(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
同期情報は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、及び/又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む、
請求項1に記載の方法。
ユーザ装置が、同期情報を取得するステップは、ユーザ装置が、第2基地局のダウンリンク送信時点及び/又は前記第2基地局のアップリンク受信時点を取得するステップを有する、請求項5に記載の方法。
ユーザ装置が第2基地局のダウンリンク送信時点を取得するステップは、ユーザ装置が、前記ユーザ装置が第2基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点と、前記ユーザ装置と前記第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のダウンリンク送信時点を取得するステップを有し、
前記ユーザ装置が、第2基地局のアップリンク受信時点を取得するステップは、前記ユーザ装置が、前記ユーザ装置が前記第2基地局にアップリンクフレームを送信する時点と、前記ユーザ装置と前記第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のアップリンク受信時点を取得するステップを有する、
請求項6に記載の方法。
同期情報は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、及び/又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含み、
前記調整部は、同期情報が第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差と、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差とを含む時、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように調節し、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節するように構成され、又は
前記調整部は、第2基地局のダウンリンク送信時点と前記第2基地局のアップリンク受信時点とが同じであり、同期情報が第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む時、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように、及び第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように、調節するように構成されている、
請求項9に記載の基地局。
第1基地局はさらに、ユーザ装置に命令メッセージを送信する送信部を有し、前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記命令メッセージ受信後に同期情報をレポートするように命令するために用いられ、又は前記命令メッセージは、期間値を担い、前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記期間値に従って同期情報を周期的にレポートするように命令するために用いられる、請求項9ないし10いずれか一項に記載の基地局。
第1基地局により送信された命令メッセージを受信するように構成された受信部をさらに有し、前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記命令メッセージ受信後に同期情報を送信するように命令するために用いられ、又は前記命令メッセージは期間値を担い、前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記期間値に従って同期情報を周期的にレポートするように命令するために用いられる、請求項12ないし14いずれか一項に記載のユーザ装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、技術的解決手段、実施形態の効果をより明確にするため、以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照して、本発明の実施形態の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。言うまでもなく、説明する実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、一部だけである。本技術分野の当業者によって創作的努力を要せずに本発明の実施形態に基づき得られる他の実施形態はすべて、本発明の保護範囲内に入る。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態による基地局間の同期方法を示すフローチャートである。該方法は次の内容を含む。
【0015】
11:第1基地局はユーザ装置により送信された同期情報を受信する。第1基地局はユーザ装置のサービング基地局(serving base station)である。
【0016】
12:第1基地局は、同期情報に従って第1基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を調節して、第1基地局のダウンリンク送信時点と同期時間基準として機能する第2基地局のダウンリンク送信時点との間の一貫性を保ち、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の一貫性を保つようにする。
【0017】
