【実施例】
【0048】
次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。
【0049】
実 施 例 1
(1)重合体の製造−1:
攪拌機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を備えた反応装置に、44.97質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.03質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0050】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から25分後に、反応装置中に0.1質量部のn−ドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)及び1.03質量部の2HEAを添加した。更に90℃〜80℃に保ちながら、反応を進めた後、反応開始から50分後に酢酸エチルに溶解したパーヘキシルO(PHO;日油(株)社製;開始剤)0.16部およびパーヘキシルPV(HPV;日油(株)社製;開始剤)0.4部を30分間隔で5回に分けて滴下し、5時間反応させて、目的の重合物を得た。
【0051】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の30%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0052】
得られた重合体を、GPC(HLC−8120GPC;東ソー社製)により分析した結果、GPC溶出曲線において高分子量体と低分子量体の2つのピークトップがあるものであった。高分子量体極大ピークと低分子量体極大ピークとの間にある極小ピークにおいて、高分子量体と低分子量体を分離し、高分子量体と低分子量体をそれぞれ分析すると、高分子量体のMwは、約60万であり、低分子量体のMwは、約10万であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約70%、高分子量体の割合は約30%であった。また、高分子量体の水酸基価は0.48mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は6.9mgKOH/gであった。
【0053】
(2)粘着シートの製造:
上記(1)で得られた重合物の固形分100重量部に対し、3重量部のL−45(綜研化学社製;イソシアネート系架橋剤)、15重量部のスーパーエステルA100(荒川化学工業社製;粘着付与樹脂)、10重量部のペンセルD−135(荒川化学工業社製;粘着付与樹脂)および80重量部の酢酸エチルの混合物を添加し、十分に混合した。
【0054】
次いでこれを、剥離紙(リンテック(株)社製EKR−78D)上に乾燥後の厚さが60μmになるように塗工し、80℃の乾燥機で2分間乾燥し、溶剤を除去した。次いで粘着剤層面に厚さ5mm、坪量250g/m
2のフェルト基材またはウレタンフォーム基材(ECS、5mm厚、イノアック社製)を貼り合わせ、23℃、65%RHで7日間エージングを行いフェルト基材粘着シートおよびウレタンフォーム粘着シートを得た。
【0055】
実 施 例 2
重合体の製造−2:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、37質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.01質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0056】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から15分後に、反応装置中に5質量部のノルマルドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)及び8.99質量部の2HEAを添加した。これ以降は、実施例と同様にして、目的の重合物を得た。
【0057】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の20%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0058】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、高分子量体と低分子量体のピークトップが2つ存在するものであり、高分子量体のMwは、約80万、低分子量体のMwは、約1万であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約80%、高分子量体の割合は約20%であった。また、高分子量体の水酸基価は0.24mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は54.28mgKOH/gであった。
【0059】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0060】
実 施 例 3
重合体の製造−3:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、38.01質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.1質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0061】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から35分後に、反応装置中に1質量部のノルマルドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)及び7.89質量部の2HEAを添加した。これ以降は、実施例と同様にして、目的の重合物を得た。
【0062】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の40%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0063】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、高分子量体と低分子量体のピークトップが2つ存在するものであり、高分子量体のMwは、約40万、低分子量体のMwは、約5万であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約60%、高分子量体の割合は約40%であった。また、高分子量体の水酸基価は1.21mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は63.5mgKOH/gであった。
【0064】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0065】
実 施 例 4
重合体の製造−4:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、37質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.01質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0066】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から5分後に、反応装置中に0.1質量部のノルマルドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)及び8.99質量部の2HEAを添加した。これ以降は、実施例と同様にして、目的の重合物を得た。
【0067】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の5%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0068】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、高分子量体と低分子量体のピークトップが2つ存在するものであり、高分子量体のMwは、約80万、低分子量体のMwは、約10万であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約95%、高分子量体の割合は約5%であった。また、高分子量体の水酸基価は0.97mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は45.7mgKOH/gであった。
【0069】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0070】
比 較 例 1
比較重合体の製造−1:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、45.77質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.09質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0071】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から1時間30分後に、反応装置中に5質量部のノルマルドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)及び0.14質量部の2HEAを添加した。これ以降は、実施例1と同様にして、目的の重合物を得た。
【0072】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の90%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0073】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、高分子量体と低分子量体のピークトップが2つ存在するものであり、高分子量体のMwは、約60万、低分子量体のMwは、約5000であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約10%、高分子量体の割合は約90%であった。また、高分子量体の水酸基価は0.48mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は6.9mgKOH/gであった。
【0074】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0075】
比 較 例 2
比較重合体の製造−2:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、44.97質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.03質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0076】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から25分後に、反応装置中に20質量部のノルマルドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)及び1質量部の2HEAを添加した。これ以降は、実施例1と同様にして、目的の重合物を得た。
