符号ビットの次に前記DMSB(i)個の0ビットを満たすが、前記PLSB(i)が0より大きい場合には、受信された前記二進ビットをQMSB(i)−PLSB(i)ビットずつ分離し、前記QMSB(i)−PLSB(i)ビットずつ分離したビットの一番目ビットである符号ビット及び最終ビットの次にそれぞれ前記DMSB(i)及び前記PLSB(i)個の0ビットを満たし、前記サンプルの元々の前記ビット解像度に復元する(e)段階とを含む、復元方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CRAN(Cloud Radio Access Network)でDU(Digital Unit)とRU(Radio Unit)間のI/Qデータ圧縮及びその解除方法に関し、特に圧縮の基本実行単位をCPRI(Common Public Radio Interface)規格に定義された基本フレームの束で定義し、この単位ごとに圧縮が行われてから残ったデータ量に対する情報を収納したヘッダーを定義して送受信することによって、DUとRUとの間で送受信されるデータ量を大幅に低減することができるようにしたCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮及びその解除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、一般的なCRAN構造の基地局システムのブロック構成図である。
図1に示されたように、最近、基地局システムでは、設備投資費用(CAPEX;CAPital EXpenditure)及び運営費用(OPEX;OPerational expenditure)を節減するとともに、装備開発の効率性を確保するために、基地局システムのデジタル信号処理部(DU;Digital Unit)10と無線信号処理部(RU;Radio Unit)20を分離して具現化したCRAN(Cloud Radio Access Network)構造を広く導入している。このようなCRANは、クラウド通信センター(CCC;Cloud Communication Center)の一種であって、従来のシステムに比べて無線データ容量を大きく増やすことができるとともに、運用費用及び消費電力を低減することができる。
【0003】
前述した構成で、DU 10は、通常、局舎内に別に設けられたDUセンターに集中されるが、RU 20は、これから遠く離れたサービス対象地域に設置される。したがって、DU 10とRU 20との間でベースバンドI/Q(Baseband I/Q)信号の高速送受信が必須であるから、DU 10とRU 20は、物理的に光リンクやUTP(Unshielded Twisted Pair)で接続される。この際、DU 10とRU 20との間には、一般的に複数のFA(Frequency Assignment)及びセクター信号が多重送信(multiplex;MUX)されることができるので、これらを接続する光ケーブルの個数は、I/Qデータ伝送量によって決定される。
【0004】
このようにDU 10とRU 20が物理的に非常に離れているため、光ケーブルの施設費用が非常に大きいが、DUとRUとの間のデータ量を低減することができれば、CAPEXを節減することができる。現在、DU 10とRU 20との間のI/Qデータ送受信に最も多く使用される規格は、CPRI(Common Public Radio Interface)であるところ、その最新バージョン(Ver 5.0)の規格は、line data rateで9.8304Gbpsまでサポートされている。
【0005】
次に、RU 20は、周波数アップコンバートモジュール、周波数ダウンコンバートモジュール、パワー増幅器及びフィルタなどを含むことができる。DU 10は、端末から受信した信号または端末に送信する信号の処理のためのデータ処理部を含み、ネットワークと接続されていて、端末から受信した信号をネットワークに伝達し、ネットワークから受信した信号を端末に伝達することができる。
【0006】