この実施形態では、第1基地局は、第1基地局によりサーブされたユーザ装置によりレポートされた同期情報に従って、第1基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とを調節し、第1基地局のダウンリンク送信時点と、同期時間基準として機能する第2基地局のダウンリンク送信時点との間の一貫性を保ち、第1基地局のアップリンク受信時点と、同期時間基準として機能する第2基地局のアップリンク受信時点との間の一貫性を保ち、それにより第1基地局と第2基地局との間の同期を実現する。基地局間を同期する上記の技術的ソリューションでは、同期時間をポイントとして調節する必要がある基地局(すなわち第1基地局)のカバレッジを仮定する必要はない。それゆえ、適用範囲は、大きく、同期時間を調節する必要がある低出力基地局と、同期時間基準として機能する高出力基地局との間の同期に限定されない。
【0018】
任意的に、同期情報は、第2基地局のダウンリンク送信時点及び/又はアップリンク受信時点を含む。第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点が異なり、同期情報が第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とを含む時、第1基地局は、第2基地局のダウンリンク送信時点に従って、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように調節し、第2基地局のアップリンク受信時点に従って、第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節する。あるいは、第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点が同じであり、同期情報が第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とを含む時、第1基地局は、第2基地局のダウンリンク送信時点又はアップリンク受信時点に従って、第1基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点又はアップリンク受信時点と一致するように調節する。
【0019】
任意的に、同期情報は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、及び/又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む。同期情報が、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、及び第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む時、第1基地局は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように調節し、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節する。あるいは、第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とが同じであり、同期情報が、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む場合、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差に応じて、第1基地局は、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように調節し、第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節する。
【0020】
任意的に、第1基地局がユーザ装置により送信された同期情報を受信する前に、上記方法はさらに次のステップを含む: 第1基地局はユーザ装置に命令メッセージを送信する。前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記命令メッセージ受信後に同期情報をレポートするように命令するために用いられ、又は前記命令メッセージは、期間値を担い、前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記期間値に従って同期情報を周期的にレポートするように命令するために用いられる。
【0021】
本発明の実施形態では、同期時間を調節する必要がある基地局は、小出力基地局に限定されず、
図2又は
図3に示したシナリオに当てはまる。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態に適用できる第1のシナリオにおけるシステムを示す構成図である。
図2を参照して、この実施形態はつぎの要素に当てはまる:同期時間基準として機能する基地局は、高出力基地局(BS2)であり、例えばマクロ基地局である。及び、同期時間を調節する必要がある基地局は小出力基地局(BS1)であり、例えばピコ基地局やフェムト基地局である。BS2はUE2のサービング基地局(serving base station)であり、BS1はUE1のサービング基地局である。小出力基地局のカバレッジは大出力基地局のカバレッジ内にあり、UE2はBS1のカバレッジ内であり、さらにBS1のカバレッジ内にある。
図2に示したように、実線は通信リンクを示し、破線は干渉リンクを示す。
【0023】
図3は、本発明の一実施形態に適用できる第2のシナリオにおけるシステムを示す構成図である。
