【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の点から生じる目的は、独立請求項の特徴により大部分達成される。
【0013】
本発明は、好ましくは、塗膜システム部品の実装ソケットに配置される少なくとも1つの保持部材を有する塗膜システム部品を提供するための一般的な技術的教示に関する。さらに、本発明は、好ましくは、別の塗膜システム部品の実装ソケット受け口上に又は内に配置される少なくとも1つの保持手段を有する別の塗膜システム部品を提供するための一般的な技術的教示に関する。塗膜システム部品間の、特に、保持部材と保持手段との間の、実装又は接続は、塗膜/塗装システムの機能及び動作の改善を保証するよう設けられている。
【0014】
本発明の好ましい実施形態では、塗膜システム部品は、別の塗膜システム部品に取り付け可能に接続するための保持部材を設けられている。
【0015】
塗膜システム部品を相互に識別するために、一方の塗膜システム部品を『塗膜システム部品』、他方の塗膜システム部品を『塗膜システム装置』と表すことにする。
【0016】
保持部材は、好ましくは、特別な構成を有するネジであるが、その他の保持構造であってもよい。以降、相互に区別するために、塗膜システム部品に配置されたネジは、保持部材ネジと表し、塗膜システム装置に配置されたネジは、保持手段ネジと表すこととする。これらのネジは、共にネジ留め可能である雄ネジ及び雌ネジに関連するものであってもよい。
【0017】
保持部材ネジの構成は、好ましくは、雄ネジを意図しているが、雌ネジとして設けられてもよい。
【0018】
実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、特に、実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジと、機能的に適切なやり方で、特に、差込可能な及び/又はねじれ止め可能な(『ナット式』の)固定を実現するため、互いに嵌合するように設けられている。
【0019】
塗膜システム部品は、特に、非規格品の保持部材の使用、好ましくは、非規格品のネジ、特に、非ISO規格のネジの使用を特徴とする。塗膜システム部品は、さらに、もともとは規格品であった保持部材の使用、好ましくは、規格品であったネジ、特に、元の形状とは異なるよう機械加工されたISO規格のネジの使用を特に特徴とする。
【0020】
有利なことに、塗膜システム部品は、塗膜システムの異なる要求を満たすことができるような保持部材及び/又は保持部材ネジを用いて作られる。特に、ネジの破損に対する保護を高め、許容可能な締め付けトルクを増加させることに繋がるような、大きなせん断面を実現することができる。ネジの高い(初)荷重を実現することで、意図せぬ解放に対する保護を高めることができることが、特に有利な点である。しかし、本発明に係る(雄)ネジのネジ歯及び/又はネジ側面の軸受表面は、可能な付着面の減少及びそれによる結合されたネジの分離トルクの減少に繋がるように、意図的に縮小しもよい。さらに、ネジ歯のネジ側面の内角は、解放及び/又は固定中の突発的な力の減少及びそれによる塗膜システム部品及び/又は塗膜システム装置の負荷の軽減に繋がるように、小さくしてもよい。これは、特に、塗膜システム装置、又は、その実装ソケット受け口、又は、(雌)ネジがプラスチック製である場合、実装ソケット受け口(例えば、ナットネジ)の耐用年数が増加するため、さらに有利である。このようにして、損傷及び/又は過負荷に対する感受性の減少を実現することが可能となる。さらに、組み立てのための労力は、例えば、ネジ留めのために必要な回転数の減少などにより、減らすことができる。
【0021】
保持部材ネジは、1つのピッチと、ネジ歯深さ対ピッチの比率が約0.3、0.5、0.7、0.9、1.1、1.3、又は、1.5より大きく、及び/又は、約1.6、1.4、1.2、1.0、0.8、0.6、又は、0.4より小さくなるようなネジ歯深さを有する少なくとも1つのネジ歯とを備えることが可能である。例えば、ネジ歯深さは2mm、ピッチは3mmであってもよく、このとき、比率は0.66となる。
【0022】
また、ネジ歯はネジ側面とも表される。意図した場合は、ネジの螺旋状に走る突出した部分をネジ歯と表し、ネジの螺旋状に走る部分をネジ段部又はネジ溝と表す。
【0023】
例えば、弁連結部の場合、ネジ歯深さ対ピッチの比率は、0.5±0.3又は1.125±0.5が好ましく、ベルカップ連結部の場合、ネジ歯深さ対ピッチの比率は、1.0±0.5が好ましい。
【0024】
ネジ歯深さは、ネジ歯のネジ歯山頂部とそれに対応する(隣接する)ネジ谷底部との間の距離であり、より正確には、ネジ歯山頂部の先端とネジ谷底部の先端との間の(半径方向の、及び/又は、雄ネジ及び/又は実装ソケットの中心軸に対して垂直方向の)距離である。
【0025】