一方、現在DU 10とRU 20との間のデータ量を低減するために、DU 10とRU 20とのそれぞれで別にインタポレーション /デシメーション(Interplolation/Decimation)技法を使用した非整数倍リサンプリング(resampling)が行われることによってサンプリング量を低減する方法が提案されている。この方法は、OFDMシステムで伝送しようとするデータの副搬送波数よりFFT/IFFTのサイズを大きくすることができるので、周波数上で発生するリダンダンシー(redundancy)を低帯域フィルタ(Low−Pass Filter)及びインタポレーション /デシメーション(Interplolation/Decimation)を通じて減少させることによって、データ量を低減する原理に基づく。しかし、この方法だけでは、DUとRUとの間で送受信されるデータ量を大幅に低減するのにあたって根本的な限界があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述した問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、圧縮の基本実行単位をCPRI規格に定義された基本フレームの束で定義し、この単位ごとに圧縮が行われてから残ったデータ量に対する情報を収納したヘッダーを定義して送受信することによって、DUとRUとの間で送受信されるデータ量を大幅に低減することができ、これにより、基地局設備ないし運用費用を節減することができるようにしたCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮及びその解除方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、CRAN(Croud Radio Access Network)構造のDU(Digital Unit)とRU(Radio Unit)との間で送受信されるI/Qデータの圧縮方法であって、圧縮単位であるi番目ユニットブロックのうち所定の解像度を有するj番目I/Qサンプルそれぞれに対して無意味な上位ビット桁数であるD
MSB(i,j)のうち最小値であるD
MSB(i)を計算する(a)段階と、それぞれのサンプルを二進数に変換し、符号ビットを除いたD
MSB(i)分だけの上位ビットを除去した後、伝送する(b)段階とを含む圧縮方法が提供される。
【0009】
前述した構成で、(a)段階で、それぞれのサンプルに対して意味ある下位ビット桁数であるQ
MSB(i,j)のうちの最大値であるQ
MSB(i)をさらに計算し、(b)段階前に最小圧縮ビット数であるB
MINからD
MSB(i)を減算し、除去すべき下位ビット桁数であるP
LSB(i)を計算し、P
LSB(i)が0以下の場合には、(b)段階を行うが、P
LSB(i)が0より大きい場合には、P
LSB(i)分だけの下位ビットをさらに除去した後に伝送することによって、最小圧縮率を保証してもよい。
【0010】
受信端の圧縮解除のために、Q
MSB(i)またはQ
MSB(i)をソースコーディングしたコードワード情報をヘッダー形態でさらに伝送する(c)段階をさらに備えてもよい。
【0011】
ソースコーディングには、ハフマンコーディングを含む、損失のないコーディング方法が適用されてもよい。
【0012】
(a)〜(c)段階は、CPRI(Common Public Radio Interface)規格で定義された基本フレーム(basic frame)をさらに小さく分けた小区間であるユニットブロック単位で行われてもよい。
【0013】
D
MSB(i,j)は、サンプルが正数の場合には、初めて1が現われたビットより上位にあるビット数に該当し、負数の場合には、正数変換後に初めて0が現われたビットより上位にあるビット数に該当してもよい。
【0014】
本発明の他の態様によれば、前述した特徴によって圧縮されて受信されたI/Qデータの復元方法であって、サンプルの二進ビット及びヘッダーを受信し、ヘッダーから確認したQ
MSB(i,j) によってD
MSB(i)及びP
LSB(i) を計算する(d)段階と、P
LSB(i) が0以下の場合には、受信された二進ビットをQ
MSB(i,j) ビットずつ分離し、分離した二進ビットの一番目ビットである符号ビットの次にD
MSB(i)個の0ビットを満たすが、P
LSB(i)が0より大きい場合には、受信された二進ビットをQ
MSB(i)−P
LSB(i)ビットずつ分離し、Q
MSB(i)−P
LSB(i)ビットずつ分離したビットの一番目ビットである符号ビット及び最終ビットの次にそれぞれD
MSB(i)及びP
LSB(i)個の0ビットを満たし、サンプルの元々のビット解像度に復元する(e)段階とを含む復元方法が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明のCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮及びその復元方法によれば、圧縮の基本実行単位をCPRI規格に定義された基本フレームの束で定義し、この単位ごとに圧縮を行い、圧縮関連ヘッダー情報をさらに送受信することによって、DUとRUとの間で圧縮/復元を可能にしながら、送受信されるデータ量を大幅に低減することができる。その結果、様々なセクターや多数のキャリア信号を同一の光ケーブルで伝送することができるようにして、DUとRUとの間のネットワーク構成のための設備ないし運用費用を節減することができる。