図3を参照して、この実施形態はつぎの要素に当てはまる:同期時間基準として機能する基地局が高出力基地局(BS2)であり、例えばマクロ基地局であり、同期時間を調節する必要がある基地局が大出力基地局(BS1)であり、例えばマクロ基地局であるシナリオ。BS2はUE2のサービング基地局(serving base station)であり、BS1はUE1のサービング基地局である。2つの基地局のカバレッジ間には重なったエリアがあり、UE1とUE2はその重なったエリアにある。
図3に示したように、実線は通信リンクを示し、破線は干渉リンクを示す。
【0024】
上記の2つのシナリオでは、BS1は同期時間を調節する必要がある基地局であり、BS2は同期時間基準として機能する基地局である;BS1はUE1のサービング基地局であり、BS2はUE2のサービング基地局である;ダウンリンク方向では、UE1はBS1からダウンリンクフレームを受信し、BS2からダウンリンクフレームを受信し、BS1はUE1からアップリンクフレームを受信し、UE2からアップリンクフレームを受信する。以下、本発明のインプリメンテーションプロセスを説明するため、ダウンリンク方向とアップリンク方向を別々に説明する。
【0025】
図4は、本発明の一実施形態によるダウンリンク送信を示す図である。
図4を参照するに、パラメータの意味は以下の通りである:
(外1)
:BS2のUE2に対するダウンリンク送信時点、すなわちBS2がUE2にダウンリンクフレームを送信する時点;
(外2)
:UE1とBS2との間の伝搬遅延;
(外3)
:BS1のダウンリンク送信時点とBS2のダウンリンク送信時点との間の時間差;
(外4)
:BS1のUE1に対するダウンリンク送信時点;
(外5)
:UE1とBS1との間の伝搬遅延;
(外6)
:UE1がBS2により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点;
(外7)
:UE1がBS1により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点;
(外8)
:UE1がBS1により送信されたダウンリンクフレームを受信する時とUE1がBS2により送信されたダウンリンクフレームを受信する時の間の時間差。
【0026】
LTE(Long Term Evolution)システムを例に取ると、共通CPの長さは
(外9)
である。ここで、
(外10)
はベーシックタイムユニット(basic time unit)の長さである。干渉をさけるため、送信同期の時間差が1CPの範囲内にあることが要求される。
【0027】
時間同期を考慮しなければ、BS1はダウンリンクフレームをいつでも送信できる。それゆえ、ほとんどの場合、
(外11)
の値は1CPの長さより大きく、送信同期の要求を満足しない。
【0028】
最悪の場合、UE1はBS2に近いが、BS1から遠い。かかる場合、
(外12)
である。それゆえ、BS1のダウンリンク送信時点
(外13)
を調節することにより、上記の
(外14)
は、送信同期の要求を満たし、例えば、
(外15)
となる。
【0029】
特に、BS1のダウンリンク送信時点をBS2のダウンリンク送信時点と一致するように調節する場合、すなわち、
(外16)
である場合、最悪の場合には、
(外17)
である。例えば、カバレッジが1000mであるマクロ基地局の場合、基地局とUEとの間の伝搬遅延は、
(外18)
である。上記の計算に基づき、1CPの長さは約4.7μsである。最大伝搬遅延は3.33μsなので、BS1のダウンリンク送信時点をBS2のダウンリンク送信時点と一致するように調節すると、送信同期に対する要求が満たせる。
【0030】
図5は、本発明の一実施形態によるアップリンク送信を示す図である。
図5を参照するに、パラメータの意味は以下の通りである:
(外19)
:BS2のUE2に対するアップリンク送信時点、すなわちBS2がUE2により送信されたアップリンクフレームを受信する時点;
(外20)
:UE2とBS2との間の伝搬遅延;
(外21)
:BS1のアップリンク受信時点とBS2のアップリンク受信時点との間の時間差;
(外22)
:BS1のUE1に対するアップリンク送信時点;
(外23)
:BS1がUE1により送信されたアップリンクフレームを受信する時と、BS1がUE2により送信されたアップリンクフレームを受信する時の間の時間差。
【0031】
最悪の場合、UE2はBS1に近く、かかる場合、
(外24)
である。それゆえ、BS1のアップリンク受信時点
(外25)
を調節することにより、上記の
(外26)
は、送信同期の要求を満たし、例えば、
(外27)
となる。
【0032】
特に、BS1のアップリンク受信時点をBS2のアップリンク受信時点と一致するように調節する場合、すなわち、
(外28)
である場合、最悪の場合には、
(外29)
である。例えば、カバレッジが1000mであるマクロ基地局の場合、基地局とUEとの間の伝搬遅延は、
(外30)
である。上記の計算に基づき、1CPの長さは約4.7μsである。最大伝搬遅延は3.33μsなので、BS1のアップリンク受信時点をBS2のアップリンク受信時点と一致するように調節すると、送信同期に対する要求が満たせる。
【0033】
上記の分析から、同期時間を調節する必要がある基地局のアップリンク受信時点を、同期時間基準として機能する基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節し、同期時間を調節する必要がある基地局のダウンリンク送信時点を、同期時間基準として機能する基地局のダウンリンク受信時点と一致するように調節する場合、送信同期に対する要求を満たす必要がある。
【0034】
図6は、本発明の他の一実施形態による基地局間の同期方法を示すフローチャートである。該方法は次の内容を含む。
【0036】
