【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の局面によると、車両コンピューティングシステムのメインボードに接続されるように適合される車両コンピューティングモジュールが提供される。車両コンピューティングモジュールは、伝導経路を有する回路基板と、該回路基板に取り付けられ、少なくとも中央処理ユニット(CPU)およびメインメモリを含むコンピューティング構成部品と、回路基板の縁に提供され、回路基板をメインボードのエッジコネクタソケットに接続するように適合されたエッジコネクタと,コンピューティングモジュールをインターフェイスするための、該エッジコネクタによって提供される複数のインターフェイスとを含む。車両コンピューティングモジュールは、車両内で該車両コンピューティングシステムのメインコンピューティングユニットとして動作されることと、車両コンピューティングシステムのためのデータの処理を実行することとを行うように適合され、データは、インターフェイスを介して車両コンピューティングモジュールによって受けられる。
【0008】
データ処理は、車両コンピューティングモジュールによって独立に実行され得る、つまり、車両コンピューティングモジュールはフルに機能するコンピュータに対応し得る。メインコンピューティングユニットとして、該モジュールは、車両コンピューティングシステムのためのデータ処理のうちの大部分を実行し得る。例えば、処理のうちの少なくとも50%を、あるいは、75%より多くを実行し得るか、あるいは、車両コンピューティングシステムのための処理のすべてをさえ実行し得る。車両コンピューティングシステムは、従って、そのメインボード上にさらなる中央処理ユニットを含まないことがあり得る。車両コンピューティングシステムには、また、処理の負荷を分担するいくつかの車両コンピューティングモジュールが提供され得る。車両コンピューティングシステムのメインの処理を実行するモジュールによって、コンピューティングシステムの残りの部分は、補助的な処理機能を実行するのみであり得、これは、特定の自動車環境に適合され得る。
【0009】
モジュールはエッジコネクタを採用するので、車両コンピューティングシステムのメインボードに容易に取り付けられ得る。従って、車両コンピューティングモジュールは、時代遅れの車両コンピューティングモジュールと代えることができ、従って、車両のコンピュータシステムをアップグレードする。該システムが取り付けられる特定のタイプの車両に適合され得るコンピューティングシステムは、交換される必要はない。車両適合コンピューティングシステムの処理能力は、車両の寿命にわたり、あるいは開発時間の間でさえ、更新され続ける。車両コンピューティングモジュールは車両内で動作されるように適合されるので、自動車構成部品に対して設定された厳しい要求に適応し得る。
【0010】
本発明の実施形態によると、インターフェイスは、Peripheral Component Interconnect Express(PCIe)インターフェイス、Universal Serial Bus(USB)インターフェイス、Serial Advanced Technology Attachment(SATA)インターフェイス、Secure Digital Input/Output(SDIO)インターフェイス、Low Voltage Differential Signaling(LVDS)、およびPower Supply Controlインターフェイスのうちの少なくとも1つを含む。また、インターフェイスは、Universal Asynchronous Receiver/Transmitter(UART)インターフェイスを含み得る。車両コンピューティングモジュールは、また、これらのインターフェイスの組み合わせあるいはすべてを含み得る。車両コンピューティングモジュールは、従って、多くの異なる方法においてデータを受ける能力を有し得、また、フルに機能するコンピュータとして動作し得る。これらのインターフェイスの仕様は、異なる車両適合コンピューティングシステムを有する同様なタイプの車両コンピューティングモジュールの使用を可能にし得る。さらに、これらのインターフェイスは、高速で信頼できるデータ交換を提供し、非常に多様な周辺構成部品との互換性を確実にする。
【0011】
インターフェイスは、また、Debug and Boot Port(DBP)インターフェイスをさらに含み得る。DBPインターフェイスは、エッジコネクタのピン配列を変更することなく、異なる世代および異なる販売者のCPUを支持することが可能である。DBPインターフェイスにより、プロセッサの動作がチェックされ得、オペレーティングソフトウェアが調節され得る。これは、デバッグ、ソフトウェアアップグレード、および製造試験のための有利なツールを提供し得る。エッジコネクタによって提供されるDebug and Boot Port(DBP)インターフェイスは、中央処理ユニットによって提供される対応するインターフェイスに直接接続され得る。処理ユニットのDBPインターフェイスは、従って、エッジコネクタを介して、直接アクセスされ得る。例として、DBPインターフェイスは、エッジコネクタのうちの少なくとも4つのピンを使用し得る。他の実施形態において、DBPインターフェイスは、採用される処理ユニットに依存して、2つあるいは3つのピンを使用し得る。コンピューティングシステムは、DBPインターフェイスを通って、車両コンピューティングシステムおよび車両コンピューティングモジュールが、車両内部にインストールされる場合に、メンテナンスが実行され得るように、作業者によりアクセス可能なメンテナンスポートに導き得る。