保持部材ネジは、軸方向に非対称な少なくとも1つのネジ歯、好ましくは、雄ネジ及び/又は実装ソケットの中心軸からネジ歯のネジ歯山頂部(及び/又はその先端)に対して垂直に延びる基準直線に対して軸方向に非対称な少なくとも1つのネジ歯を備えることが可能である。
【0026】
ネジ歯又は少なくともネジ歯の基底部は、例えば、実質的に、非二等辺三角形又は非二等辺台形の形状に設計することができ、このとき、該形状は、丸められたネジ谷底部又はネジ歯山頂部を備えても又は備えなくてもよい。また、ネジ谷底部及び/又はネジ歯山頂部は、平坦化されていても、又は、面取りされていてもよい。
【0027】
しかし、好ましくは、保持部材ネジは、丸められたネジ歯山頂部を有する少なくとも1つのネジ歯を有する。さらに、ネジ歯は、第1のネジ側面内角を有する第1のネジ側面部、第2のネジ側面内角を有する第2のネジ側面部、及び/又は、第3の、好ましくは削減された(例えば、段を設けられたり、面取りされたり、湾曲したり、又は、ネジ歯山頂部に対して分岐されたり、又は、その他の方法で削減された)、ネジ側面部を備えてもよい。
【0028】
第3のネジ側面部は、以下、削減されたネジ側面部と呼ぶ。該第3のネジ側面部は、特に、塗膜システム装置に設けられた固定用の輪郭のための空間及び/又は余地を作るように、配置される。このとき、好ましくは、側面が削減され、及び/又は、ネジ側面山頂部と第2のネジ側面部との間に斜めに配置される。削減されたネジ側面部及び固定用の輪郭は、互換性のない2つの部品が共に結合され、一方又は両方の損傷、さらには、塗膜対象の部品の損傷が生じることを防ぐ。削減されたネジ側面部は、好ましくは、ねじ込まれた状態では塗膜システム装置の保持手段ネジ及び/又はそのネジ歯に接触しないように配置される。さらに、(ねじ込まれた状態の)削減されたネジ側面部は、有利なことに、汚れの受け口として機能し得るような、又は、保持装置ネジに設けられた受け口を拡張し得るようなネジ歯、ネジ歯谷底部、及び/又は、保持手段ネジの固定用の輪郭の隙間を保証する。
【0029】
第1のネジ側面部は、好ましくは、(隣接する)ネジ谷底部とネジ歯山頂部との間に配置される。一方、第2のネジ側面部は、別の(隣接する)ネジ谷底部とネジ歯山頂部及び/又は削減されたネジ側面部との間に配置されてもよい。従って、削減されたネジ側面部は、ネジ歯山頂部と第2のネジ側面部及び/又はネジ谷底部との間に配置することができる。
【0030】
好ましくは、削減されたネジ側面部は、第2のネジ側面部から分岐し、ネジ歯山頂部に延びる。削減されたネジ側面部は、好ましくは、少なくとも部分的に直線上であり、第3のネジ側面内角を有してもよい。
【0031】
第1のネジ側面部、第2のネジ側面部、及び/又は、削減されたネジ側面部は、好ましくは、有利なことに、古典的なゲージシステム(プラグゲージ及びリングゲージ)を用いた評価の機会が保証されるよう、実質的に直線状である。また、特に、削減されたネジ側面部は、湾曲し、段を設けられ、又は、面取りされ、このようにして、削減されていてもよい。
【0032】
第2のネジ側面部と削減されたネジ側面部との間の移行部、及び/又は、削減されたネジ側面部とネジ歯山頂部との移行部は、例えば、ねじれ無しの湾曲により、又は、ねじれによりなっていてもよい。
【0033】
第1のネジ側面内角は、約7.5°、17.5°、19.0°、27.5°、37.5°、又は、47.5°よりも大きく、及び/又は、約12.5°、22.5°、32.5°、42.5°、又は、52.5°より小さくてもよい。
【0034】
さらに、第2のネジ側面内角、及び/又は、第3のネジ側面内角は、約17.5°、27.5°、28.0°、37.5°、47.5°、又は、57.5°より大きく、及び/又は、約22.5°、32.5°、42.5°、52.5°、又は、62.5°より小さくてもよい。
【0035】
例えば、弁連結部又はベルカップ連結部の場合、第1のネジ側面内角は約20°±3°が好ましく、第2のネジ側面内角は約28°±3°が好ましい。
【0036】
好ましくは、第1のネジ側面内角は第2のネジ側面内角よりも小さく、一方、第2のネジ側面内角は、好ましくは、第3のネジ側面内角と実質的に等しい大きさである。
【0037】
好ましくは、第1のネジ側面内角、第2のネジ側面内角、及び/又は、第3のネジ側面内角は、保持部材ネジ及び/又は実装ソケットの中心軸から、対応するネジ歯に対して垂直に、特に、第1及び第2のネジ側面部の仮想延長線により形成される仮想交点に対して垂直に延びる基準直線に対して測定される。また、保持部材ネジ及び/又は実装ソケットの中心軸から、対応するネジ歯のネジ歯山頂部(及び/又はその先端)に対して垂直に延びる基準直線を用いることも可能である。
【0038】
第1のネジ側面内角、第2のネジ側面内角、及び/又は、第3のネジ側面内角は、好ましくは、鋭角、即ち、90°以下の角度からなる。
【0039】