62:UEが、第1基地局に同期情報を送信する。第1基地局はUEのサービング基地局であり、同期情報は、第1基地局が第1基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とを調整するのに用いられ、第1基地局のダウンリンク送信時点と同期時間基準として機能する第2基地局のダウンリンク送信時点との間の一貫性を保ち、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の一貫性を保つようにする。
【0037】
この実施形態では、第1基地局は、第1基地局によりサーブされているユーザ装置によりレポートされた同期情報により、第1基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を調節し、第1基地局のダウンリンク送信時点と同期時間基準として機能する第2基地局のダウンリンク送信時点との間の一貫性を維持し、第1基地局のアップリンク受信時点と同期時間基準として機能する第2基地局のアップリンク受信時点との間の一貫性を維持し、第1基地局と第2基地局との間の同期を実現する。基地局間を同期する上記の技術的ソリューションでは、同期時間をポイントとして調節する必要がある基地局(すなわち第1基地局)のカバレッジを仮定する必要はない。それゆえ、適用範囲は、大きく、同期時間を調節する必要がある低出力基地局と、同期時間基準として機能する高出力基地局との間の同期に限定されない。
【0038】
任意的に、ユーザ装置は同期情報を取得する。これは以下を含む:ユーザ装置が、第2基地局のダウンリンク送信時点及び/又はアップリンク受信時点を取得する。具体的に、ユーザ装置は、ユーザ装置が大2基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点と、ユーザ装置と第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のダウンリンク送信時点を取得する。ユーザ装置は、ユーザ装置が第2基地局へのアップリンクフレームを送信する時点と、ユーザ装置と第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のアップリンク受信時点を取得する。
【0039】
任意的に、ユーザ装置は同期情報を取得する。これは以下を含む:ユーザ装置は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差を取得し、及び/又は、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を取得する。具体的に、ユーザ装置は、そのユーザ装置が第1基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点と、ユーザ装置と第1基地局との間の伝搬遅延とにより、第1基地局のダウンリンク送信時点を取得し、ユーザ装置は、そのユーザ装置が第2基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点と、ユーザ装置と第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のダウンリンク送信時点を取得し、ユーザ装置は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点とにより、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差を取得する。
【0040】
ユーザ装置は、そのユーザ装置が第1基地局へのアップリンクフレームを送信する時点と、ユーザ装置と第1基地局との間の伝搬遅延とにより、第1基地局のアップリンク受信時点を取得し、ユーザ装置は、そのユーザ装置が第2基地局へのアップリンクフレームを送信する時点と、ユーザ装置と第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のアップリンク受信時点を取得し、ユーザ装置は、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点とにより、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を取得する。
【0041】
任意的に、ユーザ装置が同期情報を取得する前に、さらに以下を含む:第1基地局により送信された命令メッセージを受信するステップ。前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記命令メッセージ受信後に同期情報を送信するように命令するために用いられ、又は前記命令メッセージは、期間値を担い、前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記期間値に従って同期情報を周期的に送信するように命令するために用いられる。
【0042】
以下の実施形態では、基地局がUEをトリガーして同期情報をレポートさせるものを一例として取り上げる。以下の実施形態では、第1基地局は同期時間を調節する必要がある基地局であり、UEのサービング基地局であり;第2基地局は同期時間基準として機能する基地局である。
【0043】
図7は、本発明の他の一実施形態による基地局間の同期方法を示すフローチャートである。この実施形態では、同期時間基準として機能する第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を含む同期情報を一例として取り上げる。
図7を参照して、この実施形態はつぎのコンテンツを含む。
【0044】
71:第1基地局は、UEに命令メッセージを送信し、UEをトリガーして同期情報測定を実行させる。
【0045】
72:UEは、第2基地局により制御されたセルから、第1基地局により制御されたセルにハンドオーバするか決定する。YESであれば、直接ステップ75を実行し、そうでなければステップ73を実行する。