【0016】
さらに、本発明の方法によれば、CPRI規格上の圧縮を適用するに際して、最小圧縮率が保証される場合にのみ、安定的なシステム運用が可能であるから、圧縮実行後に得られた結果サンプルのビット解像度(bit resolution)はユーザが設定した最大ビット解像度を超過しないという制約条件を与えることによって、最小限に達成しなければならない瞬間圧縮率を指定することができる。また、圧縮/復元のために追加的に発生するヘッダーに関してソースコーディング技法を適用し、ヘッダーの量を低減することができるところ、本発明の方法は、従来のリサンプリングによる圧縮技法に対して独立的な概念であるから、既存の方式と同時に適用することができ、既存の方式に追加して圧縮効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、一般的なCRAN構造のOFDM基盤システムでDU及びRUのブロック構成図である。
【
図2】
図2は、本発明のCRANでDUとRUとの間のI/Qデータ圧縮方法を説明するためのフローチャートである。
【
図3】
図3は、本発明の方法で除去されても、当該サンプル値に影響を与えないビットを意味するD
MSB(i,j)を例示的に示す図である。
【
図4】
図4は、
図2の方法によって圧縮されたデータの圧縮解除方法を説明するためのフローチャートである。
【
図5】
図5は、本発明の方法でD
MSB(i)≧B
MINである場合のデータ圧縮及び圧縮解除過程を例示的に説明するための図である。
【
図6】
図6は、本発明の方法でD
MSB(i)<B
MINである場合のデータ圧縮及び圧縮解除過程を例示的に説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照して本発明のCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮及びその解除方法の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0019】
下記の表1は、本発明のCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮及びその解除方法で使用される各種パラメータを定義した表である。
【0021】
図2は、本発明のCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮方法を説明するためのフローチャートである。
図2に示されるように、本発明のCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮方法によれば、まず、ステップS10では、圧縮の基本実行単位であるd
CompUnit単位でデジタルI/Qサンプル(Digital I/Q sample;以下、簡単に「サンプル」とも言う)が入力される。
【0022】
次に、ステップS20では、d
CompUnit区間をさらに小さく分けた小区間であるユニットブロック(Unit Block)の順序を示す"i"を1にセットし、さらにステップS30では、i番目のユニットブロックであるB(i)に属するサンプルD
MSB(i,j)に対する、すなわちi番目のユニットブロックのj番目サンプルで無意味な上位ビット桁数を計算する。このようなD
MSB(i,j)は、除去されても、当該サンプル値に影響を与えないビットを意味する。このようなD
MSB(i,j)は、サンプルが正数の場合には、初めて1が現われたビットより上位にあるビット数に該当し、負数の場合には、正数に変換後に初めて0が現われたビットより上位にあるビット数に該当する。
【0023】
図3は、本発明の方法で除去されても、当該サンプル値に影響を与えないビットを意味する D
MSB(i,j)を例示的に示す図である。デジタルサンプルの元々のビット解像度(original bit resolution)Lが15であり、符号化された2の補数(signed 2’s complement)を使用した例を示している。
図3に示されたように、サンプルが正数の場合に、D
MSB(i,j)は、初めて1が現われたビットであるb