特に、平坦又は小さな第1及び第2のネジ側面内角(例えば、30°未満)が有利であり、このとき、しっかりとねじり込まれた状態及び/又は解放中の突発的な力は減少する。また、塗膜システム部品が表面又は内部に取り付けられる塗膜システム装置の負荷も、損傷の危険性(例えば、ネジが広がる、引張亀裂が生るなど)とともに、減少する。
【0040】
保持部材ネジの第1のネジ側面部は、塗膜システム装置の保持部材ネジと固定及び/又は締め付けの間に接触する軸受表面(固定表面)を形成してもよい。第2のネジ側面部は、塗膜システム装置の保持手段ネジと解放中に接触する軸受表面(解放表面)を形成してもよい。固定表面対解放表面の比率(固定表面/解放表面)は、特に、約0.5から6の間である。好ましくは、固定表面対解放表面の比率は、第1のネジ側面部により形成される表面対第2のネジ側面部により形成される表面の比率、及び/又は、第1のネジ側面部対第2のネジ側面部の比率に、実質的に一致する。例えば、固定表面対解放表面の比率(第1のネジ側面部により形成される表面対第2のネジ側面部により形成される表面の比率、及び/又は、第1のネジ側面部対第2のネジ側面部の比率)は、0.5、1.5、2.5、3.5、4.5、又は、5.5より大きく、及び/又は、1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、又は、6.0より小さくてもよい。
【0041】
特に、弁連結部の場合、固定表面対解放表面の比率は約1.3±0.5が好ましく、一方、ベルカップ連結部の場合、固定表面対解放表面の比率は約1.0±0.5が特に好ましい。
【0042】
第1のネジ側面部の軸受表面は、好ましくは、第2のネジ側面部の、特に、第2のネジ側面部から分岐した削減された側面部に基づく軸受表面よりも大きい。
【0043】
固定及び/又は締め付けの間の軸受表面は、固定及び/又は締め付けの間に保持部材ネジ(及び/又はその第1のネジ側面部)が保持手段ネジ(及び/又はその第1のネジ側面部)と接触する表面(固定表面)である。解放中の軸受表面は、固定又は締め付けられた状態からの解放中に保持部材ネジ(及び/又はその第2のネジ側面部)が保持手段ネジ(及び/又はその第2のネジ側面部)と接触する表面(解放表面)である。特に、固定表面は、ネジ谷底部とネジ側面先端との間の部分(第1のネジ側面部)により実質的に画定され、一方、解放表面は、ネジ谷底部と削減されたネジ側面部との間の部分(第2のネジ側面部)により実質的に画定される。
【0044】
削減されたネジ側面部は、雌ネジの軸受表面を(固定中でも解放中でも)形成しないものの、固定用の輪郭と、好ましくは、若干傾いて、対面するように設けられている。
【0045】
保持部材ネジにピッチは、約0.5mm、1.5mm、2.5mm、3.5mm、又は、4.5mmより大きく、及び/又は、約0.75mm、1.0mm、2.0mm、3.0mm、4.0mm、又は、5.0mmより小さくてもよい。
【0046】
例えば、弁連結部のピッチは1.8mm±0.25mm又は3.5mm±0.75mmであることが好ましく、一方、ペルカップ連結部のピッチは、例えば、0.75mm±0.2mmであることが特に好ましい。
【0047】
従来の塗膜システム部品と比較して用いられるピッチが大きいため、本発明に係る塗膜システム部品は、組み立ての労力少なく、例えば、規格品のネジの場合、通常3から6回転が必要なところを、より少ない回転のみで、又は、わずか約2回転のみ、あるいは、2回転以下で、ネジ留めしたり外したりすることができる。組み合わされる材料に依存するものの、ピッチは、好ましくは、戻り締めが確実に保証されるように設計される。
【0048】
保持部材ネジは、約0.2mm、0.6mm、1.0mm、1.4mm、又は、1.8mmより大きく、及び/又は、約2.0mm、1.6mm、1.2mm、0.8mm、又は、0.4mmより小さいネジ歯深さを有するネジ歯を備える。
【0049】
保持部材ネジ及び/又はネジ歯は、実装ソケットを、1回、1回未満、又は、1回より多く、周回するよう設けられてもよい。即ち、保持部材ネジ及び/又はネジ歯は、実装ソケットの周囲に、約360°、又は、それより多く、又は、360°未満で延びるように設けられてもよい。
【0050】
保持部材ネジは、1段、又は、多段、例えば、2段、3段、又は、4段であってもよい。こうして、従来の塗膜システム部品の場合よりも少ない回転数でねじり込むことが可能となり、組み立ての労力を著しく減らすことができる。
【0051】
例えば、弁連結部の場合、1段又は多段(例えば、2段)の実施形態が好ましく、一方、ベルカップ連結部の場合、1段の実施形態が好ましい。
【0052】
保持部材ネジ及び/又はネジ歯は、少なくとも1つの丸められたネジ谷底部を備え、ネジ歯は、丸められたネジ歯山頂部を備えてもよく、このとき、丸め半径は、好ましくは、0.01mm、0.02mm、0.07mm、0.12mm、0.22mm、0.32mm、又は、0.42mmよりも大きく、及び/又は、0.015mm、0.045mm、0.095mm、0.17mm、0.27mm、0.37mm、又は、0.47mmよりも小さくてもよい。
