【文献】
山手線ホームドア 2013年度までの完成予定駅について,東日本旅客鉄道株式会社,2011年 7月 5日,別紙,URL,http://www.jreast.co.jp/press/2011/20110704.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開指示入力部の線状部材の線路側に露呈する部分と前記閉指示入力部の線状部材の線路側に露呈する部分とを含む平面は、前記表示部の表面よりも上方を向くように傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のホームドア操作盤。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同一の部材または相当する部材には同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。また、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜のため、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
【0011】
〔第1実施形態〕
まず、
図1〜
図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るホームドア操作盤3が適用されたホームドア開閉システム100の構成を示す外観斜視図である。
【0012】
図1に示すように、ホームドア開閉システム100は、プラットホーム1上に設置されるホームドア開閉装置2と、ホームドア開閉装置2の線路側の壁面23に設置されるホームドア操作盤3とを備えている。
【0013】
ホームドア開閉装置2は、プラットホーム1の線路側の縁部に沿って配置される戸袋21と、戸袋21に支持され該戸袋21内から進退移動することによって開閉可能なホームドア22と、を備えている。ホームドア開閉装置2は、ホームドア22を開閉することによって、列車(図示せず)の乗客が通る通路11を開閉する。
【0014】
ホームドア操作盤3は、ホームドア22の開閉等を行うために列車の車掌等の乗務員が操作可能な操作盤である。ここでは、ホームドア操作盤3は、列車が所定位置に停止したときに車掌に近く列車の後端部に対応する位置にある戸袋21の線路側の壁面23に設置されている。このホームドア操作盤3は、戸袋21の上部に設けられており、プラットホーム1上に乗務員が立った場合の腰の高さ程度の位置に配置されている。
【0015】
図2は、ホームドア開閉システム100の制御構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、ホームドア開閉装置2は、ホームドア22(
図1参照)の開閉を検知するホームドア開閉検知装置24と、ホームドア22を開閉駆動するモータ等を備えた駆動装置25と、該ホームドア開閉装置2の全体的な制御を行うホームドア制御装置26とを有している。ホームドア開閉検知装置24としては、例えばホームドア22を検出するリミットスイッチや光学センサ等が利用され得る。これらのホームドア開閉検知装置24、駆動装置25及びホームドア制御装置26は、ホームドア開閉装置2の戸袋21内に配置されている。
【0016】
ホームドア開閉装置2は、
図2では一つだけ記載されているが、実際には列車に設けられた扉(図示せず)の数に応じて、プラットホーム1上に複数設置されている。そして、各ホームドア開閉装置2、前記したホームドア操作盤3、及び列車が所定の位置に停止したことを検知する列車定位置停止検知装置4が、回線5に通信可能に接続されている。列車定位置停止検知装置4としては、例えば列車の先頭の位置を検出する距離センサ等が利用され得る。
【0017】
図3(a)は、
図1に示されるホームドア操作盤3の線路側から見た正面図、
図3(b)は、
図3(a)のA−A線に沿う断面図、
図3(c)は、
図3(a)のB−B線に沿う断面図である。
図4は、
図3(a)に示される個別表示部35の拡大図である。
【0018】
図3(a)〜(c)に示すように、ホームドア操作盤3は、線路側に面した操作面32を有する箱状の本体31と、ホームドア22(
図1参照、以下同様)の開閉等の状態に関する情報を表示する表示部33と、ホームドア22を開閉する指示を受け付ける入力部40と、を備えている。
【0019】
本体31は、ホームドア開閉装置2(
図1参照、以下同様)の戸袋21の線路側の壁面23に設けられている。本実施形態では、本体31の操作面32は壁面23から線路側に突出しており、本体31の操作面32と反対側の背面37は壁面23から戸袋21内に入り込んでいるが、このような構成に限定されるものではない。