【0012】
コンピューティング構成部品および、伝導経路を含む回路基板は、車両内部の動作に対して、所定の仕様を満たすように適合され得る。従って、車両内部での動作の間、コンピューティングモジュールの劣化(例えば、伝導経路の腐食)が防がれ得る。所定の仕様は、例えば、温度および/または湿度に関する仕様を含み得る。
【0013】
回路基板は、1つ以上のボールグリッド領域を含み得、回路基板は、該ボールグリッド領域とは異なる回路基板の領域において、トレースとパッド、ビアとパッド、パッドとパッドの距離が200μmより大きいように構成され得る。さらに、回路基板は、少なくとも100μmの列幅を有するハンダマスクを含み得る。
【0014】
耐湿に関する自動車の仕様は、満たされ得る。そのような配置によって、例えば、凝縮が原因の、伝導経路の腐食あるいは伝導経路の間の望ましくない接続が妨げられる。
【0015】
コンピューティング構成部品および回路基板は、コンピューティングモジュールの動作を−40℃と70℃(モジュールの周囲温度)との間で、好ましくは、−40℃と85℃との間で可能にするように適合され得る。そのような動作を達成するために、コンピューティング構成部品の熱生成が制限される必要があり得る。
【0016】
モジュールは、モジュールカバーを含み得、少なくともいくつかのコンピューティング構成部品は、モジュールカバーが、モジュールカバーに結合されたコンピューティング構成部品に対する熱分散器として働くように、熱ブリッジを介して、モジュールカバーに結合され得る。モジュールカバーは、コンピューティングシステムのハウジングあるいは機械的フレームに接続されるように適合され得る。これは、また、コンピューティングシステムの機械的部分であり得る。コンピューティング構成部品によって生成された熱の一部が、従って取り除かれ得る。熱ブリッジとして、熱伝導パッドあるいは熱伝導ペーストが使用され得る。例として、少なくとも0.5Wの熱消費および3W〜6Wまでの熱消費を有する構成部品には、熱ブリッジが提供され得、モジュールカバーに結合される。
【0017】
所定の閾値を超える熱出力損失を有するコンピューティング構成部品には、車両コンピューティングシステムのハウジングに結合されるように適合された熱ブリッジが提供され得る。ハウジングに結合することによって、熱の除去はこれらの構成部品に対してより効率的であり得る。所定の閾値は、例えば、3Wと6Wとの間にあり得る。
【0018】
生成された熱を除去するための他の手段がまた考えられる。CPUには、例えば、一体化された熱分散器(IHS)ハウジングが提供され得る。そのようなIHSは、熱除去のための大きな表面を提供し得る。
【0019】
コンピューティング構成部品の各々は、動作中に7W未満の熱出力損失を有するように適合されている。車両コンピューティングモジュールによる熱の発生は、このようにして制限され得る。
【0020】
エッジコネクタは、2.5Vと3.5Vとの間の範囲にある第1の動作電圧、および4.5Vと5.5Vとの間の範囲にある第2の動作電圧である、少なくとも2つの異なる動作電圧のための接続を含み得る。例として、3.3Vおよび5Vが提供され得る。さらなる電圧が、0.1Vと2.5Vとの間の範囲のコア電圧のように、車両コンピューティングモジュール上で、これらの動作電圧から発生され得る。
【0021】
コンピューティング構成部品は、ノースブリッジおよびサウスブリッジあるいはノースブリッジ/サウスブリッジの組み合わせ、クロック発生器、ならびにローカル電圧変換器をさらに含み得る。クロック発生器および電圧変換器は、単一チップのソリューションに結合され得る。これらは、フラッシュメモリをさらに含み得る。ノースブリッジは、また、中央処理ユニットに一体化され得る。グラフィックスチップ等のような、さらなる構成部品が、もちろん、提供され得るか、あるいは、特定用途向け集積回路(ASIC)あるいはシステムコントローラのような機能ユニットが、例えば、1つのチップに結合され得る。
【0022】
回路基板は、高密度相互接続(HDI)基板あるいは、少なくとも6層の、好ましくは8層から10層のスルーホール技術(THT)基板であり得る。車両コンピューティングモジュールは、80×80mmと120×120mmの間の大きさを有し得、基板上に提供されるコンピューティング構成部品、および熱除去構成部品に依存する高さを有する。エッジコネクタは、200−250ピンを有し得る。
【0023】
さらに、インターフェイスは、General Purpose Input/Output(GPIO)インターフェイスを含み得、GPIOは、特定のタイプの車両コンピューティングモジュールあるいは車両コンピューティングシステムに適合され得る。例えば、車両コンピューティングモジュールが、より最近の車両コンピューティングシステムに使用されるか、あるいは古い車両コンピューティングシステムに使用されるかに依存して、または、車両コンピューティングモジュールが装備され得るどのタイプのプロセッサあるいはチップセットかに依存して、異なる機能が、これらのインターフェイスに割り当てられ得る。