【0046】
例えば、UEは、第1基地局により送信された命令メッセージを受信した時、第1基地局により制御されたセルに所在し、履歴情報を記憶しており、記憶されている履歴情報に応じて、第2基地局により制御されたセルから第1基地局により制御されたセルにハンドオーバするか決定できる。
【0047】
73:UEは、第2基地局により制御されたセルの同期信号を測定し、UEが第2基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する受信時点
(外31)
を取得する。
【0048】
74:UEは、第2基地局により制御されたセルにおけるPRACH(Physical Random Access Channel)プロセスを開始し、第2基地局により制御されたセルにおけるアップリンク送信時点
(外32)
と、UEと第2基地局との間の伝搬遅延
(外33)
とを取得する。
【0049】
75:UEは、第2基地局のアップリング受信時点
(外34)
とダウンリンク送信時点
(外35)
を取得する。
【0050】
あるインプリメンテーションプロセスでは、UEは、第2基地局により制御されたセルから第1基地局により制御されたセルにハンドオーバするとき、履歴情報から直接的に第2基地局のアップリンク受信時点とダウンリンク送信時点を取得する。UEは、第2基地局により制御されたセルから第1基地局により制御されたセルにハンドオーバしないとき、例えばステップ73と74で取得したパラメータに基づく計算により、第2基地局のアップリンク受信時点
(外36)
とダウンリンク送信時点
(外37)
を取得する。計算は次式:
(外38)
及び
(外39)
により行われる。
【0051】
76:UEは、第1基地局に第2基地局のアップリンク受信時点とダウンリンク送信時点を送る。ここで、UEは、イベントに応じて、又は定期的に、同期情報(特に第2基地局のアップリンク受信時点とダウンリンク送信時点)を送信する。すなわち、UEは、命令メッセージによりトリガーされることにより同期情報を取得した後、同期情報を第1基地局にレポートする。また、命令メッセージが期間値を担い、UEはその期間値に応じて同期情報を定期的にレポートする。期間値がxである場合、UEはxを周期として、同期情報をレポートする。
【0052】
77:第1基地局は、UEにより送信された第2基地局のアップリンク受信時点とダウンリンク送信時点を受信し、第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節し、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように調節する。すなわち、調節後の第1基地局のアップリンク受信時点=
(外40)
であり、調節後の第1基地局のダウンリンク送信時点=
(外41)
である。
【0053】
この実施形態では、同期時間を調節する必要がある基地局は、同期時間基準として機能する基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点に基づき、基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を調節する。調節後の時点と、同期時間基準として機能する基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点との間の一貫性を維持するために、ダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点は、同期時間を調節する必要がある基地局によりサーブされたUEによりレポートされ、それにより基地局間の同期が実現される。さらに、この実施形態では、同期時間を一時点として調節する必要がある基地局のカバレッジを仮定する必要はない。それゆえ、適用範囲は、大きく、同期時間を調節する必要がある低出力基地局と、同期時間基準として機能する高出力基地局との間の同期に限定されない。さらに、同期時間基準として機能する基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を用いることにより、この実施形態を、ダウンリンク送信時点がアップリンク受信時点と一致するシナリオに適用できる。
【0054】
図8は、本発明の他の一実施形態による基地局間の同期方法を示すフローチャートである。この実施形態では、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差と、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差とを一例に取る。
図8を参照して、この実施形態はつぎのコンテンツを含む。
【0055】
81:第1基地局は、UEに命令メッセージを送信する。命令メッセージは、UEをトリガーして同期情報測定を実行させるために用いられる。
【0056】
82:UEは、第1基地局により送信された命令メッセージを受信した後、第1基地局により制御されたセルの同期信号を測定し、UEが第1基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する受信時点
(外42)
を取得する。
【0057】
83:UEは、第1基地局により制御されたセルにおけるPRACHプロセスを開始し、第1基地局により制御されたセルにおけるアップリンク送信時点
(外43)
と、UEと第1基地局との間の伝搬遅延
(外44)
とを取得する。
【0058】
84:UEは、第2基地局により制御されたセルから、第1基地局により制御されたセルにハンドオーバするか決定する。YESであれば、直接ステップ87を実行し、そうでなければステップ85を実行する。
【0059】