【0053】
従来の塗膜システム部品と比較して(より大きい)丸め半径であるため、例えば、静電式噴霧器の場合の、高い電圧ピークの危険を減少することが可能となる。さらに、ノッチ応力が最小化されるため、より高い締め付けトルクが可能となる。
【0054】
また、保持部材ネジのネジ歯山頂部及び/又はネジ谷底部は、実質的に直線状であっても、面取りされていても、又は、平坦化されていてもよい。
【0055】
実装ソケット及び/又は保持部材及び/又は保持部材ネジは、センタリング及び/又は整列の補助のために、面取りされた挿入部及び/又は面取りされた切り欠きを備えてもよい。面取りされた挿入部及び/又は面取りされた切り欠きは、第1の不完全なネジ段部を部分的に又は完全に取り除いたものであると理解できる。面取りされた挿入部は、特に、雌ネジ上に設けられるが、雄ネジ上に設けてもよい。
【0056】
面取りされた挿入部及び/又は面取りされた切り欠きにより、位置決め又はねじ込み中に傾いてしまう危険は減少し、これにより、より単純で迅速な組み立てが可能となり、ネジが損傷する危険が減少する。ネジがプラスチックの場合、面取りされた切り欠きは、損傷及び/又は変形を避けるよう機能する。簡便な連結工程は、また、2つの部品(例えば、弁及び対応する筐体)のネジの開始点を小さな誘導表面により見つけることができることでも実現される。このため、傾くことはほとんど有り得ない。
【0057】
保持部材及び/又は保持部材ネジを好ましくは配置することができる実装ソケットは、少なくとも部分的に又は全体的に実質的な円筒状であっても、及び/又は、少なくとも部分的に又は全体的に実質的な円錐状であってもよい。実装ソケットは、その遠位端が開いていても閉じていてもよく、及び/又は、壁により閉ざされていてもよい。また、実装ソケットは、実装ソケットの前部から始まり実装ソケットをその遠位端で数個のソケット領域に分割する軸方向に走るスリットであって、該ソケット領域は塗膜システム装置の保持手段ネジに、好ましくは、円錐状の雌ネジに適合するよう半径方向に弾力性を有するような、数本のスリットを備えることも可能である。
【0058】
また、保持部材ネジは、実質的に対称な、例えば、二等辺三角形又は二等辺台形の形状の、ネジ歯を備えることが可能であり、及び/又は、第1のネジ側面内角及び第2のネジ側面内角は実質的に同じ大きさであることが可能である。
【0059】
本発明のさらなる実施形態では、塗膜システム装置及び/又は塗膜剤装置は、実装ソケット、及び、塗膜システム装置の表面又は内部を保持するために実装ソケット上に配置された少なくとも1つの保持部材を備えるよう設けられている。特に、実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、挿し込み可能は保持、ねじれ止め、ラッチ接続、及び/又は、スナップ接続をなすよう設けられている。
【0060】
実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、対称に又は非対称に、好ましくは、回転対称又は回転非対称に削減されていてもよく、このとき、1つ又は複数の削減された部分は、実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジの軸方向又は非軸方向(『斜め』)に実質的に延びる。実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、1つ又は複数の削減された部分を備えてもよい。
【0061】
実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、実装ソケットの軸方向に延びる少なくとも1つ又は複数のネジ(歯)無しの部分をなすよう設けられてもよい。実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、第1のネジ歯深さを有するネジ歯を備える第1の軸方向伸長部、及び、第2のネジ歯深さを有するネジ歯を備える第2の軸方向伸長部をなすよう設けられてもよく、このとき、第1のネジ歯深さは第2のネジ歯深さよりも大きくてもよい。さらに、実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、1つ又は複数の側方且つ軸方向の平坦部をなすように、及び/又は、1つ又は複数の直線状の及び/又は湾曲した軸方向に延びた削減部をなすように設けられてもよい。直線状の軸方向に延びた削減部は、全体が直線状であっても、又は、少なくとも1箇所がねじれていてもよい。湾曲した軸方向に延びた削減部は、例えば、凸状、又は、凹状であってもよい。上記の軸方向に延びた部分は、非軸方向に、即ち、実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジの中心軸に対して斜めに延びて設けられてもよい。削減部は、斜角を除く角度で、又は、斜角で進むものであってもよい。好ましくは、削減部は実装ソケットを貫通しないように設けられている。このようにして、実装ソケットは、『鍵穴式』に挿し込み可能であり、及び/又は、ねじれ止め可能である。こうして、実装ソケット及び/又は実装ソケットの壁面は、壁面の他の壁面部分は回転対称又は回転非対称に好ましくは配置された平坦なネジ段部又はネジ歯を設けられている軸方向に延びるネジ(歯)無しの壁面部分を示し得る。これにより、差込可能な実装ソケットの単純で安全なねじれ止めを実現することができる。