【0024】
車両コンピューティングモジュールは、コンピューティングモジュールをエッジコネクタソケットあるいはメインボードに固く固定するように適合された固定要素を含み得る。固定要素は、例えば、コンピューティングモジュールの回路基板内のねじ穴、ならびに、コンピューティングモジュールとエッジコネクタソケットおよび/または車両コンピューティングシステムのメインボードとの間のボルト接続を形成するボルトを含み得る。特に、回路基板とエッジコネクタソケットとの間のボルト接続が確立され得る。エッジコネクタソケットは硬化され得て、機械的強度を増強する。これらの測度は、コンピューティングモジュールが高い加速度および振動にさらされ得る自動車アプリケーションに対して、特に有利である。
【0025】
本発明のさらなる局面によると、車両の構成部品に対するインターフェイスとエッジコネクタを受け入れるように適合されるエッジコネクタソケットとを有するメインボードを含み、上に述べたように、エッジコネクタによって該メインボードに接続されるように適合された車両コンピューティングモジュールをさらに含む車両コンピューティングシステムが提供される。そのような車両コンピューティングシステムによって、上に概観された利点と同様な利点が達成され得る。
【0026】
1つの実施形態によると、車両コンピューティングシステムは、それが取り付けられるべき特定のタイプの車両に適合された車両特定のシステムであり、車両コンピューティングモジュールは、異なるタイプの車両に適合された複数の異なる車両コンピューティングシステムに使用されるように適合された標準化車両コンピューティングモジュールである。そのような車両コンピューティングシステムは特定のタイプの車両に対して最適化されている利点を有する一方で、標準化コンピューティングモジュールを使用することによって、比較的低コストで生産可能である。さらに、車両のコンピューティングモジュールは、容易にアップグレードされ得る。特に、形状因子、コネクタおよび/または車両コンピューティングシステムのインターフェイスは、特定のタイプの車両に適合され得る。
【0027】
メインボードは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)あるいは、車両コンピューティングモジュールのスタートアップおよび/または車両コンピューティングモジュールとの通信を制御するためのマイクロコントローラをさらに含み得る。FPGAあるいはASICは、例えば、車両コンピューティングモジュールに対するGPIOインターフェイスを適合し構成し得る。
【0028】
エッジコネクタソケットは、メインボードおよび車両コンピューティングモジュールの回路基板が2mmと9mmとの間の、好ましくは6mmと8mmの間の範囲の距離を有するように形成され得る。そのように、車両コンピューティングモジュールは、コンピューティング構成部品が両側に装備され得る。
【0029】
車両コンピューティングシステムは、車両情報娯楽システム、車両マルチメディアシステム、車両ナビゲーションシステム、車両制御システム、および、上述のシステムのうちの2つ以上を組み合わせる一体化車両コンピューティングシステムを含む群から選択され得る。
【0030】
メインボードの車両に対するインターフェイスは、Controller Area Network(CAN)インターフェイス、Local Interconnect Network(LIN)インターフェイス、およびMedia Oriented System Transport(MOST)インターフェイスのうちの少なくとも1つを含み得る。メインボードは、これらのインターフェイスの1つにおいて受け取られたデータを、処理のための車両コンピューティングモジュールに伝達するように構成され得る。
【0031】
本発明のさらなる局面は、車両のコンピューティングシステムに対する処理機能を実行するための車両の中の上述の車両コンピューティングシステムの使用に関する。上述のように、車両の中のそのような車両コンピューティングモジュールの使用は、それが車両コンピューティングシステムのアップグレードを可能にするので、有益である。さらに、ただ1つのタイプの車両コンピューティングモジュールが、異なるタイプの車両に適合されるコンピューティングシステムに対して提供される必要がある。
【0032】
上述の特徴および以下で説明されるべき特徴は、示されたそれぞれの組み合わせにおいて使用され得るのみでなく、本発明の範囲から外れることなく、他の組み合わせあるいは個別において使用され得ることを理解すべきである。
【0033】
本発明は、さらに以下の手段を提供する。
(項目1)
車両コンピューティングシステム(200)のメインボード(204)に接続されるように適合された車両コンピューティングモジュールであって、
伝導経路を有する回路基板(120)と、
該回路基板(120)に取り付けられたコンピューティング構成部品であって、少なくとも中央処理ユニット(102)とメインメモリ(103)とを含む、コンピューティング構成部品と、
該回路基板(120)の縁に提供されたエッジコネクタ(101)であって、該回路基板を該メインボード(204)のエッジコネクタソケット(201)に接続するように適合されている、エッジコネクタと、