例えば、UEは、履歴情報を記憶し、記憶した履歴情報に基づき、第2基地局により制御されたセルからハンドオーバするか決定することができる。
【0060】
85:UEは、第2基地局により制御されたセルの同期信号を測定し、UEが第2基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する受信時点
(外45)
を取得する。
【0061】
86:UEは、第2基地局により制御されたセルにおけるPRACHプロセスを開始し、第2基地局により制御されたセルにおけるアップリンク送信時点
(外46)
と、UEと第2基地局との間の伝搬遅延
(外47)
とを取得する。
【0062】
87:UEは、第1基地局のアップリンク受信時点
(外48)
と第2基地局のアップリンク受信時点
(外49)
との間の時間差
(外50)
と、第1基地局のダウンリンク送信時点
(外51)
と第2基地局のダウンリンク送信時点
(外52)
との間の時間差
(外53)
とを取得する。
ここで、
(外54)
及び
(外55)
である。
【0063】
あるインプリメンテーションプロセスでは、UEは、第2基地局により制御されたセルから第1基地局により制御されたセルにハンドオーバするとき、履歴情報から直接的に第2基地局のアップリンク受信時点
(外56)
とダウンリンク送信時点
(外57)
を取得することができる。UEが第2基地局により制御されたセルから第1基地局により制御されたセルにハンドオーバしないとき、
(外58)
と
(外59)
は、次式
(外60)
及び
(外61)
により計算される。
【0064】
次に、
(外62)
、
(外63)
、
(外64)
及び
(外65)
により、次式
(外66)
;
(外67)
により時間差
(外68)
と
(外69)
を計算する。
【0065】
88:UEは、第1基地局に時間差
(外70)
及び
(外71)
を送る。ここで、UEは、イベントに応じて、又は定期的に、同期情報(具体的には時間差
(外72)
及び
(外73)
である)を送信する。すなわち、UEは、命令メッセージによりトリガーされることにより同期情報を取得した後、同期情報を第1基地局にレポートする。また、命令メッセージが期間値を担い、UEはその期間値に応じて同期情報を定期的にレポートする。期間値がxである場合、UEはxを周期として、同期情報をレポートする。
【0066】
89:UEにより送信された時間差
(外74)
及び
(外75)
を受信した後、第1基地局は時間差に応じて第1基地局のアップリンク受信時点とダウンリンク送信時点を調節して、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の一貫性を維持し、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の一貫性を維持するようにする。すなわち、
調節後の第1基地局のアップリンク受信時点=調整前の第1基地局のアップリンク受信時点
(外76)
;
調節後の第1基地局のダウンリンク送信時点=調整前の第1基地局のダウンリンク送信時点
(外77)
。
【0067】
本実施形態では、同期時間を調節する必要がある基地局は、基地局によりサーブされたUEによりレポートされた時間差に従って、基地局のダウンリンク送信時点アップリンク受信時点を調節し、調節後の時点と、同期時間基準として機能する基地局のダウンリンク送信時点及びアップリンク受信時点との間の一貫性を維持し、それにより基地局間の同期を実現する。さらに、本実施形態では、同期時間を時点として調節する必要がある基地局のカバレッジを仮定する必要はなく、それゆえ、適用範囲が広く、同期時間を調節する必要がある小出力基地局と、同期時間基準として機能する大出力基地局との間の同期に限定されない。
【0068】
図7は、第2基地局のアップリンク受信時点とダウンリンク送信時点に従って実行する調節を示し、
図8は、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差と、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差とに従って実行する調節を示す。任意的に、第2基地局のアップリンク受信時点とダウンリンク送信時点が同じであるとき、調節は第2基地局のアップリンク受信時点又はダウンリンク送信時点に従って実行されてもよいし、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差に従って、又は第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差に従って実行されてもよい。このように、レポートされる情報の量が減り、オーバーヘッドが小さくなる。レポートされる同期情報は、第2基地局のアップリンク受信時点又はダウンリンク送信時点のみを含み、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差、及び第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差のみを含む。
【0069】
図9は、本発明の一実施形態による基地局を示す構造図である。本実施形態における基地局90は、上記の実施形態で提供した基地局間の同期方法をインプリメントするように構成されている。基地局90は、同期時間を調節する必要がある第1基地局であり、受信部91と調節部92とを含む。受信部91は、ユーザ装置により送信された同期情報を受信するように構成さている。調節部92は、同期情報に従って、第1基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とを調整し、第1基地局のダウンリンク送信時点と同期時間基準として機能する第2基地局のダウンリンク送信時点との間の一貫性を保ち、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の一貫性を保つように構成されている。