【0020】
表示部33と入力部40とは、それぞれ、本体31の操作面32に設けられている。本体31の操作面32は、
図3(b)に示すように、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。
【0021】
そして、表示部33の表面は、操作面32と同様に、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。すなわち、表示部33の表面は、その下部が上部よりも線路側に近付くように傾斜している。
【0022】
表示部33は、入力部40よりも上に配置されている。そして、表示部33は、ホームドア22の状態に関する全体的な情報を表示する全体表示部34と、プラットホーム1(
図1参照、以下同様)上に配置される複数のホームドア22の状態を個別に表示する個別表示部35とを有している。
【0023】
全体表示部34は、入力部40を通じた開操作時に例えば赤色に点灯する開ランプ341と、入力部40を通じた閉操作時に例えば緑色に点灯する閉ランプ342と、ホームドア22が開いた場合に例えば赤色に点灯する開動作ランプ343と、を有している。また、全体表示部34は、列車定位置停止検知装置4によって列車が所定の位置に停止したことを検知した場合に例えば緑色に点灯する定位置停止ランプ344と、ホームドア開閉システム100に故障または支障が発生した場合に例えば赤色に点滅する故障支障ランプ345と、を有している。
【0024】
図4に示すように、個別表示部35は、該当するホームドア22の開動作が完了した状態の場合に例えば赤色に点灯する開表示部351と、該当するホームドア22の閉動作が完了した状態の場合に例えば緑色に点灯する閉表示部352と、を有している。また、個別表示部35は、該当するホームドア22で支障が発生している場合に例えば橙色に点灯する支障表示部353と、該当するホームドア22で異常が発生している場合に例えば赤色に点灯する異常表示部354と、該当するホームドア22が個別に操作される個別モードに設定されている場合に例えば橙色に点灯する個別モード表示部355と、を有している。個別表示部35は、ここでは透明板とその背後に設置されるLEDとを備えて構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイであってもよい。
【0025】
また、
図3〜
図4に示すように、本体31の操作面32における個別表示部35の下には、列車の車両数(例えば8両または10両)に応じて制御対象となるホームドア開閉装置2を選択するための操作切替部36が設けられている。操作切替部36としては、ここではダイアル式のものが使用されているが、これに限定されるものではなく、例えば複数個のボタンの中から一つを選択して押すボタン式のものであってもよい。
【0026】
図3に示すように、入力部40は、ホームドア22を開ける指示を受け付ける開指示入力部41と、ホームドア22を閉じる指示を受け付ける閉指示入力部42と、を有している。開指示入力部41は、ここでは閉指示入力部42よりも上に配置されている。
【0027】
開指示入力部41は、線路側に露呈する部分においてプラットホーム1に沿う方向に延在する柔軟な線状部材411と、線状部材411に接続され該線状部材411が引っ張られることによってアーム413が回動してオンとなるリミットスイッチ412と、を有している。リミットスイッチ412は、本体31の内部左側に図示しない支持部材によって支持されている。線状部材411としては、例えば赤色のワイヤロープが使用される。線状部材411は、その一端がリミットスイッチ412のアーム413に接続されており、本体31の底壁に立設されたガイド支柱414を経て延伸し、本体31の右側壁に固定されている。ここでいう左右は、
図3(a)の正面図における左右のことである。そして、線状部材411は、本体31の操作面32の下部に形成された凹部43の左右の壁に形成された貫通孔を通って延伸しており、凹部43内において線路側(本体31の外部)に露呈している。
【0028】
閉指示入力部42は、線路側に露呈する部分においてプラットホーム1に沿う方向に延在する柔軟な線状部材421と、線状部材421に接続され該線状部材421が引っ張られることによってアーム423が回動してオンとなるリミットスイッチ422と、を有している。線状部材421としては、例えば緑色のワイヤロープが使用される。線状部材421は、その一端がリミットスイッチ422のアーム423に接続されており、本体31の底壁に立設されたガイド支柱424を経て延伸し、本体31の左側壁に固定されている。そして、線状部材421は、凹部43の左右の壁に形成された貫通孔を通って延伸しており、凹部43内において線路側(本体31の外部)に露呈している。