【0062】
保持部材及び/又は保持部材ネジは、実装ソケットの外部表面上で45°、90°、135°、180°、225°、270°、315°、又は、360°より大きく、及び/又は、実装ソケットの外部表面上で70°、115°、160°、205°、250°、295°、340°、又は、385°よりも小さく延びることも可能である。また、保持部材は、実装ソケットの外部表面上に、1つ以上の点において実質的に選択的に、例えば、1つ又は複数の突出部材及び/又は1つ又は複数の窪みの形状で、配置されることも可能である。
【0063】
保持部材は、少なくとも部分的に円周状の環状溝、螺旋状の溝、又は、保持用張り出し、及び/又は、少なくとも1つのボールピン又は保持ピンを備えてもよい。例えば、ねじれ止めのための好ましい差込可能な実装ソケットの壁面は、少なくとも部分的に円周状の環状溝又は保持用張り出しを設けられてもよく、これにより、摩擦固定ネジ止めを簡便に実現することが可能となる。
【0064】
好ましい差込可能な実装ソケットは、ラッチ又はスナップ構成/接続によりラッチ又はスナップ可能であってもよく、例えば、このとき、実装ソケットの弁座を固定することができる。
【0065】
好ましい差込可能な実装ソケットはねじれ止め可能である。ねじれ止めは、例えば、差込可能な実装ソケットを、例えば、塗膜装置及び/又は塗膜システム装置の受け入れスリーブ及び/又は実装ソケット受け口に、挿入した後で実行できる。
【0066】
さらに、好ましい差込可能な実装ソケットは、バヨネット式接続を備える。該バヨネット式接続は、例えば、対称であっても非対称であってもよく、また、軸方向に沿って横方向に少なくとも部分的に平坦化されたバヨネットネジを設けられていてもよい。これにより、素早くしっかりとしたねじれ止めを実現することができる。
【0067】
また、好ましい差込可能な実装ソケットのねじれ止めのために、少なくとも1つの保持部材(保持要素)が、実装ソケット及び/又は差込可能な実装ソケットの壁面から外に向けて延びるように設けられてもよい。また、実装ソケット及び/又は壁面のねじれ止めのために、少なくとも1つの窪みが、保持手段(保持要素)を受け入れるように設けられてもよい。これにより、バヨネット式接続の安全なラッチ接続が保証される。
【0068】
さらに、好ましい差込可能な実装ソケットでは、保持ピンは、その外に導かれている端部が保持部材(保持要素)を形成するように埋め込まれていてもよい。さらに、保持品の両端は、対向して配置された保持部材(保持要素)を形成するように、平行に外に導かれてもよい。さらに、差込可能な実装ソケットでは、数個の保持ピンが、例えば、同じ横断面内に又は異なる横断面内に埋め込まれていてもよく、このとき、各保持ピンの末端の少なくとも1つは外に導かれて保持部材(保持要素)を形成する。ねじれ止め具は、こうして、特にねじれ止め接続により、実現することができる。
【0069】
保持部材(保持要素)はボールピンであってもよい。さらに、好ましい差込可能な実装ソケット及び/又は好ましい差込可能な実装ソケットの壁面は、複数のボールピンを設けられてもよく、このとき、該ボールピンは、壁面の同じ横断面に配置されても、又は、壁面の異なる横断面に配置されてもよく、それぞれが保持部材(保持要素)を形成し、これにより、ねじれ止め接続の回転角は制限される。
【0070】
本発明のさらなる実施形態では、塗膜システム装置及び/又は塗膜装置は、塗膜システム部品に取り付け可能に接続するための少なくとも1つの保持手段、及び/又は、好ましくは上記の、保持部材ネジを設けられている。
【0071】
保持部材は、例えば、特別な構成を有するネジであってもよいが、その他の保持構造であってもよい。実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジは、差込可能な保持、ねじれ止め、ラッチ接続、及び/又は、スナップ接続をなすよう設けられている。
【0072】
保持手段が雌ネジである場合、保持手段は、例えば、実装ソケット受け口上又は内に配置されてもよい。
【0073】
保持手段ネジの構成は、好ましくは、雌ネジを意図しているが、雄ネジとして設けられてもよい。
【0074】