8より上位にあるビットであるb
9〜b
13の個数に該当する5になり、負数の場合には、正数変換後に初めて0が現われたビットであるb
8より上位にあるビットであるb
9〜b
13の個数に該当する5になる。
【0024】
次に、ステップS40では、i番目のユニットブロックのD
MSB(i,j)のうち最小であるD
MSB(i)とi番目ユニットブロックのj番目サンプルの意味ある下位ビット桁数(exponent値に該当)であるQ
MSB(i,j)のうち最大であるQ
MSB(i)を計算する。Q
MSB(i,j)及びQ
MSB(i)は、それぞれ下記の[数1]及び[数2]によって計算されるとよい。
【0025】
(数1)
Q
MSB(i,j) = L − D
MSB(i,j)
【0026】
(数2)
Q
MSB(i) = L − D
MSB(i)
【0027】
次に、ステップS50では、最小圧縮ビット数からi番目ユニットブロックの無意味な上位ビット数を抜いた値であるP
LSB(i)を計算し、このようなP
LSB(i)は、下記[数3]によって計算されるとよい。
【0028】
(数3)
P
LSB(i)= B
MIN − D
MSB(i)
【0029】
ステップS60では、P
LSB(i)が0以下であるか否かを判断し、0以下の場合には、ステップS70に進み、B(i)に属するサンプルを二進数に変換した後、符号ビットを除いた上位D
MSB(i)ビットを除去した後、Q
MSB(i)ビットだけを伝送するが、0より大きい場合には、ステップS80に進み、B(i)に属するサンプルを二進数に変換した後、符号ビットを除いた上位D
MSB(i)ビット及び下位P
LSB(i)ビットを除去した後、B
MINビットだけを伝送する。
【0030】
ステップS70及びステップS80の後には、ステップS90が行われ、ステップS90では、ヘッダー(Header)を通じてB(i)に属するサンプルのためのQ
MSB(i)値あるいはそれに該当するコード(Code)を伝送する。次に、ステップS100では、iを1だけ増加させた後、ステップS30に戻る。
【0031】
図4は、
図2の方法によって圧縮されたデータの圧縮解除方法を説明するためのフローチャートである。
図4に示されるように、ステップS110では、iを1にセットし、さらにステップS120では、i番目ユニットブロックであるB(i)に属するサンプルの二進ビット及び当該ヘッダー情報、すなわちQ
MSB(i)を受信する。
【0032】
次に、ステップS130では、D
MSB(i)を計算し、D
MSB(i)は、[数2]によって計算されるとよい。ステップS140では、P
LSB(i)を計算し、P
LSB(i)は、[数3]によって計算されることができる。
【0033】
次に、ステップS150では、P
LSB(i)が0以下であるか否かを判断し、0以下の場合には、ステップS160に進み、受信された二進ビットをQ
MSB(i)ずつ分離した後、このように分離したビットの最初ビット、すなわち符号ビットの次にD
MSB(i)だけの0ビットを満たすが、0より大きい場合には、ステップS170に進み、受信された二進ビットを(Q
MSB(i)−P
LSB(i))ずつ分離した後、このように分離したビットの最初ビット、すなわち符号ビット及び最終ビットの次にそれぞれD
MSB(i)及びP
LSB(i)だけの0ビットを満たす。
【0034】
ステップS160及びステップS170の後には、ステップS180が行われ、ステップS180では、B(i)に属するサンプルを最終的にサンプル当たりLビットに復旧する。次に、ステップS190では、iを1だけ増加させた後、ステップS120に戻る。
【0035】
下記の表2及び表3は、本発明のI/Qデータ圧縮及びその解除方法でM=16、K=4、N=4、L=15及びB
MIN=6である場合のパラメータ設定例を示している。
【0037】
表2及び表3の例では、N=4で4個のサンプルごとにD
MSB(i)を算出し、設計パラメータである最小圧縮ビット数B
MINと比較してNサンプル単位で実際に圧縮するビットを決定している。この際、D
MSB(i)がB
MINより大きいか、または同一である場合(CaseI)には、NサンプルのMSB(Most Significant Bit)からD
MSB(i)ビットだけ除去(符号ビット除外)する方式で圧縮して伝送する。そして、この過程で、ヘッダーを通じてQ
MSB(i)値またはこれに相当するコード(例えば、ハフマンコードなど)を伝送することによって、受信端で復元(圧縮解除)を行うことができるようにする。
【0038】
一方、D
MSB(i)がB