【0029】
また、開指示入力部41の線路側に露呈する部分と閉指示入力部42の線路側に露呈する部分との双方を含む平面は、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。すなわち、開指示入力部41の線状部材411の下に位置する閉指示入力部42の線状部材421は、開指示入力部41の線状部材411よりも、凹部43内の線路側に露呈する部分において、線路側に近く配置されている。
【0030】
図5(a),(b)は、乗務員が入力部40を操作する様子を説明するための図、
図5(c)は、入力部40に対する操作が有効に作用する場合を説明するための図である。
【0031】
図5(a)に示すように、乗務員は、線状部材411,421を例えば指に引っ掛けて引くことで線状部材411,421を引っ張ることによって、入力部40をオンにしてホームドア22を開閉する指示を行うことができる。また、
図5(b)に示すように、乗務員は、線状部材411,421を例えば手のひらで押すことで線状部材411,421を引っ張ることによって、入力部40をオンにしてホームドア22を開閉する指示を行うことができる。
【0032】
図5(c)に示すように、乗務員が線状部材411,421を例えば押すか引くかすることによって線状部材411,421が凹部43内における延在方向に垂直な方向へ距離R変位した場合に、入力部40が反応してオンになるように構成されている。この入力部40が反応するための距離Rは、例えば線状部材411,421をアーム413,423(
図3参照)に接続する位置をアーム413,423の長手方向に沿ってずらすことによって調整することができる。
【0033】
また、開指示入力部41の線状部材411及び閉指示入力部42の線状部材421の一方が最大限引っ張られた場合に他方との接触を回避するように構成されている。このような構成は、例えばアーム413,423の回動範囲を規制するストッパを設けることによって可能である。
【0034】
次に、
図1及び
図3を参照して、前記したように構成された第1実施形態の作用について説明する。
列車がプラットホーム1に入線していないときには、各ホームドア22は閉位置にあり、通路11は閉じられている。この状態において、プラットホーム1にいる乗客は、通路11を通って線路側に立ち入ることができない。
【0035】
列車がプラットホーム1に入線してくると、列車の運転士が停止操作を行うことによって、列車は、列車の扉の位置とホームドア22の位置とが合致するとともに、列車の長さ(車両数)に応じた、所定の位置に停止する。
【0036】
列車が所定の位置に停止すると、乗務員は、ホームドア操作盤3の操作面32に設けられた定位置停止ランプ344が点灯していることを確認した上で、列車内から手を伸ばしてホームドア操作盤3の操作面32に設けられた開指示入力部41を操作する。すなわち、乗務員は、線状部材411のいずれかの位置を例えば押したり引いたりする。ここで、線状部材411は、線路側に露呈する部分においてプラットホーム1に沿う方向に延在しているため、列車の停止位置が多少ずれた場合であっても、乗務員は容易に線状部材411を操作することができる。これにより、リミットスイッチ412がオンとなってホームドア22が開く。
【0037】
ここで、乗務員は、列車内からホームドア操作盤3の操作面32に設けられた表示部33を見ることによって、ホームドア22の状態に関する情報を把握し、各ホームドア22が正常に開位置にあることを確認することができる。
そして、ホームドア22が開いた後、列車内での乗務員の操作によって列車の扉が開かれて、乗客が通路11を通って乗り降りする。
【0038】
乗客の乗り降りが完了すると、列車内での乗務員の操作によって列車の扉が閉じられた後、乗務員は、列車内から手を伸ばしてホームドア操作盤3の操作面32に設けられた閉指示入力部42を操作する。すなわち、乗務員は、線状部材421のいずれかの位置を例えば押したり引いたりする。これにより、リミットスイッチ422がオンとなって、ホームドア22が閉じる。
【0039】
ここで、乗務員は、列車内からホームドア操作盤3の操作面32に設けられた表示部33を見ることによって、ホームドア22の状態に関する情報を把握し、各ホームドア22が正常に閉位置にあることを確認することができる。この後、列車が出発する。
【0040】