特別な構成を有する実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジは、好ましくは、特別な構成を有する実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジと(『ネジ−ナット式』及び/又は『プラグ−ソケット式』に)嵌合するように設けられている。そのため、特別な構成を有する実装ソケット、保持部材、及び/又は、保持部材ネジの上記の記載は、特別な構成を有する実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジにも準用できる。
【0075】
そこで、保持手段ネジは、1つのピッチと、ネジ歯深さ対ピッチの比率が約0.3、0.5、0.7、0.9、1.1、1.3、又は、1.5より大きく、及び/又は、約1.6、1.4、1.2、1.0、0.8、0.6、又は、0.4より小さくなるようなネジ歯深さを有する少なくとも1つのネジ歯とを備えることが可能である。
【0076】
ネジ歯深さは、ネジ歯のネジ歯山頂部(及び/又はその先端)とそれに対応する(隣接する)ネジ谷底部(及び/又は汚れ受け口)との間の距離であり、より正確には、ネジ歯山頂部の先端とネジ谷底部(及び/又は汚れ受け口)の先端との間の(半径方向の、及び/又は、雌ネジ及び/又は実装ソケット受け口の中心軸に対して垂直方向の)距離である。
【0077】
少なくともネジ歯の基底部は、例えば、実質的に、非二等辺三角形又は非二等辺台形の形状であってもよく、このとき、該形状は、丸められたネジ谷底部又はネジ歯山頂部を備ええても又は備えなくてもよい。また、ネジ谷底部及び/又はネジ歯山頂部は平坦化され又は面取りされてもよい。
【0078】
保持手段ネジは、好ましくは丸められるなどしたネジ歯山頂部を有する少なくとも1つのネジ歯を備えてもよい。さらに、ネジ歯は、第1のネジ側面内角を有する第1のネジ側面部、及び/又は、第2のネジ側面内角を有する第2のネジ側面部を備えてもよい。
【0079】
塗膜システム装置、特に、保持手段ネジのネジ歯は、さらに、好ましくは、保持手段ネジのネジ段部及び/又はネジ溝内に突出することにより、不適切な塗膜システム部品の阻止部又は抵抗部をなすような、固定用の輪郭を備えてもよい。こうして、固定用の輪郭は、好ましくは、突出部材であり、該突出部材は、例えば、湾曲していても、段を設けられていても、又は、面取りされていてもよい。固定用の輪郭は、1つ以上の点でネジ段部内に突出しても、又は、ネジ段部の全体に実質的に広がっていてもよい。
【0080】
固定用の輪郭は、第1又は第2のネジ側面部、ネジ谷底部、及び/又は、汚れ受け口に設けられてもよい。また、固定用の輪郭は、塗膜システム装置上の保持手段ネジの外部に設けられてもよい。
【0081】
固定用の輪郭は、好ましくは、(好ましくは汚れ受け口を備えている)ネジ谷底と第2のネジ側面部との間に配置され、このとき、第2のネジ側面部は、固定用の輪郭とネジ歯山頂部との間に配置されてもよい。第1のネジ側面部は、ネジ歯山頂部と(好ましくは汚れ受け口を備えている)別の隣接するネジ谷底部との間に配置することができる。
【0082】
固定用の輪郭は、例えば、第2のネジ側面部から分岐し、ネジ谷底部に延びてもよい。
【0083】
保持手段ネジの第1のネジ側面内角は、約7.5°、17.5°、19.0°、27.5°、37.5°、又は、47.5°よりも大きく、及び/又は、約12.5°、22.5°、32.5°、42.5°、又は、52.5°より小さくてもよい。
【0084】
さらに、保持手段ネジの第2のネジ側面内角は、約17.5°、27.5°、28.0°、37.5°、47.5°、又は、57.5°より大きく、及び/又は、約22.5°、32.5°、42.5°、52.5°、又は、62.5°より小さくてもよい。
【0085】
好ましくは、第1のネジ側面内角は第2のネジ側面内角よりも小さい。好ましくは、第1のネジ側面内角及び/又は第2のネジ側面内角は、保持手段ネジ及び/又は実装ソケット受け口の中心軸から、対応するネジ歯に対して垂直に、特に、第1及び第2のネジ側面部の仮想延長線により形成される仮想交点に対して垂直に延びる基準直線に対して測定される。また、保持手段ネジ及び/又は実装ソケット受け口の中心軸から、対応するネジ歯のネジ歯山頂部(及び/又はその先端)に対して垂直に延びる基準直線を用いることも可能である。
【0086】
保持手段ネジの第1のネジ側面内角及び/又は第2のネジ側面内角は、好ましくは、鋭角、即ち、90°以下の角度からなる。
【0087】
保持手段ネジの第1のネジ側面部は、保持部材ネジの第1のネジ側面部と固定及び/又は締め付けの間に接触する軸受表面として働き、一方、保持手段ネジの第2のネジ側面部は、保持部材ネジの第2のネジ側面部と解放中に接触する軸受表面として機能する。
【0088】