MINより小さい場合(表2でCaseII)は、MSBのみならず、LSB(Least Significant Bit)でもP
LSB(i)ビットだけ追加にビットを除去する場合にのみ、最小圧縮ビット条件を満足することができる。この場合(表2でCase II)は、一部のデータビットの損失が発生するが、圧縮によるEVM(Error Vector Magnitude)劣化条件、例えば、1%未満を満足する状態で圧縮パラメータを設定すればよい。
【0039】
図5は、本発明の方法でD
MSB(i)≧B
MIN である場合のデータ圧縮及び圧縮解除過程を例示的に説明するための図である。
図5の例は、D
MSB(i)が7であり、B
MINは、6であって、表2及び表3でCaseIに該当し、これにより、送信端ではD
MSB(i)に該当するビットであるb
7〜b
13を除去し、圧縮したまま、データを伝送し、受信端では、b
7〜b
13に0を満たし、圧縮を解除する。
【0040】
図6は、本発明の方法でD
MSB(i)<B
MINである場合のデータ圧縮及び圧縮解除過程を例示的に説明するための図である。
図6の例は、D
MSB(i)が5であり、B
MINは、6であって、表3でCaseIIに該当し、これにより、送信端ではD
MSB(i)に該当するビットであるb
9〜b
13を除去し、これに加えてP
LSB(i)だけLSB側の下位ビット、すなわちb
0を除去し、圧縮したまま、データを伝送し、受信端では、b
9〜b
13及びb
0ビットに0を満たし、圧縮を解除する。
【0041】
IFFT以後に発生するI/Qデータは、マルチキャリア(multicarrier)信号としてガウシアンノイズ(Gaussian noise)に近似化されてもよく、PAPR(Peak−to−Average Power Ratio)が大きい信号になる。IFFT演算された信号が大きい場合は、サンプルの下位ビットが信号サイズに比べて相対的に大きいことを意味しないが、IFFT演算された信号のサイズが小さい場合は、サンプルの上位ビットは、無意味な値で満たされ、無意味な場合に該当する。
【0042】
このような点を勘案して本発明の方法では、入力サンプルの値が相対的に大きい場合には、下位ビットを除去するが、入力サンプルの値が相対的に小さい場合には、上位ビットを除去することによって、I/Qデータを損失なしに効率的に圧縮することができ、これにより、可変するビット除去情報を別途のヘッダーで伝送し、送/受信端で圧縮及び圧縮解除が可能にする。
【0043】
また、本発明の圧縮及びその解除方法では、最小限の圧縮率を保証することによって、CPRIなどを通じて伝送されるデータの多重送信を安定的に行うことができる。入力サンプルは、基本的に損失なしに圧縮することができ、最小圧縮ビット条件を満足しないケースのみに対して追加に下位ビット(LSB)を除去することによって、データビットの損失を最小化して圧縮する。
【0044】
ヘッダー情報は、別途の約束されたルックアップテーブル(lookup table)を通じて送信端及び受信端で共有することができ、ヘッダーデータ量を低減するために、別途のエンコーディング/デコーディング、例えばハフマンエンコーディング/デコーディングアルゴリズムを適用することができる。
【0045】
一方、圧縮/圧縮解除のための遅延(delay)は、圧縮ユニットのサイズによって変わり、圧縮率と遅延との間のトレードオフ(trade−off)を勘案して、例えば、下記数4のように定められることができる。
【0046】
(数4)
delay = d
CompUnit *0.26 [usec]
【0047】
下記表4は、L=15及びB
MIN=8に設定した場合、LTE(Long TermEvolution)10MHz 64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号を発生させて、データ圧縮率と圧縮によるEVM劣化をシミュレーションした結果を示す表である。これによると、EVM劣化は、0.02%未満であり、約40%以上の圧縮が可能であることが分かった。
【0049】
以上、添付の図面を参照して本発明のCRANでDUとRU間のI/Qデータ圧縮及びその解除方法の好ましい実施形態について詳しく説明したが、これは、例示に過ぎないものであり、本発明の技術的思想の範疇内で多様な変形と変更が可能である。したがって、本発明の権利範囲は、以下の特許請求の範囲の記載によって定められなければならない。
【符号の説明】
【0050】
10 DU(Digital Unit)
20 RU(Radio Unit)