前記したように本実施形態に係るホームドア操作盤3は、プラットホーム1上に設置されるホームドア開閉装置2の線路側の壁面23に設けられ、線路側に面した操作面32を有する本体31と、操作面32に設けられ、開閉可能なホームドア22の状態に関する情報を表示する表示部33と、操作面32に設けられ、ホームドア22を開閉する指示を受け付ける入力部40と、を備える。入力部40は、開指示入力部41と、閉指示入力部42と、を有する。そして、表示部33の表面は、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。また、開指示入力部41の線路側に露呈する部分と閉指示入力部42の線路側に露呈する部分とを含む平面は、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。
【0041】
この構成では、表示部33の表面、及び開指示入力部41の線路側に露呈する部分と閉指示入力部42の線路側に露呈する部分とを含む平面が、それぞれ水平方向よりも上方を向くように傾斜しているため、乗務員は、目線の下方の離れた位置にある表示部33及び入力部40を確実かつ容易に見たり操作したりすることが可能となる。つまり、乗務員は、操作面32に設けられた入力部40を、列車内から手を伸ばして確実かつ容易に操作することが可能となる。したがって、ホームドア操作盤3の誤操作を防止できる。また、乗務員は、操作面32に設けられた表示部33を確実かつ容易に見ることが可能となる。したがって、ホームドア22の状態に関する情報を容易に把握することができる。
すなわち、視認性及び操作性に優れ、かつホームドア22の状態の確認を容易に行うことができるホームドア操作盤3を提供できる。
【0042】
また、本実施形態では、本体31は、開閉可能なホームドア22を支持する戸袋21の線路側の壁面23に設けられている。この構成では、ホームドア操作盤3を、戸袋21の壁面23を利用して効率良く設置することができる。ただし、ホームドア開閉装置2が別途取付け用の構造体を備えていて、ホームドア操作盤3を当該構造体の線路側の壁面に設置することも可能である。
【0043】
また、本実施形態では、表示部33は、入力部40よりも上に配置されている。この構成では、乗務員が入力部40を操作する際の乗務員の手によって表示部33を見ることが妨げられることはない。したがって、乗務員は、ホームドア22の状態に関する情報を十分に確認しながら、入力部40を操作することができる。
【0044】
また、本実施形態では、表示部33は、プラットホーム1上に配置される複数のホームドア22の状態を個別に表示する個別表示部35を有している。この構成では、操作面32に設けられた個別表示部35を確実かつ容易に見ることが可能となり、各ホームドア22の状態を個別に、しかも容易に把握することができる。
【0045】
また、本実施形態では、入力部40は、ホームドア22を開ける指示を受け付ける開指示入力部41と、ホームドア22を閉じる指示を受け付ける閉指示入力部42と、を有している。この構成では、入力部が一つで操作するたびに交互に開指示と閉指示とが入れ替わる方式と比較して、開指示の場合と閉指示の場合とで操作対象をはっきりと分けることができ、誤操作をより確実に防止することができる。
【0046】
また、本実施形態では、開指示入力部41及び閉指示入力部42は、それぞれ、線状部材411,421と、線状部材411,421に接続されるリミットスイッチ412,422と、を有している。そして、開指示入力部41の線状部材411の下に位置する閉指示入力部42の線状部材421は、開指示入力部41の線状部材411よりも、凹部43内の線路側に露呈する部分において、線路側に近く配置されている。この構成では、乗務員は、開指示入力部41の線状部材411と閉指示入力部42の線状部材421とを確実かつ容易に見たり操作したりすることが可能となり、誤操作をより確実に防止することができる。仮に開指示入力部41の線状部材411を閉指示入力部42の線状部材421よりも線路側に近く配置した場合には、乗務員からは開指示入力部41の線状部材411と閉指示入力部42の線状部材421とが重なる方向に接近して見えるため、乗務員にとって見づらく誤操作につながるおそれがある。
【0047】
また、
図3(b)に示すように、開指示入力部41の線状部材411の線路側に露呈する部分と閉指示入力部42の線状部材421の線路側に露呈する部分とを含む平面は、表示部33の表面よりも上方を向くように傾斜していることが好ましい。このようにすれば、入力部40はさらに見やすく、かつ誤操作も防止される。
【0048】
また、本実施形態では、閉指示入力部42の線状部材421の色と閉指示入力部42の線状部材421の色とを異ならせたため、誤操作をさらに確実に防止することができる。
【0049】