【0070】
任意的に、同期情報は、第2基地局のダウンリンク送信時点及び/又はアップリンク受信時点を含む。調整部92は、具体的に、第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点が異なり、受信部91により受信された同期情報が第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を含む時、第2基地局のダウンリンク送信時点に従って、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように調節し、第2基地局のアップリンク受信時点に従って、第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節するように構成されている。あるいは、調節部92は、具体的に、第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点が同じであり、受信部91により受信された同期情報が第2基地局のダウンリンク送信時点又はアップリンク受信時点を含むとき、第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とに従って、第1基地局のダウンリンク送信時点及びアップリンク受信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点又はアップリンク受信時点と一致するように調節するように構成されている。
【0071】
任意的に、同期情報は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、及び/又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む。調整部92は、受信部91により受信された同期情報が第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差と、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差とを含む時、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように調節し、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように調節するように構成されている。あるいは、調整部92は、第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点とが同じであり、受信部91により受信された同期情報が第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む時、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差に応じて、第1基地局のダウンリンク送信時点を第2基地局のダウンリンク送信時点と一致するように、及び第1基地局のアップリンク受信時点を第2基地局のアップリンク受信時点と一致するように、調節するように構成されている。
【0072】
任意的に、第1基地局90は、さらに送信部93を含む。送信部93は、ユーザ装置に命令メッセージを送信するように構成されている。前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記命令メッセージ受信後に同期情報をレポートするように命令するために用いられ、又は前記命令メッセージは、期間値を担い、前記命令メッセージは、ユーザ装置に、前記期間値に従って同期情報を周期的にレポートするように命令するために用いられる。
【0073】
本実施形態では、同期時間を調節する必要がある基地局は、基地局によりサーブされたUEによりレポートされた同期情報に従って、基地局のダウンリンク送信時点アップリンク受信時点を調節し、調節後の時点と、同期時間基準として機能する基地局のダウンリンク送信時点及びアップリンク受信時点との間の一貫性を維持し、それにより基地局間の同期を実現する。さらに、この実施形態では、同期時間を一時点として調節する必要がある基地局のカバレッジを仮定する必要はない。それゆえ、適用範囲は、大きく、同期時間を調節する必要がある低出力基地局と、同期時間基準として機能する高出力基地局との間の同期に限定されない。
【0074】
図10は、本発明の一実施形態によるユーザ装置を示す構成図である。本実施形態におけるユーザ装置100は、上記の実施形態で提供した基地局間の同期方法をインプリメントするように構成されている。
図10に示したように、ユーザ装置100は取得部101と送信部102とを含む。取得部101は同期情報を取得するように構成されている。送信部102は、ユーザ端末100のサービング基地局に同期情報を送信するように構成されている。同期情報は、サービング基地局がそのサービング基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点を調節し、サービング基地局のダウンリンク送信時点と同期時間基準として機能する第2基地局のダウンリンク送信時点との間の一貫性を維持し、サービング基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の一貫性を維持するように用いられる。
【0075】