保持部材ネジと同様に、保持手段ネジのピッチは、約0.5mm、1.5mm、2.5mm、3.5mm、又は、4.5mmより大きく、及び/又は、1.0mm、2.0mm、3.0mm、4.0mm、又は、5.0mmより小さくてもよい。
【0089】
また、保持手段ネジは、約0.2mm、0.6mm、1.0mm、1.4mm、又は、1.8mmより大きく、及び/又は、約2.0mm、1.6mm、1.2mm、0.8mm、又は、0.4mmより小さいネジ歯深さを有するネジ歯を備える。
【0090】
保持手段ネジ及び/又はネジ歯は、実装ソケット受け口を、1回、1回未満、又は、1回より多く、周回するよう設けられてもよい。即ち、保持手段ネジ及び/又はネジ歯は、実装ソケット受け口の周囲に、約360°、又は、それより多く、又は、360°未満で延びるように設けられてもよい。
【0091】
保持手段ネジは、1段、又は、多段、例えば、2段、3段、又は、4段であってもよい。
【0092】
保持手段ネジ及び/又は保持手段ネジのネジ歯は、好ましくは、丸められたネジ谷底部を有してもよい。ネジ谷底部は、少なくとも1つの、好ましくは丸められるなどした汚れ受け口又は汚れポケットを備えてもよい。汚れ受け口は、ゆるい塗膜剤粒子を受け入れるために働き、除去トルクを減少させる。
【0093】
ネジ谷底部及び/又は汚れ受け口及び/又はネジ歯山頂部の丸め半径は、0.01mm、0.02mm、0.07mm、0.12mm、0.22mm、0.32mm、又は、0.42mmよりも大きく、及び/又は、0.015mm、0.045mm、0.095mm、0.17mm、0.27mm、0.37mm、又は、0.47mmよりも小さくてもよい。また、ネジ歯山頂部、ネジ谷底部、及び/又は、汚れ受け口は、実質的に直線状であっても、面取りされていても、又は、平坦化されていてもよい。
【0094】
実装ソケット受け口及び/又は保持要素及び/又は保持手段ネジは、センタリング及び/又は整列の補助のために、面取りされた挿入部及び/又は面取りされた切り欠きを備えてもよい。
【0095】
保持手段ネジはネジ歯を備えており、少なくとも該ネジ歯の基底部は、実質的に対称であり、例えば、実質的に二等辺三角形の又は実質的に二等辺台形の形状であり、及び/又は、第1のネジ側面内角及び第2のネジ側面内角は実質的に同じ大きさであることが可能である。
【0096】
実装ソケット受け口は、少なくとも部分的に又は全体的に実質的な円筒状であっても、及び/又は、少なくとも部分的に又は全体的に実質的な円錐状であってもよい。
【0097】
実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジは、対称に又は非対称に、好ましくは、回転対称又は回転非対称に削減されていてもよく、このとき、削減された部分は、実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジの軸方向又は非軸方向(『斜め』)に実質的に延びる。実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジは、1つ又は複数の削減された部分を備えてもよい。実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジは、軸方向に延びるネジ(歯)無しの部分を少なくとも1箇所なすように設けられてもよい。実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジは、第1のネジ歯深さを有するネジ歯を備える第1の軸方向伸長部、及び、第2のネジ歯深さを有するネジ歯を備える第2の軸方向伸長部をなすよう設けられてもよく、このとき、第1のネジ歯深さは第2のネジ歯深さよりも大きくてもよい。さらに、実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジは、少なくとも1つの側方且つ軸方向の平坦部をなすように、及び/又は、直線状の及び/又は湾曲した軸方向に延びた削減部をなすように設けられてもよい。直線状の軸方向に延びた削減部は、全体が直線状であっても、又は、少なくとも1箇所がねじれていてもよい。湾曲した軸方向に延びた削減部は、例えば、凸状、又は、凹状であってもよい。上記の軸方向に延びた部分は、非軸方向に、即ち、実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジの中心軸に対して斜めに延びて設けられてもよい。削減部は、斜角を除く角度で、又は、斜角で進むものであってもよい。
【0098】
実装ソケットを受け入れるための実装ソケット受け口及び/又は受け入れスリーブは、バヨネット式接続で設けられてもよい。ここで、実装ソケット受け口は、ねじれ止めするようバヨネット式接続を受け入れるために設けられた、例えば、弾性要素、例えば、バネリングなどを有してもよい。
【0099】