該コンピューティングモジュール(100)とインターフェイスするために、該エッジコネクタ(101)によって提供される複数のインターフェイス(105)と
を含み、
該車両コンピューティングモジュール(100)は、該車両コンピューティングシステム(200)のメインコンピューティングユニットとして車両の中で動作されることと、該車両コンピューティングシステム(200)のために、データの該処理を実行することとを行うように適合されており、該データは、該インターフェイス(105)を介して該車両コンピューティングモジュールによって受け取られる、
車両コンピューティングモジュール。
(項目2)
前記インターフェイスは、Peripheral Component Interconnect Expressインターフェイス、Universal Serial Busインターフェイス、Serial Advanced Technology Attachmentインターフェイス、Secure Digital Input Outputインターフェイス、Low−voltage differential signalingインターフェイス、universal asynchronous receiver/transmitterインターフェイスおよび電源制御インターフェイスのうちの少なくとも1つを含む、上記項目に記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目3)
前記インターフェイスは、Debug and Boot Portインターフェイス(108)を含む、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目4)
前記エッジコネクタ(101)によって提供される前記Debug and Boot Portインターフェイス(108)は、前記中央処理ユニット(102)によって提供される対応するインターフェイスに直接に接続される、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目5)
前記Debug and Boot Portインターフェイス(108)は、前記エッジコネクタの少なくとも4本のピンを使用する、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目6)
前記コンピューティング構成部品および前記伝導経路を含む前記回路基板は、車両の内部での動作のための所定の仕様を満たすように適合されている、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目7)
前記回路基板(120)は、1つ以上のボールグリッド領域を含み、該回路基板は、該ボールグリッド領域とは異なる回路基板の領域において、トレースとパッド、ビアとパッド、パッドとパッドの距離が200μmより大きいように構成される、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目8)
前記回路基板(120)は、少なくとも100μmの列幅を有するハンダマスクを含む、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目9)
前記コンピューティング構成部品および前記回路基板は、前記コンピューティングモジュール(100)の前記動作を、−40℃から70℃の範囲内で、好ましくは、−40℃から85℃の範囲内で可能にするように適合されている、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目10)
前記車両コンピューティングモジュール(100)は、前記コンピューティングシステムのハウジングに接続されるように適合されたモジュールカバー(110)を含み、該モジュールカバー(110)が、該モジュールカバーに結合されたコンピューティング構成部品に対する熱分散器として働くように、前記コンピューティング構成部品のうちの少なくともいくつかは、熱ブリッジ(111)を介して、該モジュールカバーに結合される、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目11)
所定の閾値より上の熱出力損失を有する前記コンピューティング構成部品が、前記車両コンピューティングシステムのハウジング(205)に結合されるように適合される熱ブリッジ(112)を提供される、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目12)
前記コンピューティング構成部品の各々は、動作中に7Wより少ない熱出力損失を有するように適合されている、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目13)
前記エッジコネクタ(101)は、少なくとも2つの異なる動作電圧に対する接続を含み、第1の該動作電圧は2.5Vと3.5Vとの間の範囲にあり、第2の該動作電圧は、4.5Vと5.5Vとの間の範囲にある、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目14)