【0077】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の30%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0078】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、高分子量体と低分子量体のピークトップが2つ存在するものであり、高分子量体のMwは、約60万、低分子量体のMwは、約5000であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約70%、高分子量体の割合は約30%であった。また、高分子量体の水酸基価は0.48mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は6.9mgKOH/gであった。
【0079】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0080】
比 較 例 3
比較重合体の製造−3:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、37質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、9質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0081】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から15分後に、反応装置中に5質量部のn−ドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)の添加を開始し、100分かけて連鎖移動剤を添加した。これ以降は、実施例と同様にして、目的の重合物を得た。
【0082】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の20%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は100分であった。
【0083】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、ピークトップは1つしか存在せず、そのMwは約30万であった。また、水酸基価は43.47mgKOH/g、であった。
【0084】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0085】
比 較 例 4
比較重合体の製造−4:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、38.12質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.01質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0086】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から25分後に、反応装置中に5質量部のノルマルドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)及び7.87質量部の2HEAを添加した。これ以降は、実施例と同様にして、目的の重合物を得た。
【0087】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の30%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0088】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、高分子量体と低分子量体のピークトップが2つ存在するものであり、高分子量体のMwは、約30万、低分子量体のMwは、約5000であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約70%、高分子量体の割合は約30%であった。また、高分子量体の水酸基価は0.24mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は54.28mgKOH/gであった。
【0089】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0090】
比 較 例 5
比較重合体の製造−5:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、37質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、9質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0091】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から15分後に、反応装置中に0.05質量部のノルマルドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)を添加した。これ以降は、実施例と同様にして、目的の重合物を得た。
【0092】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の5%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0093】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、ピークトップは1つしか存在せず、そのMwは約50万であった。また、水酸基価は43.47mgKOH/gであった。
【0094】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0095】
比 較 例 6
比較重合体の製造−6:
実施例1で用いたのと同じ反応装置に、37質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、9質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および40.5質量部の酢酸エチルを仕込み、パーヘキサHC(日油(株)社製;開始剤)0.05質量部を加え、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0096】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら90℃に昇温した後、反応を開始させた。反応開始から15分後に、反応装置中に0.05質量部のパーヘキサHCを添加した。これ以降は、実施例と同様にして、目的の重合物を得た。
【0097】
連鎖移動剤添加時の重合率は、全使用単量体の30%であり、連鎖移動剤添加開始から添加終了までにかかった時間は5分であった。
【0098】
得られた重合体を、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、ピークトップは1つしか存在せず、そのMwは約60万であった。また、水酸基価は43.47mgKOH/gであった。
【0099】
上記重合体について、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0100】
参 考 例
(1)実施例1で用いたのと同じ反応装置に、45.9質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、0.1質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)および90質量部の酢酸エチルを仕込み、これに0.1質量部のアゾビスイソニトリル(AIBN;大塚化学(株)社製;開始剤)を2質量部の酢酸エチルに加えたものを添加し、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0101】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら70℃に昇温し、反応を開始させた。反応開始から1時間後に、0.1質量部のAIBNを0.2質量部の酢酸エチルに加えたものを添加し、沸点まで昇温し反応を行った。更に反応開始から2時間後に、0.2質量部のAIBNを0.2質量部の酢酸エチルに加えたものを添加し、その状態で4時間反応を行ない、高分子量のアクリル系重合体を得た。
【0102】
(2)実施例1で用いたのと同じ反応装置に、44.57質量部のアクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)、50質量部のアクリル酸ブチル(n−BA)、1.43質量部のアクリル酸2−ヒドロキシエチル(2HEA)、4質量部のアクリル酸(AA)、0.05質量部のノルマルドデシルメルカプタン(NDM)および90質量部の酢酸エチルを仕込み、これに0.1質量部のAIBNを2質量部の酢酸エチルに加えたものを添加し、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。
【0103】
次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら70℃に昇温し、反応を開始させた。反応開始から1時間後に、0.1質量部のAIBNを0.2質量部の酢酸エチルに加えたものを添加し、沸点まで昇温し反応を行った。更に反応開始から2時間後に、0.2質量部のアゾビスイソニトリルAIBNを0.2質量部の酢酸エチルに加えたものを添加し、その状態で4時間反応を行ない、低分子量のアクリル系重合体を得た。
【0104】
(3)上記(1)で得た高分子量のアクリル系重合体溶液の固形分30質量部と、(2)で得た低分子量のアクリル系重合体溶液の固形分70質量部を混合して高分子アクリル系重合体と低分子量アクリル系重合体のブレンド(以下、「ブレンドポリマー」という)を調製した。
【0105】
このブレンドポリマーを、実施例1と同様にGPCにより分析した結果、高分子量体と低分子量体のピークトップが2つ存在するものであり、高分子量体のMwは、約60万、低分子量体のMwは、約10万であった。また、それらのピーク面積から求めた低分子量体の割合は約70%、高分子量体の割合は約30%であった。また、高分子量体の水酸基価は0.48mgKOH/g、低分子量体の水酸基価は6.9mgKOH/gであった。
【0106】
上記ブレンドポリマーについて、実施例1(2)に準じて粘着シートを調製した。
【0107】
試 験 例 1
粘着シートの性能測定:
上記各実施例および比較例で得られた粘着シートをサンプルとして用い、それぞれ、初期接着性および応力緩和性を評価した。評価に用いているR面、逆R面は SUS製で、曲率半径が40mmのものであった。
【0108】
また、初期接着性は、フェルト基材粘着シート(250×250mm)を逆R面(SUS製、曲率半径40mm)に貼付けし、80℃の環境下で1日放置し、浮きの有無を確認し、浮きなしを○、浮きありを×とした。応力緩和性は、ウレタンフォーム粘着シート(250×250mm)をR面(SUS製、曲率半径40mm)に貼付けし、80℃で1日放置し、その後の浮きの有無を確認し、浮きなしを○、浮きありを×として評価した。これらの結果を表1に示した。
【0109】
【表1】
【0110】
表1の結果から明らかなように、実施例で得られた重合体を用いて調製した粘着剤組成物は、初期接着性および応力緩和性の双方に優れたものであった。これに対し、比較例1ないし6で得られた重合体を用いて調製した粘着剤組成物は、初期接着性または応力緩和性の何れか一方において劣るものであった。なお、参考例は高分子量ポリマーと低分子量ポリマーをブレンドして調製しており、初期接着性・応力緩和性においては良好な評価となっているものの、作業工程数が多くなり生産性が悪く、また、2度に分けて重合するため使用される溶剤量も多くなるため環境に対する影響も懸念される。