さらに、ねじれ止めのために、塗膜システム部品は、実装ソケット及び/又は差込可能な実装ソケットの壁面から外に向けて延びる少なくとも1つの保持部材(保持要素)を備えてもよく、及び/又は、ねじれ止めのために、少なくとも1つの窪みが壁面に形成され、このとき、実装ソケット受け口の壁面及び/又は受け入れスリーブに、保持部材(保持要素)を受け入れるための溝、特に、螺旋状の溝、又は、保持部材(保持要素)を受け入れるための複数の溝、特に、複数の螺旋状の溝が、実装ソケットの壁面の異なる横断面内に形成されてもよい。
【0100】
さらに、実装ソケット及び/又は実装ソケットの壁面は、ねじれ止めのために、少なくとも部分的に円周状の環状溝、又は、保持用張り出しを設けられていてもよく、このとき、実装ソケット受け口及び/又は実装ソケット受け口の壁面は、少なくとも部分的に円周状の環状溝のための保持用張り出し、又は、保持用張り出しのための少なくとも部分的に円周状の環状溝を設けられており、これにより、効率的なねじれ止めを実現することが可能となる。実装ソケット受け口は受け入れスリーブであってもよい。
【0101】
実装ソケット受け口、保持手段、及び/又は、保持手段ネジは、差込可能な保持、ねじれ止め、ラッチ接続、及び/又は、スナップ接続をなすよう設けられている。
【0102】
塗膜システムは、好ましくは、塗装システムである。
【0103】
塗膜システム部品及び/又は実装ソケットは、好ましくは、塗膜システム装置の塗膜剤開口部に連結されるよう設けられている塗膜剤開口部を有する。
【0104】
塗膜システム部品及び/又は塗膜システム装置は、好ましくは、塗膜剤(例えば、1成分又は他成分塗料など)、及び/又は、該塗膜剤の放出に影響を与えるように設けられており、また、特に、塗膜剤導入部及び/又は塗膜剤吐出部を有する。塗膜システム部品及び/又は塗膜システム装置は、塗膜剤により少なくとも部分的に湿り及び/又は塗膜剤が少なくとも部分的に流れるように設けられていてもよい。
【0105】
保持部材ネジ又は保持手段ネジは、雄ネジであってもよい。雄ネジ及び/又は雄ネジのネジ歯は、ネジ半径(雄ネジ半径)を備えてもよく、該ネジ半径は、雄ネジ及び/又は実装ソケットの中心軸からネジ歯山頂部(及び/又はその先端)に対して垂直に延び、且つ、約4.0mm、6.0mm、8.0mm、10.0mm、12.0mm、14.0mm、20.0mm、25.0mm、又は、35.0mmより大きくてもよく、及び/又は、約5.0mm、7.0mm、9.0mm、11.0mm、13.0mm、15.0mm、22.5mm、30.0mm、又は、40.0mmよりも小さくてもよい。
【0106】
保持部材ネジ又は保持手段ネジは、雌ネジであってもよい。雌ネジ及び/又は雌ネジのネジ歯は、ネジ半径(雄ネジ半径)を備えてもよく、該ネジ半径は、雌ネジ及び/又は実装ソケット受け口の中心軸からネジ谷底部及び/又は汚れ受け口に対して垂直に延び、且つ、約4.0mm、6.0mm、8.0mm、10.0mm、12.0mm、14.0mm、20.0mm、25.0mm、又は、35.0mmより大きくてもよく、及び/又は、約5.0mm、7.0mm、9.0mm、11.0mm、13.0mm、15.0mm、22.5mm、30.0mm、又は、40.0mmよりも小さくてもよい。
【0107】
ここで、ネジ半径は、ネジの中心軸とネジ歯山頂部又はネジ谷底部(及び/又は汚れ受け口)との間の距離であり、より正確には、ネジの中心軸とネジは山頂部の先端又はネジ谷底部(及び/又は汚れ受け口)の先端との間の距離である。
【0108】
実装ソケット、実装ソケット受け口、保持部材、保持手段、保持部材ネジ、及び/又は、保持手段ネジは、金属及び/又はプラスチック製であってもよい。
【0109】
特に、塗膜システム部品(又は、塗膜システム装置)は、例えば、弁、ニードル弁、リンス弁、止め弁、制御弁、塗膜剤弁、スプレー体、ベルカップ、タービンシャフト、又は、その他の磨耗部材などである。特に、塗膜システム装置(又は、塗膜システム部品)は、例えば、噴霧器、回転式噴霧器、静電回転式噴霧器、色切替構成(色切替器)、スプレー体、シャフト、好ましくは、中空のベルカップシャフト、又は、機能弁などである。さらに、ネジは、特に有利なことに、噴霧器筐体又は外部帯電のための電極構成に設けられてもよい。
【0110】
しかし、塗膜システム部品及び塗膜システム装置は、上記の実施例に限定されるものではなく、相互に接続可能な塗膜/塗装システムに用いることができる任意の部材を備えるものである。
【0111】
上記のように、保持部材ネジは、好ましくは、雄ネジであり、また、保持手段ネジは、好ましくは、雌ネジである。そのため、特に好ましい実施形態では、保持部材ネジは雄ネジとして設計され、且つ、保持手段ネジは雌ねじとして設計される。しかし、保持部材ネジは雌ねじであり、また、保持手段ネジは雄ネジであることも可能である。
【0112】
上記の実施形態は必要に応じて相互に組み合わせることが可能である。
【0113】
本発明のさらなる実施形態を図面を参照しながら説明する。