前記コンピューティング構成部品は、ノースブリッジおよびサウスブリッジあるいは組み合わされたノースブリッジ/サウスブリッジ(104)と、クロック発生器(107)と、電圧変換器(106)とをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目15)
前記車両コンピューティングモジュールは、該コンピューティングモジュールを前記エッジコネクタソケットおよび/または前記メインボードに固く固定するように適合された固定要素を含む、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール。
(項目16)
車両コンピューティングシステムであって、
該車両の構成部品に対するインターフェイス(203)と、エッジコネクタ(101)を受け入れるように適合されたエッジコネクタソケット(201)とを有するメインボード(204)と、
上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール(100)であって、該エッジコネクタによって該メインボード(204)に接続されるように適合される、車両コンピューティングモジュールと
を含む、車両コンピューティングシステム。
(項目17)
前記車両コンピューティングシステム(200)は、該車両コンピューティングシステムが取り付けられる特定のタイプの車両に適合された車両特定のシステムであり、前記車両コンピューティングモジュール(100)は、異なるタイプの車両に適合された複数の異なる車両コンピューティングシステム(200)によって使用されるように適合された標準化車両コンピューティングモジュールである、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングシステム。
(項目18)
前記メインボード(204)は、フィールドプログラマブルゲートアレイ、特定用途向け集積回路、もしくは、前記車両コンピューティングモジュール(100)のスタートアップおよび/または該車両コンピューティングモジュール(100)との通信を制御するためのマイクロコントローラをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングシステム。
(項目19)
前記エッジコネクタソケット(201)は、前記車両コンピューティングシステム(100)の前記メインボード(204)および前記回路基板(120)が、2mmと9mmとの間の、好ましくは6mmと8mmとの間の範囲の距離を有するように形成される、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングシステム。
(項目20)
前記コンピューティングモジュールが、前記エッジコネクタソケットおよび/または前記メインボードに固く固定されるように適合され、配置される固定要素をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングシステム。
(項目21)
前記車両コンピューティングシステム(200)は、車両情報娯楽システム、車両マルチメディアシステム、車両ナビゲーションシステム、車両制御システム、および、これらのシステムのうちの2つ以上を組み合わせる一体化車両コンピューティングシステムを含む群から選択される、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングシステム。
(項目22)
前記メインボードの前記車両に対する前記インターフェイス(203)は、Controller Area Networkインターフェイス、Local Interconnect Networkインターフェイス、およびMedia Oriented System Transportインターフェイスのうちの少なくとも1つを含み、該メインボードは、これらのインターフェイスの1つにおいて受け取られたデータを処理のための該車両コンピューティングモジュール(100)に伝達するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングシステム。
(項目23)
前記車両のコンピューティングシステムに対する処理機能を実行する車両内における、上記項目のいずれかに記載の車両コンピューティングモジュール(100)の使用。
【0034】
(摘要)
本発明は、車両コンピューティングシステム(200)のメインボード(204)に接続されるように適合された車両コンピューティングモジュールに関し、該モジュールは、伝導経路を有する回路基板(120)と、少なくとも中央処理ユニット(102)とメインメモリ(103)とを含む、該回路基板(120)に取り付けられたコンピューティング構成部品と、該回路基板を該メインボード(204)のエッジコネクタソケット(201)に接続するように適合されている、該回路基板(120)の縁に提供されたエッジコネクタ(101)と、該コンピューティングモジュール(100)とインターフェイスするために、該エッジコネクタ(101)によって提供される複数のインターフェイス(105)とを含む。
【0035】
本発明の上述のおよび他の特徴および利点が、添付の図面と共に読まれるとき、以下の例示的実施形態の詳細な記述からさらに明らかになるであろう。図面において、同様な参照番号は、同様な要素を参照する。