また、本実施形態では、開指示入力部41の線状部材411及び閉指示入力部42の線状部材421の一方が最大限引っ張られた場合に他方との接触を回避するように構成されている。この構成では、乗務員が線状部材411,421の一方を強く押したり引いたりしても他方に触れることがない。このため、例えば乗務員が線状部材411を操作してホームドア22の開操作を行う場合に、線状部材421にまで触れてしまってホームドア22の閉操作が行われてしまうような事態を防止することができる。
【0050】
〔第2実施形態〕
次に、
図6を参照して、本発明の第2実施形態について、前記した第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
図6(a)は、本発明の第2実施形態に係るホームドア操作盤3aの線路側から見た正面図、
図6(b)は、
図6(a)のC−C線に沿う断面図である。
【0051】
図6(a),(b)に示すように、第2実施形態に係るホームドア操作盤3aにおいては、開指示入力部41aと閉指示入力部42aとが、タッチパネルで構成されている点で、第1実施形態と相違している。そして、タッチパネルでそれぞれ構成された開指示入力部41aと閉指示入力部42aとの双方を含む平面は、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。乗務員は、開指示入力部41aの表面の任意の箇所に触れることによってホームドア22を開ける指示を行うことができ、閉指示入力部42aの表面の任意の箇所に触れることによってホームドア22を閉じる指示を行うことができる。
【0052】
また、操作面32における全体表示部34の左右両側には、補助用開スイッチ346と補助用閉スイッチ347とがそれぞれ設置されている。乗務員は、補助用開スイッチ346を押すことによってもホームドア22を開ける指示を行うことができ、補助用閉スイッチ347を押すことによってもホームドア22を閉じる指示を行うことができる。
【0053】
このような本発明の第2実施形態によっても、前記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0054】
以上、本発明について実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、一方の実施形態の構成の一部を他方の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、一方の実施形態の構成に他方の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0055】
例えば、前記した実施形態では、ホームドア操作盤3,3aは、列車がプラットホーム1に入線した場合の進行方向に向かって左側のプラットホーム1上に設置されるホームドア開閉装置2の線路側の壁面23に設置されているが、これに限定されるものではない。ホームドア操作盤3は、列車がプラットホーム1に入線した場合の進行方向に向かって右側のプラットホーム1上に設置されるホームドア開閉装置2の線路側の壁面23に設置され得る。
【0056】
また、前記した実施形態では、ホームドア操作盤3は、列車の後端部に対応する位置にあるホームドア開閉装置2の線路側の壁面23に設置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、列車の先頭部に対応する位置にあるホームドア開閉装置2の線路側の壁面23に設置されていてもよい。
【0057】
また、前記した実施形態では、ホームドア22の開閉と列車の扉の開閉とが、それぞれ乗務員の独立した開閉操作によって行われる場合について説明したが、これに限定されるものではない。乗務員によるホームドア22の開閉操作によって、ホームドア22の開閉に連動して列車の扉の開閉が行われるように構成することも可能である。
【解決手段】ホームドア操作盤3は、プラットホーム1上に設置されるホームドア開閉装置2の線路側の壁面23に設けられ、線路側に面した操作面32を有する本体31と、操作面32に設けられ、開閉可能なホームドア22の状態に関する情報を表示する表示部33と、操作面32に設けられ、ホームドア22を開閉する指示を受け付ける入力部40と、を備える。入力部40は、開指示入力部41と、閉指示入力部42と、を有する。そして、表示部33の表面は、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。また、開指示入力部41の線路側に露呈する部分と閉指示入力部42の線路側に露呈する部分とを含む平面は、線路側に向かう水平方向よりも上方を向くように傾斜している。