任意的に、同期情報は、第2基地局のダウンリンク送信時点及び/又はアップリンク受信時点を含む。取得部101は、第2基地局のダウンリンク送信時点とアップリンク受信時点.を取得するように構成されている。取得部101は、ユーザ装置100が第2基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点と、ユーザ装置100と第2基地局との間の伝搬遅延とに従って、第2基地局のダウンリンク送信時点を取得するように構成された第1副取得部、及び/又は ユーザ装置100が第2基地局にアップリンクフレームを送信する時点と、ユーザ装置100と第2基地局との間の伝搬遅延とに従って、第2基地局のアップリンク受信時点を取得するように構成された第2副取得部を含む。
【0076】
任意的に、同期情報は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差、及び/又は第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を含む。取得部101は、ユーザ装置は、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差を取得し、及び/又は、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を取得するように構成されている。取得部101は、次の要素を含む:そのユーザ装置100が第1基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点と、ユーザ装置100と第1基地局との間の伝搬遅延とにより、第1基地局のダウンリンク送信時点を取得し、第2基地局により送信されたダウンリンクフレームを受信する時点と、ユーザ装置100と第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のダウンリンク送信時点を取得し、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点とにより、第1基地局のダウンリンク送信時点と第2基地局のダウンリンク送信時点との間の時間差を取得するように構成された第3副取得部1013、及び/又はそのユーザ装置100が第1基地局へのアップリンクフレームを送信する時点と、ユーザ装置100と第1基地局との間の伝搬遅延とにより、第1基地局のアップリンク受信時点を取得し、ユーザ装置100が第2基地局にアップリンクフレームを送信する時点と、ユーザ装置100と第2基地局との間の伝搬遅延とにより、第2基地局のアップリンク受信時点を取得し、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点とにより、第1基地局のアップリンク受信時点と第2基地局のアップリンク受信時点との間の時間差を取得するように構成された副取得部1014とを有する。
【0077】
任意的に、ユーザ装置100は、さらに受信部103を含む。受信部103は、第1基地局により送信された命令メッセージを受信するように構成されている。前記命令メッセージは、ユーザ装置100に、前記命令メッセージ受信後に同期情報を送信するように命令するために用いられ、又は前記命令メッセージは、期間値を担い、前記命令メッセージは、ユーザ装置100に、前記期間値に従って同期情報を周期的にレポートするように命令するために用いられる。
【0078】
本実施形態では、同期時間を調節する必要がある基地局は、基地局によりサーブされたUEによりレポートされた同期情報に従って、基地局のダウンリンク送信時点アップリンク受信時点を調節し、調節後の時点と、同期時間基準として機能する基地局のダウンリンク送信時点及びアップリンク受信時点との間の一貫性を維持し、それにより基地局間の同期を実現する。さらに、この実施形態では、同期時間を一時点として調節する必要がある基地局のカバレッジを仮定する必要はない。それゆえ、適用範囲は、大きく、同期時間を調節する必要がある低出力基地局と、同期時間基準として機能する高出力基地局との間の同期に限定されない。
【0079】
図11は本発明の一実施形態による通信システムを示す構成図である。通信システム110は、
図9に示した基地局90と、
図10に示したユーザ装置100とを含む。通信システム110の基地局90とユーザ装置100の構造と機能については、上記の実施形態を参照し、ここでは説明をくり返さない。
【0080】
上記実施形態において「第1」と「第2」とは、異なる基地局を区別するために用いたものであり、基地局を限定するものではない。
【0081】
当業者には言うまでもなく、上記実施形態の方法のステップの全部又は一部は、プログラムにより命令された関連ハードウェアにより実施してもよい。上記のプログラムはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納してもよい。プログラムが実行されると、前述の方法の実施形態のステップが実行される。上記の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなどを含み得る。
【0082】
最後に、言うまでもなく、上記の実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的ソリューションを説明することを意図したものである。本発明を上記の実施形態を参照して詳細に説明したが、本技術分野の当業者には言うまでもなく、本発明の実施形態の技術的解決策の精神と範囲から逸脱することなく、上記の実施形態で説明した技術的解決策を修正し、技術的解決策の技術的特徴を等価なもので置き換えることができる。
【0083】
<関連出願への相互参照>
本出願は、2010年12月10日に出願した中国特許出願第201010595913.4号(発明の名称「METHOD, APPARATUS AND SYSTEM FOR SYNCHRONIZATION BETWEEN BASE STATIONS」)の優先権を主張するものである。上記出願はここにその全体を参照援用する。